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【石】 5画 石部 [一年] 区点=3248 16進=4050 シフトJIS=90CE 《常用音訓》コク/シャク/セキ/いし 《音読み》 セキ/シャク/コク/ジャク〈sh〉 《訓読み》 いし 《名付け》 あつ・いし・いそ・いわ・かた・し 《意味》 {名}いし。質のかたくつまったいし。「岩石」「隕石インセキ」 {名}文字を刻んだ石碑や石。また、石でつくった楽器。磬ケイや石鼓など。「金石(古代の青銅器と石碑)」 {形}かたくて融通がきかない。働きがなくて不毛である。物が育たず、価値がない。「石田(作物が育たない田地)」「石女(うまずめ)」 {単位}容量の単位。一石は十斗で、周代では一九・四リットル。▽現代はdnと読む。担(ひとかつぎの重さ)に当て、タンと読むことがある。また、斛コクに当て、コクと読む。 {名}古代の漢方医学で、はり治療に用いた石のはり。石ばり。〈類義語〉→鍼シン。「鍼石シンセキ(金属や石のはり)」 〔国〕(イ)容量の単位。一石とは十斗のこと。(ロ)昔、船の大きさの単位。一石は、十立方尺。(ハ)材木の容積の単位。一石は十立方尺。 《解字》 象形。がけの下に口型のいしのあるさまを描いたもの。 《単語家族》 碩セキ(充実したあたま)妬ト(勘気がいっぱいにつまる)貯(いっぱい)堵ト(土をつめてかためる)などと同系。 《類義》 岩は、ごつごつしたいわ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

石人 セキジン🔗🔉

【石人】 セキジン 石造りの人形。漢代以後、石獣などとともに墓や廟ビョウの前に並べた。永久に死なない人。無知な者。〔→史記

石工 セッコウ🔗🔉

【石工】 セッコウ 石に文字・絵などをきざんで細工をする職人。『石匠セキショウ』

石火 セッカ🔗🔉

【石火】 セッカ 火うち石などをたたいたときに出る火花。▽非常に短い時間やこの世の移りかわりのはげしいことのたとえとしても用いられる。「蝸牛角上争何事、石火光中寄此身=蝸牛角上何事ヲカ争フ、石火光中コノ身ヲ寄ス」〔→白居易非常に短い時間、すばやい動作のたとえ。「電光石火」

石心 セキシン🔗🔉

【石心】 セキシン 石のようにかたいしっかりした心。「石心鉄腸」『石腸セキチョウ』石の中心。物事の情感を理解しえない冷たい心。〔→晋書

石仏 イシボトケ🔗🔉

【石仏】 セキブツ 石でつくったり岩石にほりつけたりした仏像。いしぼとけ。▽大同や雲岡・竜門の石仏は有名。イシボトケ〔国〕無口でいつも黙っている人のたとえ。感情を表面にあらわさない人のたとえ。

石友 セキユウ🔗🔉

【石友】 セキユウ 人とのかたい交際。また、かたい友情で結ばれた友達。「定知石友許忘年=定メテ知ル石友年ヲ忘ルルヲ許スヲ」〔→黄庭堅すずりのこと。

石尤風 セキユウフウ🔗🔉

【石尤風】 セキユウフウ むかい風。▽唐以後、詩によく用いられたことば。石氏の娘が病死するとき、その夫の尤郎が行商に出かけて帰らないので、「自分は風になり世間の夫たちが遠くへいくのをやめさせよう」といったということから。▽一説に、「石尤」は愁の延音で、旅人がむかい風にあうと旅愁を感じるからともいう。〔江湖紀聞〕

石田 セキデン🔗🔉

【石田】 セキデン 石が多くて耕せない田畑。作物の育たぬ荒れ地。〔→左伝転じて、役にたたないこと。

石本 セキホン🔗🔉

【石本】 セキホン 石版セキバン刷りの本。

石印 セキイン🔗🔉

【石印】 セキイン 石などにほってつくった印。石版セキバンで印刷すること。また、それで印刷した物。

石灰 シックイ🔗🔉

【石灰】 セッカイ 化学工業・建築に用いる生石灰セイセッカイと、消毒やさらし粉に使う消石灰ショウセッカイのこと。いしばい。シックイ 石灰に粘土を加え、ふのりをとかした液で練ったもの。▽シックイは唐宋トウソウ音。「漆喰」はその当て字。

