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【百】 6画 白部 [一年] 区点=4120 16進=4934 シフトJIS=9553 《常用音訓》ヒャク 《音読み》 ヒャク/ハク〈bi〉〈b〉 《訓読み》 もも/ももたび/はげむ 《名付け》 お・と・はげむ・も・もも 《意味》 {数}もも。数のひゃく。十の十倍。〈同義語〉→佰。「生年不満百=生年百ニ満タズ」〔→古詩十九首{副}ももたび。百回。百度ヒャクタビ。「百戦百勝」「百聞不如一見=百聞ハ一見ニシカズ」〔→漢書{形}数の多い。「百官(多くの役人)」「百姓ヒャクセイ(多くの人民)」 ヒャクタビス{動}百回やる。「人一能之、己百之=人一タビシテコレヲヨクスレバ、己ハコレヲ百タビス」〔→中庸{動}はげむ。力を入れてふんばる。▽拍(力を入れてうつ)に当てた用法。「距躍三百=距躍シテ三タビ百ム」〔→左伝〕 《解字》 「一+音符白」をあわせた字(合文)で、もと一百のこと。白ハク・ヒャクはたんなる音符で、しろいという意味とは関係がない。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

百二険 ヒャクニノケン🔗🔉

【百二険】 ヒャクニノケン 地勢が険しくて他国に百倍する国力のある地。または、二万人で百万の敵に当たることのできる要害の地。秦シンの国のたとえ。

百八煩悩 ヒャクハチボンノウ🔗🔉

【百八煩悩】 ヒャクハチボンノウ〔仏〕百八種の煩悩。人間の過去・現在・未来にわたるすべての迷いのこと。▽六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)が、六塵ロクジン(色・声・香・味・触・法)の境地に対して、それぞれ好・悪・平の三種の違いを生じ、十八種の煩悩となり、苦・楽・捨の三種に応じてさらに十八種の煩悩がうまれ、合計三十六種が過去・現在・未来の三世にそれぞれ配せられ、合計百八種となる。除夜の鐘はこの迷いから人間をさますために百八うつという。

百口 ヒャッコウ🔗🔉

【百口】 ヒャッコウ 一家族のすべての人。家族じゅうの人。「予也倉皇帰、一時携百口=予也倉皇トシテ帰リ、一時百口ヲ携フ」〔→呉偉業

百工 ヒャッコウ🔗🔉

【百工】 ヒャッコウ 「百官」と同じ。各種の職人。「百工居肆、以成其事=百工ハ肆ニ居テ、モッテソノ事ヲ成ス」〔→論語

百千 ヒャクセン🔗🔉

【百千】 ヒャクセン なん百なん千という数。物の多いことのたとえ。

百川学海而至于海 ヒャクセンウミヲマナビテウミニイタル🔗🔉

【百川学海而至于海】 ヒャクセンウミヲマナビテウミニイタル〈故事〉多くの川が絶えず海を目ざして流れ、ついには海に注ぐ。人も絶えず努力し続ければ、ついには目的に到達しうるということ。〔→法言

百万遍 ヒャクマンベン🔗🔉

【百万遍】 ヒャクマンベン〔仏〕阿弥陀仏アミダブツの名号を百万回唱えること。これによって極楽往生ができるという。

百日紅 ヒャクジツコウ🔗🔉

【百日紅】 ヒャクジツコウ 木の名。さるすべり。

百尺竿頭進一歩 ヒャクシャクカントウイッポヲススム🔗🔉

【百尺竿頭進一歩】 ヒャクセキカントウイッポヲススム・ヒャクシャクカントウイッポヲススム〈故事〉努力をしたうえにさらに努力して向上することのたとえ。▽「伝灯録」の「百尺竿頭須進歩=百尺竿頭スベカラク歩ヲ進ムベシ」から。

