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広辞苑の検索結果 (9)
いおり【庵・廬】イホリ🔗⭐🔉
いおり【庵・廬】イホリ
①草や木を用いるなどして作った粗末な家。農事の仮小屋、隠遁者の仮住居など。いお。万葉集10「秋田刈る旅の―に時雨降り」。「―を結ぶ」
②軍隊の一時宿る所。軍営。〈倭名類聚鈔10〉
③紋所の名。庵形の紋。他の紋と組み合わせた庵木瓜いおりもっこうなどもある。
庵 右は庵木瓜
④庵形の略。
⑤庵看板の略。
⑥庵棟いおりむねの略。刀の棟が庵形のもの。
⇒いおり‐がた【庵形】
⇒いおり‐かんばん【庵看板】
⇒いおり‐てん【庵点】
⇒いおり‐もっこう【庵木瓜】
④庵形の略。
⑤庵看板の略。
⑥庵棟いおりむねの略。刀の棟が庵形のもの。
⇒いおり‐がた【庵形】
⇒いおり‐かんばん【庵看板】
⇒いおり‐てん【庵点】
⇒いおり‐もっこう【庵木瓜】
ろげん‐ぼう【廬元坊】‥バウ🔗⭐🔉
ろげん‐ぼう【廬元坊】‥バウ
江戸中期の俳人。名は仙石与兵衛。美濃の人。獅子門道統第3世となり、各務かがみ支考の後継者として美濃派の基礎を固めた。(1688〜1747)
ろ‐ざん【廬山】🔗⭐🔉
ろ‐ざん【廬山】
(Lu Shan)中国、江西省の北部にある名山。九江市の南、鄱陽はよう湖と長江とに臨む。最高峰の漢陽峰は標高1474メートル。景勝の地、また仏教の霊跡。李渤の白鹿洞書院、陶淵明の靖節書院、香炉峰などの古跡がある。世界遺産。匡山。匡廬。古称、南障山。
廬山
提供:JTBフォト
⇒ろざん‐かいぎ【廬山会議】
⇒廬山の真面目
⇒ろざん‐かいぎ【廬山会議】
⇒廬山の真面目
ろざん‐かいぎ【廬山会議】‥クワイ‥🔗⭐🔉
ろざん‐かいぎ【廬山会議】‥クワイ‥
1959年夏、廬山で開かれた中国共産党の会議。大躍進の行き過ぎについて毛沢東を諫めた彭徳懐らが批判され、失脚。
⇒ろ‐ざん【廬山】
ろざん‐じ【廬山寺】🔗⭐🔉
ろざん‐じ【廬山寺】
京都市上京区にある円浄宗の本山。もと天台宗。円仁または良源の草創と伝える。寛元(1243〜1247)年間覚瑜が再興。のち中国の廬山に擬して念仏の道場となり、天正(1573〜1592)年間船岡山から現在地に移転。
○廬山の真面目ろざんのしんめんもく🔗⭐🔉
○廬山の真面目ろざんのしんめんもく
[蘇軾、題西林壁詩](廬山の諸峰がそびえ立っている姿は、見る方向によって変わり、山容が一定しないことから)きわめて複雑雄大で計り知れない真相のたとえ。また、真相を知るには局外より客観視する必要があること。
⇒ろ‐ざん【廬山】
ろ‐し【炉址】
住居址に見られるいろりのあと。ろあと。
ろ‐し【路次】
⇒ろじ。正法眼蔵随聞記1「郷里遠方なり。―の間に光陰を虚しくして」
ろ‐し【濾紙】
液中の沈殿物や不純物を濾こすのに用いる柔らかく多孔質な紙。濾過紙。こしがみ。
ろ‐し【露肆】
(「肆」は「みせ」の意)(→)露店に同じ。江戸繁昌記「各場の門前街、賈人争うて―を張る」
ろ‐し【露積】
露天に品物を積み蓄えておくこと。ろせき。
ろ‐じ【路次】
(古くはロシ)みちすじ。みちのついで。みちすがら。途次。
ろ‐じ【露地・路地】‥ヂ
①(「露地」と書く)
㋐屋根などのおおいがなく、露出した地面。「―栽培」
㋑〔仏〕煩悩を離れた境地。法華経の火宅喩かたくゆに基づく。
②草庵式の茶室の庭園。石灯籠・蹲踞つくばい・飛石・腰掛などを配する。中門によって外露地・内露地に区分。茶庭。露地庭ろじにわ。
③門内または庭内の通路。
④人家の間の狭い道路。
ろ‐じ【露次】
露宿。野宿。
ろ‐じ【鸕鷀】
鵜うの漢名。特に大形のウミウなどの別称。
ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ヨーロッパ東部からシベリア・極東に及ぶ、スラヴ民族を中心とする国。862年ノヴゴロド公国の成立に始まり、10世紀にはキエフ公国が栄え、13世紀モンゴル人に征服されたが、1480年モスクワ大公国が独立。ツァーリの専制権力を強化し、17世紀以降300年余りロマノフ王朝の絶対主義支配が続いたが、1917年の革命を経て、22年ソビエト社会主義共和国連邦が成立、同連邦内のロシア‐ソビエト連邦社会主義共和国となる。91年のソ連解体で独立。→ロシア連邦→CIS(図)。
モスクワ
撮影:田沼武能
⇒ロシア‐かくめい【ロシア革命】
⇒ロシア‐きょうさんとう【ロシア共産党】
⇒ロシア‐ご【ロシア語】
⇒ロシア‐こうちゃ【ロシア紅茶】
⇒ロシア‐こくみん‐がくは【ロシア国民楽派】
⇒ロシア‐ごにんぐみ【ロシア五人組】
⇒ロシア‐コンフリー【Russian comfrey】
⇒ロシア‐せいきょうかい【ロシア正教会】
⇒ロシア‐びじゅつかん【ロシア美術館】
⇒ロシア‐フォルマリズム【Russian formalism】
⇒ロシア‐もじ【ロシア文字】
⇒ロシア‐れき【ロシア暦】
⇒ロシア‐れんぽう【ロシア連邦】
ロシア‐かくめい【ロシア革命】
1917年にロシアに起こった革命。同年3月(ロシア暦2月)ロマノフ王朝の専制政治が倒壊し、ソビエトの支持のもとに臨時政府が成立、次いで11月(同10月)ボリシェヴィキによりソビエト政権が樹立。→二月革命→十月革命。
二月革命の発端となった国際婦人デーのパンよこせデモ 1917年3月8日
提供:毎日新聞社
革命蜂起のボルシェヴィキは35万人といわれた 1917年11月
提供:毎日新聞社
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐きょうさんとう【ロシア共産党】‥タウ
「ソビエト共産党」参照。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐ご【ロシア語】
(Russian)ロシアやその周辺諸国などで話される言語。インド‐ヨーロッパ語族のスラヴ語派東スラヴ語群に属する。現代ロシア標準語はモスクワ方言に基づく。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐こうちゃ【ロシア紅茶】
ジャムを入れた紅茶。ウォツカを加える場合もある。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐こくみん‐がくは【ロシア国民楽派】
19世紀にロシア民族の伝統と民衆の生活に根ざす音楽を目指したロシア作曲家の総称。グリンカ・ダルゴムイシスキー(1813〜1869)・ロシア五人組など。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐ごにんぐみ【ロシア五人組】
〔音〕(Les Cinq フランス)ロシア国民楽派の代表的な作曲家集団。1860〜70年代にバラキレフを中心に集まったキュイ(1835〜1918)・ムソルグスキー・リムスキー=コルサコフ・ボロディン。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐コンフリー【Russian comfrey】
〔植〕(→)コンフリーのこと。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐せいきょうかい【ロシア正教会】‥ケウクワイ
(Russian Orthodox Church)東方正教会に属するロシアの正教会。989年キエフ大公ウラジーミルによる東方キリスト教の国教化に始まる。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐びじゅつかん【ロシア美術館】‥クワン
ロシア、サンクト‐ペテルブルグにある美術館。1898年開館。約40万点を収蔵する、ロシア美術で最大の美術館。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐フォルマリズム【Russian formalism】
1910年代半ばからロシアの言語学者ヤコブソン・批評家シクロフスキーなどを中心に展開された文学批評運動。文学作品を自律的な言語世界として解明することをめざし、構造主義・文化記号論の先駆とみなされている。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐もじ【ロシア文字】
ロシア語を表記する文字。母音字母10、子音字母21、記号字母2から成る。東欧の一部やモンゴルでも用いる。→キリル文字。
ロシア文字
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐れき【ロシア暦】
ロシア帝国時代の暦法の通称。ユリウス暦が用いられていたので、19世紀には12日、20世紀には13日を加えるとグレゴリウス暦となる。1918年まで続いた。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐れんぽう【ロシア連邦】‥パウ
ヨーロッパとアジアにまたがる世界最大の領土を持つ連邦制の共和国。1991年のソ連解体後、旧ロシア‐ソビエト連邦社会主義共和国の領土を継承。88の連邦構成主体(48州・7地方・21共和国・9自治管区・1自治州・2都市)からなる。旧ソ連が有していた、国連常任理事国等の国際的な権利や国際法上の関係を基本的に継承した。単にロシアとも称する。面積1707万5000平方キロメートル。人口1億4382万1千(2004)。首都モスクワ。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ろじ‐あんどん【露地行灯】‥ヂ‥
茶道で、露地の腰掛に置く行灯。底の板に灯台を置いた角行灯で竹の把手が十文字にかかっている。幸田露伴、土偶木偶「小僮こどもは―を取りて外に出で先に立つ」
ロシアン‐ルーレット【Russian roulette】
賭の一種。弾倉が6個あるピストルに1発だけ弾丸を入れ、各人が順番に銃口を自分の頭に向けて引き金を引くもの。ロシア式ルーレット。
ロジウム【rhodium】
(塩えんの水溶液がばら色なので、ギリシア語で「ばら」の意のrhodonから)白金族元素の一種。元素記号Rh 原子番号45。原子量102.9。銀白色を帯びた硬い金属で、展性・延性に富む。白金との合金は熱電対として高温温度計に用いる。触媒としても利用。
ろじ‐うら【路地裏】‥ヂ‥
路地の中。表通りに面していない所。
ロジェストヴェンスキー【Zinovii Petrovich Rozhdestvenskii】
ロシアの海軍軍人。日露戦争でバルチック艦隊を率いたが、日本海海戦で大敗、捕虜となる。(1848〜1909)
ろじ‐がさ【露地笠】‥ヂ‥
