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○血も涙もないちもなみだもない🔗⭐🔉
○血も涙もないちもなみだもない
人間味に欠けて冷酷である。「―仕打ち」
⇒ち【血】
ち‐もらい【乳貰い】‥モラヒ
(→)「ちちもらい」に同じ。
ち‐もり【道守】
①道路を守るもの。神代紀上「泉道守者よもつちもりびと」↔山守。
②道路をめぐって非違をいましめた人。敵の様子などをうかがいあるく人。〈倭名類聚鈔10〉
ち‐もり【地守】
⇒じもり
ち‐もん【地文】
(チブンとも)大地の模様。大地の状態。山川・丘陵・池沢など。
⇒ちもん‐がく【地文学】
⇒ちもん‐こうほう【地文航法】
ち‐もん【智門】
仏・菩薩の持つ徳のうち、菩提ぼだいを望み求める面。↔悲門
ちもん‐がく【地文学】
地球と他の天体との関係、地球を包む気圏・水圏および地球上に起こる諸現象などについて研究する学問。現在ではあまり使われない。↔天文学。
⇒ち‐もん【地文】
ちもん‐こうほう【地文航法】‥カウハフ
地上の物標によって船舶・航空機の位置を求めて行う航法。
⇒ち‐もん【地文】
ちゃ【茶】
(慣用音。漢音はタ、唐音はサ)
①ツバキ科の常緑低木。中国南西部の温・熱帯原産。葉は長楕円形で厚く表面に光沢があり、10月頃葉腋に白花を開く。多くの変種がある。果実は扁円形で、開花の翌秋に成熟し、通常3個の種子がある。木の芽。「茶の花」は〈[季]冬〉。「―を摘む」
ちゃ
チャ(花)
撮影:関戸 勇
チャ(実)
撮影:関戸 勇
②茶の若葉を採取して製した飲料。若葉を蒸しこれを冷却してさらに焙いって製する。若葉採取の時期は4月頃に始まるが、その遅速によって一番茶・二番茶・三番茶の別がある。湯を注いで用いるのを煎茶といい、粉にして湯にまぜて用いるのを抹茶または碾ひき茶という。なお、広義には焙ほうじ茶・紅茶・ウーロン茶・マテ茶などの総称。茗。〈日葡辞書〉。「―を飲む」
③抹茶を立てること。点茶。茶の湯。「お―を習う」
④茶色の略。
⑤いいかげんなことを言うこと。からかうこと。ちゃかすこと。黄表紙、御存商売物「相応に―を言ふて置きけるゆゑ、絵そらごとといひ初めしなり」。「―を言う」
→御茶
⇒茶にする
⇒茶を立てる
ちゃあ
「ては」の約。話し言葉で使う。ちゃ。「泣いていてばかりい―、わからない」
チャージ【charge】
①充電。蓄電。
②自動車などに燃料油を入れること。
③料金。負担。「テーブル‐―」
④電荷。荷電。
⑤ラグビー・サッカーなどで、相手方の動きをおさえ、球を奪ったりする激しい動作。→チャージング。
⑥ゴルフで、先行する選手をはげしく追うこと。「首位に猛―をかける」
チャーシャワン【炸蝦丸】
(中国語)中国料理。えび団子のフライ。
チャーシュー【叉焼】
(広東音)下味をつけてから炉で焼いた豚肉。やきぶた。
⇒チャーシュー‐メン【叉焼麺】
チャーシュー‐メン【叉焼麺】
(広東音)スープを調味し、ゆでた中華麺を入れ、チャーシューの薄切りを具とした汁そば。
⇒チャーシュー【叉焼】
チャージング【charging】
バスケット‐ボール・アイス‐ホッケー・サッカーなどで、不当に相手方にぶつかったり跳びついたりすること。反則となる。チャージ。
チャーター【charter】
乗物を借りきること。「船を―する」「―契約」
チャーダーエフ【Petr Yakovlevich Chaadaev】
ロシアの急進的思想家・哲学者。主著「哲学書簡」で農奴制に鋭い批判を加えた。(1794〜1856)
チャーチ【church】
キリスト教の教会。教会堂。聖堂。
チャーチル【Winston Churchill】
イギリスの政治家。初め保守党ついで自由党に入り商相・内相を歴任、第一次大戦時の海相・軍需相、戦後陸相・植民相。のち保守党に復帰して蔵相。金本位制に復帰。第二次大戦には首相として指導力を発揮、連合国の勝利に貢献。戦後再び首相。著「世界の危機」「第二次大戦回顧録」など。ノーベル文学賞。(1874〜1965)
チャーチル
提供:ullstein bild/APL
チャーティスト‐うんどう【チャーティスト運動】
(その綱領の宣言書「人民憲章」(People's Charter)に基づく)1836〜48年労働者階級を主体として行われたイギリスの政治運動。憲章に掲げた普通選挙権獲得を主な目的として大規模に展開したが、不成功。指導者はオコンナーやラヴェット(W. Lovett1800〜1877)ら。チャーティズム。
チャーティズム【Chartism】
チャーティスト運動のこと。
チャート【chart】
①海図。地図。天気図。
②図表。一覧表。「フロー‐―」
③ヒット‐チャートのこと。
チャート【chert】
珪質の堆積岩の一種。きめこまかで非常に固い。獣角状の光沢があり、赤褐色または薄黒いものが多い。層状チャートは、放散虫遺骸や珪質海綿の骨針が深海底に堆積し固結してできたもの。角岩。
