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○二の句が継げないにのくがつげない🔗⭐🔉
○二の句が継げないにのくがつげない
(朗詠の第一句の末から二の句に移るとき、急に高音となるため、続けて詠ずることがむずかしいことから出た語という)驚いたりあきれたりして、次の言葉がなかなか出てこないことにいう。「意外な返事に―」
⇒に‐の‐く【二の句】
にのくちむら【新口村】
(新口は、今の奈良県橿原かしはら市内の地名)浄瑠璃「冥途の飛脚めいどのひきゃく」3段目の通称。また歌舞伎での同じ場面の通称。
にの‐ぐも【布雲】
(上代東国方言)布を引き延べたようにたなびいた雲。万葉集14「夕さればみ山をさらぬ―の」
にのじ‐てん【二の字点】
(点は「しるし」の意)
①踊り字の一つ。手写で同字の繰り返しを表す符号。「々」。「草々」
②漢文訓読で、漢字の右下に付け、その字の重ね読みを表す符号。「各々おのおの」「屡々しばしば」など。
→踊り字
に‐の‐ぜん【二の膳】
本膳料理で、一の膳の次に出す膳部。汁・平皿・猪口ちょくを配して供する。→本膳→三の膳
に‐の‐たい【二の対】
寝殿造の対屋たいのやのうち、一の対に次ぐもので、東北対・西北対をいう。→一の対
に‐の‐つぎ【二の次】
二番目。あとまわし。黄表紙、高漫斉行脚日記「花を習へば花は―にて」。「仕事は―になる」
に‐の‐つづみ【二の鼓】
雅楽に用いた細腰鼓さいようこの一種。壱鼓いっこより大きく、三の鼓より小さいもの。現在は楽器としては伝わらず、舞楽「壱鼓」で二者にのものが首にかけて舞う。二鼓。
に‐の‐どう【二の胴】
人体の胴の部分の下方。浄瑠璃、傾城反魂香「ためして見たい新刃あらみはないか。一の胴か―か」→一の胴
に‐の‐とり【二の酉】
11月第2の酉の日に行われる酉の市。〈[季]冬〉。→とりのいち
に‐の‐はし【二の階】
二位の異称。増鏡「―をのぼりしも、八島の内のおとど宗盛をいけどりの賞ときこゆ」
に‐の‐ひと【二の人】
宮中の席次が一の人(摂政・関白)に次ぐ人。栄華物語月宴「九条殿、―にておはすれど」
にのへ【二戸】
岩手県北部、青森県との県境にある市。リンゴ・酪農・畜産の中心地。人口3万1千。
に‐の‐ほ【丹の穂】
赤い色の目立つこと。赤くおもてにあらわれること。万葉集13「秋づけば―にもみつ」。万葉集10「わが恋ふる―の面おもわ」
に‐の‐ま【二の間】
書院造の一の間に続く部屋。
に‐の‐まい【二の舞】‥マヒ
①舞楽で、案摩あまの舞に引き続いて、案摩を真似て舞う滑稽な舞。→案摩。
②人の後に出てそのまねをすること。また、前の人の失敗をくりかえすこと。栄華物語衣珠「今は―にて、人の御まねをするになりぬべきが、いと口惜しきなり」。「―を演ずる」
に‐の‐まち【二の町】
(「上かみの町」あるいは「一の町」に対して第二流の町の意から)第二位。第二流。源氏物語帚木「これは―の心やすきなるべし」
に‐の‐まつ【二の松】
能舞台の橋掛りの前面に植える3本の松の中央のもの。→能舞台(図)
に‐の‐まる【二の丸】
本丸すなわち本城に対して、その外側の郭くるわ。
に‐の‐みや【二の宮】
①第2皇子(または皇女)。
②諸国の一の宮の次に位する神社。
③地主権現じしゅごんげんの異称。
にのみや【二宮】
姓氏の一つ。
⇒にのみや‐そんとく【二宮尊徳】
⇒にのみや‐ちゅうはち【二宮忠八】
にのみや‐そんとく【二宮尊徳】
江戸末期の篤農家。通称、金次郎。名は尊徳たかのり。相模の人。徹底した実践主義で、神・儒・仏の思想をとった報徳教を創め、自ら陰徳・積善・節倹を力行し、殖産を説いた。(1787〜1856)
二宮尊徳
提供:毎日新聞社
⇒にのみや【二宮】
にのみや‐ちゅうはち【二宮忠八】
発明家・実業家。伊予(愛媛県)生れ。1891年(明治24)ゴム動力による模型飛行機を試作し、実験に成功。のち製薬業を営む。(1866〜1936)
⇒にのみや【二宮】
に‐の‐や【二の矢】
①二度目に射る矢。
②二度目にうつ手。「―がつげぬ」
ニハーヴァント【Nihāwand】
