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広辞苑の検索結果 (56)

とか・す【溶かす】🔗🔉

とか・す溶かす】 〔他五〕 とけるようにする。 ㋐ある液体に他の物質を入れて均一な液体とする。溶解させる。「砂糖を―・す」 ㋑(「熔かす」「鎔かす」とも書く)加熱するなどして固体を液状にする。融解する。「氷を―・す」「鉄鉱を―・す」

とき‐がらし【溶き芥子】🔗🔉

とき‐がらし溶き芥子】 芥子の粉末を水で溶いたもの。

とき‐たまご【溶き卵】🔗🔉

とき‐たまご溶き卵】 生卵の白身と黄身とをよく混ぜ合わせたもの。

と・く【溶く・融く・熔く・鎔く】🔗🔉

と・く溶く・融く・熔く・鎔く】 (「解く」と同源) [一]〔他五〕 液体に他の物質をまぜて均一な液体をつくる。「アルコールを水に―・く」「卵を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒とける(下一) ◇「熔」「鎔」は、金属を液状にする場合に使う。

とけ‐あ・う【溶け合う】‥アフ🔗🔉

とけ‐あ・う溶け合う‥アフ 〔自五〕 2種類以上の物質がとけて入りまじり、一つになる。

とけ‐こ・む【溶け込む】🔗🔉

とけ‐こ・む溶け込む】 〔自五〕 ①溶けて、液体や気体の中に入って一つになる。 ②自然環境の中や人々の組織の中に入って、その雰囲気になじんで一体となる。「風景に―・む」

と・ける【溶ける・融ける・熔ける・鎔ける】🔗🔉

と・ける溶ける・融ける・熔ける・鎔ける】 〔自下一〕[文]と・く(下二) ①融解する。固体・固形物が液状になる。源氏物語末摘花「朝日さす軒の垂氷は―・けながら」。「雪が―・ける」 ②液体に他の物質がまざって均一な液体になる。「食塩は水に―・ける」 ◇「解ける」とも書く。「熔」「鎔」は、金属の場合に使う。

よう‐あん【溶暗】🔗🔉

よう‐あん溶暗(→)フェード‐アウトに同じ。↔溶明

よう‐えき【溶液】🔗🔉

よう‐えき溶液】 〔化〕(solution)液体状態の均一な混合物。一つの液体に他の物質(固体・液体または気体)が溶解して溶液ができたと考えるとき、もとの液体を溶媒、溶解した物質を溶質という。

よう‐か【熔化・溶化】‥クワ🔗🔉

よう‐か熔化・溶化‥クワ 火にかけてとかし、状態を変化させること。または、火気のためにとけて形の変わること。

よう‐かい【溶解】🔗🔉

よう‐かい溶解】 ①とけること。とかすこと。 ②物質が液体中にとけて均一な液体となる現象。→溶液⇒ようかい‐ど【溶解度】 ⇒ようかいど‐きょくせん【溶解度曲線】 ⇒ようかいど‐せき【溶解度積】 ⇒ようかい‐ねつ【溶解熱】

よう‐かい【熔解・鎔解・溶解】🔗🔉

よう‐かい熔解・鎔解・溶解】 固体が、熱によってとけて液状となること。熔融。融解。 ⇒ようかい‐ろ【溶解炉・熔解炉】

ようかい‐ど【溶解度】🔗🔉

ようかい‐ど溶解度】 飽和溶液中における溶質の濃度。普通には溶媒100グラム中または飽和溶液100グラム中に溶解している溶質のグラム数で表す。 ⇒よう‐かい【溶解】

