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○ずくが無いずくがない🔗⭐🔉
○ずくが無いずくがない
(物事をする)気力がない。おっくうである。滑稽本、旧観帖「わしはナア酔つて―からナア」
⇒ずく
す‐ぐき【酸茎】
蕪菁かぶらの一種である酢茎菜すぐきなを乳酸発酵した酸味ある漬物。初冬に漬け込む。京都市上賀茂・北白川・一乗寺辺の特産。〈[季]冬〉
すく‐ごう【宿業】‥ゴフ
〔仏〕
⇒しゅくごう
すぐ‐さま【直ぐ様】
〔副〕
ただちに。すぐに。
すく‐し【宿紙】
⇒しゅくし
すぐ・し【直し】
〔形ク〕
まっすぐである。
すぐ‐じ【直路】‥ヂ
まっすぐな道。ただじ。夫木和歌抄36「いかにせむ―は行かで足柄や横走りする人の心を」
すく‐じん【守宮神・守公神・守君神】
(スクウジンとも)
①宮殿または官庁の守護神。朝廷の外記庁げきのちょうに祭った。栄華物語花山「中納言は―賢所の御前にて」
②技芸の守護神。宿神。教訓抄1「此道のすくう神、いまにすてさせ給はで」
すぐ・す【過す】
〔他四〕
(スゴスの古形)
➊事物・事柄を長く一点にとどまらせず、ある過程をへて先へ進ませる。
①時を経過させる。時を送る。万葉集20「秋の野に露負へる萩を手折らずてあたら盛りを―・してむとか」。源氏物語桐壺「夜いたう更けぬれば今宵―・さず御返り奏せむ」
②暮らす。生活する。源氏物語若紫「いかで、かう人ずくなに、心ぼそうて―・し給ふらむ」
③通過してゆくままにする。そのままやりすごす。源氏物語帚木「言はまほしからむことをも一つ二つのふしは―・すべくなむあべかりける」。源氏物語花宴「物見にはえ―・し給はで参り給ふ」
④終わるのを待つ。終わらせる。源氏物語若紫「初夜そやいまだ勤め侍らず。―・してさぶらはむ」
➋物事の数量・程度などがある基準をこす。
①程度をこす。やりすぎる。源氏物語梅枝「いたうな―・し給ひそ」
②年齢・数量・程度などが他より上である。源氏物語桐壺「女君はすこし―・し給へるほどに、いと若うおはすれば、似げなう恥かしとおぼいたり」。源氏物語明石「げにいと―・してかい弾きたり」
③過失を犯す。あやまつ。宇治拾遺物語10「左の大臣は―・したる事もなきにかかるよこざまの罪にあたるを」
すく‐すく
とどこおりなく進むさま。勢いよく成長するさま。古事記中「―と我が往いませばや」。「―育つ」
すく‐すく・し
〔形シク〕
すくよかである。きまじめである。愛敬がない。源氏物語葵「物に情おくれ―・しき所つき給へる」
すく‐せ【宿世】
〔仏〕(スクはシュクの直音表記シュクセ・スグセとも)
①過去の世。ぜんせ。
②前世からの因縁。宿縁。伊勢物語「かかる君に仕うまつらで、―つたなく悲しきこと」
⇒すくせ‐すくせ【宿世宿世】
⇒すくせ‐むすび【宿世結び】
⇒すくせ‐やき【宿世焼き】
すぐ‐せ【過世】
⇒すくせ(宿世)
すくせ‐すくせ【宿世宿世】
それぞれの宿世。源氏物語若菜上「世の中を過ぐすは―にて」
⇒すく‐せ【宿世】
ずく‐ぜに【銑銭】ヅク‥
江戸時代、銑鉄で鋳造した粗悪な鉄銭。鍋銭なべぜに。ずくせん。
すくせ‐むすび【宿世結び】
(→)「縁結び」3に同じ。
⇒すく‐せ【宿世】
すくせ‐やき【宿世焼き】
餅を焼き、そのふくれ方によって縁結びを占う遊戯。
⇒すく‐せ【宿世】
すぐ‐だのみ【直頼み】
直接に頼むこと。じかだのみ。
す‐ぐち【兎口】
兎唇としん。好色一代女1「人手代、鉦たたき、ちんば、―に限らず」
す‐ぐち【素口・虚口】
腹のへったこと。空腹。源平盛衰記18「乞食だにも門出とて祝ふことぞかし。―にては福楽なし」
す‐ぐち【巣口】
火縄銃の銃身の孔の口。銃口。
すぐ‐づけ【直付け】
直接につけること。じかにつけること。好色一代男7「帯とかせて―に肌をゆるして」
ずく‐てつ【銑鉄】ヅク‥
銑鉄せんてつの俗称。→銑ずく
すく‐と
〔副〕
勢いよく立ちあがるさま。すっくと。狂言、酢薑すはじかみ「簀子縁に―立つておぢやる」
すくど
(山陰・近畿地方で)松の落葉。
すぐ‐と【直ぐと】
〔副〕
すぐに。すぐ。じきに。
すぐ‐どおり【直通り】‥ドホリ
(→)「すどおり」に同じ。東海道中膝栗毛7「門出八幡も―となして」
すくな【少な】
(形容詞スクナシの語幹)少ないこと。「ことば―に語る」
すくな・い【少ない・尠い・寡い】
〔形〕[文]すくな・し(ク)
数や量が多くない。はなはだしくない。万葉集7「見らく―・く恋ふらくの多き」。源氏物語葵「空の気色もあはれ―・からぬに」。「今年は雨が―・い」
すくな‐から‐ず【少なからず】
〔副〕
はなはだ。たいそう。「それには―驚かされた」
すくなく‐とも【少なくとも】
〔副〕
①いくら少なく見積もっても。最少にしても。すくなくも。「―15分はかかる」
②ほかのことはさておいて。せめて。「―これだけはやって下さい」
すくなく‐も【少なくも】
〔副〕
(→)「すくなくとも」に同じ。
すくな・し【少なし・尠し・寡し】
〔形ク〕
⇒すくない
ずく‐なし【ずく無し】ヅク‥
役に立たない者。怠け者。不精者。
すくなびこな‐の‐かみ【少彦名神】
日本神話で、高皇産霊神たかみむすひのかみ(古事記では神産巣日神かみむすひのかみ)の子。体が小さくて敏捷、忍耐力に富み、大国主命と協力して国土の経営に当たり、医薬・禁厭まじないなどの法を創めたという。
すくなびこ‐の‐くすね【少名彦薬根】
〔植〕セッコクの古称。
すくな‐め【少な目】
(「目」は当て字)やや少ない分量であること。「塩分を―にする」
すぐ‐な‐もじ【直な文字】
平仮名の「し」の字のこと。徒然草「二つ文字牛のつの文字―ゆがみ文字(「こひしく」の字をさす)とぞ君はおぼゆる」
すぐ‐に【直ぐに】
〔副〕
①時をおかずに。ただちに。
②じかに。直接に。
→すぐ
ずく‐にゅう【木
入】ヅクニフ
(木
みみずく入道の略とも、俗入道の訛ともいう)僧や坊主頭の人をののしっていう語。浄瑠璃、平家女護島「ヤア―め。さやうに自由に成るならば」
すぐ‐ぬき【直抜き】
だますこと。だしぬくこと。狂言、墨塗「扨さても扨もにくいやつぢや、身を―にせうとし居つた」
すく‐ね【宿祢】
①古代、重臣に対する敬称。武内宿祢たけのうちのすくねの類。
②姓かばねの一種。八色姓やくさのかばねの第3。連むらじの姓を持っていた朝廷豪族中の有力な諸氏に与えた。大伴宿祢おおとものすくねの類。
⇒すくね‐びな【宿祢雛】
すくね‐びな【宿祢雛】
絵具で彩色した土製の雛。享保(1716〜1736)年間に流行。
⇒すく‐ね【宿祢】
すぐ‐は【直刃】
日本刀の刃文はもんの一種。鎬しのぎ筋と並行して通っているまっすぐな刃文。↔乱刃みだれば
すぐ‐ばけ【直化け】
(遊里語)相手の心をつかむ方法として、何事もすっぱりと打ち明けること。しらばけ。傾城禁短気「睟すいの客は―を以てこかすべし」
すく‐ば・る【竦ばる】
〔自四〕
「すくまる」に同じ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「起きればつかへる、寝れば―・る」
すく‐ま・る【竦まる】
〔自四〕
身がちぢまる。すくむ。宇津保物語国譲上「立ち帰り―・りてこそ」
ず‐ぐみ【図組】ヅ‥
絵画の構図法。図立ずだて。絵組えぐみ。
すくみ‐あが・る【竦み上がる】
〔自五〕
恐れてちぢみあがる。おじけづいて小さくなる。「一喝されて―・る」
すぐ‐みち【直路・直道】
まっすぐな道。一本道。また、近道。太平記38「山を越ゆる―のありけるにより」
すく・む【竦む】
[一]〔自五〕
①(恐れなどのために)身がちぢんで動かない。蜻蛉日記上「足手などただ―・みに―・みて、絶えいるやうにす」。「身の―・む思い」
②ちぢむ。ちぢまる。紫式部日記「―・みたる衣どもおしやり」
③こわばる。固い感じがする。源氏物語梅枝「唐の紙のいと―・みたるに、草書き給へる」
④かたくなである。固くて動きがとれない。源氏物語藤裏葉「大臣の御掟の、あまり―・みて」
[二]〔他下二〕
⇒すくめる(下一)
ずくめ【尽】ヅクメ
〔接尾〕
名詞に添えてその物ごとだけである意を表す語。「黒―の衣装」「結構―な話」
すく・める【竦める】
〔他下一〕[文]すく・む(下二)
すくむようにする。すくませる。ちぢませる。のびないようにする。源氏物語帚木「真字まんなを走り書きて、さるまじきどちの女ぶみになかば過ぎて書き―・めたる」。「首を―・める」
すくも
①藻屑もくず。一説に、葦・萱などの枯れたものとも葦の根ともいう。後撰和歌集恋「―焚く火の下に焦がるれ」。
②もみがら。もみぬか。すくど。日葡辞書「スクモ、即ち、ヌカ」
③泥炭。〈大和本草〉
⇒すくも‐いし【すくも石】
⇒すくも‐び【すくも火】
⇒すくも‐べや【すくも部屋】
すくも【蒅】
藍あいの葉を発酵させて製した染料。
すくも【宿毛】
高知県南西部、宿毛湾に面する市。もと土佐藩支藩の陣屋町。農産物の集散地。また真珠母貝・ハマチの養殖が盛ん。人口2万4千。
すくも‐いし【すくも石】
石炭の古称。
⇒すくも
すくも‐び【すくも火】
すくもを焚く火。散木奇歌集「山賤の蚊を厭ひける―に」
⇒すくも
すくも‐べや【すくも部屋】
