複数辞典一括検索+

うたた【△転】🔗🔉

うたた【転】 [副]ある状態が、どんどん進行してはなはだしくなるさま。いよいよ。ますます。転じて、そうした状態の変化を前にして心が深く感じ入るさまにいう。「―同情の念に堪えない」(「うたたあり」の形で)不快な感じをもたらすさま。嫌な気を起こさせるように。ひどく。「花と見て折らむとすれば女郎花(をみなえし)―あるさまの名にこそありけれ」〈古今・雑体〉「いと―あるまで世を恨み給ふめれば」〈源・手習〉

うた‐だの・し【△転楽し】🔗🔉

うた‐だの・し【転楽し】 [形シク]非常に楽しい。いよいよ楽しい。「この御酒(みき)の御酒のあやに―・し」〈記・中・歌謡〉

うたて【△転】🔗🔉

うたて【転】 [副]自分の心情とは関係なく、事態がどんどん進んでいくさま。ますます。「いつはなも恋ひずありとはあらねども―このころ恋し繁しも」〈万・二八七七〉事の成り行きが、心に適わないとして嘆くさま。つらく。情けなく。「からくして思ひ忘るる恋しさを―なきつる鶯の声」〈大和・一〇五〉事態が普通でないさま。いやに。異様に。「散ると見てあるべきものを梅の花―にほひの袖にとまれる」〈古今・春上〉[形動ナリ]はなはだよくない。情けない。「―なりける、心なしの痴れ者かな」〈宇治拾遺・二〉

転あ・り🔗🔉

転あ・り 嘆かわしい。いやで情けない。「―・る主(ぬし)のみもとに仕うまつりて」〈竹取〉

くる‐べ・く【△転べく】🔗🔉

くる‐べ・く【転べく】 [動カ四]くるくると回る。くるめく。「いと広き殿のうちに残らず―・き歩けば」〈大鏡・伊尹〉目がくるくる回る。目まいがする。くるめく。〈名義抄〉

くる‐めか・す【△転めかす】🔗🔉

くる‐めか・す【転めかす】 [動サ五(四)]くるめくようにする。くるくる回るようにする。「目を―・す断崖絶壁」「と引き、かう引き、―・せば倒れんとす」〈宇治拾遺・一三〉

くる‐め・く【×眩めく・△転めく】🔗🔉

くる‐め・く【×眩めく・転めく】 [動カ五(四)]物がくるくる回る。回転する。「風に―・く落葉」目が回る。めまいがする。「目も―・くばかりの心地」慌てて騒ぎ回る。せわしく立ち回る。「あな、あさまし、と言ひて―・きける程に」〈宇治拾遺・三〉

こか・す【△転かす・△倒かす】🔗🔉

こか・す【転かす・倒かす】 [動サ五(四)]ころばす。ころっところがす。たおす。「植木鉢を―・す」他の場所へ移す。また、どこかに隠す。「窃(ぬす)みてはやく―・す折、小者に見られて」〈読・八犬伝・五〉ごまかす。だます。また、くすねる。「野暮を―・して丸裸にする方便(てだて)あまたなれば」〈浮・元禄大平記〉〔接尾〕《動詞四段型活用》動詞の連用形に付いて、その意を強める。すっかり…する。さんざんに…する。「田畠さらりと売り―・し」〈浮・沖津白波〉

こ・く【△転く・△倒く】🔗🔉

こ・く【転く・倒く】 [動カ下二]「こ(転)ける」の文語形。

こ・ける【△転ける・△倒ける】🔗🔉

こ・ける【転ける・倒ける】 [動カ下一]こ・く[カ下二]たおれる。ころぶ。「石につまずいて―・ける」映画や芝居などの興行が当たらないままで終わる。ころげ落ちる。すべり落ちる。「ひとりでに羽織の―・ける品のよさ」〈柳多留・八〉心がある人に傾く。ほれる。また、芸妓などが男性に身を許す。「なんぼわたしがやうな芸子でも、さう安うは―・けぬわえ」〈洒・箱枕〉

