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あぶ・す【溢す】🔗⭐🔉
あぶ・す 【溢す】 (動サ四)
あます。すてる。「おとし―・さず取りしたため給ふ/源氏(玉鬘)」
あぶれ【溢れ】🔗⭐🔉
あぶれ [0] 【溢れ】
(1)仕事などにあぶれること。また,その人。あぶれ者。
(2)手に余ること。無頼。あぶれ者。
あぶれ-もの【溢れ者】🔗⭐🔉
あぶれ-もの [0][5] 【溢れ者】
(1)日雇いなどで,その日の仕事にありつけなかった人。
(2)無法者。ならずもの。「今はさやうなる―出で来まじげなる世にこそ/狭衣 4」
(3)社会から脱落して放浪し,徒党をなすもの。悪党。「―の不敵武者に跳り合て,命失て何かせん/太平記 6」
あふれ・でる【溢れ出る】🔗⭐🔉
あふれ・でる [4] 【溢れ出る】 (動ダ下一)
いっぱいになって外に出る。「涙が―・でる」
あふ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あふ・れる [3] 【溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あふ・る
〔「あぶれる」と同源〕
(1)液体が容器や池・川などにいっぱいになって上の方からこぼれる。「浴槽から湯が―・れる」「大雨で川が―・れる」「―・れる涙をぬぐう」
(2)人や物が入り切らずに外に残る。「道路にまで人が―・れる」
(3)(入り切らないほど)たくさんある。「デパートには品物が―・れている」「才気―・れる青年」「魅力―・れる人物」
あぶ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あぶ・れる [3] 【溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あぶ・る
〔「あふれる」と同源〕
(1)「あふれる」に同じ。「カワガ―・レタ/ヘボン」
(2)所定の人数からはみ出す。希望者が多くて仕事を得ることができないでいる。「仕事に―・れる」
(3)狩猟や釣りで,獲物を得ることに失敗する。
(4)余計者になる。落ちぶれる。「また見苦しきさまにて世に―・れむも/源氏(東屋)」
いっ-けつ【溢血】🔗⭐🔉
いっ-けつ [0] 【溢血】 (名)スル
身体組織の内部に出血がおきること。また,その血。「脳―」
いっけつ-はん【溢血斑】🔗⭐🔉
いっけつ-はん [4] 【溢血斑】
⇒紫斑(シハン)
いっ-すい【溢水】🔗⭐🔉
いっ-すい [0] 【溢水】 (名)スル
水があふれ出ること。水をあふれさせること。溢流。
いっすい-ざい【溢水罪】🔗⭐🔉
いっすい-ざい [3] 【溢水罪】
溢水させて,住居などの建造物や汽車・電車・鉱坑を水浸しにし,またはその他の物を水浸しにして公共の危険を発生させることにより成立する罪。建造物等浸害罪。
いつ-にゅう【溢乳】🔗⭐🔉
いつ-にゅう [0] 【溢乳】 (名)スル
授乳直後,乳児が少量の乳を口から出すこと。乳流。乳多。
→吐乳(トニユウ)
いつ-び【溢美】🔗⭐🔉
いつ-び [1] 【溢美】
ほめ過ぎること。過賞。「天下の勝境と称するも決して
―にあらず/日光山の奥(花袋)」

―にあらず/日光山の奥(花袋)」
いっ-ぴつ【溢泌】🔗⭐🔉
いっ-ぴつ [0] 【溢泌】
植物の枝や幹などを切断すると,その傷口から多量の水液が出てくる現象。ブドウ・ミズキなどにみられる。出液。いっぴ。
いつ-りゅう【溢流】🔗⭐🔉
いつ-りゅう ―リウ [0] 【溢流】 (名)スル
あふれ流れること。「―堰堤(エンテイ)」
いつりゅう-てい【溢流堤】🔗⭐🔉
いつりゅう-てい ―リウ― [0] 【溢流堤】
⇒越流堤(エツリユウテイ)
こぼし【零し・溢し】🔗⭐🔉
こぼし [3] 【零し・溢し】
(1)こぼすこと。
(2)〔水こぼしの意〕
建水(ケンスイ)の通称。
(3)「湯こぼし」に同じ。
こぼ・す【零す・溢す】🔗⭐🔉
こぼ・す [2] 【零す・溢す】 (動サ五[四])
(1)不注意から器を傾けたりして,中の液体・粉末・粒状の物を外に出してしまう。「コーヒーを―・した」「砂糖を―・す」「球をミットから―・す」
(2)容器内の液体や粉末などを外に出して捨てる。「茶わんをすすいだ水を建水に―・す」
(3)(涙などを)こらえ切れずに落とす。「大粒の涙を―・す」「よだれを―・しそうになる」
(4)不平・愚痴などを言う。ぼやく。「愚痴を―・してばかりいる」
(5)うれしさなどを表情に表す。「思わず笑みを―・す」
(6)すき間から外にはみ出るようにする。「色々の衣ども―・し出でたる人の/枕草子 76」
〔「こぼれる」に対する他動詞〕
[可能] こぼせる
こぼ・れる【零れる・溢れる】🔗⭐🔉
こぼ・れる [3] 【零れる・溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
(1)液体が容器から出て外へ落ちる。また,中に入っているべきものが外に出る。「コップの水が―・れる」「球がグローブから―・れる」「自然に―・れた種が芽を出す」
(2)抑え切れなくて,外に表れる。「くやし涙が―・れる」「色気が―・れる」「―・れんばかりの笑み」
(3)普通は何かにおおわれて見えないものが,ちらりと見える。「枝の間から秋の陽(ヒ)が―・れる」「笑うと白い歯が―・れる」
(4)あふれて外へ出る。「車に乗り―・れて/宇治拾遺 11」
〔「こぼす」に対する自動詞〕
はふ・る【溢る】🔗⭐🔉
はふ・る 【溢る】 (動ラ下二)
(1)水があふれる。「葦鴨のすだく池水―・るとも/万葉 2833」
(2)雲・浪・風などが生じる。湧(ワ)きおこる。「我(ア)が面の忘れむしだは国―・り嶺(ネ)に立つ雲を見つつ偲はせ/万葉 3515」
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