複数辞典一括検索+

しみ‐い・る【染(み)入る・×沁み入る】🔗🔉

しみ‐い・る【染(み)入る・×沁み入る】 [動ラ五(四)]物の奥深くにじみ込む。また、心に深くしみこむ。「身に―・るような寒さ」「胸に―・る情景」

しみ‐かえ・る【染み返る・×沁み△反る】‐かへる🔗🔉

しみ‐かえ・る【染み返る・×沁み反る】‐かへる [動ラ四]色や香りなどが強くしみ込む。深くそまる。「丁字(ちやうじ)に黒むまで―・りたる一襲(かさね)」〈狭衣・一〉深く心を打たれる。しみじみとする。「―・り給へる御声の山の鳥どもも驚かい給ふべし」〈浜松・三〉

しみ‐こ・む【染(み)込む・×沁み込む】🔗🔉

しみ‐こ・む【染(み)込む・×沁み込む】 [動マ五(四)]液体や気体、色などが物の中まで徐々に深くしみる。「味が―・むまで煮る」「においが―・む」心の奥底まで深く入り込み、消し去ることができなくなる。「不信感が―・んでいる」「―・んだ習慣」

しみ‐じみ【染み染み・×沁み×沁み】🔗🔉

しみ‐じみ【染み染み・×沁み×沁み】 [副]心の底から深く感じるさま。「世代の違いを―(と)感じる」「親の有難さが―(と)わかる」心を開いて対象と向き合うさま。「友と―(と)語り合う」じっと見るさま。「―(と)自分の顔を眺める」

しみ‐つ・く【染(み)付く・×沁み着く】🔗🔉

しみ‐つ・く【染(み)付く・×沁み着く】 [動カ五(四)]色やにおいなどが移りついて簡単にとれなくなる。すっかりしみこむ。「汚れが―・いて落ちない」癖になって、なかなか抜けなくなる。「貧乏性が―・く」心に深くついて離れなくなる。「三浦の太夫職花紫に色濃くも―・き」〈浮・禁短気・一〉

しみ‐とお・る【染み△透る・×沁み△透る】‐とほる🔗🔉

しみ‐とお・る【染み透る・×沁み透る】‐とほる [動ラ五(四)]液体などが中まで深くしみこむ。「服の裏まで雨が―・る」心の奥まで深く感じる。骨身にこたえる。「親切が身に―・る」

しみ‐ふか・し【染み深し・×沁み深し】🔗🔉

しみ‐ふか・し【染み深し・×沁み深し】 [形ク]香りなどが強くしみ込んでいる。深くしみとおっている。「もて馴らしたる移り香いと―・うなつかしくて」〈源・夕顔〉

し・みる【染みる・×沁みる・△浸みる・×滲みる】🔗🔉

し・みる【染みる・×沁みる・浸みる・×滲みる】 [動マ上一]し・む[マ上二]液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。また、にじんで汚れる。しむ。「味が―・みる」「匂いが―・みる」「汗の―・みた下着」液体や気体などの刺激を受けて痛みを感じる。しむ。「消毒薬が傷口に―・みる」「歯に―・みる」心にしみじみと感じる。しむ。「親切が身に―・みる」好ましくない気風の影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。しむ。「悪習に―・みる」 [用法]しみる・にじむ――「血のしみた(にじんだ)手ぬぐい」「汗のしみた(にじんだ)シャツ」のように、濡れて広がる意では相通じて用いられる。◇「しみる」は液体・気体・におい・味や外部からの刺激などが、内部にまで入りこむことで、「煙が目にしみる」「寒さが身にしみる」「煮物は味がしみるのに時間がかかる」「心にしみる音楽」などという。◇「にじむ」は、その部分から周囲へ広がる、また、内部から表面に出てくる意で、「絵の具の色がにじむ」「落ちた涙で字がにじむ」「涙で街灯がにじんで見える」「涙がにじみ出る」などと用いる。 [下接句]肝に染みる・骨に沁みる・骨身に沁みる・身に沁みる・目に染みる

しみ‐わた・る【染(み)渡る・×沁み渡る】🔗🔉

しみ‐わた・る【染(み)渡る・×沁み渡る】 [動ラ五(四)]隅々までしみとおる。まんべんなくしみる。「酒が五臓六腑(ごぞうろつぷ)に―・る」

し・む【△染む・×沁む・△浸む・×滲む】🔗🔉

し・む【染む・×沁む・浸む・×滲む】 [動マ五(四)]染みる」に同じ。「寒さが身に―・む」「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさく―・まめや」〈源・梅枝〉「吹きくる風も身に―・まず」〈平家・五〉色などに染まる。「蓮葉(はちすば)のにごりに―・まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく」〈古今・夏〉深く心を寄せる。「我心ながら、いとかく人に―・む事はなきを」〈源・夕顔〉[動マ上二]「し(染)みる」の文語形。[動マ下二]「し(染)める」の文語形。

🔗🔉

[音]シン [訓]し‐みる [部首]水 [総画数]7 [コード]区点    6178      JIS   5D6E      S‐JIS 9F8E

大辞泉で始まるの検索結果 1-11