複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (31)

げん【弦】🔗🔉

げん】 ①弓のつる。つる。ゆづる。 ②弦楽器に張りわたす線条。絹糸・鋼線・ガット・化学繊維などで作る。また、その楽器。→絃げん。 ③枡ますの上部に対角線上に張りわたす鉄線。 ④月相が半円形に見えるもの。弦月。月齢7〜8日頃のを上弦、22〜23日頃のを下弦という。 ⑤〔数〕円または曲線の弧の両端を結ぶ線分。また、直角三角形の斜辺。→勾股弦こうこげん

げん‐か【弦歌・絃歌】🔗🔉

げん‐か弦歌・絃歌】 琴や三味線をひき、歌をうたうこと。また、その歌。「―の巷ちまた

げん‐がく【弦楽・絃楽】🔗🔉

げん‐がく弦楽・絃楽】 バイオリンなどの弦楽器で奏すること。またその音楽。 ⇒げんがく‐ごじゅうそう【弦楽五重奏】 ⇒げんがく‐しじゅうそう【弦楽四重奏】

げんがく‐ごじゅうそう【弦楽五重奏】‥ヂユウ‥🔗🔉

げんがく‐ごじゅうそう弦楽五重奏‥ヂユウ‥ (string quintet)バイオリン2・ビオラ2・チェロ1による五重奏。バイオリン2と、ビオラ1・チェロ2、またはビオラ・チェロ・コントラバス各1のこともある。 ⇒げん‐がく【弦楽・絃楽】

げんがく‐しじゅうそう【弦楽四重奏】‥ヂユウ‥🔗🔉

げんがく‐しじゅうそう弦楽四重奏‥ヂユウ‥ (string quartet)バイオリン2・ビオラ1・チェロ1による四重奏。 ⇒げん‐がく【弦楽・絃楽】

げん‐がっき【弦楽器・絃楽器】‥ガク‥🔗🔉

げん‐がっき弦楽器・絃楽器‥ガク‥そう・琵琶・三味線・ハープ・バイオリン・ギターなどのように弦を張った楽器。擦弦・撥弦・打弦の3種の奏法がある。→楽器(表) ○喧嘩に被る笠はなしけんかにかぶるかさはなし 勝っても負けても喧嘩をしたら無傷ではすまないことをいう。 ⇒けん‐か【喧嘩・諠譁】 ○喧嘩に花が咲くけんかにはながさく 喧嘩がいっそう烈しくなる。 ⇒けん‐か【喧嘩・諠譁】 ○懸河の弁けんがのべん 早瀬の水の奔流するように、勢いよくよどみのない弁舌。「立板に水」も同意。 ⇒けん‐が【懸河】 ○喧嘩は降り物けんかはふりもの 喧嘩は雨や雪のようにいつ起こるかわからない。 ⇒けん‐か【喧嘩・諠譁】

げん‐かん【弦管・絃管】‥クワン🔗🔉

げん‐かん弦管・絃管‥クワン 弦楽器と管楽器。琴などと笛・笙など。管弦。

げん‐ぎ【弦妓・絃妓】🔗🔉

げん‐ぎ弦妓・絃妓】 歌妓。芸妓。

げん‐げつ【弦月】🔗🔉

げん‐げつ弦月】 上弦または下弦の月。ゆみはりづき。〈[季]秋〉

げん‐さく【絃索・弦索】🔗🔉

げん‐さく絃索・弦索】 琴または三味線などに張る糸。また、その楽器の音。音楽。

げん‐しょう【弦誦・絃誦】🔗🔉

げん‐しょう弦誦・絃誦】 弦歌と誦読。琴をひき、詩をうたうこと。転じて、学芸に励むさま。

げん‐せい【弦声・絃声】🔗🔉

げん‐せい弦声・絃声】 弦歌の声。琴や三味線の音。

げん‐せん【弦線・絃線】🔗🔉

げん‐せん弦線・絃線】 ①弦楽器に張る糸。 ②ガット(gut)。

げんめい‐がっき【弦鳴楽器】‥ガク‥🔗🔉

げんめい‐がっき弦鳴楽器‥ガク‥ (chordophone)楽器分類の一つ。弦を振動させて音を発する楽器。弦楽器のほかピアノなど。

つら【弦】🔗🔉

つら】 (上代語)弓のつる。万葉集7「陸奥のあだたら真弓―はけて」

つら‐お【弦緒】‥ヲ🔗🔉

つら‐お弦緒‥ヲ ゆみづる。ゆづる。万葉集2「あづさ弓―とりはけ引く人は」

つる【弦・絃】🔗🔉

つる弦・絃】 ①弓に張る糸。ゆみづる。三蔵法師伝嘉応点「舟を刳り木に絃ツルはげて」。「―を離れた矢」 ②琴などの糸。 ③枡ますの上面に、対角線上に張り渡した鉄線。平らにならすためのもの。 ④(「鉉」とも書く)鍋・土瓶どびんなどにつけてある弓形または半円形の取手とって。「―が外れる」

