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か【荷】🔗🔉

か【荷】 〔接尾〕漢語の数詞に付いて、ひとりで肩にになえるだけの物の量を、巣位として数えるのにいう語。にない。に。*宇津保‐蔵開上「檜破子(ひわりご)五十か」

かおうおん【賀王恩・荷王恩】(カワウオン)🔗🔉

かおうおん【賀王恩・荷王恩】(カワウオン) 雅楽。太食調(たいしきちょう)に属する曲。四人で舞うもの。唐の太宗作といわれるが、一説には日本で嵯峨天皇の勅によって大石岑良(みねよし)が作曲したとも改作したともいう。廃曲。

か‐じゅう【荷重】(‥ヂュウ)🔗🔉

か‐じゅう【荷重】(‥ヂュウ) 1 トラックなど貨物自動車の荷の重さ。 2 構造物の一部、または全体にかかる外力や重さ。「橋桁にかかる荷重」

かじゅう‐けんさき【荷重検査器】(カヂュウ‥)🔗🔉

かじゅう‐けんさき【荷重検査器】(カヂュウ‥) 貨物を積載したままの貨車、または自動車を載せて、その貨物の積載量をはかる器械。

かじゅう‐しけん【荷重試験】(カヂュウ‥)🔗🔉

かじゅう‐しけん【荷重試験】(カヂュウ‥) 物体に荷重を加えて、その物体がどのくらいの荷重に耐えることができるかをためすこと。

かしょう‐ざ【荷葉座】(カセフ‥)🔗🔉

かしょう‐ざ【荷葉座】(カセフ‥) (「荷葉」は、蓮(はす)の葉)仏像を安置する台座。多く、天部の像に用いられ、普通、蓮の葉の形をしているところからいう。

かだ【荷田】🔗🔉

かだ【荷田】 姓氏。

かだ‐の‐あずままろ【荷田春満】(‥あづままろ)🔗🔉

かだ‐の‐あずままろ【荷田春満】(‥あづままろ) 江戸中期の国学者。本姓羽倉。東麿などとも書く。京都伏見稲荷神社の神官、信詮(のぶあき)の子。契沖の万葉学に傾倒し、記紀や「万葉集」、有職故実を研究し、復古神道を唱える。門弟に荷田在満(ありまろ)、賀茂真淵など。著「万葉集僻案抄」、歌集「春葉集」のほか、幕府に国学振興を上請した「創学校啓」がある。(一六六九〜一七三六)

かだ‐の‐ありまろ【荷田在満】🔗🔉

かだ‐の‐ありまろ【荷田在満】 江戸中期の国学者。春満(あずままろ)の甥でその養子。本姓羽倉。春満の有職故実の研究を継ぎ、田安宗武に仕え、歌学革新にも努めた。主著「国歌八論」「大嘗会儀式具釈」など。(一七〇六〜五一)

か‐たん【荷担・加担】🔗🔉

か‐たん【荷担・加担】 1 荷物をになうこと。荷をかつぐこと。*太平記‐一八「三種神器を自荷担(カタン)して」 2 (他人の荷を背負うところから)力を貸すこと。助けること。味方になること。また、その人。「悪事に荷担する」*結城氏新法度‐八〇条「指南之者、縁者親類、又かせもの下人にて候とて、かたんし引汲し、理をとり付」

かたん‐にん【荷担人・加担人】🔗🔉

かたん‐にん【荷担人・加担人】 1 荷をかつぐ人。 2 人のすることに加わって力を貸す人。味方。

か‐でん【荷電】🔗🔉

か‐でん【荷電】 物体が帯びる静電気の量。電荷。

か‐ふ【荷負】🔗🔉

か‐ふ【荷負】 1 物を肩ににない負うこと。かつぐこと。 2 ある人、またはあることを心にかけて護持すること。

か‐よう【荷用・加用】🔗🔉

か‐よう【荷用・加用】 (「かよう(通)」を漢語めかして名詞化したものか) 1 食事の際、配膳、給仕をすること。 2 室町時代の幕府および諸大名の職名。陪膳(ばいぜん)、給仕の役をする者をいう。かよいしゅう。荷用衆。 3 年貢や労役などを加徴すること。