ころ【転】🔗🔉

ころ【転】 重い物を動かすとき、下に敷いて移動しやすいようにする丸い棒。くれ。ごろた。短く切った薪材。割り木。さいころ。「ころ銭(ぜに)」の略。尺八で、他の指孔を開き、一孔と二孔を交互に指で打つ奏法。多く複合語の形で用い、丸いもの、小さいもの、の意を表す。「石―」「犬―」

ころ‐がき【転×柿・枯露×柿】🔗🔉

ころ‐がき【転×柿・枯露×柿】 渋柿の皮をむき、天日で干した後、むしろの上でころがして乾燥させたもの。表面に白い粉をふき、甘い。《季 秋》

ころがし【転がし】🔗🔉

ころがし【転がし】 ころがすこと。ころばし。アユ釣りで、釣り糸に多くの掛け針を付け、重りを水底で転がして魚をひっかけて釣る方法。ころがしづり。かけづり。値をつり上げるために転売を重ねること。「土地の―」

ころが・す【転がす】🔗🔉

ころが・す【転がす】 [動サ五(四)]力を加えて転がるようにする。ころころと回転させて動かす。「丸太を―・す」「車を―・す(=自動車ヲ運転スル)」立っているものを倒す。ひっくり返す。横転させる。「テーブルの上のコップを―・す」「土俵の中央に―・す」物を無造作にほうっておく。「習作の数々を仕事場の片隅に―・してある」値段をつり上げるため、転売を繰り返す。「土地を―・す」 [可能]ころがせる

ころがり‐お・ちる【転がり落ちる】🔗🔉

ころがり‐お・ちる【転がり落ちる】 [動タ上一]ころがりお・つ[タ上二]転がりながら落ちる。ころげおちる。「ベッドから―・ちる」「斜面を―・ちる」高い地位から一挙に低い地位に下る。ころげおちる。「日本一の王座から―・ちる」

ころがり‐こ・む【転がり込む】🔗🔉

ころがり‐こ・む【転がり込む】 [動マ五(四)]転がるようにして入り込む。「ボールが庭に―・む」慌てふためいて入り込む。「事故を知らせに警察に―・む」予期していなかったものが、急に手に入る。「遺産が―・む」他人の家に入り世話になる。「無一物で伯父の家に―・む」

ころがり‐まさつ【転がり摩擦】🔗🔉

ころがり‐まさつ【転がり摩擦】 物体が面上を転がるとき、面から受ける、回転を妨げるように働く抵抗力。すべり摩擦より小さい。

ころが・る【転がる】🔗🔉

ころが・る【転がる】 [動ラ五(四)]ころころと回転しながら進む。ころげる。「一〇円玉が―・る」立っていたものが倒れる。ころぶ。ころげる。「つまずいて―・る」からだを横にする。寝ころがる。「畳の上に―・って新聞を読む」(「ころがっている」の形で)無造作に、あるいは雑然と置かれたように物がある。「消しゴムや鉛筆が―・っている」どこでも見かける、珍しくもないものとして存在している。「うまい話はそう―・ってはいない」「その辺に―・っているものとはちょっと違う」物事の成り行きが変わる。形勢が変化する。「どう―・っても損はない」 [可能]ころがれる

