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広辞苑の検索結果 (56)

い・つ【凍つ・冱つ】🔗🔉

い・つ凍つ・冱つ】 〔自下二〕 ⇒いてる(下一)

いて‐ぐも【凍て雲】🔗🔉

いて‐ぐも凍て雲】 寒々と凍りついたような雲。〈[季]冬〉

いて‐ぞら【凍て空】🔗🔉

いて‐ぞら凍て空】 凍りつくように寒い、冬の日の空。寒天。「―にきらめく星」

いて‐ちょう【凍て蝶】‥テフ🔗🔉

いて‐ちょう凍て蝶‥テフ 冬まで生きながらえて、ほとんど動かない蝶。〈[季]冬〉

いて‐つ・く【凍て付く】🔗🔉

いて‐つ・く凍て付く】 〔自五〕 こおりつく。〈[季]冬〉

いて‐づる【凍て鶴】🔗🔉

いて‐づる凍て鶴】 寒中凍ったように動かない鶴。〈[季]冬〉

いて‐ば【凍場】🔗🔉

いて‐ば凍場】 水・心太ところてんなどをこおらせる場所。

いて‐はえ【凍て蠅】‥ハヘ🔗🔉

いて‐はえ凍て蠅‥ハヘ 寒さで凍ったように動かない蠅。冬まで生き残った蠅。

いて‐ゆる・む【凍て緩む】🔗🔉

いて‐ゆる・む凍て緩む】 〔自五〕 凍りついた地面が、春になって解けて緩む。凍て解ける。〈[季]春〉

い・てる【凍てる・冱てる】🔗🔉

い・てる凍てる・冱てる】 〔自下一〕[文]い・つ(下二) こおる。〈[季]冬〉。堀河百首「冬さむみ―・てし氷を」

こい【凍】🔗🔉

こい】 (コユの連用形から)こごえること。継体紀「天下其の―を受くることあり」

こおり【氷・凍り】コホリ🔗🔉

こおり氷・凍りコホリ ①水が氷点下の温度で固体状態になったもの。ひ。〈[季]冬〉。古今和歌集「春立てば消ゆる―の」。「―が張る」 ②氷襲こおりがさねの略。 ③氷水こおりすいの略。 ⇒こおり‐あずき【氷小豆】 ⇒こおり‐いし【氷石】 ⇒こおり‐うめ【氷梅】 ⇒こおり‐うり【氷売り】 ⇒こおり‐おろし【氷卸し】 ⇒こおり‐がけ【氷掛け】 ⇒こおり‐がさね【氷襲】 ⇒こおり‐がし【氷菓子】 ⇒こおり‐こんにゃく【凍り蒟蒻・氷蒟蒻】 ⇒こおり‐ざとう【氷砂糖】 ⇒こおり‐じるこ【氷汁粉】 ⇒こおり‐すい【氷水】 ⇒こおり‐すべり【氷滑り】 ⇒こおり‐そば【氷蕎麦】 ⇒こおり‐ちくねつ‐システム【氷蓄熱システム】 ⇒こおり‐づめ【氷詰め】 ⇒こおり‐どうふ【凍り豆腐】 ⇒こおり‐の‐いお【氷の魚】 ⇒こおり‐の‐くさび【氷の楔】 ⇒こおり‐の‐こり【氷の垢離】 ⇒こおり‐の‐ころも【氷の衣】 ⇒こおり‐の‐じごく【氷の地獄】 ⇒こおり‐の‐ついたち【氷の朔日】 ⇒こおり‐の‐つるぎ【氷の剣】 ⇒こおり‐の‐なし【凍りの梨】 ⇒こおり‐の‐はし【氷の橋】 ⇒こおり‐の‐まくら【氷の枕】 ⇒こおり‐の‐やいば【氷の刃】 ⇒こおり‐まくら【氷枕】 ⇒こおり‐みず【氷水】 ⇒こおり‐みつ【氷蜜】 ⇒こおり‐もち【凍り餅・氷餅】 ⇒こおり‐やき【氷焼】 ⇒氷解く ⇒氷と炭 ⇒氷に座す ⇒氷に鏤め脂に画く ⇒氷は水より出でて水よりも寒し ⇒氷を歩む