ようかいど‐きょくせん【溶解度曲線】🔗🔉

ようかいど‐きょくせん溶解度曲線】 溶解度と温度との関係を表す曲線。 ⇒よう‐かい【溶解】

ようかいど‐せき【溶解度積】🔗🔉

ようかいど‐せき溶解度積】 飽和溶液における陰・陽イオンの濃度の積。難溶性塩や水酸化物では、温度が一定ならば一定の値をとる。 ⇒よう‐かい【溶解】

ようかい‐ねつ【溶解熱】🔗🔉

ようかい‐ねつ溶解熱】 溶媒に溶質をとかす時に発生または吸収される熱量。 ⇒よう‐かい【溶解】

ようかい‐ろ【溶解炉・熔解炉】🔗🔉

ようかい‐ろ溶解炉・熔解炉】 金属を溶融する炉の総称。溶銑炉(キューポラ)・坩堝るつぼ炉・回転炉・反射炉・平炉・転炉・電気炉などがある。 ⇒よう‐かい【熔解・鎔解・溶解】

ようがん‐えんちょうきゅう【溶岩円頂丘】‥ヱンチヤウキウ🔗🔉

ようがん‐えんちょうきゅう溶岩円頂丘‥ヱンチヤウキウ 火山の形態の一種。粘性の大きい溶岩が地表に噴出・固結してドーム形をなす丘。有珠うす山・昭和新山の類。溶岩ドーム。→火山(図)⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐じゅけい【溶岩樹型】🔗🔉

ようがん‐じゅけい溶岩樹型】 流動する溶岩中に取りこまれた樹木が燃えつきて、幹の型だけが空洞となって残ったもの。流動性に富む玄武岩質溶岩によく見られる。富士山北西麓の鳴沢溶岩樹型が知名。 ⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐せんとう【溶岩尖塔】‥タフ🔗🔉

ようがん‐せんとう溶岩尖塔‥タフ 火山の形態の一種。粘性の大きい溶岩がほとんど固結した状態で火口へ押し上げられ塔状をなすもの。火山岩尖。→火山(図)⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐だいち【溶岩台地】🔗🔉

ようがん‐だいち溶岩台地】 火山の形態の一種。玄武岩のように流動性の著しい溶岩が噴出して形成した平坦な台地。→火山(図)⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐ドーム【溶岩ドーム】🔗🔉

ようがん‐ドーム溶岩ドーム】 (lava dome)(→)溶岩円頂丘に同じ。 ⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐トンネル【溶岩トンネル】🔗🔉

ようがん‐トンネル溶岩トンネル】 流出した溶岩の外部が冷却固結した後でも内部が固結せず、外殻を破って流出したために生じた洞穴。富士山麓の風穴ふうけつ・人穴ひとあななどの類。 ⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようがん‐りゅう【溶岩流】‥リウ🔗🔉

ようがん‐りゅう溶岩流‥リウ 火山噴火の際、火口から流出する溶岩、またはその冷却固結したもの。→火山(図) ⇒よう‐がん【溶岩・熔岩】

ようけつ‐ぎょうかいがん【溶結凝灰岩】‥クワイ‥🔗🔉

ようけつ‐ぎょうかいがん溶結凝灰岩‥クワイ‥ 火山灰・軽石・スコリアなどが高温かつ未固結の状態で堆積し、自重により圧縮され互いに膠着して生じた岩石。レンズ状につぶれた軽石やスコリアが含まれるのが特徴。

ようけつせい‐ひんけつ【溶血性貧血】🔗🔉

ようけつせい‐ひんけつ溶血性貧血】 赤血球が体内で正常以上に破壊されることによって起こる貧血。先天的に赤血球が壊れやすい場合と、薬物・抗原抗体反応・感染などによる後天的な赤血球破壊の亢進によるものとがある。しばしば脾腫や黄疸を伴う。 ⇒よう‐けつ【溶血】

ようけつせい‐れんさきゅうきん【溶血性連鎖球菌】‥キウ‥🔗🔉

ようけつせい‐れんさきゅうきん溶血性連鎖球菌‥キウ‥ 血液寒天培地で培養するとコロニー周囲に溶血環を形成する連鎖球菌。諸種の化膿症、上気道炎、丹毒、猩紅熱、敗血症などの病原体。続発的にリウマチ熱・糸球体腎炎を起こす。溶連菌。 ⇒よう‐けつ【溶血】