イラン西部、ザグロス山中の地名。イラン高原から西への交通路の要衝。642年イスラム軍がササン朝の滅亡を決定づけた戦いで有名。
にはい‐ず【二杯酢】
合せ酢の一種。酢に醤油を加える。
にばい‐たい【二倍体】
〔生〕(diploid)基本数の2倍の染色体をもつ細胞・個体。
に‐はく【二白】
①(→)二伸にしんに同じ。
②馬の四肢中、二肢の下の全部にわたって白斑のあるもの。
に‐ばしゃ【荷馬車】
荷物を運ぶための馬車。
に‐はち【二八】
(2と8をかけて16になるからいう)16。また、16歳。娘ざかりの年ごろ。太平記20「―の春の頃より内侍に召されて」→二九にく。
⇒にはち‐そば【二八蕎麦】
にはち‐そば【二八蕎麦】
①蕎麦粉8、うどん粉2の割合で打った蕎麦。寛文(1661〜1673)頃定式化したものという。
②(天保(1830〜1844)頃もり・かけ1杯16文だったことから)安価な蕎麦。
⇒に‐はち【二八】
に‐ばな【煮端】
煎じたての香味のある茶。でばな。煮花にえばな。
にば・む【鈍む】
〔自四〕
鈍色にびいろになる。薄墨色になる。多く、喪服をつけることにいう。源氏物語葵「―・める御衣おんぞ奉れるも夢のここちして」
に‐はん【二半・二判】
①事のどちらとも決定しないこと。どちらつかず。〈書言字考節用集〉
②武家で、譜代と抱者かかえものとの間の人の格式。
に‐ばん【二番】
①一番の次の順位。第二。「―手て」
②2回。
③(二番目の)中位の大きさ。好色五人女2「―の木地長持ひとつ」。「―の鰤」
④おろかな者。醒睡笑「―に構へられたる男」
⑤〔機〕(→)「逃げ角」に同じ。
⇒にばん‐かん【二番館】
⇒にばん‐ぐさ【二番草】
⇒にばん‐しょうがつ【二番正月】
⇒にばん‐せんじ【二番煎じ】
⇒にばん‐ぞこ【二番底】
⇒にばん‐だいこ【二番太鼓】
⇒にばん‐だし【二番出し】
⇒にばん‐ちゃ【二番茶】
⇒にばん‐ていとう【二番抵当】
⇒にばん‐どり【二番鳥】
⇒にばん‐ばえ【二番生え】
⇒にばん‐め【二番目】
⇒にばんめ‐もの【二番目物】
にばん‐かん【二番館】‥クワン
封切りのすんだ映画を、封切館の次に上映する映画館。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐ぐさ【二番草】
田の出穂前に行う二番目の除草。〈[季]夏〉。猿蓑「―取りも果さず穂に出でて」
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐しょうがつ【二番正月】‥シヤウグワツ
(→)小正月こしょうがつに同じ。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐せんじ【二番煎じ】
一度煎じたものをもう一度煎じた薬、または茶。転じて、新味のない二度目のものの称。やきなおし。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐ぞこ【二番底】
景気や株価が底値に達した様子を見せたあと、もう一段低い水準に落ちこんだ状態。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐だいこ【二番太鼓】
歌舞伎儀式音楽の一つ。開場を知らせる一番太鼓の次に打ち、開演を知らせる大太鼓。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐だし【二番出し】
一番出しをとった後の出し汁用の材料に、水を加えて煮出して、漉こした汁。煮物などに用いる。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐ちゃ【二番茶】
一番茶をとった後、2回目の茶摘みでとる茶。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐ていとう【二番抵当】‥タウ
すでに抵当となっている物件を、さらに他の抵当とすること。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐どり【二番鳥】
