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広辞苑の検索結果 (45)
おさ【訳語】ヲサ🔗⭐🔉
おさ【訳語】ヲサ
外国語を通訳すること。また、その人。通訳。通事。通弁。〈日本霊異記上訓釈〉
おさだのさきたま‐の‐みや【訳語田幸玉宮】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさだのさきたま‐の‐みや【訳語田幸玉宮】ヲサ‥
敏達びだつ天皇の皇居の一つ。伝承地は奈良県桜井市戒重かいじゅう。他田宮。乎沙多宮。
やく【訳】🔗⭐🔉
やく【訳】
①ある言語表現を体系の異なった別の言語で言いかえること。
②漢字を国語でよむこと。漢字の訓読。よみ。
やく‐ぎ【訳義】🔗⭐🔉
やく‐ぎ【訳義】
意義をときあかすこと。また、その意義。解釈。
やく‐ぎょう【訳業】‥ゲフ🔗⭐🔉
やく‐ぎょう【訳業】‥ゲフ
翻訳の仕事。また、その業績。
やく‐ご【訳語】🔗⭐🔉
やく‐ご【訳語】
翻訳したことば。
やく‐さい【訳載】🔗⭐🔉
やく‐さい【訳載】
翻訳して掲載すること。
やく‐し【訳詞】🔗⭐🔉
やく‐し【訳詞】
歌詞を翻訳すること。また、翻訳した歌詞。
やく‐し【訳詩】🔗⭐🔉
やく‐し【訳詩】
詩を翻訳すること。また、翻訳した詩。
やく‐しゃ【訳者】🔗⭐🔉
やく‐しゃ【訳者】
訳す人。翻訳した人。翻訳者。
やく‐しゅつ【訳出】🔗⭐🔉
やく‐しゅつ【訳出】
訳し出すこと。翻訳すること。「引用箇所を―する」
やく‐じゅつ【訳述】🔗⭐🔉
やく‐じゅつ【訳述】
翻訳して内容を述べること。また、翻訳して述作すること。
やく‐しょ【訳書】🔗⭐🔉
やく‐しょ【訳書】
翻訳した書物。↔原書
やく・する【訳する】🔗⭐🔉
やく・する【訳する】
〔他サ変〕[文]訳す(サ変)
(→)「訳す」(五段)に同じ。
やく‐ちゅう【訳注・訳註】🔗⭐🔉
やく‐ちゅう【訳注・訳註】
①翻訳と注釈。
②翻訳者が付けた注釈。↔原注
やく‐どく【訳読】🔗⭐🔉
やく‐どく【訳読】
翻訳して読むこと。また、その読み方。
やく‐ぶん【訳文】🔗⭐🔉
やく‐ぶん【訳文】
翻訳した文章。翻訳文。「こなれた―」
やくぶんせんてい【訳文筌蹄】🔗⭐🔉
やくぶんせんてい【訳文筌蹄】
同訓異義・異訓同義を弁じた書。荻生徂徠著。初編6巻は1714〜15年(正徳4〜5)刊、後編3巻(残り6巻未刊)は後人の編で96年(寛政8)刊。漢字の用法、殊に漢語の動詞・形容詞・副詞に属する字を主としたもの。略称、訳筌。
やく‐ほ【訳補】🔗⭐🔉
やく‐ほ【訳補】
翻訳した上で、原文にない部分を補うこと。
やく‐ほん【訳本】🔗⭐🔉
やく‐ほん【訳本】
翻訳した書籍。↔原本
やく‐めい【訳名】🔗⭐🔉
やく‐めい【訳名】
翻訳して名づけること。また、その名。
やっ‐かい【訳解】ヤク‥🔗⭐🔉
やっ‐かい【訳解】ヤク‥
訳して解釈すること。わけをときあかすこと。また、そのもの。やくかい。
やっ‐かん【訳官】ヤククワン🔗⭐🔉
やっ‐かん【訳官】ヤククワン
(近世後期の語)通訳または翻訳を業務とする役人。蘭訳梯航「崎陽の―等も漸く其の家業に勉励の心を動かせしかと」→おさ(訳語)
やっ‐きょう【訳経】ヤクキヤウ🔗⭐🔉
やっ‐きょう【訳経】ヤクキヤウ
〔仏〕(ヤクキョウとも)インドや西域地方から伝えられた梵語・パーリ語・西域諸語の仏典を漢語に翻訳すること。初期の翻訳では道教・儒教の哲学用語が用いられ(格義仏教)、4世紀の道安の頃から独自の仏教用語が確立。
わけ【訳】🔗⭐🔉
わけ【訳】
(「分け」の意)
➊事を分けて明らかにした、物事の筋道。
①条理。物の道理。「それでは―が立たない」「―の分からぬことを言う」
②細かい事情。子細。狂言、素襖落「ちと申し受けにくい―がござる」。「―を聞いては黙っていられない」
③男女間の情事。恋のいきさつ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「とうからこなたと清七と―ある事知つてゐる」
④どうしてそうなるかという筋道。物事の理由。狂言、茶盞拝「―は知りませねど」。「泣いた―を聞く」
⑤(「…訳だ」などの形で)…という事になるはずだという気持を添える。「皆が笑う―だ」
⑥(「…訳に(は)いかない」の形で)…する筋道ではない、…できないの意。「要求を認める―にはいかない」
➋意味。「この言葉の―が分からない」
⇒訳が違う
⇒訳は無い
⇒訳も無い
⇒訳を立てる
わけ‐あい【訳合い】‥アヒ🔗⭐🔉
わけ‐あい【訳合い】‥アヒ
物事のすじみち。理由。意味。わけ。わけがら。
わけ‐あり【訳有り】🔗⭐🔉
わけ‐あり【訳有り】
何か特別な事情がありそうなこと。「―の二人」
○訳が違うわけがちがう🔗⭐🔉
○訳が違うわけがちがう
二つの事柄の間で事情が異なっていて、同一の考え方が適用できない。「それとこれとは―」
⇒わけ【訳】
わけ‐がら【訳柄】
物事のすじみち。わけ。わけあい。
わけ‐ぎ【分葱】
ユリ科の多年生葉菜。ネギの一変種。株分け法によって短時日のうちに鱗茎から発芽するのでこの名がある。軟らかく独特の香りがある。2〜4月頃、京阪神で多く用いる。フユキ。〈[季]春〉。〈日葡辞書〉
わ‐げき【話劇】
中国で、新劇のこと。歌謡を主とした旧劇に対して対話を主とするからいう。
わげ‐くくり【髷括り】
(→)髷掛まげかけに同じ。
わけ‐ぐち【分け口】
分け前。浄瑠璃、源平布引滝「―やらうが一味する気はないか」
わ‐げさ【輪袈裟】
袈裟の一種。綾・金襴などで幅約2寸の輪状につくり、首にかけて胸に垂れるもの。天台・真言・真宗・日蓮宗などで用いる。種子袈裟しゅじげさから転じたもの。
わけ‐さく【分け作】
地主と小作人とが収穫物を折半する契約でする小作。
わけ‐ざと【訳里・分里】
色里。遊里。日本永代蔵5「―の美形を見なれたる目なれば」
