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きょう‐げん【狂言】(キャウ‥)🔗⭐🔉
きょう‐げん【狂言】(キャウ‥)
1 道理にはずれた言葉や動作。また、常軌を逸した言葉や動作。たわごと。
2 (―する)わざとふざけて、おもしろおかしく言うこと。また、その言葉や動作。冗談。ざれごと。
3 (―する)猿楽本来の滑稽の物まねの要素が洗練され、室町時代に発達した笑劇。また、それを演ずること。同じく猿楽から生まれた、まじめで幽玄味をもつ能に対するもの。江戸初期に大蔵、和泉、鷺の三流が揃い、能とともに幕府の式楽として続いたが、明治時代に鷺流が亡びた。種類としてはそれ自身独立して演じられる本狂言と、常に能に含まれた形をとる間狂言の二つに分けられる。能狂言。
4 「きょうげんかた(狂言方)1」の略。
5 芝居。歌舞伎狂言。
6 人をだますために仕組んだことがら。「狂言強盗」
●狂言を=書(か)く[=懸(か)ける・やる]
たくらみごとをする。うそをついてだます。
●狂言を下に置く
すまして知らないふりをする。
●狂言を残(のこ)す
相手の行為を疑わしく思う。*伎・五大力恋緘‐二幕「少し狂言を残して往(い)なれました」
●狂言を=書(か)く[=懸(か)ける・やる]🔗⭐🔉
●狂言を=書(か)く[=懸(か)ける・やる]
たくらみごとをする。うそをついてだます。
●狂言を下に置く
すまして知らないふりをする。
●狂言を残(のこ)す
相手の行為を疑わしく思う。*伎・五大力恋緘‐二幕「少し狂言を残して往(い)なれました」
きょう‐げん【供源】
=きょうきゅうげん(供給源)
●狂言を下に置く🔗⭐🔉
●狂言を下に置く
すまして知らないふりをする。
●狂言を残(のこ)す
相手の行為を疑わしく思う。*伎・五大力恋緘‐二幕「少し狂言を残して往(い)なれました」
きょう‐げん【供源】
=きょうきゅうげん(供給源)
●狂言を残(のこ)す🔗⭐🔉
●狂言を残(のこ)す
相手の行為を疑わしく思う。*伎・五大力恋緘‐二幕「少し狂言を残して往(い)なれました」
きょう‐げん【供源】
=きょうきゅうげん(供給源)
きょうげん‐いっせい【狂言一声】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐いっせい【狂言一声】(キャウゲン‥)
能楽で、ワキ方の一声の謡につづいて狂言方のうたう二の句の謡の名称。狂言二の句。
きょうげん‐うたい【狂言謡】(キャウゲンうたひ)🔗⭐🔉
きょうげん‐うたい【狂言謡】(キャウゲンうたひ)
狂言に用いられる歌謡の総称。謡よりも旋律が豊富で、民謡風の性格も強い。狂言小謡。狂言小歌などを含む。
きょうげん‐えづくし【狂言絵尽】(キャウゲンヱづくし)🔗⭐🔉
きょうげん‐えづくし【狂言絵尽】(キャウゲンヱづくし)
歌舞伎狂言の荒筋と絵を描いた六〜一〇枚程度の絵本。各頁の上段を小さく区切って狂言の荒筋や役者の評判を書き、下段には役者中心の場面の絵を描く。絵入狂言本と絵本番付の中間に位置する。狂言絵本。
きょうげん‐えほん【狂言絵本】(キャウゲンヱホン)🔗⭐🔉
きょうげん‐えほん【狂言絵本】(キャウゲンヱホン)
1 京坂で、絵本番付(えほんばんづけ)のこと。
2 =きょうげんえづくし(狂言絵尽)
きょうげん‐おうぎ【狂言扇】(キャウゲンあふぎ)🔗⭐🔉
きょうげん‐おうぎ【狂言扇】(キャウゲンあふぎ)
狂言で用いる扇。大蔵流は霞に若松、和泉流は雪輪に折松葉と銀杏の葉の吹きよせの図柄をきまりとする。大名は金地、小名類は銀地、太郎冠者などは鳥の子と使い分ける。
きょうげん‐かた【狂言方】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐かた【狂言方】(キャウゲン‥)
1 能楽で、狂言の上演を受け持っている役者のこと。狂言師。狂言。
2 江戸時代、寛文・延宝頃の歌舞伎で、狂言種の物真似や歌舞を演ずる役者。