チャート
撮影:斎藤靖二
チャーハン【炒飯】
(中国語)中国料理。米飯を油でいため、肉・卵・野菜などを混ぜあわせたもの。やきめし。
チャービル【chervil】
(フランス語ではセルフィーユ)セリ科の香草。パセリに似るがより繊細な風味を持つ。フランス料理で広く用いられる。
チャーミング【charming】
魅力のあるさま。人の心をひきつけるさま。魅力的。魅惑的。
チャーム【charm】
人の心をひきつけること。魅惑。
⇒チャーム‐ポイント
チャーム‐ポイント
(和製語charm point)人の心をひきつける魅力的なところ。「彼女の―は目だ」
⇒チャーム【charm】
チャールズ【Charles】
(英語の男子名。ドイツ語のカール、フランス語のシャルル、イタリア語のカルロ、スペイン語のカルロスに当たる)イギリス王。
①(1世)ジェームズ1世の子。議会としばしば抗争、1628年権利請願を受諾はしたが、以後11年間議会を召集せず、40年に長期議会と衝突、内乱となり、議会軍に敗れ、裁判の結果処刑。(1600〜1649)→清教徒革命。
②(2世)1の子。クロムウェル時代にフランスに亡命、1660年王政復古とともに即位。次第に専制に傾き、旧教の復活を図って議会と対立。名誉革命の一因を作った。(1630〜1685)
チャールストン【Charleston】
ダンスの一種。アメリカ南部の町チャールストンから起こり、第一次大戦後、流行。爪先を内側に向け、膝から下を側方に強く蹴って踊る。
チャイ【cāy ヒンディー・çay トルコ】
(「茶」の意)インド・中央アジア・中近東で飲む紅茶。水や牛乳で煮出し、香味料などを入れる。
チャイコフスキー【Petr Il'ich Chaikovskii】
ロシアの作曲家。作風はドイツ‐ロマン派音楽の系統をひくとともに、情熱・感傷・憂鬱などのスラヴ的特性を示す。交響曲「悲愴」、バレエ音楽「白鳥の湖」「くるみ割り人形」、歌劇「エヴゲニー=オネーギン」など。(1840〜1893)
チャイコフスキー
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→交響曲第6番「悲愴」 第二楽章
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→バレエ音楽「白鳥の湖」ワルツ 第一幕
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→ピアノ協奏曲 第1番 第一楽章
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
チャイナ【China】
①中国。
②(china)磁器。
⇒チャイナ‐タウン【Chinatown】
⇒チャイナ‐ドレス
チャイナ‐タウン【Chinatown】
中国人が、本国以外で形成した街区。サン‐フランシスコ・横浜にあるものなどが著名。中華街。
⇒チャイナ【China】
チャイナ‐ドレス
(和製語China dress)立襟で裾に深いスリットの入った中国風のドレス。満州族の民族衣装を元にしたもの。→チーパオ
⇒チャイナ【China】
チャイニーズ【Chinese】
中国人。中国語。中国の。
⇒チャイニーズ‐カラー【Chinese collar】
チャイニーズ‐カラー【Chinese collar】
(→)マンダリン‐カラーに同じ。
⇒チャイニーズ【Chinese】
チャイハネ【çayhane トルコ】
(チャイは「茶」、ハネは「家」の意)トルコの喫茶店。
チャイブ【chive】
ユリ科ネギ属の香草。アサツキに似るが、より細い。ソース・サラダ・スープに添える。シブレット。
チャイム【chime】
①音階を奏するように調子をそろえた一組の鐘。→カリヨン。
②玄関や時計につけたり学校・会社で使用したりする、1に似た音を出す装置。
チャイルド【child】
子供。幼児。
⇒チャイルド‐シート
⇒チャイルド‐ロック
チャイルド【Vere Gordon Childe】
イギリスの考古学者。オーストラリア生れ。古代オリエント文明の伝播によるヨーロッパ文明の成立、人類史上の革命としての新石器時代や都市の意義を説く。著「ヨーロッパ文明の黎明」「文明の起源」など。(1892〜1957)
チャイルド‐シート
(和製語child seat)幼児を自動車に乗せるとき、安全のため座席に固定させる装置。2000年より6歳未満の幼児への装着が義務付けられた。幼児用補助装置。
⇒チャイルド【child】
チャイルド‐ロック
(和製語child lock)自動車のドアや家電製品などで、幼い子供が手を触れても操作できないようにする装置。
⇒チャイルド【child】
ちゃ‐いれ【茶入】
茶を入れておく器。抹茶用は形が小さく、濃茶のは陶器、薄茶のは漆器・木地物を用い、棗なつめ・茄子なす・肩衝かたつきなど種々の名称がある。煎茶類には錫すずまたはブリキなどでつくる。