石交 セッコウ🔗🔉

【石交】 セッコウ 石のようにかたい友情。「所謂弃仇讎而得石交者也=イハユル仇讎ヲ弃テテ石交ヲ得ル者ナリ」〔→史記

石竹 セキチク🔗🔉

【石竹】 セキチク 草花の名。晩春、白・紅の花をつける。原産地が中国なので、からなでしこともいう。いしたけ。

石英 セキエイ🔗🔉

【石英】 セキエイ 鉱石の一つ。六角柱の形で、質は硬いがもろい。水晶・めのう・火打ち石などはその一種。

石画 セキガ🔗🔉

【石画】 セッカク 石のようにしっかりした計画。▽一説に、「石」は、碩セキで、計画の意とも。セキガ 石や、がけに描いた絵。

石画之臣 セッカクノシン🔗🔉

【石画之臣】 セッカクノシン 石のようにしっかりした計画をもつ家臣。〔→漢書

石径 セッケイ🔗🔉

【石径】 セッケイ =石逕。石だたみの小道。石が多くて歩きにくい小道。山道。「遠上寒山石径斜=遠ク寒山ニ上レバ石径斜メナリ」〔→杜牧

石杠 セッコウ🔗🔉

【石矼】 セッコウ =石杠。川などを渡るために置いた飛び石。

石刻 セッコク🔗🔉

【石刻】 セッコク 石面にきざんだ文字や絵。

石牀 セキショウ🔗🔉

【石牀】 セキショウ 石でつくった寝台。

石版 セキバン🔗🔉

【石版】 セキバン 石灰石などの平たい面に脂肪性のインクで版下の文字などを転写し、それを原版として印刷する版。版画で、石の平たい面に彫刻した印刷版。石筆で字を書くのに用いた石板。石盤。

石斧 セキフ🔗🔉

【石斧】 セキフ 石器時代に使った、石でつくったおの。いしおの。

石林 セキリン🔗🔉

【石林】 セキリン そびえたっているたくさんの岩石。けわしい道。

石階 セキカイ🔗🔉

【石級】 セッキュウ 石づくりの階段。『石階セキカイ』

石室 セキシツ🔗🔉

【石室】 セキシツ 石づくりのへや。また、岩などを利用してつくった小屋。いしむろ。『石房セキボウ』漢代、宮廷の本をしまっておく室。御史ギョシの別名。石づくりの墓・つか。山中の隠居所。

石城 セキジョウ🔗🔉

【石城】 セキジョウ 石を積み重ねてつくった厳重な城。城の名。河南省にあった。石頭城のこと。

石泉 セキセン🔗🔉

【石泉】 セキセン 岩の間からわく泉。

石骨 セッコツ🔗🔉

【石骨】 セッコツ ごつごつしている山の石のこと。▽山を人体にたとえていうことば。「経声清石骨、仏面冷湖光=経ノ声ニ石骨ハ清ミ、仏ノ面ニ湖光ハ冷ヤヤカナリ」〔→呉偉業

石桟 セキサン🔗🔉

【石桟】 セキサン 切りたったがけなどに石でつくったかけはしを設けてつくった道。「然後天梯石桟相鉤連=シカルノチ天梯石桟アヒ鉤連ス」〔→李白

石弩 セキド🔗🔉

【石弩】 セキド 矢じりに使う石。ばねじかけで石を飛ばす弓。

石馬 セキバ🔗🔉

【石馬】 セキバ 墓前などにたてる、石づくりの馬の像。「路旁尚臥双石馬=路ノ旁ニハナホ臥ス双石馬」〔→高啓

石溜 セキリュウ🔗🔉

【石留】 セキリュウ =石溜。石が多くて役にたたない土地。▽「留」は、瘤リュウ(こぶ)。

石経 セッケイ🔗🔉

【石経】 セッケイ 本文の典拠とするため、儒教の経書の文章を石にほりつけたもの。後漢の霊帝の命令で太学内にたてた熹平キヘイ石経(一字石経)のほか、魏ギの正始、唐の開成、蜀ショク、北宋ホクソウ、南宋、清シンの七種がある。

