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あたか‐も【×恰も・×宛も】🔗🔉

あたか‐も【×恰も・×宛も】 [副]《「あだかも」とも》(多くあとに「のようだ」「のごとし」などを伴って)あるものが他によく似ていることを表す。まるで。まさしく。ちょうど。「―自分が体験したように語る」ちょうどその時。「時―芸術の秋である」

あて【当て・×宛】🔗🔉

あて【当て・×宛】 [名]行動の目当て。目標。目的。「―もなくうろつく」将来に対する見通し。先行きの見込み。「借金を返す―がない」心の中で期待している物事。頼り。「父からの援助は―にできない」借金のかた。抵当。「此指環…を―に少し貸して頂戴な」〈魯庵・社会百面相〉(他の語の下に付いて)保護するためにあてがうもの。「ひじ―」「すね―」ぶつけあうこと。「鞘(さや)―」〔接尾〕(宛)名詞・代名詞に付く。配分する数量・割合を表す。あたり。「ひとり―二個」送り先・差し出し先を示す。「下宿―に荷物を送る」

あて‐あて【当て当て・×宛×宛】🔗🔉

あて‐あて【当て当て・××宛】 それぞれに割り当てること。分担。「由ある受領などをえりて、―に催し給ふ」〈源・澪標〉

あて‐おこない【充行・×宛行】‐おこなひ🔗🔉

あて‐おこない【充行・×宛行】‐おこなひ 所領や俸禄を給与すること。あてがい。

あて‐おこな・う【充て行ふ・×宛行ふ】‐おこなふ🔗🔉

あて‐おこな・う【充て行ふ・×宛行ふ】‐おこなふ [動ハ四]仕事などを割り当てる。「とかくせさすべきこと―・ふとても」〈落窪・四〉所領や俸禄を与える。「知行ヲ―・ウ」〈日葡〉

あて‐がい【×宛てがい・×宛△行・充△行】‐がひ🔗🔉

あて‐がい【×宛てがい・×行・充行】‐がひ 適当に割り当てること。また、その物。「―の制服」禄や所領を割り当てること。また、その禄や所領。取り計らい。配慮。「珍しくし替ふるやうならんずる―を持つべし」〈花伝・七〉

あてがい‐ぶち【×宛てがい扶△持】あてがひ‐🔗🔉

あてがい‐ぶち【×宛てがい扶持】あてがひ‐ 与える側で適当にみはからって渡す金や物。または、そうした与え方。◆近世に主君や雇い主が家臣や雇い人に与えた扶持米(ふちまい)に始まり、現在は給与などにいう。

あて‐が・う【×宛てがう・充てがう】‐がふ🔗🔉

あて‐が・う【×宛てがう・充てがう】‐がふ [動ワ五(ハ四)]物と物とをぴったりとくっつける。添え当てる。「聴診器を胸に―・う」「添え木を―・う」割り当てて与える。相手の求めによらないで、こちらで適当に与える。「仕事を―・う」「子供におもちゃを―・う」 [可能]あてがえる

あて‐がき【×宛書(き)・充て書(き)】🔗🔉

あて‐がき【×宛書(き)・充て書(き)】 封書・葉書などの表に記す相手の住所および氏名。宛名。上書き。古文書で、文書の末尾または書き出しに書かれた相手の名。あてどころ。

あて‐さき【×宛先】🔗🔉

あて‐さき【×宛先】 手紙や荷物などを受け取る先方、または、場所。「―不明」

あて‐じ【当て字・×宛字】🔗🔉

あて‐じ【当て字・×宛字】 日本語を漢字で書く場合に、漢字の音や訓を、その字の意味に関係なく当てる漢字の使い方。狭義には、古くから慣用の久しいものについていう。「目出度(めでた)し」など。借り字。