茶道で、待合から本席の間を通う時、雨を防ぐために手でかざす竹の皮製または桧の網代あじろ編みの笠。
ロジカル【logical】
論理的。論理学的。
ろじ‐げた【露地下駄・路地下駄】‥ヂ‥
茶道で、露地の出入りに履く杉の下駄。竹の皮製の鼻緒がついている。
ろじ‐さいばい【露地栽培】‥ヂ‥
温室などでなく、普通の畑や花壇で栽培すること。
ロジスティックス【logistics】
①兵站へいたん。
②企業が、必要な原材料の調達から生産・在庫・販売まで、物流を効率的に行う管理システム。
ロジック【logic】
①論理。論法。
②論理学。
ろじ‐てがた【路次手形】
(→)宿継しゅくつぎ手形に同じ。
ろじ‐にわ【露地庭】‥ヂニハ
(→)露地2に同じ。
ろじ‐ぼん【路次盆】
(瀬戸内海沿岸で)葬儀の時、墓への供物を盛って行く盆。六人膳。
ろじ‐もん【露地門】‥ヂ‥
数寄屋の露地の入口の門。多くは茅門かやもんなど。
ろ‐しゃ【廬舎】
こや。いおり。
ロジャース【Richard Rodgers】
アメリカのミュージカル作曲家。ハマースタインと組んで全盛時代を築く。「オクラホマ!」「王様と私」「サウンド‐オブ‐ミュージック」など。(1902〜1979)
ロジャーズ【Carl Ransom Rogers】
アメリカの臨床心理学者。来談者中心療法を開発し、その発展に寄与した。(1902〜1987)
ろ‐しゅう【呂州】‥シウ
(「呂」は風呂屋の意)私娼の一種。風呂屋に抱えられて、浴客に色を売った者。風呂屋者。湯女ゆな。呂衆。
ろ‐しゅう【呂衆】
(→)呂州に同じ。
ろしゅう【瀘州】‥シウ
(Luzhou)中国四川省南東部の都市。長江と沱だ江の合流点に位置する交通の要地。天然ガスの産地で、化学工業が盛ん。酒造も盛んで酒城と呼ばれる。人口125万3千(2000)。
ろ‐しゅう【蘆洲】‥シウ
蘆あしの生えている洲す。
⇒ろしゅう‐やはく【蘆洲夜泊】
ろ‐じゅう【滷汁】‥ジフ
アルカリ性の溶液。
ろしゅう‐やはく【蘆洲夜泊】‥シウ‥
(画題)蘆荻ろてきの中に小舟を停めて一夜を過ごす図。
⇒ろ‐しゅう【蘆洲】
ろ‐しゅく【露宿】
屋外に寝ること。野宿。露臥。露次。
ろ‐しゅつ【露出】
①あらわに、むき出しになること。むき出しにすること。「肌を―する」
②(exposure)感光材料に光をあてること。また、その時間。写真の撮影または引伸し・密着焼付などの際、シャッターの開閉または光源の点滅などによって行う。露光。
③感光材料に放射線をあてること。
⇒ろしゅつ‐けい【露出計】
⇒ろしゅつ‐しょう【露出症】
⇒ろしゅつ‐ど【露出度】
ろしゅつ‐えき【濾出液】
血液中の血清が血管壁から濾こされて組織内に入った液。
ろしゅつ‐けい【露出計】
写真撮影の際、適当な露出時間・絞りを決めるために、被写体の明るさ、または被写体から来る光の強さを測定する計器。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ろしゅつ‐しょう【露出症】‥シヤウ
自己の性器を他者に見せることによって性的快感を感ずる性的倒錯の一種。また、意識的・無意識的に他者から見られたり称賛されたりしたい傾向をもいう。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ろしゅつ‐ど【露出度】
①服装で、肌をあらわにした部分の多さ。
②マスコミなど、人目に触れる場に登場する頻度。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ロシュミット‐すう【ロシュミット数】
(Loschmidt's number)
セ氏0度1気圧1立方センチメートルの気体中に含まれる分子の数(2.6868×1019)をいう。オーストリアの物理学者ロシュミット(Joseph L.1821〜1895)が1865年に初めて測定。
ろ‐じゅん【蘆笋・蘆筍】
蘆あしの芽。あしかび。蘆錐ろすい。
ろ‐しょう【呂尚】‥シヤウ
⇒りょしょう
ろ‐しょう【路床】‥シヤウ
(roadbed)道路面を石・コンクリート・アスファルトなどで舗装する時、地面を掘り下げて地ならしをした地盤。路盤。
ろ‐しょう【濾床】‥シヤウ
濾過池や浄化槽において水を濾過する装置。下層に砂利を敷き、その上に次第に細かくなる砂の層を作る。濾過床。
ろ‐しょう【蘆笙】‥シヤウ
蘆あしの茎を管にして作った笙。中国南方の少数民族に古くからある楽器。
ろ‐しょう【露礁】‥セウ
水面上にあらわれた海中の岩石。
ろ‐じょう【路上】‥ジヤウ
(古くはロショウ)
①みちのうえ。「―駐車」
②どこかへ行く途中。途上。
ろ‐じょう【露場】‥ヂヤウ
測候所で気象観測を行うための場所。広く日当りの良い所を選び、芝生を植え、雨量計・風速計・日照計・温度計・露点計などを設置する。
ろ‐しょうりん【盧照鄰】‥セウ‥
初唐の詩人。四傑の一人。字は升之。幽州范陽(河北涿州)の人。新都尉となったが、病を苦にして潁水に投身自殺。憂愁の詩が多い。著「幽憂子集」。(635頃〜689頃)
ろ‐しん【炉心】
炉の中心部分。特に原子炉の中心部分。
⇒ろしん‐ようゆう【炉心溶融・炉心熔融】
ろ‐じん【路人】
路上を往来する人。路生。行人。
ろじん【魯迅】
(Lu Xun)中国の文学者・翻訳家。現代中国文学の父と称される。本名、周樹人。浙江省紹興生れ。1902年日本に留学し仙台医専を中退、東京で文学運動を開始。09年帰国後、「狂人日記」「阿Q正伝」などを発表。晩年は「故事新編」など歴史小説を書く一方、国民党政権の言論弾圧と闘った。周作人は実弟。許広平は妻。評論・海外文学紹介にも活躍。他に「彷徨」「野草」「中国小説史略」など。(1881〜1936)
魯迅
提供:毎日新聞社
ロジン【rosin】
精製した松脂まつやに。淡黄色のもろい塊。製紙用サイズ剤・ワニス・印刷インクなどに用いる。コロホニウム。
⇒ロジン‐バッグ【rosin bag】
ロジン‐バッグ【rosin bag】
松脂まつやにの粉を入れた袋。野球選手などが手のすべり止めに用いる。
⇒ロジン【rosin】
ろしん‐ひみつきょうてい【露清秘密協定】‥ケフ‥
1896年ロシアと清との間に締結された対日秘密相互援助条約。ロシアは東清鉄道の利権や旅順・大連の使用権を獲得。露清同盟密約。李鴻章とロバノフ‐ロストフスキー外相(1824〜1896)が結んだので、李‐ロバノフ条約とも呼ぶ。
ろしん‐ようゆう【炉心溶融・炉心熔融】
原子炉で、炉心の核燃料が融点を超えて溶融する重大事故。メルトダウン。
⇒ろ‐しん【炉心】
ロス【loss】
損失。損害。むだ。空費。浪費。
ロス【Philip Roth】
アメリカのユダヤ系作家。小説「さよならコロンバス」「ポートノイの不満」「欲望学教授」など。(1933〜)
ろ‐ず【蘆頭】‥ヅ
薬用にする植物の根や根茎で役に立たない部分。
ロス‐アンジェルス
⇒ロサンゼルス
ろ‐すい【濾水】
汚れた水をこして、きれいにすること。また、その水。
ろ‐すい【蘆錐】
(錐きりのようにとがっているからいう)蘆あしの若芽。蘆笋ろじゅん。あしかび。
ロス‐かい【ロス海】
(1841年、イギリスの極地探検家ロス(James Clark Ross1800〜1862)の発見に基づいて命名)南極大陸にある湾入。180度経線を基とし、東西おのおの10度以上に及ぶ。南緯78度より南は大氷壁の断崖(ロス棚氷)を成す。→南極(図)
ろすけ【露助】
(Russkii ロシアの転訛か)ロシア人をあざけっていう語。
ロスコ【Mark Rothko】
アメリカの画家。ロシア生れ。シュールレアリスムなどを経て、輪郭のぼやけた方形の色面を配列して、精神性の強い抽象絵画を制作。抽象表現主義を代表する画家の一人。(1903〜1970)
ロス‐タイム
(和製語)サッカー・ラグビーなどで、選手の負傷などにより競技が中断された時間。レフェリーはこの時間を競技時間から除外する。インジャリー‐タイム。
ロスタン【Edmond Rostand】
フランスの劇作家。初め詩人。軽快な韻文劇で知名。作「シラノ=ド=ベルジュラック」など。(1868〜1918)
ロスタン【Jean Rostand】
フランスの生物学者。E.ロスタンの息子。生殖に関連する実験的研究を行う。(1894〜1977)
ロスチャイルド【Rothschild】
ユダヤ系金融業者の一族。イギリス最大の富豪。始祖マイヤー=アムシェル=ロートシルト(Mayer Amschel R.1744〜1812)が18世紀後半フランクフルトで金融業を始めて富貴の基礎を作り、その孫に至ってイギリスの貴族に列し、一族はヨーロッパ各地で金融業を営む。
ロスト‐ジェネレーション【Lost Generation】
(→)「失われた世代」に同じ。
ロストック【Rostock】
ドイツ北部、メクレンブルク‐フォアポンメルン州にある港湾都市。かつてのハンザ同盟都市。人口20万3千(1999)。
ロストフ【Rostov na Donu】
ロシア南西部、ロストフ州の州都。ドン川下流部右岸にある河港で、北カフカスの関門。機械・船舶・繊維・自動車工業が盛ん。穀物取引地。人口105万8千(2004)。
ロストル【rooster オランダ】
(→)火格子ひごうし。
ロストロポーヴィッチ【Mstislav Rostropovich】
ロシアのチェロ奏者・指揮者。欧米各地で幅広く活躍。(1927〜2007)
ロゼ【rosé フランス】
(淡紅色の意)淡紅色の葡萄酒。赤葡萄酒の発酵の途中、淡紅色に色づいたところで果皮を除くなど、いくつかの製法がある。ロゼワイン。→赤葡萄酒→白葡萄酒
ろ‐せい【路生】
道を往来する人。路人。謡曲、草子洗「片岡山の製を―に広め給ふ」
ろ‐せい【艪声・櫓声】
艪をこぐ音。
ろせい‐の‐ゆめ【盧生の夢】
(→)「邯鄲かんたんの夢」に同じ。
ろせ‐うるし【蝋瀬漆】
蝋色ろいろ漆に瀬〆せしめ漆か生正味きしょうみ漆をまぜたもの。蒔絵まきえに用いる。
ろ‐せき【鹵瘠】
地味がわるいこと。やせち。
ろ‐せき【露積】
⇒ろし
ろせつ【蘆雪】
⇒ながさわろせつ(長沢蘆雪)
ロゼッタ‐いし【ロゼッタ石】
(Rosetta stone)ナイル河口の町ロゼッタ(ラシードの別称)で、1799年ナポレオンのエジプト遠征軍が発見した石碑。黒色の玄武岩に古代エジプト文字のヒエログリフ(聖刻文字)およびデモティック(古代民衆文字)と、ギリシア文字の3書体で同一内容の、エジプト王プトレマイオス5世の讃辞(紀元前196年)が刻まれている。エジプト文字解読の鍵となった。大英博物館所蔵。→シャンポリオン
ロセッティ【Christina Georgina Rossetti】