⇒ちゃいれ‐ぶくろ【茶入袋】
ちゃいれ‐ぶくろ【茶入袋】
(→)仕服しふくに同じ。
⇒ちゃ‐いれ【茶入】
ちゃ‐いろ【茶色】
黒みを帯びた赤黄色。
Munsell color system: 5YR3.5/4
⇒ちゃいろ・い【茶色い】
ちゃいろ・い【茶色い】
〔形〕
茶色である。「川の水が―・く濁る」
⇒ちゃ‐いろ【茶色】
チャウ【茶宇】
茶宇縞の略。浄瑠璃、傾城反魂香「二つ重の白無垢白―に縫紋」
⇒チャウ‐じま【茶宇縞】
ちゃう
「…てしまう」の約。話し言葉で使う。ちまう。「あきれ―」→じゃう
ちゃ‐うけ【茶請け】
茶を飲む時に添えて食べる菓子・漬物など。茶の子。茶菓子。点心。口取。
チャウシェスク【Nicolae Ceauşescu】
ルーマニアの政治家。1974年以来大統領。ルーマニア共産党書記長・国家評議会議長を兼任。89年の民主化運動のなかで逮捕・処刑。(1918〜1989)
チャウ‐じま【茶宇縞】
インドのチャウル(Chaul)の産で、ポルトガル人が舶来した薄地琥珀こはく織の絹。精練絹糸を用いて織ったのを本練りという。袴はかま地に用いる。日本では天和(1681〜1684)年間に京都の織工が製出。
⇒チャウ【茶宇】
ちゃ‐うす【茶臼・茶碾】
葉茶を碾ひいて抹茶とするのに用いる石臼。古来、京都府宇治朝日山の石を賞用。
茶臼
茶臼・茶碾
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
⇒ちゃうす‐げい【茶臼芸】
ちゃうす‐げい【茶臼芸】
①一芸にすぐれていること。
②(後に誤って)中途半端で一芸として通らないもの。表芸にならないもの。石臼芸。浮世床初「いはば―で一種ひといろも本業にならねへ」
⇒ちゃ‐うす【茶臼・茶碾】
ちゃうす‐やま【茶臼山】
大阪市天王寺区、天王寺公園の北東部、慶沢園内にある丘。昔の荒陵あらはかの地。1614年(慶長19)大坂冬の陣に徳川家康が本陣を置き、翌年の夏の陣に真田幸村がここで戦没。
茶臼山
撮影:的場 啓
チャウダー【chowder】
魚介類を主に野菜などを加えて煮込んだアメリカ風のスープ。「クラム‐―」
チャウ‐チャウ【chow-chow】
イヌの一品種。大形で、体高は40〜50センチメートル、毛色は黒から茶。耳は小さく顔は幅広く、毛が豊か。巻き尾。中国原産で、食肉とされた。イギリスで改良され、現在は愛玩用。
チャウチャウ
ちゃ‐えん【茶園】‥ヱン
①茶の木を栽培している園。ちゃばたけ。
②茶を売る店。
チャオ【炒】
(中国語)中国料理で、油でいためること。
チャオ【ciao イタリア】
(親しい間柄で用いる挨拶語)「おはよう」「こんにちは」「さようなら」などを兼ねる語。
チャオズ【餃子】
(中国語)
⇒ギョーザ
チャオ‐プラヤ【Chao Phraya】
メナムの正式名称。
ちゃおんど【茶音頭】
地歌・箏曲。京風手事物。菊岡検校作曲。八重崎検校箏手付。横井也有作詞の地歌「女手前」の文句をもとに、茶の湯の用語を綴って末永い仲を願う。茶の湯音頭。
ちゃ‐か【茶菓】‥クワ
茶と菓子。さか。
ちゃ‐か【茶課】‥クワ
中国で、宋・元・明代に行われた茶の販売税。
ちゃ‐かい【茶会】‥クワイ
客を招き、作法にのっとって茶を供する集まり。茶の会。茶事。茶の湯。さかい。
⇒ちゃかい‐き【茶会記】
ちゃかい‐き【茶会記】‥クワイ‥
茶会の記録。茶会の日時・場所・参会者・道具・懐石の料理・菓子に至るまで明細に記す。主催者側が記録する自会記と参会者が書き残す他会記とがある。
⇒ちゃ‐かい【茶会】
ちゃ‐かいせき【茶懐石】‥クワイ‥
(→)懐石に同じ。
ちゃ‐がえし【茶返し】‥ガヘシ
衣の表裏とも茶色であること。浮世風呂3「あひ着はずつと―の比翼で」
ちゃ‐がけ【茶掛】
(茶掛幅の略)茶席にかける掛物の称。
ちゃ‐かご【茶籠】
茶器を入れるかご。
ちゃ‐がし【茶菓子】‥グワ‥
茶に添えて出す菓子。茶うけの菓子。茶の子。
ちゃ‐かす【茶滓】
(→)茶殻ちゃがらに同じ。
ちゃ‐か・す
〔他五〕
(「茶化す」と当て字)
①冗談にしてしまう。ひやかす。からかう。茶にする。根無草後編「人を―・し」。「まじめな話を―・す」
②冗談のようにして、はぐらかす。ごまかす。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「十貫目といふ敷銀をあの女めに―・さりよか」。「うまく―・してその場をきりぬける」
ちゃ‐かた【茶方】
①茶の湯の方式。茶道。
②茶道にたずさわる人。茶道家。
チャガタイ【Chaghatai・察合台】
ジンギス汗の次子。兄のジュチ、弟のオゴタイらとともに父に従って金国を討ち、さらにホラズムなど西域諸国を侵略、西遼(カラキタイ)の故地とアムール地方を領有。チャガタイ‐ハン国を建設。(在位1227〜1242)( 〜1242)
