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広辞苑の検索結果 (46)

かく【核】🔗🔉

かく】 ①果実の内果皮が硬化して、内部の種子を保護するもの。さね。モモの種子の類。 ②一般に物や現象の中心となるもの。「チームの―となる」 ③〔生〕細胞核のこと。真核生物の細胞の中にある球形の小体。核膜に包まれ、内部に遺伝情報を担うDNAを含む。一般には各細胞に1個。1ないし数個の核小体を有する。→細胞(図)。 ④㋐原子核の略。 ㋑核兵器の略。「―の持ちこみ」 ⑤〔地〕地球の中心核。深さ2900キロメートル以深から中心まで。外核と内核に分ける。コア。

かく‐いがく【核医学】🔗🔉

かく‐いがく核医学】 放射性同位元素を利用した医学。体内に投与して、臓器の疾病の治療や、臓器の特異的機能の画像化などを行う。

かく‐いしょく【核移植】🔗🔉

かく‐いしょく核移植】 ある細胞から核を取り出し、他の細胞に移す操作。多くの場合、受け手となる細胞の核を取り除くか紫外線で不活性化してから行う。個体発生や細胞分化における核の役割等を調べたり、遺伝的に同一な個体を実験的に作り出したりするのに使われる。→クローン

かく‐エネルギー【核エネルギー】🔗🔉

かく‐エネルギー核エネルギー】 核分裂や核融合の際、放出されるエネルギー。原子核内の陽子と中性子とを結びつけているエネルギーに由来し、化学反応の際のエネルギーに比べて桁違いに大きい。原子核エネルギー。原子エネルギー。原子力。

かく‐おうだん【核黄疸】‥ワウ‥🔗🔉

かく‐おうだん核黄疸‥ワウ‥ 新生児期に高度の黄疸がある場合、ビリルビンが大脳基底核などに沈着して神経障害をおこす病症。重病のものは筋肉の強直、痙攣、呼吸麻痺を来して死亡。

かく‐か【核果】‥クワ🔗🔉

かく‐か核果‥クワ ⇒かっか

かくがい‐いでんし【核外遺伝子】‥グワイヰ‥🔗🔉

かくがい‐いでんし核外遺伝子‥グワイヰ‥ 細胞の核内の遺伝子とは独立に、自律的に増殖して形質発現を支配する遺伝単位。色素体遺伝子・ミトコンドリア遺伝子など。染色体外遺伝子。細胞質遺伝子。プラズマ遺伝子。→細胞質遺伝

かく‐かがく【核化学】‥クワ‥🔗🔉

かく‐かがく核化学‥クワ‥ (nuclear chemistry)原子核の変化(天然および人工の放射性元素の壊変・核反応・核分裂)、人工放射性元素の化学的性質などを研究対象とする化学の一分野。原子核化学。

かくかくさん‐ぼうし‐じょうやく【核拡散防止条約】‥クワク‥バウ‥デウ‥🔗🔉

かくかくさん‐ぼうし‐じょうやく核拡散防止条約‥クワク‥バウ‥デウ‥ (Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)核兵器保有国の増加を防止し、保有国が非保有国に核爆発装置や核分裂物質を提供せず、非保有国が取得しないことを目的とする条約。1968年調印、70年発効。日本は70年調印、76年批准。核不拡散条約。略称、NPT →文献資料[核拡散防止条約]

かく‐かぞく【核家族】🔗🔉

かく‐かぞく核家族】 (nuclear family)夫婦とその未婚の子女とからなる家族。人類に普遍的であり、あらゆる家族の基礎的単位であるという主張を含んでいる。

かく‐がた【核型】🔗🔉

かく‐がた核型】 各生物の染色体の数・大きさ・形態を総合した固有の染色体構成。

かく‐さん【核酸】🔗🔉

かく‐さん核酸】 アデニン・グアニン・シトシン・チミン(またはウラシル)の4種の含窒素塩基・糖・リン酸が規則的に結合した高分子の有機化合物。糖がデオキシリボースかリボースかによって、それぞれデオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA)に二大別される。細胞やウイルスの遺伝物質として生命現象に重要な役割を演ずる。細胞核から単離されたのが名の由来。

