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広辞苑の検索結果 (50)

しつ【室】🔗🔉

しつ】 ①ざしき。へや。居間。 ②貴人の妻。奥方。「家康公の―」 ③禅宗で、丈室の意。→室内3。 ④刀剣の鞘。史記抄「刀剣―珠玉を以て之を飾る」 ⑤二十八宿の一つ。室宿。はついぼし。 ⑥〔生〕雄しべの葯、雌しべの子房などの中に見られる空所。房。 ⇒室に入りて矛を操る

しつい【室韋】‥ヰ🔗🔉

しつい室韋‥ヰ 中国の南北朝・隋唐時代、東北・モンゴル高原東部に拠ったモンゴル系の民族。突厥とっけつ・契丹きったんなどとともに中国北辺に侵入。

しつ‐おん【室温】‥ヲン🔗🔉

しつ‐おん室温‥ヲン 部屋の中の温度。「―を一定に保つ」「―保存」

しっ‐か【室家】🔗🔉

しっ‐か室家】 ①家。住居。 ②一家。家庭。 ③夫婦。 ④他人の妻の尊敬語。内方うちかた

しつ‐がい【室外】‥グワイ🔗🔉

しつ‐がい室外‥グワイ 部屋または家の外。↔室内

しつじょ‐きゅう【室女宮】‥ヂヨ‥🔗🔉

しつじょ‐きゅう室女宮‥ヂヨ‥ 〔天〕(→)処女宮に同じ。

しつ‐ちょう【室長】‥チヤウ🔗🔉

しつ‐ちょう室長‥チヤウ 部屋の長。官庁・会社などで、室と名のつく組織の長。

しつ‐ない【室内】🔗🔉

しつ‐ない室内】 ①へやのうち。「―装飾」 ②いえのうち。屋内。 ③禅宗で、丈室すなわち方丈の居る部屋。転じて、方丈の室内でのみ伝えられる奥深い法の意。「―の伝法」「―の儀」 ⇒しつない‐がく【室内楽】 ⇒しつない‐ソナタ【室内ソナタ】 ⇒しつない‐ゆうぎ【室内遊戯】

しつない‐がく【室内楽】🔗🔉

しつない‐がく室内楽】 (chamber music)二つ以上の独奏楽器による小規模編成の合奏曲。もともとは、劇場ではなく、小さな空間のための音楽。弦楽四重奏・ピアノ三重奏など。 ⇒しつ‐ない【室内】

しつない‐ソナタ【室内ソナタ】🔗🔉

しつない‐ソナタ室内ソナタ】 (sonata da camera イタリア)後期バロック時代の4ないし3楽章からなる器楽曲・室内楽曲。各楽章は舞踏形式で書かれる。 ⇒しつ‐ない【室内】