もみがらを入れておく納屋の一室。
⇒すくも
すくも‐むし【蠐螬】
地虫じむしのこと。〈本草和名下〉
すく‐やか【健やか】
心やからだが強く、しっかりしているさま。すこやか。今昔物語集27「かやうに―に異人ことひとはえ答へじかし」
⇒すくやか‐もの【健やか者】
すくやか‐もの【健やか者】
すこやかな人。剛健な人。
⇒すく‐やか【健やか】
すぐ‐やき【直焼】
刀の刃文はもんを直線状にあらわし出す焼き入れ方。乱焼みだれやきなどに対していう。狂言、長光「先、鎺本はばきもとより物打は―」
⇒すぐやき‐ば【直焼刃】
すぐやき‐ば【直焼刃】
直焼にした刀剣の刃文はもん。すぐは。
⇒すぐ‐やき【直焼】
すぐ‐やり【直槍】
(→)素槍すやりに同じ。
すく‐よう【宿曜】‥エウ
(シュクヨウとも。スクはシュクの直音化)
①インドに由来する天文暦学。宿曜経を経典とし、星の運行を人の運命と結びつけて吉凶を占う。古く中国に伝わり、仏教に伴って日本に輸入され、平安中期以降広く行われた。
②宿曜経の略。
⇒すくよう‐きょう【宿曜経】
⇒すくよう‐し【宿曜師】
⇒すくよう‐どう【宿曜道】
すくよう‐きょう【宿曜経】‥エウキヤウ
唐の不空が訳した密教経典。2巻。七曜・十二宮・二十八宿2の関係と人の生日とによって一生の運命を占い、日々の吉凶を知る法を説く経典。
⇒すく‐よう【宿曜】
すくよう‐し【宿曜師】‥エウ‥
宿曜を説く人。宿曜道を行う人。
⇒すく‐よう【宿曜】
すくよう‐どう【宿曜道】‥エウダウ
宿曜に関する術。
⇒すく‐よう【宿曜】
すく‐よか【健よか】
①心や体のしっかりしているさま。すこやか。源氏物語真木柱「なやましげにのみもてない給ひて、―なる折もなく」
②きまじめで愛敬のないさま。無風流なさま。源氏物語賢木「―なる御かへりばかりきこえ給へるを」
③あえてするさま。きっぱりとしたさま。源氏物語柏木「しか、―に、え思ひしづむまじう」
④なめらかでないさま。なだらかでないさま。源氏物語帚木「―ならぬ山のけしき」。堤中納言物語「いとこはく―なる紙」
⇒すくよか‐ごころ【健よか心】
すくよか‐ごころ【健よか心】
まじめな心。かたい心。河内本源氏夕霧「かばかりの―に思ひそめてむこと」
⇒すく‐よか【健よか】
す‐くら【簀倉】
船中で荷物を置くすのこ。〈日葡辞書〉
す‐ぐら【素鞍】
馬に鞍を掛けただけで人の乗らないもの。
すぐらく【過ぐらく】
(過グのク語法)過ぎること。万葉集6「梅柳―惜しみ佐保の内に遊びしことを」
スクラッチ【scratch】
①ひっかくこと。
②ゴルフなどスポーツ競技で、ハンディキャップをつけないこと。
スクラップ【scrap】
(破片・切屑の意)
①新聞・雑誌などの切抜き。また、それを切り抜いて整理すること。
②屑鉄くずてつ。
⇒スクラップ‐アンド‐ビルド【scrap and build】
⇒スクラップ‐ブック【scrapbook】
スクラップ‐アンド‐ビルド【scrap and build】
①古くなった設備を廃棄し、新しい設備を設けること。
②組織の新設に際して同等の既存組織を改廃し、全体の規模の膨張を抑制すること。「―方式」
⇒スクラップ【scrap】
スクラップ‐ブック【scrapbook】
新聞・雑誌などの記事を切り抜いて貼っておく帳面。切抜き帳。
⇒スクラップ【scrap】
スクラム【scrum】
①ラグビーで軽い反則などでの中断後、ゲーム再開の方法の一つ。通常、双方のフォワード各8人が3列の隊形を組んで相対し、ボールをその中間の地面に投げこむ。スクラムに投げこまれたボールは、フッカーが足で味方の方へかき出す。
②がっちり腕を組んで横隊を作ること。「―を組む」
⇒スクラム‐ハーフ【scrum half】
スクラム‐ハーフ【scrum half】
ラグビーで、スクラムの後方から出たボールを最初に処理する選手。また、そのポジション。ハーフバックのうちの一人。SH
⇒スクラム【scrum】
スクラロース【sucralose】
蔗糖(スクロース)の水酸基のうち3個を塩素で置き換えた人工甘味料。甘味は蔗糖の約600倍。
スクランブル【scramble】
①緊急に行う出動。緊急出撃。緊急発進。
②映像信号やデータ信号を秘匿するために攪乱かくらんすること。特に、有料放送で、契約者以外の視聴を防ぐため、送信する電波を攪乱することをいう。
⇒スクランブル‐エッグ【scrambled eggs】
⇒スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】
⇒スクランブル‐レース【scramble race】
スクランブル‐エッグ【scrambled eggs】
洋風炒いり卵。溶きほぐした卵に牛乳などを加えて調味し、バターを使って、かき混ぜながら半熟状に炒り上げた料理。
⇒スクランブル【scramble】
スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】‥カウ‥
交差点で、歩行者用信号を青にする時、全方向の車両の通行を停止し、歩行者が望む方向へ自由に横断できるようにしたもの。
⇒スクランブル【scramble】
スクランブル‐レース【scramble race】
急坂やでこぼこ道をコースとして行うオートバイ競走。
⇒スクランブル【scramble】
すぐり【村主】
(古代朝鮮語で村長の意という)姓かばねの一つ。主として渡来系の諸氏が称したもの。雄略紀「史部ふみひとの身狭むさの―青」
す‐ぐり【酸塊】
①ユキノシタ科スグリ属の落葉低木の総称。スグリ類・フサスグリ類(カランツ)に大別。いずれも高さ1〜2メートル。有柄の葉は3〜5裂。茎・葉に毛や腺毛をもつものが多い。夏、葉腋に花をつけ、果実は球形の液果で半透明、甘酸っぱく、食用。日本の山地に数種が自生。ヨーロッパ・北米原産種を栽培。
②1の一種。長野県の山地にだけ自生。果実はやや細長く、赤褐色。
③「グーズベリー」参照。
スクリーニング【screening】
①ふるい分けすること。選抜。選別。
②〔生〕多くの物質の中から目的とする一定の活性をもつものを選別するテスト。
③集団の中から健康上疑いがあり、精密検査を要する者ないし発病者を選び出す医学的ふるい分け。
スクリーン【screen】
①屏風びょうぶ。ついたて。
②映画・スライド・幻灯などを映写するための幕。映写幕。「―に映し出す」
③転じて、映画または映画界。
④テレビ受像機などの映像面。
⑤写真製版で、網点画像を作るために用いる細かい網目のついたガラス板またはフィルム。網目スクリーン。
⇒スクリーン‐いんさつ【スクリーン印刷】
⇒スクリーン‐クオータ‐せい【スクリーンクオータ制】
⇒スクリーン‐セーバー【screen saver】
⇒スクリーン‐プロセス【screen process】
スクリーン‐いんさつ【スクリーン印刷】
(screenprocess printing)孔版印刷の一種。枠に合成繊維・ステンレス線などでできた紗しゃを張り、画線部以外はゼラチン・樹脂などで目をつぶし、露出している織目を通してインクを押し出し、印刷する方法。紙以外に布・プラスチック・ガラス・金属への印刷が可能。曲面への印刷もできる。シルク‐スクリーン印刷。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐クオータ‐せい【スクリーンクオータ制】
(screen quota)国産映画の保護を目的として外国映画の輸入や上映期間に制限を加える制度。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐セーバー【screen saver】
起動中のパソコンを一定時間使用しないと作動する、動画を表示するソフトウェア。本来、ブラウン管のディスプレーを保護するためのもの。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐プロセス【screen process】
映画・テレビの撮影法の一つ。あらかじめ撮影された背景を特殊スクリーンに映写し、その前で行う演技を撮影して合成する方法。
⇒スクリーン【screen】
ずぐり‐ごま【ずぐり独楽】
青森県津軽地方で作られる、擂鉢すりばち型の木製独楽。
スクリバ【Julius Scriba】
ドイツの外科医。1881年(明治14)来日。1901年まで東大教師として在職。日本近代医学の発展に貢献。(1848〜1905)
スクリプター【scripter】
映画・テレビの制作で、撮影現場の記録係。
スクリプト【script】
①演劇・映画・放送で、脚本。
②スクリプターの記録。
③(→)マニュスクリプトに同じ。
④コンピューターで、一連の処理手順を記述した簡易プログラム。
スクリメージ【scrimmage】
(「つかみ合い」の意)アメリカン‐フットボールで、攻守両チームが向き合い、攻撃側が後方の味方にボールを送ることでプレーを再開すること。
⇒スクリメージ‐ライン【scrimmage line】
スクリメージ‐ライン【scrimmage line】
