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いとき‐な・し【△幼し・△稚し】🔗🔉

いとき‐な・し【幼し・稚し】 [形ク]「いとけない」に同じ。「延政門院―・くおはしましける時」〈徒然・六二〉

いとけ‐な・い【△幼い・△稚い】🔗🔉

いとけ‐な・い【幼い・稚い】 [形]いとけな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》おさなくて小さいさま。あどけない。「―・い子」 [派生]いとけなげ[形動]いとけなさ[名]

いわ・く【△稚く】🔗🔉

いわ・く【稚く】 [動カ下二]子供じみている。幼稚な振る舞いをする。「―・けたる遊び戯れに心入れたるわらはべの有様など」〈源・若菜上〉◆歴史的仮名遣いは「いわく」か「いはく」か未詳。

いわけ‐な・い【△稚ない】🔗🔉

いわけ‐な・い【稚ない】 [形]いわけな・し[ク]分別がなく子供っぽく見えるさま。あどけない。がんぜない。「まだ―・くもいやしむいろえ包までいうに」〈鴎外・文づかひ〉◆歴史的仮名遣いは「いわけなし」か「いはけなし」か未詳。

けんち【×稚】🔗🔉

けんち【×稚】 《梵ghaの音写。鐸・鈴・鐘などと訳す》仏教寺院で、時刻を知らせ、また集会の合図として打ち鳴らす器具。

ち‐がい【稚貝】‐がひ🔗🔉

ち‐がい【稚貝】‐がひ 貝類で、幼生期の浮遊生活を終え、砂や岩に定着するようになって間もないもの。

ち‐き【稚気・×穉気】🔗🔉

ち‐き【稚気・×穉気】 子供のような気分。子供っぽいようす。「―に富む」「―愛すべし」

ち‐ぎょ【稚魚】🔗🔉

ち‐ぎょ【稚魚】 卵からかえってまもない魚。

ち‐ご【稚児・△児】🔗🔉

ち‐ご【稚児・児】 《「乳子(ちご)」の意》ちのみご。赤ん坊。「―を背に負った親子三人連(づれ)の」〈花袋・田舎教師〉幼い子。幼児。「其の時某(それがし)は尚(なお)八歳の―にして」〈竜渓・経国美談〉祭礼や寺院の法楽などの行列に、美しく装って練り歩く児童。「―行列」寺院や、公家(くげ)・武家で召し使われた少年。男色の対象となることもあった。「是も今は昔、比叡の山に―ありけり」〈宇治拾遺・一〉

ちご‐いしゃ【稚児医者】🔗🔉

ちご‐いしゃ【稚児医者】 小児を専門にみる医者。「―はお輿(こし)つき」〈浄・丹波与作〉

ちご‐えんねん【稚児延年】🔗🔉

ちご‐えんねん【稚児延年】 稚児の演じる延年舞。

ちご‐おい【稚児生ひ】‐おひ🔗🔉

ちご‐おい【稚児生ひ】‐おひ 幼い時の成長のようす。「大将などの―ほのかにおぼし出づるには似給はず」〈源・柏木〉

ちご‐かっしき【稚児喝△食】🔗🔉

ちご‐かっしき【稚児喝食】 童児の髪の結い方の一。髪を髻(もとどり)で結んだ上を平元結(ひらもとゆい)で結び、後ろに長く下げたもの。公卿の子息などが結った。

ちご‐が‐ふち【稚児淵】🔗🔉

ちご‐が‐ふち【稚児淵】 神奈川県藤沢市の江島にある淵。相承院の稚児、白菊の投身した所という。

ちご‐ぎょうどう【稚児行道】‐ギヤウダウ🔗🔉

ちご‐ぎょうどう【稚児行道】‐ギヤウダウ 神社や寺院の祭礼や法会のとき、稚児が天人の子供(天童)に扮装(ふんそう)して練り歩くもの。

ちご‐ざさ【稚児×笹】🔗🔉

ちご‐ざさ【稚児×笹】 イネ科の多年草。湿地に群生し、高さ約四〇センチ。葉は狭針形。初夏、小球状の緑紫色の小穂を円錐状につける。しまざさ。

ちご‐すがた【稚児姿】🔗🔉

ちご‐すがた【稚児姿】 女性のように下げ髪にした子どもの姿。

ちご‐びな【稚児×雛】🔗🔉

ちご‐びな【稚児×雛】 雛人形の一。公家の稚児の姿に作ったもの。文政(一八一八〜一八三〇)のころ流行。

ちご‐まい【稚児舞】‐まひ🔗🔉

ちご‐まい【稚児舞】‐まひ 社寺の神事や法会に稚児がまう舞。稚児延年・稚児舞楽のほか、神楽・田楽などにみられる。

ちご‐まげ【稚児×髷】🔗🔉

ちご‐まげ【稚児×髷】 少女の髪形の一。頭上で振り分けた髪を左右に高く輪にして結ぶもの。もと公家や寺などの稚児が結っていたのがのちに一般化した。江戸後期の京坂では、髷を大きくふくらませ、中央を布でおさえた形が流行した。ちごわげ。ちごわ。