わけ‐しな【訳品】
(「品」も「わけ」の意)事情。理由。蘭学事始「彼国人の事は―ありて、御親しみ御自由なる事なるよし」
わけ‐しらず【訳知らず】
情事の機微を知らないこと。男女間の愛情を解さないこと。また、その人。やぼな人。好色五人女5「さてもさても衆道の―め」
わけ‐しり【訳知り・分け知り】
情事の機微や遊里の事情に通じていること。また、その人。粋人。通人。また、一般に、物事の事情に通じている人。好色一代男5「―の世之介様なれば」
⇒わけしり‐だて【訳知り立て】
わけしり‐だて【訳知り立て】
ことさら訳知りらしい態度をすること。粋人らしく振る舞うこと。
⇒わけ‐しり【訳知り・分け知り】
わげ‐たま・る【綰げ溜る】
〔自四〕
身体を曲げてじっとする。とぐろを巻く。天草本伊曾保物語「蛇―・つてゐたが」
わけ‐て【別けて】
〔副〕
とりわけて。ことさらに。狂言、連歌毘沙門「ここに―心易う噺す仁がござるが」。「その一言が―身にしみた」
⇒わけて‐も【別けても】
わけて‐も【別けても】
「わけて」に助詞「も」を付けて意を強めた語。
⇒わけ‐て【別けて】
わけ‐どり【分け取り】
戦利品や分捕品などを、各自に分配すること。醒睡笑「それぞれに資財を―にしけるが」
わけ‐な・い【訳無い】
〔形〕[文]わけな・し(ク)
簡単である。造作ない。「―・く合格する」
わけ‐なし【訳無し】
①造作ないこと。何でもないこと。
②物事の道理を理解しないこと。
わけ‐の‐きよまろ【和気清麻呂】
奈良時代の官人。本姓、磐梨別公いわなすわけのきみ。備前出身。道鏡が宇佐八幡の神官と結託して皇位を望んだ時、勅使として宇佐八幡の神託を受け、阻止。ために道鏡の怒りを買い、名を別部穢麻呂わけべのきたなまろと改めて大隅に流されたが、道鏡失脚後召還されて、光仁・桓武天皇に仕え、平安遷都に尽力。民部卿・造宮大夫・従三位。護王神社に祀る。(733〜799)
⇒わけ【和気】
わけ‐の‐じょろう【分の女郎】‥ヂヨラウ
大坂新町の遊郭にあった花代銀5分ぶの下級女郎。後には位はそのままで、花代は高価になった。→分わけ7
わけ‐の‐ひろむし【和気広虫】
奈良時代の女官。清麻呂の姉。法均尼。清麻呂の事に座して備後に流されたが、後に赦され、正四位上典侍となった。(730〜799)
⇒わけ【和気】
わけ‐がら【訳柄】🔗⭐🔉
わけ‐がら【訳柄】
物事のすじみち。わけ。わけあい。
わけ‐ざと【訳里・分里】🔗⭐🔉
わけ‐ざと【訳里・分里】
色里。遊里。日本永代蔵5「―の美形を見なれたる目なれば」
わけ‐しな【訳品】🔗⭐🔉
わけ‐しな【訳品】
(「品」も「わけ」の意)事情。理由。蘭学事始「彼国人の事は―ありて、御親しみ御自由なる事なるよし」
わけ‐しらず【訳知らず】🔗⭐🔉
わけ‐しらず【訳知らず】
情事の機微を知らないこと。男女間の愛情を解さないこと。また、その人。やぼな人。好色五人女5「さてもさても衆道の―め」
わけ‐しり【訳知り・分け知り】🔗⭐🔉
わけ‐しり【訳知り・分け知り】
情事の機微や遊里の事情に通じていること。また、その人。粋人。通人。また、一般に、物事の事情に通じている人。好色一代男5「―の世之介様なれば」
⇒わけしり‐だて【訳知り立て】
わけしり‐だて【訳知り立て】🔗⭐🔉
わけしり‐だて【訳知り立て】
ことさら訳知りらしい態度をすること。粋人らしく振る舞うこと。
⇒わけ‐しり【訳知り・分け知り】
わけ‐な・い【訳無い】🔗⭐🔉
わけ‐な・い【訳無い】
〔形〕[文]わけな・し(ク)
簡単である。造作ない。「―・く合格する」
わけ‐なし【訳無し】🔗⭐🔉
わけ‐なし【訳無し】
①造作ないこと。何でもないこと。
②物事の道理を理解しないこと。
○訳は無いわけはない🔗⭐🔉
わけ‐ほうし【訳法師】‥ホフ‥🔗⭐🔉
わけ‐ほうし【訳法師】‥ホフ‥
世態・人情に通じた僧。
○訳も無いわけもない🔗⭐🔉
○訳も無いわけもない
①取り立てて述べるほどのことではない。たわいない。狂言、鳴子遣子「さてさて―事を仰せらるる」
②たやすくできる。簡単である。「こんな作業は―」
⇒わけ【訳】
わげ‐もの【綰物・曲物】
桧ひのき・杉などの薄く削りとった材を円形に曲げ、合せ目を樺・桜の皮などで綴じて作った容器。まげもの。桧物ひもの。
わけ‐や【分家】
(→)「ぶんけ」に同じ。
わけ‐よし【訳良し】
訳のよくわかっていること。また、その人。粋人。通人。わけしり。松の葉2「上の茶屋より―が招く気の毒に」
わけ‐ら・し【訳らし】
〔形シク〕
①何か訳があるらしい。子細らしい。好色一代女3「此のごもくの中に―・しき文反古ありしに」
②由緒ありげである。色めいている。好色五人女4「―・しき小袖の仕立て」
わ・ける【分ける・別ける】
〔他下一〕[文]わ・く(下二)
①境界をくっきりとつけて、離す。区別する。区分する。源氏物語真木柱「髪いとけうらにて長かりけるが、―・けとりたるやうに落ち細りて」。「3班に―・ける」「髪を七三に―・ける」
②前を押し開いて進む。後撰和歌集雑「武蔵野は袖ひづばかり―・けしかど若紫は尋ねわびにき」。日葡辞書「ヤマ、また、ノヲワケキタル」。「人ごみを―・けて行く」
③くばる。分配する。竹取物語「給はせたる物、おのおの―・けつつ取る」。日葡辞書「ニンジュ(人数)ヲワクル」。「遺産を―・ける」
④弁別する。判別する。日葡辞書「キキワクル」。「ことを―・けて話す」
⑤判決する。仲裁する。狂言、内沙汰「今度の公事日に、両人ともに参りませい。その折に―・けて取らせう」
⑥引き分けにする。
わけ‐よし【訳良し】🔗⭐🔉
わけ‐よし【訳良し】
訳のよくわかっていること。また、その人。粋人。通人。わけしり。松の葉2「上の茶屋より―が招く気の毒に」
わけ‐ら・し【訳らし】🔗⭐🔉
わけ‐ら・し【訳らし】
〔形シク〕
①何か訳があるらしい。子細らしい。好色一代女3「此のごもくの中に―・しき文反古ありしに」