ころげ‐お・ちる【転げ落ちる】🔗🔉

ころげ‐お・ちる【転げ落ちる】 [動タ上一]ころげお・つ[タ上二]転んで落ちる。転がりながら落ちる。「がけから―・ちる」「階段を―・ちる」

ころげ‐こ・む【転げ込む】🔗🔉

ころげ‐こ・む【転げ込む】 [動マ五(四)]「転がり込む」に同じ。「思わぬ幸運が―・む」「友人のアパートに―・む」

ころげ‐まわ・る【転げ回る】‐まはる🔗🔉

ころげ‐まわ・る【転げ回る】‐まはる [動ラ五(四)]あちらこちらへ転がって動き回る。「―・って苦しむ」

ころ・げる【転げる】🔗🔉

ころ・げる【転げる】 [動ガ下一]転がる」に同じ。「―・げるようにして坂をかけおりる」転がる」に同じ。「つまずいて―・げる」

ころ‐じくうけ【転軸受(け)】‐ヂクうけ🔗🔉

ころ‐じくうけ【転軸受(け)】‐ヂクうけ 回転軸と軸受けとの間に、ころを入れたもの。ローラーベアリング。

ころばし【転ばし】🔗🔉

ころばし【転ばし】 ころばすこと。重い物を動かすときに、その下に置いて転ばす丸い棒。ころ。

ころばし‐ねだ【転ばし根太】🔗🔉

ころばし‐ねだ【転ばし根太】 地上に直接置いたり、埋めたりした根太。

ころばし‐ゆか【転ばし床】🔗🔉

ころばし‐ゆか【転ばし床】 転ばし根太の上に板を張った床。物置や仮設小屋などに用いる。

ころば・す【転ばす】🔗🔉

ころば・す【転ばす】 [動サ五(四)]まるい物を回転させる。ころがす。「ボールを―・して遊ぶ」立っているものを倒す。「足を払って―・す」

ころび【転び】🔗🔉

ころび【転び】 ころぶこと。倒れること。転じて、失敗すること。「七(なな)―八(や)起き」江戸時代、キリシタンが幕府に弾圧されて仏教に改宗したこと。また、その人。ころびキリシタン。売春すること。また、その者。「―芸者」柱や壁などを傾斜させて建てること。また、その傾きの度合い。

転びを打・つ🔗🔉

転びを打・つ 転げ回る。寝転ぶ。転び打つ。「夜、瓜を盗むには―・ったがよいと言ふ」〈虎明狂・瓜盗人〉

ころび‐あい【転び合ひ】‐あひ🔗🔉

ころび‐あい【転び合ひ】‐あひ 正式の手続きなしに夫婦となること。また、その夫婦。くっつきあい。「―お袋様のやうに見え」〈柳多留・三〉

ころび‐いし【転び石】🔗🔉

ころび‐いし【転び石】 地上に転がっている石。

ころび‐がき【転び牡=蠣】🔗🔉

ころび‐がき【転び牡蠣】 イタボガキなど、海底に転がっている大形の貝のこと。

ころび‐キリシタン【転びキリシタン】🔗🔉

ころび‐キリシタン【転びキリシタン】 権力に屈して、キリシタン宗門を捨てた信徒。特に、江戸幕府のキリシタン弾圧政策による宗旨糾明・拷問の場においてキリシタン信仰を自ら否定した者。

ころび‐ね【転び寝】🔗🔉

ころび‐ね【転び寝】 着たままで床を取らずに寝ること。ごろね。うたたね。かりね。男女がひそかに肉体関係をもつこと。私通。「不斗(ふと)した生麦の―からひに増し御恩が深くなり」〈和田定節・春雨文庫〉

ころ・ぶ【転ぶ】🔗🔉

ころ・ぶ【転ぶ】 [動バ五(四)]ころころと回転しながら進む。ころがる。「子犬が―・ぶように駆けてくる」からだのバランスを失って倒れる。転倒する。「ぬかるみで滑って―・んだ」物事の成り行きが他の方向に変わる。事態がある方向へ向かう。「どちらへ―・んでも大勢は変わらない」江戸時代、キリシタンが幕府に弾圧されて仏教に改宗する。権力や誘惑に負けて、今までの主義・主張などを変える。転向する。「金に―・んで言いなりになる」芸者などがひそかに売春をする。「二貫も御祝儀を遣りゃすぐ―・ぶっていうんで」〈荷風・腕くらべ〉 [可能]ころべる