イギリスの抒情詩人。D.G.ロセッティの妹。作「妖精の市場」など。(1830〜1894)
ロセッティ【Dante Gabriel Rossetti】
イギリスの画家・詩人。ラファエル前派の運動をおこす。ギリシア神話・聖書・ダンテの詩などから題材をとる。「運命の女(ファム‐ファタル)」を主題にした女性像を制作。詩集「バラッドとソネット」など。(1828〜1882)
ロゼット【rosette】
①〔生〕(→)根生葉こんせいように同じ。
②婦人服・子供服などに付けるバラの花型に結んだ飾りリボン。
ろ‐せん【路銭】
旅費。路用。狂言、武悪「思ひもよらぬ―迄を貰うた」
ろ‐せん【路線】
①自動車・鉄道・航空機などを運行する定まった道すじ。「―変更」
②進むべき道筋・方向。方針。「平和―」
⇒ろせん‐か【路線価】
⇒ろせん‐ず【路線図】
⇒ろせん‐そくりょう【路線測量】
⇒ろせん‐バス【路線バス】
ろせん‐か【路線価】
主として市街地で、主要道路(路線)に面した宅地1平方メートル当りの評価額。近隣の実売買価格・地価公示価格などをもとに国税庁が決定する。相続税・贈与税・固定資産税の課税基準となる。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐ず【路線図】‥ヅ
鉄道・バスなど交通機関の運行経路を示した図。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐そくりょう【路線測量】‥リヤウ
道路・鉄道・運河・水路などの建設・改良を行う際の、図面の作成、設計上での土工量の計算など、一切の測量作業の総称。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐バス【路線バス】
定められた道筋を設定されたダイヤに従って走行する乗合自動車。
⇒ろ‐せん【路線】
ろ‐そう【魯桑】‥サウ
クワの一品種。中国の原産。日本には明治初期に移入。中生種で、夏蚕・秋蚕に適する。
ロゾー【Roseau】
西インド諸島東部、ドミニカ2の首都。人口1万6千(1991)。
ろ‐ぞく【蘆粟】
サトウモロコシの漢名。
ろそく‐たい【路側帯】
歩道のない道路で、道路の脇を白線で区切った外側の部分。
ろそん
(ルソンの訛か)南瓜カボチャの異称。
ロダーリ【Gianni Rodari】
イタリアの児童文学作家。子供の感性に訴える作品を多く発表。代表作「チポリーノの冒険」「ジップくん宇宙へとびだす」。(1920〜1980)
ろ‐だい【露台】
①屋根のない台。テラス。バルコニー。〈[季]夏〉
②紫宸殿と仁寿殿じじゅうでんとの間の、渡殿わたどのの間に設けられた板張りの床で、乱舞などを奏する所。
③一般に、屋根のない床張りの舞台。
ロタ‐ウイルス【Rotavirus】
急性胃腸炎の原因ウイルスの一つ。経口で乳幼児・小児に多く感染し、発熱・嘔吐・下痢を引き起こす。感染力が強くしばしば集団発生や院内感染を起こす。
ろ‐だたみ【炉畳】
炉を切った畳。4畳半茶室では、周囲4畳を廻り敷にした中央の半畳に炉を切るのが正式で、この半畳をいう。→茶室(図)
ろ‐だち【艪立・櫓立】
艪を漕ぐ所。〈日葡辞書〉
ろ‐たん【露探】
(日露戦争当時の語)露西亜ロシアの軍事探偵。ロシアのスパイ。木下尚江、新聞論説「若し他を毀傷せんと欲する者は、呼ぶに―を以てするに如くは無し」
ろ‐だん【炉壇】
〔仏〕(→)護摩壇ごまだんに同じ。
ロダン【Auguste Rodin】
フランスの彫刻家。パリ生れ。ベルギー・イタリアに外遊。単なる写実に満足せず、ミケランジェロに傾倒し、生命力と量感とにあふれた作風の大家として現代彫刻に大きな影響を与えた。作「青銅時代」「地獄の門」「カレーの市民」「バルザック像」「考える人」など。(1840〜1917)
ロダンバック【Georges Rodenbach】
ベルギーの詩人・小説家。沈鬱な夢想をうたった。詩集「白い青春」「囲われた生活」、小説「死都ブリュージュ」など。ローデンバッハ。(1855〜1898)
ロチ【Pierre Loti】
(本名Louis Marie Julien Viaud)フランスの小説家。海軍大佐。世界各地を巡航してエキゾチックな作品を書いた。1885年(明治18)日本にも来遊。作「氷島の漁夫」「お菊さん」「東洋の幻影」「アフリカ騎兵」「ラムンチョ」など。ロティ。(1850〜1923)
ろ‐ちゅう【路駐】
路上駐車の略。路上に自動車をとめること。
ろ‐ちゅうれん【魯仲連】
中国の戦国時代、斉の雄弁家。勇気と高節をもって聞こえる。生没年未詳。
ろ‐ちょう【ロ調】‥テウ
〔音〕ロ音を主音として構成された調子。→調ちょう3㋒
ろ‐ちょう【顱頂】‥チヤウ
頭のてっぺん。
ろちょう‐かん【驢腸羹・鷺腸羹】‥チヤウ‥
羊羹に類する菓子の一種か。庭訓往来に記載。〈下学集〉
ろ‐ちりめん【絽縮緬】
織目に絽のような透き間のある縮緬。
ろつう【路通】
江戸中期、蕉門の俳人。呂通・露通とも。八十村氏。姓は斎部いんべ。漂泊の僧として奇行が多い。編著「芭蕉翁行状記」など。(1649〜1738)
ろっ‐か【六花】ロククワ
⇒りっか
ろっ‐か【六科】ロククワ
⇒りくか
ろっ‐か【漉過】ロククワ
こすこと。濾過。
ろ‐づか【艪柄・櫓柄】
艪の上端の部分。艪の腕。
ロッカー【locker】
鍵のかかる戸棚。各人の衣服・携帯品などを入れるのに使う。
⇒ロッカー‐ルーム【locker room】
ロッカー‐ルーム【locker room】
ロッカーをまとめて備えた部屋。ロッカー室。
⇒ロッカー【locker】
ろっ‐かい【六界】ロク‥
〔仏〕(→)六大ろくだいに同じ。
ろっ‐かく【六角】ロク‥
①6個の角。
②六角形の略。
⇒ろっかく‐けい【六角形】
⇒ろっかく‐どう【六角堂】
⇒ろっかく‐ぼとけ【六角仏】
ろっかく【六角】ロク‥
姓氏の一つ。
⇒ろっかくし‐しきもく【六角氏式目】
⇒ろっかく‐しすい【六角紫水】
⇒ろっかく‐よしかた【六角義賢】
ろっ‐かく【鹿角】ロク‥
シカのつの。古墳時代、刀剣装具に用いた。
⇒ろっかく‐さい【鹿角砦】
⇒ろっかく‐さい【鹿角菜】
ろっかく‐けい【六角形】ロク‥
(hexagon)六つの線分で囲まれた平面図形。六辺形。六角。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐さい【鹿角砦】ロク‥
(→)鹿垣ししがきに同じ。
⇒ろっ‐かく【鹿角】
ろっかく‐さい【鹿角菜】ロク‥
〔植〕フノリの別称。
⇒ろっ‐かく【鹿角】
ろっかくし‐しきもく【六角氏式目】ロク‥
近江南半の領主六角氏が1567年(永禄10)に制定した分国法。家臣が主君の恣意的施政を制約するためのものとされる。67カ条。義治よしはる式目とも。
⇒ろっかく【六角】
ろっかく‐しすい【六角紫水】ロク‥
漆芸家。本名、注多良。幼名、忠太郎。広島県生れ。東京美術学校教授。古い漆技・塗料の調査・研究で漆工界に貢献。著「東洋漆工史」(1867〜1950)
⇒ろっかく【六角】
ろっかく‐どう【六角堂】ロク‥ダウ
①六角形の仏堂。
②特に、京都市中京区にある頂法寺の俗称。西国三十三所第18番の札所。寺内の本坊池坊は華道の家元。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐ぼとけ【六角仏】ロク‥
(→)七本仏しちほんぼとけに同じ。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐よしかた【六角義賢】ロク‥
室町後期の守護大名。近江国南半守護。定頼の子。法名、承禎。観音寺城に拠る。京都を追われた将軍足利義晴・義輝を庇護して義輝を入京させ、後に織田信長に抗して敗れた。(1521〜1598)
⇒ろっかく【六角】
ろっか‐クロム【六価クロム】ロク‥
酸化数6のクロムの化合物の通称。三酸化クロム・クロム酸塩・二クロム酸塩の類。鍍金めっき工場・鞣革なめしがわ工場・クロム化合物製造工場の廃液、クロム鉱滓こうさいなどに含まれ、毒性が強い。
ろっ‐かしゅう【六家集】ロク‥シフ
鎌倉時代の有名歌人6名の私家集。藤原俊成の「長秋詠藻」、藤原良経の「秋篠月清集あきしのげっせいしゅう」、慈円の「拾玉集しゅうぎょくしゅう」、藤原定家の「拾遺愚草しゅういぐそう」、藤原家隆の「壬二集みにしゅう」、西行の「山家集さんかしゅう」をいう。りっかしゅう。
ろっ‐かせん【六歌仙】ロク‥
①古今集序に論評された、平安初期の6人の和歌の名人、すなわち在原業平・僧正遍昭・喜撰法師・大友黒主・文屋康秀・小野小町。
②1を主題とした地歌曲。松浦検校作曲のものと鶴沢文三作曲のものがある。
③1を主題とした歌舞伎舞踊の通称。大薩摩・清元・長唄などがある。
ろっ‐かん【六官】ロククワン
⇒りくかん
ろっ‐かん【肋間】ロク‥
あばらぼねの間。
⇒ろっかん‐きん【肋間筋】
⇒ろっかん‐しんけい【肋間神経】
⇒ろっかん‐しんけいつう【肋間神経痛】
ろっかん‐きん【肋間筋】ロク‥
肋骨を互いに連絡する筋肉。内外の2層があり、外方は肋骨を引き上げて吸気を、内方は肋骨を引き下げて呼気を行う。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっかん‐しんけい【肋間神経】ロク‥
脊髄神経の中で、肋骨の間の部分に分布するものをいう。12対ある。→神経系(図)。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっかん‐しんけいつう【肋間神経痛】ロク‥
肋間神経の神経痛。肋骨・脊椎の疾患、外傷、周囲からの圧迫、癒着、神経炎などによって起こる。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっ‐き【六気】ロク‥
(リッキとも)
①天地間の六つの気。陰・陽・風・雨・晦・明、または寒・暑・燥・湿・風・火。
②喜・怒・哀・楽・愛・悪の六つの感情。六情。
ろっ‐き【六器】ロク‥
密教法具の一種。小さい鋺わんに台皿を付けたもの。金銅製。壇の上、火舎かしゃの左右に3個ずつ配して、閼伽あか・塗香ずこう・華鬘けまんを盛る。6個で一具となるのでいう。
六器
ろっ‐き【六輝】ロク‥
暦注で、先勝せんしょう・友引・先負せんぶ・仏滅・大安・赤口しゃっこうの六種。中国の六壬時課りくじんじかまたは小六壬しょうろくじんと呼ばれる時刻・日の吉凶占いが室町時代に日本に伝わって変化したもの。江戸後期から一般に使われ、今日広く行われている。六曜。
ロッキー【Rocky】
北アメリカ大陸西部の大山脈。メキシコの中部からアメリカ合衆国・カナダを縦断してアラスカに及ぶ。長さ約4500キロメートル。最高峰はコロラド州のエルバート山(4399メートル)で、ほかにも4000メートル級の高峰が多い。