⇒チャガタイ‐ハンこく【チャガタイ汗国】
チャガタイ‐ハンこく【チャガタイ汗国】
モンゴル四ハン国の一つ。チャガタイとその子孫の領国。都はアルマリク(阿力麻里)、所領はイリ河流域からチュー河流域に及ぶ。14世紀半ば東西両部に分裂。西部はティムール帝国に併呑され、東部は17世紀頃まで存続。チャガタイ‐ウルス。(1227〜 )→モンゴル帝国
⇒チャガタイ【Chaghatai・察合台】
ちゃか‐ちゃか
①器械や金属片・陶片などが小刻みに動く音。「荷台の瓶が―と鳴る」
②動作や態度に落着きがなく軽率に見えるさま。「―と動き回る」「―した人」
ちゃ‐かっしょく【茶褐色】
やや黒みを帯びた茶色。とびいろ。
Munsell color system: 2.5YR3/4
ちゃかつ‐やく【茶褐薬】
(→)トリニトロ‐トルエンに同じ。
ちゃ‐がのこ【茶鹿の子】
茶色の鹿の子絞り。
ちゃ‐かぶき【茶香服・茶歌舞伎】
茶道の七事式の一つ。数種の茶を味わい、後で種類を言いあてる。
ちゃ‐がま【茶釜】
茶の湯または茶を煮出すのに用いる釜。上部がすぼまって口が狭く、鍔つばがある。鉄・真鍮しんちゅうなどで製する。
ちゃ‐がゆ【茶粥】
茶の煎じ汁または茶袋を入れて炊いた粥。入れ茶粥。
⇒ちゃがゆ‐ばら【茶粥腹】
ちゃがゆ‐ばら【茶粥腹】
①茶粥をすすって間に合わせた腹。
②(朝食などに茶粥を多く用いるからいう)畿内の人をあざけっていう語。
⇒ちゃ‐がゆ【茶粥】
ちゃ‐がら【茶殻】
茶を煎じた残りかす。茶滓ちゃかす。
ちゃ‐がわり【茶代り】‥ガハリ
茶の代金。狂言、薩摩守「―を置いて行かしませ」
チャガン‐ド【慈江道】
(Chagang-do)朝鮮民主主義人民共和国北部の内陸の道。1949年、平安北道から分離して設けられた。道都は江界。北は鴨緑江を隔てて中国と接する。大部分が山岳地帯で、主に畑作が行われる。→朝鮮(図)
ちゃ‐き【茶気】
①茶道の気。また、その心得。
②浮世ばなれした気質。変人の気質。
③人をちゃかす気質。茶目気。
ちゃ‐き【茶器】
広義には、茶の湯道具一般の総称。普通には、薄茶用の容器のこと。
ちゃ‐ぎ【茶技】
茶道の技術。
ちゃき‐ちゃき
(「嫡々ちゃくちゃく」の転)
①嫡流。正統。生粋きっすい。本場もの。「―の江戸っ子」
②仲間の中で、はぶりのよいもの。はばきき。「若手の中の―」
ちゃきょう【茶経】‥キヤウ
茶書。唐の陸羽の著。760年頃成立。3巻。茶の歴史・製法・器具について記述した最古の書。
ちゃ‐ぎょう【茶業】‥ゲフ
茶の製造または販売の業。
ちゃ‐きん【茶巾】
点茶の際、茶碗をぬぐうのに用いる麻の布。また、炭手前で釜をぬぐうのにも使う。
⇒ちゃきん‐いも【茶巾薯】
⇒ちゃきん‐さばき【茶巾捌き】
⇒ちゃきん‐しぼり【茶巾絞り】
⇒ちゃきん‐ずし【茶巾鮨】
⇒ちゃきん‐づつ【茶巾筒】
⇒ちゃきん‐づつみ【茶巾包】
⇒ちゃきん‐ゆり【茶巾百合】
ちゃ‐ぎん【茶衣】
(熊本県で)婚礼の日に婿方で用意しておく嫁の晴着。
ちゃきん‐いも【茶巾薯】
蒸したサツマイモをすりつぶし、砂糖・塩などで味をつけ、茶巾絞りにしたもの。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐さばき【茶巾捌き】
茶の湯で、茶巾の扱い方。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐しぼり【茶巾絞り】
蒸したりゆでたりしてすりつぶした材料を、茶巾(または布巾)に包んで絞り、絞り目をつけたもの。サツマイモ・ユリネ・クリ・アズキなどを用いる。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐ずし【茶巾鮨】
薄焼玉子で五目鮨を包み、干瓢かんぴょうなどでゆわえたもの。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐づつ【茶巾筒】
茶巾を入れる筒。巾筒。陶磁器製・金属製・竹製などがある。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐づつみ【茶巾包】
砂金包さきんづつみの訛。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃきん‐ゆり【茶巾百合】
蒸したユリネをつぶして調味し、茶巾絞りにしたもの。
⇒ちゃ‐きん【茶巾】
ちゃく【笛】
ふえ。てき。沙石集6「簫、―、琴、箜篗くご」
ちゃく【着】
(呉音はジャク)
①ゆきつくこと。
②囲碁で石をうつこと。
③衣服を数える語。
④到着の順序を数える語。「3―まで入賞」
→ちょ(著)
ちゃく【嫡】
(呉音。漢音はテキ)
①本妻。正妻。
②本妻の生んだ子。あとつぎの子。
③正統。直系。
ちゃ‐ぐ【茶具】
茶道具。茶器。
ちゃく‐い【着衣】
