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かたき【敵】🔗⭐🔉
かたき [3] 【敵】
(1)競い合う相手。競技などの相手。現代では多く,「がたき」の形で他の語と複合して用いる。「恋―」「商売―」「飲み―」「碁―」「御碁の―に,召し寄す/源氏(宿木)」
(2)(「仇」とも書く)恨みをいだいている相手。仇敵(キユウテキ)。「親の―を討つ」「―を取る」
(3)敵対する相手。てき。「―の手にはかかるまじ/平家 11」
(4)結婚の相手。配偶者。「―を得むずるやうは/宇津保(藤原君)」
かたき-うち【敵討ち】🔗⭐🔉
かたき-うち [3] 【敵討ち】
(1)主人・父・夫などを殺した相手を討ち取って,恨みを晴らすこと。あだうち。
(2)仕返しをすること。雪辱。「このあいだの―だ」
かたき-うち-もの【敵討物】🔗⭐🔉
かたき-うち-もの [0] 【敵討物】
⇒仇討(アダウチ)物(モノ)
かたき-もち【敵持ち】🔗⭐🔉
かたき-もち 【敵持ち】
かたきとしてつけねらわれていること。また,その者。「―同然の身持/浄瑠璃・天の網島(上)」
かたき-やく【敵役】🔗⭐🔉
かたき-やく [0] 【敵役】
(1)演劇で悪人を演ずる役。悪役。悪形(アクガタ)。てきやく。
(2)他人から憎まれることをあえて行う役目。憎まれ役。てきやく。「―を買って出る」
かなわ
ない【敵わない】🔗⭐🔉
かなわ
ない カナハ― 【敵わない】 (連語)
(1)(力や能力が)…に対抗できない。勝てない。かなわぬ。「いくら頑張っても君には―
ない」
(2)(「…て(は)かなわない」の形で,形容詞を受けて)負担が大きくて,それに耐えられない。困ってしまう。もて余してしまう。かなわぬ。かなわん。「こう暑くては―
ない」「このカメラは重くて―
ない」
→かなう
ない カナハ― 【敵わない】 (連語)
(1)(力や能力が)…に対抗できない。勝てない。かなわぬ。「いくら頑張っても君には―
ない」
(2)(「…て(は)かなわない」の形で,形容詞を受けて)負担が大きくて,それに耐えられない。困ってしまう。もて余してしまう。かなわぬ。かなわん。「こう暑くては―
ない」「このカメラは重くて―
ない」
→かなう
てき【敵】🔗⭐🔉
てき [0] 【敵】
■一■ (名)
(1)あるものにとって,共存しえない存在。滅ぼさなければ自分の存在が危うくなるもの。かたき。「―の大将」「贅沢(ゼイタク)は―だ」
(2)対等に張り合う相手。試合などの相手。「向かう所―なし」「到底彼の―ではない」
(3)遊里で,客が遊女を,また遊女が客をさす語。相方(アイカタ)。「重ねて逢ふ迄の日をいづれの―にも待ちかねさせ/浮世草子・一代男 6」
■二■ (代)
〔■一■(3)の転。近世後期の上方語〕
三人称。あいつ。「―めもえらい癡呆(ヘゲタレ)めぢや/滑稽本・浮世風呂(前)」
てき=に後ろを見・せる🔗⭐🔉
――に後ろを見・せる
(敵に背中を見せて逃げることから)
(1)おじけづいて逃げる。
(2)敵に弱味を見せる。
てき=に糧(カテ)🔗⭐🔉
――に糧(カテ)
意図に反して,相手に利益をもたらす結果になることにいう。
てき=に塩を送る🔗⭐🔉
――に塩を送る
敵が苦しんでいる時に,かえってその苦境を救う。
