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おぼ‐ろ【×朧】🔗🔉

おぼ‐ろ【×朧】 [名]タイ・ヒラメ・エビなどの肉をすりつぶして味を付け、いり煮にした食品。そぼろ。「朧昆布」「朧豆腐」「朧饅頭(まんじゆう)」などの略。[形動][ナリ]ぼんやりとかすんでいるさま。はっきりしないさま。「―な月影」「―に見える」《季 春》「辛崎(からさき)の松は花より―にて/芭蕉」不確かなさま。「―な記憶」

おぼろ‐おぼろ【×朧×朧】🔗🔉

おぼろ‐おぼろ【××朧】 [副]ぼうっとかすんでいるさま。ぼんやり。「過ぎ去ッた事は山媛(やまひめ)の霞に籠(こも)ッて―、とんと判らぬ事而已(のみ)」〈二葉亭・浮雲〉

おぼろ‐ぎん【×朧銀】🔗🔉

おぼろ‐ぎん【×朧銀】 銀細工の器物の表面を梨子地(なしじ)にして光沢を消したもの。銅三、銀一の割合の合金。装飾品などに使う。

おぼろ‐ぐも【×朧雲】🔗🔉

おぼろ‐ぐも【×朧雲】 高層雲のこと。雨の前兆になる。

おぼろ‐げ【×朧げ】🔗🔉

おぼろ‐げ【×朧げ】 [形動][ナリ]《「げ」は接尾語》はっきりしないさま。不確かなさま。「―な記憶」◆「おぼろけ」が、月などについて「おぼろ(朧)」と掛け詞に用いられ、両者混同して生じた語。

おぼろ‐こぶ【×朧△昆布】🔗🔉

おぼろ‐こぶ【×昆布】 昆布を酢で湿らせ、ごく薄く長く削ったもの。とろろこぶの一種。吸い物などに用いる。おぼろ。

おぼろ‐ぞめ【×朧染(め)】🔗🔉

おぼろ‐ぞめ【×朧染(め)】 染め色の名。着物の裾を薄く、上のほうへだんだん濃くぼかして染めたもの。江戸前期、寛文(一六六一〜一六七三)のころ、京都の紺屋新右衛門が始めたという。

おぼろ‐づき【×朧月】🔗🔉

おぼろ‐づき【×朧月】 水蒸気に包まれて、柔らかくかすんで見える春の夜の月。《季 春》「大原や蝶(てふ)の出て舞ふ―/丈草」

おぼろ‐づきよ【×朧月夜】🔗🔉

おぼろ‐づきよ【×朧月夜】 おぼろ月の出ている夜。おぼろ夜。また、古くは、おぼろ月のこと。おぼろづくよ。《季 春》「人黒し―の花あかり/子規」

おぼろづくよ【朧月夜】🔗🔉

おぼろづくよ【朧月夜】 源氏物語の中の「花の宴」「賢木(さかき)」の巻に登場する人物。二条太政大臣の娘で、弘徽殿(こきでん)太后の妹。朱雀院の御匣殿(みくしげどの)。のち、尚侍(ないしのかみ)

おぼろ‐どうふ【×朧豆腐】🔗🔉

おぼろ‐どうふ【×朧豆腐】 にがりを加えてから圧縮する前の、固まりかけの豆腐。水けを切り、汁の実などにする。おぼろ。

おぼろ‐まんじゅう【×朧×饅△頭】‐マンヂユウ🔗🔉

おぼろ‐まんじゅう【××頭】‐マンヂユウ 蒸し上げてすぐに上皮をむいたまんじゅう。中の餡(あん)がうっすらと見えるもの。おぼろ。

おぼろ‐よ【×朧夜】🔗🔉

おぼろ‐よ【×朧夜】 おぼろ月の夜。《季 春》「―や南下りにひがし山/几董」

ろう‐げつ【×朧月】🔗🔉

ろう‐げつ【×朧月】 おぼろづき。

ろう‐や【×朧夜】🔗🔉

ろう‐や【×朧夜】 月のおぼろな夜。おぼろよ。

ろう‐ろう【×朧×朧】🔗🔉

ろう‐ろう【××朧】 [ト・タル][形動タリ]おぼろにかすんださま。うすあかるいさま。「―たる月」

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[音]ロウ [訓]おぼろ [部首]月 [総画数]20 [コード]区点    5916      JIS   5B30      S‐JIS 9E4F [難読語] →おぼろ‐おぼろ【朧朧】もう‐ろう【朦朧】

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