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ご-と【五斗】🔗🔉

ご-と [1] 【五斗】 醤油の滓(カス)。ひしお・もろみより粗製のもの。 →五斗味噌(ミソ)

ごと【如】🔗🔉

ごと 【如】 (助動) 〔助動詞「ごとし」の語幹〕 似ているものに比べ,たとえる意を表す。…ように。…のようだ。「梅の花今咲ける〈ごと〉散り過ぎず我が家(エ)の園にありこせぬかも/万葉 816」「雪こぼすが〈ごと〉降りてひねもすに止まず/伊勢 85」「秋の夜の明くるも知らず鳴く虫はわが〈ごと〉ものや悲しかるらむ/古今(秋上)」 →ごとし

ごと【共】🔗🔉

ごと 【共】 (接尾) 名詞に付いて,そのものもいっしょにの意を表す。ぐるみ。「財布―落とす」「りんごを皮―食べる」

ごと【毎】🔗🔉

ごと 【毎】 (接尾) 名詞や動詞の連体形に付いて,…のたびに,どの…もみな,などの意を表す。「月―の支払い」「日―に」「人―に」「一雨降る―に暖かくなる」 〔「ごとに」の形で用いられることが多い〕

こと-あたらし・い【事新しい】🔗🔉

こと-あたらし・い [6] 【事新しい】 (形)[文]シク ことあたら・し (1)ことさらめいている。わざとらしい。「そんなことは―・く言うまでもない」 (2)今までと違って新しい。改まっている。「―・しくして焼塩にて飲出し/浮世草子・一代男 8」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

こと-あまつかみ【別天つ神】🔗🔉

こと-あまつかみ 【別天つ神】 「古事記」神統譜で,天つ神の中の別格の神。天地開闢(カイビヤク)の時出現した,天之御中主神(アマノミナカヌシノカミ)・高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)・神産巣日神(カミムスヒノカミ)・宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)・天之常立神(アマノトコタチノカミ)の五神。

こと-あらためて【事改めて】🔗🔉

こと-あらためて 【事改めて】 (連語) わざわざ改めて。ことさらに。「―問いただす」

ことい【特牛・特負】🔗🔉

ことい コトヒ 【特牛・特負】 「こというし(特牛)」に同じ。「淡路の門(ト)渡る―こそ角を並べて渡るなれ/梁塵秘抄」

ことい-うし【特牛・牡牛】🔗🔉

ことい-うし コトヒ― 【特牛・牡牛】 〔古くは「こというじ」とも〕 強く大きな牡牛(オウシ)。こといのうし。ことい。こってい。こっていうし。こってうし。こっとい。「―程なる黒犬なるを/浮世草子・永代蔵 2」

ことい-うし-の【特牛の・特負牛の】🔗🔉

ことい-うし-の コトヒ― 【特牛の・特負牛の】 (枕詞) 「三宅の浦」にかかる。 〔特牛が租米を屯倉(ミヤケ)に運ぶことからいうか〕 「―三宅の潟にさし向ふ鹿島の崎に/万葉 1780」

こと-いと【琴糸・箏糸】🔗🔉

こと-いと [2][0] 【琴糸・箏糸】 琴の弦。ことのお。

ご-とう【梧桐】🔗🔉

ご-とう [0][1] 【梧桐】 (1)アオギリの異名。 (2)「五三(ゴサン)の桐(キリ)」に同じ。

ご-とう【御灯】🔗🔉

ご-とう [0] 【御灯】 (1)神仏や貴人の前にともす灯火。みあかし。 (2)陰暦三月三日・九月三日に,天皇が北辰(北極星)に灯明をささげる行事。「ついたちには―の御清まはりなべければ/栄花(初花)」

ご-とう【語頭】🔗🔉

ご-とう [0] 【語頭】 言葉や単語の最初の部分。最初の文字や音。 ⇔語尾 ⇔語末 「―を強めて発音する」

ごとう-おん【語頭音】🔗🔉

ごとう-おん [2] 【語頭音】 単語,または文節などの(形態)音韻論的単位の最初の位置にある音。語中音や語末音とは異なった条件に支配されることが多く,例えば日本語では,ガ行鼻濁音は語中,語末には立つが,語頭音にはなりえない。