②由緒ありげである。色めいている。好色五人女4「―・しき小袖の仕立て」
○訳を立てるわけをたてる🔗⭐🔉
○訳を立てるわけをたてる
①情を通じる。男女の交わりをする。好色一代女1「帯を直し、分わけ立てたるやうに見せけるこそをかしけれ」
②事件を処置する。また、支払いをする。
⇒わけ【訳】
わ‐けん【和犬】
(→)日本犬に同じ。↔洋犬
わ‐げん【和弦】
(chord)(→)和音わおん2㋐に同じ。かげん。
わ‐こ【吾子・和子】
①自分の子。わが子。あこ。
②子供を親しんで呼ぶ語。春雨物語「―よ何をかすと前に引き廻し父の上にすゑたり」
わ‐ご【和語・倭語】
日本のことば。日本語。国語。特に、日本語の中の漢語に対して日本本来のことば。
わ‐こう【和光】‥クワウ
①[後漢書王允伝]自分の知徳の光をやわらげ隠して現さないこと。
②和光同塵の略。
③おだやかな威光。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「天神地祇感応の―を添へ」
⇒わこう‐すいじゃく【和光垂迹】
⇒わこう‐どうじん【和光同塵】
わこう【和光】‥クワウ
埼玉県南部、東京都に隣接する市。もと川越街道の宿駅・市場町。工場の進出が相次ぎ、宅地化も進行、東京の衛星都市化が進む。人口7万7千。
わ‐こう【倭寇】
(「倭」は日本・日本人、「寇」は賊・外敵の意)13〜16世紀、朝鮮・中国の沿岸を掠奪した海賊集団に対する、朝鮮・中国側の呼称。14〜15世紀には北九州周辺の海民と朝鮮人が中心。明の嘉靖(1522〜1566)の頃頂点に達する16世紀の倭寇では、中国人の密貿易者が主だった。明朝では南倭と称して北虜とともに二大患とした。豊臣秀吉の禁止で消滅。→八幡船ばはんせん→王直おうちょく
わ‐ごう【和合】‥ガフ
①やわらぎあうこと。仲よくすること。
②まぜ合わせること。今昔物語集2「骨髄を取りて―して付けば」
③男女が結婚すること。性交すること。名語記「男女―するをまくと名づく」
④生花で、葉物はものの葉を向き合わせること。
⇒わごう‐じん【和合神】
⇒わごう‐そう【和合僧】
わごう‐じん【和合神】‥ガフ‥
①蓬頭ほうとうで笑面、緑衣を着け、左手に鼓を提げ右手に棒を持つ神像。
②中国で、婚礼のとき祀る神で、仙人めいた男女が花などを持って並んでいる像。
⇒わ‐ごう【和合】
わごうじん【和合人】‥ガフ‥
「滑稽和合人」の略称。
わこう‐すいじゃく【和光垂迹】‥クワウ‥
(→)和光同塵2に同じ。平家物語1「かれらがあたる所の箭やはしかしながら―の御膚に立つたるなり」
⇒わ‐こう【和光】
わごう‐そう【和合僧】‥ガフ‥
5人以上の出家者が協調している教団。和合衆。→僧伽そうぎゃ
⇒わ‐ごう【和合】
わこうど【若人】ワカウド
(ワカビトの転)年の若い人。わかもの。少年。青年。源氏物語夕顔「服いと黒うして、かたちなどよからねど、かたはに、見苦しからぬ―なり」。「―の祭典」
わこう‐どうじん【和光同塵】‥クワウ‥ヂン
①[老子第4章「其の光を和やわらげ、其の塵に同ず」]知恵ある人がその知の光をやわらげ隠し、俗世間の人々の中に同化して交わること。
②仏・菩薩が本来の知徳の光を隠し、煩悩の塵に同じて衆生しゅじょうを救済すること。特に、仏が日本の神として現れる本地垂迹ほんじすいじゃくのことをいう。和光垂迹。保元物語(金刀比羅本)「それ―の方便は抜苦与楽の為なれば」
⇒わ‐こう【和光】
わご‐おおきみ【吾大君】‥オホ‥
ワガオオキミの転。万葉集1「やすみしし―の」
わ‐こく【倭国・和国】
①漢代以来、中国から日本を言った称。
②日本の自称。徒然草「―は単律の国にて呂りょの音なし」
わごくへん【和玉篇・倭玉篇】
⇒わぎょくへん
わこく‐ぼん【和刻本】
漢籍・朝鮮本を日本において再製作したもの。単純な覆刻ではなく、校訂・訓点が施されたものも多い。
わ‐ごこう【輪後光】‥クワウ
輪状の後光。
わこ‐さま【和子様】
子供を親しみ敬って呼ぶ語。わかさま。狂言、素襖落「―方へは愛らしう笙の笛にぜぜ貝を進じませう」
わごし‐の‐まつり【輪越祭】
(→)夏越祓なごしのはらえに同じ。
わ‐ごぜ【我御前・和御前】
〔代〕
(二人称)女性を親しんで呼ぶ語。わごりょ。平家物語1「―は今様は上手でありけるよ」
わごせつのりゃくず【和語説略図】‥ヅ
文法の図表。東条義門著。1833年(天保4)刊、42年増補。活用形を6段に分け、それら活用形の用法、またそれに接続する「てにをは」および活用形と係りことばの関係を1枚の図表に表す。
わ‐ごてん【輪五点】
川柳で宗匠がつけた点で、5点を表す丸印。丸五点。誹風柳多留81「笠当て―の付くはげあたま」
わ‐こと【我事】
(江戸時代、浄瑠璃や芝居関係者の間で)妻。嫁。
わ‐ごと【和事】
歌舞伎劇で、男女の恋愛・情事の演出様式。また、その場面。→荒事→実事じつごと。
⇒わごと‐し【和事師】
わごと‐し【和事師】
和事の役を演ずる俳優。また、和事を得意とする俳優。
⇒わ‐ごと【和事】
わ‐ごぼう【我御房・和御坊】‥バウ
僧を親しんで呼ぶ語。今昔物語集23「―は命惜しくはなきか」
わ‐ゴム【輪ゴム】
包み紙の上にかけたり物を束ねたりする時などに用いる輪状のゴム。ゴムバンド。ゴム輪。
わ‐ごりょ【我御寮・我御料】
〔代〕
(ワゴリョウの約)親愛の意をあらわして、同輩や目下の相手を呼ぶ語。男女を通じて用いる。狂言、煎じ物「太郎冠者、―参れ」
わ‐ごりょう【我御寮・我御料】‥レウ
〔代〕
(→)「わごりょ」に同じ。
わ‐ごれ
〔代〕
ワゴリョの訛。
わ‐こん【和魂】
日本人固有の精神。やまとだましい。
⇒わこん‐かんさい【和魂漢才】
⇒わこん‐ようさい【和魂洋才】
わ‐ごん【和琴】