しつない‐ゆうぎ【室内遊戯】‥イウ‥🔗🔉

しつない‐ゆうぎ室内遊戯‥イウ‥ 室内で行う遊戯。 ⇒しつ‐ない【室内】

○室に入りて矛を操るしつにいりてほこをあやつる🔗🔉

○室に入りて矛を操るしつにいりてほこをあやつる [後漢書鄭玄伝](他人の室に入り、そこにある武器でその室の主人を攻撃することから)相手の説を逆用して相手方を論駁ろんばくするたとえ。 ⇒しつ【室】 しつ‐にん失認】 〔医〕(agnosia)大脳の局所的病変によって起こる症状。感覚器は完全であるが、対象の事物を認識できない状態。視覚失認・聴覚失認・触覚失認などに分けられる。 しつ‐ねん失念】 ①うっかり忘れること。 ②〔仏〕心を散乱させる煩悩の一つ。 じつ‐ねん実年】 ①本当の年齢。実年齢。 ②50〜60歳代の層を指す語。1985年、厚生省が「中高年」に代わる名称として公募して決めた。 じつねん‐ろん実念論(→)実在論2に同じ。 じつ‐の実の】 本当の。血のつながりのある。「―親子」 ⇒じつの‐ところ【実の所】 じつの‐ところ実の所】 打ちあけて言うと。本当のところ。実は。「―万策尽きました」 ⇒じつ‐の【実の】 しつ‐ば叱罵】 しかりののしること。 じつ‐は実は】 本当は。打ちあけて言うと。「―困ってます」 じっ‐ぱ十派】 ①日本の臨済宗の十流派、すなわち相国寺派・建仁寺派・南禅寺派・天竜寺派・建長寺派・東福寺派・大徳寺派・円覚寺派・永源寺派・妙心寺派。 ②浄土真宗の十流派、すなわち本願寺派(西本願寺)・大谷派(東本願寺)・仏光寺派・高田派(専修寺)・木辺派(錦織寺)・興正寺派・出雲路派(毫摂寺)・山元派(証誠寺)・誠照寺派・三門徒派(専照寺)。 ジッパーzipper】 ファスナーのこと。 しっ‐ぱい失敗】 やってみたが、うまくいかないこと。しそこなうこと。やりそこない。しくじり。「説得に―する」「―作」 ⇒失敗は成功のもと じつ‐ばい実売】 市場での実際の売上げ。「―部数」「―価格」 じっぱい‐きげん十杯機嫌】 酒を飲んでよい機嫌であること。また、そのさま。傾城禁短気「―で請け合うて戻つたことの悔しうなり」

しつ‐りょう【室料】‥レウ🔗🔉

しつ‐りょう室料‥レウ 会議室などの部屋を一定時間借りるために支払う料金。

シュリーヴィジャヤ【Śrī-vijaya 梵・室利仏誓・室利仏逝】🔗🔉

シュリーヴィジャヤŚrī-vijaya 梵・室利仏誓・室利仏逝】 唐代の史書に見える南海の国。7〜14世紀、今のスマトラ島パレンバン地方、のちジャンビ地方に拠り、海上交易の発展と共に強大となる。大乗仏教が行われた。宋代に三仏斉・三仏誓と表記されるのは、シュリーヴィジャヤを含む諸交易国家の総称とする説が有力。スリウィジャヤ。

はつい‐ぼし【室宿】ハツヰ‥🔗🔉

はつい‐ぼし室宿ハツヰ‥ 二十八宿の一つ。ペガスス座の中央部。室しつ

むろ【室】🔗🔉

むろ】 ①家の奥に設けた、土を塗りこめて寝室などとした所。万葉集8「尾花逆葺き黒木もち造れる―は」 ②山腹などに掘って構えた窟いわや。綏靖紀「片丘の大―の中に」 ③住み籠もる所。家。特に、僧房。古今和歌集「かの―に罷り至りて」 ④物を入れて置いて暖め、または外気に触れないように、特別の構造をした所。「麹―」「氷―」 ⑤室鰺むろあじの略。 →風呂ふろ

むろ【室】(姓氏)🔗🔉

むろ】 姓氏の一つ。 ⇒むろ‐きゅうそう【室鳩巣】

むろ‐あじ【室鰺・鰘】‥アヂ🔗🔉

むろ‐あじ室鰺・鰘‥アヂ アジ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。背部は青緑色、腹部は銀白色、前後の方向に広い赤褐色帯がある。暖海に産し、開き・くさやとして賞味。広義にはアジ科ムロアジ属魚類の総称。

むろう【室生】‥フ🔗🔉

むろう室生‥フ 姓氏の一つ。 ⇒むろう‐さいせい【室生犀星】

むろう‐さいせい【室生犀星】‥フ‥🔗🔉

むろう‐さいせい室生犀星‥フ‥ 詩人・小説家。本名、照道。金沢生れ。高等小学校中退。北原白秋・萩原朔太郎らと交わり、抒情詩人として知られた。のち小説に転じ、野性的な人間追求と感覚的描写で一家を成す。作「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」など。(1889〜1962) 室生犀星 撮影:石井幸之助 ⇒むろう【室生】

