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い‐く【×畏×懼】ヰ‐🔗🔉

い‐く【××懼】ヰ‐ [名]スルおそれはばかること。恐懼(きようく)。「其の白人に―せらるるは決して故なきにあらず」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉

い‐けい【×畏敬】ヰ‐🔗🔉

い‐けい【×畏敬】ヰ‐ [名]スル崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうこと。「―の念を抱く」

い‐じつ【×畏日】ヰ‐🔗🔉

い‐じつ【×畏日】ヰ‐ 《「春秋左伝」文公七年注から》夏の日。夏の炎天の日。愛日。

い‐しゅく【×畏縮】ヰ‐🔗🔉

い‐しゅく【×畏縮】ヰ‐ [名]スルおそれかしこまって小さくなること。「権威の前に―する」

い‐たん【×畏×憚】ヰ‐🔗🔉

い‐たん【××憚】ヰ‐ [名]スルおそれはばかること。「源家の如く人心を―せしむること」〈田口・日本開化小史〉

い‐ふ【×畏怖】ヰ‐🔗🔉

い‐ふ【×畏怖】ヰ‐ [名]スルおそれおののくこと。「―の念を抱く」「神を―する」

い‐ふく【×畏服・×畏伏】ヰ‐🔗🔉

い‐ふく【×畏服・×畏伏】ヰ‐ [名]スルおそれ従うこと。「官軍の為に―して変心做(な)せしと」〈染崎延房・近世紀聞〉

い‐ゆう【×畏友】ヰイウ🔗🔉

い‐ゆう【×畏友】ヰイウ 尊敬している友人。また、友人に対する敬称。「―鈴木君」

おそ・る【恐る・△怖る・×畏る・×懼る】🔗🔉

おそ・る【恐る・怖る・×畏る・×懼る】 [動ラ上二]「恐れる」に同じ。「善根には微少なる広説せば、ないし後世の苦果を見ず―・りじ」〈東大寺本地蔵十輪経元慶七年点〉[動ラ四]「恐れる」に同じ。「若(も)し疾疫の鬼魅(きみ)身に著くこと―・らば」〈不空羂索神呪心経寛徳二年点〉[動ラ下二]「おそれる」の文語形。◆古語では、「かつは人の耳におそり、かつは歌の心に恥ぢ思へど」〈古今・仮名序〉のように、上二段・四段のいずれかはっきりしない例が多いが、上二段活用のほうが多く現れる。

おそれ【恐れ・×畏れ・虞】🔗🔉

おそれ【恐れ・×畏れ・虞】 こわがる気持ち。恐怖。不安。「将来への漠たる―」敬い、かしこまる気持ち。畏怖(いふ)・畏敬(いけい)の念。「神の偉大さに―をいだく」よくないことが起こるかもしれないという心配。懸念。「自殺の―がある」

おそれ‐い・る【恐れ入る・×畏れ入る】🔗🔉

おそれ‐い・る【恐れ入る・×畏れ入る】 [動ラ五(四)]相手の好意などに対して、ありがたいと思う。恐縮する。「ご厚情のほど―・ります」相手に失礼したり、迷惑をかけたりしたことに対して、申し訳なく思う。「恐れ入りますが」の形で、ものを頼んだり尋ねたりするときなどのあいさつの言葉としても用いる。恐縮する。「ご心配をおかけして―・ります」あまりのことに驚き入るばかりである。相手の才能・力量に太刀打ちできないと思う。脱帽する。「―・った腕前だ」物事のひどさにあきれる。「あれで秀才とは―・るよ」非常にこわがる。「この法師いよいよ―・りたり」〈著聞集・一七〉

おそれ‐おお・い【恐れ多い・×畏れ多い】‐おほい🔗🔉

おそれ‐おお・い【恐れ多い・×畏れ多い】‐おほい [形]おそれおほ・し[ク]貴人や尊敬する人などに対して、失礼になるので申し訳ない。「―・いことですが一言申し上げます」わが身にはありがたく、もったいない。「―・くも国王からお言葉を賜る」

おそ・れる【恐れる・△怖れる・×畏れる・×懼れる】🔗🔉

おそ・れる【恐れる・怖れる・×畏れる・×懼れる】 [動ラ下一]おそ・る[ラ下二]危険を感じて不安になる。恐怖心を抱く。「報復を―・れる」「死を―・れる」「社会から―・れられている病気」よくないことが起こるのではないかと心配する。危ぶむ。「失敗を―・れるな」「トキの絶滅を―・れる」近づきがたいものとしてかしこまり敬う。畏敬(いけい)する。「神をも―・れぬしわざ」《近世江戸語》「恐れ入る」に同じ。「栄螺(さざえ)の壺へ赤辛螺(あかにし)を入れて出すから―・れらあ」〈洒・四十八手〉 [類語]こわがる・臆(おく)する・おびえる・びくつく・びくびくする・おどおどする・おじる・おじける・恐怖する・恐れをなす/危惧(きぐ)する・危懼(きく)する・懸念する・憂える・気づかう/(はばか)る・畏怖(いふ)する

