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ひき【引き】🔗⭐🔉
ひき 【引き】
■一■ [0][2] (名)
(1)引くこと。また,その力。また,引く力に耐える強さ。「―のある和紙」
(2)特別に目をかけて力添えすること。引き立て。「社長の―で昇進する」
(3)頼りにできる特別の関係。つて。縁故。「友人の―で就職する」
(4)魚釣りで,魚が餌(エサ)をくわえて引くこと。また,その力。「―が強い」
(5)写真撮影で,カメラを後ろへ下げて撮影すること。あるいは下げる余地。「―がない」
→ズーム-バック
(6)観測点における地震波の P 波初動の方向が,震源の方に向くこと。
(7)江戸時代,検地の誤りや,風水害などで減収となった際に田租を減免すること。
(8)率いること。手引き。案内。「ますらをの―のまにまに/万葉 4220」
(9)「引き出物」の略。「三百づつお―をやる合点ぢや/浄瑠璃・万年草(中)」
■二■ (接頭)
動詞に付いて,その意味や語調を強めるのに用いられる。「ひっ」「ひん」となることも多い。「―止める」「―合わせる」
→ひっ
→ひん
ひき-あい【引(き)合い】🔗⭐🔉
ひき-あい ―アヒ [0] 【引(き)合い】
(1)比較や参考とするため例に引くこと。また,そのもの。「前例を―に出す」
(2)証人や参考人として法廷に召喚されること。また,その人。「家に賊が入つた―で,他日彼が法廷へ呼び出されたとき/思ひ出す事など(漱石)」
(3)売買注文。また,売買条件の問い合わせ。「新製品の―が殺到する」
(4)仲をとりもつこと。ひきあわせ。「先生からの御―で無ければ/花間鶯(鉄腸)」
(5)まきぞえ。「然し―は喰ひはしませぬかな/歌舞伎・敵討噂古市」
ひき-あ・う【引(き)合う】🔗⭐🔉
ひき-あ・う ―アフ [3] 【引(き)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)互いにひっぱりあう。「綱を―・う」
(2)引き受けて損得がつりあう。割りにあう。また,もうけがある。「面倒だが十分―・う仕事」「とても―・わない話だ」
(3)努力する価値がある。「苦労して叱られたのでは―・わない」
(4)取引する。約束する。「先刻内々―・うておいたあの美しい可愛らしい弁才天女/滑稽本・膝栗毛 5」
(5)手をとりあう。協力する。「平一揆は葛山と―・ひて/太平記 37」
ひき-あ・ける【引(き)開ける】🔗⭐🔉
ひき-あ・ける [4] 【引(き)開ける】 (動カ下一)
引いてあける。閉じているものを開く。「蓋を―・けて見る」
ひき-あわ・す【引き合(わ)す】🔗⭐🔉
ひき-あわ・す ―アハス [4] 【引き合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「ひきあわせる」に同じ。「前に一度―・されたことがある」
■二■ (動サ下二)
⇒ひきあわせる
ひき-あわせ【引き合(わ)せ】🔗⭐🔉
ひき-あわせ ―アハセ [0] 【引き合(わ)せ】
(1)両者を取りもって対面させること。「お―願う」
(2)神仏や霊魂など,見えない力による手引き。「今日お会いできたのも,亡き父の―でしょう」
(3)二つ以上の物を照合すること。「活字本と原本との―をする」
(4)筒状の鎧(ヨロイ)の胴に身体を入れるための切れ目。着用のあと左右から引き合わせる。また,それを閉じるための緒。