転ばぬ先の杖(つえ)🔗🔉

転ばぬ先の杖(つえ) 前もって用心していれば、失敗することがないというたとえ。

転んでもただは起きない🔗🔉

転んでもただは起きない たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとする。欲の深い、また、根性のある人のたとえ。

てがい‐もの【手×掻物・△転害物】🔗🔉

てがい‐もの【手×掻物・転害物】 鎌倉時代から室町時代にかけて、手掻包永(てがいかねなが)を祖とする刀工たちの鍛えた刀。この一派が奈良東大寺の転害門(てがいもん)の周辺に居住していたのでこの名がある。

てん【転】🔗🔉

てん【転】 音韻または語の意味が変化すること。また、変化したもの。「『紺屋(こうや)』は『こんや』の―」漢詩で、「転句」の略。「起承―結」

てん‐い【転位】‐ヰ🔗🔉

てん‐い【転位】‐ヰ [名]スル位置が変わること。また、位置を変えること。固体の結晶内部で線状に起きる、一連の原子の位置ずれ。分子内で二個の原子または原子団がその位置を取り換えること。《displacement》精神分析の用語。ある対象に向けられていた感情が、本来の対象から他のものに置き換えられること。置き換え。

てん‐い【転移】🔗🔉

てん‐い【転移】 [名]スル場所が他にうつること。また、場所をうつすこと。移転。「施設が―する」病原体や腫瘍(しゆよう)細胞が、原発巣から血流やリンパ流などを介して他の場所に移り、そこに同様な組織変化を起こさせること。癌(がん)などにみられる。物質が、ある状態から他の状態へ変化する現象。ふつう結晶相の変化や同素体変化などの相転移をいう。前に学習したことが、あとの他の学習に影響を与えること。学習を促進する場合を正の転移、逆の場合を負の転移という。精神分析で、患者が幼児期に親などに対して抱いていた感情を治療者に向けること。

てんい‐アールエヌエー【転移RNA】🔗🔉

てんい‐アールエヌエー【転移RNA】 たんぱく質の生合成において、特定のアミノ酸と結合して、伝令RNAとリボソームの結合体に運ぶリボ核酸。リボソーム上で、アミノ酸を伝令RNAの情報通りに配列、たんぱく質が組み立てられる。トランスファーRNA。tRNA。運搬RNA。

てんい‐こうそ【転移酵素】‐カウソ🔗🔉

てんい‐こうそ【転移酵素】‐カウソ 化合物の基を転移させる反応を触媒する酵素。アミノ基転移酵素(トランスアミナーゼ)・燐酸基(りんさんき)転移酵素(ホスホトランスフェラーゼ)など。トランスフェラーゼ。

てん‐いん【転院】‐ヰン🔗🔉

てん‐いん【転院】‐ヰン [名]スル入院患者が他の病院へ移ること。「自宅近くの病院に―する」

てんうん‐し【転運使】🔗🔉

てんうん‐し【転運使】 中国、唐・宋代の地方官名。創設当初は物資の運輸をつかさどったが、しだいに権限を拡大し、宋代には辺防・刑獄・財政などの役もつかさどった。

てん‐おん【転音】🔗🔉

てん‐おん【転音】 二語が連なって複合語をつくる際に音が変わること。また、その音。「あめ(雨)」と「かさ(傘)」とが複合して「あまがさ」となる類。

てん‐か【転化】‐クワ🔗🔉

てん‐か【転化】‐クワ [名]スルある状態・物が別の状態・物に変化すること。「戦況が―する」蔗糖(しよとう)が加水分解され、果糖とぶどう糖になる現象。分解が進むにしたがい、旋光性が右旋性から左旋性に変化する。