スクリメージのとき、両チームを隔てる2本の想定線。地面に置かれたボールの両先端を通りゴールラインに平行に伸びる。
⇒スクリメージ【scrimmage】
スクリャビン【Aleksandr Skryabin】
ロシアの作曲家・ピアノ奏者。複雑な和声とリズムとによる神秘思想の表現、色光鍵盤による音と色彩との結合を試みた。「法悦の詩」「プロメテウス」などの交響曲、ソナタなど多数のピアノ曲を作曲。(1872〜1915)
スクリュー【screw】
①ねじ。螺旋らせん。
②(特に船舶の)ねじプロペラ。
⇒スクリュー‐ドライバー【screw driver】
⇒スクリュー‐ボール【screwball】
スクリュー‐ドライバー【screw driver】
①ねじまわし。ドライバー。
②カクテルの一つ。ウォツカにオレンジ‐ジュースを混ぜたもの。
⇒スクリュー【screw】
スクリュー‐ボール【screwball】
(スクリュー‐ドライバーを使うときのように手首を捻ひねるからいう)野球で、投手の投球の一種。カーブと反対に手首を外側に捻るようにして投げる。左腕投手が投げる沈むシュートをいう場合が多い。
⇒スクリュー【screw】
すぐ・る【選る】
〔他五〕
①多くの中からえり取る。より抜く。源氏物語桐壺「御方々の人々、世の中におしなべたらぬをえりととのへ―・りてさぶらはせ給ふ」。「精鋭を―・る」
②扱こく。しごく。扱き取る。「槍を―・る」「わらを―・る」
スクループル【scruple】
⇒スクルペル
スクルペル【scrupel オランダ】
ヤード‐ポンド法における薬量の単位の一つ。20グレーンに当たる。約1.296グラム。スクループル。
スクレ【Sucre】
南米中央部、ボリビア共和国の憲法上の首都。初代大統領に因む名。1900年、立法・行政府はラパスに移転。世界遺産。人口22万1千(2003)。
スクレ
提供:ullstein bild/APL
スクレイパー【scraper】
(スクレーパーとも)
①剥片はくへんもしくは石刃せきじんの端部または側縁に刃部を作り出した石器。削ったり切ったりするのに用いる。旧石器時代中期以降、世界各地にある。削器さっき。掻器そうき。
②〔機〕きさげ。
スクレイピー【scrapie】
脳の変性・破壊を主徴とするヒツジの疾患。病原体はプリオンと考えられている。
すぐれ‐て【勝れて】
〔副〕
特に。きわだって。方丈記「宝を費し、心を悩ますことは、―あぢきなくぞ侍るべき」
すぐれ‐びと【勝れ人】
著名な人。傑出した人。
すぐれ‐もの【勝れ物】
すぐれたもの。最上等の品。好色一代女4「さし鯖も能登の―を調へ」
すぐ・れる【優れる・勝れる】
〔自下一〕[文]すぐ・る(下二)
①他よりまさる。ぬきんでる。古今和歌集序「―・れたる人もくれ竹の世々にきこえ」。平家物語5「其の中に花陽夫人ぶにんとて、―・れたる琴の上手おはしけり」。「性能が―・れている」「―・れた業績」
②(多く否定と共に用いる)よい状態である。「健康が―・れない」「天気が―・れない」
す‐ぐろ【末黒】
春、野の草木を焼いた後の黒くなっていること。また、その草木。後拾遺和歌集春「粟津野の―の薄すすきつのぐめば冬たちなづむ駒ぞ嘶いばゆる」
スクロース【sucrose】
(→)蔗糖しょとうに同じ。
スクロール【scroll】
(「巻き物」の意)コンピューターなどの表示画面上の文字や画を、巻物を読むように上下または左右に動かしながら表示すること。
すぐ‐ろく【双六】
「すごろく」の古形。〈倭名類聚鈔4〉
スクワット【squat】
①上半身を伸ばした状態で、膝の屈伸をする運動。大腿部の強化を目的とする。
②パワー‐リフティングの一つ。バーベルを肩にかついで立ち、股ももが水平になるまでしゃがんで再び立ち上がるもの。大腿筋の強さを競う。
スクワレン【squalene】
鮫肝油に多量に含まれる非環式トリテルペン炭化水素。分子式C30H50 化粧品・薬品などの原料。
すけ【助】
[一]〔名〕
①仕事をたすけること。また、その者。てつだい。古事記中「鵜飼が伴今―に来ね」。源氏物語少女「―なくて身貧しくなんありけるを」
②⇒すけ(次官)。
③近世、風呂屋や回り髪結の助手。
④応援のために出演すること。また、その役者。代演。
⑤人の盃の酒を手伝って飲むこと。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「あひよ―よと夕紅の」。「―三杯」
⑥物がぐらつかないように下に敷き、または支えるもの。
⑦(「榰柱」「支柱」とも書く)家の傾いたのを支える棒。すけばしら。〈倭名類聚鈔15〉
⑧助平の略。
⑨(四国地方で)子を背負う帯。
⑩(隠語)「なごすけ」の略。女の子。
[二]〔接尾〕
ある語に添えて人名化した語を作る。「飲み―」「ちび―」「円―」「半―」
すけ【鮭】
鮭さけや鱒ますの大きいもの。新編常陸国誌3「鮭の大なるを佐介乃須介といひ、鱒の大なるを麻須乃須介といふ」
すけ【次官】
(助の意)律令制の四等官しとうかんの第2位。長官を輔佐し、長官に事故ある時はこれに代わる。官司によって文字を異にし、神祇官では「副」、省では「輔」、弾正台では「弼」、使では「次官」、職・坊では「亮」、寮では「助」、近衛では「中将・少将」、兵衛・衛門では「佐」、大宰府では「弐」、国では「介」、郡司では「少領」と書く。→四等官(表)
すけ【典侍】
①内侍司の次官。てんじ。ないしのすけ。
②上級の女官。
す‐け【出家】
(シュッケの直音化)
⇒しゅっけ。源氏物語手習「―の志深き由ねんごろに語らひ侍りしかば」
すけ
〔助詞〕
(越後地方で)…から。…ので。上方語の「さかい」に同じ。
すげ【菅】
カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称。種類が非常に多く、世界に1500〜2000種、日本に200種余が自生する。断面が三角形または円形の中実の茎をもち、葉は細く先がとがり、平行脈がある。葉鞘は管になり茎を囲む。花は単性で、普通上方に雄花穂、下方に雌花穂がつく。夏、カサスゲ・カンスゲなどの葉を刈って、笠(菅笠)・蓑みのをつくる。なお、ハマスゲなど別属でスゲと呼ばれるものもある。すが。万葉集11「かきつばた佐紀沼さきぬの―を笠に縫ひ」
ず‐けい【図形】ヅ‥
図の形・模様。図式。図。
ず‐けい【徒刑】ヅ‥
(→)徒ずに同じ。
すけ‐いくさ‐の‐きみ【別将】
副将。または、別働隊の将。天武紀上「衆いくさの中の英俊を撰びて、―及び軍監まつりごとひととす」
すげ‐いちもんじ【菅一文字】
菅一文字笠の略。スゲでつくった一文字笠。
スケーター【skater】
スケートをする人。
スケーティング【skating】
①スケートで、氷上を滑ること。
②スキーで、スケートのような滑り方をすること。
スケート【skate】
①靴の底に刃状の金具を取り付けた滑走用具。また、それを使って氷の上を滑るスポーツ。アイス‐スケート。スケーティング。〈[季]冬〉
②(→)ローラー‐スケートに同じ。
③(→)スクーター2に同じ。
⇒スケート‐ボード【skateboard】
⇒スケート‐リンク
スケート‐ボード【skateboard】
スポーツ用具の一種。平地や斜面を滑走するため、足を乗せる板に車輪をつけたもの。滑走しながら、回転などの技を競う。スケボー。サーフ‐ローラー。
⇒スケート【skate】
スケート‐リンク
(skating rink)スケートをするための場所。スケート場。
⇒スケート【skate】
スケープゴート【scapegoat】
(聖書に見える「贖罪の山羊」の意)民衆の不平や憎悪を他にそらすための身代り。社会統合や責任転嫁の政治技術で、多くは社会的弱者や政治的小集団が排除や抑圧の対象に選ばれる。
すけえもん【助右衛門】‥ヱ‥
浄瑠璃の社会で、「良い」「美しい」などの意で用いた隠語。戯場粋言幕の外「衣装むきが―だの」→助四郎すけしろう
スケール【scale】
①物さし。尺度。「―を当てる」
②地図や図面の縮尺。
③規模。大きさの度合。度量。「―が大きい人」
④天秤てんびんの皿。秤皿はかりざら。天秤。
⑤音階。
⑥ボイラー内面に給水中の塩類が析出・付着したもの。湯垢ゆあか。
⑦熱した金属面にできる酸化物の被膜。
⇒スケール‐メリット
スケール‐メリット
(和製語scale merit)規模を大きくすることによって生まれる利点。規模効果。
⇒スケール【scale】
すげ‐えんざ【菅円座】‥ヱン‥
スゲの葉で編んだ円座。すがえんざ。
すけ‐お【助丁】‥ヲ
防人さきもりの身分で、正丁せいていに対する中男ちゅうなん、または次丁じていの称。万葉集14「をぐさをとをぐさ―と潮舟の並べて見ればをぐさ勝ちめり」
すけ‐が・う【助け支ふ】‥ガフ
〔他四〕
榰柱すけでささえをする。突っかう。→すけ(助)[一]7
すげ‐かえ【挿替・嵌替】‥カヘ
すげかえること。つけかえ。
すげ‐か・える【挿げ替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]すげか・ふ(下二)