かく‐し【核子】🔗🔉

かく‐し核子】 〔理〕(nucleon)原子核を構成する素粒子、すなわち陽子と中性子のこと。クオーク3個からできていると考えられている。

かく‐じき‐きょうめい【核磁気共鳴】🔗🔉

かく‐じき‐きょうめい核磁気共鳴】 (nuclear magnetic resonance)原子核のスピンのエネルギー準位がゼーマン効果によって分離している時、振動磁場または電磁波との間に共鳴を起こすこと。また、これを測定する分光法。物質構造の研究や医療の分野などに利用。NMR

かく‐じっけん【核実験】🔗🔉

かく‐じっけん核実験】 核兵器の開発や性能確認のための実験。1963年の部分的核実験禁止条約で大気圏内・宇宙空間・水中での実験が停止されてから、地下で行われるようになった。

かく‐しゅ【核種】🔗🔉

かく‐しゅ核種】 (nuclide)核の種類。同位体の原子核を一つ一つ区別していう呼称。

かく‐しょうたい【核小体】‥セウ‥🔗🔉

かく‐しょうたい核小体‥セウ‥ 細胞の核内にある比較的大形の粒状体。普通1個あり、リボ核酸を含む。リボソームが合成される。仁。核仁。小核。→細胞(図)

かく‐しん【核心】🔗🔉

かく‐しん核心】 物事の中心となっている大切な所。「―を衝く」

かく‐せんそう【核戦争】‥サウ🔗🔉

かく‐せんそう核戦争‥サウ 核兵器を使用する戦争。

かく‐そう【核相】‥サウ🔗🔉

かく‐そう核相‥サウ 〔生〕細胞核の染色体構成の状態。染色体数が複相(二倍性)か単相(一倍性)かいずれかにあること。単相を、複相を2nで表し、を染色体の基本数と呼ぶ。 ⇒かくそう‐こうたい【核相交代】

かくそう‐こうたい【核相交代】‥サウカウ‥🔗🔉

かくそう‐こうたい核相交代‥サウカウ‥ 生物の生活環で、有性生殖に関連して、核相の単相と複相が交互に現れること。単相化は減数分裂によって、複相化は接合・受精によって起こる。核相交番。 ⇒かく‐そう【核相】

かく‐だんとう【核弾頭】🔗🔉

かく‐だんとう核弾頭】 ミサイルの先端部に装備した核爆発装置。

かく‐たんぱくしつ【核蛋白質】🔗🔉

かく‐たんぱくしつ核蛋白質】 核酸と蛋白質が結合した複合蛋白質の総称。デオキシリボ核蛋白質としてヌクレオプロタミン・ヌクレオヒストン、リボ核蛋白質としてリボソームが代表例。

かく‐ねんりょう【核燃料】‥レウ🔗🔉

かく‐ねんりょう核燃料‥レウ ウラン・プルトニウムなど、原子炉内で原子核分裂によって熱源にするために用いる物質。 ⇒かくねんりょう‐サイクル【核燃料サイクル】 ⇒かくねんりょう‐さいしょり【核燃料再処理】

かくねんりょう‐サイクル【核燃料サイクル】‥レウ‥🔗🔉

かくねんりょう‐サイクル核燃料サイクル‥レウ‥ ウラン鉱の採鉱から濃縮・加工・利用、使用済み燃料の再処理・廃棄ないし再利用にいたるまでの全過程。 ⇒かく‐ねんりょう【核燃料】

かくねんりょう‐さいしょり【核燃料再処理】‥レウ‥🔗🔉

かくねんりょう‐さいしょり核燃料再処理‥レウ‥ 使用済みの核燃料から残ったウランや転換で生じたプルトニウムを回収し、放射性廃棄物を処分できるようにするための化学処理。 ⇒かく‐ねんりょう【核燃料】

かく‐の‐かさ【核の傘】🔗🔉

かく‐の‐かさ核の傘】 自国の安全を核保有国の核抑止力に依存して確保しようとすること。

かく‐の‐ふゆ【核の冬】🔗🔉

かく‐の‐ふゆ核の冬】 (nuclear winter)核戦争後の大火災の結果、上空へ舞い上がる塵や煤すすが地球をとりまき、太陽光線をさえぎって起こると予想される寒冷化現象。1983年アメリカの科学者たちが提唱。

