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おぼろ【朧】🔗🔉

おぼろ [0] 【朧】 ■一■ (名) (1)タイ・タラ・ヒラメなどの白身の魚をゆで,身をほぐして味をつけ,いり煮にした食品。そぼろ。 (2)「朧豆腐」「朧昆布」などの略。 ■二■ (形動)[文]ナリ (1)ぼうっと薄くかすんでいるさま。春の夜についていうことが多い。「―にかすむ春の宵」[季]春。《辛崎の松は花より―にて/芭蕉》 (2)ぼんやりとしたさま。「―な記憶」

おぼろ-おぼろ【朧朧】🔗🔉

おぼろ-おぼろ 【朧朧】 (副) (「と」を伴って)はっきりしないさま。ぼんやり。「不飲込なる老人の耳には善も悪も―として/鶉衣」

おぼろ-ぎん【朧銀】🔗🔉

おぼろ-ぎん [3] 【朧銀】 (1) ⇒ろうぎん(朧銀) (2)表面を梨子地(ナシジ)にして,光沢を消した銀。

おぼろ-ぐも【朧雲】🔗🔉

おぼろ-ぐも [4] 【朧雲】 高層雲の俗称。雨の前兆といわれる。

おぼろ-こぶ【朧昆布】🔗🔉

おぼろ-こぶ [4] 【朧昆布】 酢に浸して軟らかくした昆布を幅広に薄く削ったもの。すまし汁などに用いる。おぼろ。

おぼろ-ぞめ【朧染(め)】🔗🔉

おぼろ-ぞめ [0] 【朧染(め)】 着物の上を濃く,裾に向かって次第に淡くぼかした染め方。また,その布地。寛文(1661-1673)頃,京都の紺屋新右衛門が朧月を見て創始したという。曙(アケボノ)染めと同じとも。

おぼろ-づき【朧月】🔗🔉

おぼろ-づき [3][0] 【朧月】 春の夜のほのかにかすんだ月。[季]春。《―大河をのぼる御舟かな/蕪村》

おぼろ-づきよ【朧月夜】🔗🔉

おぼろ-づきよ [5][4] 【朧月夜】 〔「おぼろづくよ」とも〕 (1)おぼろ月の夜。おぼろ夜。[季]春。 (2)おぼろ月。「春の夜の―にしく物ぞなき/新古今(春上)」

おぼろ-どうふ【朧豆腐】🔗🔉

おぼろ-どうふ [4] 【朧豆腐】 (1)豆乳に苦汁(ニガリ)を加え,固まりきらないうちにすくいあげた,軟らかな豆腐。汁の実などにする。汲(ク)み豆腐。 (2)〔葛餡(クズアン)を通して下の豆腐がおぼろげに見えることから〕 豆腐を湯煮にして葛餡をかけた料理。

おぼろ-の-しみず【朧の清水】🔗🔉

おぼろ-の-しみず ―シミヅ 【朧の清水】 京都市左京区大原町にある寂光院の南東にある泉。((歌枕))「ほどへてや月もうかばむ大原や―すむ名ばかりに/後拾遺(雑三)」

おぼろ-ふじ【朧富士】🔗🔉

おぼろ-ふじ 【朧富士】 〔霞でおぼろに見える富士山に似ているところから〕 編み笠(ガサ)の一種。大形の笠で頂が切り取られたように平らになっているもの。

おぼろ-よ【朧夜】🔗🔉

おぼろ-よ [3] 【朧夜】 おぼろ月の夜。おぼろ月夜。[季]春。

おぼろ-げ【朧げ】🔗🔉

おぼろ-げ [0] 【朧げ】 (形動)[文]ナリ 〔近世中頃までは「おぼろけ」〕 (1)はっきりしないさま。ぼうっとしているさま。「―な記憶」「霧の中に船影が―に見える」 (2)並みであるさま。通り一遍であるさま。多く下に否定的表現を伴う。「―にてはかく参り来なむや/宇津保(俊蔭)」 (3)程度が普通でないさま。「―の願によりてにやあらむ/土左」

おぼろげ=なら🔗🔉

――なら 並々でない。「―ぬ御みじろきなれば,あはれも少なからず/源氏(若菜上)」

おぼろづくよ【朧月夜】🔗🔉

おぼろづくよ 【朧月夜】 源氏物語の作中人物。右大臣の第六女。弘徽殿(コキデン)の大后(オオキサキ)の妹。朱雀帝の尚侍(ナイシノカミ)。宮中で花の宴のあった日,光源氏と契る。

ろう-ぎん【朧銀】🔗🔉

ろう-ぎん [0] 【朧銀】 銅三銀一の割合の合金。銀灰色の美しい光沢を有する。日本独特の地金。刀装具・装身具などに広く用いる。四分一(シブイチ)。おぼろぎん。

ろう-げつ【朧月】🔗🔉

ろう-げつ [1] 【朧月】 おぼろづき。

ろう-や【朧夜】🔗🔉

ろう-や [1] 【朧夜】 おぼろづきよ。おぼろよ。

ろう-ろう【朧朧】🔗🔉

ろう-ろう [0] 【朧朧】 (ト|タル)[文]形動タリ ぼんやりとかすむさま。おぼろなさま。「―とした景色」「―たる冷雨は残紅をあらひ/世路日記(香水)」

おぼろ【朧な】(和英)🔗🔉

おぼろ【朧な】 dim;→英和 vague;→英和 hazy.→英和 〜気に dimly;→英和 faintly.

おぼろづき【朧月(夜)】(和英)🔗🔉

おぼろづき【朧月(夜)】 a hazy moon (a misty moonlit night).

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