夜明けに一番鳥の次に鳴く鶏。また、その声。
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐ばえ【二番生え】
①二度目に生えて来るもの。ひこばえ。
②二番目のもの。特に、次男の異称。
③おろかな者の異称。浮世草子、新色五巻書「―の若者心玉を取られ」
⇒に‐ばん【二番】
にばん‐め【二番目】
①順番の第二番。
②世話物の狂言。多くは演目中の2番目に演ずるからいう。
⇒に‐ばん【二番】
にばんめ‐もの【二番目物】
正式の5番立ての演能の2番目に演ぜられる能。修羅しゅら物。「敦盛」「忠度」「箙えびら」「頼政」など。
⇒に‐ばん【二番】
にび‐いろ【鈍色】
染色の名。薄墨色。濃い鼠色。昔、喪服にはこの色を用いた。にぶいろ。源氏物語若紫「―のこまやかなるが」
Munsell color system: N4
に‐びき【荷引】
生産地からその荷を持ってくること。
に‐びたし【煮浸し】
鮒ふな・鮎あゆなどを焼いて、さらに醤油と味醂でやわらかく煮たもの。
にひゃくさん‐こうち【二〇三高地】‥カウ‥
①中国遼寧省大連市にある標高203メートルの、旅順港を見下ろす山。日露戦争の激戦地。乃木大将が爾霊山にれいさんと命名。
②女性の髪型。髷まげの根を横巻にして中央を突起させた束髪。日露戦争で二〇三高地攻略以後広く流行。二百三高地巻。田山花袋、蒲団「前に行く車上の芳子、高い二百三高地巻、白いリボン」
にひゃく‐とおか【二百十日】‥トヲ‥
立春から数えて210日目。9月1日ころ。ちょうど中稲なかての開花期で、台風襲来の時期にあたるから、農家では厄日として警戒する。〈[季]秋〉。→風祭かざまつり
にひゃく‐はつか【二百二十日】
立春から数えて220日目。9月11日ころに当たり、二百十日と同じ意味で厄日とされる。新潟県の弥彦いやひこ神社では、この日風祭を行う。〈[季]秋〉
に‐びょうし【二拍子】‥ビヤウ‥
音楽で、強拍が2拍目ごとに繰り返される拍子。2分の2拍子、4分の2拍子など。
ニヒリスティック【nihilistic】
虚無的。虚無主義的。
ニヒリスト【nihilist】
ニヒリズムの思想・態度をもつ人。虚無主義者。
ニヒリズム【nihilism】
(ツルゲーネフの小説「父と子」から広まった語)
①伝統的な既成の秩序や価値を否定し、生存は無意味とする態度。無意味な生存に安住する逃避的な傾向と、既成の文化や制度を破壊しようとする反抗的な傾向とがある。
②真理や道徳的価値の客観的根拠を認めない立場。虚無主義ともいう。古くは老荘の哲学、仏教の空観、近代ではニーチェ、20世紀ではシェストフなど。
ニヒル【nihil ラテン】
①虚無。空くう。
②虚無的。無感動で冷めた印象を与えるさま。「―な男」
に‐ふ【二夫】
⇒じふ。「貞女は―にまみえず」
に‐ふ【二府】
左近衛府と右近衛府。
に‐ふ【二歩】
将棋の禁じ手の一つ。同じ縦の筋に2個の歩を打つこと。
に・ぶ【鈍ぶ】
〔自上二〕
鈍色にびいろになる。鈍色を帯びる。にばむ。源氏物語槿「―・びたる御衣おんぞどもなれど」
にぶ・い【鈍い】
〔形〕[文]にぶ・し(ク)
①切れ味がわるい。鋭利でない。枕草子259「いと―・き刀して切るさまは、一重だに断つべくもあらぬに」。徒然草「よき細工は、少し―・き刀を使ふと言ふ」
②頭の働きが遅い。動作・反応がのろい。源氏物語幻「思したつほど―・きやうに侍らむや」。徒然草「これは―・くして、過ちあるべし」。日葡辞書「ニブイヒト」。「勘が―・い」「運動神経が―・い」
③光や音がはっきりしない。また機械などの感度がわるい。「―・い日差し」
にぶ‐いろ【鈍色】
(→)「にびいろ」に同じ。
にふかわかみ‐じんじゃ【丹生川上神社】‥カハ‥
⇒にうかわかみじんじゃ
にぶ‐きん【二分金】
江戸時代の金貨の一種。一両の2分の1に当たり、2枚で小判1枚に相当する。1818年(文政1)から68年(明治1)まで鋳造。二分判。二分小判。二分判金。
にふく‐つい【二幅対】
掛軸で、二幅で対になっているもの。
に‐ふく・める【煮含める】