ようけつ‐そ【溶血素】🔗🔉

ようけつ‐そ溶血素】 赤血球膜を壊し、血色素を流出させる抗体。補体の協力を必要とする。 ⇒よう‐けつ【溶血】

ようけつ‐はんのう【溶血反応】‥オウ🔗🔉

ようけつ‐はんのう溶血反応‥オウ 赤血球を抗原とする免疫血清が、その赤血球を溶解する反応。溶血素の働きによる。 ⇒よう‐けつ【溶血】

ようこう‐ろ【溶鉱炉・熔鉱炉】‥クワウ‥🔗🔉

ようこう‐ろ溶鉱炉・熔鉱炉‥クワウ‥ 製鉄および製鈹せいひに用いる、耐火煉瓦で築いた円筒状の高く大きい炉。鉱石・コークス・融剤を炉頂から投入し、炉底から熱風を吹き込み、コークス中で加熱すれば、溶融した金属は、鉄の場合は銑鉄、銅の場合は鈹かわとなって、比重差でスラグ(鉱滓こうさい)から分離され、炉の下底に溜まる。製鉄に用いるものを高炉という。

よう‐さい【溶滓・熔滓】🔗🔉

よう‐さい溶滓・熔滓】 (ヨウシとも)(→)スラグに同じ。

よう‐ざい【溶剤・熔剤】🔗🔉

よう‐ざい溶剤・熔剤】 (flux) ①工業の分野で、物質を溶かすのに用いる液体。アルコール・ガソリンなど。 ②(→)融剤に同じ。 ③鑞付ろうづけ・溶接などで酸化を防ぐために用いる媒剤。硼砂ほうしゃの類。

よう‐し【溶滓・熔滓】🔗🔉

よう‐し溶滓・熔滓】 (ヨウサイとも)(→)スラグに同じ。

よう‐しつ【溶質】🔗🔉

よう‐しつ溶質】 〔化〕(solute)「溶液ようえき参照。

ようしゃ‐ほう【溶射法】‥ハフ🔗🔉

ようしゃ‐ほう溶射法‥ハフ (→)メタリコンに同じ。

よう‐しゅつ【溶出】🔗🔉

よう‐しゅつ溶出】 成分が溶け出すこと。

よう‐しょく【溶食・溶蝕】🔗🔉

よう‐しょく溶食・溶蝕】 岩石が水に溶解することによって浸食されること。その作用。石灰岩の鍾乳洞が代表的。「―地形」→カルスト地形

ようせい‐りんぴ【熔成燐肥・溶成燐肥】🔗🔉

ようせい‐りんぴ熔成燐肥・溶成燐肥】 燐鉱石に適当な鉱石を加えて加熱し、溶融または焼成して製造する燐酸肥料。塩基性で、火山灰地や老朽化水田に有効。

よう‐せつ【溶接・熔接】🔗🔉

よう‐せつ溶接・熔接】 二つの金属の接合部を加熱溶融あるいは加圧して、結合する方法。鑞付ろうづけを含めることもある。外部から圧力を加えるものを圧接、加えないものを溶融溶接(融接)という。後者にはアーク溶接・ガス溶接・テルミット溶接などがある。ガラス・プラスチックなどにもいう。 ⇒ようせつ‐ぼう【溶接棒・熔接棒】

ようせつ‐ぼう【溶接棒・熔接棒】‥バウ🔗🔉

ようせつ‐ぼう溶接棒・熔接棒‥バウ アーク溶接・ガス溶接で、母材の接合部に溶融・添加される棒状の填充材。電気用とガス用とに分かれるが、普通は前者をいう。 ⇒よう‐せつ【溶接・熔接】

よう‐せん【溶銑・熔銑】🔗🔉

よう‐せん溶銑・熔銑】 銑鉄をとかすこと。とけた銑鉄。 ⇒ようせん‐ろ【溶銑炉・熔銑炉】

ようせん‐ろ【溶銑炉・熔銑炉】🔗🔉

ようせん‐ろ溶銑炉・熔銑炉】 鋳鉄を溶融する簡単な炉。材料は炉頂から投入し、装入後点火送風し、とけた地金は底部から出る。固定式・開底式・湯溜式に分かれる。こしき。キューポラ。 ⇒よう‐せん【溶銑・熔銑】