むろう‐じ【室生寺】‥フ‥🔗🔉

むろう‐じ室生寺‥フ‥ 奈良県宇陀市室生区にある真言宗室生寺派の大本山。山号、宀一山べんいちさん。8世紀末賢璟けんきょう・修円が室生竜穴神の神宮寺として創建。空海来山以後整備され、女人禁制の高野山に対し、女人高野と称した。山岳寺院発生期の唯一の遺構。金堂・五重塔および諸仏像などに平安初期のものが多く残存。悉地院。 室生寺五重塔 撮影:山梨勝弘

むろ‐ぎみ【室君】🔗🔉

むろ‐ぎみ室君】 播磨国室津むろのつの遊女。転じて、遊女の異称。

むろ‐きゅうそう【室鳩巣】‥キウサウ🔗🔉

むろ‐きゅうそう室鳩巣‥キウサウ 江戸中期の儒学者。名は直清。江戸の人。木下順庵に朱子学を学び、加賀藩儒、のち新井白石の推薦で幕府の儒官となり、将軍吉宗の侍講。著「駿台雑話」「六諭衍義りくゆえんぎ大意」「赤穂義人録」など。(1658〜1734) →資料:『赤穂義人録』 ⇒むろ【室】

むろ‐ざき【室咲き】🔗🔉

むろ‐ざき室咲き(→)「むろ」4の中で、春に咲く草木の花を冬のうちに咲かせること。また、その花。〈[季]冬〉

むろつ【室津】🔗🔉

むろつ室津】 ①兵庫県たつの市御津町にある港。かつては瀬戸内海の要津で、遊女町があったことで著名。むろのつ。室の泊とまり。 ②高知県室戸市にある地。室戸岬の北西。土佐日記に見える古代の港。

むろ‐つみ【室積・館】🔗🔉

むろ‐つみ室積・館】 外国の使や客を泊める建物。客舎。むろつび。推古紀(岩崎本)平安中期点「更に新にいしき館ムロツミを難波の高麗館こまのむろつみの上ほとりに造る」

むろと【室戸】🔗🔉

むろと室戸】 高知県南東端の市。室戸岬を市域に含み、遠洋マグロ漁業の基地。人口1万7千。 ⇒むろと‐ざき【室戸岬】 ⇒むろと‐たいふう【室戸台風】

むろどう【室堂】‥ダウ🔗🔉

むろどう室堂‥ダウ 富山県東部、立山たてやまの西方直下にある溶岩台地。立山黒部アルペン‐ルートの拠点。標高2450メートル。室堂平。

むろ‐どこ【室床】🔗🔉

むろ‐どこ室床】 茶室の床の間の一種。天井・脇壁のすべての入隅いりすみを壁土で塗りまわしたもの。

むろと‐ざき【室戸岬】🔗🔉

むろと‐ざき室戸岬】 高知県の土佐湾東端に突出する岬。奇岩や亜熱帯性植物で有名。近海は好漁場。室戸崎。むろとみさき。 室戸岬 撮影:山梨勝弘 ⇒むろと【室戸】

むろと‐たいふう【室戸台風】🔗🔉

むろと‐たいふう室戸台風】 1934年9月21日、室戸岬の西に上陸、当時の地上最低気圧911.9ヘクトパスカルを記録し、大阪を通り、日本海を北上、三陸沖に抜けた超大型の台風。暴風雨・高潮のため全国の死者・行方不明者約3000人。 大阪四天王寺被害 1934年 提供:毎日新聞社 ⇒むろと【室戸】

むろ‐ぬし【室主】🔗🔉

むろ‐ぬし室主(→)住持じゅうじに同じ。日本霊異記「―に銭・財物を施す」

むろ‐の‐き【室の木・杜松】🔗🔉

むろ‐の‐き室の木・杜松(→)「ねず(杜松)」に同じ。万葉集3「鞆ともの浦の磯の―見むごとに」

むろ‐の‐つ【室津】🔗🔉

むろ‐の‐つ室津⇒むろつ1

むろ‐の‐とまり【室の泊】🔗🔉

むろ‐の‐とまり室の泊(→)「むろつ(室津)」1に同じ。

むろ‐の‐はやざき【室の早咲き】🔗🔉

むろ‐の‐はやざき室の早咲き】 「むろ」4で育てて早く咲かせた草木。むろざき。

むろ‐の‐やしま【室の八島】🔗🔉

むろ‐の‐やしま室の八島】 ①(「八島」は釜の意)昔、除夜に竈かまどをはらい浄め、翌年の吉凶を占ったこと。散木奇歌集「さらひする―のことこひに」 ②栃木市惣社町にある大神おおみわ神社(室の六所明神)。また、そこにある池。水気が立ち上って煙のように見えるという。(歌枕)