か‐よう【荷葉】(‥エフ)🔗🔉

か‐よう【荷葉】(‥エフ) 1 蓮(はす)の葉。はちすば。 2 古代練香六種の一つ。蓮の花の香に似せたもの。沈香、丁字香、甲香、霍香、白檀香、甘松香、熟鬱金香を練り合わせたものといわれるが、別の説もある。夏に用いる。 3 「かようしゅん(荷葉皴)」の略。

かよう‐がま【荷葉釜】(カエフ‥)🔗🔉

かよう‐がま【荷葉釜】(カエフ‥) 茶釜の一つ。丸釜に蓮(はす)の葉をかぶせた形のもの。主に仏事用。

かよう‐ざ【荷葉座】(カエフ‥)🔗🔉

かよう‐ざ【荷葉座】(カエフ‥) 仏像を安置するための台座で、蓮(はす)の葉を伏せた形をしたもの。

に【荷】🔗🔉

に【荷】 1 持ち運んだり、運送したりする品物。荷物。「荷を積む」 2 任務。責任。「荷が重い」 3 手数のかかる厄介なこと。負担になるもの。「病人の世話が荷になる」 ●荷が重(おも)い 負担が重い。責任が重大だ。また、責任や負担が大きく負いきれない。 ●荷が下(お)りる 責任がとり除かれる。任務を完了する。責任や義務がなくなってほっとする。 ●荷が勝(か)つ 荷物が重すぎる。また、責任や負担が過重である。 ●荷の緒(お) 荷物を縛るのに使うひも。荷縄(になわ)。 ●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。

●荷が重(おも)い🔗🔉

●荷が重(おも)い 負担が重い。責任が重大だ。また、責任や負担が大きく負いきれない。 ●荷が下(お)りる 責任がとり除かれる。任務を完了する。責任や義務がなくなってほっとする。 ●荷が勝(か)つ 荷物が重すぎる。また、責任や負担が過重である。 ●荷の緒(お) 荷物を縛るのに使うひも。荷縄(になわ)。 ●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

●荷が下(お)りる🔗🔉

●荷が下(お)りる 責任がとり除かれる。任務を完了する。責任や義務がなくなってほっとする。 ●荷が勝(か)つ 荷物が重すぎる。また、責任や負担が過重である。 ●荷の緒(お) 荷物を縛るのに使うひも。荷縄(になわ)。 ●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

●荷が勝(か)つ🔗🔉

●荷が勝(か)つ 荷物が重すぎる。また、責任や負担が過重である。 ●荷の緒(お) 荷物を縛るのに使うひも。荷縄(になわ)。 ●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

●荷の緒(お)🔗🔉

●荷の緒(お) 荷物を縛るのに使うひも。荷縄(になわ)。 ●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