てん‐か【転科】‐クワ🔗🔉

てん‐か【転科】‐クワ [名]スル所属する学科を途中で変えること。また、変わること。「国文科から史学科に―する」

てん‐か【転嫁】🔗🔉

てん‐か【転嫁】 [名]スル自分の罪・責任などを他になすりつけること。「失敗の責任を―する」心理学で、ある対象に対する感情が、関係のある他のものにも及んでいくこと。

てん‐かい【転回】‐クワイ🔗🔉

てん‐かい【転回】‐クワイ [名]スルぐるりと回ること。また、回すこと。回転。向きが変わること。また、向きを変えること。「船の進路が一八〇度―する」方針などが大きく変わること。また、方針などを大きく変えること。「増税から減税にと政策が―する」体操で、からだを回転させる運動。前方転回・後方転回・空中転回など。和音で、根音以外の音が最下声となるように、音の上下関係を置き換えること。「ドミソの和音をミソドに―する」

てん‐がく【転学】🔗🔉

てん‐がく【転学】 [名]スルある学校の生徒・学生が他の学校へ移ること。「私立へ―する」

てんか‐とう【転化糖】テンクワタウ🔗🔉

てんか‐とう【転化糖】テンクワタウ 転化によって得られる、ぶどう糖と果糖との等量混合物。甘味が強く、吸収されやすい。

てん‐かん【転官】‐クワン🔗🔉

てん‐かん【転官】‐クワン [名]スルある官職から他の官職にかわること。また、他の官職にかえること。

てん‐かん【転換】‐クワン🔗🔉

てん‐かん【転換】‐クワン [名]スル別のものに変えること、特に、傾向・方針などを、違った方向に変えること。また、別のものに変わること。「政策の―をはかる」「話題を―する」「配置―」精神分析の用語。抑圧された願望が、身体的症状となって外部へ表れること。