つる‐うち【弦打】🔗🔉

つる‐うち弦打】 物怪もののけなどを退散させるまじないとして、弓弦ゆづるを引いて鳴らすこと。また、その人。鳴弦めいげん。弓弦打。源氏物語夕顔「随身も―して絶えずこわづくれ」

つる‐おと【弦音】🔗🔉

つる‐おと弦音】 矢を放ったとき弦の鳴る音。また、弦打つるうちして弦の鳴る音。保元物語「もとより引きまうけたる矢なれば、―高く切つて放つ」

つる‐かけ【弦掛・絃掛】🔗🔉

つる‐かけ弦掛・絃掛】 ①弦を弓筈ゆはずにかけること。 ②弓弦を作る職人。 ③枡ますに弦つる3をかけ渡すこと。また、その枡。弦掛枡。日本永代蔵5「後は碓の音絶えて―枡のみ残れり」 ④弦鍋つるなべ。〈日葡辞書〉 ⑤古来の伐木法。鋸を用いず、大木の根方に3方から斧を入れ、鼎かなえの脚のように3カ所脚を残すこと。最後にその一つを切り放すと、樹はその反対の方向に倒れる。三つ紐伐り。

つる‐さし【弦差】🔗🔉

つる‐さし弦差】 弓弦を作る職人。つるかけ。〈日葡辞書〉

つる‐だち【弦断ち】🔗🔉

つる‐だち弦断ち】 弓の弦が断ち切れること。

つる‐なべ【弦鍋・鉉鍋】🔗🔉

つる‐なべ弦鍋・鉉鍋】 つるをつけた鍋。つるかけ。

つる‐はじき【弦弾き】🔗🔉

つる‐はじき弦弾き(→)弓懸ゆがけに同じ。

つる‐ばしり【弦走り】🔗🔉

つる‐ばしり弦走り】 ①弓にかけた弦が自然に切れること。 ②大鎧おおよろいの胴の胸腹部正面の、染革で包んだ所。保元物語(金刀比羅本)「弦切、―、障子の板、脇立の上、ここを射よと鞭の先にて打ち叩いて」→大鎧(図) ○鶴は千年亀は万年つるはせんねんかめはまんねん (鶴や亀を神秘化した中国神仙譚から出た語)寿命が長くめでたいことにいう。 ⇒つる【鶴】

つる‐ぶくろ【弦袋】🔗🔉

つる‐ぶくろ弦袋】 弦巻つるまきの古名。平家物語1「―つけたる太刀脇ばさんで」

つる‐まき【弦巻】🔗🔉

つる‐まき弦巻】 予備の弓弦ゆづるを巻いておく具。葛藤つづらふじまたは籐とうを編んで環状に作り、中に穴をあけ、箙えびらの腰革などに下げて携えた。古名、弦袋つるぶくろ。 弦巻

つる‐めそ【弦召そ・弦売僧】🔗🔉

つる‐めそ弦召そ・弦売僧】 犬神人いぬじにんの異称。弓の弦などを作り、「つる召そう」と呼んで行商したからいう。

つる‐わ【弦輪】🔗🔉

つる‐わ弦輪】 弓の弦の両端にこしらえたわな。弓の弭はずに掛けるもの。

ゆみづる‐ぶくろ【弓弦袋・弦袋】🔗🔉

ゆみづる‐ぶくろ弓弦袋・弦袋(→)「つるぶくろ」に同じ。〈倭名類聚鈔13⇒ゆみ‐づる【弓弦】

[漢]弦🔗🔉

 字形  筆順 〔弓部5画/8画/常用/2425・3839〕 〔音〕ゲン(呉) 〔訓〕つる [意味] ①弓に張った糸。弓のつる。「鳴弦」 ②琴などの楽器に張ってかきならす糸。(同)絃。「弦歌・管弦楽・三弦」▶夫婦の縁を琴瑟きんしつの弦にたとえ、妻に死なれることを「断弦」、後妻を迎えることを「続弦」という。 ③「弦月」の略。半円形の月。ゆみはりづき。「弦影・上弦・下弦」 ④〔数〕 ㋐円周など曲線上の二点を結ぶ線分。 ㋑直角三角形の斜辺。「鉤股弦こうこげん・正弦・余弦」 [解字] 形声。「弓」+音符「玄」(=細い糸)。弓のつるの意。②は「絃」とも書くが、現代表記では「弦」。

大辞林の検索結果 (26)

げん【弦】🔗🔉

げん [1] 【弦】 (1)弓のつる。 (2)「絃(ゲン)」に同じ。 (3)〔数〕(ア)円周上,または一般に曲線上の二点を結ぶ線分。(イ)古代中国および和算で,直角三角形の斜辺。