●荷を下(お)ろす🔗🔉

●荷を下(お)ろす 負担を解消して楽になる。 ●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

●荷を刎(は)ねる🔗🔉

●荷を刎(は)ねる 船などの積荷の一部を捨てる。はねににする。 に【煮】 煮ること。煮えること。にえ。「煮が足りぬ」

に‐あげ【荷揚】🔗🔉

に‐あげ【荷揚】 荷物を船から陸にあげること。また、その人。陸揚げ。

にあげ‐にんそく【荷揚人足】🔗🔉

にあげ‐にんそく【荷揚人足】 荷揚げに従事する労働者。

に‐あし【荷足】🔗🔉

に‐あし【荷足】 1 船の安定性をよくするため、船底に入れるバラスト。近世では多く石を積む。 2 近世、荷物を積んだときの廻船の吃水(きっすい)。

に‐あつかい【荷扱】(‥あつかひ)🔗🔉

に‐あつかい【荷扱】(‥あつかひ) 荷物を取り扱うこと。運送品の発送や受取り、保管などをすること。また、その人やその扱い方。

にあつかい‐にん【荷扱人】(にあつかひ‥)🔗🔉

にあつかい‐にん【荷扱人】(にあつかひ‥) 駅または港で荷扱いをする人。特に、運送品の到着地でその受取り、保管にあたる人。

に‐うけ【荷受】🔗🔉

に‐うけ【荷受】 送って来た荷物を受け取ること。

にうけ‐にん【荷受人】🔗🔉

にうけ‐にん【荷受人】 運送品が目的地に到着した場合、自分の名義で運送品の引渡しを受け得る者。

に‐うごき【荷動】🔗🔉

に‐うごき【荷動】 船・鉄道などの運輸機関による取引上の荷物の動き。

に‐うち【荷打】🔗🔉

に‐うち【荷打】 船が荒天・座礁などで危険になったとき、安全を保つため積荷を海中に捨てること。打荷。

に‐うま【荷馬】🔗🔉

に‐うま【荷馬】 荷物の運搬に用いる馬。駄馬。

に‐おい【荷負】(‥おひ)🔗🔉

に‐おい【荷負】(‥おひ) 荷を負うこと。荷物をかつぐこと。また、その人。荷かつぎ。

におい‐うま【荷負馬】(におひ‥)🔗🔉

におい‐うま【荷負馬】(におひ‥) 荷物を背にのせて運ぶ馬。荷馬。

に‐おくり【荷送】🔗🔉

に‐おくり【荷送】 荷物を先方に発送すること。

におくり‐にん【荷送人】🔗🔉

におくり‐にん【荷送人】 運送人に物品の運送を委託する者。

に‐おも【荷重】🔗🔉

に‐おも【荷重】 (形動) 1 荷物が重いさま。 2 責任が重すぎること。負担が重すぎるさま。「その役は僕には荷重だ」

に‐おろし【荷下・荷卸】🔗🔉

に‐おろし【荷下・荷卸】 1 荷物をおろすこと。積んである荷物をおろすこと。 2 責任や義務などを果たすこと。責任を果たして、身軽になること。

にかけ‐だ【荷掛駄】🔗🔉

にかけ‐だ【荷掛駄】 荷物を背にのせた馬。

に‐がさ【荷嵩】🔗🔉

に‐がさ【荷嵩】 荷物がかさばること。また、荷物の嵩。

に‐かた【荷方】🔗🔉

に‐かた【荷方】 =にもつかた(荷物方)

に‐かつぎ【荷担】🔗🔉

に‐かつぎ【荷担】 荷物をかついで運搬すること。また、その人。荷負い。荷物かつぎ。荷物持ち。

に‐からびつ【荷唐櫃】🔗🔉

に‐からびつ【荷唐櫃】 =にないからびつ(担唐櫃)

に‐がわせ【荷為替】(‥がはせ)🔗🔉

に‐がわせ【荷為替】(‥がはせ) 隔地売買の売主が荷為替手形を振り出し、銀行にその取立や割引を依頼して代金を回収する方法。

にがわせ‐しんようじょう【荷為替信用状】(にがはせシンヨウジャウ)🔗🔉

にがわせ‐しんようじょう【荷為替信用状】(にがはせシンヨウジャウ) 銀行が発行する、輸入業者のための、荷為替手形の引受および支払の保証状。

にがわせ‐てがた【荷為替手形】(にがはせ‥)🔗🔉

にがわせ‐てがた【荷為替手形】(にがはせ‥) 隔地売買の売主が、売買の目的物に関する運送証券を担保として添付し、銀行または自己を受取人、買主を支払人として振り出す為替手形。代金債権の取立や割引を銀行に依頼するためのもの。荷付為替手形。荷手。

に‐くさび【荷・荷轄】🔗🔉

に‐くさび【荷・荷轄】 和船の上棚上部に船首から船尾にかけて覆うしとみ。筵、つぐ縄、しゅろ縄などで作り、四五(しご)でとめる。波よけと上棚上部の保護を目的として上代から使われ、江戸時代には大型荷船を除き軍船、漁船などに使われた。にくさみ。