ロッキー山脈
撮影:小松義夫
ロッキード‐じけん【ロッキード事件】
アメリカのロッキード(Lockheed)社が航空機の売込みに関し、日本の政界に多額の賄賂を贈った疑獄事件。1976年アメリカ上院外交委員会で発覚し、田中角栄前首相らが逮捕・起訴された。
1976年7月27日号外
提供:毎日新聞社
ろっ‐きょう【六境】ロクキヤウ
〔仏〕六識ろくしきの対象となる六つの境界。すなわち、色・声しょう・香・味・触・法の総称。六塵。
ろっ‐きん【六禁】ロク‥
散斎あらいみにおける六つの禁制事項。喪を弔い病人を見舞うこと、肉食することを禁じ、死刑・裁判・音楽・不浄のことを行わない。六色禁忌ろくじきのきんき。
ロッキング‐チェア【rocking chair】
揺り椅子。
ろっ‐く【六区】ロク‥
東京都台東区浅草の大衆的娯楽街の中心地。もと浅草公園6区画の中の第6区。観音堂の南西にある。
ろっ‐く【六垢】ロク‥
〔仏〕煩悩から生じた、けがれたもの。悩・害・恨・諂(へつらい)・誑(たぶらかし)・憍(おごり)。六煩悩垢。
ロック【lock】
①錠をおろすこと。鍵をかけること。錠。
②ラグビーで、スクラム第2列中央の二人のプレーヤー。LO
⇒ロック‐アウト【lockout】
⇒ロック‐ナット【locknut】
ロック【rock】
①岩。岩石。岩壁。岩礁。
②ロックン‐ロールの略。
③ロック‐ミュージック。「ハード‐―」
⇒ロック‐アイス
⇒ロック‐ウール【rock wool】
⇒ロック‐ガーデン【rock garden】
⇒ロック‐クライミング【rock-climbing】
⇒ロック‐ケーキ【rock cake】
⇒ロック‐ファイバー【rock fibre】
⇒ロック‐フィル‐ダム【rock-fill dam】
⇒ロック‐ミュージック【rock music】
ロック【rukh アラビア・roc イギリス】
アラビアその他東方伝説の巨大な怪鳥。ルフ。「アラビアン‐ナイト」などに見える。
ロック【John Locke】
イギリスの哲学者・政治思想家。イギリス経験論の代表者。主著「人間知性論」は、すべての知識は感覚的経験に由来するとして近世の経験主義的認識論の端緒を開く。政治論では家父長主義と専制政治に反対し、政府は各個人の自然権を守るために人々の合意により設立されたものであり、その改廃は国民の手中にあると説き、フランス革命やアメリカ独立に大きな影響を与えた。ほかに「統治二論」「寛容について」などを著す。(1632〜1704)
ロック‐アイス
(和製語rock ice)主に飲物に入れて使う不規則な形の氷。
⇒ロック【rock】
ロック‐アウト【lockout】
労働争議における資本家側の対抗手段として、工場などを一時閉鎖し、労働者の就業を拒否すること。工場閉鎖。作業所閉鎖。事業所閉鎖。
⇒ロック【lock】
ロック‐ウール【rock wool】
(→)岩綿がんめん。
⇒ロック【rock】
ロッグウッド‐の‐き【ロッグウッドの樹】
(logwood)マメ科の常緑高木。中部アメリカ原産の染料植物。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。葉腋に刺とげがある。花は黄色で長い花軸に総状に付き、芳香がある。暗紫色の心材をロッグウッドと称し、染料ヘマトキシリンを採る。繊維の染色、インクのほか、顕微鏡標本の染色色素として有用。材は硬く光沢があり、細工用。西インド諸島で栽培。アカミノキ。
ロック‐ガーデン【rock garden】
岩石・砂を主体にし、低木・苔などを配した庭園。→石庭。
⇒ロック【rock】
ロック‐クライミング【rock-climbing】
登山で、岩壁をよじのぼること。また、その技術。岩登り。→フリー‐クライミング。
⇒ロック【rock】
ロック‐ケーキ【rock cake】
(見かけが岩のようであるところから)スコーンに似た生地にレーズンを加え、ざっくりした塊にして焼いた、イギリスの家庭的な菓子。
⇒ロック【rock】
ロック‐ナット【locknut】
(→)とめナット。
⇒ロック【lock】
ロック‐ファイバー【rock fibre】
(→)岩石繊維に同じ。
⇒ロック【rock】
ロック‐フィル‐ダム【rock-fill dam】
ダムの一形式。主として岩石を積み重ねてつくるもの。内部または上流側に遮水壁を設けて水もれを防ぐ。→ダム(図)。
⇒ロック【rock】
ロックフェラー【John Davison Rockefeller】
アメリカの実業家。1870年オハイオ‐スタンダード石油会社を設立、全米石油界に独占的支配権を確立。引退後の1913年ロックフェラー財団を組織して、教育・学術・慈善などの公共団体に多額の寄付をした。(1839〜1937)
ロックフェラー
提供:毎日新聞社
ロックフォール【Roquefort フランス】
フランス南部のロックフォール村特産のブルーチーズ。本来は羊乳製だが、山羊乳・牛乳製もある。中は柔らかく、塩味が強く、刺激的な独特の風味がある。ロクフォル。
ロック‐ミュージック【rock music】
ロックン‐ロールから発展した1960年中頃以降の音楽。歌詞や音響は、若者の生活や意識の変化を反映し多様化。ビートが強化され、音量も増した。
⇒ロック【rock】
ロックン‐ロール【rock'n'roll】
黒人のリズム‐アンド‐ブルースと白人のカントリー‐アンド‐ウェスタンとが融合してアメリカで生まれたポピュラー音楽。叫ぶような黒人的唱法、アフター‐ビートを強調した8ビートの激しいリズムなどが特徴。1950年代後半から世界的に流行。ロック。
ろっ‐けい【六経】ロク‥
⇒りくけい
ろっ‐けつ【六穴】ロク‥
人体にある六つの穴、すなわち口・眼・耳・鼻・肛門・陰部の称。
ろっ‐けん【禄券】ロク‥
明治維新後、秩禄に代えて士族その他に交付した公債証書。
ろっこう‐アイランド【六甲アイランド】ロクカフ‥
兵庫県南東部、神戸市東灘区の人工島。面積580ヘクタール。ポート‐アイランドと同じく都市・港湾機能を備えた海上都市。
ろっこう‐おろし【六甲颪】ロクカフ‥
冬季に六甲山地から吹きおろす冷たい北風。
ろっこう‐さん【六甲山】ロクカフ‥
兵庫県南東部、神戸市・芦屋市北部にそびえる六甲山地の主峰。東六甲山は標高931メートル、西六甲山は804メートル。行楽地として知られ、山頂付近に別荘村が、山中に鷲林寺の廃址がある。
ろっ‐こく【六国】ロク‥
⇒りっこく
ろっ‐こく【六穀】ロク‥
稲・粱おおあわ・菽まめ・麦・黍もちきび・稷たかきびの称。りくこく。
ろっ‐こつ【肋骨】ロク‥
①胸郭を構成する骨。胸部の器官を保護し、呼吸運動を営む。左右12対あり、うち上部の7対は脊柱から体の両側に湾曲して胸骨に付着し、下部の5対は短くて、前端は遊離している。あばらぼね。あばら。→骨格→内臓(図)。
②船体の外板を支持するために肋骨状に配置した骨組。フレーム。
③(形が1に似ることから)日露戦争頃までの日本陸軍軍服の胸部につけた飾り紐の俗称。
ろっ‐こん【六根】ロク‥
〔仏〕六識を生ずる六つの感官、すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意の称。
⇒ろっこん‐ざいしょう【六根罪障】
⇒ろっこん‐さんげ【六根懺悔】
⇒ろっこん‐じざい【六根自在】
⇒ろっこん‐じょう【六根浄】
⇒ろっこん‐しょうじょう【六根清浄】
ろっこん‐ざいしょう【六根罪障】ロク‥シヤウ
六根に生ずる罪障。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐さんげ【六根懺悔】ロク‥
六根の罪障を懺悔すること。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐じざい【六根自在】ロク‥
六根の罪障が消滅して、無礙むげ自在なこと。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐じょう【六根浄】ロク‥ジヤウ
〔仏〕六根が清らかなこと。徒然草「法華読誦の功積りて―にかなへる人なりけり」
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐しょうじょう【六根清浄】ロク‥シヤウジヤウ
①六根が福徳によって清らかになること。今昔物語集13「―を得たる聖人なり」
②天台でいう六根清浄位。菩薩の位。六根互用。
③登山の行者、寒参りする者などの唱える語。
⇒ろっ‐こん【六根】
ロッジ【lodge】
番小屋。山小屋。山小屋風の簡易宿泊所。
ロッジア【loggia】
洋風建築で、片側または両側が柱だけで吹放ちの廊下。庭や広場に面して設けられる。開廊。
ロッシーニ【Gioacchino Rossini】
イタリアの作曲家。豊かな旋律と躍動感あふれるリズムのオペラ‐ブッファ「セビリアの理髪師」のほか、歌劇「ウィリアム=テル」、宗教曲「スターバト‐マーテル」などを作曲。(1792〜1868)
ロッシーニ
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→歌劇「セビリアの理髪師」序曲
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→歌劇「ウィリアム=テル」序曲 スイス軍の行進
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
ロッシェル‐えん【ロッシェル塩】
(フランスの地名La Rochelleに因む)化学式KNaC4H4O6 酒石酸カリウム‐ナトリウムの結晶。無色斜方晶系、代表的な強誘電体。圧電気を利用する材料に用いる。化学上は糖類検出のフェーリング試薬の原料にする。下剤・利尿剤にも用いる。
ロッシュ【Léon Roches】
フランスの外交官。1864年(元治1)駐日公使として来日。日仏貿易に努力。イギリスに対抗して幕府への支援を積極的に行う。68年(明治1)退任、帰国。(1809〜1901)
ロッセリーニ【Roberto Rossellini】
イタリアの映画監督。第二次大戦直後のネオ‐リアリスモ運動の代表者。作「無防備都市」「戦火のかなた」など。(1906〜1977)
ロッソ【Medardo Rosso】
イタリアの彫刻家。パリでロダンと会って大きな影響を受ける。印象派彫刻の代表者。近年、再評価が進む。(1858〜1928)
ロッテルダム【Rotterdam】
オランダ南西部の都市。ライン川の三角洲上に位置するヨーロッパ有数の貿易港。石油化学・機械などの工業が発達。エラスムスの生地。人口60万(2003)。