ようぞん‐さんそ【溶存酸素】🔗🔉

ようぞん‐さんそ溶存酸素】 (dissolved oxygen)水中に溶け込んでいる酸素。河川・湖沼などの水質汚染を示す指標の一つ。ppmで表す。略称DO

よう‐たい【溶体】🔗🔉

よう‐たい溶体】 二つ以上の物質の均一な混合体で、機械的な方法で分離し得ないもの。液体状の溶体を溶液、固体状の溶体を固溶体という。

よう‐だつ【溶脱】🔗🔉

よう‐だつ溶脱】 土壌中の水溶性物質が雨水・浸透水などに溶けて流れ出たり下層に移動したりすること。

よう‐ばい【溶媒】🔗🔉

よう‐ばい溶媒】 〔化〕(solvent)「溶液ようえき参照。

よう‐めい【溶明】🔗🔉

よう‐めい溶明(→)フェード‐インに同じ。

ようゆう‐でんかい【溶融電解】🔗🔉

ようゆう‐でんかい溶融電解】 化合物を溶融状態にして行う電気分解。 ⇒よう‐ゆう【熔融・溶融】

よう‐よう【溶溶】🔗🔉

よう‐よう溶溶】 水の広々として静かに流れるさま。

よう‐れん【熔錬・溶錬】🔗🔉

よう‐れん熔錬・溶錬】 溶解・精錬すること。

ようれん‐きん【溶連菌】🔗🔉

ようれん‐きん溶連菌】 溶血性連鎖球菌の略称。

よう‐ろ【熔炉・溶炉】🔗🔉

よう‐ろ熔炉・溶炉】 金属を溶かす炉。

[漢]溶🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部10画/13画/常用/4547・4D4F〕 〔音〕ヨウ(漢) 〔訓〕ける・かす・く [意味] 固形のものが液状になる。とける。とかす。「溶液・溶解・水溶性」 ▷「熔」(=鎔)の現代表記としても使う。「溶鉱炉・溶接・溶岩」 [解字] 形声。「水」+音符「容」(=入れる)。水液状にしてとり入れる、水にとかす意。

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とか・す【解かす・溶かす・融かす】🔗🔉

とか・す [2] 【解かす・溶かす・融かす】 (動サ五[四]) (1)固形物を,熱を加えて液状にする。溶解する。「氷を―・して水にする」「金属を―・して鋳型に流しこむ」 〔金属の場合は「熔かす」「鎔かす」とも書く〕 (2)固形物などを,液体の中に入れて液状にする。とく。溶解する。「砂糖を水に―・す」 [可能] とかせる

とき-がらし【溶き芥子】🔗🔉

とき-がらし [3] 【溶き芥子】 芥子(カラシ)の粉末を溶いたもの。

とき-たまご【溶(き)卵】🔗🔉

とき-たまご [3] 【溶(き)卵】 生卵を割って,かきまぜほぐしたもの。

とき-ほぐ・す【溶き解す】🔗🔉

とき-ほぐ・す [4][0] 【溶き解す】 (動サ五[四]) 割った卵をかきまぜる。

と・く【溶く・解く・融く】🔗🔉

と・く [1] 【溶く・解く・融く】 〔「とく(解)」と同源〕 ■一■ (動カ五[四]) (1)かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。「小麦粉を水で―・く」「粉末を水に―・く」 (2)かきまぜて液状にする。ほぐす。「卵を―・く」 [可能] とける ■二■ (動カ下二) ⇒とける

