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広辞苑の検索結果 (14)

まつうら【松浦】(地名)🔗🔉

まつうら松浦】 長崎県北部の市。伊万里湾に面する。中世、松浦まつら党の居城があった。かつては炭鉱都市として栄えたが、現在、炭鉱は閉山。人口2万7千。

まつうら‐たけしろう【松浦武四郎】‥ラウ🔗🔉

まつうら‐たけしろう松浦武四郎‥ラウ 幕末・維新期の北方探検家。幼名、竹四郎。名は弘ひろむ。雅号、多気志楼。伊勢の郷士の子。諸国を遊歴、蝦夷・樺太を踏査。幕府蝦夷地御用掛に登用。維新後は開拓判官となり、蝦夷を北加伊道(北海道)と改称すべきことを提案。翌1870年(明治3)政府の政策を批判して辞職。著「三航蝦夷日誌」「東西蝦夷山川地理取調日誌」「近世蝦夷人物誌」など。(1818〜1888) ⇒まつうら【松浦】

まつら【松浦】(地名)🔗🔉

まつら松浦】 肥前松浦まつうら地方(現在の佐賀県・長崎県の北部)の古称。「魏志」に見える末盧(末羅)国にあたる。古代に、松浦県あがた、次いで松浦郡が設置された。梅豆羅めずら国。 ⇒まつら‐がた【松浦潟】 ⇒まつら‐とう【松浦党】 ⇒まつら‐ぶね【松浦船】 ⇒まつら‐やま【松浦山】

まつら‐がた【松浦潟】🔗🔉

まつら‐がた松浦潟】 佐賀県唐津湾とその沿岸の地域。風光にすぐれる。松浦の海。松浦の浦。(歌枕) ⇒まつら【松浦】

まつら‐さよひめ【松浦佐用姫】🔗🔉

まつら‐さよひめ松浦佐用姫】 肥前の松浦の東方に住んでいたという美女。万葉集・肥前風土記に見える。大伴金村の子狭手比古さでひこが朝命により任那みまな救援に赴く途次これと契ったが、その離別に当たり領巾振ひれふりの峰(今の鏡山)に登り、領巾を振って別れを惜しんだ。弟日姫子おとひひめこ

まつら‐しげのぶ【松浦鎮信】🔗🔉

まつら‐しげのぶ松浦鎮信】 ①安土桃山時代の肥前の武将。号、宗信・宗静。平戸藩初代藩主。秀吉に従い、島津攻め・朝鮮出兵に加わる。平戸に商館を建てオランダ船を招き、平戸貿易を盛んにした。(1549〜1614) ②江戸前期の大名。号、天祥。肥前平戸藩第4代藩主。(1622〜1703) ⇒まつら【松浦】

まつら‐せいざん【松浦静山】🔗🔉

まつら‐せいざん松浦静山】 江戸後期の平戸藩第9代藩主。随筆家。名は清。財政改革・藩校維新館設置など治績を挙げる。1806年(文化3)致仕後、活字を作り印刷を試み、諸芸をたしなむ。随筆「甲子夜話かっしやわ」のほか編著書が多い。(1760〜1841) ⇒まつら【松浦】

まつら‐とう【松浦党】‥タウ🔗🔉

まつら‐とう松浦党‥タウ 中世、肥前の松浦地方を中心として九州の北西部に割拠した武士団。同族的結合が強いので有名。 ⇒まつら【松浦】

まつらのみやものがたり【松浦宮物語】🔗🔉

まつらのみやものがたり松浦宮物語】 鎌倉初期の物語。3巻。作者は藤原定家説が有力。1185年(文治1)ごろ成るか。弁少将橘氏忠が幼なじみの恋人や両親を残して唐に渡り、唐の内乱を鎮圧し、公主・后などと契りを結ぶ、幻想的で妖艶な物語。宇津保物語を模し、浜松中納言物語に類する。