衣服を着ること。また、着た衣服。ちゃくえ。
⇒ちゃくい‐えい【着衣泳】
⇒ちゃくい‐の‐いわい【着衣の祝】
ちゃく‐い【着意】
①心をとどめること。気をつけること。
②心に思いついた考え。着想。
ちゃく・い
〔形〕
ずるい。こすい。
ちゃくい‐えい【着衣泳】
水難事故の際などに、衣服をつけたまま泳ぐこと。
⇒ちゃく‐い【着衣】
ちゃくい‐の‐いわい【着衣の祝】‥イハヒ
産児に初めてうぶぎを着せる祝い。うぶぎのいわい。ちゃくえ。
⇒ちゃく‐い【着衣】
ちゃく‐え【着衣】
①⇒ちゃくい。
②(→)「着衣ちゃくいの祝」に同じ。
ちゃく‐えき【着駅】
汽車・電車などの到着先の駅。「―払い」↔発駅
ちゃく‐か【嫡家】
⇒ちゃっけ
ちゃく‐がん【着岸】
岸に着くこと。
ちゃく‐がん【着眼】
物事をしたり考えたりするために、特定のところに目をつけること。その目のつけかた。また、目のつけどころ。着目。「いいところに―した」
⇒ちゃくがん‐てん【着眼点】
ちゃくがん‐てん【着眼点】
目のつけどころ。
⇒ちゃく‐がん【着眼】
ちゃく‐ぎょ【着御】
①天皇などが席または目的地につくことの尊敬語。↔発御はつぎょ。
②天皇などが衣服を着けることの尊敬語。お召しになること。
ちゃく‐ざ【着座】
①座につくこと。すわること。
②公卿が任官して、太政官庁・外記庁げきのちょうの座に着く儀式。
ちゃく‐さい【嫡妻】
本妻。正妻。嫡室。むかいめ。
ちゃく‐し【嫡子】
①嫡妻の子で家督を相続するもの。また一般に、跡つぎとなる子。よつぎ。
②嫡出の長子。嫡男。
③嫡出子。↔庶子
ちゃく‐し【嫡嗣】
嫡出の嗣子しし。
ちゃく‐じ【着時】
①到着の時刻。
②即時。すぐ。日葡辞書「チャクジニスル」
ちゃく‐しつ【嫡室】
嫡妻。本妻。正室。
ちゃく‐じつ【着実】
態度が、おちついて軽率でないこと。また、物事があぶなげなく行われること。「―な気風」「―に業績を伸ばす」
ちゃく‐しゅ【着手】
①手をつけること。とりかかること。しはじめ。「研究に―する」
②〔法〕(「著手」とも書く)犯罪の実行の開始、すなわち犯罪構成要件の一部分が実現されたこと。窃盗犯で、金品を物色する行為をはじめたときなど。実行の着手の有無により未遂と予備・陰謀とに区別される。
ちゃく‐しゅ【搩手・
手】
手の親指と中指をいっぱいに伸ばすこと。また、伸ばした長さ。仏像の高さをはかるのに用いる。1搩手は8寸(約24.5センチメートル)(異説もある)。平家物語1「一―半の薬師」
ちゃく‐しゅう【着臭】‥シウ
においを付けること。特に、無臭のガスなどににおいを付けて嗅ぎ取れるようにすること。
ちゃく‐しゅつ【嫡出】
正妻からの出生。法律上有効な婚姻をした夫婦間の出生。正出。↔庶出。
⇒ちゃくしゅつ‐し【嫡出子】
ちゃくしゅつ‐し【嫡出子】
正妻から出生した子。法律上の婚姻をした夫婦間に出生した子。
⇒ちゃく‐しゅつ【嫡出】
ちゃく‐じゅん【着順】
競走などで目標地点への到着順序。「―判定」
ちゃく‐しょ【嫡庶】
嫡出と庶出。また、嫡子と庶子。ちゃくそ。
ちゃく‐じょ【嫡女】‥ヂヨ
正妻の生んだ長女。
ちゃく‐しょう【着床】‥シヤウ
受精卵が子宮粘膜に定着すること。妊娠のはじまり。
⇒ちゃくしょうぜん‐しんだん【着床前診断】
ちゃくしょうぜん‐しんだん【着床前診断】‥シヤウ‥
体外受精によって得られた4細胞期または8細胞期の受精卵から1〜2個の割球を採取して行う染色体または遺伝子の診断。
⇒ちゃく‐しょう【着床】
ちゃく‐しょく【着色】
色をつけること。いろどり。彩色。「食品に―する」「人工―料」
⇒ちゃくしょく‐ガラス【着色硝子】
⇒ちゃくしょく‐りょう【着色料】
ちゃくしょく‐ガラス【着色硝子】
金属酸化物などを加えて着色したガラス。
⇒ちゃく‐しょく【着色】
ちゃくしょく‐りょう【着色料】‥レウ
食品添加物の一種。食品に色をつけるために用いる。天然着色料と合成着色料とがある。
⇒ちゃく‐しょく【着色】
ちゃく‐しん【着心】
執着する心。執心。執念。太平記35「人間に―の深かりし咎」
ちゃく‐しん【着信】
音信の到着すること。また、その音信。受信。「―局」
⇒ちゃくしん‐おん【着信音】
ちゃく‐じん【着陣】‥ヂン
①公卿が役所の列座する席(陣の座)につくこと。
②陣所に到着すること。
ちゃくしん‐おん【着信音】
携帯電話・電子メールなどで、着信を知らせるために出される音。着音。
⇒ちゃく‐しん【着信】
ちゃく‐すい【着水】
空中から水面につくこと。特に、水上飛行機などが水面に降りつくこと。↔離水
ちゃく・する【着する・著する】
[文]着す(サ変)
[一]〔自サ変〕
①ぴったりとつく。
②いたる。とどく。到着する。古今著聞集2「舟をになひて岸に―・しけり」
③執着する。「一事に―・する」→着じゃくす。
[二]〔他サ変〕
きる。着用する。また、身につける。持つ。
ちゃく‐せい【着生】
