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さ‐め🔗🔉

さ‐め (白毛の馬をいう漢語「馬」の字音と関係あるか)牛、馬などの、毛の白いもの。また、両眼の縁の白い牛馬、あるいは虹彩の白い牛馬ともいう。

さめ【冷】🔗🔉

さめ【冷】 (動詞「さめる(冷)」の名詞化)熱気がうすれること。冷えること。「さめが早い」

さめ【鮫】🔗🔉

さめ【鮫】 1 軟骨魚綱サメエイ目に属するエイ類以外の魚の総称。体形は紡錘形で骨格は軟骨からなり、一般にひれが発達。体表は小突起のある楯鱗(じゅんりん)でおおわれ、ざらざらする。吻(ふん)はとがり、口は体の下面に開き、歯が鋭い。鰓孔(さいこう)は体側に五〜七対ある。大きさは全長約四〇センチメートルのナガサキトラザメから一八メートルに達するジンベイザメまで種類によって異なり、大形種をフカと呼ぶこともある。体内で受精し、おおむね卵胎生。一般に凶暴で、アオザメなど人を襲うものもある。尾びれの有無や鰓孔の数・配列などによって分類される。暖・熱帯の海洋に多く分布。ふつう肉はかまぼこの材料に、ひれは乾燥して中華料理の材料に、皮は研摩用のやすりなどに利用。《季・冬》 2 「さめがわ(鮫皮)」の略。 3 「さめはだ(鮫肌)」の略。 詩集。七編。金子光晴作。昭和一二年刊。日華事変前後の軍国主義的弾圧の中で、国家権力に対する抵抗精神を高度の象徴的手法によって示した詩集。

さめ【雨】🔗🔉

さめ【雨】 〔語素〕雨(あめ)の意で、複合語の後項として用いられる。「春さめ」「小さめ」「むらさめ」など。

さめ‐うし【さめ牛】🔗🔉

さめ‐うし【さめ牛】 (「さめうじ」とも) 白毛の牛。また、両眼の縁の白い牛、あるいは虹彩の白い牛。 京都の通りの名。また、さめうし通堀川あたりにあって佐目牛八幡ともよばれた若宮八幡のこと。

さめ‐うま【さめ馬】🔗🔉

さめ‐うま【さめ馬】 白毛の馬。また、両眼の縁の白い馬、あるいは虹彩の白い馬。

さめがい【醒ケ井】(さめがゐ)🔗🔉

さめがい【醒ケ井】(さめがゐ) 滋賀県米原町の地名。霊仙山の北麓にあり、江戸時代は中山道柏原と番場の間にあった宿駅。 茶の湯に使う名水(めいすい)の一つ。京都市下京区醒ケ井にあり、茶道の開祖珠光が愛用した日本最古の茶の湯の水といわれている。珠光がこの水で茶を点(た)てて、足利八代将軍義政にすすめ、賞賛されたという。紹鴎も利休も愛用したが、その後すたれていたのを、元和二年に織田有楽斎が再興。

さめがい‐もち【醒ケ井餅】(さめがゐ‥)🔗🔉

さめがい‐もち【醒ケ井餅】(さめがゐ‥) 1 近江国醒ケ井(滋賀県米原町)の名物であるかき餅。のし餅を陰干しにして鉋(かんな)で薄く削ったもの。 2 近世、京都醒ケ井通(今の下京区堀川通)付近で製して売ったというかき餅。1にならったものという。

さめがはし【鮫ケ橋】🔗🔉

さめがはし【鮫ケ橋】 東京都新宿区若葉町のあたりにあった地名。江戸時代には夜鷹宿(よたかやど)・切店(きりみせ)があった。

さめ‐がれい【鮫鰈】(‥がれひ)🔗🔉

さめ‐がれい【鮫鰈】(‥がれひ) カレイ科の海魚。全長約四〇センチメートル。体は扁平な卵円形で、両眼は右側に寄り、うろこはない。有眼側は暗褐色の地に黒色の斑(ふ)が散在し、大小の角質突起があり鮫肌(さめはだ)を呈する。無眼側の皮膚はなめらかで暗紫色。各地の近海に分布。脂肪分に富み、食用。

さめ‐がわ【鮫皮】(‥がは)🔗🔉

さめ‐がわ【鮫皮】(‥がは) 1 鮫の皮を乾かしたもの。 2 刀の柄(つか)を巻くのに用いる鮫の皮。近海の鮫でなく、南海の(えい)の一種を輸入して用いる。

さめ‐かんゆ【鮫肝油】🔗🔉

さめ‐かんゆ【鮫肝油】 鮫類の肝臓から採取した黄色い油脂。主に製革などの工業用とする。

さめ‐ぎわ【覚際・醒際】(‥ぎは)🔗🔉

さめ‐ぎわ【覚際・醒際】(‥ぎは) 1 眠りや夢からさめるまぎわ。さめぐち。 2 酒の酔いからさめるまぎわ。

さ‐め・く🔗🔉

さ‐め・く 〔自カ四〕(「めく」は接尾語) 1 さらさらと音がする。*新撰字鏡「水声也佐女久又保女久止止呂久」 2 さわがしくする。ざわざわする。騒ぐ。*枕‐九二「戸をおしあけてさめき入れば」 3 にぎやかにする。また、富み栄える。*四河入海‐二一「百吏に擁られてさめいていられてあっしぞ」

さめ‐ぐち【覚口】🔗🔉

さめ‐ぐち【覚口】 =さめぎわ(覚際)