(5)引き寄せて合わせる所。引き合わせ目。「行縢(ムカバキ)の―,報いの知らする恨みの矢/曾我 8」
(6)「引き合わせ紙」の略。「―を折紙に折りて/年中恒例記」
ひきあわせ-がみ【引き合(わ)せ紙】🔗⭐🔉
ひきあわせ-がみ ―アハセ― [5] 【引き合(わ)せ紙】
〔武士が鎧(ヨロイ)の引き合わせに入れておいたことからとも,男女を引き合わせる恋文用の紙とされたことからともいう〕
檀紙(ダンシ)。みちのく紙。
ひき-あわ・せる【引き合(わ)せる】🔗⭐🔉
ひき-あわ・せる ―アハセル [5] 【引き合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ひきあは・す
(1)呼びよせて対面させる。紹介する。「若い二人を―・せる」
(2)ひき寄せてあわせる。「着物の前を―・せる」
(3)照らしあわせて,くらべる。「帳簿を―・せる」「原本と―・せる」
ひき-うつ・る【引(き)移る】🔗⭐🔉
ひき-うつ・る [4] 【引(き)移る】 (動ラ五[四])
他の場所に移る。引っ越す。「郊外に―・る」
[可能] ひきうつれる
ひき-おこ・す【引(き)起こす】🔗⭐🔉
ひき-おこ・す [4] 【引(き)起こす】 (動サ五[四])
(1)倒れたものを引っぱって起こす。「負傷者を―・す」
(2)(「惹き起こす」とも書く)新しい事態を生じさせる。特に事件などを起こす。「家出騒動を―・す」
[可能] ひきおこせる
ひき-おろ・す【引(き)下ろす】🔗⭐🔉
ひき-おろ・す [4] 【引(き)下ろす】 (動サ五[四])
引いて上から下へおろす。ひきずりおろす。「旗を―・す」「盟主の座から―・す」「馬ども浦に―・して/蜻蛉(中)」
[可能] ひきおろせる
ひき-おん【引き音】🔗⭐🔉
ひき-おん [0] 【引き音】
長音の引き延ばされた部分を音韻論的単位としてとらえていう称。
→長音
ひき-かえ【引(き)換え・引換・引(き)替え】🔗⭐🔉
ひき-かえ ―カヘ [0] 【引(き)換え・引換・引(き)替え】
■一■ (名)
取り換えること。交換すること。「代金と―にする」
■二■ (連語)
(「…にひきかえ」の形で)前のことと全く異なっているさまを表す語。…とは違って。…と比べて。「妹に―兄貴と来た日には…」
→引き替える
ひき-か・える【引(き)換える・引(き)替える】🔗⭐🔉
ひき-か・える ―カヘル [4][3] 【引(き)換える・引(き)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ひきか・ふ
(1)ある物を渡して別の物を手に入れる。交換する。「当たり券を賞品に―・える」
(2)(連用形の形で用いて)反対になる。あべこべになる。がらりと変わる。「去年に―・え,今年は大変好調だ」
(3)姿・様子をかえる。「大方の有様,―・へたるやうに/源氏(竹河)」
ひき-か・く【引き掻く・引き掛く】🔗⭐🔉
ひき-か・く [3] 【引き掻く・引き掛く】
■一■ (動カ五[四])
「ひっかく(引掻)」に同じ。
■二■ (動カ下二)
⇒ひきかける
ひき-か・ける【引(き)掛ける】🔗⭐🔉
ひき-か・ける [4] 【引(き)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ひきか・く
(1)無造作に着たり履いたりする。ひっかける。「寝衣(ネマキ)を―・け窓を開きて見渡す/谷間の姫百合(謙澄)」「下駄を―・けて,急ぎ足で/吾輩は猫である(漱石)」
(2)一端を物に掛ける。「高欄に御車―・けて立ち給へり/源氏(夕顔)」