あて‐じょう【×宛状】‐ジヤウ🔗🔉

あて‐じょう【×宛状】‐ジヤウ 直接相手に差し出すことをはばかって、宛名を特定せず、「各位」「御中」などの脇付(わきづけ)をした披露状の一種。あてぶみ。

あて‐どころ【×宛所・充て所・当て所】🔗🔉

あて‐どころ【×宛所・充て所・当て所】 郵便物などの送付先の所書き。宛先。宛書き」に同じ。意図するところ。目的。

あて‐な【×宛名】🔗🔉

あて‐な【×宛名】 手紙や書類などに書く、先方の氏名。また、住所と氏名。名宛。

あて‐ぶみ【×宛文・充て文】🔗🔉

あて‐ぶみ【×宛文・充て文】 その人にあてた公文書。遺産分配の遺言状。充行状(あておこないじよう)」に同じ。宛状(あてじよう)」に同じ。

あ・てる【当てる・充てる・×宛てる】🔗🔉

あ・てる【当てる・充てる・×宛てる】 [動タ下一]あ・つ[タ下二]あるものを他のものに触れるようにする。直面させる。ある物にぶつける。「ボールを頭に―・てる」「的に―・てる」光・熱・風などに触れさせる。さらす。「日に―・てて布団を乾かす」「鉢植えを夜露に―・てないようにする」密着させる。あてがう。「額に手を―・てる」「継ぎを―・てる」「座布団を―・ててください」対抗させる。「練習試合で強豪に―・てて実力を試す」期待やねらいどおりの状態にする。くじなどで賞を得る。「一等賞を―・てる」催しや企画などが成功する。「株で一山―・てる」「芝居で―・てる」正しく推測する。「彼の年齢を―・てる」「小説の途中で犯人を―・てる」他のものに合わせる。うまく振り分ける。対応させてつける。「外来語に漢字を―・てる」仮にあてはめる。「わが身に―・てて考える」(充てる)全体の一部をそのために使う。「余暇を読書に―・てる」「ボーナスを旅費に―・てる」指名してやらせる。「先生に―・てられる」仕事や役などを割り振る。「重要なポストに新人を―・てる」(宛てる)相手に向ける。「母に―・てて手紙を書く」→当てられる

えん‐ぜん【×宛然】ヱン‐🔗🔉

えん‐ぜん【×宛然】ヱン‐ [ト・タル][形動タリ]そっくりそのままであるさま。「―たる列仙伝中の人物だね」〈漱石・吾輩は猫である〉「県会は、―戦争の如き有様を呈した」〈田岡嶺雲・明治叛臣伝〉

えん‐てん【×宛転】ヱン‐🔗🔉

えん‐てん【×宛転】ヱン‐ [ト・タル][形動タリ]《「えんでん」とも》言葉・声などがよどみなく、なめらかに発せられるさま。「―と何かしゃべり出した」〈芥川・湖南の扇〉緩やかな曲線を描くさま。特に、眉がゆるく弧を描いているさま。「八字の細眉―たり」〈浄・天智天皇〉

えんと‐して【×宛として】ヱン‐🔗🔉

えんと‐して【×宛として】ヱン‐ [副]非常によく似ているさま。まるで。さながら。あたかも。「―孤舟に座するの思いがある」〈蘆花・自然と人生〉

さ‐ながら【×宛ら】🔗🔉

さ‐ながら【×宛ら】 《副詞「さ」+接続助詞「ながら」から》[副]非常によく似ているさま。まるで。そっくり。「―滝のような雨」「地獄絵―のすさまじさ」そのまま。もとのまま。「池などは―あれど」〈枕・一六三〉すべて。全部。「あやしの民屋―やぶれくづる」〈平家・一二〉[接]そうは言うものの。かと言ってやはり。「食逃げ大尽にあふ事多し。―それとて乞ひがたく」〈浮・胸算用・二〉

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[音]エン [訓]あたか‐も    あて [部首]宀 [総画数]8 [コード]区点    1624      JIS   3038      S‐JIS 88B6 [難読語] →あて‐おこない【充行・宛行】あて‐がい【宛てがい・宛行・充行】

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