日本の弦楽器。胴は桐製で全長1.9メートル前後であるが、古代のものははるかに小型。琴柱ことじは楓の二股の小枝をそのまま利用。6弦を張り、右手の琴軋ことさきや左手の指で弾奏。日本固有の楽器とされて宮廷などで神楽歌・東遊・久米歌などの伴奏に用いる。東琴あずまごと。大和琴やまとごと。六弦琴。宇津保物語俊蔭「箏、―など習はし給ふ」→琴歌譜きんかふ
和琴
ワゴン【wagon】
①荷馬車。四輪車。
②ステーション‐ワゴンの略。
③料理などを運ぶ手押し車。移動式配膳台。
⇒ワゴン‐サービス
⇒ワゴン‐しゃ【ワゴン車】
⇒ワゴン‐セール
わこん‐かんさい【和魂漢才】
[菅家遺誡]日本固有の精神と中国の学問。また、この両者を融合すること。日本固有の精神を以て中国から伝来した学問を活用することの重要性を強調していう。芳賀矢一、国民性十論「我国民の採長補短には―といふ意味がある」
⇒わ‐こん【和魂】
ワゴン‐サービス
(和製語wagon service)ワゴン3に商品や飲食物をのせて客席の間を売り歩くこと。また、レストランで、ワゴン3にのせた料理を客の前で取り分けて供すること。
⇒ワゴン【wagon】
ワゴン‐しゃ【ワゴン車】
(→)ステーション‐ワゴンに同じ。
⇒ワゴン【wagon】
ワゴン‐セール
(和製語wagon sale)商品をワゴン3などに積んで行う安売り。
⇒ワゴン【wagon】
わこん‐ようさい【和魂洋才】‥ヤウ‥
(明治以降、「和魂漢才」をもじってできた語)日本固有の精神と西洋の学問。日本固有の精神を以て西洋の学問・知識を学び取ること。
⇒わ‐こん【和魂】
わさ【早稲・早】
「わせ」の古形。他の語に冠して複合語に用いる。万葉集8「―田の穂立ち」。「―苗」
わ‐さ【輪差】
紐を輪状に結んで、引けば締まるようにしたもの。わな。〈日葡辞書〉
わざ【業・技】
①神意のこめられた行事。深い意味のある行為。万葉集9「この山を領うしはく神の昔より禁いさめぬ―ぞ」
②すること。しわざ。おこない。行為。万葉集4「あしひきの山にしをれば風流みやびなみわがする―をとがめたまふな」。「容易な―でない」
③つとめとしてすること。職としてすること。しごと。職業。源氏物語橋姫「持仏の御飾りばかりを―とせさせ給ひて」
④しかた。方法。技術。芸。至花道「闌たくるといふ事を―よと心得て上手の心位とは知らざるか」。「―を磨く」「―をきそう」
⑤仏事。法事。源氏物語夕霧「御息所の四十九日の―など」
⑥子を産むこと。お産。宇津保物語蔵開上「―をしつるとも思されず苦しきこともなくて起きゐ給へり」
⑦こと。ありさま。次第。源氏物語桐壺「いとわりなき―かなと言ひあはせつつなげく」
⑧わざわい。たたり。狂言、察化「荒立つれば、却つて―をなすものぢや」
⑨武道・相撲などで、相手に仕掛ける一定の型の動作。「―をかける」
◇「技」は4・9に使い、それ以外は「業」を使うのが普通。
わざ‐あり【技有り】
柔道で、投げ技または抑え込み技がもう少しで一本となるようなときに下す判定。抑え込みでは25秒経過でなる。技有り2度で合わせて一本となり、勝ちとなる。
わ‐さい【和裁】
和服の裁縫。「―を習う」↔洋裁
わさ‐いい【早稲飯】‥イヒ
早稲わせの米の飯。万葉集8「佐保川の水をせきあげて植ゑし田を刈る―は独りなるべし」
わさ‐うえ【早稲植え】‥ウヱ
(中国・九州地方などで)田植始めの日。さおり。
わざ‐うた【童謡・謡歌】
上代歌謡の一種。民間のはやり歌。時事の諷刺や異変の前兆を謡った。皇極紀「古人大兄を立てて天皇とせむとす。時に、―有りて曰はく」。三蔵法師伝永久点「下、閭里の謳ワザウタに入る」
わさ‐うり【早瓜】
早く熟する瓜。早出しの瓜。
わざ‐おぎ【俳優】‥ヲギ
(古くはワザヲキ)
①手振り・足踏みなどの面白くおかしい技をして歌い舞い、神人をやわらげ楽しませること。また、その人。神代紀上「巧みに―す」
②役者。はいゆう。(嬉遊笑覧)
わざ‐くれ
[一]〔名〕
①つれづれなるままにすること。たわむれにすること。また、その結果としての、役に立たぬものごと。おらが春「主人の―に紙もて作りて葉がくれにくくりつけて人を化すにぞありける」
②どうともなれと成るに任せるさま。自暴自棄。わんざくれ。浄瑠璃、冥途飛脚「継母がかりの―に悪性ぐるひもできるぞ」
[二]〔感〕
ええ、ままよ。どうでもなれ。醒睡笑「―、下に着よや」
⇒わざくれ‐ごころ【わざくれ心】
わざくれ‐ごころ【わざくれ心】
やけになった心。自暴自棄の心。日本永代蔵4「はかどらぬ算用捨てて―になりて」
⇒わざ‐くれ
わざ‐ごと【俳言・俳諧】
冗談。雨月物語2「其の絵と―とともに天下に聞えけり」
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲わせの米。浄瑠璃、日本武尊吾妻鑑「君は―我りや碓いしうすよ」
わささ【早酒・醅】
(ワサササの約という)新酒。また、漉こしてない酒。松の葉2「―の酒を強ひざかい」
わざ‐し【業師】
①相撲などで、技の巧みな人。
②術策に長じた人。策略家。
わさ‐すすき【早薄】
季節より早く穂を出すススキ。頼政集「出でにけりあだの大野の―」
わさ‐だ【早稲田】
早稲わせの稲を作る田。わせだ。万葉集7「布留ふるの―を秀ひでずとも」
わざっ‐と【態っと】
〔副〕
ワザトの促音化。浮世風呂3「顔には―五粒ばかり」
わさ‐づの【わさ角】
鹿の角を頭部につけた杖。新撰六帖5「―を肩にかけたるかは衣」
わざ‐と【態と】
〔副〕
①ことさらに。わざわざ。枕草子8「―消息し、呼び出づべきことにはあらぬや」
②格別に。きわだって。蜻蛉日記中「心地いとあしう覚えて、―いと苦しければ」
③正式であるさま。本格的に。大鏡後一条「―の太政大臣はなりがたく」
④故意に。意図的に。平家物語4「其の日を最後とや思はれけん、―甲かぶとは着給はず」。「―負ける」
⑤心ばかり。少しばかり。滑稽本、続膝栗毛「和尚様、―葬礼をさしあげます」
⇒わざと‐がまし・い【態とがましい】
⇒わざと・ぶ【態とぶ】