かく‐はいきぶつ【核廃棄物】🔗🔉

かく‐はいきぶつ核廃棄物(→)放射性廃棄物に同じ。

かく‐ばくはつ【核爆発】🔗🔉

かく‐ばくはつ核爆発】 核反応によっておこる爆発。

かく‐はんのう【核反応】‥オウ🔗🔉

かく‐はんのう核反応‥オウ 原子核が中性子あるいは他の原子核や電子・光子などと衝突して行う反応。原子核反応。

かく‐ふかくさん‐じょうやく【核不拡散条約】‥クワク‥デウ‥🔗🔉

かく‐ふかくさん‐じょうやく核不拡散条約‥クワク‥デウ‥ 核拡散防止条約の別称。

かく‐ぶそう【核武装】‥サウ🔗🔉

かく‐ぶそう核武装‥サウ 核兵器を保有し、装備すること。

かく‐ぶつりがく【核物理学】🔗🔉

かく‐ぶつりがく核物理学(→)原子核物理学に同じ。

かく‐ぶんれつ【核分裂】🔗🔉

かく‐ぶんれつ核分裂】 ①〔生〕細胞分裂の際に核が二分すること。 ②〔理〕(→)原子核分裂に同じ。

かく‐へいき【核兵器】🔗🔉

かく‐へいき核兵器】 核反応を利用した兵器。原子爆弾・水素爆弾・中性子爆弾、また核弾頭を装着したミサイルなど。

かく‐まく【核膜】🔗🔉

かく‐まく核膜】 真核生物の細胞の核を境界する膜。二重膜構造を示し、核膜孔によって核内外を連絡する。有糸分裂の途中では小断片になり、分裂終期に再構成される。→細胞(図)

かく‐ゆうごう【核融合】‥ガフ🔗🔉

かく‐ゆうごう核融合‥ガフ ①〔理〕水素・ヘリウム・リチウムなどの軽い原子核が融合して重い原子核になる原子核反応。その際、中性子などと共に大量のエネルギーを放出する。恒星のエネルギー源や水素爆弾はこれに基づく。熱核反応。融合反応。 ②〔生〕(karyogamy)細胞融合の後、核が合一する現象。特に、後生動物の受精に際して起こる二つの配偶子の核の合一。

かく‐よくし【核抑止】🔗🔉

かく‐よくし核抑止】 (nuclear deterrence)核兵器によって相手国を恐れさせ、攻撃を思いとどまらせるとして核兵器保有を正当化する説。「―戦略」

かく‐りょく【核力】🔗🔉

かく‐りょく核力】 極めて近接した核子(陽子と中性子)相互間に働く強い力。核子は核力の働きで結合して原子核をつくる。

かっ‐か【核果】カククワ🔗🔉

かっ‐か核果カククワ 梅・桃などのように、内果皮が硬化して核をなす果実。石果。

さな‐ご【核子】🔗🔉

さな‐ご核子】 ①瓜のたね。(和訓栞) ②米の粉をふるう時に篩ふるいに残るかす。(俚言集覧)

さ‐ね【核・実】🔗🔉

さ‐ね核・実】 (「真根さね」の意) [一]〔名〕 ①果実の中心にある固い所。 ②板をはぎ合わせるために、片方の板の接合側面に作る細長い突起。→実接ぎ。 ③陰核。 ④骨。壁下地。続詞花和歌集物名「大垣は―ばかりこそ残りけれ」 ⑤根本の物。実体。仁賢紀「文稍に異なりと雖も其の―一なり」→ざね(実)。 [二]〔副〕 真実。まことに。ほんとうに。万葉集9「逢はねども―忘らえずおもかげにして」

さね‐ぶと【核太】🔗🔉

さね‐ぶと核太】 核太棗さねぶとなつめの略。 ⇒さねぶと‐なつめ【核太棗・酸棗】

さねぶと‐なつめ【核太棗・酸棗】🔗🔉

さねぶと‐なつめ核太棗・酸棗】 クロウメモドキ科の落葉高木で、栽培品種の原種。中国に野生。枝に長い刺とげがあり、葉は長卵形で、夏、淡黄緑色の小花をつける。大形の核果は酸味が強く食用にはならない。種子を乾かして健胃滋養薬とする。唐棗からなつめ。スキナツメ。酸棗さんそう⇒さね‐ぶと【核太】