むろ‐ほぎ【室寿ぎ】🔗🔉

むろ‐ほぎ室寿ぎ】 (古くは清音)新室にいむろを開く祝い。顕宗紀「衣帯みそみおびを整ひきつくろひて―して曰はく」

むろまち【室町】🔗🔉

むろまち室町】 平安京の東洞院大路と西洞院大路との中間にあった小路。足利氏はこの北部に幕府を置いた。西陣に近く、現在京都の繊維商店街、またその通称。 ⇒むろまち‐じだい【室町時代】 ⇒むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】 ⇒むろまち‐どの【室町殿】 ⇒むろまち‐ばくふ【室町幕府】

むろまち‐じだい【室町時代】🔗🔉

むろまち‐じだい室町時代】 足利氏が政権を握り京都室町に幕府を開いた時代。1392年(明徳3)南北朝の合一から、1573年(天正1)第15代将軍義昭が織田信長に追われるまでの約180年間を指す。その後期すなわち応仁の乱後を戦国時代とも称する。また、南北朝時代(1336〜1392)を室町時代前期に含める説もある。 ⇒むろまち【室町】

むろまちじだい‐ぶんがく【室町時代文学】🔗🔉

むろまちじだい‐ぶんがく室町時代文学】 室町時代に行われた文学。軍記物語では「明徳記」以下のいわゆる後期軍記や「曾我物語」「義経記」が出、謡曲・狂言・御伽草子類が盛んになり、和歌は平板化して連歌が活気を呈し、宗祇が「新撰玖波集」を撰し、山崎宗鑑・荒木田守武が連歌の俳諧体を詠じた。また、漢文学の命脈は京都五山によって保たれた。「太平記」「玖波集」などの南北朝時代文学を含めることもある。 ⇒むろまち【室町】

むろまち‐どの【室町殿】🔗🔉

むろまち‐どの室町殿】 ①京都室町東にあった足利将軍家の邸宅。義満の造営。花の御所ともいう。 ②室町幕府、また、その将軍の称。 ⇒むろまち【室町】

むろまち‐ばくふ【室町幕府】🔗🔉

むろまち‐ばくふ室町幕府】 足利氏が京都に開いた幕府。尊氏が1336年(建武3)建武政府を京都から逐って創始。3代将軍義満の頃には実質的に朝廷の権力をも吸収して最盛期を迎えたが、やがて無力化し、群雄割拠の戦国時代を招き、第15代義昭に至って織田信長に滅ぼされた。足利幕府。 室町幕府(将軍一覧) 1 足利尊氏 2 足利義詮 3 足利義満 4 足利義持 5 足利義量 6 足利義教 7 足利義勝 8 足利義政 9 足利義尚 10 足利義稙 11 足利義澄 12 足利義晴 13 足利義輝 14 足利義栄 15 足利義昭 ⇒むろまち【室町】

むろ‐や【室屋】🔗🔉

むろ‐や室屋(→)「むろ」1に同じ。古事記「忍坂おさかの大―に人多さわに来入り居り」

むろや‐どうけつ‐いせき【室谷洞穴遺跡】‥ヰ‥🔗🔉

むろや‐どうけつ‐いせき室谷洞穴遺跡‥ヰ‥ 新潟県東蒲原郡阿賀町にある縄文時代の洞穴遺跡。縄文草創期から早期の土器や石器が出土。

むろやま‐みそ【室山味噌】🔗🔉

むろやま‐みそ室山味噌】 三重県四日市市室山町から産する味噌。

むろらん【室蘭】🔗🔉

むろらん室蘭】 北海道南西部の市。内浦湾の東端、室蘭港を抱く絵鞆えとも岬に位置する港湾都市。石炭の積出港、鉄鋼生産地として発展。胆振いぶり支庁所在地。人口9万8千。 ⇒むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】 ⇒むろらん‐ほんせん【室蘭本線】

