がい‐きょ【街_×渠】 舗装された街路の雨水などが流れ込む排水用の側溝。

がい‐く【街区】 市街地で、道路に囲まれた一区画。街郭。ブロック。

がい‐く【街_×衢】 《「衢」は四方に分かれた道》人家などの立ち並ぶ土地。町。ちまた。「整然とした―」

がい‐しょう【街商】_‐シヤウ 路上であきなう商人。露天商。

がい‐しょう【街_×娼】_‐シヤウ 街頭で客をさそう売春婦。

がい‐じょう【街上】_‐ジヤウ 街路の上。路上。

がい‐そん【街村】 街道に沿って帯状に発達した集落。宿場町・門前町など。

がい‐だん【街談】 《「かいだん」とも》ちまたの話。世間のうわさ。世評。風説。

がいだん‐こうせつ【街談_×巷説】_{‐カウセツ} 世間のうわさ。ちまたの声。

かい‐どう【街道】_‐ダウ 中央と地方、また町と町とを結ぶ、行政上、交通上の主要な道路。「日光―」

がい‐とう【街灯】 街路を明るくするために取り付けた電灯。街路灯。

がい‐とう【街頭】 市街地の道路や広場。町なか。

がいとう‐げき【街頭劇】 街頭で行われる演劇。従来の演劇のあり方の批判として一九六〇年代に盛んになった。

かいどう‐すじ【街道筋】_{カイダウすぢ} 街道の道筋。「―の民家」

がいとう‐ぼきん【街頭募金】 人通りの多い場所で、社会福祉や災害救助などの資金を一般の人から集めること。

かいどう‐ゆづけ【街道湯漬（け）】_{カイダウ‐} 近世、街道筋で旅人に出した簡単な湯漬け。街道茶漬け。通り一遍の形ばかりの御馳走。また、形式的で誠意のないこと。「―の義理一っぺんの御馳走は」〈洒・南閨雑話〉

がいとう‐ろくおん【街頭録音】 ラジオ放送番組の一形式。時事問題などについて、一般民衆の意見を街頭で聴取・収録し放送するもの。昭和二一年（一九四六）にＮＨＫが行ったのに始まる。

がい‐ろ【街路】 市街地の道路。まちなかの道。

がいろ‐えん【街路園】_‐ヱン 街路沿いに植え込みなどを設けて庭園風に造ったもの。

がいろ‐じゅ【街路樹】 街路に沿って並べて植えてある樹木。

まち【町・街】 住宅や商店が多く人口が密集している所。都会。「―に住む」（「街」とも書く）商店の並ぶにぎやかな場所。市街。「―をぶらつく」地方公共団体の一。市と村の中間に位する。→ちょう（町）市や区を構成する小区画。田の区画。区画されてある田。人家が密集し、道路で分かれた一区域。「中宮の御旧_（ふる）き宮のほとりを、四―を占めて造らせ給ふ」〈源・少女〉物を商う店の集まった場所。市場。「帷_{（かたびら）}を脱ぎて童子に与へて―に魚を買ひに遣りつ」〈今昔・一二・三五〉宮殿または邸宅内の一区画。「姫君のおはします―は…さまことに造りみがき」〈夜の寝覚・五〉 ［下接語］市場町・稲荷_{（いなり）}町・色町・裏町・雄_（お）町・片側町・片町・上_（かみ）の町・傾城_{（けいせい）}町・下町・下_（しも）の町・宿場町・城下町・竹屋町・谷町・寺町・唐人町・鳥居前_{（とりいまえ）}町・酉_（とり）の町・南京_{（ナンキン）}町・二の町・日本人町・日本町・花街・袋町・港町・門前町・屋形町・屋敷町・横町

まち‐かど【街角・町角】 町の通りの曲がりかど。「―の交番」街頭。「―の風景」

まち‐ぎ【町着・街着】 町を歩いたり、買い物に出たりするときの衣服。外出着。タウンウエア。

まち‐じゅう【町中・街中】_‐ヂユウ 町の全部。町全体。町の人々全部。

まち‐なみ【町並（み）・街並（み）】 町に家々が立ち並んでいるようす。「整然とした―」軒を並べている家々。町内の家ごと。「―に出る葬礼には是非なく鳥辺山におくりて」〈浮・永代蔵・二〉町筋と並行していること。「表口五間半、裏行き―二十間」〈浄・卯月の紅葉〉

街 ［音］カイ 　　　ガイ ［訓］まち 　　　ちまた ［部首］行 ［総画数］１２ ［コード］区点　　　　１９２５ 　　　　　ＪＩＳ　　　３３３９ 　　　　　Ｓ‐ＪＩＳ　８Ａ５８ ［分類］常用漢字 ［難読語］ →がい‐く【街衢】 →しく‐はちがい【四衢八街】 →やちまた【八街】