(3)掛けて他の物を覆う。「ふすま―・けて臥し給へり/源氏(柏木)」
(4)引き合いに出す。「己が身を―・けていひ出たる/徒然 56」
ひき-がし【引(き)菓子】🔗⭐🔉
ひき-がし ―グワシ [3] 【引(き)菓子】
祝い事や仏事などの際に,引き出物として客に出す菓子。
ひき-がね【引(き)金】🔗⭐🔉
ひき-がね [0] 【引(き)金】
(1)小銃・ピストルなど,指で引いて弾丸を発射させるための金具。「―を引く」
(2)(比喩的に)物事が引き起こされる直接的原因。きっかけ。「ささいな口論が―となって大乱闘事件となった」
ひき-がも【引き鴨】🔗⭐🔉
ひき-がも [0] 【引き鴨】
暖かくなって再び北方へ帰って行く鴨。帰る鴨。[季]春。
ひき-ぎわ【引(き)際・退(き)際】🔗⭐🔉
ひき-ぎわ ―ギハ [0] 【引(き)際・退(き)際】
職場・仕事・地位などを退くまぎわ。退く時機や退き方についていう。「人間は―が肝心だ」
ひき-く【引(き)句】🔗⭐🔉
ひき-く [0] 【引(き)句】
(1)説明のために引用した文句。ひきごと。
(2)引用した俳句。例句。
(3)平曲で,琵琶(ビワ)に合わせ節をつけて語る部分。
⇔語り句
ひき-くく・る【引き括る】🔗⭐🔉
ひき-くく・る [4] 【引き括る】 (動ラ五[四])
「ひっくくる」に同じ。「ひもで―・る」
[可能] ひきくくれる
ひき-ぐ・す【引(き)具す】🔗⭐🔉
ひき-ぐ・す 【引(き)具す】 (動サ変)
(1)連れていく。ひきつれる。「中将,人々―・して帰り参りて/竹取」
(2)備える。具備する。「いかでかうのみ―・しけむ,と思さる/源氏(薄雲)」
ひき-ぐち【引(き)口】🔗⭐🔉
ひき-ぐち [2][0] 【引(き)口】
にげみち。撤退する道。退路。
ひき-くる・める【引き括める】🔗⭐🔉
ひき-くる・める [5] 【引き括める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひきくる・む
「ひっくるめる」に同じ。「すべてを―・めた費用」
ひき-こ【挽き子・引(き)子】🔗⭐🔉
ひき-こ [0] 【挽き子・引(き)子】
(1)客引き。
(2)人力車・船・網などを引く人。
ひき-こし【引(き)越し】🔗⭐🔉
ひき-こし [0] 【引(き)越し】
「ひっこし(引越)」に同じ。
ひき-ごし【引き腰】🔗⭐🔉
ひき-ごし 【引き腰】
女房装束の裳(モ)の大腰の左右につけて後ろに長く引く,装飾的な紐(ヒモ)。元来は結んだ。
ひき-こ・す【引(き)越す】🔗⭐🔉
ひき-こ・す [3] 【引(き)越す】 (動サ五[四])
(1)「ひっこす」に同じ。「住みにくさが高じると,安い所へ―・したくなる/草枕(漱石)」
(2)引いて越える。越える。「横雲の空ゆ―・し遠みこそ/万葉 2647」
(3)頭・肩などを越して前方にもってくる。「纓(エイ)を―・して顔にふたぎて/枕草子 248」
(4)下位のものが上位のものを越えて上の位になる。「兄君たちよりも―・し,いみじうかしづき給ひ/源氏(竹河)」
ひき-こみ【引(き)込み】🔗⭐🔉
ひき-こみ [0] 【引(き)込み】
引き入れること。「電灯線の―工事」
ひきこみ-せん【引(き)込み線】🔗⭐🔉
ひきこみ-せん [0] 【引(き)込み線】
(1)工場・市場など,特定の場所に引き入れた鉄道線路。
(2)架空電線路から需用場所の取付点に引き入れた電線。
ひきこみ-ど【引(き)込み戸】🔗⭐🔉
ひきこみ-ど [4] 【引(き)込み戸】