てんかん‐かぶしき【転換株式】テンクワン‐🔗🔉

てんかん‐かぶしき【転換株式】テンクワン‐ 株主の請求により、他の種類の株式に転換する権利を認められている株式。優先株から普通株へ転換する類。

てんかん‐き【転換器】テンクワン‐🔗🔉

てんかん‐き【転換器】テンクワン‐ 電話線などの簡単な切り換え装置。スイッチのこと。

てんかん‐しゃさい【転換社債】テンクワン‐🔗🔉

てんかん‐しゃさい【転換社債】テンクワン‐ 社債所有者の意思により、一定条件のもとで社債発行会社の株式に換えることができる社債。

てんかん‐ろ【転換炉】テンクワン‐🔗🔉

てんかん‐ろ【転換炉】テンクワン‐ ウラン二三八などが中性子を吸収し、プルトニウム二三九などの核分裂性物質に転換される原子炉。

てん‐き【転記】🔗🔉

てん‐き【転記】 [名]スル記載事項を他に書き写すこと。「控えから原簿に―する」

てん‐き【転帰】🔗🔉

てん‐き【転帰】 病気が進行した結果、ある状態に至ること。

てん‐き【転機】🔗🔉

てん‐き【転機】 他の状態に転じるきっかけ。「人生の―」「一つの―を迎える」

てん‐ぎ【転義】🔗🔉

てん‐ぎ【転義】 語の本来の意味から転じた意味。

てん‐きょ【転居】🔗🔉

てん‐きょ【転居】 [名]スル住居をかえること。引っ越し。転宅。「郊外に―する」「―通知」

てん‐きょう【転経】‐キヤウ🔗🔉

てん‐きょう【転経】‐キヤウ 《「てんぎょう」とも》「転読(てんどく)」に同じ。「礼仏し―し」〈正法眼蔵・洗面〉

てん‐ぎょう【転業】‐ゲフ🔗🔉

てん‐ぎょう【転業】‐ゲフ [名]スル職業・商売をかえること。商売がえ。「酒屋からコンビニに―する」

てんきょう‐ぎ【転鏡儀】テンキヤウ‐🔗🔉

てんきょう‐ぎ【転鏡儀】テンキヤウ‐ トランシット

てん‐きん【転勤】🔗🔉

てん‐きん【転勤】 [名]スル同じ官庁や企業などの中で、勤務地が変わること。「札幌に―する」

てん‐きん【転筋】🔗🔉

てん‐きん【転筋】こむらがえり」に同じ。

てん‐く【転句】🔗🔉

てん‐く【転句】 漢詩で、絶句の第三句。意味内容を一転させる句。転。

てん‐けつ【転結】🔗🔉

てん‐けつ【転結】 漢詩で、絶句の第三句と第四句。転句と結句。「起承―」

てん‐ご【転語】🔗🔉

てん‐ご【転語】 ある語の意味や音が変化してできた語。五音相通をもとに考えた近世の国学の用語で、今日の国語学では用いない。

てん‐こう【転向】‐カウ🔗🔉

てん‐こう【転向】‐カウ [名]スルそれまでの、方向・方針・職業・好みなどを変えること。「サラリーマンから小説家に―する」政治的、思想的立場を変えること。特に、共産主義者・社会主義者が、弾圧によってその思想を放棄すること。

てん‐こう【転校】‐カウ🔗🔉

てん‐こう【転校】‐カウ [名]スルある学校から他の学校に移ること。「東京から―してきた生徒」「―生」

てんこう‐てん【転向点】テンカウ‐🔗🔉

てんこう‐てん【転向点】テンカウ‐ 台風の進行方向が、西向きから北ないし東に大きく変わる地点。

てんこう‐ぶんがく【転向文学】テンカウ‐🔗🔉

てんこう‐ぶんがく【転向文学】テンカウ‐ 昭和初期、権力の弾圧によって共産主義思想を放棄した作家によって書かれた、転向を主題とした一群の作品。中野重治の「村の家」、村山知義の「白夜」、島木健作の「癩(らい)」、高見順の「故旧忘れ得べき」など。

てんこう‐りょく【転向力】テンカウ‐🔗🔉

てんこう‐りょく【転向力】テンカウ‐ コリオリの力

てんこ‐おん【転呼音】🔗🔉

てんこ‐おん【転呼音】 語中・語尾の音を、その語を書き表す仮名自身の発音によらず別の音に発音すること。また、その別の音。「かは(川)」をカワ、「かふ(買ふ)」をカウ、「たう(倒)」をトー、「にんわ(仁和)」をニンナと発音する類。ハ行の仮名をワ行音に発音するものを特に「ハ行転呼音」と呼ぶ。

てん‐ざ【転座】🔗🔉

てん‐ざ【転座】 染色体異常の一。染色体の一部が切断され、他に付着するなどして位置を変えたもの。突然変異の原因となる。

てん‐さい【転載】🔗🔉

てん‐さい【転載】 [名]スル既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せること。「無断で記事を―する」

てん‐さく【転作】🔗🔉

てん‐さく【転作】 [名]スル従来から栽培している作物の種類を、他に転換すること。「米作から花卉(かき)栽培に―する」

てん‐しち【転質】🔗🔉

てん‐しち【転質】 《「てんじち」とも》質権者が、質物をさらに自己の債務の担保とすること。またじち。

てん‐しゃ【転写】🔗🔉

てん‐しゃ【転写】 [名]スル文章・図面などを写し取ること。また、書き写すこと。「設計図を―する」生体内で遺伝情報が伝えられる際の第一段階として、DNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列を鋳型にして伝令RNA(リボ核酸)が合成されること。

てんしゃ‐いんさつ【転写印刷】🔗🔉

てんしゃ‐いんさつ【転写印刷】 転写紙を使った印刷方法。

てん‐しゃく【転借】🔗🔉

てん‐しゃく【転借】 [名]スル人が他から借りている物を、さらに借りること。またがり。「土地を―する」転貸。

てんしゃ‐し【転写紙】🔗🔉

てんしゃ‐し【転写紙】 ゼラチン・卵白などで作った特殊なのりを塗り、書画などを印刷してある紙。直接印刷できない陶磁器や曲面に裏向きにはりつけ、のち紙をはがして印刷面を転写するのに用いる。