⇒わざと‐め・く【態とめく】
⇒わざと‐らし・い【態とらしい】
わざと‐がまし・い【態とがましい】
〔形〕[文]わざとがま・し(シク)
ことさらに意図してしたようである。わざとらしい。源氏物語末摘花「かく―・しうのたまひわたれば」
⇒わざ‐と【態と】
わざと・ぶ【態とぶ】
〔自上二〕
わざとらしく見える。無名抄「品なくやさしがるにつけても―・びたり」
⇒わざ‐と【態と】
わざと‐め・く【態とめく】
〔自五〕
(→)「わざとぶ」に同じ。源氏物語初音「―・き由ある火桶に侍従をくゆらかして」
⇒わざ‐と【態と】
わざと‐らし・い【態とらしい】
〔形〕[文]わざとら・し(シク)
いかにも不自然で意図してしたようである。
⇒わざ‐と【態と】
わさ‐なえ【早苗・早稲苗】‥ナヘ
苗代なわしろから田に移し植える頃の稲の苗。さなえ。曾丹集「―を宿もる人にまかせおきて我は花見にいそぎをぞする」
わさ‐なべ【早鍋】
(→)焙烙ほうろくに同じ。狂言、鍋八撥「此の辺りに―を商売いたす者でござる」
わざ‐なみ【業並】
技量。わざまえ。てなみ。
わさ‐はぎ【早萩】
早く咲く萩。万葉集10「屋前やどの―咲きにけるかも」
わさび【山葵】
アブラナ科の多年草。日本原産で、渓流のほとりに自生し、また多く流水地に栽培する。地下茎は肥厚した円柱状で、葉柄とともに強い辛味を有し、根出葉は心臓形、春に白色4弁の小花を開く。根を香辛料、また、葉と共にわさび漬とする。〈[季]春〉。〈本草和名〉
わさび
山葵田(安曇野)
撮影:佐藤 尚
⇒わさび‐おろし【山葵卸し】
⇒わさび‐じょうゆ【山葵醤油】
⇒わさび‐すまし【山葵清汁】
⇒わさび‐だいこん【山葵大根】
⇒わさび‐づけ【山葵漬】
⇒わさび‐の‐き【山葵の木】
⇒わさび‐もち【山葵餅】
⇒山葵を利かす
わさび‐おろし【山葵卸し】
①金属製・陶製またはサメの皮製の、小突起の目があって山葵・生薑しょうがなどをすりおろす道具。また、それですりおろした山葵。
②(その履いている袴のさまざまの菖蒲革しょうぶがわの模様が1に似ていたので)若党・中間ちゅうげんの異称。
⇒わさび【山葵】
わさび‐じょうゆ【山葵醤油】‥ジヤウ‥
山葵をすりおろして加えた醤油。刺身などを食べる際に用いる。
⇒わさび【山葵】
わさび‐すまし【山葵清汁】
清まし汁の中に山葵の絞り汁を加えた料理。
⇒わさび【山葵】
わさび‐だいこん【山葵大根】
アブラナ科の多年生根菜。ヨーロッパ原産とされ、栽培は新しい。日本には明治初めに導入。根は太くて長く、芳香・辛味を有し、香辛料・健胃剤とする。西洋わさび。ホース‐ラディッシュ。
⇒わさび【山葵】
わさび‐づけ【山葵漬】
山葵の葉・根・茎を細かに刻んで塩漬けにし、砂糖などを加えて練った酒粕に漬けた食品。静岡の名産。〈[季]春〉
⇒わさび【山葵】
わざ‐ひと【俳人】
俳優。役者。わざおぎひと。神代紀下「吾が子孫の八十連属やそつづきに、恒に汝いましみことの―と為ならん」
わざ‐びと【業人】
技術のすぐれた人。わざにん。
わさび‐の‐き【山葵の木】
ワサビノキ科の落葉小高木。インド原産。葉は大きく3回羽状複葉。花は蝶形花に似て白色。果実は棒状で長さ30〜60センチメートル。若葉・花および未熟の莢さやを食用。全体に辛味があり、根は山葵の代用。樹皮の分泌物からトラガカント‐ゴムを作る。種子から採る油(モリンガ油)は最高級の時計用油とされる。
⇒わさび【山葵】
わさび‐もち【山葵餅】
山葵を搗つきこんだ餅。
⇒わさび【山葵】
ワゴン【wagon】
①荷馬車。四輪車。
②ステーション‐ワゴンの略。
③料理などを運ぶ手押し車。移動式配膳台。
⇒ワゴン‐サービス
⇒ワゴン‐しゃ【ワゴン車】
⇒ワゴン‐セール
わこん‐かんさい【和魂漢才】
[菅家遺誡]日本固有の精神と中国の学問。また、この両者を融合すること。日本固有の精神を以て中国から伝来した学問を活用することの重要性を強調していう。芳賀矢一、国民性十論「我国民の採長補短には―といふ意味がある」
⇒わ‐こん【和魂】
ワゴン‐サービス
(和製語wagon service)ワゴン3に商品や飲食物をのせて客席の間を売り歩くこと。また、レストランで、ワゴン3にのせた料理を客の前で取り分けて供すること。
⇒ワゴン【wagon】
ワゴン‐しゃ【ワゴン車】
(→)ステーション‐ワゴンに同じ。
⇒ワゴン【wagon】
ワゴン‐セール
(和製語wagon sale)商品をワゴン3などに積んで行う安売り。
⇒ワゴン【wagon】
わこん‐ようさい【和魂洋才】‥ヤウ‥
(明治以降、「和魂漢才」をもじってできた語)日本固有の精神と西洋の学問。日本固有の精神を以て西洋の学問・知識を学び取ること。
⇒わ‐こん【和魂】
わさ【早稲・早】
「わせ」の古形。他の語に冠して複合語に用いる。万葉集8「―田の穂立ち」。「―苗」
わ‐さ【輪差】
紐を輪状に結んで、引けば締まるようにしたもの。わな。〈日葡辞書〉
わざ【業・技】
①神意のこめられた行事。深い意味のある行為。万葉集9「この山を領うしはく神の昔より禁いさめぬ―ぞ」
②すること。しわざ。おこない。行為。万葉集4「あしひきの山にしをれば風流みやびなみわがする―をとがめたまふな」。「容易な―でない」
③つとめとしてすること。職としてすること。しごと。職業。源氏物語橋姫「持仏の御飾りばかりを―とせさせ給ひて」
④しかた。方法。技術。芸。至花道「闌たくるといふ事を―よと心得て上手の心位とは知らざるか」。「―を磨く」「―をきそう」
⑤仏事。法事。源氏物語夕霧「御息所の四十九日の―など」
⑥子を産むこと。お産。宇津保物語蔵開上「―をしつるとも思されず苦しきこともなくて起きゐ給へり」
⑦こと。ありさま。次第。源氏物語桐壺「いとわりなき―かなと言ひあはせつつなげく」
⑧わざわい。たたり。狂言、察化「荒立つれば、却つて―をなすものぢや」