植物が樹木・岩石などの他物に付着して生育すること。
⇒ちゃくせい‐しょくぶつ【着生植物】
ちゃくせい‐しょくぶつ【着生植物】
樹上・石上に付着して生活する植物の総称。寄生植物と異なり養分をその相手からは摂取しない。セッコク・シノブなど。樹上植物。気生植物。
⇒ちゃく‐せい【着生】
ちゃく‐せき【着席】
座席につくこと。着座。
ちゃく‐せつ【着雪】
雪が電線や木の枝などに付着する現象。
ちゃく‐せん【着船】
船が港につくこと。また、その船。
ちゃく‐そ【嫡庶】
⇒ちゃくしょ。〈日葡辞書〉
ちゃく‐そう【着相】‥サウ
執着する状態。太平記37「―を哀む」
ちゃく‐そう【着装】‥サウ
(→)装着そうちゃくに同じ。
ちゃく‐そう【着想】‥サウ
心に浮かんだ工夫。おもいつき。「奇抜な―だ」
ちゃく‐そう【嫡宗】
①同族中の総本家。宗家。
②正系。正統。
ちゃく‐そうそん【嫡曾孫】
嫡孫の嫡子。
ちゃく‐そん【嫡孫】
嫡子の嫡子。
⇒ちゃくそん‐しょうそ【嫡孫承祖】
ちゃくそん‐しょうそ【嫡孫承祖】
嫡孫が直接に祖父の家督を継承すること。
⇒ちゃく‐そん【嫡孫】
ちゃく‐だ【着釱・着鈦】
(「釱」「鈦」は鉄木かなきで、鉄製の足かせ)律令制で、徒役ずえき中の罪人に足かせをつけたこと。ちゃくたい。「―盤枷はんか」
⇒ちゃくだ‐の‐まつりごと【着鈦の政】
ちゃく‐たい【着帯】
妊婦が妊娠5カ月目に腹帯(岩田帯)を締めること。また、その祝いの式。
ちゃく‐たい【着釱】
⇒ちゃくだ
ちゃく‐だつ【着脱】
身につけたり脱いだりすること。その部分につけたり、はずしたりすること。「―自由」
ちゃくだ‐の‐まつりごと【着鈦の政】
平安時代、検非違使が陰暦5月・12月に日を選んで盗犯・私鋳銭などの犯人に着鈦し笞刑ちけいを加えた行事。
⇒ちゃく‐だ【着釱・着鈦】
ちゃく‐だん【着弾】
銃砲から発射した弾丸が或る地点に到達すること。「―距離」
ちゃく‐ち【着地】
①着陸。また、着陸する場所。
②体操・スキー・跳躍競技などで、床・地面に降り立つこと。
ちゃく‐ちゃく【着着】
物事が順序を追ってはかどるさま。一歩一歩。「仕事が―と進む」
ちゃく‐ちゃく【嫡嫡】
嫡子から嫡子へと家を継いで行くこと。正統の血脈。嫡流。ちゃきちゃき。
ちゃぐちゃぐ‐うまこ【チャグチャグ馬こ】
岩手県の盛岡・花巻で作られる、首に鈴をつけた木製の馬の玩具。馬の息災延命を祈願した同名の行事に由来。「チャグチャグ」は鈴の音の擬音語。
ちゃく‐ちょう【着帳】‥チヤウ
その座に参会する者の姓名を記録すること。申楽談儀「将軍家御―自筆に先管領とあそばされしより」
ちゃく‐つ【着津】
港に到着すること。〈日葡辞書〉
ちゃく‐てい【嫡弟】
嫡出の弟。
ちゃく‐でん【着電】
電信の到着すること。また、その電信。
ちゃく‐でん【嫡伝】
嫡々相伝えること。正統から正統に伝えること。正統の相伝。
ちゃく‐と
〔副〕
てばやくふるまうさま。す早く。ちゃっと。好色一代女2「帥すいとおもふと―言葉に色をつけて」
ちゃく‐とう【着到】‥タウ
①到着すること。
②役所に備えつけて出勤した吏員の姓名を記入する帳簿。古今著聞集16「弁―をとりよせて、寛快がつとめ日々に不参々々と書付てけり」
③出陣の命に応じて軍勢の参着したことを書き留めること。また、着到状の略。平家物語2「小松殿には盛国承つて―つけけり」
④着到和歌の略。
⑤歌舞伎儀式音楽の一つ。座頭ざがしら俳優が楽屋入りしたのをきっかけにはやす鳴物。能管・太鼓・大太鼓を用い、今は開演30分前にはやす。
⇒ちゃくとう‐じょう【着到状】
⇒ちゃくとう‐すずり【着到硯】
⇒ちゃくとう‐でん【着到殿】
⇒ちゃくとう‐やぐら【着到櫓】
⇒ちゃくとう‐わか【着到和歌】
ちゃくとう‐じょう【着到状】‥タウジヤウ
中世、出陣の命を受け、あるいは自発的に参集した武士が、馳せ参じた旨を上申した文書。
⇒ちゃく‐とう【着到】
ちゃくとう‐すずり【着到硯】‥タウ‥
着到をつける時に用いる硯。受付用の硯。
⇒ちゃく‐とう【着到】
ちゃくとう‐でん【着到殿】‥タウ‥
神社で、祭使の上卿以下氏人らが着到して、その氏名を記す所。
⇒ちゃく‐とう【着到】
ちゃくとう‐やぐら【着到櫓】‥タウ‥
勢揃え・馬揃えなどを主将が見るために、本城大手門脇などに設けた櫓。
⇒ちゃく‐とう【着到】
ちゃくとう‐わか【着到和歌】‥タウ‥
日数と人数を限り、毎日一定数の歌題を詠む方式。多くは百日にわたって百首を詠ずること。また、その和歌。鎌倉中期以降行われた。
⇒ちゃく‐とう【着到】
ちゃく‐なん【嫡男】
嫡出の長男。嫡出の男子。
ちゃく‐に【着荷】
荷物が到着すること。また、その荷物。ちゃっか。
ちゃく‐にょ【嫡女】
嫡出の長女。〈日葡辞書〉
ちゃく‐にん【着任】
任地に到着すること。また、任務につくこと。「4月1日付で―する」↔離任
ちゃく‐はつ【着発】
①到着と出発。発着。
②弾丸などが物に当たった瞬間に爆発すること。「―信管」