[漢]核🔗🔉

 字形  筆順 〔木部6画/10画/常用/1943・334B〕 〔音〕カク(漢) 〔訓〕さね [意味] ①さね。果実の内果皮が硬化したもの。「核果」 ②物事の中心。かなめ。「核心・中核」 ③生体・物体などの中にある球形・粒状のかたまり。「地核・痔核じかく・結核」。特に、 ㋐細胞核。「核膜」 ㋑原子核。「核反応・核爆発」。核兵器。「核戦争・反核運動」 [解字] 形声。「木」+音符「亥」(=ぶたのかたい骨組み)。木の実のかたいしんの意。

大辞林の検索結果 (61)

かく【核】🔗🔉

かく [1][2] 【核】 (1)〔物〕 原子核のこと。 (2)〔物〕 気体の凝縮や液体の沸騰,また液体中から結晶が生成する時などに,その液滴・気泡・微結晶を作り出す最初のきっかけとなるもの。 (3)〔化〕 錯化合物において,その中心となる原子。核原子。 (4)〔化〕 有機環式化合物の環形結合をつくっている部分。ベンゼン核など。 (5)〔生〕 真核生物の細胞内にあって,核膜に包まれ,遺伝物質を内蔵する球状構造のもの。主に DNA とタンパク質との複合体から成る。一から数個の核小体をもち,細胞の再生と生存に不可欠。細胞核。 (6)核兵器のこと。「―廃絶」 (7)地球の中心核。地球内部の約2900キロメートル以深の部分。鉄・ニッケルなどから成り,液状の外核と固体状の内核とに分けて考えられている。地核。コア。 (8)植物の種子を保護する堅い部分。内果皮が硬化したもの。 (9)真珠の養殖で,母貝の体内に入れる小球。 (10)ものごとの中心となるもの。核心。「組織の―を作る」

かく-いがく【核医学】🔗🔉

かく-いがく [3] 【核医学】 放射性同位体を用いて診断や癌などの治療を行う医学の一分野。

かく-えき【核液】🔗🔉

かく-えき [2] 【核液】 細胞の核を満たす液状物質。

かく-おうだん【核黄疸】🔗🔉

かく-おうだん ―ワウダン [3] 【核黄疸】 新生児期に血液中のビリルビンの量が異常に増えて重度の黄疸を呈し,ピルビリンが大脳基底核などに沈着して神経障害を起こす疾患。生存しても脳性小児麻痺や難聴などの後遺症が残る。

かく-か【核果】🔗🔉

かく-か ―クワ [1] 【核果】 ⇒かっか(核果)

かくがい-いでんし【核外遺伝子】🔗🔉

かくがい-いでんし カクグワイデンシ [5] 【核外遺伝子】 ⇒プラズマジーン

かくがい-でんし【核外電子】🔗🔉

かくがい-でんし カクグワイ― [5] 【核外電子】 原子核のまわりをとり囲んでいて,原子核とともに原子を構成する電子。

かくかくさんぼうし-じょうやく【核拡散防止条約】🔗🔉

かくかくさんぼうし-じょうやく カククワクサンバウシデウヤク 【核拡散防止条約】 ⇒核不拡散条約(カクフカクサンジヨウヤク)

かく-かぞく【核家族】🔗🔉

かく-かぞく [3] 【核家族】 〔nuclear family〕 一組の夫婦と未婚の子だけから成る家族。アメリカの人類学者マードック(G. P. Murdock (1897- ))によって人類社会に普遍的に存在すると主張された。 →拡大家族

かく-がた【核型】🔗🔉

かく-がた [0] 【核型】 各生物の種に固有な,染色体の数および形態による類型。

かく-ささつ【核査察】🔗🔉

かく-ささつ [3] 【核査察】 国際原子力機関が行う,各国原子力施設の査察。核不拡散条約に加盟する非核保有国は受け入れの義務をもつ。

かく-さん【核酸】🔗🔉

かく-さん [0] 【核酸】 塩基・糖・リン酸から成るヌクレオチドが長い鎖状に結合した高分子物質。糖の部分がデオキシリボースであるデオキシリボ核酸( DNA )とリボースであるリボ核酸( RNA )に大別され,生物の増殖をはじめとする生命活動の維持に重要な働きをする。ヌクレイン酸。

かくさん-はっこう【核酸発酵】🔗🔉

かくさん-はっこう ―カウ [5] 【核酸発酵】 微生物を利用して核酸およびその関連物質を大量に生産する方法。イノシン酸(鰹節(カツオブシ)のうま味の成分)やグアニル酸(椎茸のうま味の成分)などの食品添加物や医薬品を製造する。