⑨武道・相撲などで、相手に仕掛ける一定の型の動作。「―をかける」
◇「技」は4・9に使い、それ以外は「業」を使うのが普通。
わざ‐あり【技有り】
柔道で、投げ技または抑え込み技がもう少しで一本となるようなときに下す判定。抑え込みでは25秒経過でなる。技有り2度で合わせて一本となり、勝ちとなる。
わ‐さい【和裁】
和服の裁縫。「―を習う」↔洋裁
わさ‐いい【早稲飯】‥イヒ
早稲わせの米の飯。万葉集8「佐保川の水をせきあげて植ゑし田を刈る―は独りなるべし」
わさ‐うえ【早稲植え】‥ウヱ
(中国・九州地方などで)田植始めの日。さおり。
わざ‐うた【童謡・謡歌】
上代歌謡の一種。民間のはやり歌。時事の諷刺や異変の前兆を謡った。皇極紀「古人大兄を立てて天皇とせむとす。時に、―有りて曰はく」。三蔵法師伝永久点「下、閭里の謳ワザウタに入る」
わさ‐うり【早瓜】
早く熟する瓜。早出しの瓜。
わざ‐おぎ【俳優】‥ヲギ
(古くはワザヲキ)
①手振り・足踏みなどの面白くおかしい技をして歌い舞い、神人をやわらげ楽しませること。また、その人。神代紀上「巧みに―す」
②役者。はいゆう。(嬉遊笑覧)
わざ‐くれ
[一]〔名〕
①つれづれなるままにすること。たわむれにすること。また、その結果としての、役に立たぬものごと。おらが春「主人の―に紙もて作りて葉がくれにくくりつけて人を化すにぞありける」
②どうともなれと成るに任せるさま。自暴自棄。わんざくれ。浄瑠璃、冥途飛脚「継母がかりの―に悪性ぐるひもできるぞ」
[二]〔感〕
ええ、ままよ。どうでもなれ。醒睡笑「―、下に着よや」
⇒わざくれ‐ごころ【わざくれ心】
わざくれ‐ごころ【わざくれ心】
やけになった心。自暴自棄の心。日本永代蔵4「はかどらぬ算用捨てて―になりて」
⇒わざ‐くれ
わざ‐ごと【俳言・俳諧】
冗談。雨月物語2「其の絵と―とともに天下に聞えけり」
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲わせの米。浄瑠璃、日本武尊吾妻鑑「君は―我りや碓いしうすよ」
わささ【早酒・醅】
(ワサササの約という)新酒。また、漉こしてない酒。松の葉2「―の酒を強ひざかい」
わざ‐し【業師】
①相撲などで、技の巧みな人。
②術策に長じた人。策略家。
わさ‐すすき【早薄】
季節より早く穂を出すススキ。頼政集「出でにけりあだの大野の―」
わさ‐だ【早稲田】
早稲わせの稲を作る田。わせだ。万葉集7「布留ふるの―を秀ひでずとも」
わざっ‐と【態っと】
〔副〕
ワザトの促音化。浮世風呂3「顔には―五粒ばかり」
わさ‐づの【わさ角】
鹿の角を頭部につけた杖。新撰六帖5「―を肩にかけたるかは衣」
わざ‐と【態と】
〔副〕
①ことさらに。わざわざ。枕草子8「―消息し、呼び出づべきことにはあらぬや」
②格別に。きわだって。蜻蛉日記中「心地いとあしう覚えて、―いと苦しければ」
③正式であるさま。本格的に。大鏡後一条「―の太政大臣はなりがたく」
④故意に。意図的に。平家物語4「其の日を最後とや思はれけん、―甲かぶとは着給はず」。「―負ける」
⑤心ばかり。少しばかり。滑稽本、続膝栗毛「和尚様、―葬礼をさしあげます」
⇒わざと‐がまし・い【態とがましい】
⇒わざと・ぶ【態とぶ】
⇒わざと‐め・く【態とめく】
⇒わざと‐らし・い【態とらしい】
わざと‐がまし・い【態とがましい】
〔形〕[文]わざとがま・し(シク)
ことさらに意図してしたようである。わざとらしい。源氏物語末摘花「かく―・しうのたまひわたれば」
⇒わざ‐と【態と】
わざと・ぶ【態とぶ】
〔自上二〕
わざとらしく見える。無名抄「品なくやさしがるにつけても―・びたり」
⇒わざ‐と【態と】
わざと‐め・く【態とめく】
〔自五〕
(→)「わざとぶ」に同じ。源氏物語初音「―・き由ある火桶に侍従をくゆらかして」
⇒わざ‐と【態と】
わざと‐らし・い【態とらしい】
〔形〕[文]わざとら・し(シク)
いかにも不自然で意図してしたようである。
⇒わざ‐と【態と】
わさ‐なえ【早苗・早稲苗】‥ナヘ
苗代なわしろから田に移し植える頃の稲の苗。さなえ。曾丹集「―を宿もる人にまかせおきて我は花見にいそぎをぞする」
わさ‐なべ【早鍋】
(→)焙烙ほうろくに同じ。狂言、鍋八撥「此の辺りに―を商売いたす者でござる」
わざ‐なみ【業並】
技量。わざまえ。てなみ。
わさ‐はぎ【早萩】
早く咲く萩。万葉集10「屋前やどの―咲きにけるかも」
わさび【山葵】
アブラナ科の多年草。日本原産で、渓流のほとりに自生し、また多く流水地に栽培する。地下茎は肥厚した円柱状で、葉柄とともに強い辛味を有し、根出葉は心臓形、春に白色4弁の小花を開く。根を香辛料、また、葉と共にわさび漬とする。〈[季]春〉。〈本草和名〉
わさび
山葵田(安曇野)
撮影:佐藤 尚
⇒わさび‐おろし【山葵卸し】
⇒わさび‐じょうゆ【山葵醤油】
⇒わさび‐すまし【山葵清汁】
⇒わさび‐だいこん【山葵大根】
⇒わさび‐づけ【山葵漬】
⇒わさび‐の‐き【山葵の木】
⇒わさび‐もち【山葵餅】
⇒山葵を利かす
わさび‐おろし【山葵卸し】
①金属製・陶製またはサメの皮製の、小突起の目があって山葵・生薑しょうがなどをすりおろす道具。また、それですりおろした山葵。
②(その履いている袴のさまざまの菖蒲革しょうぶがわの模様が1に似ていたので)若党・中間ちゅうげんの異称。
⇒わさび【山葵】
わさび‐じょうゆ【山葵醤油】‥ジヤウ‥
山葵をすりおろして加えた醤油。刺身などを食べる際に用いる。
⇒わさび【山葵】
わさび‐すまし【山葵清汁】
清まし汁の中に山葵の絞り汁を加えた料理。
⇒わさび【山葵】
わさび‐だいこん【山葵大根】
アブラナ科の多年生根菜。ヨーロッパ原産とされ、栽培は新しい。日本には明治初めに導入。根は太くて長く、芳香・辛味を有し、香辛料・健胃剤とする。西洋わさび。ホース‐ラディッシュ。
⇒わさび【山葵】
