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ご‐と【五斗】🔗🔉

ご‐と【五斗】 醤油(しようゆ)のかす。もろみ。「五斗米(ごとべい)」の略。

ごと【△如】🔗🔉

ごと【如】 《比況の助動詞「ごとし」の語幹》…のように。「ごとし」の連用形にあたる。「渡る日の暮れぬるが―照る月の雲隠る―沖つ藻のなびきし妹(いも)は」〈万・二〇七〉…のようだ。「ごとし」の終止形にあたる。「逢(あ)ふことは玉の緒ばかり名の立つは吉野の川のたぎつ瀬の―」〈古今・恋三〉

ごと🔗🔉

ごと 〔接尾〕名詞に付いて、そのものも含めて、の意を表す。…とともに。…ぐるみ。「皮―食べる」「車―船に乗る」

ごと【△毎】🔗🔉

ごと【毎】 〔接尾〕(「ごとに」の形で用いられることが多い)名詞や動詞の連体形などに付いて、その事をするたびに、そのいずれもが、などの意を表す。…のたびに。どの…もみな。「年―に」「会う人―に」

こと‐あたらし・い【事新しい】🔗🔉

こと‐あたらし・い【事新しい】 [形]ことあたら・し[シク]今までのものと違って新しい。「―・い出品はない」ことさらに取り上げるさま。わざとらしい。「―・く説明するまでもない」

こと‐あまつかみ【△別天つ神】🔗🔉

こと‐あまつかみ【別天つ神】 古事記で、天地開闢(かいびやく)の初めに現れたとされる神。天つ神の中で別格とされる。天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)・宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)・天之常立神(あまのとこたちのかみ)の五神。

こと‐あれかし【事有れかし】🔗🔉

こと‐あれかし【事有れかし】 〔連語〕《「かし」は強めの終助詞》何か事件などが起こればいいと待ち望むようす。事が起こってくれよ。「―と待ち構える」

ことい【特=牛】ことひ🔗🔉

ことい【特牛】ことひこというし」に同じ。「淡路の門(と)渡る―こそ、角を並べて渡るなれ」〈梁塵秘抄・二〉

ことい‐うし【△特牛】ことひ‐🔗🔉

ことい‐うし【特牛】ことひ‐ 《古くは「こというじ」とも》頭が大きく、強健で、重荷を負うことのできる牡牛。ことい。こってい。こといのうし。「しぶしぶに馬鍬(まぐわ)引く小田の―打たれぬ先に歩めと思へど」〈草径集〉

こというし‐の【△特牛の】ことひうし‐🔗🔉

こというし‐の【特牛の】ことひうし‐ 〔枕〕特牛が租米を屯倉(みやけ)に運ぶところから、地名の「みやけ(三宅)」にかかる。「―三宅の潟(かた)にさし向かふ」〈万・一七八〇〉

こと‐いた【琴板】🔗🔉

こと‐いた【琴板】 琴占(ことうら)に用いる檜(ひのき)の板。長さ約七五センチ、幅約三〇センチ、厚さ約三センチ余りのもので、笏(しやく)でたたいて神おろしを行う。→琴占

こと‐いと【琴糸】🔗🔉

こと‐いと【琴糸】 琴に張る糸。琴の緒。琴の弦。

ことい‐の‐うし【△特牛】ことひ‐🔗🔉

ことい‐の‐うし【特牛】ことひ‐こというし」に同じ。「―を二疋(ひき)までただ一月に見殺(たを)し」〈浮・沖津白浪〉

ごとう【五島】ゴタウ🔗🔉

ごとう【五島】ゴタウ 「五島列島」の略。

ご‐とう【後唐】‐タウ🔗🔉

ご‐とう【後唐】‐タウ こうとう(後唐)

