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広辞苑の検索結果 (18)
あふれ・でる【溢れ出る】🔗⭐🔉
あふれ・でる【溢れ出る】
〔自下一〕
①いっぱいになって入りきれずに外へこぼれ出る。「場外まで―・でた観衆」
②才気などが隠されず目立つ。「―・でる才能」
あぶれ‐もの【溢れ者】🔗⭐🔉
あぶれ‐もの【溢れ者】
①無頼でもてあまされている者。無法者。狭衣物語4「さやうなる―出でくまじげなる世にこそ」
②仕事などにありつけなかった者。
あふ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あふ・れる【溢れる】
〔自下一〕[文]あふ・る(下二)
(古くはアブレル)いっぱいになって外に出る。中に入りきれず外に出てくる。満ち満ちている。〈日葡辞書〉。「湯が―・れる」「会場に人が―・れる」「才気―・れる作品」
あぶ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あぶ・れる【溢れる】
〔自下一〕[文]あぶ・る(下二)
①余ってこぼれる。また、散らばっている。点在する。万葉集11「葦鴨のすだく池水―・るとも」。平家物語2「淀・羽束師・宇治…芹生の里と―・れゐたるつはもの共」
②脱落してはみ出す。落ちぶれてさすらう。零落する。源氏物語橋姫「行末遠き人はおち―・れて」
③あばれる。春雨物語「今は―・れに―・れて親も兄も谷の流れにけおとして」
④余されて不用になる。仕事にありつけない。また、狩りや釣りで、獲物にありつけない。「仕事に―・れる」
いっ‐けつ【溢血】🔗⭐🔉
いっ‐けつ【溢血】
(溢はあふれる意)身体の組織間に起こる出血。血管系から血液成分が出て、皮膚面に斑点を生じる。
いっ‐すい【溢水】🔗⭐🔉
いっ‐すい【溢水】
水があふれ出ること。また、あふれさせること。
⇒いっすい‐ざい【溢水罪】
いっすい‐ざい【溢水罪】🔗⭐🔉
いっすい‐ざい【溢水罪】
出水罪のこと。1995年の刑法改正前の用語。
⇒いっ‐すい【溢水】
○一炊の夢いっすいのゆめ
[沈既済、枕中記](唐の盧生ろせいという青年が趙の都の邯鄲かんたんで道士の枕をかりて寝たところ、人生一代の栄華を夢に見たが、さめてみれば、炊きかけの黄粱こうりょうがまだ煮えきらないくらいの短い時間であったという故事)人生の栄華のはかないことにいう。黄粱の夢。邯鄲の枕。邯鄲の夢。盧生の夢。
⇒いっ‐すい【一炊】
いつ‐にゅう【溢乳】🔗⭐🔉
いつ‐にゅう【溢乳】
乳児が乳を飲みすぎて、口から乳をはき出すこと。授乳直後のものをいい、病的なものではない。→吐乳
いつ‐び【溢美】🔗⭐🔉
いつ‐び【溢美】
ほめすぎること。過分の賞讃。過賞。
⇒いつび‐の‐げん【溢美之言】
いっ‐ぴつ【溢泌】🔗⭐🔉
いっ‐ぴつ【溢泌】
〔生〕植物の活動期に、その枝・幹などの切口からかなり多量の水液を出す現象。ブドウ・カバノキなどで著しい。出液。
こぼ・す【零す・溢す】🔗⭐🔉
こぼ・す【零す・溢す】
〔他五〕
①水・涙などをあふれ出させる。容器から液や粉を下に落とす。伊勢物語「雪―・すがごと降りてひねもすにやまず」。「涙を―・す」「机の上にインクを―・す」
②隙間から中の物を落とす。また、あらわし出す。枕草子76「色々の衣ども―・し出でたる人の」。「積み荷を―・す」
③愚痴や不平を抑えられず口に出す。「仕事の不満を―・す」
④思いを顔に出す。「得意の笑みを―・す」
こぼ・る【零る・溢る】🔗⭐🔉
こぼ・る【零る・溢る】