てんしゃ‐せきばん【転写石版】🔗🔉

てんしゃ‐せきばん【転写石版】 印刷しようとする絵や文字を脂肪質のインクで転写紙に記し、これを石版面に押しつけて転写し、腐食製版したもの。

てんしゃ‐だい【転車台】🔗🔉

てんしゃ‐だい【転車台】 機関車・自動車などをのせて向きを変えるのに使う回転台。

てん‐じゅ【転手・点手・△伝手】🔗🔉

てん‐じゅ【転手・点手・伝手】 琵琶・三味線などで、棹(さお)の頭部に横から差し込んである、弦を巻きつける棒。これを手で回して弦の張りを調節する。糸巻き。天柱(てんじ)。転軫(てんじん)

てん・じる【転じる】🔗🔉

てん・じる【転じる】 [動ザ上一]「てん(転)ずる」(サ変)の上一段化。「攻勢に―・じる」

てん・ずる【転ずる】🔗🔉

てん・ずる【転ずる】 [動サ変]てん・ず[サ変]方向・状態などが移る。変わる。また、移す。変える。「内勤から外勤に―・ずる」「話題を―・ずる」「災いを―・じて福となす」ころがる。回る。また、ころがす。回す。「六箇(むつ)の車輪はあたかも同一(ひとつ)の軸にありて―・ずる如く」〈鏡花・義血侠血〉

まろが・す【△転がす】🔗🔉

まろが・す【転がす】 [動サ五(四)]ころがす。「門口に立ちたる我を撞(つ)き―・し」〈鴎外訳・即興詩人〉

まろが・る【△転がる】🔗🔉

まろが・る【転がる】 [動ラ五(四)]ころがる。「―・りたる生簀(いけす)の籠も」〈蘆花・自然と人生〉

まろば‐か・す【△転ばかす】🔗🔉

まろば‐か・す【転ばかす】 [動サ四]「まろばす」に同じ。「狐、射―・されて」〈宇治拾遺・三〉

まろば・す【△転ばす】🔗🔉

まろば・す【転ばす】 [動サ五(四)]まろぶようにする。ころがす。まろがす。「その話は銀盤に玉を―・すように」〈中勘助・鳥の物語〉「猪(ゐ)に似たる大石を焼きて―・し落としき」〈記・上〉

まろび‐あ・う【△転び合ふ】‐あふ🔗🔉

まろび‐あ・う【転び合ふ】‐あふ [動ハ四]互いにころがる。ころがって寄りあう。「竹の葉におきゐる露の―・ひてぬるとはなしに立つ我が名かな」〈拾遺・恋二〉

まろ・ぶ【△転ぶ】🔗🔉

まろ・ぶ【転ぶ】 [動バ五(四)]ころがる。「犬のように―・びながら」〈有島・クララの出家〉ひっくりかえる。倒れる。ころぶ。「地響して横様に―・びしが」〈紅葉・金色夜叉〉

🔗🔉

[音]テン [訓]ころ‐ぶ    まろ‐ぶ    ころ‐がる    ころ‐げる    めぐ‐る    うつ‐る    うたた    かえ‐って    ころ‐がす    うつ‐す [部首]車 [総画数]11 [コード]区点    3730      JIS   453E      S‐JIS 935D [分類]常用漢字 [難読語] →うたた‐ね【転寝】け‐ころ【蹴転】け‐てん【化転】ころ‐がき【転柿・枯露柿】ごろ‐ね【転寝】てがい‐もの【手掻物・転害物】てん‐さん【転盞】てん‐じゅ【転手・点手・伝手】てん‐じん【転軫】みず‐てん【不見転】

大辞泉で始まるの検索結果 1-97もっと読み込む