ちご‐むね【稚児棟】🔗🔉

ちご‐むね【稚児棟】 瓦葺(かわらぶ)き屋根の隅棟の先が二段になっているときの、下方の短い棟。

ちご‐ものがたり【稚児物語・△児物語】🔗🔉

ちご‐ものがたり【稚児物語・児物語】 御伽(おとぎ)草子で、寺院での稚児と僧侶との男色を主題としたものの総称。「秋夜長物語」「あしびき」「松帆浦物語」「稚児観音縁起」など。

ちご‐もんじゅ【稚児文殊】🔗🔉

ちご‐もんじゅ【稚児文殊】 子供の姿をした文殊菩薩(ぼさつ)

ちご‐ゆり【稚児百=合】🔗🔉

ちご‐ゆり【稚児百合】 ユリ科の多年草。丘陵地の林下に生え、高さ一五〜四〇センチ。葉は長卵形。四、五月ごろ白い花を一、二個、やや下向きにつける。

ちご‐わ【稚児輪】🔗🔉

ちご‐わ【稚児輪】 稚児髷(ちごまげ)

ちご‐わかしゅ【稚児若衆】🔗🔉

ちご‐わかしゅ【稚児若衆】 公家・武家・寺院などで召し使われた少年。男色の対象となることが多かった。稚児。「叡山の―」〈浮・男色大鑑・三〉

ちご‐わげ【稚児×髷】🔗🔉

ちご‐わげ【稚児×髷】 ちごまげ(稚児髷)

ち‐さん【稚蚕】🔗🔉

ち‐さん【稚蚕】 一齢から三齢までの蚕。

ち‐し【稚子】🔗🔉

ち‐し【稚子】 おさなご。稚児(ちご)。〈和英語林集成〉

ち‐せつ【稚拙】🔗🔉

ち‐せつ【稚拙】 [名・形動]幼稚で未熟なこと。また、そのさま。「―な文章」 [派生]ちせつさ[名]

ちせつ‐び【稚拙美】🔗🔉

ちせつ‐び【稚拙美】 幼稚でつたないが、素朴さ・純粋さが感じられる美。

ち‐びょう【稚苗】‐ベウ🔗🔉

ち‐びょう【稚苗】‐ベウ 本葉の数が三枚ほどの稲の苗。成苗が手植え用であるのに対し、田植え機で移植する。

ちん‐ぐるま【△稚△児車】🔗🔉

ちん‐ぐるま【児車】 《「ちごぐるま」の音変化》バラ科の小低木。高山の日当たりのよい地に生え、高さ約一〇センチ。茎は地をはい、葉は羽状複葉。夏、花茎を出して白い五弁花を一個開く。花後、花柱が伸びて羽毛状になる。《季 夏》「―湿原登路失せやすし/秋桜子」

みず‐こ【水子・△稚子】みづ‐🔗🔉

みず‐こ【水子・稚子】みづ‐ 《「みずご」とも》生まれてあまり日のたたない子。あかご。「―の顔を見入っていた」〈秋声・足迹〉胎児。特に、流産または堕胎した胎児。「―供養」

みず‐は【×瑞歯・△稚歯】みづ‐🔗🔉

みず‐は【×瑞歯・稚歯】みづ‐ 若々しく生命力のある歯。老人になってから再び生えた歯。長寿のしるしとして、めでたいこととされた。非常に年老いること。また、老人。「かまど守る―の嫗(おみな)(いほり)よりはひいでの小田の早苗取る見よ」〈夫木・七〉

やや【△児・△稚】🔗🔉

やや【児・稚】 あかご。赤ん坊。ややこ。

やや‐こ【△稚△児】🔗🔉

やや‐こ【児】 あかご。赤ん坊。やや。

わか‐め【若△布・和=布・△稚海=藻】🔗🔉

わか‐め【若布・和布・稚海藻】 コンブ科の褐藻。外海の浅い所に生える。長さ約一メートルになり、暗褐色。外見は根・茎・葉に分かれ、葉は羽状に切れ込む。成熟すると茎の両側にひだ状の胞子葉ができ、めかぶ・みみとよばれる。古くから食用とし、養殖もされる。にぎめ。めのは。《季 春》「みちのくの淋代(さぶしろ)の浜―寄す/青邨」

わっかない【稚内】🔗🔉

わっかない【稚内】 北海道北端部の市。宗谷支庁所在地。宗谷海峡に臨み、日本最北の地の碑の立つ宗谷岬と野寒布(のしやつぷ)岬がある。カニ・ニシン・コンブ漁の基地。人口四・六万。◆アイヌ語「ヤム‐ワッカ‐ナイ」(冷たい飲み水の川の意)から。

わらさ【稚=鰤】🔗🔉

わらさ【稚鰤】 ブリの成魚になる前のもの。ふつう全長約六〇センチのものをいう。《季 秋》

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[音]チ [訓]わか‐い [部首]禾 [総画数]13 [コード]区点    3553      JIS   4355      S‐JIS 9274 [分類]常用漢字 [難読語] →うじ‐の‐わきいらつこ【菟道稚郎子】ちん‐ぐるま【稚児車】でっ‐ち【丁稚】みず‐こ【水子・稚子】みず‐は【瑞歯・稚歯】やや‐こ【稚児】わか‐め【若布・和布・稚海藻】わっかない【稚内】わらさ【稚鰤】

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