ごとう【後藤】🔗🔉

ごとう【後藤】 姓氏の一。

ご‐とう【×梧×桐】🔗🔉

ご‐とう【××桐】 《「ごどう」とも》アオギリの別名。《季 夏》「水無月の枯葉相つぐ―かな/石鼎」

ご‐とう【御灯】🔗🔉

ご‐とう【御灯】 神仏・貴人などの前にともす灯火。みあかし。陰暦三月三日と九月三日に天皇が北辰(北極星)に灯火をささげる儀式。また、その灯火。みとう。「三月には三日の御節句、―、曲水の宴」〈太平記・二四〉

ご‐とう【語頭】🔗🔉

ご‐とう【語頭】 単語の初めの部分。「―にアクセントがある」語尾/語末。

ご‐とう【誤答】‐タフ🔗🔉

ご‐とう【誤答】‐タフ [名]スルまちがって答えること。また、まちがった答え。「一〇問中の三問を―する」

ごとう‐くじら【五島鯨】ゴタウくぢら🔗🔉

ごとう‐くじら【五島鯨】ゴタウくぢら ゴンドウクジラの別名。

こと‐うけ【言△承け】🔗🔉

こと‐うけ【言承け】 受け答え。返答。また、引き受けること。承知。「都の人は、―のみよくて実(まこと)なし」〈徒然・一四一〉

ごとうけ‐ぼり【後×藤家彫】🔗🔉

ごとうけ‐ぼり【後×藤家彫】 後藤祐乗(ゆうじよう)を祖とする後藤家の金工が彫った装剣金具。将軍家・諸大名の正式の拵(こしら)えに用いられた。後藤物。家彫(いえぼり)。後藤彫。

ごとう‐こんざん【後藤艮山】🔗🔉

ごとう‐こんざん【後藤艮山】一六五九〜一七三三]江戸中期の医師。江戸の人。名は達。別号は養庵。父の郷里の京都に帰って開業。多くの門人を育て、古医方の祖とされる。当時の医師の常識を破り、僧形をせずに平服をつけた。

ごとう‐しざん【後藤芝山】🔗🔉

ごとう‐しざん【後藤芝山】一七二一〜一七八二]江戸中期の儒学者。讚岐(さぬき)の人。名は世鈞。高松藩主の侍講となり、藩校の講道館を設立。四書五経に施した訓点は、後藤点として知られる。著「元明史略」など。

ごとう‐しゃく【五等爵】🔗🔉

ごとう‐しゃく【五等爵】 五爵(ごしやく)

ご‐とうしょ【御当所】‐タウシヨ🔗🔉

ご‐とうしょ【御当所】‐タウシヨ御当地」に同じ。

ごとう‐しょうじろう【後藤象二郎】‐シヤウジラウ🔗🔉

ごとう‐しょうじろう【後藤象二郎】‐シヤウジラウ一八三八〜一八九七]政治家。土佐の人。公武合体・大政奉還運動に活躍。維新後は新政府に仕えたが、征韓論に敗れて下野。板垣退助らとともに愛国公党を組織し、民選議院設立建白に参画。のち、大同団結運動を提唱した。逓信相・農商務相を歴任。

ごとうしょ‐ずもう【御当所相‐撲】ゴタウシヨずまふ🔗🔉

ごとうしょ‐ずもう【御当所相撲】ゴタウシヨずまふ その力士の出身地で行われる場所相撲。

ごとう‐しんぺい【後藤新平】🔗🔉

ごとう‐しんぺい【後藤新平】一八五七〜一九二九]政治家。岩手の生まれ。満鉄初代総裁となり、植民地経営に活躍。逓信・内務・外務各大臣、東京市長などを歴任。また、関東大震災直後の東京の復興と、日ソ国交回復に尽力した。

ごとう‐するめ【五島×鯣】ゴタウ‐🔗🔉

ごとう‐するめ【五島×鯣】ゴタウ‐ 長崎県五島地方から産出する上等のするめ。

ごとう‐せいたろう【五島清太郎】ゴタウセイタラウ🔗🔉

ごとう‐せいたろう【五島清太郎】ゴタウセイタラウ一八六七〜一九三五]動物学者。山口の生まれ。東京帝大教授。クラゲ・ヒトデや寄生虫の研究で知られる。日本の寄生虫学の創始者の一人。大正二年(一九一三)学士院賞受賞。著「外部寄生性吸虫類の研究」「実験動物学」。