開けたときに壁内などに隠れるようにした引戸。
ひき-こ・む【引(き)込む】🔗⭐🔉
ひき-こ・む [3] 【引(き)込む】
■一■ (動マ五[四])
(1)ひっぱって中に入れる。ひっぱりこむ。「山車(ダシ)を境内に―・む」
(2)人の心・魂を引き寄せる。「聴衆は彼の名演奏に―・まれた」
(3)川の流れや線状のものを分岐させて自分の方まで延長する。「川の水を庭内に―・んで池を作る」「専用の線路を構内まで―・んである」
(4)人を誘って仲間にする。誘いこむ。ひっぱりこむ。「自派の陣営に―・もうと画策する」
(5)「かぜをひきこむ」の形で,かぜにかかる。
(6)家の中に引きこもる。ひっこむ。
(7)へこむ。ひっこむ。「壁の―・んだところ」
(8)目立たない場所に退く。奥へ入る。ひっこむ。「男も眠(ネブ)りければ亭主―・みぬ/仮名草子・東海道名所記」
(9)目立たないように隠れ住む。隠棲する。「討死なんどして妻子共に別れんより―・まん/甲陽軍鑑(品一四)」
[可能] ひきこめる
■二■ (動マ下二)
⇒ひきこめる
ひき-こ・める【引(き)込める】🔗⭐🔉
ひき-こ・める [4] 【引(き)込める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひきこ・む
(1)「ひっこめる」に同じ。
(2)とりこにする。束縛する。「あまり情に―・められて/源氏(帚木)」
ひき-ざかな【引き肴】🔗⭐🔉
ひき-ざかな 【引き肴】
供応の席で,膳(ゼン)にそえて引き出物として出す料理。
ひき-さが・る【引き下(が)る】🔗⭐🔉
ひき-さが・る [4] 【引き下(が)る】 (動ラ五[四])
(1)その場から離れる。退く。「次の間へ―・る」
(2)負けたり,やりこめられたりして,しりぞく。「すごすご―・る」「恐れ入って―・る」
(3)遅れる。後ろにつく。「すこし―・つて,兵五六十騎が程河原へうちいでたり/平家 11」
[可能] ひきさがれる
ひき-さげ【引(き)下げ】🔗⭐🔉
ひき-さげ [0] 【引(き)下げ】
引き下げること。「物価の―」
ひき-さ・げる【引(き)下げる】🔗⭐🔉
ひき-さ・げる [4] 【引(き)下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ひきさ・ぐ
(1)値段などを安くする。「税金を―・げる」
(2)地位・身分などを低くする。「課長から主任に―・げる」
(3)ある場所から退かせる。後退させる。「車を―・げる」
(4)出した要求などを取り下げる。「提案を―・げる」
(5)下げて持つ。「鋤(スキ)など―・げて/枕草子 95」
(6)引きつれる。伴う。「子―・げてゐたらむ,いと見苦しからむ/落窪 4」
ひき-さ・る【引(き)去る】🔗⭐🔉
ひき-さ・る [3] 【引(き)去る】 (動ラ五[四])
(1)引っ張って連れ去る。持ち去る。
(2)ある数からある数を減じる。「給料から税金を―・る」
(3)その場からなくなる。「潮が―・る」
ひき-ざん【引(き)算】🔗⭐🔉
ひき-ざん [2] 【引(き)算】
ある数から他の数を取り去って,その残りを求める計算。減法。
⇔足し算
ひき-しぼ・る【引(き)絞る】🔗⭐🔉
ひき-しぼ・る [4] 【引(き)絞る】 (動ラ五[四])
(1)矢を弓につがえて弦(ツル)を十分にひっぱる。「弓を―・る」
(2)声を無理に出す。「声を―・って助けを呼ぶ」
(3)ぎゅっと絞る。強く絞る。「手ぬぐいを―・る」
[可能] ひきしぼれる