むろらん‐こうぎょう‐だいがく【室蘭工業大学】‥ゲフ‥🔗🔉

むろらん‐こうぎょう‐だいがく室蘭工業大学‥ゲフ‥ 国立大学法人の一つ。1887年(明治20)設立の札幌農学校工学科と1939年設立の室蘭高等工業学校とを前身とし、49年新制大学となる。2004年法人化。室蘭市。 ⇒むろらん【室蘭】

むろらん‐ほんせん【室蘭本線】🔗🔉

むろらん‐ほんせん室蘭本線】 北海道南部のJR幹線。長万部おしゃまんべ・岩見沢間211.0キロメートルおよび東室蘭・室蘭間7.0キロメートル。 ⇒むろらん【室蘭】

[漢]室🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部6画/9画/教育/2828・3C3C〕 〔音〕シツ(漢) 〔訓〕むろ [意味] ①人の住むへや。奥の間。居間。「堂に升のぼりて室に入る」(→堂(成句))「庵室あんしつ・室内・入室・教室・診察室」 ②(奥の間に住む)妻。夫人。「秀吉の室となる」「内室・正室・側室」 ③いえ。家族。「皇室・帝室・宗室」 ④むろ。物をたくわえるあなぐら。「石室・氷室」 ⑤刀のさや。「刀室」 [解字] 形声。「宀」(=やね)+音符「至」(=行きづまる)。家の中のいちばん奥の部屋の意。 [下ツキ 庵室・暗室・王室・温室・画室・漢室・客室・宮室・教室・居室・継室・玄室・後室・皇室・個室・妻室・在室・産室・蚕室・屍室・私室・寝室・心室・正室・石室・船室・禅室・宗室・側室・嫡室・茶室・帝室・同室・内室・入室・氷室・病室・分室・別室・密室・洋室・浴室・隣室・令室・霊室・和室

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しつ【室】🔗🔉

しつ [2] 【室】 (1)部屋。 (2)官庁・会社などの,組織上の一区分。普通,局・部・課という系列に属さない。「役員―」「開設準備―」「生活相談―」 (3)身分ある人の妻。内室。「家康の―」 (4)刀剣の鞘(サヤ)。 (5)二十八宿の一。北方の星宿。室宿。はついぼし。

しつ=に入りて矛(ホコ)を操(アヤツ)る🔗🔉

――に入りて矛(ホコ)を操(アヤツ)る 〔「後漢書(鄭玄伝)」より。他人の部屋に入り込んで,そこにある矛を用いて,主人を攻撃する意〕 師の論・学問を用いて,師を攻撃すること。また,相手の議論を利用して相手を攻撃すること。

しつい【室韋】🔗🔉

しつい シツ 【室韋】 六世紀中頃から一〇世紀にかけて,中国東北部にいた部族。モンゴルとツングースの混血といわれる。

しつ-いん【室員】🔗🔉

しつ-いんン [0][2] 【室員】 (1)その部屋の人員。 (2)室に属している,室長以外の職員。

しつ-おん【室温】🔗🔉

しつ-おん ―ヲン [0][2] 【室温】 室内の温度。「―を一定に保つ」

しっ-か【室家】🔗🔉

しっ-か [1] 【室家】 (1)家。住居。 (2)家庭。うちわ。 (3)他人の妻を敬っていう語。内方。「北条殿―,牧御方/東鑑(寿永一)」

しつ-がい【室外】🔗🔉

しつ-がい ―グワイ [2] 【室外】 部屋の外。また,家の外。戸外。屋外。 ⇔室内

しつじょ-きゅう【室女宮】🔗🔉

しつじょ-きゅう シツヂヨ― [3] 【室女宮】 ⇒処女宮(シヨジヨキユウ)