に‐ぐら【荷鞍】🔗🔉

に‐ぐら【荷鞍】 (「にくら」とも)荷馬の背につける鞍。荷をつけるための鞍。

に‐ぐるま【荷車】🔗🔉

に‐ぐるま【荷車】 荷物の運送に用いる車。人力で引くもの、牛馬などに引かせるものなどがある。力車。

に‐さばき【荷捌】🔗🔉

に‐さばき【荷捌】 1 荷物のしまつをすること。 2 入荷した品物を売りさばくこと。

に‐しき【荷敷・荷鋪】🔗🔉

に‐しき【荷敷・荷鋪】 和船で荷物の下に敷く敷物の竹簀(いき簀)を船底から離すため、その下に入れるもの。竹を束ねたり、木でつくったりする。

に‐じるし【荷印】🔗🔉

に‐じるし【荷印】 荷物を発送するとき、その所属、また、種類などを示すために、包装の外側につける符号。

に‐だ【荷駄】🔗🔉

に‐だ【荷駄】 駄馬で運送する荷物。

に‐だい【荷台】🔗🔉

に‐だい【荷台】 1 貨物自動車や自転車の荷物を乗せる部分。 2 てんびん棒の両端にさげた、荷を乗せる箱などの入れ物。

に‐たり【荷足】🔗🔉

に‐たり【荷足】 =にたりぶね(荷足船)

にたり‐ぶね【荷足船】🔗🔉

にたり‐ぶね【荷足船】 茶船の一種で、関東の河川や江戸湾で小荷物の運送にあたった小船。幅が広く荷を積むのに適した船型をしていた。荷足。

に‐づくり【荷造】🔗🔉

に‐づくり【荷造】 運送する品物を包んだり、まとめて縛ったりすること。にごしらえ。

に‐づみ【荷積】🔗🔉

に‐づみ【荷積】 荷物を積むこと。

にない【担・荷】(になひ)🔗🔉

にない【担・荷】(になひ) 1 になうこと。かつぐこと。 2 「にないおけ(担桶)」の略。

にない‐あきない【担商・荷商】(になひあきなひ)🔗🔉

にない‐あきない【担商・荷商】(になひあきなひ) 商品を肩にかついで売り歩く商売。また、その人。にないうり。かつぎあきない。行商人。

にない‐いだ・す【担い出だす・荷い出だす】(になひ‥)🔗🔉

にない‐いだ・す【担い出だす・荷い出だす】(になひ‥) 〔他サ四〕 1 肩にかついで運び出す。かつぎだす。 2 かろうじて持ち出す。やっとのことで作り出す。*土左「この海辺にてになひいだせる歌」

にない‐うり【担売・荷売】(になひ‥)🔗🔉

にない‐うり【担売・荷売】(になひ‥) =にないあきない(担商)

にない‐おけ【担桶・荷桶】(になひをけ)🔗🔉

にない‐おけ【担桶・荷桶】(になひをけ) 水や糞尿などを汲み、天秤棒(てんびんぼう)でかついで運ぶ大きな桶。

にない‐がい【担買・荷買】(になひがひ)🔗🔉

にない‐がい【担買・荷買】(になひがひ) 天秤棒(てんびんぼう)の両端に物をつるしてかつぐように、ひとりでふたりの遊女を同時に買うこと。

にない‐からびつ【担唐櫃・荷唐櫃】(になひ‥)🔗🔉

にない‐からびつ【担唐櫃・荷唐櫃】(になひ‥) 長唐櫃の半分の長さの唐櫃。二個を一人が棒の両端にかけてかついで運ぶもの。にからびつ。

にない‐ごし【担輿・荷輿】(になひ‥)🔗🔉

にない‐ごし【担輿・荷輿】(になひ‥) ござで包んだ輿。地下(じげ)の人の乗物。

にない‐しょうこ【担鉦鼓・荷鉦鼓】(になひシャウコ)🔗🔉

にない‐しょうこ【担鉦鼓・荷鉦鼓】(になひシャウコ) 雅楽に用いる鉦鼓の一つ。用法は担太鼓に同じ。

にない‐だいこ【担太鼓・荷太鼓】(になひ‥)🔗🔉

にない‐だいこ【担太鼓・荷太鼓】(になひ‥) 雅楽の道楽(みちがく)に用いる太鼓。二人でにない、行列の中にあって、歩きながら打つ。

にない‐ぢゃや【担茶屋・荷茶屋】(になひ‥)🔗🔉

にない‐ぢゃや【担茶屋・荷茶屋】(になひ‥) 中世から江戸末期まで、茶釜・茶器などの茶道具一式をかつぎ歩き、社寺境内・路傍などで客の求めに応じて茶を立てて売ること。また、その商人。一服一銭。