ご-とう【誤答】🔗🔉

ご-とう ―タフ [0] 【誤答】 (名)スル 誤って答えること。また,誤った答え。 ⇔正答

ごとう【五島】🔗🔉

ごとう ゴタウ 【五島】 「五島列島(レツトウ)」の略。

ごとう-くじら【五島鯨】🔗🔉

ごとう-くじら ゴタウクヂラ [4] 【五島鯨】 ゴンドウクジラの別名。

ごとう-ずるめ【五島鯣】🔗🔉

ごとう-ずるめ ゴタウ― [4] 【五島鯣】 長崎県五島列島産の上質のするめ。ケンサキイカで製したものが上等品。

ごとう-れっとう【五島列島】🔗🔉

ごとう-れっとう ゴタウ―タウ 【五島列島】 長崎県西部,東シナ海にある列島。中通(ナカドオリ)・若松・奈留・久賀(ヒサカ)・福江の五主島と多くの属島からなる。リアス式海岸が発達し,景観に富む。漁業が盛ん。

ごとう【五島】🔗🔉

ごとう ゴタウ 【五島】 姓氏の一。

ごとう-けいた【五島慶太】🔗🔉

ごとう-けいた ゴタウ― 【五島慶太】 (1882-1959) 実業家。長野県生まれ。東大卒。鉄道省を経て私鉄の経営に転じ,沿線を開発して東急グループの創始者となる。また,古写経・書籍・絵画・茶道具を収集し大東急記念文庫を設け,没後は遺品を収めた五島美術館が設立された。

ごとう【後藤】🔗🔉

ごとう 【後藤】 姓氏の一。

ごとう-いちじょう【後藤一乗】🔗🔉

ごとう-いちじょう 【後藤一乗】 (1791-1876) 幕末・明治初頭の金工。本名八郎兵衛光代。号は伯応・凸凹山人など。従来の後藤彫に新風を加え,後藤家の最後を飾った。法橋・法眼に昇叙され,船田一琴・荒木東明ら多数の門弟を擁した。 →後藤彫

ごとう-こんざん【後藤艮山】🔗🔉

ごとう-こんざん 【後藤艮山】 (1659-1733) 江戸中期の医師。江戸の人。名は達。古医方の泰斗。百病一気留滞説を立て,灸(キユウ)・温泉・熊の胆(イ)の療法を勧めた。著「病因考」など。

ごとう-さいじろう【後藤才次郎】🔗🔉

ごとう-さいじろう ―サイジラウ 【後藤才次郎】 江戸前期の陶工。九谷焼(クタニヤキ)の祖。肥前国有田で製陶法を学び加賀国江沼郡九谷村で開窯。生没年未詳。

ごとう-しざん【後藤芝山】🔗🔉

ごとう-しざん 【後藤芝山】 (1721-1782) 江戸中期の儒学者。名は世鈞。高松藩の藩校で教授。四書五経の訓点,後藤点を創始。

ごとう-しょうじろう【後藤象二郎】🔗🔉

ごとう-しょうじろう ―シヤウジラウ 【後藤象二郎】 (1838-1897) 政治家。土佐藩の出身。山内容堂に大政奉還の建白をさせた。維新後,参与・参議。征韓論により下野。自由民権運動に参加して,自由党結成に参加。解党後,大同団結運動を展開。逓相・農商務相を歴任。

ごとう-しんぺい【後藤新平】🔗🔉

ごとう-しんぺい 【後藤新平】 (1857-1929) 政治家。岩手県生まれ。須賀川医学校卒。初代満鉄総裁・逓相・内相・外相・東京市長などを歴任。大陸進出を鼓吹した。