3 一般に歌舞伎の狂言作者をいうが、特に江戸後期の歌舞伎での四、五枚目の下級作者をいう。この期間は立作者の下で正本の清書、せりふの書き抜き、幕の開閉等演出事務や舞台監督の仕事をする。
きょうげんき【狂言記】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげんき【狂言記】(キャウゲン‥)
江戸時代に刊行された能狂言の台本集。万治三年刊の「狂言記」、元禄一三年刊の「続狂言記」「狂言記外五十番」、享保一五年刊の「狂言記拾遺」(いずれも初版)を総称したもの。絵入りで各集五冊五〇番から成る。種々の異版が刊行され、読本として流布。
きょうげん‐きぎょ【狂言綺語】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐きぎょ【狂言綺語】(キャウゲン‥)
(「ぎょ」は「語」の漢音)=きょうげんきご(狂言綺語)
きょうげん‐きご【狂言綺語】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐きご【狂言綺語】(キャウゲン‥)
道理に合わない言葉と巧みに飾った言葉。とくに仏教や儒教の立場から、いつわり飾った小説、物語の類をいやしめていった。また、転じて、すさび事、戯れ事、管弦などの遊びにもいう。
きょうげん‐こうたい【狂言小謡】(キャウゲンこうたひ)🔗⭐🔉
きょうげん‐こうたい【狂言小謡】(キャウゲンこうたひ)
狂言で、主として酌に立つ時にうたう短い謡い物。
きょうげん‐こまい【狂言小舞】(キャウゲンこまひ)🔗⭐🔉
きょうげん‐こまい【狂言小舞】(キャウゲンこまひ)
=こまい(小舞)1
きょうげん‐ざ【狂言座】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ざ【狂言座】(キャウゲン‥)
1 能舞台の位置の名称。後見座に向かって左隣りで、橋懸りの右隅の柱(狂言柱)のもと。間狂言をつとめる狂言師のひかえている定位置。
2 歌舞伎芝居を演じる劇場。人形芝居である操り座に対していう。
きょうげん‐さくしゃ【狂言作者】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐さくしゃ【狂言作者】(キャウゲン‥)
歌舞伎狂言の作者の総称。座付作者。脚本作者のこと。宝暦以後は、立作者、二・三枚目、狂言方、見習いの四階級に分かれ、実際に狂言製作をするのは二枚目以上で、それ以下は、舞台監督、演出事務を行なった。また、明治時代、脚本家の意に用いられることもあった。
きょうげん‐し【狂言師】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐し【狂言師】(キャウゲン‥)
1 能楽で、狂言を演ずる役者。
2 江戸時代、諸大名の屋敷に招かれて、踊りや物真似などの歌舞伎狂言を演じた役者たちの称。
3 謀略などで人をだます人。からくりや。
きょうげん‐じさつ【狂言自殺】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐じさつ【狂言自殺】(キャウゲン‥)
人をだますための、見せかけの自殺。
きょうげん‐しばい【狂言芝居】(キャウゲンしばゐ)🔗⭐🔉
きょうげん‐しばい【狂言芝居】(キャウゲンしばゐ)
1 能楽で、狂言だけの興行をいう。
2 歌舞伎芝居のこと。操芝居に対していう。
きょうげん‐しゃぎり【狂言しゃぎり】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐しゃぎり【狂言しゃぎり】(キャウゲン‥)
近世の歌舞伎劇場で、毎朝舞われる番立の三番叟の終わりに、囃子方の笛と大太鼓とで演奏される鳴物。脇狂言の始まる前に行なわれたための称。
きょうげん‐じょうるり【狂言浄瑠璃】(キャウゲンジャウルリ)🔗⭐🔉
きょうげん‐じょうるり【狂言浄瑠璃】(キャウゲンジャウルリ)