にない‐つじ【担旋毛・荷旋毛】(になひ‥)🔗🔉

にない‐つじ【担旋毛・荷旋毛】(になひ‥) 頭髪中のつむじが、二つ並んであること。また、そのつむじ。にないつむじ。二つつむじ。

にない‐て【担手・荷手】(になひ‥)🔗🔉

にない‐て【担手・荷手】(になひ‥) 1 物をかつぐ人。 2 中心になって、それを支え、おしすすめていく人。「次代のにない手」

にない‐ふろ【担風呂・荷風呂】(になひ‥)🔗🔉

にない‐ふろ【担風呂・荷風呂】(になひ‥) 江戸時代、元禄期に、かつぎ歩いて、料金をとって入浴させた風呂。

にない‐ぼう【担棒・荷棒】(になひ‥)🔗🔉

にない‐ぼう【担棒・荷棒】(になひ‥) 物をかつぐのに用いる棒。天秤棒(てんびんぼう)。朸(おうご)。

にない‐もの【担物・荷物】(になひ‥)🔗🔉

にない‐もの【担物・荷物】(になひ‥) かついで歩く品物。特に、祭礼の際に、棒を通して前後二人でかついで見せて歩く品物。

に‐な・う【担う・荷う】(‥なふ)🔗🔉

に‐な・う【担う・荷う】(‥なふ) 〔他ワ五(ハ四)〕(「なう」は接尾語) 1 物を肩にかけて運ぶ。かつぐ。かたげる。*万葉‐四〇八三「馬に恋ひ来ば爾奈比(ニナヒ)あへむかも」 2 自分の責任として引き受ける。負担する。負う。「地元の期待を担って出場する」*大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点「空しく曲成を荷なへり」

に‐なわ【荷縄】(‥なは)🔗🔉

に‐なわ【荷縄】(‥なは) 荷物をからげ縛るための縄。また、荷物を担ったり、馬の背につけたりするための縄。

に‐ぬき【荷抜】🔗🔉

に‐ぬき【荷抜】 荷物の一部をこっそり抜きとること。

に‐ぬし【荷主】🔗🔉

に‐ぬし【荷主】 荷物の所有主。また、荷物の発送人。

に‐ばしゃ【荷馬車】🔗🔉

に‐ばしゃ【荷馬車】 荷物運搬用の馬車。

に‐びき【荷引】🔗🔉

に‐びき【荷引】 生産地からその荷を持ってくること。

に‐ふだ【荷札】🔗🔉

に‐ふだ【荷札】 発送人、また、受取人などの住所、姓名を記して荷物につける札。

に‐ぶね【荷船】🔗🔉

に‐ぶね【荷船】 荷物を運送する貨物船の総称。

に‐ほどき【荷解】🔗🔉

に‐ほどき【荷解】 荷をほどくこと。

に‐もち【荷持】🔗🔉

に‐もち【荷持】 1 荷物を持ち運びする人。運搬人。また、その人を卑しんでいう語。 2 家財道具を多く持っている人。 3 建築で、上の荷重を受ける材。

にもち‐こぶ【荷持瘤】🔗🔉

にもち‐こぶ【荷持瘤】 =にこぶ(荷瘤)