ごとう-ちゅうがい【後藤宙外】🔗🔉

ごとう-ちゅうがい ―チウグワイ 【後藤宙外】 (1866-1938) 小説家・評論家。秋田県生まれ。本名,寅之助。東京専門学校卒。「新小説」を編集,自然主義に対抗して「非自然主義」を唱えた。小説「ありのすさび」「腐肉団」,評論「非自然主義」「明治文壇回顧録」など。

ごとう-てん【後藤点】🔗🔉

ごとう-てん [2] 【後藤点】 漢文訓読法の一。高松藩の儒者後藤芝山(シザン)が四書・五経に施した訓点。江戸時代に最も世に行われた。

ごとう-とくじょう【後藤徳乗】🔗🔉

ごとう-とくじょう 【後藤徳乗】 (1550-1631) 安土桃山期の金工。本名源次郎光基,四郎兵衛と称す。後藤家五代目を継ぐ。信長・秀吉に重用され,分銅・判金の製作にあたり,また折紙を発行。後藤家中興の祖。名品が多く現存。 →後藤彫(ボリ)

ごとう-ぬり【後藤塗】🔗🔉

ごとう-ぬり [0] 【後藤塗】 高松市で産する漆器。明治時代に後藤太平が創始。下地をつけず,素地(キジ)に直接漆を塗るので剥落(ハクラク)しにくい。

ごとう-ぼり【後藤彫】🔗🔉

ごとう-ぼり [0] 【後藤彫】 後藤祐乗を祖とする後藤家の金工の手になる刀装小道具および鐔(ツバ)。将軍家・諸大名の正式の拵(コシラ)えは必ずこれを用いた。地金はほぼ金・赤銅(シヤクドウ)に限られ,意匠・形式なども定式があった。家彫(イエボ)り。後藤家彫。後藤物。

ごとう-まきた【後藤牧太】🔗🔉

ごとう-まきた 【後藤牧太】 (1853-1930) 物理学者。理科教育の先駆者。三河の生まれ。東京高等師範教授。実験教育によって理科教育を改善することに尽力。各種の簡易実験装置を考案したほか,魔鏡の研究にも携わった。

ごとう-またべえ【後藤又兵衛】🔗🔉

ごとう-またべえ ―マタベ 【後藤又兵衛】 (1560-1615) 安土桃山時代の武将。名は基次。黒田孝高・長政父子に仕え,九州・朝鮮出兵などに軍功があり,のち長政と合わず浪人。大坂夏の陣には豊臣方に属して道明寺に戦死した。

ごとう-みつつぐ【後藤光次】🔗🔉

ごとう-みつつぐ 【後藤光次】 (1571-1625) 江戸初期の金工。通称,庄三郎。京都の人。徳川家康の信を得て御金改役となり,金座・銀座を運営。

ごとう-もの【後藤物】🔗🔉

ごとう-もの [0] 【後藤物】 ⇒後藤彫(ゴトウボリ)

ごとう-ゆうじょう【後藤祐乗】🔗🔉

ごとう-ゆうじょう ―イウジヨウ 【後藤祐乗】 (1440-1512) 室町中期の金工。美濃の武士で足利義政に仕える。通称,四郎兵衛。諱(イミナ)は正奥。家彫り(後藤彫)の始祖。格調ある高雅な作風により室町将軍以下に重用され,後世に多大な影響を与えた。目貫と笄(コウガイ)の作品が多く「秋田竜」「濡れ烏の二所」などは有名。 →後藤彫(ボリ)

ご-とう【後唐】🔗🔉

ご-とう ―タウ 【後唐】 ⇒こうとう(後唐)

