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え【絵・△画】ヱ🔗🔉

え【絵・画】 物事や情景を、色・線・形などによって、平面上に写し表したもの。絵画。ある情趣を感じさせるありさま。光景。「母が乏しい髪を工面して、何うか斯うか髷に結い上げる様子は…夫程見栄のある―ではないが」〈漱石・彼岸過迄〉テレビなどの画面・映像。「音声だけで、―が出ない」

絵に描(か)いた餅(もち)🔗🔉

絵に描(か)いた餅(もち) 《どんなに巧みに描いてあっても食べられないところから》何の役にも立たないもの。また、実物・本物でなければ何の値打ちもないこと。画餅(がべい)

絵に描(か)いたよう🔗🔉

絵に描(か)いたよう 美しくすばらしいようすのたとえ。「―なみごとな眺め」典型的な事柄・状態であることのたとえ。「幸せを―な家庭」

絵にな・る🔗🔉

絵にな・る その光景がある意味合いを感じさせたり、人の動作などが美しい型をもっていたりして、そのまま絵の題材になりそうである。「両首脳が並ぶとやはり―・る」「どんな役でも―・る女優だ」

え‐あわせ【絵合(わ)せ】ヱあはせ🔗🔉

え‐あわせ【絵合(わ)せ】ヱあはせ 物合わせの一。平安時代、参加者を左右に分け、両方から絵、または絵に和歌などを添えたものを出し合い優劣を争った遊び。

えあわせ【絵合】ヱあはせ🔗🔉

えあわせ【絵合】ヱあはせ 源氏物語第一七巻の巻名。前斎院が入内(じゆだい)、二度の絵合わせが催される。

え‐あんどん【絵行△灯】ヱ‐🔗🔉

え‐あんどん【絵行灯】ヱ‐ 絵のかいてある行灯。祭り・縁日などに、社寺や町家の軒先に飾る。

え‐いり【絵入り】ヱ‐🔗🔉

え‐いり【絵入り】ヱ‐ 書籍・新聞・雑誌などに挿絵の入っていること。また、そのもの。

えいり‐きょうげんぼん【絵入り狂言本】ヱいりキヤウゲンボン🔗🔉

えいり‐きょうげんぼん【絵入り狂言本】ヱいりキヤウゲンボン 歌舞伎狂言の筋を挿絵入りで書いた版本。元禄期(一六八八〜一七〇四)に刊行、流行した。狂言本。狂言絵本。

えいり‐さいじぼん【絵入り細字本】ヱいり‐🔗🔉

えいり‐さいじぼん【絵入り細字本】ヱいり‐ 細字で書かれた挿絵入りの版本。江戸初期に刊行された絵入り浄瑠璃本などの形式。虱本(しらみぼん)

えいり‐じょうるりぼん【絵入り浄×瑠×璃本】ヱいり‐ジヤウルリボン🔗🔉

えいり‐じょうるりぼん【絵入り浄××璃本】ヱいり‐ジヤウルリボン 挿絵入りの古浄瑠璃正本。寛永期(一六二四〜一六四四)に刊行、元禄期に丸本(まるほん)の流行により消滅。丹緑本(たんりよくぼん)・虱本・金平本(きんぴらぼん)・六段本などの種類がある。

えいり‐しんぶん【絵入り新聞】ヱいり‐🔗🔉

えいり‐しんぶん【絵入り新聞】ヱいり‐ 明治時代、大衆向けに挿絵入りで通俗的な記事を中心にした新聞。

えいり‐ねほん【絵入り根本】ヱいり‐🔗🔉

えいり‐ねほん【絵入り根本】ヱいり‐ 挿絵入りの歌舞伎脚本。安永(一七七二〜一七八一)ごろから文化・文政・天保年間(一八〇四〜一八四四)を最盛期として、主に京坂で刊行。根本。

