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おぼ‐ろ【朧】🔗⭐🔉
おぼ‐ろ【朧】
1 (形動)ぼうっとして、はっきりしないさま。ぼんやりかすむさま。薄く曇っているさま。《季・春》→朧気(おぼろげ)。*伊勢‐六九「月のおぼろなるに」
2 鯛や鮃(ひらめ)などの白身魚や海老(えび)をゆで、身だけすりつぶして味をつけ、いり煮にしたもの。そぼろ。
3 「おぼろどうふ(朧豆腐)」「おぼろこぶ(朧昆布)」「おぼろまんじゅう(朧饅頭)」などの略。
おぼろ‐いと【朧糸】🔗⭐🔉
おぼろ‐いと【朧糸】
普通の綿花に黒染綿花を混合して紡績した綿糸。一種の霜降り糸。
おぼろ‐おぼろ【朧朧】🔗⭐🔉
おぼろ‐おぼろ【朧朧】
〔副〕ぼんやりと。ぼうっと。*言継集「見渡せばおぼろおぼろと立ちくるも消ゆるもわかぬ薄霧の空」
おぼろ‐かげ【朧影】🔗⭐🔉
おぼろ‐かげ【朧影】
ぼんやりとして、はっきりしない光。ほんのりかすんで見える様子。
おぼろ‐かご【朧駕籠】🔗⭐🔉
おぼろ‐かご【朧駕籠】
ぼんやりと見える駕籠。幽霊などが乗っているという幻の駕籠。
おぼろ‐かすり【朧絣】🔗⭐🔉
おぼろ‐かすり【朧絣】
佐賀県産の木綿絣。縦糸または横糸のどちらか一方に白い糸を使い、他方に紺絣の糸と紺染の地糸とを併用して織ったもの。
おぼろ‐ぎん【朧銀】🔗⭐🔉
おぼろ‐ぎん【朧銀】
1 銅三、銀一の割合の合金。灰白色を呈する。現在は割合にかかわらず、金、銀、赤銅の合金の場合もいい、ふつう、「ろうぎん」または「四分一(しぶいち)」という。
2 銀の器物の表面を梨子地(なしじ)にして、光沢を消したもの。
おぼろ‐ぐも【朧雲】🔗⭐🔉
おぼろ‐ぐも【朧雲】
高層雲の俗称。ベール状の灰色の雲。縞や条(すじ)状のこともある。雨の前兆という。
おぼろ‐げ【朧気】🔗⭐🔉
おぼろ‐げ【朧気】
〔形動〕(「げ」は接尾語)
1 月が雲や霞にさえぎられて、ぼんやりとしているさま。*長享二年正月二十二日水無瀬三吟百韻「おぼろげの月かは人も待てしばし」
2 (月に限らなくなり)物事がはっきりしないさま。ぼうっとしているさま。「おぼろげな記憶」
おぼろ‐こぶ【朧昆布】🔗⭐🔉
おぼろ‐こぶ【朧昆布】
昆布を薄く削ったもの。とろろこぶ。おぼろ。
おぼろ‐ぞめ【朧染】🔗⭐🔉
おぼろ‐ぞめ【朧染】
染色の名。着物の裾を薄く、次第に上を濃くぼかして染めたもの。寛文頃、京都の紺屋新右衛門が朧月を見て創始したという。
おぼろ‐づき【朧月】🔗⭐🔉
おぼろ‐づき【朧月】
春の夜の、ほのかにかすんだ月。かすんで光の薄い月。《季・春》
おぼろ‐づきよ【朧月夜】🔗⭐🔉
おぼろ‐づきよ【朧月夜】
おぼろにかすんでいる月。また、おぼろ月の出ている夜。おぼろづくよ。おぼろよ。
おぼろづきよ‐の‐ないしのかみ【朧月夜尚侍】🔗⭐🔉
おぼろづきよ‐の‐ないしのかみ【朧月夜尚侍】
「源氏物語」に出てくる女性。二条右大臣の娘。弘徽殿(こきでん)の女御の妹。東宮(のちの朱雀院)の妃になる予定だったが、光源氏と結ばれ、源氏が失脚して須磨へ下る原因となる。かんの君。
おぼろ‐づくよ【朧月夜】🔗⭐🔉
おぼろ‐づくよ【朧月夜】
=おぼろづきよ(朧月夜)
おぼろ‐どうふ【朧豆腐】🔗⭐🔉
おぼろ‐どうふ【朧豆腐】
1 豆乳に苦汁(にがり)を加えて、完全に固まらないうちにすくって水気をきり、汁の実として浮かすやわらかい豆腐。汁の中で実が完全に固まっていない様子を春のおぼろに見立てていう。汲み豆腐。
2 豆腐を布巾(ふきん)に包んで水気を切り、裏ごしにかけてすりつぶし、種々の調味料を加え、強い火でいりつけたもの。
3 豆腐を湯煮したのち、葛餡(くずあん)をかけたもの。
おぼろ‐の‐しみず【朧清水】(‥しみず)🔗⭐🔉
おぼろ‐の‐しみず【朧清水】(‥しみず)
京都市左京区、寂光院の東南にある泉。歌枕。
おぼろ‐び【朧日】🔗⭐🔉
おぼろ‐び【朧日】
ぼんやりとかすんでいる春の日。または、かすんでいるような日光。
おぼろ‐ふじ【朧富士】🔗⭐🔉
おぼろ‐ふじ【朧富士】
男がかぶる大きな編笠で、頂きの平らな形を、富士山頂が霞でおぼろになっていると見立てて付けた名。
おぼろ‐ぶね【朧船】🔗⭐🔉
おぼろ‐ぶね【朧船】
打ち捨てられ、潮や水がはいって朽ちた船。
おぼろ‐まんじゅう【朧饅頭】(‥マンヂュウ)🔗⭐🔉
おぼろ‐まんじゅう【朧饅頭】(‥マンヂュウ)
上皮をむいた饅頭。中の餡(あん)がうっすらと見えるのでいう。おぼろ。
おぼろ‐よ【朧夜】🔗⭐🔉
おぼろ‐よ【朧夜】
=おぼろづきよ(朧月夜)
ろう‐げつ【朧月】🔗⭐🔉
ろう‐げつ【朧月】
ほのかにかすんだ月。おぼろづき。
ろう‐や【朧夜】🔗⭐🔉
ろう‐や【朧夜】
おぼろ月夜。
ろう‐ろう【朧朧】🔗⭐🔉
ろう‐ろう【朧朧】
〔形動タリ〕おぼろにかすんでいるさま。ぼんやりと明るいさま。
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