こと-うけ【言承け】🔗🔉

こと-うけ 【言承け】 受け答え。返辞。返答。うけあい。「都の人は―のみよくて実なし/徒然 141」

ごとうじ-せん【後藤寺線】🔗🔉

ごとうじ-せん 【後藤寺線】 JR 九州の鉄道線。福岡県新飯塚・田川後藤寺間,13.3キロメートル。かつては石炭・石灰石の輸送線。

ごとう-しゃく【五等爵】🔗🔉

ごとう-しゃく [2] 【五等爵】 公・侯・伯・子・男の五階級の爵位。中国周代,天子が諸侯に与えたという。五爵。

ご-とうしょ【御当所】🔗🔉

ご-とうしょ ―タウシヨ [2] 【御当所】 敬意をもってその土地をいう語。

ごとうしょ-ずもう【御当所相撲】🔗🔉

ごとうしょ-ずもう ―タウシヨズマフ [5] 【御当所相撲】 興業する場所がその力士の出身地である相撲。御当地相撲。

ごとう-しん【五等親】🔗🔉

ごとう-しん [2] 【五等親】 ⇒五親等(ゴシントウ)

こと-うた【琴歌・箏歌】🔗🔉

こと-うた [2] 【琴歌・箏歌】 (1)琴に合わせて歌う歌。 (2)歌舞伎の下座の一。時代物の御殿・大名邸などの場の幕開きなどに用いられ,普通は三味線で琴の代用をする。

ご-とうち【御当地】🔗🔉

ご-とうち ―タウチ [2] 【御当地】 ある土地に来た人が,そこの人に敬意を表してその土地をいう語。「―ソング」

ごとう-づる【後藤蔓】🔗🔉

ごとう-づる [4] 【後藤蔓】 ツルアジサイの別名。

ことう-やき【湖東焼】🔗🔉

ことう-やき [0] 【湖東焼】 〔「湖東」は琵琶湖の東の意〕 江戸後期から明治時代にかけて滋賀県彦根付近に産した陶器。彦根の商人が始め,のちに井伊家の藩窯となった。

こと-うら【琴占】🔗🔉

こと-うら [0] 【琴占】 古代の占いの一種。琴を掻(カ)き鳴らして神霊を呼び迎え,吉凶を占うもの。のちには琴板を笏(シヤク)でたたいて占った。

こと-えり【言選り】🔗🔉

こと-えり 【言選り】 言葉を選ぶこと。用語を選択すること。「文を書けど,おほどかに―をし/源氏(帚木)」

こと-おさめ【事納め】🔗🔉

こと-おさめ ―ヲサメ [3] 【事納め】 「御事納(オコトオサ)め」に同じ。「―気をつけられる新(アラ)世帯/柳多留(初)」

ごとお-び【五十日】🔗🔉

ごとお-び ゴトヲ― [2] 【五十日】 月のうち,五・十のつく日。取引の支払い日にあたり,交通渋滞が激しい日とされる。

こと-おり【異折】🔗🔉

こと-おり ―ヲリ 【異折】 別の機会。他の場合。ほかの時。「―にこそともかくも候はめ/今昔 28」

こと-かけ【事欠け】🔗🔉

こと-かけ 【事欠け】 (1)「ことかき{(1)}」に同じ。「いかに―なればとて…さもしくなしぬ/浮世草子・一代男 1」 (2)「ことかき{(2)}」に同じ。「―なればこそ堪忍すれ/浮世草子・一代女 5」

こと-かわ・る【事変わる】🔗🔉

こと-かわ・る ―カハル [4] 【事変わる】 (動ラ五[四]) 様子が違っている。異なっている。「今までの様子とは―・り…」

ごとき【如き】🔗🔉

ごとき 【如き】 (助動) 〔助動詞「ごとし」の連体形から。現代語で,ややかたい文章語的な言い方として用いられる〕 (1)活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続して,「…のような」の意を表す。「彼〈ごとき〉いやなやつはいない」「今回の〈ごとき〉事件は二度と起こしてはならない」「部屋の中からだれかが言い争うが〈ごとき〉声が聞こえた」 (2)「のごときは」の形で,「…のようなもの」の意を表す。「除名処分の〈ごとき〉は最終的な手段だ」

こと-きみ【異君】🔗🔉

こと-きみ 【異君】 (1)他のお方。他の貴人。「―たちの住み給ふやうにて/宇津保(嵯峨院)」 (2)別の主君。「この君ならで日の本に,また―のましますべきか/謡曲・花筐」