〔自下二〕
⇒こぼれる(下一)
こぼ・れる【零れる・溢れる】🔗⭐🔉
こぼ・れる【零れる・溢れる】
〔自下一〕[文]こぼ・る(下二)
①水・涙などがあふれ出る。また、粒状・粉状のものが外にもれて出る。伊勢物語「その石の上に走りかかる水は、小柑子・栗の大きさにて―・れ落つ」。源氏物語帚木「忍ぶれど涙―・れぬれば」。「砂糖が―・れる」
②花や葉などが落ちる。散る。枕草子199「風のいとさわがしく吹きて、黄なる葉どものほろほろと―・れ落つる、いとあはれなり」
③物があり余って外に出る。はみ出す。源氏物語初音「いづれもいづれも劣らぬ袖口ども、―・れいでたるこちたさ」
④すき間などから漏れ出る。宇津保物語藤原君「花ざかりにほひ―・るる木がくれもなほ鶯はなくなくぞ見る」。源氏物語蛍「つやも色も―・るばかりなる御衣に」。「グローブから球が―・れる」「雲間から日光が―・れる」
⑤気質などが表情にあらわれる。あふれる。源氏物語紅葉賀「添ひ臥し給へる様、美しうらうたげなり、愛敬あいぎょう―・るるやうにて」。「思わず笑みが―・れた」
はふ・る【溢る】🔗⭐🔉
はふ・る【溢る】
〔自四・下二〕
水があふれる。あふれこぼれる。万葉集11「葦鴨のすだく池水―・るとも」。崇神紀「屍骨ほね多さわに―・れたり」
大辞林の検索結果 (22)
あぶ・す【溢す】🔗⭐🔉
あぶ・す 【溢す】 (動サ四)
あます。すてる。「おとし―・さず取りしたため給ふ/源氏(玉鬘)」
あぶれ【溢れ】🔗⭐🔉
あぶれ [0] 【溢れ】
(1)仕事などにあぶれること。また,その人。あぶれ者。
(2)手に余ること。無頼。あぶれ者。
あぶれ-もの【溢れ者】🔗⭐🔉
あぶれ-もの [0][5] 【溢れ者】
(1)日雇いなどで,その日の仕事にありつけなかった人。
(2)無法者。ならずもの。「今はさやうなる―出で来まじげなる世にこそ/狭衣 4」
(3)社会から脱落して放浪し,徒党をなすもの。悪党。「―の不敵武者に跳り合て,命失て何かせん/太平記 6」
あふれ・でる【溢れ出る】🔗⭐🔉
あふれ・でる [4] 【溢れ出る】 (動ダ下一)
いっぱいになって外に出る。「涙が―・でる」
あふ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あふ・れる [3] 【溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あふ・る
〔「あぶれる」と同源〕
(1)液体が容器や池・川などにいっぱいになって上の方からこぼれる。「浴槽から湯が―・れる」「大雨で川が―・れる」「―・れる涙をぬぐう」
(2)人や物が入り切らずに外に残る。「道路にまで人が―・れる」
(3)(入り切らないほど)たくさんある。「デパートには品物が―・れている」「才気―・れる青年」「魅力―・れる人物」
あぶ・れる【溢れる】🔗⭐🔉
あぶ・れる [3] 【溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あぶ・る
〔「あふれる」と同源〕
(1)「あふれる」に同じ。「カワガ―・レタ/ヘボン」
(2)所定の人数からはみ出す。希望者が多くて仕事を得ることができないでいる。「仕事に―・れる」
(3)狩猟や釣りで,獲物を得ることに失敗する。
(4)余計者になる。落ちぶれる。「また見苦しきさまにて世に―・れむも/源氏(東屋)」
いっ-けつ【溢血】🔗⭐🔉
いっ-けつ [0] 【溢血】 (名)スル
身体組織の内部に出血がおきること。また,その血。「脳―」