①取りかえてすげる。つけかえる。「鼻緒を―・える」
②(「首を―・える」の形で)ある役職についている人をやめさせて、他の人にかえる。
すげ‐がさ【菅笠】
スゲの葉で編んだ笠。すががさ。
菅笠
⇒すげがさ‐ぶし【菅笠節】
すげ‐がさ【菅蓋】
⇒かんがい
すげがさ‐ぶし【菅笠節】
江戸初期の流行唄はやりうた。歌詞は「破れ菅笠やんやしめ緒が切れてのうえ…」。
⇒すげ‐がさ【菅笠】
すけ‐がな【助仮名】
振り仮名。傍訓。
すげ‐がり【菅刈り】
河畔や池の傍に自生する菅を、7月ごろ刈り取ること。干して笠・蓑みの・蓆むしろなどの材料にする。〈[季]夏〉
すけき【隙】
(スキ(透)アキ(明)の約か)すきま。万葉集11「玉垂の小簾おすの―に入り通ひ来こね」
すけご
(新潟地方などで)漁業をしない魚商人。また、魚仲買人。
すけ‐ごう【助郷】‥ガウ
江戸時代、宿駅常備の伝馬・人足が不足する場合に、指定されて応援の人馬を負担する近隣の郷村。また、その課役。常任のものを定じょう助郷、臨時に補うものを代助郷・増まし助郷・加助郷という。
⇒すけごう‐こく【助郷穀】
⇒すけごう‐ちょう【助郷帳】
⇒すけごう‐やく【助郷役】
すけごう‐こく【助郷穀】‥ガウ‥
享保(1716〜1736)年間から豊後の日田で行われた義倉。租税のほかに、米穀を身分に応じて集めて貯えておき、米価高値の時これを売り、その金銭を年1割の利子で貸した。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけごう‐ちょう【助郷帳】‥ガウチヤウ
江戸時代、各宿駅に備えおき、所属助郷が出すべき人馬の定数を記載し、徴発の際に用いた帳簿。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけごう‐やく【助郷役】‥ガウ‥
助郷に対して、一定の勤高(助郷高)に応じて人夫・馬匹を徴発した課役。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけ‐こまし
(隠語)女性の体をもてあそぶこと。また、その者。
すけざね【助真】
鎌倉中期の刀工。備前福岡(現、岡山県瀬戸内市長船おさふね町)の人。一文字派に属する。相模の鎌倉山内に移り、国宗・国綱と共に相州伝を発達させた。日光東照宮所蔵の国宝の太刀は徳川家康の秘蔵。→鉄砲切助真
すけ‐さんばい【助三杯】
酒を飲めない人を助けて代りに飲む人には、つづけて3杯飲ませること。浄瑠璃、嵯峨天皇甘露雨「うゐやつめおもしろいとついとほし、―と引受引受」
スケジュール【schedule】
①時間割。日程表。予定表。また、日程。予定。「旅行の―を立てる」
②企業会計で、貸借対照表と損益計算書などの重要な項目について、期中の増減変化などを詳細に示した明細表。財務諸表附属明細表。
すけしろう【助四郎】‥ラウ
浄瑠璃の社会で、「悪い」「下手」などの意で用いた隠語。→助右衛門すけえもん
すけ‐すけ【透け透け】
中身や向う側が透き通って見えるさま。「―のブラウス」
ずけ‐ずけヅケヅケ
無遠慮または無愛想にものを言ったりしたりするさま。つけつけ。浄瑠璃、桂川連理柵「―ものをぬかしたら」。「言いにくいことを―と言う」
すけ‐ぜい【助勢】
加勢。救いの軍勢。援兵。じょせい。
すけそう‐だら【助惣鱈】
(→)スケトウダラに同じ。
すけ‐だち【助太刀】
仇討や果し合いなどに助勢をすること。また、一般に加勢をすること。また、その人。常山紀談「数馬かずま一人しては危し、―せん」。「―を頼む」
スケッチ【sketch】
①概略・印象を絵や図にうつしとること。また、その絵や図。素描。エスキス。国木田独歩、忘れえぬ人々「鉛筆で書いた―と同じことで他人にはわからないのだから」。「裸婦を―する」
②(屋外での)写生。「―旅行」→クロッキー。
③情景を短い文章で簡単に書きとめること。また、その文章。小品文。短編。
④(音楽入りの)小劇。寸劇。
⇒スケッチ‐ブック【sketchbook】
スケッチ‐ブック【sketchbook】
写生画用の厚紙を綴じた帳面。
⇒スケッチ【sketch】
スケッチ‐ブック【The Sketch Book】
W.アーヴィングの文集。1819〜20年刊。「リップ=ヴァン=ウィンクル」など文学論・回想記・短編小説などイギリスを舞台とした三十余編から成る。
すけっ‐と【助っ人】
加勢をする人。手助けする人。すけて。
スケッパー
(scraperの転訛)板状の調理器具。パン等の生地の切り分けや生地の材料を混ぜるのに用いる。
すけ‐て【助手】
①すけをする人。加勢する人。すけっと。
②(→)「ほてわき」に同じ。
すけ‐とう【助党】‥タウ
助勢のなかま。かせい。
すけとう‐だら【介党鱈・鯳】
タラ科の海産の硬骨魚。全長約60センチメートル。口は大きく、背びれは3基、臀びれは2基。体は褐色、腹部は白色、体側に黒褐色縦帯がある。太平洋北部・日本海・オホーツク海に多く産する。肉は冷凍すり身として、かまぼこの原料、また卵巣は鱈子にする。すけそうだら。すけとう。
すげ‐な・い
〔形〕[文]すげな・し(ク)
つれない。同情心がない。愛想がない。人づきがわるい。大和物語「親聞きつけて男をも女をも―・くいみじういひて」。「―・く断る」
すげ‐の‐にわとり【莎の鶏】‥ニハトリ
キリギリスの類の古称。
すけのぶ【祐信】
⇒にしかわすけのぶ(西川祐信)
すけ‐の‐みやつこ【少領】
⇒しょうりょう
すけ‐の‐ものもうすつかさ【中納言】‥マウス‥
⇒ちゅうなごん
すけのり【助則】
鎌倉時代の備前の刀工。助宗の子といい、俗に小一文字という。
すけ‐はかせ【助博士】
大宝令の大学で学生を教えた教官の一つ。経学を教授し、学生の課試をつかさどり、明経みょうぎょう博士を助けることを任としたもの。養老令では助教という。
すけ‐ばしら【助柱・榰柱】
家屋・塀などの倒れるのを防ぐための支柱。控え柱。すけ。
すげ‐はら【菅原】
スゲの生えている原。すがはら。
すけ‐ばん【助番】
当番が出勤しない時、その代りに番を勤めること。また、その人。〈易林本節用集〉
すけひと‐しんのう【典仁親王】‥ワウ
閑院宮直仁親王の王子。光格天皇の父。1884年(明治17)慶光きょうこう天皇の諡号しごうを追贈。(1733〜1794)→尊号事件
すけひら【助平】
平安末期の備前長船おさふねの刀工。高平・包平かねひらと共に三平さんぴらの一人。
すけひろ【助広】
⇒つだすけひろ(津田助広)
すげ・ぶ
〔自四〕
「すげむ」に同じ。
スケプチック【sceptic; skeptic】
①懐疑論者。
②懐疑的。
すけべえ【助兵衛】‥ヱ
(好すき兵衛の転という)好色の人。すきもの。助平すけべい。浄瑠璃、平家女護島「敵のてかけ、妾となるやうなすけべいのいたづら者」
⇒すけべえ‐こんじょう【助兵衛根性】
すけべえ‐こんじょう【助兵衛根性】‥ヱ‥ジヤウ
①好色な欲気。
②いろいろなものごとに手を出したがる気持。
⇒すけべえ【助兵衛】
スケ‐ボー
スケート‐ボードの略。
すげ‐みの【菅蓑】
スゲの葉で編んだ蓑。
すげ・む
〔自四〕
(歯がぬけて、頬や口が)げっそり落ちくぼむ。すげぶ。源氏物語葵「口うち―・みて」
すけむね【助宗】
鎌倉時代の備前の刀工。則宗の子といい、俗に大一文字という。
すけ‐やく【助役】
主任者を補佐するもの。じょやく。
す・ける【助ける】
〔他下一〕[文]す・く(下二)
たすける。手伝う。三河物語「其時、内前殿―・けさせ給はば」
す・ける【透ける】
〔自下一〕
物を通して向うのものが見える。「地肌が―・けて見える」
す・げる【挿げる】
〔他下一〕[文]す・ぐ(下二)
さしこむ。はめこむ。さしとおして結びつける。枕草子5「屐子けいし・履くつなどに、『緒お―・げさせ。裏をさせ』などもてさわぎて」。「人形の首を―・げる」
スケルツォ【scherzo イタリア】
〔音〕(「戯れ」の意)古典派以降の多楽章作品で用いられる急速な楽曲。ベートーヴェン以後、メヌエットに代わる楽章として定着。ふつうは中間部にトリオを挟む複合三部形式をとる。ショパンの作品のように独立した楽曲もある。諧謔かいぎゃく曲。
スケルトン【skeleton】
(骸骨がいこつの意)
①(家・船などの)骨組。
②ガス‐ストーブの燃焼筒。
③時計・機械などで、内部構造が見えるように外枠を透明にしたデザイン。
④台座と刃状の金具とからなる橇そり。また、これにうつ伏せに乗ってコースを滑走し、速さを競う競技。
すけろく【助六】
①江戸中期、京都の男達おとこだて万屋助六。宝永(一説に元禄)年間、島原の遊女揚巻あげまきと心中、浄瑠璃・歌舞伎で直ちに脚色上演された。
②歌舞伎十八番の一つ。助六物の代表作「助六所縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら」の通称。2代市川団十郎の当り狂言として上演、1716年(享保1)の「式例和曾我しきれいやわらぎそが」以来江戸風の助六となる。花川戸助六、実は曾我の五郎が名刀友切丸詮議のため吉原に出入、愛人三浦屋の揚巻に横恋慕する髯ひげの意休に喧嘩をしかけ、ついに意休から刀を奪いかえす。