ロット【lot】
生産や出荷の単位としての、同一種類の製品の集まり。
⇒ロット‐せいさん【ロット生産】
ロッド【rod】
棒。釣りざお。「グラス‐―」
⇒ロッド‐アンテナ【rod antenna】
⇒ロッド‐ミル【rod mill】
ロッド‐アンテナ【rod antenna】
棒状で、伸縮可能なアンテナ。
⇒ロッド【rod】
ロット‐せいさん【ロット生産】
(lot production)ロットごとにまとめて生産しておく方式。個別あるいは一品生産と大量生産との中間形態。組別生産。
⇒ロット【lot】
ロッド‐ミル【rod mill】
〔機〕回転円筒内に装着した重い金属製の棒を用いてものを粉砕する装置。
⇒ロッド【rod】
ろ‐づな【艪綱・櫓綱】
(→)艪縄ろなわに同じ。
ろっ‐ぱく【六白】ロク‥
九星の一つ。金星に配し、北西を本位とする。
ろっぱ‐てつがく【六派哲学】ロク‥
インドのバラモン哲学の六つの体系
⇒ロシア‐かくめい【ロシア革命】
⇒ロシア‐きょうさんとう【ロシア共産党】
⇒ロシア‐ご【ロシア語】
⇒ロシア‐こうちゃ【ロシア紅茶】
⇒ロシア‐こくみん‐がくは【ロシア国民楽派】
⇒ロシア‐ごにんぐみ【ロシア五人組】
⇒ロシア‐コンフリー【Russian comfrey】
⇒ロシア‐せいきょうかい【ロシア正教会】
⇒ロシア‐びじゅつかん【ロシア美術館】
⇒ロシア‐フォルマリズム【Russian formalism】
⇒ロシア‐もじ【ロシア文字】
⇒ロシア‐れき【ロシア暦】
⇒ロシア‐れんぽう【ロシア連邦】
ロシア‐かくめい【ロシア革命】
1917年にロシアに起こった革命。同年3月(ロシア暦2月)ロマノフ王朝の専制政治が倒壊し、ソビエトの支持のもとに臨時政府が成立、次いで11月(同10月)ボリシェヴィキによりソビエト政権が樹立。→二月革命→十月革命。
二月革命の発端となった国際婦人デーのパンよこせデモ 1917年3月8日
提供:毎日新聞社
革命蜂起のボルシェヴィキは35万人といわれた 1917年11月
提供:毎日新聞社
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐きょうさんとう【ロシア共産党】‥タウ
「ソビエト共産党」参照。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐ご【ロシア語】
(Russian)ロシアやその周辺諸国などで話される言語。インド‐ヨーロッパ語族のスラヴ語派東スラヴ語群に属する。現代ロシア標準語はモスクワ方言に基づく。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐こうちゃ【ロシア紅茶】
ジャムを入れた紅茶。ウォツカを加える場合もある。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐こくみん‐がくは【ロシア国民楽派】
19世紀にロシア民族の伝統と民衆の生活に根ざす音楽を目指したロシア作曲家の総称。グリンカ・ダルゴムイシスキー(1813〜1869)・ロシア五人組など。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐ごにんぐみ【ロシア五人組】
〔音〕(Les Cinq フランス)ロシア国民楽派の代表的な作曲家集団。1860〜70年代にバラキレフを中心に集まったキュイ(1835〜1918)・ムソルグスキー・リムスキー=コルサコフ・ボロディン。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐コンフリー【Russian comfrey】
〔植〕(→)コンフリーのこと。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐せいきょうかい【ロシア正教会】‥ケウクワイ
(Russian Orthodox Church)東方正教会に属するロシアの正教会。989年キエフ大公ウラジーミルによる東方キリスト教の国教化に始まる。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐びじゅつかん【ロシア美術館】‥クワン
ロシア、サンクト‐ペテルブルグにある美術館。1898年開館。約40万点を収蔵する、ロシア美術で最大の美術館。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐フォルマリズム【Russian formalism】
1910年代半ばからロシアの言語学者ヤコブソン・批評家シクロフスキーなどを中心に展開された文学批評運動。文学作品を自律的な言語世界として解明することをめざし、構造主義・文化記号論の先駆とみなされている。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐もじ【ロシア文字】
ロシア語を表記する文字。母音字母10、子音字母21、記号字母2から成る。東欧の一部やモンゴルでも用いる。→キリル文字。
ロシア文字
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐れき【ロシア暦】
ロシア帝国時代の暦法の通称。ユリウス暦が用いられていたので、19世紀には12日、20世紀には13日を加えるとグレゴリウス暦となる。1918年まで続いた。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ロシア‐れんぽう【ロシア連邦】‥パウ
ヨーロッパとアジアにまたがる世界最大の領土を持つ連邦制の共和国。1991年のソ連解体後、旧ロシア‐ソビエト連邦社会主義共和国の領土を継承。88の連邦構成主体(48州・7地方・21共和国・9自治管区・1自治州・2都市)からなる。旧ソ連が有していた、国連常任理事国等の国際的な権利や国際法上の関係を基本的に継承した。単にロシアとも称する。面積1707万5000平方キロメートル。人口1億4382万1千(2004)。首都モスクワ。
⇒ロシア【Rossiya ロシア・露西亜】
ろじ‐あんどん【露地行灯】‥ヂ‥
茶道で、露地の腰掛に置く行灯。底の板に灯台を置いた角行灯で竹の把手が十文字にかかっている。幸田露伴、土偶木偶「小僮こどもは―を取りて外に出で先に立つ」
ロシアン‐ルーレット【Russian roulette】
賭の一種。弾倉が6個あるピストルに1発だけ弾丸を入れ、各人が順番に銃口を自分の頭に向けて引き金を引くもの。ロシア式ルーレット。
ロジウム【rhodium】
(塩えんの水溶液がばら色なので、ギリシア語で「ばら」の意のrhodonから)白金族元素の一種。元素記号Rh 原子番号45。原子量102.9。銀白色を帯びた硬い金属で、展性・延性に富む。白金との合金は熱電対として高温温度計に用いる。触媒としても利用。
ろじ‐うら【路地裏】‥ヂ‥
路地の中。表通りに面していない所。
ロジェストヴェンスキー【Zinovii Petrovich Rozhdestvenskii】
ロシアの海軍軍人。日露戦争でバルチック艦隊を率いたが、日本海海戦で大敗、捕虜となる。(1848〜1909)
ろじ‐がさ【露地笠】‥ヂ‥
茶道で、待合から本席の間を通う時、雨を防ぐために手でかざす竹の皮製または桧の網代あじろ編みの笠。
ロジカル【logical】
論理的。論理学的。
ろじ‐げた【露地下駄・路地下駄】‥ヂ‥
茶道で、露地の出入りに履く杉の下駄。竹の皮製の鼻緒がついている。
ろじ‐さいばい【露地栽培】‥ヂ‥
温室などでなく、普通の畑や花壇で栽培すること。
ロジスティックス【logistics】
①兵站へいたん。
②企業が、必要な原材料の調達から生産・在庫・販売まで、物流を効率的に行う管理システム。
ロジック【logic】
①論理。論法。
②論理学。
ろじ‐てがた【路次手形】
(→)宿継しゅくつぎ手形に同じ。
ろじ‐にわ【露地庭】‥ヂニハ
(→)露地2に同じ。
ろじ‐ぼん【路次盆】
(瀬戸内海沿岸で)葬儀の時、墓への供物を盛って行く盆。六人膳。
ろじ‐もん【露地門】‥ヂ‥
数寄屋の露地の入口の門。多くは茅門かやもんなど。
ろ‐しゃ【廬舎】
こや。いおり。
ロジャース【Richard Rodgers】
アメリカのミュージカル作曲家。ハマースタインと組んで全盛時代を築く。「オクラホマ!」「王様と私」「サウンド‐オブ‐ミュージック」など。(1902〜1979)
ロジャーズ【Carl Ransom Rogers】
アメリカの臨床心理学者。来談者中心療法を開発し、その発展に寄与した。(1902〜1987)
ろ‐しゅう【呂州】‥シウ
(「呂」は風呂屋の意)私娼の一種。風呂屋に抱えられて、浴客に色を売った者。風呂屋者。湯女ゆな。呂衆。
ろ‐しゅう【呂衆】
(→)呂州に同じ。
ろしゅう【瀘州】‥シウ
(Luzhou)中国四川省南東部の都市。長江と沱だ江の合流点に位置する交通の要地。天然ガスの産地で、化学工業が盛ん。酒造も盛んで酒城と呼ばれる。人口125万3千(2000)。
ろ‐しゅう【蘆洲】‥シウ
蘆あしの生えている洲す。
⇒ろしゅう‐やはく【蘆洲夜泊】
ろ‐じゅう【滷汁】‥ジフ
アルカリ性の溶液。
ろしゅう‐やはく【蘆洲夜泊】‥シウ‥
(画題)蘆荻ろてきの中に小舟を停めて一夜を過ごす図。
⇒ろ‐しゅう【蘆洲】
ろ‐しゅく【露宿】
屋外に寝ること。野宿。露臥。露次。
ろ‐しゅつ【露出】
①あらわに、むき出しになること。むき出しにすること。「肌を―する」
②(exposure)感光材料に光をあてること。また、その時間。写真の撮影または引伸し・密着焼付などの際、シャッターの開閉または光源の点滅などによって行う。露光。
③感光材料に放射線をあてること。
⇒ろしゅつ‐けい【露出計】
⇒ろしゅつ‐しょう【露出症】
⇒ろしゅつ‐ど【露出度】
ろしゅつ‐えき【濾出液】
血液中の血清が血管壁から濾こされて組織内に入った液。
ろしゅつ‐けい【露出計】
写真撮影の際、適当な露出時間・絞りを決めるために、被写体の明るさ、または被写体から来る光の強さを測定する計器。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ろしゅつ‐しょう【露出症】‥シヤウ
自己の性器を他者に見せることによって性的快感を感ずる性的倒錯の一種。また、意識的・無意識的に他者から見られたり称賛されたりしたい傾向をもいう。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ろしゅつ‐ど【露出度】
①服装で、肌をあらわにした部分の多さ。
