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おぼ‐おぼ【朧朧】🔗🔉

おぼ‐おぼ朧朧】 はっきりしないさま。ぼんやり。源氏物語蜻蛉「―とのみものし給ひて」

おぼおぼ・し【朧朧し】🔗🔉

おぼおぼ・し朧朧し】 〔形シク〕 ①はっきりしない。ぼんやりしている。源氏物語常夏「たそがれ時の―・しきに」 ②よそよそしい。へだてがましい。源氏物語夢浮橋「おぼし隔てて―・しくもてなさせ給ふには」 ③たどたどしい。おぼつかない。増鏡「弓ひく道も―・しき若侍などを」

おぼろ【朧】🔗🔉

おぼろ】 ①はっきりしないさま。ほのかなさま。薄く曇るさま。ぼんやり。ほんのり。朦朧もうろう。〈[季]春〉。源氏物語澪標「月、―にさし入りて」。「―な月」 ②エビ・タイ・ヒラメなどの身をすりつぶし味をつけて炒った食品。でんぶ。そぼろ。 ③「おぼろこぶ」の略。 ④「おぼろどうふ」の略。 ⑤「おぼろまんじゅう」の略。 ⇒おぼろ‐おぼろ‐と【朧朧と】 ⇒おぼろ‐かげ【朧影】 ⇒おぼろ‐かご【朧駕籠】 ⇒おぼろ‐ぎん【朧銀】 ⇒おぼろ‐ぐも【朧雲】 ⇒おぼろ‐げ【朧げ】 ⇒おぼろ‐こぶ【朧昆布】 ⇒おぼろ‐ぞめ【朧染】 ⇒おぼろ‐づき【朧月】 ⇒おぼろ‐づきよ【朧月夜】 ⇒おぼろ‐づくよ【朧月夜】 ⇒おぼろ‐どうふ【朧豆腐】 ⇒おぼろ‐の‐しみず【朧の清水】 ⇒おぼろ‐ふじ【朧富士】 ⇒おぼろ‐ぶね【朧船】 ⇒おぼろ‐まんじゅう【朧饅頭】 ⇒おぼろ‐よ【朧夜】

おぼろ‐おぼろ‐と【朧朧と】🔗🔉

おぼろ‐おぼろ‐と朧朧と】 〔副〕 ぼうっと。かすんで。謡曲、采女「深夜の月、―杉の木の間を洩りくれば」 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐かげ【朧影】🔗🔉

おぼろ‐かげ朧影】 ぼんやりかすんで、はっきりしない物の姿。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐かご【朧駕籠】🔗🔉

おぼろ‐かご朧駕籠】 ぼんやりと見える、幽霊の乗っているという駕籠。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐ぎん【朧銀】🔗🔉

おぼろ‐ぎん朧銀】 ①銀製の器物の表面を梨子地なしじ風にして光沢を消したもの。 ②(→)四分一しぶいち2に同じ。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐ぐも【朧雲】🔗🔉

おぼろ‐ぐも朧雲】 空一面にひろがる灰色の雲。高層雲。雨の前兆という。 朧雲 撮影:高橋健司 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐げ【朧げ】🔗🔉

おぼろ‐げ朧げ】 (江戸初期までオボロケ) ①はっきりしないさま。ぼんやり。「―な記憶」 ②通りいっぺん。いい加減。源氏物語胡蝶「おとど―におぼし定むべくもあらず」 ③(「おぼろけならず」の意)通りいっぺんでない。いい加減でない。土佐日記「―の願によりてにやあらむ」 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐こぶ【朧昆布】🔗🔉

おぼろ‐こぶ朧昆布】 蒸した昆布を薄く細く削ったもの。おぼろ。とろろこんぶ。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐ぞめ【朧染】🔗🔉

おぼろ‐ぞめ朧染】 着物の裾の方を薄く、上を次第に濃くぼかして染めたもの。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐づき【朧月】🔗🔉

おぼろ‐づき朧月】 春の夜などの、ほのかにかすんだ月。〈[季]春〉 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐づきよ【朧月夜】🔗🔉

おぼろ‐づきよ朧月夜】 おぼろ月。また、おぼろ月の出ている夜。おぼろづくよ。おぼろよ。〈[季]春〉 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐づくよ【朧月夜】🔗🔉

おぼろ‐づくよ朧月夜】 ①(→)「おぼろづきよ」に同じ。 ②源氏物語中の人物。二条太政大臣の女むすめで、弘徽殿大后の妹、朱雀院の御匣殿みくしげどの。のち尚侍ないしのかみ。朧月夜の君。六の君。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐どうふ【朧豆腐】🔗🔉

おぼろ‐どうふ朧豆腐】 豆腐の固まりかけのもの。苦汁にがりを加えてから、桶か椀に汲み取って、そのまま固まらせたもの。寄せ豆腐。汲豆腐。おぼろ。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐の‐しみず【朧の清水】‥ミヅ🔗🔉

おぼろ‐の‐しみず朧の清水‥ミヅ 京都市左京区大原、寂光院の南東にある泉。(歌枕) ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐ふじ【朧富士】🔗🔉

おぼろ‐ふじ朧富士】 大形で、頂が切り取られたように平らになっている編笠。霞でおぼろにみえる富士山に似ているのでいう。傾城禁短気「―といふ野郎笠の、肩まで掛るをかづき」 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐ぶね【朧船】🔗🔉

おぼろ‐ぶね朧船】 うち捨てて水に浸って朽ち果てた船。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐まんじゅう【朧饅頭】‥ヂユウ🔗🔉

おぼろ‐まんじゅう朧饅頭‥ヂユウ 上皮をむいた饅頭。おぼろ。 ⇒おぼろ【朧】

おぼろ‐よ【朧夜】🔗🔉

おぼろ‐よ朧夜】 おぼろ月の夜。〈[季]春〉 ⇒おぼろ【朧】

ろう‐ぎん【朧銀】🔗🔉

ろう‐ぎん朧銀⇒おぼろぎん

ろう‐げつ【朧月】🔗🔉

ろう‐げつ朧月】 ほのかに霞む月。おぼろづき。

ろう‐や【朧夜】🔗🔉

ろう‐や朧夜】 月のおぼろな夜。おぼろづきよ。

ろう‐ろう【朧朧】🔗🔉

ろう‐ろう朧朧】 おぼろにかすむさま。うす明るいさま。

[漢]朧🔗🔉

 字形 〔月(月・月)部16画/20画/5916・5B30〕 〔音〕ロウ(漢) 〔訓〕おぼろ [意味] おぼろ。月の光がぼんやりとかすんでいる。「朧月・朧朧・朦朧」

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