えいり‐ぼん【絵入り本】ヱいり‐🔗🔉

えいり‐ぼん【絵入り本】ヱいり‐ 本文の内容にそった挿絵の入っている本。特に、近世の絵入り根本(ねほん)・絵入り狂言本などをいう。絵本とは異なる。

えいり‐よみほん【絵入り読本】ヱいり‐🔗🔉

えいり‐よみほん【絵入り読本】ヱいり‐ 江戸時代の小説の一。挿絵の多い後期読本・人情本などをいう。

えいんがきょう【絵因果経】ヱイングワキヤウ🔗🔉

えいんがきょう【絵因果経】ヱイングワキヤウ 「過去現在因果経」に、その意を表す絵を加えた絵巻。紙面の下段に経文、上段に対応する場面を描き、全八巻の構成。奈良時代の制作のほか、鎌倉時代のものもある。過去現在因果経絵巻。

え‐うちわ【絵団=扇】ヱうちは🔗🔉

え‐うちわ【絵団扇】ヱうちは 絵のかいてあるうちわ。《季 夏》「―のそれも清十郎にお夏かな/蕪村」

え‐うるし【絵漆】ヱ‐🔗🔉

え‐うるし【絵漆】ヱ‐ 蒔絵(まきえ)に用いる漆。

え‐おうぎ【絵扇】ヱあふぎ🔗🔉

え‐おうぎ【絵扇】ヱあふぎ 絵のかいてある扇。《季 夏》「―や是も二見のうら表/也有」

え‐がい【絵貝】ヱがひ🔗🔉

え‐がい【絵貝】ヱがひ 貝合わせの一つで、名所などの絵とそれに関連した和歌とを貝殻の左右両片に分けて書き、合わせて取る遊戯。

え‐かがみ【絵△鑑】ヱ‐🔗🔉

え‐かがみ【絵鑑】ヱ‐ 鑑定用の古画帖(こがちよう)で、画家たちの手法の特徴を収録してあるもの。

え‐かき【絵書き・絵△描き】ヱ‐🔗🔉

え‐かき【絵書き・絵描き】ヱ‐ 絵をかくことを職業とする人。画家。絵をかくこと。今日では幼児語で「お絵かき」というほかは、あまり用いない。

えかき‐うた【絵書き歌】ヱかき‐🔗🔉

えかき‐うた【絵書き歌】ヱかき‐ 歌詞に合わせて線を引くうちに絵ができ上がる、子供の遊びの中で歌われる歌。

え‐がみ【絵紙】ヱ‐🔗🔉

え‐がみ【絵紙】ヱ‐ 子供が遊びに使う、色刷りにした絵や模様のある紙。「牡丹の花の模様のついた―」〈中勘助・銀の匙〉画用紙。「―一枚に大きく馬の頭を書いた」〈独歩・画の悲み〉

え‐からつ【絵唐津】ヱ‐🔗🔉

え‐からつ【絵唐津】ヱ‐ 唐津焼の一。慶長(一五九六〜一六一五)以降、肥前各地で焼かれたもので、鉄砂釉(てつしやゆう)で描いた文様の上に釉(うわぐすり)がかけられている。

え‐がわ【絵革・△画×韋】ヱがは🔗🔉

え‐がわ【絵革・×韋】ヱがは 獅子(しし)・牡丹(ぼたん)・不動尊などの文様の彫り型を当て、藍や赤で染めた革。

え‐かんばん【絵看板】ヱ‐🔗🔉

え‐かんばん【絵看板】ヱ‐ 劇場・映画館の前に、上演中の作品の場面などを描いて掲げる看板。

え‐ぎぬ【絵△衣】ヱ‐🔗🔉

え‐ぎぬ【絵衣】ヱ‐ 近世、采女(うねめ)の着用した装束の一。表は椿の花に雲を配した彩色の白練り絹、裏は萌葱(もえぎ)色の無地の生絹(すずし)を用いた。うねめぎぬ。

え‐ぎぬ【絵絹】ヱ‐🔗🔉

え‐ぎぬ【絵絹】ヱ‐ 日本画を描くのに用いる平織りで薄地の絹織物。にじみ止めに礬水(どうさ)をひいて用いる。

えきん【絵金】ヱキン🔗🔉

えきん【絵金】ヱキン一八一二〜一八七六]幕末から明治初期の町絵師。土佐の生まれ。本姓は弘瀬、通称は金蔵。絵金は俗称。江戸で狩野派に学び、土佐に帰って芝居絵に怪奇的で特異な画風を展開した。