かく-し【核子】🔗🔉

かく-し [1] 【核子】 〔nucleon〕 原子核を構成する素粒子である陽子と中性子の総称。

かく-し【核糸】🔗🔉

かく-し [1] 【核糸】 ⇒染色糸(センシヨクシ)

かく-シェルター【核―】🔗🔉

かく-シェルター [3] 【核―】 核兵器攻撃に備えたシェルター。

かくじき-きょうめい【核磁気共鳴】🔗🔉

かくじき-きょうめい [5] 【核磁気共鳴】 〔nuclear magnetic resonance〕 磁場中に置かれた磁気モーメントをもつ原子核が,特定の周波数の電磁波を吸収して,エネルギーの低いスピン状態からエネルギーの高いスピン状態に移り変わること。吸収される電磁波の周波数などから,原子・分子の電子状態などを知ることができる。NMR 。

かくじききょうめい-えいぞうほう【核磁気共鳴映像法】🔗🔉

かくじききょうめい-えいぞうほう ―エイザウハフ [5]-[0] 【核磁気共鳴映像法】 〔magnetic resonance imaging〕 人体の細胞がもつ磁気を核磁気共鳴を利用して検出し,その情報をコンピューターにより画像化する診断法。生体に害を与えず,任意の断層像や,軟らかい組織を診断できる。MRI 。

かく-しつ【核質】🔗🔉

かく-しつ [0] 【核質】 細胞核の,核膜に包まれた原形質の総称。核液・染色質・仁・小顆粒などから成る。 →細胞質

かく-じっけん【核実験】🔗🔉

かく-じっけん [3] 【核実験】 核分裂や核融合の実験,とりわけ原子爆弾や水素爆弾など核爆発装置を実際に爆発させて,性能・破壊力を確かめる実験。

かくジャックぼうし-じょうやく【核―防止条約】🔗🔉

かくジャックぼうし-じょうやく ―バウシデウヤク 【核―防止条約】 正称,核物質の防護に関する条約。貯蔵中や輸送中の核物質の不法な取得と使用の防止,関係者の処罰,容疑者の引渡し等について定めた条約。1980年署名,87年発効。

かく-しゅ【核種】🔗🔉

かく-しゅ [1] 【核種】 〔nuclide〕 固有の原子番号・質量数によって区分される原子核。一つの元素には,一般に質量数の異なる数種の核種が存在し,互いに同位核と呼ばれる。

かく-しょうたい【核小体】🔗🔉

かく-しょうたい ―セウタイ [0] 【核小体】 真核生物の細胞核にある,RNA とタンパク質を含む小体。仁(ジン)。

かく-しん【核心】🔗🔉

かく-しん [0] 【核心】 物事の中心である大切な部分。重要なところ。「事件の―に触れる」「―に迫る」「―を突く」

かく-せっき【核石器】🔗🔉

かく-せっき ―セキキ [3] 【核石器】 ⇒石核石器(セツカクセツキ)

かく-せんそう【核戦争】🔗🔉

かく-せんそう ―センサウ [3] 【核戦争】 核兵器を使用する戦争。

かく-せんりゃく【核戦略】🔗🔉

かく-せんりゃく [3] 【核戦略】 核戦争に対処するために必要とされる戦略・戦術の総体。核を使用しない場合の通常戦略と区別していう。

かく-せんりょく【核戦力】🔗🔉

かく-せんりょく [3] 【核戦力】 核兵器中心の軍事力。射程の長い戦略核兵器,通常兵器の戦場での使用を目的として開発された戦術核兵器などがある。

かく-そう【核相】🔗🔉

かく-そう ―サウ [0] 【核相】 有性生殖を行う生物の状態を,染色体数の構成で表現したもの。一組の染色体をもつ状態(減数分裂から受精まで)を単相,二組の染色体をもつ状態(受精から減数分裂まで)を複相という。

かくそう-こうたい【核相交代】🔗🔉

かくそう-こうたい ―サウカウ― [5] 【核相交代】 有性生殖を行う生物の生活史において,核相が単相と複相とに交互に交代すること。核相交番。

かく-だんとう【核弾頭】🔗🔉

かく-だんとう [3] 【核弾頭】 ミサイルの先端部に装着される,核爆発を起こす装置。

かく-たんぱくしつ【核蛋白質】🔗🔉

かく-たんぱくしつ [6] 【核蛋白質】 核酸とタンパク質が結合した複合タンパク質の総称。染色体やリボソームを構成し,ある種のウイルスの構成物質でもある。

かく-ねんりょう【核燃料】🔗🔉

かく-ねんりょう ―ネンレウ [3] 【核燃料】 原子炉で核反応を起こしてエネルギーの発生源となる物質。一般には,核分裂反応を利用するウラン二三五・プルトニウム二三九などをいう。広義には核融合反応を利用する重水素なども含めていう。