げんおん-き【弦音器】🔗🔉

げんおん-き [3] 【弦音器】 昆虫類の聴覚器官。脚・触角・ひげ・羽のつけ根などに分布。弦響器。

げん-か【弦歌・絃歌】🔗🔉

げん-か [1] 【弦歌・絃歌】 琵琶・箏(コト)・三味線などの弦楽器を弾きながらうたう歌。特に,三味線声曲をさすことが多い。「―の巷(チマタ)」

げん-がく【弦楽・絃楽】🔗🔉

げん-がく [0] 【弦楽・絃楽】 弦楽器による音楽。

げんがく-ごじゅうそう【弦楽五重奏】🔗🔉

げんがく-ごじゅうそう ―ゴヂユウ― [6] 【弦楽五重奏】 バイオリン二,ビオラ二,チェロ一,またはバイオリン二,ビオラ一,チェロ二による室内楽重奏形式。

げんがく-しじゅうそう【弦楽四重奏】🔗🔉

げんがく-しじゅうそう ―シヂユウ― [6] 【弦楽四重奏】 バイオリン二,ビオラ,チェロ各一の編成の室内楽重奏形式。一八世紀後半,ハイドンが完成して以後,最も洗練された室内楽形式とされる。

げん-がっき【弦楽器・絃楽器】🔗🔉

げん-がっき ―ガクキ [3] 【弦楽器・絃楽器】 強く張った弦を振動源とし,その振動を共鳴胴で増幅して音を出す楽器。楽器学では弦鳴(ゲンメイ)楽器といい,弦と共鳴胴の位置関係によってリラ属・ハープ属・リュート属・チター属の四種に分ける。一般的には,撥弦(ハツゲン)楽器・擦弦楽器・打弦楽器という奏法による分類も多用される。

げん-げつ【弦月】🔗🔉

げん-げつ [1] 【弦月】 上弦または下弦の月。ゆみはりづき。

げん-しょう【弦誦・絃誦】🔗🔉

げん-しょう [0] 【弦誦・絃誦】 〔琴をひき詩を吟ずることから〕 教養をつむこと。「―洋々の地/大塩平八郎(鴎外)」

げんめい-がっき【弦鳴楽器】🔗🔉

げんめい-がっき ―ガクキ [5] 【弦鳴楽器】 楽器の分類用語。強く張った弦を衝撃(弾く・擦る・打つ)により振動させて音を発する楽器。いわゆる弦楽器のほか,ピアノなどが含まれる。

つる【弦・絃】🔗🔉

つる [2][1] 【弦・絃】 (1)弓に張る糸。ゆみづる。ゆづる。「―を張る」 (2)琴・三味線などの弦楽器に張る糸。

つる-うち【弦打ち】🔗🔉

つる-うち 【弦打ち】 妖怪変化や魔性の物を退散させるまじないに,弓の弦をはじき鳴らすこと。また,それをする人。鳴弦。「随身も―して絶えずこわづくれと仰せよ/源氏(夕顔)」

つる-おと【弦音】🔗🔉

つる-おと [0][4] 【弦音】 弓につがえた矢を放ったとき,弦の鳴る音。また,弦打ちしたときの弦の鳴る音。

つる-かけ【弦掛(け)】🔗🔉

つる-かけ [2][3] 【弦掛(け)】 (1)弓の弓筈(ユハズ)に弦をかけること。 (2)「弦掛け枡」の略。

つるかけ-ます【弦掛け枡・鉉掛け枡】🔗🔉

つるかけ-ます [4] 【弦掛け枡・鉉掛け枡】 上部に鉉(ツル){(2)}をわたしたます。

つる-なべ【弦鍋・鉉鍋】🔗🔉

つる-なべ [0] 【弦鍋・鉉鍋】 つる状の取っ手のついた鍋。

つる-はじき【弦弾き】🔗🔉

つる-はじき [3] 【弦弾き】 「弓懸(ユガケ)」に同じ。

つる-はしり【弦走】🔗🔉

つる-はしり [3] 【弦走】 〔「つるばしり」とも〕 大鎧(オオヨロイ)の胴の正面の部分。染め革で包んで,弓弦の当たるのをふせぐ。 →大鎧

つる-ぶくろ【弦袋】🔗🔉

つる-ぶくろ [3] 【弦袋】 「弦巻(ツルマキ)」に同じ。

つる-まき【弦巻】🔗🔉

つる-まき [2][4] 【弦巻】 張りかえの弓弦(ユヅル)を巻いておく籐製の輪。箙(エビラ)の腰革にかけて左腰に下げた。弦袋。 弦巻 [図]

つる-めそ【弦召・弦売僧】🔗🔉

つる-めそ 【弦召・弦売僧】 犬神人(イヌジニン)の異称。弓の弦を「つる召そう」と呼ばわりながら売り歩いたのでいう。

つる-わ【弦輪】🔗🔉

つる-わ [0] 【弦輪】 弓の弦の両端に作ってある小さな輪。弦を張るとき,弓の本弭(モトハズ)・末弭(ウラハズ)に掛ける。

げん【弦】(和英)🔗🔉

げん【弦】 [弓の]a bowstring;→英和 《数》a chord (弓形).→英和

げんがく【弦楽】(和英)🔗🔉

げんがく【弦楽】 string music.‖弦楽器 a stringed instrument.弦楽四重奏 a string quartet.

つる【弦】(和英)🔗🔉

つる【弦】 a bowstring (弓の);→英和 a string (楽器の).→英和

つる【弦】(和英)🔗🔉

つる【弦】 [取っ手]a handle;→英和 a bail (なべの).→英和

広辞苑+大辞林で始まるの検索結果。