石女 セキジョ🔗🔉

【石婦】 セキフ 子どもをうめない女。うまずめ。『石女セキジョ』遠征した夫を待ちこがれて石になったという女。▽その石を望夫石という。

石趺 セキフ🔗🔉

【石趺】 セキフ 石碑・彫刻などをのせる石の土台。▽亀カメの形をしたものが多い。

石橋 セキキョウ🔗🔉

【石梁】 セキリョウ 石でつくった橋。『石橋セキキョウ』

石棺 セッカン🔗🔉

【石棺】 セッカン 石でつくった棺おけ。

石閣 セッカク🔗🔉

【石渠】 セッキョ 石をしいてつくったみぞ。「石渠閣」の略。漢の蕭何ショウカがつくった書庫。宣帝のとき、学者が経書の討論を行った。『石閣セッカク』。

石絨 セキジュウ🔗🔉

【石絨】 セキジュウ 鉱物の一種。石綿イシワタのこと。アスベスト。

石皴 セキシュン🔗🔉

【石皴】 セキシュン 石のしわ。石のひだのこと。また、それを描く画法。

石筍 セキジュン🔗🔉

【石筍】 セキジュン 鍾乳洞ショウニュウドウの中にできるたけのこの形をした石。上壁からしたたり落ちる水に含まれる石灰分が堆積してできる。墓のしるしとして墓地にたてる石。『石笋セキジュン』

石菖 セキショウ🔗🔉

【石菖】 セキショウ 草花の名。水辺に生え、しょうぶに似ているが小形で、夏、黄緑色の花をつける。観賞用・薬用。『石菖蒲セキショウブ』

石塔 セキトウ🔗🔉

【石塔】 セキトウ 五輪塔・多宝塔タホウトウなど、石づくりの塔。墓石。

石窟 セックツ🔗🔉

【石窟】 セックツ 岩にあいているほらあな。いわや。

石鼓 セッコ🔗🔉

【石鼓】 セッコ 鼓ツヅミ型の石で、一種の碣ケツである。文は石鼓文といわれ、「詩経」車攻・吉日篇に似ているが、戦国初期の秦刻と考えられる。うなりを発すると戦乱がおこるといわれた大石。〔→漢書