〔他下一〕
煮物で、材料に味が十分しみ込むまで煮る。
にぶ‐けいしき【二部形式】
音楽で、一つの曲が二つのまとまった部分から成る形式。旋律に関しては8小節の大楽節二つから成る場合をいう。二部分形式。
にぶ‐こばん【二分小判】
二分金のこと。
にぶ‐さく【二部作】
二部から成り、主題が互いに連携を保ちながら構成される作品。
にぶ‐じゅぎょう【二部授業】‥ゲフ
学校で、教室または教員が不足する場合に、児童・生徒を午前・午後など前後二部に分けて授業すること。二部教授。
に‐ふだ【荷札】
荷送人・届け先・荷受人などを記して荷物につける札。
に‐ぶつ【二仏】
①2体の仏。
②過去仏としての釈迦如来と未来仏としての弥勒みろく菩薩。
③法華経において、釈迦如来と多宝如来。二尊。「―並坐」
⇒にぶつ‐ちゅうげん【二仏中間】
にぶつ‐ちゅうげん【二仏中間】
釈尊入滅後、56億7000万年を経て弥勒が出現するまでの中間時。無仏の世で、地蔵菩薩が仏に代わって衆生しゅじょうを済度さいどするという。
⇒に‐ぶつ【二仏】
にふつひめ‐じんじゃ【丹生都比売神社】
⇒にうつひめじんじゃ
にぶ‐にぶ・し【鈍鈍し】
〔形シク〕
非常ににぶい。狭衣物語3「少し―・しき事を見たらばこそあらめ」
に‐ぶね【荷船】
荷物の運送船。貨物船。
にぶ‐の‐かん【二分の官】‥クワン
国司の目さかんの異称。公廨稲くげとうの配分率が二分(20パーセント)であったからいう。
にぶ‐ばんきん【二分判金】
二分金のこと。二分判。
にふぶ
大いに笑うさま。一説に、ほほえむさま。にっこり。万葉集18「さゆりの花の花ゑみに―にゑみて」
にふぶか
大風が急に吹くさま。万葉集5「横風よこしまかぜの―に覆ひ来れば」
にぶ・む【鈍む】
〔自四〕
鈍色にびいろになる。にばむ。栄華物語鶴林「世の中の十が九は皆―・みわたりたり」
にぶら・す【淬す】
〔他四〕
(→)「にら(焠)ぐ」に同じ。太平記13「竜泉の水に―・して、三年が内に雌雄の二剣を打出せり」
にぶ‐りょうきん【二部料金】‥レウ‥
電話料や水道料のように、使用料を、定額部分(基本料金)と使用の量や頻度に比例した部分との合計として設定する料金。
にぶ・る【鈍る】
〔自五〕
動作・反応などが弱くなる。働きが弱まる。「切れ味が―・る」「頭が―・る」「感度が―・る」
に‐ぶん【二分】
①二つに分けること。「天下を―する」
②春分と秋分。春分点と秋分点。分点。↔二至にし。
⇒にぶん‐けいせん【二分経線】
⇒にぶん‐たんさく【二分探索】
⇒にぶん‐ほう【二分法】
にぶん‐けいせん【二分経線】
春分点と秋分点とを通る時圏。
⇒に‐ぶん【二分】
にぶん‐たんさく【二分探索】
コンピューターのデータ探索法の一つ。ある順序に並んだデータの中間付近の要素を調べ、目的のデータがそれより前にあるか後ろにあるかを判定し、見つかるまで探索の範囲を順次縮小していく。
⇒に‐ぶん【二分】
にぶん‐ほう【二分法】‥ハフ
〔論〕(dichotomy)論理的区分の方法。区分肢が二つになるような区分。区分肢は、互いに排斥し合うものでなければならない。→区分
⇒に‐ぶん【二分】
にべ【鮸】
ニベ科の海産の硬骨魚。全長約90センチメートル、背びれに切れ込みがあり、シログチに似る。背は灰青色、腹部は淡色。鰾うきぶくろを振動させて鳴く。その鰾から膠にかわを製する。南日本・中国の近海に産する。〈新撰字鏡9〉
にべ【鮸膠・鰾膠】
①(→)「にべにかわ」に同じ。
②(粘着力の強いところから、転じて、他人に親密感を与えること。多くは、否定表現で用いる)愛想。愛敬。世辞。浄瑠璃、双生隅田川「言葉に―も軽薄も、荒木(「あらず」を懸ける)を伐つて投げ出したり」
⇒鮸膠もしゃしゃりも無い
⇒鮸膠も無い
に‐べち【二別】
花押かおうの一体。名乗を書くのに上の字を常体とし下の字だけ草体にくずすもの。
にべ‐にかわ【鰾膠】‥ニカハ
海魚ニベの鰾うきぶくろから製する膠。また、鯉・鰻うなぎ・サメなどの鰾からも製する。粘着力が強く、食用・薬用・工業用など。にべ。

広辞苑 ページ 15009 での【○二の句が継げない】単語。