こおり‐こんにゃく【凍り蒟蒻・氷蒟蒻】コホリ‥🔗🔉

こおり‐こんにゃく凍り蒟蒻・氷蒟蒻コホリ‥ 一度煮た蒟蒻を凍らせて干したもの。こごりこんにゃく。〈[季]冬〉 ⇒こおり【氷・凍り】

こおり‐つ・く【凍り付く】コホリ‥🔗🔉

こおり‐つ・く凍り付くコホリ‥ 〔自五〕 こおってくっつく。すっかり凍る。いてつく。「―・くような寒さ」

こおり‐どうふ【凍り豆腐】コホリ‥🔗🔉

こおり‐どうふ凍り豆腐コホリ‥ 高野こうや豆腐の別称。 ⇒こおり【氷・凍り】 ○氷解くこおりとく 春になって気候がゆるみ、氷が解ける。〈[季]春〉 ⇒こおり【氷・凍り】 ○氷と炭こおりとすみ 両者の相違が甚だしいこと。また、両者が全く相容れないこと。氷炭ひょうたん⇒こおり【氷・凍り】 ○氷に座すこおりにざす きわめて危険な地位にいることのたとえ。 ⇒こおり【氷・凍り】 ○氷に鏤め脂に画くこおりにちりばめあぶらにえがく [塩鉄論殊路](氷に彫刻してもすぐに溶けて形がなくなり、脂に描いてもすぐに流れて跡をとどめないことから)労して功のないことのたとえ。 ⇒こおり【氷・凍り】

こおり‐の‐なし【凍りの梨】コホリ‥🔗🔉

こおり‐の‐なし凍りの梨コホリ‥ (「凍梨とうり」の訓読)しみの出た老人の膚はだ。転じて、老人をいう。 ⇒こおり【氷・凍り】

こおり‐もち【凍り餅・氷餅】コホリ‥🔗🔉

こおり‐もち凍り餅・氷餅コホリ‥ 寒中にさらして凍らせた餅。多く、信州・東北地方で作る。〈[季]冬〉 ⇒こおり【氷・凍り】

こお・る【氷る・凍る】コホル🔗🔉

こお・る氷る・凍るコホル 〔自五〕 水分などが寒気にあって凝結する。しみる。〈[季]冬〉。万葉集20「佐保川に―・り渡れる薄氷うすらびの」。「池が―・る」 ◇現代ではふつう「凍る」と書く。

こぎ・える【凍える】🔗🔉

こぎ・える凍える】 〔自下一〕 こごえる。好色一代男7「踏石の上なる引下駄を枕に―・えて、いつとなく夢をむすびぬ」

こごえ‐じに【凍え死に】🔗🔉

こごえ‐じに凍え死に】 寒さのためにこごえて死ぬこと。

こごえ‐じ・ぬ【凍え死ぬ】🔗🔉

こごえ‐じ・ぬ凍え死ぬ】 〔自五〕 寒さのために体が冷えきって死ぬ。凍死する。

こごえ‐つ・く【凍え付く】🔗🔉

こごえ‐つ・く凍え付く】 〔自五〕 こごえてくっつく。こおりつく。

こごえ‐は・てる【凍え果てる】🔗🔉

こごえ‐は・てる凍え果てる】 〔自下一〕[文]こごえは・つ(下二) すっかりこごえる。

こご・える【凍える】🔗🔉

こご・える凍える】 〔自下一〕[文]こご・ゆ(下二) 寒さのために身体の感覚を失う。平家物語(延慶本)「―・えては失せ給はんずらん」。「手足が―・える」

こご・ゆ【凍ゆ】🔗🔉

こご・ゆ凍ゆ】 〔自下二〕 ⇒こごえる(下一)

こごり‐ぶな【凝鮒・凍鮒】🔗🔉

こごり‐ぶな凝鮒・凍鮒】 フナを煮ておいてこごらせたもの。料理物語に「ふなのこごり、たれみそにかげをおとし、…風ふきにをき候へば、一ときのまにこごり候」とある。〈[季]冬〉。好色一代男6「―の鉢をあらし」 ⇒こごり【凝り】

こ・ゆ【凍ゆ】🔗🔉

こ・ゆ凍ゆ】 〔自上二〕 「こごゆ」に同じ。→こごえる

こよし‐もの【寒凝・凍物】🔗🔉

こよし‐もの寒凝・凍物】 煮てこごらせたもの。にこごり。〈類聚名義抄〉→にこよす

しみ【凍み】🔗🔉

しみ凍み】 こおること。こおり。古今和歌集「笹のはにおく初霜のよをさむみ―はつくともいろにいでめや」。「―豆腐」

しみ‐こお・る【凍み氷る】‥コホル🔗🔉

しみ‐こお・る凍み氷る‥コホル 〔自四〕 ①固くこおる。曾丹集「―・る木の根を床と馴らしつつ行なふ人ぞ仏ともなる」 ②悲しみや恐れなどで身や心がこわばる。宇治拾遺物語8「身もきるやうに、心も―・りて」。浄瑠璃、心中万年草「証拠を出せとにちければ、家内の上下―・り」 ③中世の芸術論で、心を澄ませてもっぱらその境地に没入することをいう。さゝめごと「道に志深く―・りたる人は」