しつ-ちょう【室長】🔗🔉

しつ-ちょう ―チヤウ [0][2] 【室長】 官庁・会社などで,室{(2)}の事務を管理し,部下を監督する職。また,その人。「広報―」

しつ-ない【室内】🔗🔉

しつ-ない [2] 【室内】 部屋の中。また,家の中。屋内。 ⇔室外

しつない-がく【室内楽】🔗🔉

しつない-がく [3] 【室内楽】 小編成の器楽合奏音楽。普通,二名以上九名ぐらいまでの演奏者で行うものをさす。チェンバー-ミュージック。

しつない-きょうぎ【室内競技】🔗🔉

しつない-きょうぎ ―キヤウ― [5] 【室内競技】 室内で行われる運動競技の総称。屋内競技。

しつない-コート【室内―】🔗🔉

しつない-コート [5] 【室内―】 テニス・ハンドボールなどで,室内に設置されたコート。

しつない-そうしょく【室内装飾】🔗🔉

しつない-そうしょく ―サウ― [5] 【室内装飾】 室内を材料の選択や組み合わせによって仕上げること。インテリア-デコレーション。 →インテリア-デザイン

しつない-ソナタ【室内―】🔗🔉

しつない-ソナタ [5] 【室内―】 〔(イタリア) sonata da camera〕 バロック時代の器楽曲の一形態。教会ではなく,宮廷や王侯貴族の居室で演奏するための器楽曲。前奏曲を伴う舞曲組曲という形をコレルリが定型化。ソナタ-ダ-カメラ。 →教会ソナタ

しつない-ゆうぎ【室内遊戯】🔗🔉

しつない-ゆうぎ ―イウ― [5] 【室内遊戯】 室内で行われる遊び。囲碁・将棋・麻雀など。

しつ-りょう【室料】🔗🔉

しつ-りょう ―レウ [2] 【室料】 部屋を借りる料金。部屋代。

はつい-ぼし【室宿】🔗🔉

はつい-ぼし ハツ― 【室宿】 二十八宿の室(シツ)の和名。ペガサス座のアルファ・ベータ星より成る。

むろ【室】🔗🔉

むろ [2] 【室】 (1)物の保存・断熱・乾燥・育成などのために地上あるいは半地下に作った部屋。氷室・麹(コウジ)室・植木室など。「―に入れて保存する」 (2)僧の住居。僧房。 (3)古代,家の奥に作られた塗り籠(ゴ)めの部屋。寝室などに用いた。 (4)山の斜面に穴をあけて作った住居。岩室。

むろ【室】🔗🔉

むろ 【室】 姓氏の一。

むろ-きゅうそう【室鳩巣】🔗🔉

むろ-きゅうそう ―キウサウ 【室鳩巣】 (1658-1734) 江戸中期の儒学者。江戸の人。名は直清。加賀藩に仕え,藩命により木下順庵に朱子学を学ぶ。のち,新井白石の推挙により幕府の儒官となり,将軍吉宗の侍講。著「六諭衍義大意(リクユエンギタイイ)」「赤穂義人録」「駿台雑話」など。

むろ-あじ【室鰺・🔗🔉

むろ-あじ ―アヂ [2] 【室鰺・】 (1)スズキ目アジ科ムロアジ類の海魚の総称。体は円筒形でわずかに側扁し,背びれと尻びれの後方に小さい離れびれをもつ。マルアジ・オアカムロ・ムロアジ・モロ・クサヤモロなど日本近海に七種が分布。くさやなどの干物にする。 (2){(1)}の一種。全長約35センチメートル。背面は青緑色,腹面は銀白色で,体側に赤褐色の幅広い縦縞が走り,死ぬと黄色に変色する。ぜんごは側線の尾に近い部分にしかない。本州中部以南の暖海に広く分布。アカゼ。ムロ。モロ。 →アジ

むろう【室生】🔗🔉

むろう ムロフ 【室生】 奈良県中東部,宇陀(ウダ)郡の村。東部は三重県に接する。

むろう-あかめあおやま-こくていこうえん【室生赤目青山国定公園】🔗🔉

むろう-あかめあおやま-こくていこうえん ムロフ―アヲヤマ―コウン 【室生赤目青山国定公園】 奈良県と三重県にまたがる,東海自然歩道沿いの国定公園。室生火山群・青山高原・高見山,赤目四十八滝などの渓谷美や室生寺などの歴史的文化財が特色。