いっけつ-はん【溢血斑】🔗⭐🔉
いっけつ-はん [4] 【溢血斑】
⇒紫斑(シハン)
いっ-すい【溢水】🔗⭐🔉
いっ-すい [0] 【溢水】 (名)スル
水があふれ出ること。水をあふれさせること。溢流。
いっすい-ざい【溢水罪】🔗⭐🔉
いっすい-ざい [3] 【溢水罪】
溢水させて,住居などの建造物や汽車・電車・鉱坑を水浸しにし,またはその他の物を水浸しにして公共の危険を発生させることにより成立する罪。建造物等浸害罪。
いつ-にゅう【溢乳】🔗⭐🔉
いつ-にゅう [0] 【溢乳】 (名)スル
授乳直後,乳児が少量の乳を口から出すこと。乳流。乳多。
→吐乳(トニユウ)
いつ-び【溢美】🔗⭐🔉
いつ-び [1] 【溢美】
ほめ過ぎること。過賞。「天下の勝境と称するも決して
―にあらず/日光山の奥(花袋)」

―にあらず/日光山の奥(花袋)」
いっ-ぴつ【溢泌】🔗⭐🔉
いっ-ぴつ [0] 【溢泌】
植物の枝や幹などを切断すると,その傷口から多量の水液が出てくる現象。ブドウ・ミズキなどにみられる。出液。いっぴ。
いつ-りゅう【溢流】🔗⭐🔉
いつ-りゅう ―リウ [0] 【溢流】 (名)スル
あふれ流れること。「―堰堤(エンテイ)」
いつりゅう-てい【溢流堤】🔗⭐🔉
いつりゅう-てい ―リウ― [0] 【溢流堤】
⇒越流堤(エツリユウテイ)
こぼし【零し・溢し】🔗⭐🔉
こぼし [3] 【零し・溢し】
(1)こぼすこと。
(2)〔水こぼしの意〕
建水(ケンスイ)の通称。
(3)「湯こぼし」に同じ。
こぼ・す【零す・溢す】🔗⭐🔉
こぼ・す [2] 【零す・溢す】 (動サ五[四])
(1)不注意から器を傾けたりして,中の液体・粉末・粒状の物を外に出してしまう。「コーヒーを―・した」「砂糖を―・す」「球をミットから―・す」
(2)容器内の液体や粉末などを外に出して捨てる。「茶わんをすすいだ水を建水に―・す」
(3)(涙などを)こらえ切れずに落とす。「大粒の涙を―・す」「よだれを―・しそうになる」
(4)不平・愚痴などを言う。ぼやく。「愚痴を―・してばかりいる」
(5)うれしさなどを表情に表す。「思わず笑みを―・す」
(6)すき間から外にはみ出るようにする。「色々の衣ども―・し出でたる人の/枕草子 76」
〔「こぼれる」に対する他動詞〕
[可能] こぼせる
こぼ・れる【零れる・溢れる】🔗⭐🔉
こぼ・れる [3] 【零れる・溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
(1)液体が容器から出て外へ落ちる。また,中に入っているべきものが外に出る。「コップの水が―・れる」「球がグローブから―・れる」「自然に―・れた種が芽を出す」
(2)抑え切れなくて,外に表れる。「くやし涙が―・れる」「色気が―・れる」「―・れんばかりの笑み」
(3)普通は何かにおおわれて見えないものが,ちらりと見える。「枝の間から秋の陽(ヒ)が―・れる」「笑うと白い歯が―・れる」
(4)あふれて外へ出る。「車に乗り―・れて/宇治拾遺 11」
〔「こぼす」に対する自動詞〕
はふ・る【溢る】🔗⭐🔉
はふ・る 【溢る】 (動ラ下二)
(1)水があふれる。「葦鴨のすだく池水―・るとも/万葉 2833」
(2)雲・浪・風などが生じる。湧(ワ)きおこる。「我(ア)が面の忘れむしだは国―・り嶺(ネ)に立つ雲を見つつ偲はせ/万葉 3515」
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字形
〔水(氵・氺)部10画/13画/1678・306E〕