しみ‐だいこん【凍み大根】🔗🔉

しみ‐だいこん凍み大根】 寒中に大根を薄く切って、凍らせ乾したもの。

しみ‐つ・く【凍み付く】🔗🔉

しみ‐つ・く凍み付く】 〔自四〕 こおりつく。しみづく。壬二みに集「笹の葉に―・く霜の」

しみ‐どうふ【凍み豆腐】🔗🔉

しみ‐どうふ凍み豆腐(→)高野こうや豆腐に同じ。

しみ‐もち【凍み餅】🔗🔉

しみ‐もち凍み餅】 こおらせた餅。湯に浸して、砂糖などをかけて食べる。こおりもち。

し・みる【凍みる】🔗🔉

し・みる凍みる】 〔自上一〕[文]し・む(上二) こおりつく。寒さでちぢみあがる。また、身がひきしまる。〈[季]冬〉。源氏物語若菜下「朝夕涼みもなき頃なれど、身も―・むる心地して」

し・む【凍む】🔗🔉

し・む凍む】 〔自上二〕 ⇒しみる(上一)

とう‐う【凍雨】🔗🔉

とう‐う凍雨】 ①冬の雨。寒雨。 ②みぞれ。 ③雨滴が空中で凍結し、氷粒となって降って来るもの。「あられ」に似て透明なもの。

とう‐うん【凍雲】🔗🔉

とう‐うん凍雲】 雪模様の雲。冬空の雲。

とう‐が【凍餓】🔗🔉

とう‐が凍餓】 こごえ飢えること。甚だしく衣食に欠乏すること。凍飢。

とう‐がい【凍害】🔗🔉

とう‐がい凍害】 作物が寒さのために被害を受けること。また、それによる損害。

とう‐かん【凍寒】🔗🔉

とう‐かん凍寒】 こおりつくほどのきびしい寒さ。

とう‐けつ【凍結】🔗🔉

とう‐けつ凍結】 ①こおりつくこと。氷結。「路面が―する」 ②資産・資金などをそのままとどめておいて、移動または使用を禁止すること。また、物事の処理を一時的に保留の状態にすること。「資産―」「開発計画を―する」 ⇒とうけつ‐かんそう【凍結乾燥】

とうけつ‐かんそう【凍結乾燥】‥サウ🔗🔉

とうけつ‐かんそう凍結乾燥‥サウ (→)フリーズ‐ドライのこと。 ⇒とう‐けつ【凍結】

とう‐げん【凍原】🔗🔉

とう‐げん凍原(→)ツンドラのこと。

とう‐し【凍死】🔗🔉

とう‐し凍死】 寒さにこごえて死ぬこと。こごえじに。〈[季]冬〉。「―者」

とう‐しょう【凍傷】‥シヤウ🔗🔉

とう‐しょう凍傷‥シヤウ 強度の寒気が人体に作用して全身または局所に起こる傷害。全身性凍傷は倦怠感・睡気、体温の低下、さらには死(凍死)を来す。局所性凍傷の軽症はいわゆる霜焼しもやけで、患部は血行障害を起こして灼熱感・かゆみを呈し(第1度)、さらに高度の場合、水疱形成(第2度)、皮膚全層の壊死えし、潰瘍形成(第3度)、著しい場合は、皮下の筋肉や骨までが壊死に陥る(第4度)。〈[季]冬〉