助六
→文献資料[助六]
③河東の一つ。本名題「助六所縁江戸桜」。1761年(宝暦11)初演。「江戸桜」とも。
⇒すけろく‐ずし【助六鮨】
すけろく‐ずし【助六鮨】
稲荷いなり鮨と巻き鮨とを組み合わせた鮨。「揚げ」(油揚げ)と「巻き」(海苔巻き)からなるところから、遊女「揚巻」が登場する歌舞伎「助六」に因んでいう。
⇒すけろく【助六】
す‐けん【素見】
見るばかりで買わないこと。また、その人。ひやかし。心学早染草「―はさして銭ぜにもいらぬ事なれば」
⇒すけん‐ぞめき【素見騒き】
すげん‐じゃ【修験者】
(スはシュの直音化)
⇒しゅげんじゃ
すけん‐ぞめき【素見騒き】
遊里をひやかして歩くだけで、登楼しないこと。また、その人。ひやかし。東海道中膝栗毛5「―は阿波座のからすソリヤサ、かわいかわいもヤアレ」
⇒す‐けん【素見】
す‐ご【守護】
(スはシュの直音化)
⇒しゅご
す‐ご【素子】
(万葉集巻頭歌の「菜採須児なつますこ」や巻10の「山田守酢児やまだもらすこ」などを、ナツムスゴ・ヤマダモルスゴのように誤読して生まれた歌語)卑賤なもの。しず。拾遺和歌集愚草下「―が守もる山田の鳴子風吹けばおのが夢をやおどろかすらむ」
スコア【score】
①競技の得点。また、それを記した得点表。「タイ‐―」
②〔音〕(→)総譜そうふ。
⇒スコア‐ブック【scorebook】
⇒スコア‐ボード【scoreboard】
スコア‐ブック【scorebook】
競技の得点や経過を記録する帳面。試合経過記録帳。
⇒スコア【score】
スコア‐ボード【scoreboard】
競技の得点や選手名などを表示する掲示板。スコア‐ボールド。
⇒スコア【score】
スコアラー【scorer】
競技で、得点・試合経過を記録する人。
スコアリング‐ポジション【scoring position】
野球で、ヒットが出れば得点できる走者の位置、すなわち二塁か三塁。得点圏。
すこ・い
〔形〕
(関東・中部・近畿地方などで)悪がしこい。狡猾である。こすい。ずこい。
すご・い【凄い】
〔形〕[文]すご・し(ク)
①寒く冷たく骨身にこたえるように感じられる。源氏物語槿「池の氷もえもいはず―・きに、童べおろして雪まろばしせさせ給ふ」
②ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い。源氏物語帚木「心一つに思ひ余る時は、言はむ方無く―・き言の葉、哀れなる歌を詠みおき、忍ばるべき形見を留めて」。「―・い文句でおどす」「―・い目つき」
③ぞっとするほど物さびしい。荒涼として身もすくむような感じである。源氏物語若紫「深き里は、人離れ心―・く若き妻子の思ひわびぬべきにより」。「―・いあばらやだ」
④形容しがたいほどすばらしい。宇津保物語楼上下「横笛を声の出づる限り吹き給ふ。…あはれに―・うこれもよになく聞ゆ」
⑤程度が並々でない。「―・い勉強家だ」「―・く速く走る」
入】ヅクニフ
(木
みみずく入道の略とも、俗入道の訛ともいう)僧や坊主頭の人をののしっていう語。浄瑠璃、平家女護島「ヤア―め。さやうに自由に成るならば」
すぐ‐ぬき【直抜き】
だますこと。だしぬくこと。狂言、墨塗「扨さても扨もにくいやつぢや、身を―にせうとし居つた」
すく‐ね【宿祢】
①古代、重臣に対する敬称。武内宿祢たけのうちのすくねの類。
②姓かばねの一種。八色姓やくさのかばねの第3。連むらじの姓を持っていた朝廷豪族中の有力な諸氏に与えた。大伴宿祢おおとものすくねの類。
⇒すくね‐びな【宿祢雛】
すくね‐びな【宿祢雛】
絵具で彩色した土製の雛。享保(1716〜1736)年間に流行。
⇒すく‐ね【宿祢】
すぐ‐は【直刃】
日本刀の刃文はもんの一種。鎬しのぎ筋と並行して通っているまっすぐな刃文。↔乱刃みだれば
すぐ‐ばけ【直化け】
(遊里語)相手の心をつかむ方法として、何事もすっぱりと打ち明けること。しらばけ。傾城禁短気「睟すいの客は―を以てこかすべし」
すく‐ば・る【竦ばる】
〔自四〕
「すくまる」に同じ。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「起きればつかへる、寝れば―・る」
すく‐ま・る【竦まる】
〔自四〕
身がちぢまる。すくむ。宇津保物語国譲上「立ち帰り―・りてこそ」
ず‐ぐみ【図組】ヅ‥
絵画の構図法。図立ずだて。絵組えぐみ。
すくみ‐あが・る【竦み上がる】
〔自五〕
恐れてちぢみあがる。おじけづいて小さくなる。「一喝されて―・る」
すぐ‐みち【直路・直道】
まっすぐな道。一本道。また、近道。太平記38「山を越ゆる―のありけるにより」
すく・む【竦む】
[一]〔自五〕
①(恐れなどのために)身がちぢんで動かない。蜻蛉日記上「足手などただ―・みに―・みて、絶えいるやうにす」。「身の―・む思い」
②ちぢむ。ちぢまる。紫式部日記「―・みたる衣どもおしやり」
③こわばる。固い感じがする。源氏物語梅枝「唐の紙のいと―・みたるに、草書き給へる」
④かたくなである。固くて動きがとれない。源氏物語藤裏葉「大臣の御掟の、あまり―・みて」
[二]〔他下二〕
⇒すくめる(下一)
ずくめ【尽】ヅクメ
〔接尾〕
名詞に添えてその物ごとだけである意を表す語。「黒―の衣装」「結構―な話」
すく・める【竦める】
〔他下一〕[文]すく・む(下二)
すくむようにする。すくませる。ちぢませる。のびないようにする。源氏物語帚木「真字まんなを走り書きて、さるまじきどちの女ぶみになかば過ぎて書き―・めたる」。「首を―・める」
すくも
①藻屑もくず。一説に、葦・萱などの枯れたものとも葦の根ともいう。後撰和歌集恋「―焚く火の下に焦がるれ」。
②もみがら。もみぬか。すくど。日葡辞書「スクモ、即ち、ヌカ」
③泥炭。〈大和本草〉
⇒すくも‐いし【すくも石】
⇒すくも‐び【すくも火】
⇒すくも‐べや【すくも部屋】
すくも【蒅】
藍あいの葉を発酵させて製した染料。
すくも【宿毛】
高知県南西部、宿毛湾に面する市。もと土佐藩支藩の陣屋町。農産物の集散地。また真珠母貝・ハマチの養殖が盛ん。人口2万4千。
すくも‐いし【すくも石】
石炭の古称。
⇒すくも
すくも‐び【すくも火】
すくもを焚く火。散木奇歌集「山賤の蚊を厭ひける―に」
⇒すくも
すくも‐べや【すくも部屋】
もみがらを入れておく納屋の一室。
⇒すくも
すくも‐むし【蠐螬】
地虫じむしのこと。〈本草和名下〉
すく‐やか【健やか】
心やからだが強く、しっかりしているさま。すこやか。今昔物語集27「かやうに―に異人ことひとはえ答へじかし」
⇒すくやか‐もの【健やか者】
すくやか‐もの【健やか者】
すこやかな人。剛健な人。
⇒すく‐やか【健やか】
すぐ‐やき【直焼】
刀の刃文はもんを直線状にあらわし出す焼き入れ方。乱焼みだれやきなどに対していう。狂言、長光「先、鎺本はばきもとより物打は―」
⇒すぐやき‐ば【直焼刃】
すぐやき‐ば【直焼刃】
直焼にした刀剣の刃文はもん。すぐは。
⇒すぐ‐やき【直焼】
すぐ‐やり【直槍】
(→)素槍すやりに同じ。
すく‐よう【宿曜】‥エウ
(シュクヨウとも。スクはシュクの直音化)
①インドに由来する天文暦学。宿曜経を経典とし、星の運行を人の運命と結びつけて吉凶を占う。古く中国に伝わり、仏教に伴って日本に輸入され、平安中期以降広く行われた。
②宿曜経の略。
⇒すくよう‐きょう【宿曜経】
⇒すくよう‐し【宿曜師】
⇒すくよう‐どう【宿曜道】
すくよう‐きょう【宿曜経】‥エウキヤウ
唐の不空が訳した密教経典。2巻。七曜・十二宮・二十八宿2の関係と人の生日とによって一生の運命を占い、日々の吉凶を知る法を説く経典。
⇒すく‐よう【宿曜】
すくよう‐し【宿曜師】‥エウ‥
宿曜を説く人。宿曜道を行う人。
⇒すく‐よう【宿曜】
すくよう‐どう【宿曜道】‥エウダウ
宿曜に関する術。
⇒すく‐よう【宿曜】
すく‐よか【健よか】
①心や体のしっかりしているさま。すこやか。源氏物語真木柱「なやましげにのみもてない給ひて、―なる折もなく」
②きまじめで愛敬のないさま。無風流なさま。源氏物語賢木「―なる御かへりばかりきこえ給へるを」
③あえてするさま。きっぱりとしたさま。源氏物語柏木「しか、―に、え思ひしづむまじう」
④なめらかでないさま。なだらかでないさま。源氏物語帚木「―ならぬ山のけしき」。堤中納言物語「いとこはく―なる紙」
⇒すくよか‐ごころ【健よか心】
すくよか‐ごころ【健よか心】
まじめな心。かたい心。河内本源氏夕霧「かばかりの―に思ひそめてむこと」
⇒すく‐よか【健よか】
す‐くら【簀倉】
船中で荷物を置くすのこ。〈日葡辞書〉
す‐ぐら【素鞍】
馬に鞍を掛けただけで人の乗らないもの。
すぐらく【過ぐらく】
(過グのク語法)過ぎること。万葉集6「梅柳―惜しみ佐保の内に遊びしことを」
スクラッチ【scratch】
①ひっかくこと。
②ゴルフなどスポーツ競技で、ハンディキャップをつけないこと。
スクラップ【scrap】
(破片・切屑の意)
①新聞・雑誌などの切抜き。また、それを切り抜いて整理すること。
②屑鉄くずてつ。
⇒スクラップ‐アンド‐ビルド【scrap and build】