②マスコミなど、人目に触れる場に登場する頻度。
⇒ろ‐しゅつ【露出】
ロシュミット‐すう【ロシュミット数】
(Loschmidt's number)
セ氏0度1気圧1立方センチメートルの気体中に含まれる分子の数(2.6868×1019)をいう。オーストリアの物理学者ロシュミット(Joseph L.1821〜1895)が1865年に初めて測定。
ろ‐じゅん【蘆笋・蘆筍】
蘆あしの芽。あしかび。蘆錐ろすい。
ろ‐しょう【呂尚】‥シヤウ
⇒りょしょう
ろ‐しょう【路床】‥シヤウ
(roadbed)道路面を石・コンクリート・アスファルトなどで舗装する時、地面を掘り下げて地ならしをした地盤。路盤。
ろ‐しょう【濾床】‥シヤウ
濾過池や浄化槽において水を濾過する装置。下層に砂利を敷き、その上に次第に細かくなる砂の層を作る。濾過床。
ろ‐しょう【蘆笙】‥シヤウ
蘆あしの茎を管にして作った笙。中国南方の少数民族に古くからある楽器。
ろ‐しょう【露礁】‥セウ
水面上にあらわれた海中の岩石。
ろ‐じょう【路上】‥ジヤウ
(古くはロショウ)
①みちのうえ。「―駐車」
②どこかへ行く途中。途上。
ろ‐じょう【露場】‥ヂヤウ
測候所で気象観測を行うための場所。広く日当りの良い所を選び、芝生を植え、雨量計・風速計・日照計・温度計・露点計などを設置する。
ろ‐しょうりん【盧照鄰】‥セウ‥
初唐の詩人。四傑の一人。字は升之。幽州范陽(河北涿州)の人。新都尉となったが、病を苦にして潁水に投身自殺。憂愁の詩が多い。著「幽憂子集」。(635頃〜689頃)
ろ‐しん【炉心】
炉の中心部分。特に原子炉の中心部分。
⇒ろしん‐ようゆう【炉心溶融・炉心熔融】
ろ‐じん【路人】
路上を往来する人。路生。行人。
ろじん【魯迅】
(Lu Xun)中国の文学者・翻訳家。現代中国文学の父と称される。本名、周樹人。浙江省紹興生れ。1902年日本に留学し仙台医専を中退、東京で文学運動を開始。09年帰国後、「狂人日記」「阿Q正伝」などを発表。晩年は「故事新編」など歴史小説を書く一方、国民党政権の言論弾圧と闘った。周作人は実弟。許広平は妻。評論・海外文学紹介にも活躍。他に「彷徨」「野草」「中国小説史略」など。(1881〜1936)
魯迅
提供:毎日新聞社
ロジン【rosin】
精製した松脂まつやに。淡黄色のもろい塊。製紙用サイズ剤・ワニス・印刷インクなどに用いる。コロホニウム。
⇒ロジン‐バッグ【rosin bag】
ロジン‐バッグ【rosin bag】
松脂まつやにの粉を入れた袋。野球選手などが手のすべり止めに用いる。
⇒ロジン【rosin】
ろしん‐ひみつきょうてい【露清秘密協定】‥ケフ‥
1896年ロシアと清との間に締結された対日秘密相互援助条約。ロシアは東清鉄道の利権や旅順・大連の使用権を獲得。露清同盟密約。李鴻章とロバノフ‐ロストフスキー外相(1824〜1896)が結んだので、李‐ロバノフ条約とも呼ぶ。
ろしん‐ようゆう【炉心溶融・炉心熔融】
原子炉で、炉心の核燃料が融点を超えて溶融する重大事故。メルトダウン。
⇒ろ‐しん【炉心】
ロス【loss】
損失。損害。むだ。空費。浪費。
ロス【Philip Roth】
アメリカのユダヤ系作家。小説「さよならコロンバス」「ポートノイの不満」「欲望学教授」など。(1933〜)
ろ‐ず【蘆頭】‥ヅ
薬用にする植物の根や根茎で役に立たない部分。
ロス‐アンジェルス
⇒ロサンゼルス
ろ‐すい【濾水】
汚れた水をこして、きれいにすること。また、その水。
ろ‐すい【蘆錐】
(錐きりのようにとがっているからいう)蘆あしの若芽。蘆笋ろじゅん。あしかび。
ロス‐かい【ロス海】
(1841年、イギリスの極地探検家ロス(James Clark Ross1800〜1862)の発見に基づいて命名)南極大陸にある湾入。180度経線を基とし、東西おのおの10度以上に及ぶ。南緯78度より南は大氷壁の断崖(ロス棚氷)を成す。→南極(図)
ろすけ【露助】
(Russkii ロシアの転訛か)ロシア人をあざけっていう語。
ロスコ【Mark Rothko】
アメリカの画家。ロシア生れ。シュールレアリスムなどを経て、輪郭のぼやけた方形の色面を配列して、精神性の強い抽象絵画を制作。抽象表現主義を代表する画家の一人。(1903〜1970)
ロス‐タイム
(和製語)サッカー・ラグビーなどで、選手の負傷などにより競技が中断された時間。レフェリーはこの時間を競技時間から除外する。インジャリー‐タイム。
ロスタン【Edmond Rostand】
フランスの劇作家。初め詩人。軽快な韻文劇で知名。作「シラノ=ド=ベルジュラック」など。(1868〜1918)
ロスタン【Jean Rostand】
フランスの生物学者。E.ロスタンの息子。生殖に関連する実験的研究を行う。(1894〜1977)
ロスチャイルド【Rothschild】
ユダヤ系金融業者の一族。イギリス最大の富豪。始祖マイヤー=アムシェル=ロートシルト(Mayer Amschel R.1744〜1812)が18世紀後半フランクフルトで金融業を始めて富貴の基礎を作り、その孫に至ってイギリスの貴族に列し、一族はヨーロッパ各地で金融業を営む。
ロスト‐ジェネレーション【Lost Generation】
(→)「失われた世代」に同じ。
ロストック【Rostock】
ドイツ北部、メクレンブルク‐フォアポンメルン州にある港湾都市。かつてのハンザ同盟都市。人口20万3千(1999)。
ロストフ【Rostov na Donu】
ロシア南西部、ロストフ州の州都。ドン川下流部右岸にある河港で、北カフカスの関門。機械・船舶・繊維・自動車工業が盛ん。穀物取引地。人口105万8千(2004)。
ロストル【rooster オランダ】
(→)火格子ひごうし。
ロストロポーヴィッチ【Mstislav Rostropovich】
ロシアのチェロ奏者・指揮者。欧米各地で幅広く活躍。(1927〜2007)
ロゼ【rosé フランス】
(淡紅色の意)淡紅色の葡萄酒。赤葡萄酒の発酵の途中、淡紅色に色づいたところで果皮を除くなど、いくつかの製法がある。ロゼワイン。→赤葡萄酒→白葡萄酒
ろ‐せい【路生】
道を往来する人。路人。謡曲、草子洗「片岡山の製を―に広め給ふ」
ろ‐せい【艪声・櫓声】
艪をこぐ音。
ろせい‐の‐ゆめ【盧生の夢】
(→)「邯鄲かんたんの夢」に同じ。
ろせ‐うるし【蝋瀬漆】
蝋色ろいろ漆に瀬〆せしめ漆か生正味きしょうみ漆をまぜたもの。蒔絵まきえに用いる。
ろ‐せき【鹵瘠】
地味がわるいこと。やせち。
ろ‐せき【露積】
⇒ろし
ろせつ【蘆雪】
⇒ながさわろせつ(長沢蘆雪)
ロゼッタ‐いし【ロゼッタ石】
(Rosetta stone)ナイル河口の町ロゼッタ(ラシードの別称)で、1799年ナポレオンのエジプト遠征軍が発見した石碑。黒色の玄武岩に古代エジプト文字のヒエログリフ(聖刻文字)およびデモティック(古代民衆文字)と、ギリシア文字の3書体で同一内容の、エジプト王プトレマイオス5世の讃辞(紀元前196年)が刻まれている。エジプト文字解読の鍵となった。大英博物館所蔵。→シャンポリオン
ロセッティ【Christina Georgina Rossetti】
イギリスの抒情詩人。D.G.ロセッティの妹。作「妖精の市場」など。(1830〜1894)
ロセッティ【Dante Gabriel Rossetti】
イギリスの画家・詩人。ラファエル前派の運動をおこす。ギリシア神話・聖書・ダンテの詩などから題材をとる。「運命の女(ファム‐ファタル)」を主題にした女性像を制作。詩集「バラッドとソネット」など。(1828〜1882)
ロゼット【rosette】
①〔生〕(→)根生葉こんせいように同じ。
②婦人服・子供服などに付けるバラの花型に結んだ飾りリボン。
ろ‐せん【路銭】
旅費。路用。狂言、武悪「思ひもよらぬ―迄を貰うた」
ろ‐せん【路線】
①自動車・鉄道・航空機などを運行する定まった道すじ。「―変更」
②進むべき道筋・方向。方針。「平和―」
⇒ろせん‐か【路線価】
⇒ろせん‐ず【路線図】
⇒ろせん‐そくりょう【路線測量】
⇒ろせん‐バス【路線バス】
ろせん‐か【路線価】
主として市街地で、主要道路(路線)に面した宅地1平方メートル当りの評価額。近隣の実売買価格・地価公示価格などをもとに国税庁が決定する。相続税・贈与税・固定資産税の課税基準となる。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐ず【路線図】‥ヅ
鉄道・バスなど交通機関の運行経路を示した図。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐そくりょう【路線測量】‥リヤウ
道路・鉄道・運河・水路などの建設・改良を行う際の、図面の作成、設計上での土工量の計算など、一切の測量作業の総称。
⇒ろ‐せん【路線】
ろせん‐バス【路線バス】
定められた道筋を設定されたダイヤに従って走行する乗合自動車。
⇒ろ‐せん【路線】
ろ‐そう【魯桑】‥サウ
クワの一品種。中国の原産。日本には明治初期に移入。中生種で、夏蚕・秋蚕に適する。
ロゾー【Roseau】
西インド諸島東部、ドミニカ2の首都。人口1万6千(1991)。
ろ‐ぞく【蘆粟】
サトウモロコシの漢名。
ろそく‐たい【路側帯】
歩道のない道路で、道路の脇を白線で区切った外側の部分。
ろそん
(ルソンの訛か)南瓜カボチャの異称。
ロダーリ【Gianni Rodari】
イタリアの児童文学作家。子供の感性に訴える作品を多く発表。代表作「チポリーノの冒険」「ジップくん宇宙へとびだす」。(1920〜1980)
ろ‐だい【露台】
①屋根のない台。テラス。バルコニー。〈[季]夏〉
②紫宸殿と仁寿殿じじゅうでんとの間の、渡殿わたどのの間に設けられた板張りの床で、乱舞などを奏する所。
③一般に、屋根のない床張りの舞台。
ロタ‐ウイルス【Rotavirus】
急性胃腸炎の原因ウイルスの一つ。経口で乳幼児・小児に多く感染し、発熱・嘔吐・下痢を引き起こす。感染力が強くしばしば集団発生や院内感染を起こす。
ろ‐だたみ【炉畳】
炉を切った畳。4畳半茶室では、周囲4畳を廻り敷にした中央の半畳に炉を切るのが正式で、この半畳をいう。→茶室(図)
ろ‐だち【艪立・櫓立】
艪を漕ぐ所。〈日葡辞書〉
ろ‐たん【露探】
(日露戦争当時の語)露西亜ロシアの軍事探偵。ロシアのスパイ。木下尚江、新聞論説「若し他を毀傷せんと欲する者は、呼ぶに―を以てするに如くは無し」
ろ‐だん【炉壇】
〔仏〕(→)護摩壇ごまだんに同じ。
ロダン【Auguste Rodin】