石鼠 セキソ🔗🔉

【石鼠】 セキソ =碩鼠。けら(昆虫の名)の別名。大きなねずみ。

石南花 シャクナゲ🔗🔉

【石楠花】 シャクナゲ =石南花。木の名。初夏に白または薄紅色の花を開く。しゃくなげ。

石路 セキロ🔗🔉

【石路】 セキロ 石ころの多い道。「石路枉迴駕=石路枉ゲテ駕ヲ迴ラス」〔→王維

石楼 セキロウ🔗🔉

【石楼】 セキロウ 石で築いたたかどの。「石盆泉畔石楼頭=石盆泉ノ畔石楼ノ頭」〔→白居易山名。山西省石楼県にある。「通天山」ともいう。

石碣 セッケツ🔗🔉

【石碣】 セッケツ まるい石碑。▽「碣」は、そそりたつ石。越王が陣中で用いさせた矢の名。

石蒜 セキサン🔗🔉

【石蒜】 セキサン 草花の名。秋、鮮紅色の花を輪状に開く。有毒。ひがんばな。しびとばな。曼珠沙華マンジュシャゲ。

石甃 セキシュウ🔗🔉

【石甃】 セキシュウ 土がくずれないように、井戸の壁に塗りこめる石。また、地面にしく石。石だたみ。敷石。

石碑 セキヒ🔗🔉

【石碑】 セキヒ 記念として石に文章をほってたてたもの。いしぶみ。

石墨 セキボク🔗🔉

【石墨】 セキボク 炭素から成る鉱物。黒くて柔らかい。鉛筆のしんや、さびどめにする。黒鉛。グラファイト。石炭の別名。

石綿 セキメン🔗🔉

【石綿】 セキメン 蛇紋石ジャモンセキが繊維状になった鉱物。電気・熱の不良導体。いしわた。アスベスト。

石榴 セキリュウ🔗🔉

【石榴】 セキリュウ =柘榴。木の名。実は球状で、熟すると裂け、紅色の肉質の種子がある。実は食用。根・皮は薬用。ざくろ。

石椁 セッカク🔗🔉

【石椁】 セッカク =石椁。石でつくった、棺の外わく。

石澗 セッカン🔗🔉

【石澗】 セッカン 石の多い谷川。

石盤 セキバン🔗🔉

【石盤】 セキバン 大きくて平たい石。石筆で字を書くのに用いる、粘板岩の薄板。屋根をふくのに用いる粘板岩の薄板。スレート。

石磬 セッケイ🔗🔉

【石磬】 セッケイ への字形の石製の楽器。つり下げて打ち鳴らす。→「磬」

石獣 セキジュウ🔗🔉

【石獣】 セキジュウ 石づくりの動物の像。秦シン・漢代以後、墓前などに並べる風習があった。

石壇 セキダン🔗🔉

【石壇】 セキダン 石を並べたり積みあげたりしてつくった壇。

石頭城 セキトウジョウ🔗🔉

【石頭城】 セキトウジョウ 城の名。南京西方の石頭山上にあった。呉の孫権によって築かれ、その後もしばしば修築された。南朝政権の重要な城であった。

石壕吏 セキゴウリ🔗🔉

【石壕吏】 セキゴウリ 杜甫トホの詩の題名。杜甫が河南省陝セン県の東南にある石壕村で、役人が若者だけではなく老人までも兵隊にかりたてるのを見て、それを素材にしてつくった。▽石壕村の役人の意。

石黛 セキタイ🔗🔉

【石黛】 セキタイ まゆをかくのに使う石墨などのまゆずみのこと。

石磴 セキトウ🔗🔉

【石磴】 セキトウ 石段。また、石だたみの坂道。「古台石磴懸腸草=古台石磴腸ヲ懸クルガゴトキ草」〔→李賀

石欄 セキラン🔗🔉

【石闌】 セキラン =石欄。石でつくった手すり。

石礎 セキソ🔗🔉

【石礎】 セキソ 建物などの土台石。〈類義語〉礎石。

石鏡 セッキョウ🔗🔉

【石鏡】 セッキョウ 廬山ロザンの南、石鏡峰の山上にあるまるい石。鏡のように物を映すという。「閑窺石鏡清我心=閑カニ石鏡ヲ窺ヒテ我ガ心ヲ清クス」〔→李白

石鏃 セキゾク🔗🔉

【石鏃】 セキゾク 石でつくったやじり。

石瀬 セキライ🔗🔉

【石瀬】 セキライ 石の上を川の水が流れている浅瀬。

石龕 セキガン🔗🔉

【石龕】 セキガン 石でつくった塔。石でつくった廚子ズシ。

石介 セキカイ🔗🔉

【石介】 セキカイ〈人名〉1005〜45 北宋ホクソウの学者。字アザナは守道。奉符(山東省泰安市)の人。泰山の南にある徂徠ソライ山のふもとに住み、弟子を教えたので徂徠先生ともいう。著に『唐鑑』がある。

石守信 セキシュシン🔗🔉

【石守信】 セキシュシン〈人名〉928〜84 五代の後周コウシュウ・宋ソウ初の武人。諡オクリナは武烈。宋の太祖に仕えて、李重進の反乱を平定。魏ギ国公に封ぜられた。

石崇 セキスウ🔗🔉

【石崇】 セキスウ〈人名〉249〜300 西晋セイシンの役人。字アザナは季倫。荊州ケイシュウの刺史となり、富を得、金谷園をつくった。→「金谷酒数キンコクノシュスウ」

石勒 セキロク🔗🔉

【石勒】 セキロク〈人名〉274〜333 五胡ゴコ十六国、後趙コウチョウの建国者。在位319〜33。字アザナは世竜、諡オクリナは明帝、廟号は高祖。

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