ご-とく【五徳】🔗🔉

ご-とく [0] 【五徳】 (1)五つの徳目。仁・義・礼・智・信。あるいは温・良・恭・倹・譲。また,五行(ゴギヨウ)(木・火・土・金・水)の徳など。 (2)〔孫子(始計)〕 武将が意を用いるべき五つの徳目。知・信・仁・勇・厳。 (3)火鉢の灰の中に据えて,鉄瓶(テツビン)や釜(カマ)などをのせる,三本脚の輪形の台。 (4)家紋の一。{(3)}の全形をかたどったもの。 →かなわ(金輪)(3) 五徳(3) [図]

ご-とく【悟得】🔗🔉

ご-とく [0] 【悟得】 (名)スル 悟りを開いて真理を会得すること。「一新理を―するものあれば/西洋聞見録(文夫)」

ごとく【如く】🔗🔉

ごとく 【如く】 (助動) 〔助動詞「ごとし」の連用形から。現代語で,ややかたい文章語的な言い方として用いられる〕 活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続して,「…のように」「…のようで」などの意を表す。「お師匠様の円満微妙な色白の顔がにぶい明りの中に来迎仏の〈ごとく〉浮かんだ」

ごとくだいじ【後徳大寺】🔗🔉

ごとくだいじ 【後徳大寺】 姓氏の一。

ごとくだいじ-さねさだ【後徳大寺実定】🔗🔉

ごとくだいじ-さねさだ 【後徳大寺実定】 (1139-1191) 平安末期の歌人。藤原公能(キンヨシ)の長子。左大臣。法号,如円。詩・管弦にも優れる。家集「林下集」,日記「槐林記」

ごとく-ち【後得智】🔗🔉

ごとく-ち [3] 【後得智】 〔仏〕 現象界の個々の物事の相違を認める智慧(チエ)。あらゆる物事が無差別であると知る根本智ののちに得られる。仏は衆生の差別を知って救済しようとするので,衆生を救済するのは後得智とされる。

ごとく-なり【如くなり】🔗🔉

ごとく-なり 【如くなり】 (助動)(ごとくなら・ごとくなり(ごとくに)・ごとくなり・ごとくなる・ごとくなれ・ごとくなれ) 〔「ごとくにあり」の転〕 活用語の連体形や体言,またそれらに助詞「の」「が」の付いたものに接続する。 (1)似ているものに比べ,たとえる意を表す。…のようだ。…のようである。…のとおりである。「高き山も,麓のちりひぢよりなりて,あま雲たなびくまで,おひのぼれる〈ごとくに〉,この歌もかくの〈ごとくなる〉べし/古今(仮名序)」 (2)不確かな断定を表す。「まことに聞くが〈ごとくなら〉ば不便なる事也/著聞 17」

こと-くに【異国】🔗🔉

こと-くに 【異国】 (1)よその国。異郷。「おのが国にはあらで―に田をつくりけるが/宇治拾遺 4」 (2)外国。異邦。とつくに。「広く―のことを知らぬ女のため/源氏(常夏)」

こ-とくにん【子徳人】🔗🔉

こ-とくにん 【子徳人】 子宝を多く得た人。子福者。子沢山(コダクサン)。「徳人の中にても―にて候ふ/清元・舌出し三番叟」

ことく-らく【胡徳楽】🔗🔉

ことく-らく 【胡徳楽】 舞楽の一。右方高麗楽(コマガク)。高麗壱越(イチコツ)調。襲(カサネ)装束。六人舞。酒宴の有り様を舞曲化したもので,喜劇的性格をもつ。 胡徳楽 [図]

こと-くわ・う【言加ふ】🔗🔉

こと-くわ・う ―クハフ 【言加ふ】 (動ハ下二) (1)横から人の話に口を出す。差し出口をする。「男(オノコ)は―・へ候ふべきにあらず/枕草子 23」 (2)唱和する。「兵部卿宮,青柳折り返しおもしろく謡ひ給ふ。あるじのおとども―・へ給ふ/源氏(胡蝶)」