まつら‐ぶね【松浦船】🔗🔉

まつら‐ぶね松浦船】 肥前の松浦で作られた船。万葉集7「堀江漕ぐなる―梶の音高し」 ⇒まつら【松浦】

まつら‐やま【松浦山】🔗🔉

まつら‐やま松浦山】 領巾振山ひれふりやまの別称。 ⇒まつら【松浦】

大辞林の検索結果 (15)

まつうら【松浦】🔗🔉

まつうら 【松浦】 長崎県北松浦半島北部にある市。玄界灘に臨み,漁業・水産加工・畜産業などが発展。元寇(ゲンコウ)の防塁跡がある。 →まつら(松浦)

まつうら【松浦】🔗🔉

まつうら 【松浦】 姓氏の一。

まつうら-しげのぶ【松浦鎮信】🔗🔉

まつうら-しげのぶ 【松浦鎮信】 ⇒まつらしげのぶ(松浦鎮信)

まつうら-せいざん【松浦静山】🔗🔉

まつうら-せいざん 【松浦静山】 ⇒まつらせいざん(松浦静山)

まつうら-たけしろう【松浦武四郎】🔗🔉

まつうら-たけしろう ―タケシラウ 【松浦武四郎】 (1818-1888) 幕末の北方探検家。伊勢の人。幼名,竹四郎。名は弘(ヒロム)。字(アザナ)は子重。数度の蝦夷(エゾ)地探検を試みる。明治維新とともに開拓判官となり,北海道名や国郡名を選定するが,政府のアイヌ政策を批判して辞任。著「蝦夷日誌」など。

まつら【松浦】🔗🔉

まつら 【松浦】 肥前国松浦(マツウラ)郡,現在の佐賀県北西部と長崎県北部一帯の地の古称。「魏志倭人伝」に記された末盧国と同じか。

まつら-がた【松浦潟】🔗🔉

まつら-がた 【松浦潟】 唐津湾とその沿岸の地の古称。虹の松原で名高い。((歌枕))「蝉の羽の衣に秋を―ひれふる山のくれぞ涼しき/建保名所百首」

まつら-とう【松浦党】🔗🔉

まつら-とう ―タウ 【松浦党】 古代末期から中世を通じ,松浦地方を根拠地として北九州沿岸で活動した武士集団。多くが源姓を称し,一字名乗りを特徴とした。

まつら-ぶね【松浦船】🔗🔉

まつら-ぶね 【松浦船】 松浦地方で造られた船。「堀江漕ぐなる―梶の音高し水脈(ミオ)速みかも/万葉 1143」

まつら-やま【松浦山】🔗🔉

まつら-やま 【松浦山】 「鏡山(カガミヤマ){(3)}」の異名。

まつら【松浦】🔗🔉

まつら 【松浦】 姓氏の一。

まつら-しげのぶ【松浦鎮信】🔗🔉

まつら-しげのぶ 【松浦鎮信】 (1549-1614) 江戸初期の大名,平戸藩主。関ヶ原の戦いでは東軍に加わり本領安堵(アンド)。オランダ商館を平戸に誘致し,外国貿易で繁栄する基礎を築いた。

まつら-せいざん【松浦静山】🔗🔉

まつら-せいざん 【松浦静山】 (1760-1841) 江戸後期の大名,平戸藩九代藩主。藩政改革を断行し,財政を再建。退隠後は多くの文人と交わり,随筆集「甲子夜話(カツシヤワ)」を残す。

まつら-さよひめ【松浦佐用姫】🔗🔉

まつら-さよひめ 【松浦佐用姫】 伝説上の女性。愛人大伴狭手彦(オオトモノサデヒコ)が朝鮮に出征する際,松浦山に登り領巾(ヒレ)を振って別れを惜しんだとか,そのまま石になったなどの伝説が,万葉集・古今著聞集などにみえる。

まつらのみやものがたり【松浦宮物語】🔗🔉

まつらのみやものがたり 【松浦宮物語】 物語。三巻。藤原定家作とされるが未詳。一二世紀末の成立か。大納言橘冬明の子少将氏忠の,唐土にまで及ぶ数奇な恋愛を描く。「宇津保物語」「浜松中納言物語」の影響がある。松浦物語。

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