とけ-あ・う【溶(け)合う】🔗🔉

とけ-あ・う ―アフ [3][0] 【溶(け)合う】 (動ワ五[ハ四]) 物がとけて,まざり合う。

とけ-こ・む【溶(け)込む・解(け)込む・融け込む】🔗🔉

とけ-こ・む [0][3] 【溶(け)込む・解(け)込む・融け込む】 (動マ五[四]) (1)液体になって他のものの中に混じる。「塩分が―・んだ水」 (2)その場の雰囲気や,周囲の環境に,次第になじみ同化する。「会場の空気に―・む」 [可能] とけこめる

と・ける【溶ける・解ける・融ける】🔗🔉

と・ける [2] 【溶ける・解ける・融ける】 (動カ下一)[文]カ下二 と・く 〔「とける(解)」と同源〕 (1)ある物質の分子が液体中に均一に核散すること。溶解する。「塩は水に―・ける」「酸素は水にあまり―・けない」 (2)固形物が,熱によって液状になる。「チョコレートが―・けてべたべたになる」「春になって雪が―・ける」「溶鉱炉の中で鉱石が―・ける」 〔金属の場合は「熔ける」「鎔ける」とも書く〕

よう-あん【溶暗】🔗🔉

よう-あん [0] 【溶暗】 ⇒フェード-アウト

よう-えき【溶液】🔗🔉

よう-えき [1] 【溶液】 液体状態にある均一な混合物。その成分のうち,最も多量に存在する液体物質(溶かしている物質)を溶媒,その他の物質(溶けている物質)を溶質という。水が溶媒の場合は水溶液というが,水溶液であることが明らかな場合は,単に溶液という。 →溶体

よう-か【溶化・熔化】🔗🔉

よう-か ―クワ [0] 【溶化・熔化】 (名)スル 熱してとかすこと。熱でとけること。「玻質を―すべき火炉/新聞雑誌 45」

よう-かい【溶解】🔗🔉

よう-かい [0] 【溶解】 (名)スル (1)とけること。とかすこと。 (2)気体・液体・固体状の物質が,ほかの物質(液体・固体)に溶けて,均一な混合物をつくる現象。 →溶体 (3)転じて,疑いや心のしこりなどがすっかりとけてなくなること。「次第に其敵意を―するを得べし/文明論之概略(諭吉)」

ようかい-ど【溶解度】🔗🔉

ようかい-ど [3] 【溶解度】 溶質が溶媒中に溶解する量の上限値。溶質が固体の場合は,溶媒100グラムに溶ける溶質の質量( g )で表すことが多く,溶質が気体の場合は,普通,一気圧のもとで溶媒1ミリリットルに溶ける気体の体積を標準状態に換算した値で表す。温度によって変わる。 →溶液 →溶解度[表]

ようかい-ど-きょくせん【溶解度曲線】🔗🔉

ようかい-ど-きょくせん [6] 【溶解度曲線】 溶解度と温度との関係を示したグラフ。多くの固体物質の水に対する溶解度は温度が高くなるにつれて大きくなり,気体の溶解度は温度の上昇とともに小さくなる。

ようかい-ど-せき【溶解度積】🔗🔉

ようかい-ど-せき [5] 【溶解度積】 難溶性塩の飽和溶液中の陰陽両イオンの濃度の相乗積。その値は,温度が一定ならば,その物質に固有であり,化学分析において沈殿の生成を考える際に重要。

ようかい-ねつ【溶解熱】🔗🔉

ようかい-ねつ [3] 【溶解熱】 一定温度で溶質が溶媒に溶ける際に,放出あるいは吸収される熱量。

よう-がん【溶岩・熔岩】🔗🔉

よう-がん [1][0] 【溶岩・熔岩】 地下深部のマグマが地表に噴出し,流動している溶融体。また,それが冷却・固結してできた火山岩。ラバ。

ようがん-えんちょうきゅう【溶岩円頂丘】🔗🔉

ようがん-えんちょうきゅうンチヤウキウ [7] 【溶岩円頂丘】 粘性の高い溶岩から成るドーム状の火山。箱根の二子山など。鐘状火山。塊状火山。トロイデ。

ようがん-じゅけい【溶岩樹形】🔗🔉

ようがん-じゅけい [5] 【溶岩樹形】 溶岩中に残された樹木の形。溶岩流が地表を流動中に樹木をとりこみ,その形が残った空洞。富士山麓の青木ヶ原溶岩流に見られる。