ごと-ごと🔗🔉

ごと-ごと [1] (副) (1)堅く重い物が触れ合う音を表す語。「天井で―(と)音がする」 (2)物が煮える音を表す語。「―(と)里芋を煮る」

こと-こまか・い【事細かい】🔗🔉

こと-こまか・い [5] 【事細かい】 (形) 細部にいたるまでくわしい。詳細である。「あれこれ―・く注意を与える」

こと-こまやか【事細やか】🔗🔉

こと-こまやか [4] 【事細やか】 (形動)[文]ナリ 「事細(コトコマ)か」に同じ。「―にめんどうをみる」

こと-さえく【言喧く】🔗🔉

こと-さえく ―サヘク 【言喧く】 (枕詞) 言葉の分かりにくいことから,外国である「韓(カラ)」「百済(クダラ)」などを含む地名「百済の原」「韓の崎」などにかかる。「―辛(カラ)の崎なるいくりにそ/万葉 135」「―百済の原ゆ/万葉 199」

こと-さき【琴軋】🔗🔉

こと-さき [0] 【琴軋】 和琴(ワゴン)の撥(バチ)。

こと-さきく【事幸く】🔗🔉

こと-さきく 【事幸く】 (副) 平安に。幸福に。無事で。「―ま幸(サキ)くませと/万葉 3253」 〔「言(コト)幸く」で,言霊(コトダマ)の力によって平安にの意とする説もある。あるいは「殊(コト)幸く」で,格別平安にの意か〕

ことさけ-を【琴酒を】🔗🔉

ことさけ-を 【琴酒を】 (枕詞) 「押垂(オシタ)れ小野」にかかる。語義・かかり方未詳。「―押垂小野ゆ出づる水/万葉 3875」

こと-さ・む【事醒む】🔗🔉

こと-さ・む 【事醒む】 (動マ下二) 興ざめする。興をそがれる。「興宴の座も―・めてしめりかへりければ/著聞 11」

ことさら-め・く【殊更めく】🔗🔉

ことさら-め・く [5] 【殊更めく】 (動カ五[四]) わざとらしく思われる。大げさに見える。「―・いてかえっておかしい」

ことし-まい【今年米】🔗🔉

ことし-まい [0] 【今年米】 「新米(シンマイ){(1)}」に同じ。[季]秋。

ごとし【如し・若し】🔗🔉

ごとし 【如し・若し】 (助動)((ごとく)・ごとく・ごとし・ごとき・○・○) 活用語の連体形や体言,また,それらに助詞「が」「の」の付いたものに接続する。 (1)似ているものに比べたとえる意を表す。…のようだ。…のとおりだ。「涙,雨の脚の〈ごとく〉こぼる/宇津保(吹上・下)」「おごれる人も久しからず,ただ春の夜の夢の〈ごとし〉/平家 1」 (2)同類中の一例として提示する意を表す。…のような。「黒き革籠三合を置けり。すなはち和歌・管絃・往生要集〈ごとき〉の抄物を入れたり/方丈記」 (3)はっきりと断定しないで,婉曲・不確実にいうのに用いられる。…ようだ。…ようである。「松島は笑ふが〈ごとく〉,象潟はうらむが〈ごとし〉/奥の細道」 〔(1)語源は「同じ」の意を表す「こと」を形容詞的に活用させたもの。(2)中古には,漢文訓読文系列の文章に多く用いられ,和文に多く用いられる「やうなり」と対照的な特色を示した。なお,中古の和文でも,男性の書いたものには「ごとし」も用いられた。(3)上代・中古には,語幹「ごと」が連用形「ごとく」と同じように用いられることがある。→ごと(如)〕

こと-し-も【事しも】🔗🔉

こと-し-も 【事しも】 (副) 〔「事」に助詞「し」「も」が付いた語〕 ちょうど。まるで…のように。「―我が父母(ブモ)などの病まんを歎かんが如く/今昔 12」

