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【史】 5画 口部 [四年] 区点=2743 16進=3B4B シフトJIS=8E6A 《常用音訓》シ 《音読み》 シ〈sh〉 《訓読み》 ふびと/ふみ/さかん(さくわん) 《名付け》 さかん・ちか・ちかし・ひと・ふの・ふひと・ふみ・み 《意味》 {名}ふびと。記録をつかさどった役目。歴史官。▽昔は、天文・暦法・祭祀サイシをもあわせてつかさどる聖なる職で、内史・外史・左史・右史などがあった。周代、天子の左右にいる秘書官を御史といい、秦シン・漢代のころには、歴史官を太史といった。隋ズイ・唐代以後は、御史は監察の役目となる。「巫史フシ(神官と歴史官)」「吾猶及史之闕文也=吾ナホ史ノ闕文ニ及ベリ」〔→論語{名}ふみ。歴史の書。▽勅撰チョクセンや公認の歴史を正史、民間でつくられたのを外史または外伝という。「史伝」「二十四史」 {名}あやのある文章。「文勝質則史=文、質ニ勝レバスナハチ史ナリ」〔→論語「女史」とは、もと、妃の教養や礼法について担当した役。のち学問のある女性を呼ぶ尊称。 〔国〕さかん(サクワン)。四等官で、神祇ジンギ官の第四位。 《解字》 会意。「中(竹札を入れる筒)+手のかたち」で、記録をしるした竹札を筒に入れてたてている記録役の姿を示し、特定の役目をあずかる意を含む。 《単語家族》 使(役目をあずかるつかい)事(旗をたてる旗本、その仕事を役目としてあずかる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

史伝 シデン🔗🔉

【史伝】 シデン 歴史と伝記の書物。「史乗」と同じ。

史官 シカン🔗🔉

【史官】 シカン 昔、中国で記録・文書の作成を担当した役人。歴史書の編集を担当する役人。『史臣シシン・史職シショク・史氏シシ』

史実 シジツ🔗🔉

【史実】 シジツ 歴史上の事実。

史策 シサク🔗🔉

【史乗】 シジョウ 歴史書のこと。▽「乗」は、記載の意で、春秋時代、晋シンでは歴史の記録を「乗」と呼んだ。〈類義語〉乗志。〔→孟子〕『史書シショ・史冊シサク・史策シサク・史籍シセキ・史伝シデン・史編シヘン』「千年史策恥無名=千年ノ史策無名ヲ恥ヅ」〔→陸游

史家 シカ🔗🔉

【史家】 シカ 歴史の研究者。歴史家。

史料 シリョウ🔗🔉

【史料】 シリョウ 歴史の研究や歴史書の編集の材料となる文献や遺物。

史眼 シガン🔗🔉

【史眼】 シガン 歴史から、物事の道理などを見て取る眼力・見識。歴史を見る目。

史魚之直 シギョノチョク🔗🔉

【史魚之直】 シギョノチョク〈故事〉春秋時代の衛の大夫タイフ史魚が死んでもなお主君をいさめた故事。霊公は、賢臣[キョ]伯玉キョハクギョクを用いず、気に入りの弥子瑕ピシカをとりたてた。史魚はこれをいさめたが、霊公はついに聞かなかったので、史魚は死に臨んで、その子に、臣下の道を全うすることのできなかった自分の葬式は正式にやってはならぬといいつけた。弔問に来た霊公はわけを聞いてはじめてその非を悟って改めた。〔→論語→「尸諫」シカン

史筆 シヒツ🔗🔉

【史筆】 シヒツ 歴史書を書くときに用いる筆。「染史筆=史筆ヲ染ム」「乱来史筆亦焼残=乱アリテヨリ史筆モマタ焼残ス」〔→元好問転じて、歴史を述べる筆法。

史漢 シカン🔗🔉

【史漢】 シカン「史記」と「漢書」のこと。中国の代表的な歴史書。

史詩 シシ🔗🔉

【史詩】 シシ 歴史上の事がらをもとにしてつくった詩。叙事詩。

史跡 シセキ🔗🔉

【史跡{蹟}】 シセキ 歴史上の重要な事件や施設があった場所。

史論 シロン🔗🔉

【史論】 シロン 歴史に関する評論。史実や記述法に対する批評などを含む。

史館 シカン🔗🔉

【史館】 シカン 歴史を編集する役所。『史局シキョク』

史鑑 シカン🔗🔉

【史鑑】 シカン 「史記」と「資治通鑑」のこと。歴史という鑑カガミ。人の手本や戒めとなる歴史。

史記 シキ🔗🔉

【史記】 シキ〈書物〉一三〇巻。漢の司馬遷シバセン(前145〜前86)の著した歴史書。前91年成立。上代から漢の武帝の前122年までの史実を記した正史。司馬遷は太史公(文書や天文を扱う官職)の仕事のかたわら、父の司馬談の遺志をついで、前104年ごろから本書の編集を始めたが、途中匈奴キョウドに捕らわれた李陵リリョウを弁護して武帝の激怒をかい、腐刑フケイ(宮刑)に処せられた。その恥辱にたえつつ、憤りをこめて書きあげたのが『史記』であるという。そこで『腐史』『蚕史』『発憤の書』などの異称が生まれた。内容は、本紀一二巻、表一〇巻、書八巻、世家セイカ三〇巻、列伝七〇巻から成る。本紀は、五帝より漢の武帝までの帝王の事績を記したものの、表は年表、書は文物制度史、世家は諸侯の列国志、列伝は、伯夷伝に始まり自序に終わる個人の伝記である。編年体の歴史書が事件の推移を中心に記述するのに対し、『史記』は各個人の伝記が中心になっている。このようなスタイルを紀伝体といい、『史記』は後世の歴史書の模範となった。本書が紀伝体で書かれたのは、歴史は個人の行動の集約であるという司馬遷の史観に基づくものである。また、文章も平明・流麗で、のちの文語文形成に与えた影響は大きく、生彩な筆致で人間の行動を描写したことは、『史記』を歴史書から文学に一歩近づける結果となった。二十四史の一つ。

史通 シツウ🔗🔉

【史通】 シツウ〈書物〉二〇巻。唐の劉知幾リュウチキ(661〜721)の著。710年ごろ成立。中国で出た最初の歴史理論の書。内篇一〇巻(三六章)では、主として古来からの史書の体裁(『尚書』系統、『春秋』系統、『左氏伝』系統、『国語』系統、『史記』系統、『漢書』系統の六分類)について評論し、「編年体」(『左氏伝』系統)と「断代紀伝体」(『漢書』系統)の二つを、史書のあるべき姿としている。また、外篇一〇巻(一三章)では、歴代の史官の制度の変遷やその成果である史書の内容の長短について、著者独自の見解を展開している。唐・宋ソウ時代の人々には異端者の意見として敬遠されていたらしいが、明ミン末・清シン初以後に徐々にその真価が認められるようになり、清代の歴史理論家章学誠ショウガクセイの『文史通義』とともに、中国における独自の歴史理論書の双璧ソウヘキとされている。

史佚 シイツ🔗🔉

【史佚】 シイツ〈人名〉周代の歴史。官姓は尹イン、佚は名。成王に忠言・忠告をした。史逸とも。

史思明 シシメイ🔗🔉

【史思明】 シシメイ〈人名〉?〜761 唐代の武将。玄宗のとき、安禄山アンロクザンに続いて乱をおこしたが、子の史朝義に殺された。

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