江戸の歌舞伎狂言の中で演じられる豊後三流(常磐津・富本・清元)による所作事。
きょうげん‐だゆう【狂言太夫】(キャウゲンダイフ)🔗⭐🔉
きょうげん‐だゆう【狂言太夫】(キャウゲンダイフ)
能楽で、狂言を演ずる者のうち、その集団の長、または技能のすぐれた者に与えられる称号。
きょうげん‐ちゃばん【狂言茶番】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ちゃばん【狂言茶番】(キャウゲン‥)
=たちちゃばん(立茶番)
きょうげん‐づくし【狂言尽】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐づくし【狂言尽】(キャウゲン‥)
1 能楽で狂言だけを上演すること。
2 (若衆歌舞伎が禁止され、野郎歌舞伎が再開された時の「物真似狂言尽し」の略称)歌舞伎芝居のこと。
きょうげん‐なだい【狂言名題】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐なだい【狂言名題】(キャウゲン‥)
歌舞伎狂言の題名。外題(げだい)。
きょうげん‐ばかま【狂言袴】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ばかま【狂言袴】(キャウゲン‥)
1 狂言で、太郎冠者および商人、百姓など一般庶民層の人々のつける袴。紋尽くしの模様があり、狂言の明朗な感じを表わす。半袴。
2 高麗茶碗の雲鶴手の一つ。青磁風のねずみ色の地に花のような雲鶴丸紋がある筒茶碗で、狂言師の袴に似ていることからこの名があるといわれる。著名な作例として、浪花筒(銘)、挽木鞘(銘)などがある。
きょうげん‐ばしら【狂言柱】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ばしら【狂言柱】(キャウゲン‥)
能舞台で、橋懸りから舞台へはいる時に左に見える柱。舞台正面からはシテ柱の奥で後見と間狂言とがすわる間にある柱。後見柱。
きょうげん‐ばんづけ【狂言番付】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ばんづけ【狂言番付】(キャウゲン‥)
歌舞伎芝居の番付。江戸、京、大坂で様式が異なるが、興行に際して狂言の題名、座本、配役などを刷り込んであり、絵を入れたものもある。
きょうげん‐ぼん【狂言本】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐ぼん【狂言本】(キャウゲン‥)
1 歌舞伎狂言の内容を草子風にまとめた絵入細字本。十丁前後の半紙本で、元禄から享保にかけて歌舞伎上演の際出版された。役者の舞台姿を絵に入れてあるところから、絵入狂言本ともいう。
2 歌舞伎狂言の台帳、台本。
3 歌舞伎に関する書物の総称。江戸中期以後、いうようになった。
きょうげん‐まく【狂言幕】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐まく【狂言幕】(キャウゲン‥)
歌舞伎劇場で、一幕ごとに開閉する三色の引き幕。定式幕。
きょうげん‐まわし【狂言回】(キャウゲンまはし)🔗⭐🔉
きょうげん‐まわし【狂言回】(キャウゲンまはし)
1 歌舞伎劇で、筋の運びや主題の解説に終始必要な役割を勤める役柄。
2 単に物事の進行だけをつかさどる人物。
きょうげん‐めん【狂言面】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐めん【狂言面】(キャウゲン‥)
狂言で用いる面。写実的でおかしみのあるのが特徴。「武悪」「嘯」「賢徳」「乙(おと)」などがある。
きょうげん‐やくしゃ【狂言役者】(キャウゲン‥)🔗⭐🔉
きょうげん‐やくしゃ【狂言役者】(キャウゲン‥)
歌舞伎狂言を演じる役者。狂言方。
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