⇒スクラップ‐ブック【scrapbook】
スクラップ‐アンド‐ビルド【scrap and build】
①古くなった設備を廃棄し、新しい設備を設けること。
②組織の新設に際して同等の既存組織を改廃し、全体の規模の膨張を抑制すること。「―方式」
⇒スクラップ【scrap】
スクラップ‐ブック【scrapbook】
新聞・雑誌などの記事を切り抜いて貼っておく帳面。切抜き帳。
⇒スクラップ【scrap】
スクラム【scrum】
①ラグビーで軽い反則などでの中断後、ゲーム再開の方法の一つ。通常、双方のフォワード各8人が3列の隊形を組んで相対し、ボールをその中間の地面に投げこむ。スクラムに投げこまれたボールは、フッカーが足で味方の方へかき出す。
②がっちり腕を組んで横隊を作ること。「―を組む」
⇒スクラム‐ハーフ【scrum half】
スクラム‐ハーフ【scrum half】
ラグビーで、スクラムの後方から出たボールを最初に処理する選手。また、そのポジション。ハーフバックのうちの一人。SH
⇒スクラム【scrum】
スクラロース【sucralose】
蔗糖(スクロース)の水酸基のうち3個を塩素で置き換えた人工甘味料。甘味は蔗糖の約600倍。
スクランブル【scramble】
①緊急に行う出動。緊急出撃。緊急発進。
②映像信号やデータ信号を秘匿するために攪乱かくらんすること。特に、有料放送で、契約者以外の視聴を防ぐため、送信する電波を攪乱することをいう。
⇒スクランブル‐エッグ【scrambled eggs】
⇒スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】
⇒スクランブル‐レース【scramble race】
スクランブル‐エッグ【scrambled eggs】
洋風炒いり卵。溶きほぐした卵に牛乳などを加えて調味し、バターを使って、かき混ぜながら半熟状に炒り上げた料理。
⇒スクランブル【scramble】
スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】‥カウ‥
交差点で、歩行者用信号を青にする時、全方向の車両の通行を停止し、歩行者が望む方向へ自由に横断できるようにしたもの。
⇒スクランブル【scramble】
スクランブル‐レース【scramble race】
急坂やでこぼこ道をコースとして行うオートバイ競走。
⇒スクランブル【scramble】
すぐり【村主】
(古代朝鮮語で村長の意という)姓かばねの一つ。主として渡来系の諸氏が称したもの。雄略紀「史部ふみひとの身狭むさの―青」
す‐ぐり【酸塊】
①ユキノシタ科スグリ属の落葉低木の総称。スグリ類・フサスグリ類(カランツ)に大別。いずれも高さ1〜2メートル。有柄の葉は3〜5裂。茎・葉に毛や腺毛をもつものが多い。夏、葉腋に花をつけ、果実は球形の液果で半透明、甘酸っぱく、食用。日本の山地に数種が自生。ヨーロッパ・北米原産種を栽培。
②1の一種。長野県の山地にだけ自生。果実はやや細長く、赤褐色。
③「グーズベリー」参照。
スクリーニング【screening】
①ふるい分けすること。選抜。選別。
②〔生〕多くの物質の中から目的とする一定の活性をもつものを選別するテスト。
③集団の中から健康上疑いがあり、精密検査を要する者ないし発病者を選び出す医学的ふるい分け。
スクリーン【screen】
①屏風びょうぶ。ついたて。
②映画・スライド・幻灯などを映写するための幕。映写幕。「―に映し出す」
③転じて、映画または映画界。
④テレビ受像機などの映像面。
⑤写真製版で、網点画像を作るために用いる細かい網目のついたガラス板またはフィルム。網目スクリーン。
⇒スクリーン‐いんさつ【スクリーン印刷】
⇒スクリーン‐クオータ‐せい【スクリーンクオータ制】
⇒スクリーン‐セーバー【screen saver】
⇒スクリーン‐プロセス【screen process】
スクリーン‐いんさつ【スクリーン印刷】
(screenprocess printing)孔版印刷の一種。枠に合成繊維・ステンレス線などでできた紗しゃを張り、画線部以外はゼラチン・樹脂などで目をつぶし、露出している織目を通してインクを押し出し、印刷する方法。紙以外に布・プラスチック・ガラス・金属への印刷が可能。曲面への印刷もできる。シルク‐スクリーン印刷。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐クオータ‐せい【スクリーンクオータ制】
(screen quota)国産映画の保護を目的として外国映画の輸入や上映期間に制限を加える制度。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐セーバー【screen saver】
起動中のパソコンを一定時間使用しないと作動する、動画を表示するソフトウェア。本来、ブラウン管のディスプレーを保護するためのもの。
⇒スクリーン【screen】
スクリーン‐プロセス【screen process】
映画・テレビの撮影法の一つ。あらかじめ撮影された背景を特殊スクリーンに映写し、その前で行う演技を撮影して合成する方法。
⇒スクリーン【screen】
ずぐり‐ごま【ずぐり独楽】
青森県津軽地方で作られる、擂鉢すりばち型の木製独楽。
スクリバ【Julius Scriba】
ドイツの外科医。1881年(明治14)来日。1901年まで東大教師として在職。日本近代医学の発展に貢献。(1848〜1905)
スクリプター【scripter】
映画・テレビの制作で、撮影現場の記録係。
スクリプト【script】
①演劇・映画・放送で、脚本。
②スクリプターの記録。
③(→)マニュスクリプトに同じ。
④コンピューターで、一連の処理手順を記述した簡易プログラム。
スクリメージ【scrimmage】
(「つかみ合い」の意)アメリカン‐フットボールで、攻守両チームが向き合い、攻撃側が後方の味方にボールを送ることでプレーを再開すること。
⇒スクリメージ‐ライン【scrimmage line】
スクリメージ‐ライン【scrimmage line】
スクリメージのとき、両チームを隔てる2本の想定線。地面に置かれたボールの両先端を通りゴールラインに平行に伸びる。
⇒スクリメージ【scrimmage】
スクリャビン【Aleksandr Skryabin】
ロシアの作曲家・ピアノ奏者。複雑な和声とリズムとによる神秘思想の表現、色光鍵盤による音と色彩との結合を試みた。「法悦の詩」「プロメテウス」などの交響曲、ソナタなど多数のピアノ曲を作曲。(1872〜1915)
スクリュー【screw】
①ねじ。螺旋らせん。
②(特に船舶の)ねじプロペラ。
⇒スクリュー‐ドライバー【screw driver】
⇒スクリュー‐ボール【screwball】
スクリュー‐ドライバー【screw driver】
①ねじまわし。ドライバー。
②カクテルの一つ。ウォツカにオレンジ‐ジュースを混ぜたもの。
⇒スクリュー【screw】
スクリュー‐ボール【screwball】
(スクリュー‐ドライバーを使うときのように手首を捻ひねるからいう)野球で、投手の投球の一種。カーブと反対に手首を外側に捻るようにして投げる。左腕投手が投げる沈むシュートをいう場合が多い。
⇒スクリュー【screw】
すぐ・る【選る】
〔他五〕
①多くの中からえり取る。より抜く。源氏物語桐壺「御方々の人々、世の中におしなべたらぬをえりととのへ―・りてさぶらはせ給ふ」。「精鋭を―・る」
②扱こく。しごく。扱き取る。「槍を―・る」「わらを―・る」
スクループル【scruple】
⇒スクルペル
スクルペル【scrupel オランダ】
ヤード‐ポンド法における薬量の単位の一つ。20グレーンに当たる。約1.296グラム。スクループル。
スクレ【Sucre】
南米中央部、ボリビア共和国の憲法上の首都。初代大統領に因む名。1900年、立法・行政府はラパスに移転。世界遺産。人口22万1千(2003)。
スクレ
提供:ullstein bild/APL
スクレイパー【scraper】
(スクレーパーとも)
①剥片はくへんもしくは石刃せきじんの端部または側縁に刃部を作り出した石器。削ったり切ったりするのに用いる。旧石器時代中期以降、世界各地にある。削器さっき。掻器そうき。
②〔機〕きさげ。
スクレイピー【scrapie】
脳の変性・破壊を主徴とするヒツジの疾患。病原体はプリオンと考えられている。
すぐれ‐て【勝れて】
〔副〕
特に。きわだって。方丈記「宝を費し、心を悩ますことは、―あぢきなくぞ侍るべき」
すぐれ‐びと【勝れ人】
著名な人。傑出した人。
すぐれ‐もの【勝れ物】
すぐれたもの。最上等の品。好色一代女4「さし鯖も能登の―を調へ」
すぐ・れる【優れる・勝れる】
〔自下一〕[文]すぐ・る(下二)
①他よりまさる。ぬきんでる。古今和歌集序「―・れたる人もくれ竹の世々にきこえ」。平家物語5「其の中に花陽夫人ぶにんとて、―・れたる琴の上手おはしけり」。「性能が―・れている」「―・れた業績」