〔上杉謙信が,今川・北条の塩止めで苦しんでいる武田信玄に塩を送ったという逸話から〕
てき=は本能寺(ホンノウジ)にあり🔗⭐🔉
――は本能寺(ホンノウジ)にあり
〔備中の毛利攻めと称して出陣した明智光秀が京都本能寺の織田信長を襲ったことから〕
本当の目的が別のところにあること。
→敵本(テキホン)主義
てき=を見て矢を矧(ハ)ぐ🔗⭐🔉
――を見て矢を矧(ハ)ぐ
〔「矢を矧(ハ)ぐ」は,矢に矢羽をつけること〕
事が起こってからあわてて準備にとりかかる。後手(ゴテ)にまわることのたとえ。どろなわ。
てき-えい【敵営】🔗⭐🔉
てき-えい [0] 【敵営】
敵の陣営。
てき-えい【敵影】🔗⭐🔉
てき-えい [0] 【敵影】
敵のすがた。「―を見ず」
てき-がい【敵愾】🔗⭐🔉
てき-がい [0] 【敵愾】
〔左氏伝(文公四年)「諸侯敵
王所
愾,而献
其功
」から。「愾」は胸につまる気持ち。恨み,怒り,の意〕
(1)君主の恨みをはらそうとすること。
(2)敵と争おうとする意気ごみ。
王所
愾,而献
其功
」から。「愾」は胸につまる気持ち。恨み,怒り,の意〕
(1)君主の恨みをはらそうとすること。
(2)敵と争おうとする意気ごみ。
てきがい-しん【敵愾心】🔗⭐🔉
てきがい-しん [3] 【敵愾心】
相手に対する憤りや闘争心。「はげしい―をもやす」
てき-がた【敵方】🔗⭐🔉
てき-がた [0] 【敵方】
(1)敵になるほう。敵側(テキガワ)。「―にまわる」
(2)中世,訴訟の相手方。敵人(テキニン)。「もし―口をとり候はば/甲陽軍鑑(品四七)」
てき-かん【敵艦】🔗⭐🔉
てき-かん [0] 【敵艦】
敵の軍艦。「―見ゆ」
てき-ぐん【敵軍】🔗⭐🔉
てき-ぐん [0] 【敵軍】
敵の軍隊。敵の軍勢。
てき-こく【敵国】🔗⭐🔉
てき-こく [0] 【敵国】
戦争をしている相手の国。てっこく。
てきこく=外患(ガイカン)無き者は国恒(ツネ)に亡(ホロ)ぶ🔗⭐🔉
――外患(ガイカン)無き者は国恒(ツネ)に亡(ホロ)ぶ
〔孟子(告子下)〕
敵国もなく外国との関係にも心配事のない国は,国民全体に緊張感がなくなり必ず滅亡する。
てき-さん【敵様・的様】🔗⭐🔉
てき-さん 【敵様・的様】 (代)
〔もと遊里語で,遊女から客,客から遊女をいう語。近世上方語〕
(1)二人称。おまえさん。「銭相場が安うて,―も引合ふまいと思ふさかい,こちから負けてやるぢや/滑稽本・浮世床(初)」
(2)三人称。あのお方。あの人さん。「夫だから他(ヒト)の拳を見るとの,―のはや拳ぢや/滑稽本・浮世風呂 3」
てき-し【敵視】🔗⭐🔉
てき-し [1][0] 【敵視】 (名)スル
敵とみなすこと。敵意をもって見ること。「反対者を―する」
てき-しつ【敵失】🔗⭐🔉
てき-しつ [0] 【敵失】
野球で,相手守備陣の失策。相手のエラー。「―で出塁する」
てき-しゅ【敵手】🔗⭐🔉
てき-しゅ [1] 【敵手】
(1)同じくらいの力を持った競争相手。「好―」
(2)敵の勢力下。敵の手。「―におちる」
てき-しゅう【敵襲】🔗⭐🔉
てき-しゅう ―シフ [0] 【敵襲】
敵の襲撃。「―に備える」
てき-しゅう【敵讐】🔗⭐🔉
てき-しゅう ―シウ [0] 【敵讐】
かたきとする相手。仇敵。仇讐。
てき-しょう【敵将】🔗⭐🔉