ひき-しろ・う【引きしろふ】🔗⭐🔉
ひき-しろ・う ―シロフ 【引きしろふ】 (動ハ四)
(1)互いに引っ張り合う。しきりに引っ張る。「小さき児(チゴ),はひかかり―・へば/源氏(夕霧)」
(2)引っ張り回す。「敵にさがし出され,義朝の女よなど―・はれ/平治(中)」
(3)引きずる。「物も着あへず抱き持ち,―・ひて逃ぐる/徒然 175」
(4)引きつれる。「大臣殿以下妻子を具せられけれども,つぎざまの人共はさのみ―・ふに及ばねば/平家 7」
(5)ひき続かせる。「禍が五世までつたはりて―・うたぞ/史記抄 17」
ひき-たが・う【引き違ふ】🔗⭐🔉
ひき-たが・う ―タガフ 【引き違ふ】 (動ハ下二)
(1)方向を変える。「方ふたげて,―・へほかざまへと思さむは/源氏(帚木)」
(2)まちがって引く。引き違える。「おぼつかなけふは子(ネ)の日を山菅の―・へても祈りつるかな/栄花(殿上の花見)」
(3)今までとは違ったようにする。反対にする。「稀には,あながちに―・へ,心づくしなる事を,御心におぼしとどむる癖なむ,あやにくにて/源氏(帚木)」
(4)世間の常識とは違うことをする。「あまり―・へたる御事なり/源氏(乙女)」
(5)期待・予想に反する。期待を裏切る。「世の中の人もさやうに思ひよりぬべき事なるを,―・へ心清くて扱ひ聞えむ/源氏(澪標)」
ひき-ちがい【引(き)違い】🔗⭐🔉
ひき-ちがい ―チガヒ [0] 【引(き)違い】
(1)文様・紋章で,二つを交差させたもの。
(2)二枚以上の戸・障子を二本以上の平行な溝・レールの上を走らせて開け閉めするもの。
ひき-ちがえ【引(き)違え】🔗⭐🔉
ひき-ちがえ ―チガヘ [0] 【引(き)違え】
連歌の付合方法の一。「月」に「雨」,「花」に「風」など,反対の趣向の句で付けること。引き違い付け。違い付け。
ひき-ちが・える【引(き)違える】🔗⭐🔉
ひき-ちが・える ―チガヘル [5] 【引(き)違える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ひきちが・ふ
(1)引き方を誤る。引き間違える。「線を―・える」
(2)交わらせる。交差させる。「頻(シキリ)に衣のむねを―・へ―・へぞし給ひける/平家 2」
(3)間違える。「理運左右に及ばぬ事を―・へさせ給ふは/平家 3」
(4)入れ違いになる。「客を送り出すと―・えて友人が来た」
ひき-ちぎ・る【引きちぎる】🔗⭐🔉
ひき-ちぎ・る [4] 【引きちぎる】 (動ラ五[四])
無理に引っぱって切る。手荒くちぎる。「ボタンを―・る」
[可能] ひきちぎれる
ひき-つぎ【引(き)継ぎ】🔗⭐🔉
ひき-つぎ [0] 【引(き)継ぎ】
引き継ぐこと。「業務の―を行う」
ひき-つ・ぐ【引(き)継ぐ】🔗⭐🔉
ひき-つ・ぐ [3] 【引(き)継ぐ】 (動ガ五[四])
前任者の業務などを受け継ぐ。「所長の事務を―・ぐ」
[可能] ひきつげる
ひき-づな【引(き)綱】🔗⭐🔉
ひき-づな [0] 【引(き)綱】
(1)物につけて引っ張る綱。
(2)特に,引き船が他の船を引くときに使うロープ。曳索(エイサク)。
ひき-つぼ・ぬ【引き局ぬ】🔗⭐🔉
ひき-つぼ・ぬ 【引き局ぬ】 (動ナ下二)
屏風(ビヨウブ)や几帳などで囲う。「御屏風一よろひを―・ね/紫式部日記」
ひき-つ・める【引(き)詰める】🔗⭐🔉
ひき-つ・める [4] 【引(き)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひきつ・む