ちゃく‐ばらい【着払い】‥バラヒ
郵便物や品物などの代金・送料などを受取人が支払うこと。また、その制度。
ちゃく‐ひつ【着筆】
①筆をつけること。書き始めること。
②筆のつけよう。書きかた。
ちゃく‐ひょう【着氷】
①セ氏0度以下の物体に水が衝突して凍結する現象。過冷却の雲粒が飛行機に付着する場合、波のしぶきが船に付着する場合などがある。「船体―」
②スケート競技などで、氷面に降り立つこと。
ちゃく‐ふ【着府】
国府・城下町に到着すること。〈日葡辞書〉
ちゃく‐ふく【着服】
①衣服を身につけること。
②(チャクブク・チャクボクとも)ごまかしてひそかにわが物とすること。東海道中膝栗毛5「手早くかの三百文を―して」。「公金を―する」
ちゃく‐ぼ【嫡母】
(庶子からの称)父の正妻。父の嫡妻。
ちゃく‐ぼう【着帽】
帽子をかぶること。↔脱帽↔無帽
ちゃく‐ぼく【着服】
「ちゃくふく」の訛。東海道中膝栗毛4「おのがふところへ―して」
ちゃ‐くみ【茶汲み】
茶を汲むこと。茶を汲んで供すること。また、その人。「お―」
ちゃく‐メロ【着メロ】
着信メロディーの略。着信音がメロディーになっているもの。
ちゃく‐もく【着目】
気をつけて見ること。特に目をつけること。着眼。「―に価する」
ちゃく‐よう【着用】
衣服をきること。身につけること。「―に及ぶ」「シート‐ベルトを―する」
ちゃ‐くらべ【茶競べ・茶較べ】
種々の茶を飲みわけてその良し悪しを品評し合う遊戯。狂言、止動方角しどうほうがく「けふは山一つあなたへ―に参りまするが」
ちゃく‐りく【着陸】
飛行中の航空機などが陸上に降りること。↔離陸。
⇒ちゃくりく‐そうち【着陸装置】
⇒ちゃくりく‐たい【着陸帯】
⇒ちゃくりく‐とう【着陸灯】
ちゃくりく‐そうち【着陸装置】‥サウ‥
(→)降着装置に同じ。
⇒ちゃく‐りく【着陸】
ちゃくりく‐たい【着陸帯】
航空機が安全に離着陸できるように設備した場所。
⇒ちゃく‐りく【着陸】
ちゃくりく‐とう【着陸灯】
夜間または悪天候時に着陸する際、前方を照射するために航空機に装備する灯火。
⇒ちゃく‐りく【着陸】
ちゃくり‐ちゃ‐と
〔副〕
すぐに。さっと。
ちゃく‐りゅう【嫡流】‥リウ
総本家の家筋。正統の流派。「清和源氏の―」↔庶流
ちゃく‐りょう【着料】‥レウ
①着るもの。また、その材料とするもの。衣料。
②衣服を給する代りに与える金銭。
③黄八丈の幅の狭いもの。
ちゃく‐れん【着輦】
高貴な人の乗物が目的地に着くこと。
ちゃ‐け【茶家】
茶道にたずさわる人。また点茶を業とする人。
チャケー【cha-khe タイ】
(鰐わにの意)タイのチター属の弦楽器。3弦で11個のフレットを持つ。象牙や骨の義甲で弦をはじいて演奏する。
チャコ
(チョークの訛)服地裁断の標付しるしつけに用いるチョーク。種々の色がある。
チャコ【Chaco】
南米パラグアイ川中流部の広大な草原地帯。パラグアイ領は無人地帯だが、アルゼンチン領は綿花地帯として発展。グラン‐チャコ。
ちゃ‐こう【茶講】‥カウ
茶を飲みに集まる人々の集会。〈日葡辞書〉
ちゃ‐ごう【茶合】‥ガフ
茶器の一つ。煎茶では二つ割にした竹で作り、茶を点ずるとき、茶を移し入れてその量を見はからう。抹茶では桜で椀形に作り、茶入れに茶を入れるとき、その量を計る。
チャコール【charcoal】
堅炭。木炭もくたん。
⇒チャコール‐グレー【charcoal grey】
チャコール‐グレー【charcoal grey】
黒に近い灰色。けしずみ色。
Munsell color system: 5P3/1
⇒チャコール【charcoal】
ちゃ‐こく【茶国】
色茶屋の勤め女。茶屋女。茶屋者。浄瑠璃、生玉心中「枝は木斛もっこく我が身は―」
ちゃ‐こし【茶漉し】
煎茶を漉す道具。
ちゃ‐こぼし【茶零し】
飲み残しの湯茶や滓かすを入れ捨てる容器。
ちゃ‐こもん【茶小紋】
茶色の小紋。
ちゃ‐ざい【茶剤】
熱湯に浸出して服用する、数種の生薬を調合した薬剤。
ちゃ‐さかもり【茶酒盛り】
酒の代りに茶を用いて、ともに飲食し興じること。男色大鑑「石すゑて土がまをかけ―をはじめ」
ちゃ‐さじ【茶匙】
①茶をすくうさじ。また、茶杓ちゃしゃく。ちゃしゃじ。
②小形のさじ。ティー‐スプーン。「―一杯の砂糖」
ちゃ‐ざしき【茶座敷】
茶をたてる座敷。茶席。茶室。
ちゃさんばい【茶子味梅・茶盞拝】
狂言。唐人の夫が日本人の妻の無情を嘆き、いったんは和解して楽を舞うが、やはり唐土を恋しがる。ちゃすあんばい。
ちゃ‐し【茶師】
抹茶または葉茶を製造する人。また、それを茶壺へ詰める人。おつめ。つめ。
ちゃ‐し【茶肆】
①抹茶または葉茶を販売する店。葉茶屋。茶舗。
②茶店。
チャシ
(アイヌ語)砦とりでの意。北海道および東北諸県に500を超える遺跡が残存。地形に恵まれた丘陵の突端の一部に壕をめぐらし、上を地ならししてあるものが多い。