フランスの彫刻家。パリ生れ。ベルギー・イタリアに外遊。単なる写実に満足せず、ミケランジェロに傾倒し、生命力と量感とにあふれた作風の大家として現代彫刻に大きな影響を与えた。作「青銅時代」「地獄の門」「カレーの市民」「バルザック像」「考える人」など。(1840〜1917)
ロダンバック【Georges Rodenbach】
ベルギーの詩人・小説家。沈鬱な夢想をうたった。詩集「白い青春」「囲われた生活」、小説「死都ブリュージュ」など。ローデンバッハ。(1855〜1898)
ロチ【Pierre Loti】
(本名Louis Marie Julien Viaud)フランスの小説家。海軍大佐。世界各地を巡航してエキゾチックな作品を書いた。1885年(明治18)日本にも来遊。作「氷島の漁夫」「お菊さん」「東洋の幻影」「アフリカ騎兵」「ラムンチョ」など。ロティ。(1850〜1923)
ろ‐ちゅう【路駐】
路上駐車の略。路上に自動車をとめること。
ろ‐ちゅうれん【魯仲連】
中国の戦国時代、斉の雄弁家。勇気と高節をもって聞こえる。生没年未詳。
ろ‐ちょう【ロ調】‥テウ
〔音〕ロ音を主音として構成された調子。→調ちょう3㋒
ろ‐ちょう【顱頂】‥チヤウ
頭のてっぺん。
ろちょう‐かん【驢腸羹・鷺腸羹】‥チヤウ‥
羊羹に類する菓子の一種か。庭訓往来に記載。〈下学集〉
ろ‐ちりめん【絽縮緬】
織目に絽のような透き間のある縮緬。
ろつう【路通】
江戸中期、蕉門の俳人。呂通・露通とも。八十村氏。姓は斎部いんべ。漂泊の僧として奇行が多い。編著「芭蕉翁行状記」など。(1649〜1738)
ろっ‐か【六花】ロククワ
⇒りっか
ろっ‐か【六科】ロククワ
⇒りくか
ろっ‐か【漉過】ロククワ
こすこと。濾過。
ろ‐づか【艪柄・櫓柄】
艪の上端の部分。艪の腕。
ロッカー【locker】
鍵のかかる戸棚。各人の衣服・携帯品などを入れるのに使う。
⇒ロッカー‐ルーム【locker room】
ロッカー‐ルーム【locker room】
ロッカーをまとめて備えた部屋。ロッカー室。
⇒ロッカー【locker】
ろっ‐かい【六界】ロク‥
〔仏〕(→)六大ろくだいに同じ。
ろっ‐かく【六角】ロク‥
①6個の角。
②六角形の略。
⇒ろっかく‐けい【六角形】
⇒ろっかく‐どう【六角堂】
⇒ろっかく‐ぼとけ【六角仏】
ろっかく【六角】ロク‥
姓氏の一つ。
⇒ろっかくし‐しきもく【六角氏式目】
⇒ろっかく‐しすい【六角紫水】
⇒ろっかく‐よしかた【六角義賢】
ろっ‐かく【鹿角】ロク‥
シカのつの。古墳時代、刀剣装具に用いた。
⇒ろっかく‐さい【鹿角砦】
⇒ろっかく‐さい【鹿角菜】
ろっかく‐けい【六角形】ロク‥
(hexagon)六つの線分で囲まれた平面図形。六辺形。六角。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐さい【鹿角砦】ロク‥
(→)鹿垣ししがきに同じ。
⇒ろっ‐かく【鹿角】
ろっかく‐さい【鹿角菜】ロク‥
〔植〕フノリの別称。
⇒ろっ‐かく【鹿角】
ろっかくし‐しきもく【六角氏式目】ロク‥
近江南半の領主六角氏が1567年(永禄10)に制定した分国法。家臣が主君の恣意的施政を制約するためのものとされる。67カ条。義治よしはる式目とも。
⇒ろっかく【六角】
ろっかく‐しすい【六角紫水】ロク‥
漆芸家。本名、注多良。幼名、忠太郎。広島県生れ。東京美術学校教授。古い漆技・塗料の調査・研究で漆工界に貢献。著「東洋漆工史」(1867〜1950)
⇒ろっかく【六角】
ろっかく‐どう【六角堂】ロク‥ダウ
①六角形の仏堂。
②特に、京都市中京区にある頂法寺の俗称。西国三十三所第18番の札所。寺内の本坊池坊は華道の家元。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐ぼとけ【六角仏】ロク‥
(→)七本仏しちほんぼとけに同じ。
⇒ろっ‐かく【六角】
ろっかく‐よしかた【六角義賢】ロク‥
室町後期の守護大名。近江国南半守護。定頼の子。法名、承禎。観音寺城に拠る。京都を追われた将軍足利義晴・義輝を庇護して義輝を入京させ、後に織田信長に抗して敗れた。(1521〜1598)
⇒ろっかく【六角】
ろっか‐クロム【六価クロム】ロク‥
酸化数6のクロムの化合物の通称。三酸化クロム・クロム酸塩・二クロム酸塩の類。鍍金めっき工場・鞣革なめしがわ工場・クロム化合物製造工場の廃液、クロム鉱滓こうさいなどに含まれ、毒性が強い。
ろっ‐かしゅう【六家集】ロク‥シフ
鎌倉時代の有名歌人6名の私家集。藤原俊成の「長秋詠藻」、藤原良経の「秋篠月清集あきしのげっせいしゅう」、慈円の「拾玉集しゅうぎょくしゅう」、藤原定家の「拾遺愚草しゅういぐそう」、藤原家隆の「壬二集みにしゅう」、西行の「山家集さんかしゅう」をいう。りっかしゅう。
ろっ‐かせん【六歌仙】ロク‥
①古今集序に論評された、平安初期の6人の和歌の名人、すなわち在原業平・僧正遍昭・喜撰法師・大友黒主・文屋康秀・小野小町。
②1を主題とした地歌曲。松浦検校作曲のものと鶴沢文三作曲のものがある。
③1を主題とした歌舞伎舞踊の通称。大薩摩・清元・長唄などがある。
ろっ‐かん【六官】ロククワン
⇒りくかん
ろっ‐かん【肋間】ロク‥
あばらぼねの間。
⇒ろっかん‐きん【肋間筋】
⇒ろっかん‐しんけい【肋間神経】
⇒ろっかん‐しんけいつう【肋間神経痛】
ろっかん‐きん【肋間筋】ロク‥
肋骨を互いに連絡する筋肉。内外の2層があり、外方は肋骨を引き上げて吸気を、内方は肋骨を引き下げて呼気を行う。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっかん‐しんけい【肋間神経】ロク‥
脊髄神経の中で、肋骨の間の部分に分布するものをいう。12対ある。→神経系(図)。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっかん‐しんけいつう【肋間神経痛】ロク‥
肋間神経の神経痛。肋骨・脊椎の疾患、外傷、周囲からの圧迫、癒着、神経炎などによって起こる。
⇒ろっ‐かん【肋間】
ろっ‐き【六気】ロク‥
(リッキとも)
①天地間の六つの気。陰・陽・風・雨・晦・明、または寒・暑・燥・湿・風・火。
②喜・怒・哀・楽・愛・悪の六つの感情。六情。
ろっ‐き【六器】ロク‥
密教法具の一種。小さい鋺わんに台皿を付けたもの。金銅製。壇の上、火舎かしゃの左右に3個ずつ配して、閼伽あか・塗香ずこう・華鬘けまんを盛る。6個で一具となるのでいう。
六器
ろっ‐き【六輝】ロク‥
暦注で、先勝せんしょう・友引・先負せんぶ・仏滅・大安・赤口しゃっこうの六種。中国の六壬時課りくじんじかまたは小六壬しょうろくじんと呼ばれる時刻・日の吉凶占いが室町時代に日本に伝わって変化したもの。江戸後期から一般に使われ、今日広く行われている。六曜。
ロッキー【Rocky】
北アメリカ大陸西部の大山脈。メキシコの中部からアメリカ合衆国・カナダを縦断してアラスカに及ぶ。長さ約4500キロメートル。最高峰はコロラド州のエルバート山(4399メートル)で、ほかにも4000メートル級の高峰が多い。
ロッキー山脈
撮影:小松義夫
ロッキード‐じけん【ロッキード事件】
アメリカのロッキード(Lockheed)社が航空機の売込みに関し、日本の政界に多額の賄賂を贈った疑獄事件。1976年アメリカ上院外交委員会で発覚し、田中角栄前首相らが逮捕・起訴された。
1976年7月27日号外
提供:毎日新聞社
ろっ‐きょう【六境】ロクキヤウ
〔仏〕六識ろくしきの対象となる六つの境界。すなわち、色・声しょう・香・味・触・法の総称。六塵。
ろっ‐きん【六禁】ロク‥
散斎あらいみにおける六つの禁制事項。喪を弔い病人を見舞うこと、肉食することを禁じ、死刑・裁判・音楽・不浄のことを行わない。六色禁忌ろくじきのきんき。
ロッキング‐チェア【rocking chair】
揺り椅子。
ろっ‐く【六区】ロク‥
東京都台東区浅草の大衆的娯楽街の中心地。もと浅草公園6区画の中の第6区。観音堂の南西にある。
ろっ‐く【六垢】ロク‥
〔仏〕煩悩から生じた、けがれたもの。悩・害・恨・諂(へつらい)・誑(たぶらかし)・憍(おごり)。六煩悩垢。
ロック【lock】
①錠をおろすこと。鍵をかけること。錠。
②ラグビーで、スクラム第2列中央の二人のプレーヤー。LO
⇒ロック‐アウト【lockout】
⇒ロック‐ナット【locknut】
ロック【rock】
①岩。岩石。岩壁。岩礁。
②ロックン‐ロールの略。
③ロック‐ミュージック。「ハード‐―」
⇒ロック‐アイス
⇒ロック‐ウール【rock wool】
⇒ロック‐ガーデン【rock garden】
⇒ロック‐クライミング【rock-climbing】
⇒ロック‐ケーキ【rock cake】
⇒ロック‐ファイバー【rock fibre】
⇒ロック‐フィル‐ダム【rock-fill dam】
⇒ロック‐ミュージック【rock music】
ロック【rukh アラビア・roc イギリス】
アラビアその他東方伝説の巨大な怪鳥。ルフ。「アラビアン‐ナイト」などに見える。
ロック【John Locke】
イギリスの哲学者・政治思想家。イギリス経験論の代表者。主著「人間知性論」は、すべての知識は感覚的経験に由来するとして近世の経験主義的認識論の端緒を開く。政治論では家父長主義と専制政治に反対し、政府は各個人の自然権を守るために人々の合意により設立されたものであり、その改廃は国民の手中にあると説き、フランス革命やアメリカ独立に大きな影響を与えた。ほかに「統治二論」「寛容について」などを著す。(1632〜1704)
ロック‐アイス
(和製語rock ice)主に飲物に入れて使う不規則な形の氷。
⇒ロック【rock】
ロック‐アウト【lockout】
労働争議における資本家側の対抗手段として、工場などを一時閉鎖し、労働者の就業を拒否すること。工場閉鎖。作業所閉鎖。事業所閉鎖。
⇒ロック【lock】
ロック‐ウール【rock wool】
(→)岩綿がんめん。
⇒ロック【rock】
ロッグウッド‐の‐き【ロッグウッドの樹】
(logwood)マメ科の常緑高木。中部アメリカ原産の染料植物。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。葉腋に刺とげがある。花は黄色で長い花軸に総状に付き、芳香がある。暗紫色の心材をロッグウッドと称し、染料ヘマトキシリンを採る。繊維の染色、インクのほか、顕微鏡標本の染色色素として有用。材は硬く光沢があり、細工用。西インド諸島で栽培。アカミノキ。
ロック‐ガーデン【rock garden】
岩石・砂を主体にし、低木・苔などを配した庭園。→石庭。
⇒ロック【rock】
ロック‐クライミング【rock-climbing】