ようがん-せんとう【溶岩尖塔】🔗🔉

ようがん-せんとう ―タフ [5] 【溶岩尖塔】 ほとんど固結した溶岩が火道から地表にゆっくり押し出され,火口上に柱状に突出したもの。1902年,ペレー火山(小アンチル諸島マルチニク島)の活動のときには,最高300メートルにも達した。火山岩尖。ベロニーテ。

ようがん-だいち【溶岩台地】🔗🔉

ようがん-だいち [5] 【溶岩台地】 地殻の割れ目または多くの火口から多量の玄武岩質の溶岩流が噴出し,ほぼ水平に重なってつくられた広大な台地。インドのデカン高原,北アメリカのコロンビア高原など。香川県の屋島などは小規模な例。ペディオニーテ。

ようがん-トンネル【溶岩―】🔗🔉

ようがん-トンネル [5] 【溶岩―】 溶岩流の表面が冷却・固結し,内部の溶融部分が流れ去ってできたトンネル状の空洞。富士山の山麓の風穴など。

ようがん-りゅう【溶岩流】🔗🔉

ようがん-りゅう ―リウ [3] 【溶岩流】 火口あるいは地殻の割れ目から噴出した溶融体の流れ。また,それが流れたまま固結してできた岩体。

よう-きん【溶菌】🔗🔉

よう-きん [0] 【溶菌】 (1)抗体が細菌と反応し,補体の存在下でその細菌を死滅溶解させること。 (2)バクテリオファージが細菌内に入り,細菌を溶かすこと。

よう-けつ【溶血】🔗🔉

よう-けつ [0] 【溶血】 赤血球の膜が破れるなどして,ヘモグロビンが血球外に出る現象。溶血素の作用による抗原抗体反応によるほか,浸透圧の低下,ある種の細菌の分泌する毒素,薬剤など,種々の要因で起こる。溶血現象。溶血反応。

ようけつ-せい-ひんけつ【溶血性貧血】🔗🔉

ようけつ-せい-ひんけつ [0] 【溶血性貧血】 何らかの原因で赤血球の破壊が亢進した結果起こる,貧血を主症状とする疾患の総称。黄疸を伴う。先天的に赤血球に異常がある場合のほか,自己免疫疾患,薬物過敏症,新生児の Rh 不適合,異型輸血などで起こる。

ようけつ-せい-れんさきゅうきん【溶血性連鎖球菌】🔗🔉

ようけつ-せい-れんさきゅうきん ―レンサキウキン [10] 【溶血性連鎖球菌】 連鎖球菌属の細菌の一群。血液寒天培地で培養したとき,集落の周囲に透明な溶血環を生じるもの。溶連菌。

ようけつ-そ【溶血素】🔗🔉

ようけつ-そ [4] 【溶血素】 (1)赤血球を破壊しヘモグロビンを出させる物質(抗体)。通常,補体の協力を必要とする。 (2)細菌毒素や,蛇毒・蜂毒などの動物性毒素。溶血毒。

ようけつ-はんのう【溶血反応】🔗🔉

ようけつ-はんのう ―オウ [5] 【溶血反応】 ⇒溶血(ヨウケツ)

ようけつ-ぎょうかいがん【溶結凝灰岩】🔗🔉

ようけつ-ぎょうかいがん ―ギヨウクワイガン [7] 【溶結凝灰岩】 高温の火山灰が大量に厚く積もり,その内部で再融・圧密されて生じた岩石。爆発的な火山活動に伴って発生した大規模な火砕流の堆積物中にみられる。しばしば粗い柱状節理を呈し,大雪山ふもとの層雲峡,十和田の奥入瀬(オイラセ),阿蘇の高千穂峡などが有名。