こ-としより【小年寄】🔗🔉

こ-としより 【小年寄】 豊臣時代の中老の異名。 →大年寄

こと-しろ【事代】🔗🔉

こと-しろ 【事代】 神の託宣を告げること。また,その者。「天(アメ)に―,虚(ソラ)に―/日本書紀(神功訓)」

ことしろぬし-の-かみ【事代主神】🔗🔉

ことしろぬし-の-かみ 【事代主神】 記紀神話で,大己貴神(オオアナムチノカミ)の子とされる託宣の神。国譲りの時,父神に国土の献上を勧める。のち,皇室の守護神。

こと-た・る【事足る】🔗🔉

こと-た・る 【事足る】 (動ラ四) 「ことたりる(事足)」に同じ。「―・りなんとて,心よく数献に及びて/徒然 215」 〔現代語でも,ときに,「それで―・れりとされては困る」などと用いられることがある〕

ごと-つ・く🔗🔉

ごと-つ・く [0] (動カ五[四]) ごとごとと音がする。「車輪を―・かせて馬車が通る」

こと-てん【事典】🔗🔉

こと-てん [0] 【事典】 「じてん(事典)」に同じ。「辞典」「字典」と区別していう。 ⇔ことば典

こと-と【事と】🔗🔉

こと-と 【事と】 (副) 〔名詞「こと」に助詞「と」が付いた語〕 (1)とりわけ。ことに。「このごろは―久しう見えず/蜻蛉(上)」 (2)すっかり。はっきりと。「つとめても―日高うなるまで御殿ごもり過ごしたるに/浜松中納言 4」

こと-と・う【言問ふ・事問ふ】🔗🔉

こと-と・う ―トフ 【言問ふ・事問ふ】 (動ハ四) 〔「ことどう」とも〕 (1)ものを言う。話をする。「―・はぬ木にはありとも/万葉 82」 (2)ものを言いかける。尋ねる。「名にし負はばいざ―・はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと/伊勢 9」 (3)訪れる。訪問する。「わづかに―・ふものとては,峯に木づたふ猿のこゑ/平家(灌頂)」 (4)男女が言い交わす。「我が妻に人も―・へ/万葉 1759」

こと-とき【異時】🔗🔉

こと-とき 【異時】 ほかの時。別の時。「よし,―は知らず,今宵(コヨイ)は詠め/枕草子 99」

こと-と・し【言疾し】🔗🔉

こと-と・し 【言疾し】 (形ク) うわさがひどい。人の口がやかましい。「―・くは中は淀ませ水(ミ)無し川/万葉 2712」

こと-な・す【言成す】🔗🔉

こと-な・す 【言成す】 (動サ四) (1)言葉に出す。告げる。「うつせみの八十(ヤソ)言のへは繁くとも争ひかねて我(ア)を―・すな/万葉 3456」 (2)うわさする。言いはやす。「紅の深染めの衣下に着て上に取り着ば―・さむかも/万葉 1313」

ごと-に【毎に】🔗🔉

ごと-に 【毎に】 (接尾) ⇒ごと(毎)

こと-の-お【琴の緒】🔗🔉

こと-の-お ―ヲ 【琴の緒】 琴(キン)・箏(ソウ)など弦楽器の弦。琴糸。

こと-の-おこり【事の起こり】🔗🔉

こと-の-おこり 【事の起こり】 (連語) そのことが起こった原因。事の発端(ホツタン)。

ごとう【語頭】(和英)🔗🔉

ごとう【語頭】 the beginning of a word.→英和

ごとく【五徳】(和英)🔗🔉

ごとく【五徳】 a tripod;→英和 a trivet.→英和

ことなかれ【事勿れ主義】(和英)🔗🔉

ことなかれ【事勿れ主義】 the principle of ‘peace-at-any-price.'

ことにする【異にする】(和英)🔗🔉

ことにする【異にする】 ⇒異なる.

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