②(多く否定と共に用いる)よい状態である。「健康が―・れない」「天気が―・れない」
す‐ぐろ【末黒】
春、野の草木を焼いた後の黒くなっていること。また、その草木。後拾遺和歌集春「粟津野の―の薄すすきつのぐめば冬たちなづむ駒ぞ嘶いばゆる」
スクロース【sucrose】
(→)蔗糖しょとうに同じ。
スクロール【scroll】
(「巻き物」の意)コンピューターなどの表示画面上の文字や画を、巻物を読むように上下または左右に動かしながら表示すること。
すぐ‐ろく【双六】
「すごろく」の古形。〈倭名類聚鈔4〉
スクワット【squat】
①上半身を伸ばした状態で、膝の屈伸をする運動。大腿部の強化を目的とする。
②パワー‐リフティングの一つ。バーベルを肩にかついで立ち、股ももが水平になるまでしゃがんで再び立ち上がるもの。大腿筋の強さを競う。
スクワレン【squalene】
鮫肝油に多量に含まれる非環式トリテルペン炭化水素。分子式C30H50 化粧品・薬品などの原料。
すけ【助】
[一]〔名〕
①仕事をたすけること。また、その者。てつだい。古事記中「鵜飼が伴今―に来ね」。源氏物語少女「―なくて身貧しくなんありけるを」
②⇒すけ(次官)。
③近世、風呂屋や回り髪結の助手。
④応援のために出演すること。また、その役者。代演。
⑤人の盃の酒を手伝って飲むこと。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「あひよ―よと夕紅の」。「―三杯」
⑥物がぐらつかないように下に敷き、または支えるもの。
⑦(「榰柱」「支柱」とも書く)家の傾いたのを支える棒。すけばしら。〈倭名類聚鈔15〉
⑧助平の略。
⑨(四国地方で)子を背負う帯。
⑩(隠語)「なごすけ」の略。女の子。
[二]〔接尾〕
ある語に添えて人名化した語を作る。「飲み―」「ちび―」「円―」「半―」
すけ【鮭】
鮭さけや鱒ますの大きいもの。新編常陸国誌3「鮭の大なるを佐介乃須介といひ、鱒の大なるを麻須乃須介といふ」
すけ【次官】
(助の意)律令制の四等官しとうかんの第2位。長官を輔佐し、長官に事故ある時はこれに代わる。官司によって文字を異にし、神祇官では「副」、省では「輔」、弾正台では「弼」、使では「次官」、職・坊では「亮」、寮では「助」、近衛では「中将・少将」、兵衛・衛門では「佐」、大宰府では「弐」、国では「介」、郡司では「少領」と書く。→四等官(表)
すけ【典侍】
①内侍司の次官。てんじ。ないしのすけ。
②上級の女官。
す‐け【出家】
(シュッケの直音化)
⇒しゅっけ。源氏物語手習「―の志深き由ねんごろに語らひ侍りしかば」
すけ
〔助詞〕
(越後地方で)…から。…ので。上方語の「さかい」に同じ。
すげ【菅】
カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称。種類が非常に多く、世界に1500〜2000種、日本に200種余が自生する。断面が三角形または円形の中実の茎をもち、葉は細く先がとがり、平行脈がある。葉鞘は管になり茎を囲む。花は単性で、普通上方に雄花穂、下方に雌花穂がつく。夏、カサスゲ・カンスゲなどの葉を刈って、笠(菅笠)・蓑みのをつくる。なお、ハマスゲなど別属でスゲと呼ばれるものもある。すが。万葉集11「かきつばた佐紀沼さきぬの―を笠に縫ひ」
ず‐けい【図形】ヅ‥
図の形・模様。図式。図。
ず‐けい【徒刑】ヅ‥
(→)徒ずに同じ。
すけ‐いくさ‐の‐きみ【別将】
副将。または、別働隊の将。天武紀上「衆いくさの中の英俊を撰びて、―及び軍監まつりごとひととす」
すげ‐いちもんじ【菅一文字】
菅一文字笠の略。スゲでつくった一文字笠。
スケーター【skater】
スケートをする人。
スケーティング【skating】
①スケートで、氷上を滑ること。
②スキーで、スケートのような滑り方をすること。
スケート【skate】
①靴の底に刃状の金具を取り付けた滑走用具。また、それを使って氷の上を滑るスポーツ。アイス‐スケート。スケーティング。〈[季]冬〉
②(→)ローラー‐スケートに同じ。
③(→)スクーター2に同じ。
⇒スケート‐ボード【skateboard】
⇒スケート‐リンク
スケート‐ボード【skateboard】
スポーツ用具の一種。平地や斜面を滑走するため、足を乗せる板に車輪をつけたもの。滑走しながら、回転などの技を競う。スケボー。サーフ‐ローラー。
⇒スケート【skate】
スケート‐リンク
(skating rink)スケートをするための場所。スケート場。
⇒スケート【skate】
スケープゴート【scapegoat】
(聖書に見える「贖罪の山羊」の意)民衆の不平や憎悪を他にそらすための身代り。社会統合や責任転嫁の政治技術で、多くは社会的弱者や政治的小集団が排除や抑圧の対象に選ばれる。
すけえもん【助右衛門】‥ヱ‥
浄瑠璃の社会で、「良い」「美しい」などの意で用いた隠語。戯場粋言幕の外「衣装むきが―だの」→助四郎すけしろう
スケール【scale】
①物さし。尺度。「―を当てる」
②地図や図面の縮尺。
③規模。大きさの度合。度量。「―が大きい人」
④天秤てんびんの皿。秤皿はかりざら。天秤。
⑤音階。
⑥ボイラー内面に給水中の塩類が析出・付着したもの。湯垢ゆあか。
⑦熱した金属面にできる酸化物の被膜。
⇒スケール‐メリット
スケール‐メリット
(和製語scale merit)規模を大きくすることによって生まれる利点。規模効果。
⇒スケール【scale】
すげ‐えんざ【菅円座】‥ヱン‥
スゲの葉で編んだ円座。すがえんざ。
すけ‐お【助丁】‥ヲ
防人さきもりの身分で、正丁せいていに対する中男ちゅうなん、または次丁じていの称。万葉集14「をぐさをとをぐさ―と潮舟の並べて見ればをぐさ勝ちめり」
すけ‐が・う【助け支ふ】‥ガフ
〔他四〕
榰柱すけでささえをする。突っかう。→すけ(助)[一]7
すげ‐かえ【挿替・嵌替】‥カヘ
すげかえること。つけかえ。
すげ‐か・える【挿げ替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]すげか・ふ(下二)
①取りかえてすげる。つけかえる。「鼻緒を―・える」
②(「首を―・える」の形で)ある役職についている人をやめさせて、他の人にかえる。
すげ‐がさ【菅笠】
スゲの葉で編んだ笠。すががさ。
菅笠
⇒すげがさ‐ぶし【菅笠節】
すげ‐がさ【菅蓋】
⇒かんがい
すげがさ‐ぶし【菅笠節】
江戸初期の流行唄はやりうた。歌詞は「破れ菅笠やんやしめ緒が切れてのうえ…」。
⇒すげ‐がさ【菅笠】
すけ‐がな【助仮名】
振り仮名。傍訓。
すげ‐がり【菅刈り】
河畔や池の傍に自生する菅を、7月ごろ刈り取ること。干して笠・蓑みの・蓆むしろなどの材料にする。〈[季]夏〉
すけき【隙】
(スキ(透)アキ(明)の約か)すきま。万葉集11「玉垂の小簾おすの―に入り通ひ来こね」
すけご
(新潟地方などで)漁業をしない魚商人。また、魚仲買人。
すけ‐ごう【助郷】‥ガウ
江戸時代、宿駅常備の伝馬・人足が不足する場合に、指定されて応援の人馬を負担する近隣の郷村。また、その課役。常任のものを定じょう助郷、臨時に補うものを代助郷・増まし助郷・加助郷という。
⇒すけごう‐こく【助郷穀】
⇒すけごう‐ちょう【助郷帳】
⇒すけごう‐やく【助郷役】
すけごう‐こく【助郷穀】‥ガウ‥
享保(1716〜1736)年間から豊後の日田で行われた義倉。租税のほかに、米穀を身分に応じて集めて貯えておき、米価高値の時これを売り、その金銭を年1割の利子で貸した。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけごう‐ちょう【助郷帳】‥ガウチヤウ
江戸時代、各宿駅に備えおき、所属助郷が出すべき人馬の定数を記載し、徴発の際に用いた帳簿。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけごう‐やく【助郷役】‥ガウ‥
助郷に対して、一定の勤高(助郷高)に応じて人夫・馬匹を徴発した課役。
⇒すけ‐ごう【助郷】
すけ‐こまし
(隠語)女性の体をもてあそぶこと。また、その者。
すけざね【助真】
鎌倉中期の刀工。備前福岡(現、岡山県瀬戸内市長船おさふね町)の人。一文字派に属する。相模の鎌倉山内に移り、国宗・国綱と共に相州伝を発達させた。日光東照宮所蔵の国宝の太刀は徳川家康の秘蔵。→鉄砲切助真
すけ‐さんばい【助三杯】
酒を飲めない人を助けて代りに飲む人には、つづけて3杯飲ませること。浄瑠璃、嵯峨天皇甘露雨「うゐやつめおもしろいとついとほし、―と引受引受」
スケジュール【schedule】
①時間割。日程表。予定表。また、日程。予定。「旅行の―を立てる」
②企業会計で、貸借対照表と損益計算書などの重要な項目について、期中の増減変化などを詳細に示した明細表。財務諸表附属明細表。
すけしろう【助四郎】‥ラウ
浄瑠璃の社会で、「悪い」「下手」などの意で用いた隠語。→助右衛門すけえもん
すけ‐すけ【透け透け】
中身や向う側が透き通って見えるさま。「―のブラウス」