ごとう‐せん【五当銭】ゴタウ‐🔗🔉

ごとう‐せん【五当銭】ゴタウ‐ 一個で通用銭五文に相当した中国の銭貨。日本には天明四年(一七八四)発行の仙台通宝がある。

こと‐うた【琴歌・×箏歌】🔗🔉

こと‐うた【琴歌・×箏歌】 琴に合わせてうたう歌。歌舞伎下座音楽の一。の感じを取り入れたもので、時代物の御殿の場の幕開きなどに用いる。普通は三味線を伴奏とする。

ご‐とうち【御当地】‐タウチ🔗🔉

ご‐とうち【御当地】‐タウチ 他の土地の人が、敬意を表して訪問した土地をいう語。御当所。「―は初お目見得です」「―ソング」

ごとう‐ちゅうがい【後藤宙外】‐チウグワイ🔗🔉

ごとう‐ちゅうがい【後藤宙外】‐チウグワイ一八六六〜一九三八]小説家・評論家。秋田の生まれ。本名、寅之助。「新小説」を編集し、反自然主義の立場に立つ。小説「ありのすさび」「闇のうつつ」、回想録「明治文壇回顧録」など。

ごとう‐づる【後×藤×蔓】🔗🔉

ごとう‐づる【後××蔓】 ツルデマリの別名。

ごとう‐てん【後×藤点】🔗🔉

ごとう‐てん【後×藤点】 漢文訓読法の一。江戸中期、高松藩の儒者後藤芝山(しざん)のつけた四書五経の訓点。広く世に行われた。

ごとう‐とうしろう【後藤藤四郎】‐トウシラウ🔗🔉

ごとう‐とうしろう【後藤藤四郎】‐トウシラウ 短刀の名作。京都の刀工、粟田口(あわたぐち)藤四郎吉光の作。金座の後藤光次(みつつぐ)が所持したところからの名称で、現在は尾張の徳川家蔵。国宝。

ごとう‐ぼり【後×藤彫】🔗🔉

ごとう‐ぼり【後×藤彫】 後藤家彫

ごとう‐またべえ【後藤又兵衛】‐またベヱ🔗🔉

ごとう‐またべえ【後藤又兵衛】‐またベヱ?〜一六一五]安土桃山・江戸初期の武将。播磨(はりま)の人。名は基次。黒田孝高・長政に仕え、豊臣秀吉の九州出兵、文禄・慶長の役、関ヶ原の戦いに功をあげたが、のち、長政に疎んぜられて黒田家を退去。諸国流浪ののち豊臣秀頼に招かれて大坂城に入り、夏の陣で戦死。

ごとう‐みつつぐ【後藤光次】🔗🔉

ごとう‐みつつぐ【後藤光次】一五七一〜一六二五]江戸初期の幕府金改め役。本姓は橋本。通称、庄三郎。彫金師後藤徳乗の弟子。徳川家康に仕え、金座を統轄し、金貨の製造や地金・金貨の鑑定などに当たった。

ごとう‐もの【後×藤物】🔗🔉

ごとう‐もの【後×藤物】 後藤家彫

ことう‐やき【湖東焼】🔗🔉

ことう‐やき【湖東焼】 琵琶湖東岸の滋賀県彦根市付近で焼成された陶磁器。井伊家の藩窯となったが、文久二年(一八六二)廃窯。広義には明治二八年(一八九五)まで同地方で焼かれたものも含む。

ごとう‐ゆうじょう【後藤祐乗】‐イウジヨウ🔗🔉

ごとう‐ゆうじょう【後藤祐乗】‐イウジヨウ一四四〇〜一五一二]室町後期の装剣金工家。美濃の人。名は正奥。通称、四郎兵衛。足利義政に仕え、入道して祐乗と号した。目貫(めぬき)・小柄(こづか)・笄(こうがい)の三所物(みところもの)の意匠・技法に新機軸を打ち出し、後藤家彫(家彫)を創始。精巧で格調高い作風により、子孫代々将軍家の御用を勤めた。