てき-しょう ―シヤウ [0] 【敵将】
敵の将軍・大将。
てき-じょう【敵情】🔗⭐🔉
てき-じょう ―ジヤウ [0] 【敵情】
敵の状況。「―をさぐる」
てき-じん【敵人】🔗⭐🔉
てき-じん [0] 【敵人】
(1)敵。敵方。
(2)競争相手。相手方。中世,戦闘・訴訟などの相手方。てきにん。
てき-じん【敵陣】🔗⭐🔉
てき-じん ―ヂン [0] 【敵陣】
敵の陣営・陣地。「―に斬(キ)りこむ」
てき・する【敵する】🔗⭐🔉
てき・する [3] 【敵する】 (動サ変)[文]サ変 てき・す
(1)敵として抵抗する。敵対する。「―・するものなし」
(2)互角に相手になることができる。匹敵する。「嘉納流の覚(オボエ)ある蒲田が力に―・しかねて/金色夜叉(紅葉)」
てき-せい【敵性】🔗⭐🔉
てき-せい [0] 【敵性】
敵と認められるような性質。国際法上の概念では,交戦国が攻撃・破壊などの加害行為を加えることを許容される相手の,敵としての性質。「―国家」
てき-せい【敵勢】🔗⭐🔉
てき-せい [0] 【敵勢】
(1)敵の勢力。敵のいきおい。
(2)〔「てきぜい」とも〕
敵の軍勢。
てき-せん【敵船】🔗⭐🔉
てき-せん [0] 【敵船】
敵の船。敵国の船。
てき-ぜん【敵前】🔗⭐🔉
てき-ぜん [0] 【敵前】
敵の目の前。「―逃亡」
てきぜん-じょうりく【敵前上陸】🔗⭐🔉
てきぜん-じょうりく ―ジヤウ― [5] 【敵前上陸】
軍隊が,敵が戦力を配備している前面から上陸を強行すること。
てき-たい【敵対】🔗⭐🔉
てき-たい [0] 【敵対】 (名)スル
敵として立ち向かうこと。対抗すること。「互いに―する両陣営」「―意識」
てきたい-こうい【敵対行為】🔗⭐🔉
てきたい-こうい ―カウ
[5] 【敵対行為】
敵に対する加害行為。主に戦闘行為をいう。
[5] 【敵対行為】
敵に対する加害行為。主に戦闘行為をいう。
てきたい-てき-むじゅん【敵対的矛盾】🔗⭐🔉
てきたい-てき-むじゅん [0] 【敵対的矛盾】
毛沢東の「矛盾論」の言葉。人民内部にある非敵対的矛盾に対して,階級対立のように和解できない矛盾のこと。
てき-た・う【敵対ふ】🔗⭐🔉
てき-た・う ―タフ 【敵対ふ】 (動ハ四)
〔「敵対(テキタイ)」の動詞化〕
敵対する。反抗する。「平家に―・ふ常盤ならば,討つて捨てよ/浄瑠璃・平家女護島」
てき-だん【敵弾】🔗⭐🔉
てき-だん [0] 【敵弾】
敵のうった弾丸。
てき-ち【敵地】🔗⭐🔉
てき-ち [1][0] 【敵地】
敵の支配下にある土地。敵の領地。
てき-ちゅう【敵中】🔗⭐🔉
てき-ちゅう [0] 【敵中】
敵のなか。「―横断」
てき-にん【敵人】🔗⭐🔉
てき-にん 【敵人】
「てきじん(敵人)」に同じ。
てき-はい【敵背】🔗⭐🔉
てき-はい [0] 【敵背】
敵のうしろ側。敵の背面。「―を衝(ツ)く」
てき-へい【敵兵】🔗⭐🔉
てき-へい [0] 【敵兵】
敵の兵隊。
てき-ほう【敵堡】🔗⭐🔉
てき-ほう [0] 【敵堡】
敵軍のとりで。敵塁。
てきほん-しゅぎ【敵本主義】🔗⭐🔉
てきほん-しゅぎ [5] 【敵本主義】
〔「敵は本能寺にあり」から出た語〕
真の目的を隠し,ほかに目的があるように見せかけつつ,行動するやり方。
てき-やく【敵役】🔗⭐🔉
てき-やく [0] 【敵役】