ようげん-きん【溶原菌】🔗🔉

ようげん-きん [0] 【溶原菌】 バクテリオファージに感染された細菌で,溶菌せずにバクテリオファージのゲノムを染色体の一部として組み込むことなどによって保持しているもの。見かけは正常な細菌だが,リプレッサーの不活性化によって,バクテリオファージが増殖を始めると,溶菌する。

ようこう-ろ【溶鉱炉・鎔鉱炉】🔗🔉

ようこう-ろ ヨウクワウ― [3] 【溶鉱炉・鎔鉱炉】 鉄・銅・鉛などの金属の製錬用に用いるたて型の炉。製鉄用には大形のものが用いられ高炉という。炉頂から原料鉱石・融剤・燃料を装入し,下方の羽口から熱風を送り,融解・製錬して粗金属あるいは(カワ)と呼ばれる中間製品を得る。

よう-さい【溶滓・鎔滓】🔗🔉

よう-さい [0] 【溶滓・鎔滓】 ⇒スラグ

よう-ざい【溶剤】🔗🔉

よう-ざい [0] 【溶剤】 特に工業の分野で用いる,物質を溶かすのに用いる液体。アルコール・ガソリンなどの類。溶媒。

よう-し【溶滓・鎔滓】🔗🔉

よう-し [1] 【溶滓・鎔滓】 ⇒スラグ

よう-しつ【溶質】🔗🔉

よう-しつ [0] 【溶質】 溶液の成分のうち,溶媒に溶けている物質。 ⇔溶媒

よう-しゃ【溶射】🔗🔉

よう-しゃ [0] 【溶射】 (名)スル 金属の表面に,溶融した金属やセラミック材料の微粒子などを吹きつけて皮膜を作ること。防錆・表面硬化などの目的で用いられる。

よう-しゅつ【溶出】🔗🔉

よう-しゅつ [0] 【溶出】 (名)スル 成分が水などに溶けてにじみ出ること。

よう-しょく【溶食・溶蝕】🔗🔉

よう-しょく [0] 【溶食・溶蝕】 雨水や地下水が岩石を溶解・浸食する作用。特に二酸化炭素を含んだ水は石灰岩を溶解し,ドリーネ・鍾乳洞などの特有の地形をつくる。

ようせい-りんぴ【溶成燐肥・熔成燐肥】🔗🔉

ようせい-りんぴ [5] 【溶成燐肥・熔成燐肥】 リン鉱石を他の材料とともに加熱溶解して製造したリン酸肥料。土壌改良材として広く用いられる。

よう-せつ【溶接・熔接】🔗🔉

よう-せつ [0] 【溶接・熔接】 (名)スル 金属・ガラス・プラスチックなどの接合で,その部位を溶かして継ぎ合わせること。電気溶接(アーク溶接・抵抗溶接)・ガス溶接などがある。

ようせつ-ぼう【溶接棒】🔗🔉

ようせつ-ぼう ―バウ [4] 【溶接棒】 金属の溶接のとき,母材とともに溶融して接合を助ける融点の低い金属棒。

よう-せん【溶銑・鎔銑】🔗🔉

よう-せん [0] 【溶銑・鎔銑】 銑鉄をとかすこと。また,とけた銑鉄。

ようせん-ろ【溶銑炉・鎔銑炉】🔗🔉

ようせん-ろ [3] 【溶銑炉・鎔銑炉】 ⇒キューポラ

ようぞん-さんそ【溶存酸素】🔗🔉

ようぞん-さんそ [5] 【溶存酸素】 水中に溶解している分子状の酸素。略記 DO その量は,水質汚濁を示す尺度の一つで,ふつう清浄な河川では七〜一〇 ppm である。空気中から溶け込むほか,水中植物の光合成によって供給され,水中生物の呼吸や,有機物の存在によって消費される。 →COD → BOD