に‐もつ【荷物】🔗🔉

に‐もつ【荷物】 1 運搬・雲送する品物・貨物。荷。「手(小)荷物」 2 転じて、負担になるもの。やっかいもの。おにもつ。「お荷物をしょいこむ」

にもつ‐かた【荷物方】🔗🔉

にもつ‐かた【荷物方】 船舶に乗り組んで、船が船積港または陸揚港で荷物の受け渡しをするとき、品目、数量などを検査する人。荷方(にかた)。

に‐やく【荷役】🔗🔉

に‐やく【荷役】 貨物をあげおろしする作業。また、それをする人。

に‐やっかい【荷厄介】(‥ヤクカイ)🔗🔉

に‐やっかい【荷厄介】(‥ヤクカイ) 1 荷物の取り扱いがめんどうになること。 2 転じて、邪魔や負担となってもてあますこと。ある事物をまかせられたため行動が不自由になること。「荷厄介な依頼を受ける」

にわたし‐さしずしょ【荷渡指図書】(‥さしヅショ)🔗🔉

にわたし‐さしずしょ【荷渡指図書】(‥さしヅショ) 1 船荷証券が発行されている運送品の引渡しを指図する証券。荷渡指図証とも。 2 倉庫に貨物を寄託した者が、倉庫営業者に対し寄託物を指図書の所持人に引き渡すよう指図した書面。また、倉庫営業者が、履行補助者にあてて指定した物件を証書の所持人に引き渡すことを指図した書面。

の【荷】🔗🔉

の【荷】 「に(荷)」の古い形。「荷前(のさき)」

の‐さき【荷前】🔗🔉

の‐さき【荷前】 (「のざき」とも。「の」は「に(荷)」の古形)毎年諸国から貢物(みつぎもの)として奉る調の絹、綿などのうち、その年の初物。これを朝廷から伊勢大神宮をはじめ諸陵墓に奉り、その残りを天皇が受納した。一二月に荷前の使いを派遣。にさき。*栄花‐ゆふしで「御のさき(荷前)御覧ずるにつけても」 ●荷前の使(つか)い 朝廷から荷前のために派遣される使い。《季・冬》

●荷前の使(つか)い🔗🔉

●荷前の使(つか)い 朝廷から荷前のために派遣される使い。《季・冬》 のさ‐のさ 〔副〕 1 ゆとりがあって、物に動じないさま、平然としたさまを表す語。ゆうゆう。*太平記‐三六「馬を飼てのさのさとしてぞ居たりける」 2 周囲のことに気を配らないで、ひとり横柄にふるまうさまを表す語。*虎明本狂言・禰宜山伏「あいつめが初心ななりでのさのさとのりあがって」 3 周囲の情況とちぐはぐで、のんびりしているさま、おおらかで、のんきなさまを表す語。*義経記‐五「のさのさと転びてぞ来りける」 4 ゆっくりと歩くさまを表わす語。のそのそ。「のさのさ歩く」

みょう‐が【茗荷・荷】(めう‥)🔗🔉

みょう‐が【茗荷・荷】(めう‥) (「めが」の変化した語という。「茗荷」は当て字) 1 ショウガ科の多年草。アジア熱帯地方の原産で、本州・四国・九州の山野に生え、野菜としても栽培される。高さ〇・五〜一メートル。地下茎は円柱形であまり肥大しない。葉は広披針形で長さ二〇〜三〇センチメートル。八〜一〇月、卵状楕円形で赤紫色の苞片を多数たけのこ状につけ、その間に径五センチメートルぐらいの白い不整正花を数個開く。まだ花の出ない苞を「はなみょうが」、茎の若いものを「みょうがたけ」といい、ともに芳香に富み、食用にする。漢名、荷。 2 愚鈍な人。愚かな人。1を多く食べると物忘れするという俗説からいう。 3 1の芽や花を図案化した紋所。花抱き茗荷、抱き茗荷、違い茗荷、抱き茗荷菱などの種類がある。 ●茗荷の子(こ) 1 茗荷の花の俗称。穂状で鱗状の葉が包んでいる。料理のつま、吸物の実、薬味などの食用にする。《季・夏》 2 (芽が出ると取られるところから)博打(ばくち)に負けること。

めが【茗荷・荷】🔗🔉

めが【茗荷・荷】 (「芽(め)香(か)」の意とする説もあるが、「芽(め)」が乙類なのに対し、奈良時代に「売我」「女我」の表記があり、「売」「女」いずれも甲類なので疑わしい)「みょうが(茗荷)」の異名。〔本草和名〕

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