わさび‐づけ【山葵漬】
山葵の葉・根・茎を細かに刻んで塩漬けにし、砂糖などを加えて練った酒粕に漬けた食品。静岡の名産。〈[季]春〉
⇒わさび【山葵】
わざ‐ひと【俳人】
俳優。役者。わざおぎひと。神代紀下「吾が子孫の八十連属やそつづきに、恒に汝いましみことの―と為ならん」
わざ‐びと【業人】
技術のすぐれた人。わざにん。
わさび‐の‐き【山葵の木】
ワサビノキ科の落葉小高木。インド原産。葉は大きく3回羽状複葉。花は蝶形花に似て白色。果実は棒状で長さ30〜60センチメートル。若葉・花および未熟の莢さやを食用。全体に辛味があり、根は山葵の代用。樹皮の分泌物からトラガカント‐ゴムを作る。種子から採る油(モリンガ油)は最高級の時計用油とされる。
⇒わさび【山葵】
わさび‐もち【山葵餅】
山葵を搗つきこんだ餅。
⇒わさび【山葵】
[漢]訳🔗⭐🔉
訳 字形
筆順
〔言部4画/11画/教育/4485・4C75〕
[譯] 字形
〔言部13画/20画/7603・6C23〕
〔音〕ヤク(呉)
〔訓〕わけ
[意味]
一国の言語を他国の言語にうつしかえる。難解な言葉を普通の言葉に変えて意味が分かるようにする。わけ。「文語を口語に訳する」「通訳・翻訳・誤訳・訳読・訳語」
▷日本では、「訳わけが分からない」のように、理由・事情の意の「わけ」にもこの字を当てる。
[解字]
形声。「言」+音符「睪」。
[下ツキ
意訳・英訳・音訳・改訳・完訳・旧訳・重訳・抄訳・新訳・全訳・対訳・逐語訳・直訳・通訳・定訳・適訳・点訳・反訳・繙訳・邦訳・翻訳・名訳・和訳
筆順
〔言部4画/11画/教育/4485・4C75〕
[譯] 字形
〔言部13画/20画/7603・6C23〕
〔音〕ヤク(呉)
〔訓〕わけ
[意味]
一国の言語を他国の言語にうつしかえる。難解な言葉を普通の言葉に変えて意味が分かるようにする。わけ。「文語を口語に訳する」「通訳・翻訳・誤訳・訳読・訳語」
▷日本では、「訳わけが分からない」のように、理由・事情の意の「わけ」にもこの字を当てる。
[解字]
形声。「言」+音符「睪」。
[下ツキ
意訳・英訳・音訳・改訳・完訳・旧訳・重訳・抄訳・新訳・全訳・対訳・逐語訳・直訳・通訳・定訳・適訳・点訳・反訳・繙訳・邦訳・翻訳・名訳・和訳
大辞林の検索結果 (54)
おさ【訳語・通事】🔗⭐🔉
おさ ヲサ 【訳語・通事】
通訳。「―福利来ず/日本書紀(推古訓)」
やく【訳】🔗⭐🔉
やく [1][2] 【訳】
(1)訳すこと。また,訳したもの。翻訳。「源氏物語の現代語の―」
(2)漢字の訓。よみ。
やく-ぎ【訳義】🔗⭐🔉
やく-ぎ [1] 【訳義】
意義を説明すること。解釈。
やく-ぎょう【訳業】🔗⭐🔉
やく-ぎょう ―ゲフ [0] 【訳業】
翻訳の仕事。翻訳の業績。
やく-ご【訳語】🔗⭐🔉
やく-ご [0] 【訳語】
翻訳する時にあてられる語。一般にはある国語を他の国語に訳した語をいうが,一国語の中で古語を現代語に直した語をいうこともある。
やく-さい【訳載】🔗⭐🔉
やく-さい [0] 【訳載】 (名)スル
翻訳して雑誌などにのせること。「最新の学説を―する」
やく-し【訳詞】🔗⭐🔉
やく-し [0] 【訳詞】
歌詞を翻訳すること。また,その歌詞。
やく-し【訳詩】🔗⭐🔉
やく-し [0] 【訳詩】
詩を翻訳すること。また,その詩。
やく-しゃ【訳者】🔗⭐🔉
やく-しゃ [1] 【訳者】
翻訳した人。翻訳者。
やく-しゅつ【訳出】🔗⭐🔉
やく-しゅつ [0] 【訳出】 (名)スル
翻訳すること。訳し出すこと。「『ファウスト』を長年かかって―する」
やく-じゅつ【訳述】🔗⭐🔉
やく-じゅつ [0] 【訳述】 (名)スル
翻訳してその内容を述べること。また,翻訳による述作。「希臘史を携ふ。…之を―せんと欲するなり/経国美談(竜渓)」
やく-しょ【訳書】🔗⭐🔉
やく-しょ [1][0] 【訳書】
翻訳した書物。
やく・す【訳す】🔗⭐🔉
やく・す [2] 【訳す】
■一■ (動サ五)
〔サ変動詞「訳する」の五段化〕
「訳する」に同じ。「この日本語を英語に―・すことは難しい」
[可能] やくせる
■一■ (動サ変)
⇒やくする
やく・する【訳する】🔗⭐🔉
やく・する [3] 【訳する】 (動サ変)[文]サ変 やく・す
(1)ある言語でなされた表現を,他の言語に言い換える。翻訳する。「英文を和文に―・する」
(2)古語やむずかしい語をわかりやすく解き明かす。また,古文や漢文を現代語の文章になおす。「源氏物語を現代語に―・する」
やく-ちゅう【訳注・訳註】🔗⭐🔉
やく-ちゅう [0] 【訳注・訳註】
(1)翻訳者がつけた註釈。
(2)翻訳と註釈。「古典の―」
やく-どく【訳読】🔗⭐🔉
やく-どく [0] 【訳読】 (名)スル
翻訳あるいは解釈して読むこと。「モリエールの戯曲を―する」「古典の―」
やく-ひつ【訳筆】🔗⭐🔉
やく-ひつ [0] 【訳筆】
訳文。また,翻訳。
やく-ぶん【訳文】🔗⭐🔉
やく-ぶん [0] 【訳文】
訳した文。翻訳文。
やくぶんせんてい【訳文筌蹄】🔗⭐🔉
やくぶんせんてい 【訳文筌蹄】
江戸中期の語学書。荻生徂徠著。初編六巻は1715年刊,後編三巻は96年刊。漢文の実詞・虚詞をあげて,その語義・用例などを説く。
やく-ほ【訳補】🔗⭐🔉
やく-ほ [1] 【訳補】
原文にないことを補って翻訳すること。
やく-ほん【訳本】🔗⭐🔉
やく-ほん [0] 【訳本】
翻訳した本。
やく-めい【訳名】🔗⭐🔉
やく-めい [0] 【訳名】 (名)スル
翻訳して名付けること。また,その名。「腑分といひ古りしことを新たに解体と―し/蘭学事始」
やく-りょう【訳了】🔗⭐🔉
やく-りょう ―レウ [0] 【訳了】 (名)スル
訳し終わること。「大部の原書を―する」
やっ-かい【訳解】🔗⭐🔉
やっ-かい ヤク― [0] 【訳解】 (名)スル