むろう-じ【室生寺】🔗🔉

むろう-じ ムロフ― 【室生寺】 奈良県室生村にある真言宗室生寺派の大本山。山号は宀一(ベンイツ)(室生の略)山,正式寺名は室生山悉地院。680年役小角(エンノオヅノ)の創建と伝える。奈良時代末に興福寺の僧賢(ケンケイ)が堂宇を建立,室生竜穴神社の神宮寺となり,のちに空海が再興。雨乞(ゴ)いの霊場として栄えた。女人禁制の高野山に対し,女性の参詣を許したので女人(ニヨニン)高野と称された。金堂・本堂・五重塔ほか,仏像・絵画など平安前期の遺品が多い。

むろう【室生】🔗🔉

むろう ムロフ 【室生】 姓氏の一。

むろう-さいせい【室生犀星】🔗🔉

むろう-さいせい ムロフ― 【室生犀星】 (1889-1962) 詩人・小説家。金沢市生まれ。本名,照道。別号,魚眠洞。斬新な表現と詩法による「抒情小曲集」「愛の詩集」で,大正期近代抒情詩に期を画した。のち小説に転じ「性に眼覚める頃」「あにいもうと」「杏っ子」「かげろふの日記遺文」などを残す。

むろ-ぎみ【室君】🔗🔉

むろ-ぎみ 【室君】 播磨(ハリマ)の宿場室津の遊女。また,一般に遊女の意。「―たちを舟に乗せ/謡曲・室君」

むろ-ざき【室咲き】🔗🔉

むろ-ざき [0] 【室咲き】 春に咲く花を,温室で冬のうちに咲かせたもの。また,その花。[季]冬。「―のバラ」

むろつ【室津】🔗🔉

むろつ 【室津】 (1)兵庫県御津(ミツ)町にある漁港。「摂播五泊」の一つで,古くから瀬戸内航路の重要な港として栄えた。むろのつ。室の泊(トマリ)。室津の泊。 (2)高知県室戸市の中心集落。港がある。

むろと【室戸】🔗🔉

むろと 【室戸】 高知県南東部の市。室戸岬一帯を占める。観光地。遠洋漁業の根拠地。

むろと-あなんかいがん-こくていこうえん【室戸阿南海岸国定公園】🔗🔉

むろと-あなんかいがん-こくていこうえん ―コクテイコウン 【室戸阿南海岸国定公園】 室戸岬一帯から徳島県阿南市にかけての海岸公園。隆起や沈降による海岸の景観と亜熱帯性植物群落を特色とする。

むろと-ざき【室戸岬】🔗🔉

むろと-ざき 【室戸岬】 高知県南東部にある岬。付近はしばしば台風の通路にあたる。冬も温暖で亜熱帯植物が繁茂する。むろとみさき。

むろと-たいふう【室戸台風】🔗🔉

むろと-たいふう 【室戸台風】 1934年(昭和9)9月21日,高知県室戸岬付近に上陸した台風。本州を横断,日本海から三陸沖へ抜けた超大型台風(最低気圧911.9ヘクトパスカル,瞬間風速60メートル)で,全国的に死者・行方不明者三〇六六名を数えた。

むろどう【室堂】🔗🔉

むろどう ムロダウ 【室堂】 富山県東部,立山(タテヤマ)西山腹にある溶岩台地。海抜2450メートル。立山信仰登山の基地。トンネルで黒部ダムと通じ,飛騨山脈の観光地。室堂平。

むろ-どこ【室床】🔗🔉

むろ-どこ [0] 【室床】 茶室の床(トコ)の形式の一。天井・脇(ワキ)壁などのすべての入隅(イリズミ)を壁土で塗りまわしたもの。

むろ-の-つ【室津】🔗🔉

むろ-の-つ 【室津】 ⇒むろつ(室津)(1)