登山で、岩壁をよじのぼること。また、その技術。岩登り。→フリー‐クライミング。
⇒ロック【rock】
ロック‐ケーキ【rock cake】
(見かけが岩のようであるところから)スコーンに似た生地にレーズンを加え、ざっくりした塊にして焼いた、イギリスの家庭的な菓子。
⇒ロック【rock】
ロック‐ナット【locknut】
(→)とめナット。
⇒ロック【lock】
ロック‐ファイバー【rock fibre】
(→)岩石繊維に同じ。
⇒ロック【rock】
ロック‐フィル‐ダム【rock-fill dam】
ダムの一形式。主として岩石を積み重ねてつくるもの。内部または上流側に遮水壁を設けて水もれを防ぐ。→ダム(図)。
⇒ロック【rock】
ロックフェラー【John Davison Rockefeller】
アメリカの実業家。1870年オハイオ‐スタンダード石油会社を設立、全米石油界に独占的支配権を確立。引退後の1913年ロックフェラー財団を組織して、教育・学術・慈善などの公共団体に多額の寄付をした。(1839〜1937)
ロックフェラー
提供:毎日新聞社
ロックフォール【Roquefort フランス】
フランス南部のロックフォール村特産のブルーチーズ。本来は羊乳製だが、山羊乳・牛乳製もある。中は柔らかく、塩味が強く、刺激的な独特の風味がある。ロクフォル。
ロック‐ミュージック【rock music】
ロックン‐ロールから発展した1960年中頃以降の音楽。歌詞や音響は、若者の生活や意識の変化を反映し多様化。ビートが強化され、音量も増した。
⇒ロック【rock】
ロックン‐ロール【rock'n'roll】
黒人のリズム‐アンド‐ブルースと白人のカントリー‐アンド‐ウェスタンとが融合してアメリカで生まれたポピュラー音楽。叫ぶような黒人的唱法、アフター‐ビートを強調した8ビートの激しいリズムなどが特徴。1950年代後半から世界的に流行。ロック。
ろっ‐けい【六経】ロク‥
⇒りくけい
ろっ‐けつ【六穴】ロク‥
人体にある六つの穴、すなわち口・眼・耳・鼻・肛門・陰部の称。
ろっ‐けん【禄券】ロク‥
明治維新後、秩禄に代えて士族その他に交付した公債証書。
ろっこう‐アイランド【六甲アイランド】ロクカフ‥
兵庫県南東部、神戸市東灘区の人工島。面積580ヘクタール。ポート‐アイランドと同じく都市・港湾機能を備えた海上都市。
ろっこう‐おろし【六甲颪】ロクカフ‥
冬季に六甲山地から吹きおろす冷たい北風。
ろっこう‐さん【六甲山】ロクカフ‥
兵庫県南東部、神戸市・芦屋市北部にそびえる六甲山地の主峰。東六甲山は標高931メートル、西六甲山は804メートル。行楽地として知られ、山頂付近に別荘村が、山中に鷲林寺の廃址がある。
ろっ‐こく【六国】ロク‥
⇒りっこく
ろっ‐こく【六穀】ロク‥
稲・粱おおあわ・菽まめ・麦・黍もちきび・稷たかきびの称。りくこく。
ろっ‐こつ【肋骨】ロク‥
①胸郭を構成する骨。胸部の器官を保護し、呼吸運動を営む。左右12対あり、うち上部の7対は脊柱から体の両側に湾曲して胸骨に付着し、下部の5対は短くて、前端は遊離している。あばらぼね。あばら。→骨格→内臓(図)。
②船体の外板を支持するために肋骨状に配置した骨組。フレーム。
③(形が1に似ることから)日露戦争頃までの日本陸軍軍服の胸部につけた飾り紐の俗称。
ろっ‐こん【六根】ロク‥
〔仏〕六識を生ずる六つの感官、すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意の称。
⇒ろっこん‐ざいしょう【六根罪障】
⇒ろっこん‐さんげ【六根懺悔】
⇒ろっこん‐じざい【六根自在】
⇒ろっこん‐じょう【六根浄】
⇒ろっこん‐しょうじょう【六根清浄】
ろっこん‐ざいしょう【六根罪障】ロク‥シヤウ
六根に生ずる罪障。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐さんげ【六根懺悔】ロク‥
六根の罪障を懺悔すること。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐じざい【六根自在】ロク‥
六根の罪障が消滅して、無礙むげ自在なこと。
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐じょう【六根浄】ロク‥ジヤウ
〔仏〕六根が清らかなこと。徒然草「法華読誦の功積りて―にかなへる人なりけり」
⇒ろっ‐こん【六根】
ろっこん‐しょうじょう【六根清浄】ロク‥シヤウジヤウ
①六根が福徳によって清らかになること。今昔物語集13「―を得たる聖人なり」
②天台でいう六根清浄位。菩薩の位。六根互用。
③登山の行者、寒参りする者などの唱える語。
⇒ろっ‐こん【六根】
ロッジ【lodge】
番小屋。山小屋。山小屋風の簡易宿泊所。
ロッジア【loggia】
洋風建築で、片側または両側が柱だけで吹放ちの廊下。庭や広場に面して設けられる。開廊。
ロッシーニ【Gioacchino Rossini】
イタリアの作曲家。豊かな旋律と躍動感あふれるリズムのオペラ‐ブッファ「セビリアの理髪師」のほか、歌劇「ウィリアム=テル」、宗教曲「スターバト‐マーテル」などを作曲。(1792〜1868)
ロッシーニ
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→歌劇「セビリアの理髪師」序曲
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→歌劇「ウィリアム=テル」序曲 スイス軍の行進
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
ロッシェル‐えん【ロッシェル塩】
(フランスの地名La Rochelleに因む)化学式KNaC4H4O6 酒石酸カリウム‐ナトリウムの結晶。無色斜方晶系、代表的な強誘電体。圧電気を利用する材料に用いる。化学上は糖類検出のフェーリング試薬の原料にする。下剤・利尿剤にも用いる。
ロッシュ【Léon Roches】
フランスの外交官。1864年(元治1)駐日公使として来日。日仏貿易に努力。イギリスに対抗して幕府への支援を積極的に行う。68年(明治1)退任、帰国。(1809〜1901)
ロッセリーニ【Roberto Rossellini】
イタリアの映画監督。第二次大戦直後のネオ‐リアリスモ運動の代表者。作「無防備都市」「戦火のかなた」など。(1906〜1977)
ロッソ【Medardo Rosso】
イタリアの彫刻家。パリでロダンと会って大きな影響を受ける。印象派彫刻の代表者。近年、再評価が進む。(1858〜1928)
ロッテルダム【Rotterdam】
オランダ南西部の都市。ライン川の三角洲上に位置するヨーロッパ有数の貿易港。石油化学・機械などの工業が発達。エラスムスの生地。人口60万(2003)。
ロット【lot】
生産や出荷の単位としての、同一種類の製品の集まり。
⇒ロット‐せいさん【ロット生産】
ロッド【rod】
棒。釣りざお。「グラス‐―」
⇒ロッド‐アンテナ【rod antenna】
⇒ロッド‐ミル【rod mill】
ロッド‐アンテナ【rod antenna】
棒状で、伸縮可能なアンテナ。
⇒ロッド【rod】
ロット‐せいさん【ロット生産】
(lot production)ロットごとにまとめて生産しておく方式。個別あるいは一品生産と大量生産との中間形態。組別生産。
⇒ロット【lot】
ロッド‐ミル【rod mill】
〔機〕回転円筒内に装着した重い金属製の棒を用いてものを粉砕する装置。
⇒ロッド【rod】
ろ‐づな【艪綱・櫓綱】
(→)艪縄ろなわに同じ。
ろっ‐ぱく【六白】ロク‥
九星の一つ。金星に配し、北西を本位とする。
ろっぱ‐てつがく【六派哲学】ロク‥
インドのバラモン哲学の六つの体系ろ‐しゃ【廬舎】🔗⭐🔉
ろ‐しゃ【廬舎】
こや。いおり。
[漢]廬🔗⭐🔉
廬 字形
〔广部16画/19画/5510・572A〕
〔音〕ロ(漢) ル(呉)
〔訓〕いおり
[意味]
粗末な小さい家。小屋。いおり。「草廬・出廬」
▷サンスクリットの音訳では「ル」に当てる。「廬舎那仏るしゃなぶつ・賓頭廬びんずる」
〔广部16画/19画/5510・572A〕
〔音〕ロ(漢) ル(呉)
〔訓〕いおり
[意味]
粗末な小さい家。小屋。いおり。「草廬・出廬」
▷サンスクリットの音訳では「ル」に当てる。「廬舎那仏るしゃなぶつ・賓頭廬びんずる」
大辞林の検索結果 (6)
いお【庵・廬】🔗⭐🔉
いお イホ 【庵・廬】
(1)草木や竹で作った仮の小屋。いおり。「春霞たなびく田居に―つきて/万葉 2250」
(2)仮の住まい。いおり。「我が―は宮このたつみしかぞ住む/古今(雑下)」
いおり【庵・菴・廬】🔗⭐🔉
いおり イホリ [0] 【庵・菴・廬】
(1)僧侶や世捨て人などが住む粗末な小屋。庵室(アンシツ)。いお。「―を結ぶ」
(2)小さな家。粗末な家。また,自分の家を謙遜していう語。
(3)農作業などのための仮小屋。「秋田刈る旅の―にしぐれ降り/万葉 2235」
(4)軍隊の宿営地。軍営。[和名抄]
(5)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
(6)「庵看板」の略。
ろ【廬】🔗⭐🔉
ろ [1] 【廬】
いおり。また,小さな粗末な家。
ろ-ざん【廬山】🔗⭐🔉
ろ-ざん 【廬山】
中国,江西省北部の九江の南にある山。海抜1548メートル。北に長江,南に
陽(ハヨウ)湖を望む景勝地。仏教,特に浄土教の霊山で,四世紀末に慧遠(エオン)が白蓮社をつくった所。朱熹(シユキ)の講学地として知られた白鹿洞書院,白楽天の詩に名高い香炉峰などがある。匡山(キヨウザン)。匡廬山。ルー-シャン。
陽(ハヨウ)湖を望む景勝地。仏教,特に浄土教の霊山で,四世紀末に慧遠(エオン)が白蓮社をつくった所。朱熹(シユキ)の講学地として知られた白鹿洞書院,白楽天の詩に名高い香炉峰などがある。匡山(キヨウザン)。匡廬山。ルー-シャン。
ろざん=の真面目(シンメンモク)🔗⭐🔉
――の真面目(シンメンモク)
〔蘇軾の詩〔題西林壁」より。廬山の山容は見る方向で全く変わって見えることから〕
物事の奥深く,はかり知れないことをたとえていう語。
ろざん-じ【廬山寺】🔗⭐🔉
ろざん-じ 【廬山寺】
京都市上京区寺町通にある円浄宗の本山。938年良源の創建。中国の廬山にならって蓮社を結び,天台・浄土・律・真言の道場となったが,現在は天台宗系。応仁の乱によって焼失後,現地に再興。廬山天台講寺。
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