百方 ヒャクホウ🔗🔉

【百方】 ヒャクホウ いろいろな手段・方法。諸方面の国々。諸国。

百卉 ヒャッキ🔗🔉

【百卉】 ヒャッキ いろいろの草花。

百司 ヒャクシ🔗🔉

【百司】 ヒャクシ 多くの役所。「百官」と同じ。「六宮従兮百司備=六宮従ヒ百司備ハル」〔→白居易

百出 ヒャクシュツ🔗🔉

【百出】 ヒャクシュツ さまざまのものが出現する。

百仞 ヒャクジン🔗🔉

【百仞】 ヒャクジン 非常に高いこと。また、非常に深いこと。▽「仞」は、長さの単位で、一仞は七尺。

百世之師 ヒャクセイノシ🔗🔉

【百世之師】 ヒャクセイノシ 後世まで人の師として尊敬される人。「聖人百世之師也=聖人ハ百世之師ナリ」〔→孟子

百世 ヒャクセイ🔗🔉

【百代】 ヒャクダイ 時代の長い隔たり。『百葉ヒャクヨウ・百世ヒャクセイ』「天地者万物之逆旅、光陰者百代之過客=天地ハ万物ノ逆旅ニシテ、光陰ハ百代ノ過客ナリ」〔→李白〕「過眼百世如風灯=眼ヲ過グレバ百世モ風灯ノ如シ」〔→蘇軾

百合 ヒャクゴウ🔗🔉

【百合】 ヒャクゴウ 多くの香を調合した香。ゆり科の植物の総称。山野に自生し、また栽培する。花は大きくかおりが強い。ゆり。

百舌 ヒャクゼツ🔗🔉

【百舌】 ヒャクゼツ 鳥の名。鳴き声が鋭く、昆虫コンチュウ・かえるなどを捕らえて食う。もず。

百年俟河清 ヒャクネンカセイヲマツ🔗🔉

【百年俟河清】 ヒャクネンカセイヲマツ〈故事〉黄河の水の澄むのを百年も待つ。望んでも実現できないことのたとえ。「左伝」襄公八年「俟河之清、人寿幾何=河ノ清ヲ俟ツ、人寿幾何ゾ」から。

百花 ヒャッカ🔗🔉

【百花】 ヒャッカ いろいろな多くの花。「東風無力百花残=東風ハ力無ク百花残ル」〔→李商隠

百花斉放 ヒャッカセイホウ🔗🔉

【百花斉放】 ヒャッカセイホウ いろいろな花が、いっせいに咲く。さまざまな議論を自由に展開すること。▽一九五六年に中華人民共和国が国民に対して唱えたスローガン。

百花繚乱 ヒャッカリョウラン🔗🔉

【百花繚乱】 ヒャッカリョウラン 多くの花が咲き乱れるさま。

百谷王 ヒャッコクノオウ🔗🔉

【百谷王】 ヒャッコクノオウ 多くの谷川を集めるもの。長江や海のこと。〔→老子

百折不撓 ヒャクセツフトウ🔗🔉

【百折不撓】 ヒャクセツフトウ〈故事〉何度失敗しても志をかえない。

百足 ヒャクソク🔗🔉

【百足】 ヒャクソク 虫の名。やすで。虫の名。むかで。

百里才 ヒャクリノサイ🔗🔉

【百里才】 ヒャクリノサイ 県の長官として一県をおさめるだけの才能。それほど大きくない器量のこと。▽「百里」は一県の地のこと。〔→蜀志

百里之命 ヒャクリノメイ🔗🔉

【百里之命】 ヒャクリノメイ 一国の政治や政令。▽「百里」は、百里四方の国の意で、諸侯の国。〔→論語

百官 ヒャッカン🔗🔉

【百官】 ヒャッカン 多くのいろいろな役の役人。『百工ヒャッコウ・百司ヒャクシ・百揆ヒャッキ・百姓ヒャクセイ』

百姓 ヒャクショウ🔗🔉

【百姓】 ヒャクセイ 「百官」と同じ。▽昔、官についた者に姓を賜ったことから。多くの民。人民のこと。「脩己以安百姓=己ヲ脩メテモッテ百姓ヲ安ンズ」〔→論語〕「三代子百姓、公私無異財=三代ハ百姓ヲ子ノゴトクシ、公私ニ異財無シ」〔→王安石ヒャクショウ〔国〕農民。いなか者を軽べつしていうことば。