ずけ‐ずけヅケヅケ
無遠慮または無愛想にものを言ったりしたりするさま。つけつけ。浄瑠璃、桂川連理柵「―ものをぬかしたら」。「言いにくいことを―と言う」
すけ‐ぜい【助勢】
加勢。救いの軍勢。援兵。じょせい。
すけそう‐だら【助惣鱈】
(→)スケトウダラに同じ。
すけ‐だち【助太刀】
仇討や果し合いなどに助勢をすること。また、一般に加勢をすること。また、その人。常山紀談「数馬かずま一人しては危し、―せん」。「―を頼む」
スケッチ【sketch】
①概略・印象を絵や図にうつしとること。また、その絵や図。素描。エスキス。国木田独歩、忘れえぬ人々「鉛筆で書いた―と同じことで他人にはわからないのだから」。「裸婦を―する」
②(屋外での)写生。「―旅行」→クロッキー。
③情景を短い文章で簡単に書きとめること。また、その文章。小品文。短編。
④(音楽入りの)小劇。寸劇。
⇒スケッチ‐ブック【sketchbook】
スケッチ‐ブック【sketchbook】
写生画用の厚紙を綴じた帳面。
⇒スケッチ【sketch】
スケッチ‐ブック【The Sketch Book】
W.アーヴィングの文集。1819〜20年刊。「リップ=ヴァン=ウィンクル」など文学論・回想記・短編小説などイギリスを舞台とした三十余編から成る。
すけっ‐と【助っ人】
加勢をする人。手助けする人。すけて。
スケッパー
(scraperの転訛)板状の調理器具。パン等の生地の切り分けや生地の材料を混ぜるのに用いる。
すけ‐て【助手】
①すけをする人。加勢する人。すけっと。
②(→)「ほてわき」に同じ。
すけ‐とう【助党】‥タウ
助勢のなかま。かせい。
すけとう‐だら【介党鱈・鯳】
タラ科の海産の硬骨魚。全長約60センチメートル。口は大きく、背びれは3基、臀びれは2基。体は褐色、腹部は白色、体側に黒褐色縦帯がある。太平洋北部・日本海・オホーツク海に多く産する。肉は冷凍すり身として、かまぼこの原料、また卵巣は鱈子にする。すけそうだら。すけとう。
すげ‐な・い
〔形〕[文]すげな・し(ク)
つれない。同情心がない。愛想がない。人づきがわるい。大和物語「親聞きつけて男をも女をも―・くいみじういひて」。「―・く断る」
すげ‐の‐にわとり【莎の鶏】‥ニハトリ
キリギリスの類の古称。
すけのぶ【祐信】
⇒にしかわすけのぶ(西川祐信)
すけ‐の‐みやつこ【少領】
⇒しょうりょう
すけ‐の‐ものもうすつかさ【中納言】‥マウス‥
⇒ちゅうなごん
すけのり【助則】
鎌倉時代の備前の刀工。助宗の子といい、俗に小一文字という。
すけ‐はかせ【助博士】
大宝令の大学で学生を教えた教官の一つ。経学を教授し、学生の課試をつかさどり、明経みょうぎょう博士を助けることを任としたもの。養老令では助教という。
すけ‐ばしら【助柱・榰柱】
家屋・塀などの倒れるのを防ぐための支柱。控え柱。すけ。
すげ‐はら【菅原】
スゲの生えている原。すがはら。
すけ‐ばん【助番】
当番が出勤しない時、その代りに番を勤めること。また、その人。〈易林本節用集〉
すけひと‐しんのう【典仁親王】‥ワウ
閑院宮直仁親王の王子。光格天皇の父。1884年(明治17)慶光きょうこう天皇の諡号しごうを追贈。(1733〜1794)→尊号事件
すけひら【助平】
平安末期の備前長船おさふねの刀工。高平・包平かねひらと共に三平さんぴらの一人。
すけひろ【助広】
⇒つだすけひろ(津田助広)
すげ・ぶ
〔自四〕
「すげむ」に同じ。
スケプチック【sceptic; skeptic】
①懐疑論者。
②懐疑的。
すけべえ【助兵衛】‥ヱ
(好すき兵衛の転という)好色の人。すきもの。助平すけべい。浄瑠璃、平家女護島「敵のてかけ、妾となるやうなすけべいのいたづら者」
⇒すけべえ‐こんじょう【助兵衛根性】
すけべえ‐こんじょう【助兵衛根性】‥ヱ‥ジヤウ
①好色な欲気。
②いろいろなものごとに手を出したがる気持。
⇒すけべえ【助兵衛】
スケ‐ボー
スケート‐ボードの略。
すげ‐みの【菅蓑】
スゲの葉で編んだ蓑。
すげ・む
〔自四〕
(歯がぬけて、頬や口が)げっそり落ちくぼむ。すげぶ。源氏物語葵「口うち―・みて」
すけむね【助宗】
鎌倉時代の備前の刀工。則宗の子といい、俗に大一文字という。
すけ‐やく【助役】
主任者を補佐するもの。じょやく。
す・ける【助ける】
〔他下一〕[文]す・く(下二)
たすける。手伝う。三河物語「其時、内前殿―・けさせ給はば」
す・ける【透ける】
〔自下一〕
物を通して向うのものが見える。「地肌が―・けて見える」
す・げる【挿げる】
〔他下一〕[文]す・ぐ(下二)
さしこむ。はめこむ。さしとおして結びつける。枕草子5「屐子けいし・履くつなどに、『緒お―・げさせ。裏をさせ』などもてさわぎて」。「人形の首を―・げる」
スケルツォ【scherzo イタリア】
〔音〕(「戯れ」の意)古典派以降の多楽章作品で用いられる急速な楽曲。ベートーヴェン以後、メヌエットに代わる楽章として定着。ふつうは中間部にトリオを挟む複合三部形式をとる。ショパンの作品のように独立した楽曲もある。諧謔かいぎゃく曲。
スケルトン【skeleton】
(骸骨がいこつの意)
①(家・船などの)骨組。
②ガス‐ストーブの燃焼筒。
③時計・機械などで、内部構造が見えるように外枠を透明にしたデザイン。
④台座と刃状の金具とからなる橇そり。また、これにうつ伏せに乗ってコースを滑走し、速さを競う競技。
すけろく【助六】
①江戸中期、京都の男達おとこだて万屋助六。宝永(一説に元禄)年間、島原の遊女揚巻あげまきと心中、浄瑠璃・歌舞伎で直ちに脚色上演された。
②歌舞伎十八番の一つ。助六物の代表作「助六所縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら」の通称。2代市川団十郎の当り狂言として上演、1716年(享保1)の「式例和曾我しきれいやわらぎそが」以来江戸風の助六となる。花川戸助六、実は曾我の五郎が名刀友切丸詮議のため吉原に出入、愛人三浦屋の揚巻に横恋慕する髯ひげの意休に喧嘩をしかけ、ついに意休から刀を奪いかえす。
助六
→文献資料[助六]
③河東の一つ。本名題「助六所縁江戸桜」。1761年(宝暦11)初演。「江戸桜」とも。
⇒すけろく‐ずし【助六鮨】
すけろく‐ずし【助六鮨】
稲荷いなり鮨と巻き鮨とを組み合わせた鮨。「揚げ」(油揚げ)と「巻き」(海苔巻き)からなるところから、遊女「揚巻」が登場する歌舞伎「助六」に因んでいう。
⇒すけろく【助六】
す‐けん【素見】
見るばかりで買わないこと。また、その人。ひやかし。心学早染草「―はさして銭ぜにもいらぬ事なれば」
⇒すけん‐ぞめき【素見騒き】
すげん‐じゃ【修験者】
(スはシュの直音化)
⇒しゅげんじゃ
すけん‐ぞめき【素見騒き】
遊里をひやかして歩くだけで、登楼しないこと。また、その人。ひやかし。東海道中膝栗毛5「―は阿波座のからすソリヤサ、かわいかわいもヤアレ」
⇒す‐けん【素見】
す‐ご【守護】
(スはシュの直音化)
⇒しゅご
す‐ご【素子】
(万葉集巻頭歌の「菜採須児なつますこ」や巻10の「山田守酢児やまだもらすこ」などを、ナツムスゴ・ヤマダモルスゴのように誤読して生まれた歌語)卑賤なもの。しず。拾遺和歌集愚草下「―が守もる山田の鳴子風吹けばおのが夢をやおどろかすらむ」
スコア【score】
①競技の得点。また、それを記した得点表。「タイ‐―」
②〔音〕(→)総譜そうふ。
⇒スコア‐ブック【scorebook】
⇒スコア‐ボード【scoreboard】
スコア‐ブック【scorebook】
競技の得点や経過を記録する帳面。試合経過記録帳。
⇒スコア【score】
スコア‐ボード【scoreboard】
競技の得点や選手名などを表示する掲示板。スコア‐ボールド。
⇒スコア【score】
スコアラー【scorer】
競技で、得点・試合経過を記録する人。
スコアリング‐ポジション【scoring position】
野球で、ヒットが出れば得点できる走者の位置、すなわち二塁か三塁。得点圏。
すこ・い
〔形〕
(関東・中部・近畿地方などで)悪がしこい。狡猾である。こすい。ずこい。
すご・い【凄い】
〔形〕[文]すご・し(ク)
①寒く冷たく骨身にこたえるように感じられる。源氏物語槿「池の氷もえもいはず―・きに、童べおろして雪まろばしせさせ給ふ」
②ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い。源氏物語帚木「心一つに思ひ余る時は、言はむ方無く―・き言の葉、哀れなる歌を詠みおき、忍ばるべき形見を留めて」。「―・い文句でおどす」「―・い目つき」
③ぞっとするほど物さびしい。荒涼として身もすくむような感じである。源氏物語若紫「深き里は、人離れ心―・く若き妻子の思ひわびぬべきにより」。「―・いあばらやだ」
④形容しがたいほどすばらしい。宇津保物語楼上下「横笛を声の出づる限り吹き給ふ。…あはれに―・うこれもよになく聞ゆ」
⑤程度が並々でない。「―・い勉強家だ」「―・く速く走る」
広辞苑 ページ 10523 での【○ずくが無い】単語。