とう‐じょう【凍上】‥ジヤウ🔗🔉

とう‐じょう凍上‥ジヤウ 冬季、土中の水分が凍結して地面が盛り上がる現象。作物・家屋・線路などに害を及ぼす。しみあがり。

とう‐せき【凍石】🔗🔉

とう‐せき凍石】 緻密な塊状の滑石の俗称。色は灰色・淡緑色など。多くは蛇紋岩や雲母片岩中に産する。陶磁器の素地、紙・織物の充填剤などに使用。

とう‐そう【凍瘡】‥サウ🔗🔉

とう‐そう凍瘡‥サウ しもやけ。局所性凍傷の第1度。→凍傷

とう‐そう‐がい【凍霜害】‥サウ‥🔗🔉

とう‐そう‐がい凍霜害‥サウ‥ 低温による農作物の被害。凍害と霜害。生体の水分の凍結で、細胞が破壊されることによる。茶や桑などでよく問題となる。

とう‐たい【凍餒】🔗🔉

とう‐たい凍餒】 こごえ飢えること。寒さに苦しみ食糧の乏しいこと。徒然草「世治らずして―の苦しみあらば」

とう‐ど【凍土】🔗🔉

とう‐ど凍土】 こおった土。また、その土地。凍野。

とう‐り【凍梨】🔗🔉

とう‐り凍梨】 霜で凍った梨。また、しみの出た老人の膚はだにたとえていう。

とう‐れつ【凍裂】🔗🔉

とう‐れつ凍裂(→)「霜割れ」に同じ。

とう‐ろ【凍露】🔗🔉

とう‐ろ凍露】 露が凍結して霜となったもの。

[漢]凍🔗🔉

 字形  筆順 〔冫部8画/10画/常用/3764・4560〕 〔音〕トウ(漢) 〔訓〕こおる・こごえる・いてる・しみる [意味] ①こおる。いてつく。「凍結・冷凍・解凍・不凍港」 ②寒さにこごえる。「凍傷・凍死」 [解字] 形声。「冫」+音符「東」(=いくえにも重なる)。水が端から端まで重なってこおりつく意。 [難読] 凍豆腐しみどうふ

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い・つ【凍つ・冱つ】🔗🔉

い・つ 【凍つ・冱つ】 (動タ下二) ⇒いてる

いて-かえ・る【凍て返る・冱て返る】🔗🔉

いて-かえ・る ―カヘル [3] 【凍て返る・冱て返る】 (動ラ五[四]) 春になって暖かくなりかけて,また急に寒くなる。いったんゆるんだ寒気が再びもとに戻る。[季]春。《―・る冱ゆるみたるまゝの土/村上正》

いて-ぐも【凍て雲】🔗🔉

いて-ぐも [0] 【凍て雲】 冬空に凍りついたように動かぬ雲。[季]冬。

いて-ぞら【凍て空】🔗🔉

いて-ぞら [3] 【凍て空】 凍りつくように寒い冬の空。寒天。[季]冬。

いて-ちょう【凍て蝶】🔗🔉

いて-ちょう ―テフ [0] 【凍て蝶】 冬まで生きのびて,ほとんど動かない蝶。また,凍てて死んだ蝶。[季]冬。《―の己が魂追うて飛ぶ/虚子》

いて-つ・く【凍て付く】🔗🔉

いて-つ・く [0][3] 【凍て付く】 (動カ五[四]) こおりつく。「―・くような寒さ」「―・いた道」

いて-つち【凍て土】🔗🔉

いて-つち [0][2] 【凍て土】 凍りついた地面。

いて-づる【凍て鶴】🔗🔉

いて-づる [0] 【凍て鶴】 凍ったように動かない寒中の鶴。[季]冬。《―の首を伸して丈高き/虚子》

いて-どけ【凍て解け】🔗🔉

いて-どけ [0] 【凍て解け】 こおっていた大地が,春になって解けゆるむこと。また,早春の頃,夜間凍っていた地面が朝日を受けたり暖かい風が吹いたりして,急にぬかるみになること。[季]春。《―の径光りそむ行手かな/野村泊月》

いて-ぼし【凍て星】🔗🔉

いて-ぼし [2] 【凍て星】 凍りついたように光のさえた,冬の夜空の星。[季]冬。

いて-ゆる・む【凍て緩む】🔗🔉

いて-ゆる・む [4][0] 【凍て緩む】 (動マ五[四]) 凍っていた大地が,春になって解けてゆるむ。凍て解ける。[季]春。

い・てる【凍てる・冱てる】🔗🔉

い・てる 【凍てる・冱てる】 (動タ下一)[文]タ下二 い・つ こおる。こおりつく。[季]冬。「冬寒み―・てし氷を埋め置きて/堀河百首」

こおり【氷・凍り】🔗🔉

こおり コホリ [0] 【氷・凍り】 〔動詞「凍る」の連用形から〕 (1)水が氷点以下の温度で固体になったもの。[季]冬。「池に―が張る」「―のように冷たい手」 〔古代では,「こおり」は水面に張ったものをさすことが多く,塊は「ひ」ということが多かった〕 (2)「氷水(コオリミズ)」の略。 (3)襲(カサネ)の色目の名。表は打った白,裏は白張。