さめ‐げ【鮫毛】🔗🔉

さめ‐げ【鮫毛】 馬の毛色の名。濃い地色に大きい白い点の散在しているもの。

さめ‐こもん【鮫小紋】🔗🔉

さめ‐こもん【鮫小紋】 (鮫皮の表面に似ているところから)こまかい霰地(あられじ)の模様のように染めた小紋。地は黒・黒茶・茶、小紋は白・灰・浅葱(あさぎ)などの淡色に染める。

さめ‐ざめ🔗🔉

さめ‐ざめ 〔副〕 1 しきりに涙を流して静かに泣くさまを表す語。*更級「さめざめとなき給ふを見れば」 2 深く心にしみるさま、しみじみと言うさまを表す語。つくづく。*高野本平家‐一「さめざめとかきくどきければ」

さめ‐ざや【鮫鞘】🔗🔉

さめ‐ざや【鮫鞘】 鮫皮を巻いて作った刀の鞘。

さめ‐し【鮫師】🔗🔉

さめ‐し【鮫師】 鮫鞘(さめざや)を作る職人。

さめず【鮫洲】🔗🔉

さめず【鮫洲】 (「さみず」とも)東京都品川区東部の旧地名。現在の南品川・東大井にまたがる。かつては砂浜の海岸であった。

さめ‐すが【鮫氷】🔗🔉

さめ‐すが【鮫氷】 鮫皮についた革質状の部分を乾かした食品。水でもどし三杯酢であえたりして食べる。

さめ‐づか【鮫柄】🔗🔉

さめ‐づか【鮫柄】 鮫皮で包んだままの刀の柄。糸や革の緒を巻かない儀礼用の腰刀の類の柄。

さめ‐はだ【鮫肌・鮫膚】🔗🔉

さめ‐はだ【鮫肌・鮫膚】 鮫の皮のようにざらざらしたもの。特に、そのような人の皮膚。

さめはだ‐やき【鮫肌焼】🔗🔉

さめはだ‐やき【鮫肌焼】 釉(うわぐすり)の濃淡によって、表面が鮫肌のように粒状を呈する陶器。白、黒、褐、灰の四色がある。竜門司焼(たつもんじやき)、常滑焼(とこなめやき)の類。さめやき。

さめ‐びたき【鮫鶲】🔗🔉

さめ‐びたき【鮫鶲】 ヒタキ科の小鳥。全長約一四センチメートル。体の上面は暗褐色、下面は淡褐色。北海道・本州の高山帯で繁殖し冬は南方へ渡る。繁殖期は六〜八月で、高い木の上に猿麻(さるおがせ)などで精巧な巣をつくる。《季・夏》

さめ‐やか【冷やか】🔗🔉

さめ‐やか【冷やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語)感情にかられないで、落ち着いているさま。冷静なさま。*夜の寝覚‐五「さめやかにのたまへば」

さめ‐やき【鮫焼】🔗🔉

さめ‐やき【鮫焼】 =さめはだやき(鮫肌焼)

さめ‐やすり【鮫鑢】🔗🔉

さめ‐やすり【鮫鑢】 鑢(やすり)の一つ。鮫皮を板にはりつけて作ったもの。

さめ‐やら‐ぬ【覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】🔗🔉

さめ‐やら‐ぬ【覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】 〔連語〕(動詞「さめる」に補助動詞「やる」と打消の助動詞「ぬ」の付いたもの)さめるはずのものが、まださめないで残っている。まださめようともしない。「夢覚め遣らぬ面持」

さ‐めりょう【左馬寮】(‥メレウ)🔗🔉

さ‐めりょう【左馬寮】(‥メレウ) =さまりょう(左馬寮)

さ・める【冷める・褪める】🔗🔉

さ・める【冷める・褪める】 〔自マ下一〕さ・む〔自マ下二〕 1 (冷)熱い物、特に液体の温度が自然に下がる。ぬるくなる。*永久百首‐雑「島根の御湯(みゆ)はさむるよもなし」 2 たかぶっていた感情が消える。心が静まる。「競馬熱がさめる」*源氏‐夕顔「右近はただあなむつかしと思ける心ちみなさめて泣きまとふさま、いといみじ」 3 関心、興味、感慨などがうすらぐ。「興がさめる」*源氏‐若菜下「いとにくければ、よろづのあはれもさめぬべけれど」 4 (褪)色がうすくなる。あせる。「色の褪めた制服」*夫木‐一五「もみち葉はくれなゐふかくなり行けどひとりさめたる松のいろかな」

さ・める【覚める・醒める】🔗🔉

さ・める【覚める・醒める】 〔自マ下一〕さ・む〔自マ下二〕(「冷める」と同源) 1 夢や眠りの状態、また、眠くてぼんやりした状態から現実にかえる。「目のさめるような色」*霊異記‐上・一八(興福寺本訓釈)「夢より醒(サメ)驚きて思ひ怪しび」 2 眠らないでいる。*更級「昼は日ぐらし、夜は目のさめたる限り」 3 気を失った状態から、正気にかえる。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐一〇「乃暫く蘇息(サメ)たまひつれども」 4 迷いがとける。物思いがはれる。*源氏‐明石「人知れぬ物おもひさめぬる心ちして」 5 酒の酔いが消える。*大和‐一〇三「酔ひさめておもひけるに」

さ‐めん【左面】🔗🔉

さ‐めん【左面】 左側の表面。顔の左の部分。左の方。

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