え‐ぐみ【絵組(み)】ヱ‐🔗🔉

え‐ぐみ【絵組(み)】ヱ‐ 絵を組み合わせること。また、その絵。図案。書籍などに絵を組み入れること。また、その絵。

え‐グラフ【絵グラフ】ヱ‐🔗🔉

え‐グラフ【絵グラフ】ヱ‐ 物の数や量を絵で表したグラフ。人口を人間の絵の大きさで表すなど。

え‐ごうし【絵合子】ヱガフシ🔗🔉

え‐ごうし【絵合子】ヱガフシ 表面に絵模様のある、ふたつきの椀(わん)

え‐こうらい【絵高△麗】ヱカウライ🔗🔉

え‐こうらい【絵高麗】ヱカウライ 《「えごうらい」とも》白泥土で化粧がけした素地の上に、鉄砂釉(てつしやゆう)の文様が描かれた陶器。江戸時代には李朝(りちよう)時代の朝鮮産をさしたが、近年は中国の磁州窯のものもいう。

え‐ごころ【絵心】ヱ‐🔗🔉

え‐ごころ【絵心】ヱ‐ 絵をかく心得や趣味。また、絵を理解する能力。「―がある」絵をかきたい気持ち。「―が動く」

え‐ことば【絵△詞】ヱ‐🔗🔉

え‐ことば【絵詞】ヱ‐ 絵巻物で、絵を説明するために書き添えた文章。絵巻物の詞書(ことばがき)。絵解き言葉。詞書のついている絵巻物。

え‐コンテ【絵コンテ】ヱ‐🔗🔉

え‐コンテ【絵コンテ】ヱ‐ 映画・テレビドラマの制作に際し、各カットの画面構成を絵で示し、映像の流れをたどれるようにしたもの。

え‐さがし【絵探し】ヱ‐🔗🔉

え‐さがし【絵探し】ヱ‐ 絵の中に、ちょっと見ただけではわからないように他のものの形を描き込んであるのを探し出す遊び。また、その絵。

え‐ざら【絵皿】ヱ‐🔗🔉

え‐ざら【絵皿】ヱ‐ 大皿などに鑑賞用の絵を描いて装飾・調度としたもの。日本画で、絵の具を水や膠(にかわ)とまぜるのに用いる皿。

え‐し【絵師・△画師】ヱ‐🔗🔉

え‐し【絵師・画師】ヱ‐ 絵かき。画家。(画師)律令制で、中務省(なかつかさしよう)画工司(えだくみのつかさ)に属して絵画制作に従事した工人。宮殿・寺院の建立、調度の敷設などに際し、装飾・文様・彩色に携わった。平安末期以後、院や幕府の絵所に属した画工。

え‐じぐち【絵地口】ヱヂぐち🔗🔉

え‐じぐち【絵地口】ヱヂぐち 絵を主にして、地口を添えたもの。祭礼のときの地口行灯(あんどん)などに使われた。

えしぞうし【絵師草紙】ヱシザウシ🔗🔉

えしぞうし【絵師草紙】ヱシザウシ 鎌倉時代の絵巻。一巻。伊予国を賜った喜びがはかなくついえ、仏道に志すようになる貧乏絵師の身の上を、滑稽(こつけい)味を交えて自由な筆致で描いたもの。えしのそうし。

えじま【江島】えじま・【絵島】ヱじま🔗🔉

えじま【江島】えじま・【絵島】ヱじま一六八一〜一七四一]江戸城大奥の女中。七代将軍徳川家継の母月光院に仕えた。歌舞伎役者生島新五郎(いくしましんごろう)との恋愛事件のかどで、信濃高遠(たかとお)に流された。