こおり-こんにゃく【氷蒟蒻・凍り蒟蒻】🔗🔉

こおり-こんにゃく コホリ― [4] 【氷蒟蒻・凍り蒟蒻】 蒟蒻を適当な大きさに切って煮たあと,寒気にさらして凍らせてから干したもの。精進料理などに用いる。[季]冬。

こおり-どうふ【凍り豆腐】🔗🔉

こおり-どうふ コホリ― [4] 【凍り豆腐】 「高野豆腐(コウヤドウフ)」に同じ。[季]冬。

こおり-もち【氷餅・凍り餅】🔗🔉

こおり-もち コホリ― [3] 【氷餅・凍り餅】 寒中にさらして凍らせたのち,干した餅。陰暦六月一日(氷の朔日(ツイタチ))などに食べる。東北地方・信州で作る。[季]夏。

こおり-つ・く【凍り付く】🔗🔉

こおり-つ・く コホリ― [4] 【凍り付く】 (動カ五[四]) (1)凍って,他の物にくっつく。「窓が―・いてあかない」 (2)完全に凍って固くなる。いてつく。凍結する。「道路が―・く」

こお・る【凍る・氷る】🔗🔉

こお・る コホル [0] 【凍る・氷る】 (動ラ五[四]) (1)水など液体のものが,温度が低いために固体になる。氷が張る。「―・り渡れる薄氷(ウスラビ)の/万葉 4478」[季]冬。《手拭も豆腐も―・る横川かな/蕪村》 (2)(比喩的に)非常に冷たく感じられる。「―・れる月影」「早朝の―・った空気」

こごえ-じに【凍え死に】🔗🔉

こごえ-じに [0] 【凍え死に】 (名)スル こごえて死ぬこと。

こごえ-し・ぬ【凍え死ぬ】🔗🔉

こごえ-し・ぬ [4] 【凍え死ぬ】 (動ナ五)[文]ナ四・ナ変 こごえし・ぬ 寒さのために,こごえて死ぬ。凍死(トウシ)する。「寒波で―・ぬ者も出た」

こご・える【凍える】🔗🔉

こご・える [0] 【凍える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 こご・ゆ 寒さのために体が冷え切って,感覚がなくなり,自由がきかなくなる。「手が―・えて字がうまく書けない」

こご・ゆ【凍ゆ】🔗🔉

こご・ゆ 【凍ゆ】 (動ヤ下二) ⇒こごえる

こ・ゆ【凍ゆ】🔗🔉

こ・ゆ 【凍ゆ】 (動ヤ上二) こごえる。「我よりも貧しき人の父母は飢ゑ―・ゆらむ/万葉 892」

しみ【凍み】🔗🔉

しみ [0] 【凍み】 凍ること。こおり。「夕暮のみぞれに―やとけぬらむ/永久百首」

しみ-だいこん【凍み大根】🔗🔉

しみ-だいこん [3] 【凍み大根】 大根を薄く切り,寒中に凍らせたのち乾かしたもの。水で戻して煮物などに使う。

しみ-どうふ【凍み豆腐】🔗🔉

しみ-どうふ [3] 【凍み豆腐】 「高野豆腐(コウヤドウフ)」に同じ。[季]冬。

しみ-もち【凍み餅】🔗🔉

しみ-もち [2] 【凍み餅】 「凍(コオ)り餅(モチ)」に同じ。

し・みる【凍みる】🔗🔉

し・みる [0] 【凍みる】 (動マ上一)[文]マ上二 し・む 温度が低くなって水などが凍る。また,凍りつくように冷たい。冷え込む。「今日はたいそう―・みるなあ」「朝夕涼みもなきころなれど身も―・むる心地して/源氏(若菜下)」

し・む【凍む】🔗🔉

し・む 【凍む】 ■一■ (動マ四) 凍る。凍りつく。「風吹き,いかづちなり,―・み氷たるにも,また暑く苦しき夏も一日もかかず/宇治拾遺 2」 ■二■ (動マ上二) ⇒しみる

とう-う【凍雨】🔗🔉

とう-う [1] 【凍雨】 (1)冬の雨。氷のように冷たい雨。 (2)落下中の雨滴が地上付近の冷たい大気に触れて氷結し,無定形の氷の粒となって降る現象。また,その氷の粒。