百乗之家 ヒャクジョウノイエ🔗🔉

【百乗之家】 ヒャクジョウノイエ 領地内から戦車百台を出すことができる家。卿大夫ケイタイフの家のこと。〔→論語

百度 ヒャクド🔗🔉

【百度】 ヒャクド いろいろの法律・規則。〔→書経〔国〕「百度参り」の略。神仏などに祈願し、境内を百度往復してそのたびに礼拝すること。

百衲本 ヒャクノウボン🔗🔉

【百衲本】 ヒャクノウボン 各種の版本を集め、互いに校訂して一冊にまとめた書物。不完全な数種の断片的な版本を集めて一冊にまとめた書物。▽ヒャクトツボンとも。

百衲衣 ヒャクノウイ🔗🔉

【百衲衣】 ヒャクノウイ〔仏〕布片をつづりあわせた僧衣。

百発百中 ヒャッパツヒャクチュウ🔗🔉

【百発百中】 ヒャッパツヒャクチュウ〈故事〉弓や銃で、射ると必ず命中すること。また、予想がすべて当たること。〔→国策〔国〕計画などがすべて成功すること。

百家 ヒャッカ🔗🔉

【百家】 ヒャッカ 多くの家。多くの学者や学派。儒家以外で学説をたてた学者のこと。「諸子百家」

百家争鳴 ヒャッカソウメイ🔗🔉

【百家争鳴】 ヒャッカソウメイ すべての多くの学者が自由に論争すること。▽一九五六年に中華人民共和国が国民に対して唱えたスローガン。

百鬼夜行 ヒャッキヤギョウ🔗🔉

【百鬼夜行】 ヒャッキヤコウ・ヒャッキヤギョウ いろいろな化け物が夜に動きまわること。いろいろな悪人が、自分勝手なふるまいをすること。

百般 ヒャッパン🔗🔉

【百般】 ヒャッパン すべての分野。▽「般」は、種類。〈類義語〉万般。「背人相喚百般鳴=人ニ背キテアヒ喚バヒ百般ニ鳴ク」〔→王安石

百頃 ヒャッケイ🔗🔉

【百頃】 ヒャッケイ 非常に広い土地のこと。▽「頃」は、面積の単位で、一頃は百畝ポ。「瑠璃百頃水仙家=瑠璃百頃水仙ノ家」〔→蘇軾

百済 クダラ🔗🔉

【百済】 ヒャクサイ・クダラ 朝鮮の三国時代の国の名。前漢末、前十八年ごろ、高句麗コウクリから出た扶余族の温祚オンソが建国したと伝えられる。東晋トウシンのはじめ馬韓バカン(朝鮮半島西南部)を領有し、三四五年、はじめて中国の文献に百済の名称が出る。日本の大和朝廷と密接な関係にあった。六六〇年、唐・新羅シンラの連合軍に破られて滅亡した。

百鳥 ヒャクチョウ🔗🔉

【百鳥】 ヒャクチョウ いろいろな種類の多くの鳥。

百越 ヒャクエツ🔗🔉

【百粤】 ヒャクエツ 中国南方の越と呼ばれていた地方(今の、浙江セッコウ・福建・広東カントン)。また、その地方に住んでいた原住民のこと。『百越ヒャクエツ』▽百とは多くの小国にわかれていたからという。