かくねんりょう-サイクル【核燃料―】🔗🔉

かくねんりょう-サイクル ―ネンレウ― [7] 【核燃料―】 核燃料を有効に利用するために行う核燃料の濃縮・転換・増殖・再処理など一連の過程。原子燃料サイクル。

かく-の-かさ【核の傘】🔗🔉

かく-の-かさ [1]-[1] 【核の傘】 核兵器保有国が,核兵器によって同盟国の安全を守る保障。

かくのかさ=に入(ハイ)・る🔗🔉

――に入(ハイ)・る 核保有国がもつ核抑止力に依存して,自国の安全を図る。

かく-の-ふゆ【核の冬】🔗🔉

かく-の-ふゆ [1] 【核の冬】 核戦争後に起こるとされる全地球的規模の寒冷化現象。核爆発とそれに伴う大火災によって生ずる大量の煤煙(バイエン)・塵埃(ジンアイ)が太陽光を遮り,地球の温度を下げる。1983年に米国の科学者らが命名。

かく-はいきぶつ【核廃棄物】🔗🔉

かく-はいきぶつ [5] 【核廃棄物】 核燃料の使用に伴い生じた廃棄物。 →放射性廃棄物

かく-ばくはつ【核爆発】🔗🔉

かく-ばくはつ [3] 【核爆発】 核分裂または核融合による爆発。

かく-はんのう【核反応】🔗🔉

かく-はんのう ―ハンオウ [3] 【核反応】 原子核がほかの粒子と衝突して別の種類の原子核に変わること。実験室では加速器によって加速した陽イオンまたは電子・陽子などの素粒子を原子核に衝突させて行う。核分裂や核融合なども核反応である。原子核反応。

かくふかくさん-じょうやく【核不拡散条約】🔗🔉

かくふかくさん-じょうやく カクフクワクサンデウヤク 【核不拡散条約】 〔Nuclear Nonproliferation Treaty〕 核兵器拡散の防止を目的とし,核兵器保有国の核兵器委譲の禁止,非保有国の製造等の禁止,原子力の平和利用のための国際原子力機関による査察等が規定される条約。正式名称は,「核兵器の不拡散に関する条約」。1968年アメリカ・イギリス・ソ連で作成,70年に発効。日本は76年(昭和51)批准。核拡散防止条約。NPT 。

かく-ぶそう【核武装】🔗🔉

かく-ぶそう ―ブサウ [3] 【核武装】 (名)スル 核兵器を装備・配置すること。「―した戦略爆撃機」

かく-ぶつりがく【核物理学】🔗🔉

かく-ぶつりがく [5] 【核物理学】 原子核物理学。

かく-ぶんれつ【核分裂】🔗🔉

かく-ぶんれつ [3] 【核分裂】 (1)〔物〕 トリウム・ウラン・プルトニウムなどの原子核が陽子・中性子・アルファ線・ベータ線との衝突によって,ほぼ同じ質量の二つの原子核に分裂すること。分裂の際に二,三個の中性子が放出される。これを利用してさらに連鎖反応を起こさせると,大きなエネルギーを放出することができる。これが原子爆弾や原子炉での基本的な反応となっている。 (2)〔生物〕 細胞分裂の過程で,核が分裂し二つの嬢核を形成すること。

かく-へいき【核兵器】🔗🔉

かく-へいき [3] 【核兵器】 核反応によって,核エネルギーを爆発的に放出するようにした兵器の総称。原子爆弾や水素爆弾,核弾頭を装着したミサイルなど。 →戦術核 →戦略核