(1)たるみのないようにきつく引く。「髪を後ろに―・めて束ねる」
(2)弓を絶え間なく引く。射続ける。「さしつめ―・めさんざんに射る/平家 4」
ひき-ど【引(き)戸】🔗⭐🔉
ひき-ど [0][2] 【引(き)戸】
左右に引いて開閉する戸。やりど。
ひきど-かご【引(き)戸駕籠】🔗⭐🔉
ひきど-かご [3] 【引(き)戸駕籠】
乗り口に引き戸を取り付けた駕籠。身分の高い者が用いた。権門駕籠。
ひき-とき【引(き)解き】🔗⭐🔉
ひき-とき [0] 【引(き)解き】
「ときあけもの(解明物)」に同じ。
ひき-どき【引(き)時】🔗⭐🔉
ひき-どき [0] 【引(き)時】
引き上げる時期。役目・職務などから身を引く潮時。「身の―」
ひき-とど・める【引き止める・引き留める】🔗⭐🔉
ひき-とど・める [5] 【引き止める・引き留める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひきとど・む
「引き止める」に同じ。「帰りそうになるのを―・める」
ひき-と・める【引(き)止める・引(き)留める】🔗⭐🔉
ひき-と・める [4] 【引(き)止める・引(き)留める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひきと・む
(1)帰ろうとする人をそのままそこに居るようにさせる。「夜遅くまで―・める」
(2)他人に行動を思い止まるようにすすめる。「辞職を―・められる」
ひき-な【引(き)菜】🔗⭐🔉
ひき-な [0] 【引(き)菜】
間引いた菜。間引き菜。
ひき-のばし【引(き)延ばし・引(き)伸ばし】🔗⭐🔉
ひき-のばし [0] 【引(き)延ばし・引(き)伸ばし】
(1)ひきのばすこと。「会期の―」
(2)「引き伸ばし写真」の略。
ひき-のば・す【引(き)延ばす・引(き)伸ばす】🔗⭐🔉
ひき-のば・す [4] 【引(き)延ばす・引(き)伸ばす】 (動サ五[四])
(1)引っ張ってのばしたり,大きくしたりする。「ゴムひもを―・す」
(2)写真を拡大して焼き付ける。「航空写真を―・す」
(3)時間を長くかけてなかなか終了しないようにする。長引かせる。「会議を―・す」
[可能] ひきのばせる
ひき-はず・す【引(き)外す】🔗⭐🔉
ひき-はず・す ―ハヅス [4] 【引(き)外す】 (動サ五[四])
(1)ひっぱってはずす。無理にはずす。「橋桁(ハシゲタ)を―・す」
(2)避ける。そらす。「たまさかに行きあひて,―・されたらむばかり,あかずわびしく/寝覚 5」
[可能] ひきはずせる
ひき-ひき【引き引き】🔗⭐🔉
ひき-ひき 【引き引き】 (名・形動ナリ)
〔「ひきびき」とも〕
自分の心にまかせてすること。思い思い。すきずき。てんでに。「―にわがめでつると思ひける/山家(百首)」
ひき-ふだ【引(き)札】🔗⭐🔉
ひき-ふだ [0][2] 【引(き)札】
(1)開店披露や商店の宣伝・広告のために配る紙片。ちらし。「文明開化開店の,―/安愚楽鍋(魯文)」
(2)くじ引きの札。
ひき-まわし【引(き)回し】🔗⭐🔉
ひき-まわし ―マハシ [0] 【引(き)回し】
(1)引き回すこと。
(2)あれこれ人を指導し,世話をすること。「よろしくお―の程お願いいたします」
(3)江戸時代,打ち首以上の重罪に付加した刑。処刑前に,罪人を馬に乗せ,罪状を書いて,府内・犯罪地,その住所などを引き回して見せしめとしたこと。
(4)木綿製の丸合羽(ガツパ)。また,インバネス。