こと‐うら【琴△占】🔗🔉

こと‐うら【琴占】 古代の占いの一。琴を弾いて神霊を迎え、神がかりした人の口から出る託宣によって吉凶を占った。後世は、琴の代わりに琴板(こといた)を笏(しやく)でたたいて占った。→琴板

ごとう‐れっとう【五島列島】ゴタウレツタウ🔗🔉

ごとう‐れっとう【五島列島】ゴタウレツタウ 長崎県西部、東シナ海上にある列島。福江島・久賀島・奈留島・若松島・中通(なかどおり)島など約二〇〇の島からなり、リアス式海岸が発達。漁業が盛ん。

こと‐えり【言△選り】🔗🔉

こと‐えり【言選り】 用語を選択すること。言葉選び。「文を書けど、おほどかに―をし」〈源・帚木〉

こと‐おさめ【事納め】‐をさめ🔗🔉

こと‐おさめ【事納め】‐をさめ 物事のしおさめ。御事納(おことおさ)」に同じ。御事納(おことおさ)」に同じ。《季 冬》「灯ともして下城の人や―/鳴雪」

こと‐おとこ【異男】‐をとこ🔗🔉

こと‐おとこ【異男】‐をとこ ほかの男。夫以外の情人である男。他(あだ)し男。「別当が妻、―にかたらはれて、跡を晦(くら)うして失(うせ)ぬ」〈宇治拾遺・三〉

ごとお‐び【五十日】ゴとを‐🔗🔉

ごとお‐び【五十日】ゴとを‐ 毎月の、五と十のつく日。納金などの日にあたり、道路が混みやすいとされる。

こと‐おり【異折】‐をり🔗🔉

こと‐おり【異折】‐をり 別の時。ほかの機会。「いつか―は、さはしたりし」〈能因本枕・四六〉

こと‐おんな【異女】‐をんな🔗🔉

こと‐おんな【異女】‐をんな ほかの女。妻以外の情人である女。他(あだ)し女。「―に思ひつきて、思ひ出でずなり侍りにけり」〈後拾遺・雑中・詞書〉

こと‐か・く【事欠く】🔗🔉

こと‐か・く【事欠く】 [動カ五(四)]物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも―・く始末」(「…にことかく」の形で用いて)他に適当なことがあるのに、よりによってわざわざそんなことをする。「言うに―・いて家族の悪口までしゃべるとは」→事を欠く[動カ下二]に同じ。「遁世者は、なきに―・けぬやうを計らひて過ぐる、最上のやうにてあるなり」〈徒然・九八〉

こと‐かけ【事欠け】🔗🔉

こと‐かけ【事欠け】 事欠き」に同じ。「いかに―なればとて、いつの程よりかく物毎をさもしくなしぬ」〈浮・一代男・一〉事欠き」に同じ。「これらは美児人(びせうじん)のなき国の―、隠居の親仁の翫(もてあそ)びのたぐひなるべし」〈浮・男色大鑑・一〉

こと‐かた【異方】🔗🔉

こと‐かた【異方】 別の所。別の方面。「しばし、―にやすらひて参り来む」〈源・葵〉

こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ🔗🔉

こと‐かたら・う【言語らふ】‐かたらふ [動ハ四]言葉を交わす。語り合う。「音にのみ聞けば悲しなほととぎす―・はむと思ふ心あり」〈かげろふ・上〉

こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる🔗🔉

こと‐かわ・る【事変(わ)る】‐かはる [動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは―・ってカラフルな制服が多くなった」

ごとき【△如き】🔗🔉

ごとき【如き】 《比況の助動詞「ごとし」の連体形》活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付いて、比喩(ひゆ)・例示を表す。…のような。「彼が言うごとき結果になる」「彼のごとき人物はこの世に二人とはいない」「眠るがごとき大往生」◆現代では文章語的表現、または改まった表現をする場合に用いられる。