外国語の文章や古文を翻訳し,解釈すること。また,そのもの。やくかい。「『民約論』を―して出版する」
わけ【訳】🔗⭐🔉
わけ [1] 【訳】
〔「分け」と同源〕
(1)なぜそういう状態になったかという理由。その事柄が成立する根拠。「逃げた―を聞く」「―もなく泣けてくる」
(2)そういう結果に至ったいきさつ。事の次第。「そんな―で今はこちらにいる」
(3)言葉の意味。内容。「―もわからずに暗唱する」「諺の―を調べる」
(4)物事の道理。条理。常識。「―のわかった人」
(5)ある事の結果として,当然そうなるはずであること。また,あらかじめそうなるように仕組んだこと。「これで安心して眠れるという―だ」「ここで仲裁役が出て来る―だったのだ」
(6)深い事情。特に男女間の隠れた事情。いわく。「断ったのには―がある」「お作と―があるのと/塩原多助一代記(円朝)」
(7)(「わけではない」「わけにはいかない」などの言い方で)物事・状態を,それに含まれている理由・事情などをも含めて漠然とさす。…ということ。「絶対に嫌だという―ではない」「休む―にはいかない」
わけ=有・る🔗⭐🔉
――有・る
(1)恋愛関係にある。情交関係にある。「こなたと清七と―・る事知つてゐる/浄瑠璃・夏祭」
(2)身分が高い。「あれは都の―・る大臣と聞くに/浮世草子・一代女 5」
わけ=が違・う🔗⭐🔉
――が違・う
事情が異なっていて,同じ考え方を適用できない。比べられない。「十年前とは―・う」
わけ=が無・い🔗⭐🔉
――が無・い
(1)たやすい。容易だ。「予選の通過は―・い」
(2)理由がない。筋が通らない。「こんな時間に来る―・い」
(3)たわいない。正体がない。「さてもさても酒に酔うて―・い/狂言記・素襖落」
わけ=にはいか
ない🔗⭐🔉
――にはいか
ない
理由・事情による不可能の意味を表す。「多忙で,とても引き受ける―
ない」
ない
理由・事情による不可能の意味を表す。「多忙で,とても引き受ける―
ない」
わけ=は無・い🔗⭐🔉
――は無・い
「訳が無い{(1)(2)}」に同じ。
わけ=も無・い🔗⭐🔉
――も無・い
(1)たやすい。容易だ。訳はない。「これくらいは―・いことだ」
(2)理由がない。「―・く涙がこぼれた」
わけ=を立・てる🔗⭐🔉
――を立・てる
(1)事を処理する。始末をつける。「小さんが身請,さつぱりと―・ててしまはつしやれ/歌舞伎・隅田春」
(2)支払いをすませる。「家賃の―・てい/歌舞伎・韓人漢文」
(3)男女が情を通ずる。「元舟に乗りうつり,分たててのち/浮世草子・一代女 3」
(4)理由を説明する。「其の―・てなされにや,これ科ないお前に疵が付くぞえ/浄瑠璃・一谷嫩軍記」
わけ-あい【訳合(い)】🔗⭐🔉
わけ-あい ―アヒ [0][3] 【訳合(い)】
事情。すじみち。理由。意味。「といふのは,…私の心持があなた方に通じなくなるといふ―からです/明暗(漱石)」
わけ-あり【訳有り】🔗⭐🔉
わけ-あり [0] 【訳有り】
特別な事情がある,ということ。「突然の議長辞任はどうも―だ」「あの二人は―なのさ」
わけ-がら【訳柄】🔗⭐🔉
わけ-がら [0][4] 【訳柄】
事情。理由。訳合い。わけ。
わけ-ざと【分け里・訳里】🔗⭐🔉
わけ-ざと 【分け里・訳里】
〔「分け有る里」の意〕
遊里。遊郭。色里。
わけ-しらず【訳知らず】🔗⭐🔉
わけ-しらず 【訳知らず】
人情の機微が理解できないこと。また,そういう人。「さても
衆道の―め/浮世草子・五人女 5」

衆道の―め/浮世草子・五人女 5」
わけ-しり【訳知り】🔗⭐🔉
わけ-しり [0][4] 【訳知り】
(1)物事の事情に通じていること。また,その人。
(2)特に遊里についてよく知っていること。また,その人。通。いき。通人。粋人。
わけ-な・い【訳無い】🔗⭐🔉
わけ-な・い [1] 【訳無い】 (形)[文]ク わけな・し
(1)手間がかからない。容易だ。「集合場所が―・くみつかる」
(2)たわいない。とるに足りない。「―・き事どもを見とがめゐるこそをかし/浮世草子・一代男 1」
わけ-なし【訳無し】🔗⭐🔉
わけ-なし [0] 【訳無し】
(1)たやすいこと。容易なこと。「何,袂ツ草を着けときやあ―だ/照葉狂言(鏡花)」
(2)理由や根拠のないこと。「なんでわらふのかまるで―なり/当世書生気質(逍遥)」
わけ-ら・し【訳らし・分けらし】🔗⭐🔉
わけ-ら・し 【訳らし・分けらし】 (形シク)
(1)事情があるらしい。いわれがありそうだ。「上書悉く破りしは,―・しく見えて/浮世草子・一代男 2」
(2)色めいている。粋だ。「いかさま衆道の―・しき風俗なり/浮世草子・男色大鑑 2」
やくご【訳語】(和英)🔗⭐🔉
やくご【訳語】
the Japanese[English];→英和
a Japanese[an English]equivalent.
やくし【訳詩】(和英)🔗⭐🔉
やくし【訳詩】
a poem in translation;a poem translated.
やくしゃ【訳者】(和英)🔗⭐🔉
やくしゃ【訳者】
a translator.
やくしゅつ【訳出する】(和英)🔗⭐🔉
やくしゅつ【訳出する】
⇒訳す.
やくす【訳す】(和英)🔗⭐🔉
やくす【訳す】
translate[put].→英和
やくちゅう【訳注】(和英)🔗⭐🔉
やくちゅう【訳注】
translation with notes;translated and annotated.
やくどく【訳読】(和英)🔗⭐🔉
やくどく【訳読】
(oral) translation.
やくぶん【訳文】(和英)🔗⭐🔉
やくぶん【訳文】
a translation;a version.→英和
やくほん【訳本】(和英)🔗⭐🔉
やくほん【訳本】
atranslation.
わけ【訳】(和英)🔗⭐🔉
広辞苑+大辞林に「訳」で始まるの検索結果。