え‐じま【絵島】ヱ‐🔗🔉

え‐じま【絵島】ヱ‐ 兵庫県淡路島、岩屋港の南東にある岩。月の名所。《歌枕》「さよ千鳥ふけひの浦に音づれて―がいそに月傾ぶきぬ」〈千載・雑上〉

え‐ず【絵図】ヱヅ🔗🔉

え‐ず【絵図】ヱヅ 家屋・土地・庭園などの平面図。絵図面。絵。絵画。

え‐すがた【絵姿】ヱ‐🔗🔉

え‐すがた【絵姿】ヱ‐ 絵にかいた姿。画像。

えすがた‐にょうぼう【絵姿女房】ヱすがたニヨウバウ🔗🔉

えすがた‐にょうぼう【絵姿女房】ヱすがたニヨウバウ 昔話の一。百姓の美しい妻が、その絵姿を見た殿様に連れて行かれるが、機知を働かせて殿様と夫を入れかえる。

え‐すごろく【絵△双六】ヱ‐🔗🔉

え‐すごろく【絵双六】ヱ‐ 絵入りのすごろく。今日普通にいうすごろくをさす。《季 新年》

え‐ずめん【絵図面】ヱヅメン🔗🔉

え‐ずめん【絵図面】ヱヅメン 家屋や土地・庭園などの平面図。図面。絵図。

え‐ぜに【絵銭】ヱ‐🔗🔉

え‐ぜに【絵銭】ヱ‐ 江戸時代のおもちゃの銭。恵比須・大黒などの絵が鋳つけてあった。えせん。

え‐ぞう【絵像】ヱザウ🔗🔉

え‐ぞう【絵像】ヱザウ 肖像画。画像。

え‐ぞうし【絵双紙・絵草紙】ヱザウシ🔗🔉

え‐ぞうし【絵双紙・絵草紙】ヱザウシ 江戸時代、世間の出来事を一、二枚の絵入りの読み物にした印刷物。読み売り。瓦版(かわらばん)草双紙のこと。絵本番付(えほんばんづけ)のこと。錦絵(にしきえ)のこと。

えぞうし‐うり【絵双紙売り】ヱザウシ‐🔗🔉

えぞうし‐うり【絵双紙売り】ヱザウシ‐ 瓦版を節をつけて読みながら売り歩いた人。

えぞうし‐や【絵双紙屋】ヱザウシ‐🔗🔉

えぞうし‐や【絵双紙屋】ヱザウシ‐ 草双紙・浮世絵・役者絵などを印刷して販売する店。

え‐そらごと【絵空事】ヱ‐🔗🔉

え‐そらごと【絵空事】ヱ‐ 《絵には美化や誇張が加わって、実際とは違っている意から》大げさで現実にはあり得ないこと。誇張した表現。「―に過ぎない」

え‐だこ【絵×凧】ヱ‐🔗🔉

え‐だこ【絵×凧】ヱ‐ 絵のかいてある凧。《季 春》

え‐ちず【絵地図】ヱチヅ🔗🔉

え‐ちず【絵地図】ヱチヅ 記号を用いず、絵で表した地図。大まかな位置関係を示すときなどに用いる。

え‐ぢょうちん【絵△提△灯】ヱヂヤウチン🔗🔉

え‐ぢょうちん【絵灯】ヱヂヤウチン 薄い和紙に絵をかいて張った提灯。岐阜提灯が有名。

え‐つけ【絵付け】ヱ‐🔗🔉

え‐つけ【絵付け】ヱ‐ [名]スル陶磁器に、絵模様をかき、焼き付けること。

え‐でほん【絵手本】ヱ‐🔗🔉

え‐でほん【絵手本】ヱ‐ 絵のかき方を習うのに用いる手本。絵の手本。

え‐でん【絵伝】ヱ‐🔗🔉

え‐でん【絵伝】ヱ‐ 社寺の縁起や高僧の伝記などを、連続する絵と詞書きで示したもの。「一遍上人―」

え‐とき【絵解き】ヱ‐🔗🔉

え‐とき【絵解き】ヱ‐ [名]スル絵の意味を説明すること。また、その説明。特に、仏画・絵巻などの内容を説明すること。平安末期以後、それを職業とする人が現れ、地獄絵などを説明するのに琵琶(びわ)に合わせて語ったりした。江戸時代には、大道芸にもなった。絵をかいて説明を補うこと。「―事典」事情や推理の過程をわかりやすく説明すること。「事件を―する」

