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ぎ‐り【義理】🔗🔉

ぎ‐り【義理】 物事の正しい筋道。また、人として守るべき正しい道。道理。すじ。「―を通す」「―にはずれた行為」社会生活を営む上で、立場上、また道義として、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと。道義。「―が悪い」「君に礼を言われる―はない」「―をわきまえる」つきあい上しかたなしにする行為。「―で参加する」血族でない者が結ぶ血族と同じ関係。血のつながらない親族関係。「―の母」わけ。意味。「新訳の経は猶、文詞甚だ美なりと言へども、―淡く薄し」〈今昔・七・一二〉

義理と褌(ふんどし)欠かされぬ🔗🔉

義理と褌(ふんどし)欠かされぬ 男子は常に褌を締めなければならないように、義理を欠いてはならない。

義理にも🔗🔉

義理にも 体面やつきあいの上からでも。おせじにも。「―字がじょうずとはいえない」

義理を欠・く🔗🔉

義理を欠・く 対人関係や社会関係のうえで、相手に対して当然しておかなければならないことを怠る。「賀状も出さず―・いている」

義理を立・てる🔗🔉

義理を立・てる つきあいや恩義などに対して、それに見合う行為でこたえる。「恩師に―・てる」

ぎり‐あい【義理合(い)】‐あひ🔗🔉

ぎり‐あい【義理合(い)】‐あひ 義理のからんだつきあい。「仕事上の―で出席する」

ぎり‐いっぺん【義理一遍】🔗🔉

ぎり‐いっぺん【義理一遍】 [名・形動]世間体を飾るため形式的に物事をすること。また、そのさま。通り一遍。「―な(の)あいさつ」

ぎり‐がた・い【義理堅い】🔗🔉

ぎり‐がた・い【義理堅い】 [形]ぎりがた・し[ク]対人関係の義理を大切にして、おろそかにしない。「―・い昔気質の人」

ぎり‐ずく【義理△尽く】‐づく🔗🔉

ぎり‐ずく【義理尽く】‐づく どこまでも義理を立て通すこと。「―で他人からしていただくんでは胸がつかえますから」〈有島・或る女〉

ぎり‐ずくめ【義理△尽くめ】‐づくめ🔗🔉

ぎり‐ずくめ【義理尽くめ】‐づくめ 義理を尽くすこと。また、義理に縛られること。「―で身動きがとれない」

ぎり‐ぜめ【義理責め】🔗🔉

ぎり‐ぜめ【義理責め】 義理をたてに責めること。「残酷な武士道の―などが少なくって」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉

ぎり‐だて【義理立て】🔗🔉

ぎり‐だて【義理立て】 [名]スル交際上、相手に対する義理を堅く守ること。「行きつけの店に―する」

ぎり‐づきあい【義理付(き)合い】‐づきあひ🔗🔉

ぎり‐づきあい【義理付(き)合い】‐づきあひ 義理のためにしかたなくするつきあい。

ぎり‐づめ【義理詰め】🔗🔉

ぎり‐づめ【義理詰め】 道理をもって物事をとらえること。理屈詰め。「先より腹の立つやうに持ってくる時になほ物静かに、―に」〈浮・胸算用・三〉義理をたてに責めたてること。また、義理でどうしようもなくなること。義理責め。「ああ死にましょと引くに引かれぬ―に」〈浄・天の網島〉

ぎり‐づよ・い【義理強い】🔗🔉

ぎり‐づよ・い【義理強い】 [形]ぎりづよ・し[ク]《近世語》義理を守ろうとする気持ちが強い。義理堅い。「今の継母(おつか)さんが―・く、妹よりも私(わちき)の方をかばってくれます」〈人・英対暖語・三〉

ぎり‐の‐しがらみ【義理の×柵】🔗🔉

ぎり‐の‐しがらみ【義理の×柵】 義理に縛られて、思うままにならないこと。

ぎり‐ば・る【義理張る】🔗🔉

ぎり‐ば・る【義理張る】 [動ラ五(四)]どこまでも義理を立て通す。「生(な)さない中だからと―・って、小夜の為ばかしを言っちゃ」〈二葉亭・其面影〉贈答・馳走などを度をこえてする。「らっちもない所へ―・って、ぽんぽんしてゐやせぬか」〈松翁道話・二〉

義理張るより頬張(ほおば)れ🔗🔉

義理張るより頬張(ほおば)れ 義理を立ててつきあいに金を使うよりも、自分の利益を考えろということ。

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