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そく【束】🔗🔉

そく【束】 束ねたものを数える単位。稲など、一〇把をひとまとまりとしたもの。また、半紙一〇帖、すなわち二〇〇枚を一束という。「薪(まき)五―」矢の長さを測る単位。親指を除いた四本の指の幅を一束という。「大矢と申す定の物の、十五―におとってひくは候はず」〈平家・五〉

そく‐しゅ【束手】🔗🔉

そく‐しゅ【束手】 手出しをしないこと。

そく‐しゅう【束×脩】‐シウ🔗🔉

そく‐しゅう【束×脩】‐シウ 束ねた干し肉。古く中国で、師に入門するときなどの贈り物としたもの。転じて、入門するときに持参する謝礼。

そく‐たい【束帯】🔗🔉

そく‐たい【束帯】 律令制で定められた男子の朝服(ちようふく)。日常の参朝の服だが、平安時代以降、天皇以下の文官武官が朝廷の儀式・公事に着用した。文官は縫腋(ほうえき)の袍(ほう)、武官は闕腋(けつてき)の袍を原則とする。構成は冠・袍・半臂(はんぴ)・下襲(したがさね)・衵(あこめ)・単(ひとえ)・表袴(うえのはかま)・大口(おおくち)・石帯(せきたい)・帖紙(たとう)・笏(しやく)・襪(しとうず)・靴などで、武官と帯剣勅許の文官は太刀を平緒(ひらお)で佩用(はいよう)する。昼(ひ)の装束(そうぞく)

そく‐ばく【束縛】🔗🔉

そく‐ばく【束縛】 [名]スルまとめてしばること。しばり捕らえること。「一たび癖習を成せば、鉄鎖を以て―するよりも強し」〈中村訳・西国立志編〉制限を加えて行動の自由を奪うこと。「自由を―する」

そくばく‐でんし【束縛電子】🔗🔉

そくばく‐でんし【束縛電子】 物質中の原子や分子に束縛されて自由に移動できない状態の電子。

そく‐はつ【束髪】🔗🔉

そく‐はつ【束髪】 髪をたばねて結うこと。また、その髪。明治以降、女性の間に流行した西洋風の髪形。水油を使い、軽便で衛生的なため広まり、揚げ巻き・イギリス巻き・マーガレット・花月巻き・夜会巻き・S巻き・二百三高地・耳隠しなど種々のものが生まれた。

たば【束・△把】🔗🔉

たば【束・把】 [名]物をひとまとめにしてくくったもの。「薪を―にする」〔接尾〕助数詞。たばねたものを数えるのに用いる。「花二―」「ねぎ一―」

束になって掛か・る🔗🔉

束になって掛か・る 大勢の人が一緒になって一つのものに向かう。「―・ってもかなわない大男」

たば・ぬ【束ぬ】🔗🔉

たば・ぬ【束ぬ】 [動ナ下二]「たばねる」の文語形。

たばね【束ね】🔗🔉

たばね【束ね】 一つにくくること。また、くくったもの。組織などをまとめること。また、その役。「あれだけの奉行人の―をして」〈万太郎・ゆく年〉(かかあ)束ね

たばね‐がみ【束ね髪】🔗🔉

たばね‐がみ【束ね髪】 後ろで無造作に束ねた髪。

たばね‐ぎ【束ね木】🔗🔉

たばね‐ぎ【束ね木】 束にした薪。「―の当座買ひ」〈浮・一代男・三〉

たば・ねる【束ねる】🔗🔉

たば・ねる【束ねる】 [動ナ下一]たば・ぬ[ナ下二]細長いものなどを一つにまとめてくくる。たばにする。「稲を―・ねる」「紙を―・ねる」組織などをまとめてとりしきる。「業界を―・ねる」

たわし【△束子】たはし🔗🔉

たわし【束子】たはし わらやシュロの毛などをたばねて作ったもので、物をこすって洗うのに使う道具。◆歴史的仮名遣いを「たわし」とする説もある。

つか【△束】🔗🔉

つか【束】 《「束(つか)ねる」「掴(つか)む」と同語源》(はり)の上や床下などに立てる短い柱。束柱(つかばしら)紙をたばねたものの厚み。また、製本したときの本の厚み。「―が出る」「―見本」古代の長さの単位。指四本分の幅を基本とする、矢の長さをいうときに、八束(やつか)・十束(とつか)などと用いる。古代、稲の量の単位。重さ一斤の稲を一把とし、一〇把を一束とした。

つか‐いし【△束石】🔗🔉

つか‐いし【束石】 床束(ゆかづか)などの下に据える礎石。基壇の側面に置かれる短い柱状の石材。

つか‐なみ【△束並み・藁=藉】🔗🔉

つか‐なみ【束並み・藁藉】 わらを畳ほどの広さに編んだ敷物。わらぐみ。「―の上によるよる旅寝して黒津の里になれにけるかな」〈夫木・三一〉

つか・ぬ【△束ぬ】🔗🔉

つか・ぬ【束ぬ】 [動ナ下二]「つかねる」の文語形。

つかね‐お【△束ね緒】‐を🔗🔉

つかね‐お【束ね緒】‐を たばねるために用いるひも。結びひも。「あはれてふことだになくは何をかは恋の乱れの―にせむ」〈古今・恋一〉

つか・ねる【△束ねる】🔗🔉

つか・ねる【束ねる】 [動ナ下一]つか・ぬ[ナ下二]一つにまとめてくくる。たばねる。「髪を―・ねる」腕などを組む。こまぬく。「手を―・ねて見ている」統帥する。「全軍を―・ねる」

つか‐の‐あいだ【△束の間】‐あひだ🔗🔉

つか‐の‐あいだ【束の間】‐あひだつかのま」に同じ。「紅の浅葉の野らに刈る草(かや)の―も我(あ)を忘らすな」〈万・二七六三〉

つか‐の‐ま【△束の間】🔗🔉

つか‐の‐ま【束の間】 《一束(ひとつか)、すなわち指四本の幅の意から》ごく短い時間。ちょっとの間。「―の夢」「―も忘れない」

つか‐ばしら【△束柱】🔗🔉

つか‐ばしら【束柱】 《「つかはしら」とも》短い柱。つか。

つか‐ふな【△束×鮒】🔗🔉

つか‐ふな【×鮒】 一束(ひとつか)ほどの大きさのフナ。「沖辺(おきへ)行き辺に行き今や妹(いも)がため我が漁(すなど)れる藻伏(もふし)―」〈万・六二五〉

つか‐みほん【△束見本】🔗🔉

つか‐みほん【束見本】 本の出版に先立ち、刊行するものと同じ用紙やページ数で製本して、装丁のぐあいを確かめたり、宣伝に用いたりする見本。

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[音]ソク    ショク [訓]つか‐ねる    たば    つか [部首]木 [総画数]7 [コード]区点    3411      JIS   422B      S‐JIS 91A9 [分類]常用漢字 [難読語] →かん‐づか【髪束】けん‐とづか【間斗束】こう‐づか【髪束】そう‐ずく【装束】と‐つか【十握・十拳・十束】と‐づか【斗束】ふつつか【不束】ます‐づか【斗束・枡束】や‐つか【八束・八握】や‐つか【矢束】ゆ‐づか【弓柄・弓束・

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