えとき‐びくに【絵解き△比△丘尼】ヱとき‐🔗🔉

えとき‐びくに【絵解き丘尼】ヱとき‐ 歌念仏を歌い、地獄・極楽など六道の絵解きをしながら勧進して回った熊野(くまの)比丘尼。のちには、遊女同然となった。歌比丘尼。勧進比丘尼。

え‐どころ【絵所・△画所】ヱ‐🔗🔉

え‐どころ【絵所・画所】ヱ‐ 絵画に関することをつかさどった役所。平安時代には朝廷に置かれたが、鎌倉時代以後は住吉・春日(かすが)神社、本願寺など大きな社寺にも設けられるようになり、室町幕府・江戸幕府もこれを設けた。また、そこに属した絵師。

えどころ‐あずかり【絵所預】ヱどころあづかり🔗🔉

えどころ‐あずかり【絵所預】ヱどころあづかり 朝廷や江戸幕府の絵所に所属する絵師の長。

え‐ど・る【絵取る】ヱ‐🔗🔉

え‐ど・る【絵取る】ヱ‐ [動ラ五(四)]一度書いた文字や絵の上をさらになぞって整える。また、そっくり写す。「一遍に書かないで同じところを何度も―・ったり」〈三重吉・おみつさん〉いろどる。彩色する。「わらはが顔を、いか様になりとも、うつくしう―・ってたもれ」〈虎明狂・金岡〉

え‐にっき【絵日記】ヱ‐🔗🔉

え‐にっき【絵日記】ヱ‐ 日々の出来事を絵に書き、文章を添えた日記。

え‐ぬき【絵△緯】ヱ‐🔗🔉

え‐ぬき【絵緯】ヱ‐ 紋織物で、文様を織り出す絵色や金銀の横糸。えよこ。→地緯(じぬき)

え‐の‐ぐ【絵の具】ヱ‐🔗🔉

え‐の‐ぐ【絵の具】ヱ‐ 絵に色をつけるための材料。ふつう日本画・水彩画・油絵用の、水・油などで溶くものをいうが、広くはパステル・クレヨンなども含めていう。顔料。

え‐ば【絵羽】ヱ‐🔗🔉

え‐ば【絵羽】ヱ‐ 「絵羽模様(えばもよう)」の略。「絵羽羽織(えばばおり)」の略。

え‐ばおり【絵羽織】ヱ‐🔗🔉

え‐ばおり【絵羽織】ヱ‐絵羽羽織」に同じ。

えば‐しぼり【絵羽絞(り)】ヱば‐🔗🔉

えば‐しぼり【絵羽絞(り)】ヱば‐ 絞り染めの一。仮仕立てをした着物に模様を描き、仮仕立てを解いてから絞り染めにすること。また、その染めたもの。

え‐はだ【絵肌】ヱ‐🔗🔉

え‐はだ【絵肌】ヱ‐ 絵の材質が与える効果。材質感。マチエール。

えば‐ぬい【絵羽縫い】ヱばぬひ🔗🔉

えば‐ぬい【絵羽縫い】ヱばぬひ 和服で、縫い目で絵羽模様が食い違わないように仮仕立てをすること。

えば‐ばおり【絵羽羽織】ヱば‐🔗🔉

えば‐ばおり【絵羽羽織】ヱば‐ 絵羽模様のついた、女性の訪問・外出用の羽織。えばおり。えば。

えば‐もよう【絵羽模様】ヱばモヤウ🔗🔉

えば‐もよう【絵羽模様】ヱばモヤウ 和服で、背・脇(わき)・衽(おくみ)・襟などにも模様が続くように染めたもの。絵羽羽織・絵羽絞りなどがある。えば。

え‐はんきり【絵半切り】ヱ‐🔗🔉

え‐はんきり【絵半切り】ヱ‐ 《「えばんきり」とも》淡彩の花鳥山水などの描かれている半切り紙。儀礼的な手紙などに用いた。

え‐ひがさ【絵日傘】ヱ‐🔗🔉

え‐ひがさ【絵日傘】ヱ‐ 絵模様の描いてある日傘。《季 夏》

え‐ふだ【絵札】ヱ‐🔗🔉

え‐ふだ【絵札】ヱ‐ カルタの、絵の描いてある札。トランプで、ジャック・クイーン・キングの描かれた一二枚の札。絵のかいてある立て札。「小れんが河端に立てた―の文字を」〈荷風・牡丹の客〉