⇒かたきやく(敵役)
てき-やく【敵薬】🔗⭐🔉
てき-やく [0] 【敵薬】
処方によっては毒になる薬。「其病人とは大―/浄瑠璃・伊賀越道中双六」
てき-ら【敵等・的等】🔗⭐🔉
てき-ら 【敵等・的等】 (代)
〔近世上方語〕
三人称。あいつら。「玉というたら―ぢや。何ぢやろとまあ鉄串(カナグシ)にさして焼くぢや/滑稽本・浮世風呂 2」
てき-るい【敵塁】🔗⭐🔉
てき-るい [0] 【敵塁】
敵のとりで。敵堡(テキホウ)。「―を抜く」
てっ-き【敵旗】🔗⭐🔉
てっ-き テキ― [1] 【敵旗】
敵の旗。
てっ-き【敵機】🔗⭐🔉
てっ-き テキ― [1][0] 【敵機】
敵の飛行機。「―来襲」
てっ-き【敵騎】🔗⭐🔉
てっ-き テキ― [1] 【敵騎】
敵の騎兵。
かたき【敵】(和英)🔗⭐🔉
かたきやく【敵役】(和英)🔗⭐🔉
かたきやく【敵役】
a villain's part.
かなう【敵う】(和英)🔗⭐🔉
てき【敵】(和英)🔗⭐🔉
てきい【敵意】(和英)🔗⭐🔉
てきい【敵意】
hostility.〜のある hostile;→英和
antagonistic.
てきがいしん【敵愾心】(和英)🔗⭐🔉
てきがいしん【敵愾心】
(a feeling of) hostility.
てきかん【敵艦】(和英)🔗⭐🔉
てきかん【敵艦】
an enemy ship.
てきき【敵機】(和英)🔗⭐🔉
てきき【敵機】
an enemy plane.
てきぐん【敵軍】(和英)🔗⭐🔉
てきぐん【敵軍】
the enemy (troops).→英和
てきこく【敵国】(和英)🔗⭐🔉
てきこく【敵国】
the enemy.→英和
⇒敵国(てつこく).
てきしがたい【敵し難い】(和英)🔗⭐🔉
てきしがたい【敵し難い】
be irresistible;be no match.
てきじょう【敵情】(和英)🔗⭐🔉
てきじょう【敵情】
the movement of an enemy.→英和
てきじん【敵陣】(和英)🔗⭐🔉
てきじん【敵陣】
the enemy's line[camp].
てきする【敵する】(和英)🔗⭐🔉
てきする【敵する】
[匹敵]be a match;→英和
be equal.
てきぜん【敵前上陸する】(和英)🔗⭐🔉
てきぜん【敵前上陸する】
land in the face of the enemy.→英和
てきたい【敵対する】(和英)🔗⭐🔉
てきたい【敵対する】
oppose;→英和
fight against.敵対行為 hostilities.
てきだん【敵弾】(和英)🔗⭐🔉
てきだん【敵弾】
an enemy bullet[shell].
てきち【敵地】(和英)🔗⭐🔉
てきち【敵地】
the enemy's[hostile]territory.
てきへい【敵兵】(和英)🔗⭐🔉
てきへい【敵兵】
an enemy;→英和
the enemy (全体).
てきみかた【敵味方】(和英)🔗⭐🔉
てきみかた【敵味方】
friends and foes;both sides.
てっこく【敵国】(和英)🔗⭐🔉
てっこく【敵国】
an enemy[a hostile]country.
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