(5)のこぎりの一。板を曲線状に切るときに使う。肉厚で幅が狭く,先が細くなっているもの。
ひき-まわ・す【引(き)回す】🔗⭐🔉
ひき-まわ・す ―マハス [4] 【引(き)回す】 (動サ五[四])
(1)ひっぱって回す。また,周りにぐるりと張る。「幕を―・す」
(2)あちらこちら連れて歩く。「東京じゅう―・される」
(3)あれこれ人を指導し,世話をする。「先輩が親切に―・してくれる」
(4)引き回しの刑にする。
(5)周りを取り囲む。「東は足柄の峰をさかひ…西は富士川を際(キワ)として,―・されにけり/曾我 8」
[可能] ひきまわせる
ひき-むすび【引(き)結び】🔗⭐🔉
ひき-むすび [3] 【引(き)結び】
江戸時代の女子の帯の結び方の一。やや斜めに結んだ文庫結びのようなもの。
ひき-むす・ぶ【引き結ぶ】🔗⭐🔉
ひき-むす・ぶ 【引き結ぶ】 (動バ四)
引き寄せて結ぶ。また,結ぶ。「磐代の浜松が枝を―・び/万葉 141」
ひき-も-きらず【引きも切らず】🔗⭐🔉
ひき-も-きらず [2] 【引きも切らず】 (副)
絶え間なく続くさま。ひっきりなし。「見物人が次から次へ―押し寄せる」
ひき-やま【引(き)山】🔗⭐🔉
ひき-やま [0] 【引(き)山】
「出(ダ)し山」に同じ。
ひき-ゆる・む【引(き)緩む】🔗⭐🔉
ひき-ゆる・む [4] 【引(き)緩む】 (動マ五[四])
取引で,値段が下がり気味となる。
⇔引き締まる
「相場が―・む」
ひき-よ・せる【引(き)寄せる】🔗⭐🔉
ひき-よ・せる [4] 【引(き)寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ひきよ・す
引いて手もとに近づける。「明かりを―・せる」
ひき-わざ【引(き)技】🔗⭐🔉
ひき-わざ [0] 【引(き)技】
相撲で,相手を引いて倒す技。
ひき-わり【引(き)割り】🔗⭐🔉
ひき-わり [0] 【引(き)割り】
歌舞伎の舞台転換法。大道具を左右に引き込み,奥に用意してある道具や背景を出す方法。
ひき【引き】(和英)🔗⭐🔉
ひきあう【引き合う】(和英)🔗⭐🔉
ひきあう【引き合う】
pay;→英和
be profitable.
ひきおろす【引き降ろす】(和英)🔗⭐🔉
ひきおろす【引き降ろす】
pull[bring.drag]down.
ひきぎわ【引き際が肝心】(和英)🔗⭐🔉
ひきぎわ【引き際が肝心】
It is important to know when to quit.
ひきちぎる【引きちぎる】(和英)🔗⭐🔉
ひきちぎる【引きちぎる】
tear off.
ひきつぐ【引き継ぐ】(和英)🔗⭐🔉
ひきつぐ【引き継ぐ】
succeed;→英和
take over;hand over.
ひきとめる【引き止[留]める】(和英)🔗⭐🔉
ひきとめる【引き止[留]める】
keep[hold]back (阻止);detain (客などを).→英和
ひきまわす【引き回す】(和英)🔗⭐🔉
ひきまわす【引き回す】
(1)[幕などをまわりに]draw[pull]around.(2)[連れ歩く]takearound.
ひきもきらず【引きも切らず】(和英)🔗⭐🔉
ひきもきらず【引きも切らず】
⇒引っ切りなしに.
ひきよせる【引き寄せる】(和英)🔗⭐🔉
ひきよせる【引き寄せる】
drawtoward one;attract (吸引する).→英和
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