え‐ふで【絵筆】ヱ‐🔗🔉

え‐ふで【絵筆】ヱ‐ 絵を描くのに使う筆。画筆(がひつ)

え‐ぶみ【絵踏み】ヱ‐🔗🔉

え‐ぶみ【絵踏み】ヱ‐踏み絵」に同じ。

え‐ま【絵馬】ヱ‐🔗🔉

え‐ま【絵馬】ヱ‐ 祈願や報謝のために、社寺に奉納する絵の額。生きた馬の代わりに絵に描いて奉納したのが始まりといわれる。屋根形の小絵馬や大形の額絵馬などがある。

えま【絵馬】ヱま🔗🔉

えま【絵馬】ヱま 謡曲。脇能物。金春(こんぱる)以外の各流。節分の夜、伊勢斎宮で白馬・黒馬の絵馬を掛けて農作を占う風習に、天の岩戸の故事を添えて脚色したもの。えんま。

えま‐いしゃ【絵馬医者】ヱま‐🔗🔉

えま‐いしゃ【絵馬医者】ヱま‐ 《往診するふりをして、暇つぶしに社寺の絵馬を見て歩くというところから》はやらない医者をからかっていう語。「人には―といはれて、口惜しかりし」〈浮・永代蔵・二〉

え‐まき【絵巻】ヱ‐🔗🔉

え‐まき【絵巻】ヱ‐ 経典の絵解き、社寺の縁起、高僧の伝記、説話や作り物語などを絵に描き、変化する画面を鑑賞する巻物。ふつう、画面を説明する詞書(ことばがき)を絵と交互に書き添える。奈良時代に始まり、平安・鎌倉期に盛行、室町期には衰えた。「信貴山(しぎさん)縁起絵巻」「源氏物語絵巻」「鳥獣戯画」など。絵巻物。

えまき‐もの【絵巻物】ヱまき‐🔗🔉

えまき‐もの【絵巻物】ヱまき‐絵巻」に同じ。

えま‐どう【絵馬堂】ヱまダウ🔗🔉

えま‐どう【絵馬堂】ヱまダウ 寺社などで、奉納された絵馬を掲げておく建物。絵馬殿(えまでん)。額堂。

え‐よこ【絵△緯】ヱ‐🔗🔉

え‐よこ【絵緯】ヱ‐えぬき(絵緯)」に同じ。

えんま【絵馬】ヱんま🔗🔉

えんま【絵馬】ヱんま えま(絵馬)

かい‐が【絵画】クワイグワ🔗🔉

かい‐が【絵画】クワイグワ 造形美術の一。線や色彩で、物の形・姿を平面上に描き出したもの。絵。画。

かい‐じ【絵事】クワイ‐🔗🔉

かい‐じ【絵事】クワイ‐ 絵をかくこと。絵画の道。

絵事は素(そ)を後(のち)にす🔗🔉

絵事は素(そ)を後(のち)にす 《「論語」八から。「素」は白色の意》絵を描くとき、さまざまな色を塗ったあと、最後に白粉を用いて色彩を鮮明にして浮き立たせるように、人間もさまざまな教養を積んだのち礼を学べば、教養が引き立って人格が完成する。

かい‐そ【絵素】クワイ‐🔗🔉

かい‐そ【絵素】クワイ‐ 《「論語」八の「絵事は素を後にす」から》絵画。絵。→絵事(かいじ)

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[音]カイ    エ [訓]えが‐く [部首]糸 [総画数]12 [コード]区点    1908      JIS   3328      S‐JIS 8A47 [分類]常用漢字 [難読語] →ウイグル【Uighur】え‐ぬき【絵緯】え‐よこ【絵緯】おこ‐え【痴絵・烏滸絵】かがみやまこきょうのにしきえ【加賀見山旧錦絵】だみ‐え【彩絵・濃絵】とも‐え【巴・鞆絵】

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