百政 ヒャクセイ🔗🔉

【百揆】 ヒャッキ 多くのはかりごと。『百政ヒャクセイ』すべての役人の長として政治を行う役人。周代の冢宰チョウサイ。〔→書経「百官」と同じ。

百結 ヒャッケツ🔗🔉

【百結】 ヒャッケツ やぶれごろも。「妻子衣百結=妻子衣ハ百結ナリ」〔→杜甫多くのむすびめ。心の中の多くのしこり。香木の丁香テイコウの別名。

百媚 ヒャクビ🔗🔉

【百媚】 ヒャクビ 女のいろいろのなまめかしさ。「迴眸一笑百媚生=眸ヲ迴ラシテ一タビ笑ヘバ百媚生ズ」〔→白居易

百葉 ヒャクヨウ🔗🔉

【百葉】 ヒャクヨウ 「百代」と同じ。物が重なりあっていること。牛や羊などの胃の下。脾臓ヒゾウの部分。平らなひだが多いからいう。

百禄 ヒャクロク🔗🔉

【百禄】 ヒャクロク 多くの幸福。「受天百禄=天ノ百禄ヲ受ク」〔→詩経

百溢 ヒャクイツ🔗🔉

【百溢】 ヒャクイツ =百鎰。多額の金銭。▽「溢」は、古代の金貨の重さの単位。

百感 ヒャッカン🔗🔉

【百感】 ヒャッカン 見たり聞いたりしておこるさまざまな思い。万感。「百感中来只慨然=百感中ヨリ来リテタダ慨然」〔→元好問

百歳之後 ヒャクサイノノチ🔗🔉

【百歳之後】 ヒャクサイノノチ 人の死後を忌みはばかっていうことば。▽人の寿命は、長くても百歳であることから。〔→詩経

百戦百勝 ヒャクセンヒャクショウ🔗🔉

【百戦百勝】 ヒャクセンヒャクショウ 百たび戦って百たび勝つ。戦えば必ず勝つこと。〔→孫子

百辟 ヒャクヘキ🔗🔉

【百辟】 ヒャクヘキ 多くの君主・諸侯。▽「辟」は、君主。〔→書経

百穀 ヒャクコク🔗🔉

【百穀】 ヒャクコク 多くの穀物。穀物のこと。〔→書経

百爾 ヒャクジ🔗🔉

【百爾】 ヒャクジ もろもろの。「百爾君子」〔→詩経

百聞不如一見 ヒャクブンハイッケンニシカズ🔗🔉

【百聞不如一見】 ヒャクブンハイッケンニシカズ〈故事〉百たび耳で聞くよりも一度でも実際に見たほうが効果がある。〔→漢書

百憂 ヒャクユウ🔗🔉

【百憂】 ヒャクユウ いろいろな種類の多くの心配。「誰令君多念、自使懐百憂=誰カ君ヲシテ念ヒ多カラシメ、ミヅカラ百憂ヲ懐カシム」〔→曹植

百薬之長 ヒャクヤクノチョウ🔗🔉

【百薬之長】 ヒャクヤクノチョウ 酒の美称。▽多くの薬の中のもっともすぐれたものの意。〔→漢書

百錬 ヒャクレン🔗🔉

【百錬】 ヒャクレン 金属を何回となくくり返して錬ネり鍛えること。「不是揚州百錬銅=コレ揚州ノ百錬ノ銅ナラズ」〔→白居易

百家姓 ヒャッカセイ🔗🔉

【百家姓】 ヒャッカセイ〈書物〉一巻。北宋ソウ時代に編まれたと伝えられる。著者・成立年代ともに不明。子どもに文字を教えるために、姓を並べた書。

百里奚 ヒャクリケイ🔗🔉

【百里奚】 ヒャクリケイ〈人名〉春秋時代、虞グの重臣。字アザナは井伯セイハク。晋シンに敗れ、虞君とともに秦シンに送られた。百里奚は恥じて逃げ、楚ソ人に捕らえられたが、秦の穆公ボクコウは五匹の牡羊オヒツジの皮を楚人に与えて彼をゆずり受けたといわれる。のち、穆公に仕えて秦を強国にした。

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