かく-へんかん【核変換】🔗🔉

かく-へんかん ―ヘンクワン [3] 【核変換】 ある核種が,核反応によって,別の核種に変わること。

かく-まく【核膜】🔗🔉

かく-まく [2] 【核膜】 細胞の核物質を包む膜。二重膜構造で,ところどころ小孔が開いており,核と細胞質との間の物質の移動に関与する。

かく-ミサイル【核―】🔗🔉

かく-ミサイル [4] 【核―】 核弾頭を装置できるミサイル。

かく-ゆうごう【核融合】🔗🔉

かく-ゆうごう ―ユウガフ [3] 【核融合】 水素・ヘリウム・リチウムなどの軽い原子核間の反応でより重い原子核になること。その際,大きなエネルギーを放出する。恒星のエネルギー源であり,水素爆弾は水素の同位体を用いて瞬間的な核融合反応を起こさせるもの。融合反応。原子核融合。

かくゆうごう-かがくけんきゅうじょ【核融合科学研究所】🔗🔉

かくゆうごう-かがくけんきゅうじょ ―ユウガフクワガクケンキウジヨ 【核融合科学研究所】 プラズマに関する研究を行う研究機関。1989年(平成1)設立。文部省所轄。大学共同利用機関の一。名古屋市千種区に所在。

かく-よくし【核抑止】🔗🔉

かく-よくし [3] 【核抑止】 核兵器による反撃の脅威により,核戦争また核兵器の使用が抑止されるとして核兵器の保有を正当化する説。核戦略理論の基本的な考え方。

かく-りょく【核力】🔗🔉

かく-りょく [2] 【核力】 核子の間に作用して原子核を構成する力で,到達距離が短く強い力。湯川秀樹により,中間子によって媒介されることが明らかにされた。根源はハドロン間の強い相互作用にある。 →強い相互作用

かっ-か【核果】🔗🔉

かっ-か カククワ [0][1] 【核果】 液果の一種。外果皮は薄く,多肉・多漿質の中果皮と,厚く堅い内果皮とをもつ果実。モモ・ウメなど。石果。かくか。

さな-ご【核子】🔗🔉

さな-ご [0] 【核子】 (1)瓜のたね。うりざね。 (2)米の粉のかす。粉をふるうとき,篩(フルイ)に残るもの。

さ-ね【実・核】🔗🔉

さ-ね [1] 【実・核】 〔真根(サネ)の意〕 (1)果実のたね。核(カク)。 (2)物事の中核となるもの。「文稍くに異(ケ)なりといへども,その―一なり/日本書紀(仁賢訓)」 →ざね(実) (3)〔建〕 板と板とをはぎ合わせるとき,一方の板の側面につける細長い突出部。他方の板に細長い溝を作ってこれとかみ合わせる。さねほぞ。 →さねはぎ (4)陰核。ひなさき。

さね-ぶと【核太】🔗🔉

さね-ぶと [0] 【核太】 「核太棗(ナツメ)」に同じ。

さねぶと-なつめ【核太棗・酸棗】🔗🔉

さねぶと-なつめ [5] 【核太棗・酸棗】 ナツメの一変種。中国北部に自生,薬用に栽植される。果実はナツメより小さく,肉が薄く酸味が強い。仁(ジン)を漢方で強壮・鎮静剤とする。さねぶと。

どうりょく-ろ-かくねんりょう-かいはつ-じぎょうだん【動力炉・核燃料開発事業団】🔗🔉

どうりょく-ろ-かくねんりょう-かいはつ-じぎょうだん ―カクネンレウ―ジゲフダン 【動力炉・核燃料開発事業団】 特殊法人の一。新型動力炉や核燃料サイクルの開発などのために,1967年(昭和42)設立。略称,動燃。

かく【核】(和英)🔗🔉

かく【核】 (1) a kernel;→英和 a core;→英和 a stone (果実の).→英和 (2) a nucleus (原子核).→英和 〜の nuclear.→英和 ‖核エネルギー nuclear energy.核家族 a nuclear family.核拡散防止条約 a nuclear non-proliferation treaty.核シェルター a nuclear shelter.核実験 a nuclear test.核戦争 a nuclear war.核燃料 nuclear fuel.核爆弾 a nuclear bomb.核爆発 a nuclear explosion.核反応 a nuclear reaction.核武装 nuclear armament.核物理学 nuclear physics.核分裂(融合) nuclear fission (fusion).核兵器 a nuclear weapon;a nuke.核兵器(未)所有国 a (non-)nuclear power.

かくさん【核酸】(和英)🔗🔉

かくさん【核酸】 《生化》nucleic acid.

かくしん【核心】(和英)🔗🔉

かくしん【核心】 the core;→英和 the point(要点).→英和 〜に触れる get at the heart.→英和

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