こと‐き・れる【事切れる】🔗🔉

こと‐き・れる【事切れる】 [動ラ下一]ことき・る[ラ下二]息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに―・れていた」事が終わる。落着する。「疾(とく)してあはれ―・れよかし」〈平治・上〉

ご‐とく【五徳】🔗🔉

ご‐とく【五徳】 五つの徳目。温・良・恭・倹・譲(「論語」)、智・信・仁・勇・厳(「孫子」)など。金属や陶器で作った三本または四本脚のある輪。火鉢や炉の火の上にかぶせて立て、やかんや鉄瓶などをかける。紋所の名。の形を図案化したもの。

ご‐とく【悟得】🔗🔉

ご‐とく【悟得】 [名]スル悟りを開いて真理を会得すること。「一新理を―するものあれば」〈村田文夫・西洋聞見録〉

ごとく【△如く】🔗🔉

ごとく【如く】 《比況の助動詞「ごとし」の連用形》活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付いて、比喩(ひゆ)・例示を表す。…のように。…のとおり。「彼の言うごとく市場はまもなく安定した」「脱兎のごとく逃げ帰った」「一〇年前のことが今さらのごとく思い出される」◆現代では文章語的表現、または改まった表現をする場合に用いられる。

ごとくだいじ‐さねさだ【後徳大寺実定】🔗🔉

ごとくだいじ‐さねさだ【後徳大寺実定】 藤原実定の通称。

ごとく‐ち【後得×智】🔗🔉

ごとく‐ち【後得×智】 仏語。ものの本質の絶対平等を悟る根本智が得られたあとで、その平等に即して差別相があることを知る智。

ごとくなり【△如くなり】🔗🔉

ごとくなり【如くなり】 [助動][ごとくなら|ごとくに(ごとくなり)|ごとくなり|ごとくなる|ごとくなれ|ごとくなれ]《比況の助動詞「ごとし」の連用形「ごとく」+断定の助動詞「なり」から》「如(ごと)し」(助動)に同じ。「尭(げう)の子、尭のごとくならず」〈太平記・三一〉「海の上、昨日のごとくに風波見えず」〈土佐〉◆主として漢文訓読体の文章に多くみられる。

こと‐くに【異国】🔗🔉

こと‐くに【異国】 ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、―に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉外国。とつくに。「広く―の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉

ことくらく【胡徳楽】🔗🔉

ことくらく【胡徳楽】 雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の小曲。舞楽は六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。

ごとくん‐ば【△如くんば】🔗🔉

ごとくん‐ば【如くんば】 〔連語〕《比況の助動詞「ごとし」の連用形に係助詞「は」の付いた「ごとくは」の音変化》…のようであるならば。…ごとくならば。「中宮御悩の御こと、承り及ぶ―、ことさら成親卿が死霊など聞こえ候」〈平家・三〉

ごと‐ごと🔗🔉

ごと‐ごと [副]重い物が触れ合うときの音を表す語。「ことこと」より強く大きい音をいう。「貨物車が―(と)走る」物が煮える音を表す語。「ことこと」よりいくぶん強めの火力で煮ることにいう。「鳥がらを―(と)煮て出しをとる」

こと‐こまか【事細か】🔗🔉

こと‐こまか【事細か】 [形動][ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「―に説明する」

こと‐こまか・い【事細かい】🔗🔉

こと‐こまか・い【事細かい】 [形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「―・く指示を与える」

こと‐こまやか【事細やか】🔗🔉

こと‐こまやか【事細やか】 [形動][ナリ]「ことこまか」に同じ。「―な検討を加える」

こと‐さえく【言×喧く】‐さへく🔗🔉

こと‐さえく【言×喧く】‐さへく 〔枕〕外国人が意味の通じない言葉をしゃべる意から、「韓(から)」「百済(くだら)」にかかる。ことさやぐ。「―辛(から)の崎なる」〈万・一三五〉「―百済の原ゆ」〈万・一九九〉