ちゃ‐じ【茶事】
茶道に関すること。また、茶会。
⇒ちゃじ‐しちしき【茶事七式】
ちゃ‐しき【茶式】
茶道の方式。室町時代、村田珠光を祖とし、武野紹鴎じょうおうを経て、千利休に至って大成。
ちゃじ‐しちしき【茶事七式】
代表的な茶会の種類で、暁の茶事・朝の茶事・正午の茶事・夜咄よばなしの茶事・不時の茶事・飯後はんごの茶事・跡見あとみの茶事の7種をいう。
⇒ちゃ‐じ【茶事】
ちゃ‐しつ【茶室】
茶会に用いる室。古くは茶湯座敷・数寄屋・囲かこいなどといい、茶室と呼ぶようになったのは江戸時代以後。4畳半を基本とし、3畳・2畳、あるいは台目畳を用いて最小1畳台目まである。4畳半以下を小間、以上を広間といい、4畳半は両方を兼ねる。茶席。
茶室
ちゃ‐しぶ【茶渋】
茶碗などに付着する、茶の煎じ汁のあか。
ちゃ‐しゃく【茶杓】
抹茶をすくい取るさじ。竹・象牙・金属・木地・塗物で作り、珠光形・利休形などがある。ちゃさじ。
茶杓
ちゃ‐じゅ【茶寿】
(「茶」の字を分解すると、二つの十と八十八とになるとしていう)数え年108歳。また、その祝い。
ちゃ‐じゅす【茶繻子】
茶色のしゅす。
ちゃ‐じょく【茶職】
(→)茶坊主1に同じ。
ちゃ‐しん【茶神】
茶の神として祭る中国の陸羽の像。茶の神。→茶経ちゃきょう
ちゃ‐じん【茶人】
①茶の湯を好む人。茶道に通じた人。
②変わったことを好む人。一風かわった物好き。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「おらが若旦那にほれるとは…とんだ―だ」
ちゃすあんばい【茶子味梅】
⇒ちゃさんばい
ちゃ‐せき【茶席】
茶をたてる座席。茶座敷。茶室。また、茶会。
⇒ちゃせき‐がけ【茶席掛】
ちゃせき‐がけ【茶席掛】
(→)「ちゃがけ」に同じ。
⇒ちゃ‐せき【茶席】
ちゃせご
正月14日の晩の行事。宮城県で、厄年の人はこの日7軒から餅や銭を貰い集めると厄難をのがれるといって貰いに出る。させご。→かせどり
ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
①抹茶をたてる際、茶をかきまわして泡を立たせたり練ったりする具。白竹・青竹・胡麻竹・煤竹・紫竹などを用い、10センチメートル前後の竹筒の半分以下を細く割って穂とし、穂先の末端は内に曲げるが、直なものもある。数穂・中穂・荒穂などの種類がある。〈文明本節用集〉
茶筅
②近世、茶筅1を行商し、賤民視された人々の称。
③茶筅髪の略。
⇒ちゃせん‐かざり【茶筅飾・茶筌荘】
⇒ちゃせん‐がみ【茶筅髪】
⇒ちゃせん‐ぎり【茶筅切り】
⇒ちゃせん‐し【茶筅師】
⇒ちゃせん‐しだ【茶筅羊歯】
⇒ちゃせん‐そでがき【茶筅袖垣】
⇒ちゃせん‐たて【茶筅立】
⇒ちゃせん‐とおし【茶筅通し】
⇒ちゃせん‐ぼう【茶筅坊】
ちゃ‐ぜん【茶禅】
茶道と禅道。
⇒ちゃぜん‐いっち【茶禅一致】
ちゃぜん‐いっち【茶禅一致】
茶道の奥義と禅道とが一致するということ。
⇒ちゃ‐ぜん【茶禅】
ちゃせん‐かざり【茶筅飾・茶筌荘】
茶道の習事の一つ。水指の蓋の上に茶巾・茶筅・茶杓をのせ、前に茶碗の中に茶入を仕組んで飾っておいて行う点前。茶碗・茶入・茶杓・水指のいずれかに由緒や伝来があるか優品である場合に行う。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐がみ【茶筅髪】
①男の髪の結い方。髪を頭の百会ひゃくえの所で束ね、もとどりを糸の組緒で巻き、先をほおけさせて茶筅の形にしたもの。
茶筅髪
②女の髪の結い方。後家島田などの刷毛先を散らして茶筅状にしたもの。未亡人が結う。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐ぎり【茶筅切り】
野菜の切り方の一つ。茄子なすの表面に縦に何本か切り込みを入れて、茶筅の形に似せたもの。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐ざ【茶煎座】
(岡山地方などで)鍋座なべざのこと。
ちゃせん‐し【茶筅師】
茶筅の製造を業とする人。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐しだ【茶筅羊歯】
チャセンシダ科の常緑シダの総称、また、その一種。葉は束生し、古い葉柄や全体の姿が茶筅に似る。世界の暖温帯に分布。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐そでがき【茶筅袖垣】
袖垣の一形式。竹を筋違いに組み、その上部を竪たてに編み、上端を結束せずに茶筅状にしたもの。
⇒ちゃ‐せん【茶筅・茶筌】
ちゃせん‐たて【茶















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