むろのやしま【室の八島】🔗🔉

むろのやしま 【室の八島】 古来の和歌などに見える地名。現在の栃木市惣社町にあったとされる。野中に清水が湧き出,立ち上る水蒸気が煙のように見えたという。現在,大神(オオミワ)神社の境内の池中の島を室の八島の跡というが,後の付会と思われる。((歌枕))「いかでかは思ひ有ともしらすべき―の煙ならでは/詞花(恋上)」

むろ-ほき【室寿き】🔗🔉

むろ-ほき 【室寿き】 〔「むろほぎ」とも〕 新築した家屋をことほぐこと。また,その言葉。「天皇次に起ちて…―して曰(ノタマ)はく/日本書紀(顕宗訓)」

むろまち【室町】🔗🔉

むろまち 【室町】 (1)京都市の市街を南北に走る室町通りの周辺の地域名。中世,室町通りの東,今出川通りの北に室町幕府が置かれた。 (2)東京都中央区北西部の地名。商業地域・問屋街。

むろまち-じだい【室町時代】🔗🔉

むろまち-じだい [5] 【室町時代】 足利氏が京都室町に幕府を開き,政権を掌握していた時代。足利尊氏が建武式目を制定した1336年から,一五代義昭が織田信長に追放される1573年までをいう。その前期を南北朝時代(1336-1392)とよび,また1467年の応仁の乱以降を戦国時代とよぶことも多い。

むろまち-どの【室町殿】🔗🔉

むろまち-どの 【室町殿】 (1)京都室町にあった足利将軍家の邸宅。1378年三代将軍義満の造営。多くの花を植えたので花の御所ともいう。 (2)室町幕府。また,その将軍の称。

むろまち-ばくふ【室町幕府】🔗🔉

むろまち-ばくふ [5] 【室町幕府】 〔1378年足利三代将軍義満が京都室町の新邸を幕府としたことによる〕 足利氏が京都に開いた幕府。1336年足利尊氏の建武式目制定をもって創始された武家政権。鎌倉幕府の制度・機構をほぼ継承して発足し,南北朝合体によって全国統一政権となった。しかし守護領国制の発展による地方分権化に対抗しえず,特に応仁の乱以降は,群雄割拠の戦国時代と化し,1573年一五代義昭が織田信長に追放され滅亡。足利幕府。 →室町幕府(将軍)[表] →室町幕府(職制)[表]

むろ-や【室屋】🔗🔉

むろ-や 【室屋】 「室(ムロ){(3)}」に同じ。「忍坂(オサカ)の大―に人多(サワ)に来入り居り/古事記(中)」

むろらん【室蘭】🔗🔉

むろらん 【室蘭】 北海道南西部,太平洋に面する市。胆振(イブリ)支庁所在地。内浦湾に突出する絵鞆(エトモ)半島に抱かれた良港の室蘭港をもつ。重化学工業が発達。

むろらん-こうぎょうだいがく【室蘭工業大学】🔗🔉

むろらん-こうぎょうだいがく ―コウゲフ― 【室蘭工業大学】 国立大学の一。1939年(昭和14)設立の室蘭高等工業学校を前身とし,49年に新制大学となる。本部は室蘭市。

むろらん-ほんせん【室蘭本線】🔗🔉

むろらん-ほんせん 【室蘭本線】 JR 北海道の鉄道線。長万部(オシヤマンベ)と苫小牧(トマコマイ)・岩見沢(209.3キロメートル),東室蘭と室蘭(8.1キロメートル)間。石狩炭田の石炭積出用として建設された主要幹線。

しつがい【室外の】(和英)🔗🔉

しつがい【室外の】 outdoor.→英和 〜で outdoors;→英和 out of doors;outside (of) a room.→英和

しつない【室内の】(和英)🔗🔉

しつない【室内の】 indoor.→英和 〜で indoors;→英和 in a room.→英和 〜に閉じこもる stay indoors.〜を装飾する decorate[upholster]a room.‖室内運動 indoor exercise.室内楽(団) (a) chamber music (orchestra).室内装飾 interior decoration.室内遊戯 an indoor game.

むろ【室】(和英)🔗🔉

むろ【室】 a drying room (乾燥室);a cellar (地下貯蔵室);→英和 a greenhouse (温室).→英和

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