こと‐さきく【事△幸く】🔗🔉

こと‐さきく【事幸く】 [副]無事で。平安に。しあわせに。「―、ま幸(さき)くませと」〈万・三二五三〉◆一説に、「言(こと)幸く」で、言霊(ことだま)の力によって無事であるように、の意とも。

こと‐さ・む【事×醒む】🔗🔉

こと‐さ・む【事×醒む】 [動マ下二]興ざめがする。「御鞠(まり)も―・めて入らせ給ひぬ」〈著聞集・八〉

こと‐さら【殊更】🔗🔉

こと‐さら【殊更】 [名・形動]考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。「―な仕打ち」「―につらく当たる」格別なさま。「衆議判の時、よろしき由沙汰ありて、後にも―に感じ仰せ下されける由」〈徒然・一四〉[副]わざわざ。「―行かなくても、ついでの時でよい」特に際立って。とりわけ。格別。「今年の冬は―寒い」

ことさら‐め・く【殊更めく】🔗🔉

ことさら‐め・く【殊更めく】 [動カ五(四)]わざとらしく見える。わざとらしくなる。「あまりほめるのも、―・いてかえっておかしい」

ごとし【△如し】🔗🔉

ごとし【如し】 [助動][○|ごとく|ごとし|ごとき|○|○]活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付く。比喩(ひゆ)的に、同等・類似の意を表す。…と同じだ。…のとおりだ。…のようだ。「あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」〈万・三二八〉「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」〈平家・一〉例示を表す。たとえば…のようだ。…など。「和歌、管絃、往生要集ごときの抄物(せうもつ)を入れたり」〈方丈記〉不確実な断定を表す。…のようだ。…らしい。「松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹きたわめて、屈曲おのづからためたるがごとし」〈奥の細道〉→ごとき◆「ごとし」は、中古では多く漢文訓読文に用いられるが、語幹にあたる「ごと」は上代・中古の和歌などに用いられた。は、中世以後の用法で、近代文語文にもみられる。

ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ🔗🔉

ことし‐おい【今年生ひ】‐おひ 今年新しく生え出たもの。「―の松は七日になりにけり残りの程を思ひこそやれ」〈拾遺・賀〉

こと‐し‐も【事しも】🔗🔉

こと‐し‐も【事しも】 [副]《名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。「聖人、―我が父母(ぶも)などの病まんを歎かむが如く歎き悲しみて云はく」〈今昔・一二・三五〉

こ‐としより【小年寄】🔗🔉

こ‐としより【小年寄】 豊臣政権の中老の異称。→大年寄

こと‐しろ【事代】🔗🔉

こと‐しろ【事代】 神の託宣を伝えること。また、その者。

ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】🔗🔉

ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】 出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。

こと‐た・りる【事足りる】🔗🔉

こと‐た・りる【事足りる】 [動ラ上一]《「ことたる」(四段)の上一段化》十分である。用が足りる。間に合う。「さしあたりこれだけあれば―・りる」

こと‐た・る【事足る】🔗🔉

こと‐た・る【事足る】 [動ラ四]「事足りる」に同じ。「時世にうつろひて、おぼえ衰へぬれば、心は心として―・らず」〈源・帚木〉

ごと‐つ・く🔗🔉

ごと‐つ・く [動カ五(四)]ごとごとと音がする。ごとごとと動く。「砂利道を―・きながら荷車が行く」

こと‐てん【事典】🔗🔉

こと‐てん【事典】じてん(事典)」に同じ。言葉の解釈を主とする「辞典(じてん)」に対して、事物の説明をするものを「事典(じてん)」と書くようになり、この二つを区別して呼ぶために生じた語。→言葉典(ことばてん)

こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ🔗🔉

こと‐と・う【言問ふ・事問ふ】‐とふ [動ハ四]物を言う。口をきく。「―・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に―・ひ明日帰り来む」〈万・三五一〇〉問いかける。尋ねる。「いかでなほ網代(あじろ)の氷魚(ひを)に―・はむ何によりてか我をとはぬと」〈大和・八九〉おとずれる。訪問する。「身に添ふ影よりほかに―・ふ人もなきを」〈狭衣・三〉