とう-うん【凍雲】🔗🔉

とう-うん [0] 【凍雲】 雪を降らしそうな雲。冬の寒々とした雲のたとえ。「当時―片々,青嵐漠々/著聞 20」

とう-が【凍餓】🔗🔉

とう-が [1] 【凍餓】 (名)スル 寒さにこごえ,飢えること。

とう-がい【凍害】🔗🔉

とう-がい [0] 【凍害】 植物,特に農作物が寒さで凍ったために被害を受けること。また,その被害。

とう-かん【凍寒】🔗🔉

とう-かん [0] 【凍寒】 こおりつくような厳しい寒さ。

とう-けつ【凍結】🔗🔉

とう-けつ [0] 【凍結】 (名)スル (1)こおりつくこと。氷結。「冬には―する湖」 (2)資金・資産などの移動や使用を一時的に禁止すること。「海外資産を―する」 (3)物事の解決・処理を一時的に保留の状態にすること。「その論議は一時―する」

とうけつ-かんそう【凍結乾燥】🔗🔉

とうけつ-かんそう ―サウ [5] 【凍結乾燥】 物を凍らせて,真空中に置き水分を昇華させて除く乾燥法。物理的・化学的変化を受けないので,医薬品・インスタント食品などに利用される。フリーズ-ドライ。

とう-げん【凍原】🔗🔉

とう-げん [0] 【凍原】 ⇒ツンドラ

とう-こう【凍港】🔗🔉

とう-こう ―カウ [0] 【凍港】 氷にとざされた港。[季]冬。

とう-し【凍死】🔗🔉

とう-し [0] 【凍死】 (名)スル 寒さでこごえ死ぬこと。[季]冬。「眠ったら―する」

とう-しょう【凍傷】🔗🔉

とう-しょう ―シヤウ [0] 【凍傷】 極度の寒冷が体に作用して起こる全身的または局所的な組織の傷害。程度により四段階に分ける。第一度は皮膚に紅斑を生じた状態(俗にいうしもやけ),第二度は水疱形成,第三度は皮膚全層の壊死(エシ)で潰瘍の形成,第四度は深層部の組織が壊死を起こした状態をいう。[季]冬。

とう-じょう【凍上】🔗🔉

とう-じょう ―ジヤウ [0] 【凍上】 地中の水分が凍って,地面が持ち上げられる現象。鉄道や建築物に害を及ぼすことがある。しみあがり。

とう-せき【凍石】🔗🔉

とう-せき [0][1] 【凍石】 滑石の一種。比較的純粋に近い組成をもち,緻密で塊状。

とう-そう【凍瘡】🔗🔉

とう-そう ―サウ [0] 【凍瘡】 しもやけ。 →凍傷

とう-そうがい【凍霜害】🔗🔉

とう-そうがい ―サウガイ [3] 【凍霜害】 作物の受ける災害のうち,凍害と霜害。

とう-たい【凍餒】🔗🔉

とう-たい [0] 【凍餒】 こごえ飢えること。生活が苦しいこと。「激浪中に漂ふうち,疲労と―との為め/此一戦(広徳)」

とう-ど【凍土】🔗🔉

とう-ど [1] 【凍土】 凍った土。夏季に融解する季節的凍土と,夏をはさんで二冬以上凍結が続く永久凍土とがある。

とう-ろ【凍露】🔗🔉

とう-ろ [1] 【凍露】 露が凍結してできた氷粒。

いてつく【凍てつく】(和英)🔗🔉

いてつく【凍てつく】 freeze.→英和

こおらす【凍らす】(和英)🔗🔉

こおらす【凍らす】 freeze.→英和

こおりつく【凍り付く】(和英)🔗🔉

こおりつく【凍り付く】 be frozen.〜ような freezing.

こおる【凍る】(和英)🔗🔉

こおる【凍る】 freeze;→英和 be frozen.

こごえる【凍える】(和英)🔗🔉

こごえる【凍える】 freeze;→英和 be numbed[become numb]with cold.凍え死ぬ be frozen to death.

こごらせる【凍らせる】(和英)🔗🔉

こごらせる【凍らせる】 freeze;→英和 congeal.→英和

とうけつ【凍結する】(和英)🔗🔉

とうけつ【凍結する】 freeze.→英和 ‖凍結資産 frozen assets.賃金凍結 a wage freeze.

とうし【凍死する】(和英)🔗🔉

とうし【凍死する】 be frozen to death.

とうしょう【凍傷】(和英)🔗🔉

とうしょう【凍傷】 ⇒霜焼け.

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