かしく【△恐・可=祝・×畏】🔗🔉

かしく【恐・可祝・×畏】 《「かしこ」の音変化》女性の手紙の末尾に用いるあいさつの語。かしこ。

かしこ【×畏・△恐・賢】🔗🔉

かしこ【×畏・恐・賢】 《形容詞「かしこい」の語幹から》女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きようこう)謹言」などにあたる語。「あらあら―」恐れ多いこと。もったいないこと。多く「あなかしこ」の形で用いられる。「確かに御枕上に参らすべき祝の物に侍る。あな―」〈源・葵〉すぐれていること。すばらしいこと。「草にも真名(まな)にも、…書きまぜ給へり。―の御手や、と空を仰ぎてながめ給ふ」〈源・葵〉思慮・分別などに優れていること。利口なこと。「我―に思ひたる人、憎くもいとほしくも覚え侍るわざなり」〈紫式部日記〉

かしこ・い【賢い・×畏い・△恐い】🔗🔉

かしこ・い【賢い・×畏い・恐い】 [形]かしこ・し[ク](賢い)頭の働きが鋭く、知能にすぐれている。利口だ。賢明だ。「―・くて聞き分けのいい子供」(賢い)抜け目がない。要領がいい。「あまり―・いやり方とはいえない」「もっと―・く立ち回れよ」恐れ多く、もったいない。「おことばはまことに―・くて、なんとお答えいたしていいか、とみにことばもいでませぬ」〈賢治・北守将軍と三人兄弟の医者〉神や自然などの超越的なものに対して、畏怖の念を覚えるさま。恐ろしい。恐るべきだ。「わたつみの―・き道を安けくもなく悩み来て」〈万・三六九四〉尊い。ありがたい。「―・き御蔭をば頼みきこえながら」〈源・桐壺〉すばらしい。結構だ。りっぱだ。「おのが―・きよしなど」〈枕・三〉都合がよい。運がいい。幸いだ。「―・く京の程は雨も降らざりしぞかし」〈大鏡・道長下〉(連用形を用いて副詞的に)程度のはなはだしいさま。非常に。盛大に。「いと―・く遊ぶ」〈竹取〉 [派生]かしこげ[形動]かしこさ[名] [類語](さと)い・賢(さか)しい・利口・利発・発明・聡明(そうめい)・怜悧(れいり)・慧敏(けいびん)・明敏・鋭敏・穎悟(えいご)・英明・賢明・頭がいい/うまい・巧(たく)み・巧妙・クレバー

畏き辺り🔗🔉

畏き辺り 恐れ多い場所。宮中・皇室などを婉曲にいう。

かしこく‐も【×畏くも】🔗🔉

かしこく‐も【×畏くも】 [副]申すも恐れ多いことに。おそれおおくも。もったいなくも。「―御見舞いを賜る」

かしこまり【×畏まり】🔗🔉

かしこまり【×畏まり】 恐れ謹むこと。「今日は皆乱れて―なし」〈枕・三〉尊貴な相手の行為をもったいなく思い恐縮すること。「きたなげなる所に、年月をへて物し給ふこと、極まりたる―」〈竹取〉感謝の言葉。お礼。謝辞。「みづからなむ参り侍りて、又々―も啓すべき」〈落窪・三〉言いわけ。わびごと。「久しくさぶらはぬ―聞えむ」〈宇津保・嵯峨院〉おとがめを受けること。謹慎すること。勘当。勘気。「―許されて」〈枕・九〉つつしんで言葉を承ること。「御返りに―のよし申して」〈枕・八六〉

かしこまり‐だこ【×畏まり胼=胝】🔗🔉

かしこまり‐だこ【×畏まり胼胝】 正座することの多い人の、足のくるぶしの辺りにできるたこ。すわりだこ。

かしこま・る【×畏まる】🔗🔉

かしこま・る【×畏まる】 [動ラ五(四)]身分の高い人、目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとる。「陛下の御前に―・る」「―・ってあいさつする」謹みの気持ちを表し堅苦しく姿勢を正して座る。正座する。「―・っていないで、ひざをお崩しなさい」命令・依頼などを謹んで承る意を表す。承りました。「はい、―・りました」堅苦しい感じがする。窮屈である。「お政は学問などという―・った事は虫が好かぬが」〈二葉亭・浮雲〉恐縮して感謝する。「かくおはしましたる喜びを、又なき事に―・る」〈源・夕顔〉わびを言う。言いわけをする。「仏に―・り聞ゆるこそ苦しけれ」〈源・初音〉謹慎する。「三所ながら―・らせ給へりしかば」〈大鏡・師輔〉

かしこ・む【×畏む】🔗🔉

かしこ・む【×畏む】 [動マ四]恐れる。「海中(わたなか)を渡るとき、な―・ませまつりそ」〈記・上〉恐れ多いと思う。かしこまる。「千代にも斯くしもがも―・みて仕へ奉らむ」〈推古紀・歌謡〉謹んで承る。「大君の命(みこと)―・み磯に触り海原(うのはら)渡る父母を置きて」〈万・四三二八〉◆の例は、形容詞「かしこし」の語幹「かしこ」に接尾語「み」のついた形とみて、恐ろしいので、恐れ多く思って、などの意に解する説もある。

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[音]イ [訓]おそ‐れる    かしこ‐い    かしこ    かしこ‐まる [部首]田 [総画数]9 [コード]区点    1658      JIS   305A      S‐JIS 88D8 [難読語] →ウイグル【Uighur】

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