こと‐とき【異時】🔗🔉

こと‐とき【異時】 別の時。ほかの時。「―は知らず、今宵は詠め」〈枕・九九〉

こと‐と・し【言△疾し】🔗🔉

こと‐と・し【言疾し】 [形ク]世間のうわさがやかましい。「―・くは中は淀(よど)ませ水無し川絶ゆといふことをありこすなゆめ」〈万・二七一二〉

こと‐とて【事とて】🔗🔉

こと‐とて【事とて】 〔連語〕《名詞「こと(事)」+係助詞「とて」》理由を表す。…だから、それだけ。…だけあって。「年をとってからできた子供の―、かわいくてしかたがない」「念を入れた―、よい仕上がりだ」逆接の条件を表す。…こととはいえ。…だからとはいえ。「いくら初めての―大変失礼致しました」

こと‐なかれ【事×勿れ】🔗🔉

こと‐なかれ【事×勿れ】 〔連語〕《「なかれ」は「無し」の命令形》何事もなく無事に済むように。無事であれ。「道中―と祈る」

こ‐との【故殿】🔗🔉

こ‐との【故殿】 亡くなった貴人の男性。亡き殿。前(さき)の殿。「―のおはしまさましかば、と思ひ給へらるること多くこそ」〈源・竹河〉

こと‐の‐お【琴の緒】‐を🔗🔉

こと‐の‐お【琴の緒】‐を 琴に張る弦。琴の糸。

こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】🔗🔉

こと‐の‐きこえ【事の聞こえ】 ある事についてのうわさ。評判。とりざた。「さて宮の内には―有るべければ」〈栄花・浦々の別〉

こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】🔗🔉

こと‐の‐くみ【琴の組・×箏の組】(こと)の組歌。「―などは上代のままにて」〈鶉衣・音曲説〉

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[音]ジャク    ニャク    ニャ    ジャ [訓]なんじ    もし    も‐しくは    ごと‐し    し‐く    したが‐う    わか‐い [部首]艸 [総画数]8 [コード]区点    2867      JIS   3C63      S‐JIS 8EE1 [分類]常用漢字 [難読語] →おち【復ち・変若ち】かきつばた【杜若・燕子花】くまわかまる【阿若丸】そくば‐く【若干・幾許】そこば‐く【若干・幾許】にや‐け【若気】はんにゃ【般若】らんにゃ【蘭若】れんにゃ【練若】わか‐うど【若人】わか‐おもと【若御許】わかくるす‐ばら【若栗栖原】わかさ【若狭】わか‐さぎ【公魚・若鷺・わかしゅ‐まげ【若衆髷】わかしゅ‐わげ【若衆髷】わかな‐ご【若魚子】わか‐め【若布・和布・稚海藻】わかゆ【若鮎】わく‐ご【若子・若児】わ‐こ【和子・若子】わこうど【若人】

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[音]ジョ    ニョ [訓]ごと‐し    し‐く    ゆ‐く    もし [部首]女 [総画数]6 [コード]区点    3901      JIS   4721      S‐JIS 9440 [分類]常用漢字 [難読語] →アンジョ【ポルトガルanjo】いか‐が【如何】いか‐に【如何に】いか‐もの【如何物・偽物】いか‐ん【如何・奈何】いっか‐な【如何な】きさらぎ【如月・更衣・衣更着】きゅう‐じょ【翕如】じょうろ【如雨露】じょ‐さい【如才・如在】するすみ【匹如身】どう【如何】ほととぎす【時鳥・子規・杜鵑・不如帰・郭公】もころ‐お【如己男】

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[音]マイ    バイ [訓]つね    ごと [部首]毋 [総画数]6 [コード]区点    4372      JIS   4B68      S‐JIS 9688 [分類]常用漢字

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