よう-たい【溶体】🔗🔉

よう-たい [0] 【溶体】 二種以上の物質から成る均一な混合物。気相の場合は混合気体,液相の場合は溶液,固相の場合は固溶体という。

よう-ちゃく【溶着・熔着】🔗🔉

よう-ちゃく [0] 【溶着・熔着】 (名)スル 溶接あるいは高温で加熱して接着させること。

よう-ばい【溶媒】🔗🔉

よう-ばい [0] 【溶媒】 溶液の成分のうち,他の成分を溶かしている液体物質。普通は最も多量に存在する液体物質。溶液の場合だけでなく,一般の溶体の場合にも,最も多量に存在する成分を溶媒という。 ⇔溶質

ようばい-ちゅうしゅつ【溶媒抽出】🔗🔉

ようばい-ちゅうしゅつ ―チウ― [5] 【溶媒抽出】 ⇒抽出(チユウシユツ)(2)

よう-めい【溶明】🔗🔉

よう-めい [0] 【溶明】 ⇒フェード-イン

よう-や【溶冶・鎔冶】🔗🔉

よう-や [1] 【溶冶・鎔冶】 金属をとかし鋳造すること。

よう-ゆう【溶融・熔融】🔗🔉

よう-ゆう [0] 【溶融・熔融】 (名)スル 「融解(ユウカイ)」に同じ。「銅が―する」

ようゆう-でんかい【溶融電解】🔗🔉

ようゆう-でんかい [5] 【溶融電解】 常温で固体の電解質を,水溶液にすることなく,そのまま高温に加熱溶融して行う電気分解。ナトリウム・アルミニウム・フッ素などの製造に用いる。溶融塩電解・融解電解。

よう-よう【溶溶】🔗🔉

よう-よう [0] 【溶溶】 (ト|タル)[文]形動タリ 水がゆたかに流れるさま。「―として流れ去る大河/田舎教師(花袋)」

よう-れん【溶錬・熔錬】🔗🔉

よう-れん [0] 【溶錬・熔錬】 鉱石を溶鉱炉その他の炉で溶融・還元して粗金属を得る操作。

よう-ろ【溶炉・熔炉】🔗🔉

よう-ろ [1] 【溶炉・熔炉】 金属をとかす炉。

よう-わ【溶和・熔和】🔗🔉

よう-わ [0] 【溶和・熔和】 (名)スル 金属をとかしてまぜること。金属がとけてまざること。

とかす【溶かす】(和英)🔗🔉

とかす【溶かす】 melt;→英和 dissolve;→英和 fuse.→英和

とく【溶く】(和英)🔗🔉

とく【溶く】 ⇒溶かす.

とける【溶ける】(和英)🔗🔉

とける【溶ける】 melt;→英和 dissolve (溶解);→英和 fuse (火・熱に);→英和 thaw (氷・雪が).→英和 溶けやすい(にくい) (in)soluble;→英和 (in)fusible.→英和

ようあん【溶暗】(和英)🔗🔉

ようあん【溶暗】 《映》fade-out.〜になる fade out.

ようえき【溶液】(和英)🔗🔉

ようえき【溶液】 asolution.→英和

ようかい【溶解する】(和英)🔗🔉

ようかい【溶解する】 [水に]melt;→英和 dissolve;→英和 [金属が]melt;smelt;→英和 fuse.→英和 〜しない〔形〕insoluble.→英和 ‖溶解液 a solution.

ようがん【溶岩】(和英)🔗🔉

ようがん【溶岩】 lava.→英和 溶岩流 a stream of lava.→英和

ようこうろ【溶鉱炉】(和英)🔗🔉

ようこうろ【溶鉱炉】 a furnace.→英和

ようざい【溶剤】(和英)🔗🔉

ようざい【溶剤】 a solvent.→英和

ようせつ【溶接する】(和英)🔗🔉

ようせつ【溶接する】 weld.→英和

ようばい【溶媒】(和英)🔗🔉

ようばい【溶媒】 《化》a solvent.→英和

ようめい【溶明】(和英)🔗🔉

ようめい【溶明】 《映》fade-in.〜する fade in.

ようろ【溶炉】(和英)🔗🔉

ようろ【溶炉】 a cupola.→英和

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