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○流行物は廃り物はやりものはすたりもの🔗🔉

○流行物は廃り物はやりものはすたりもの はやる物事は、やがては飽きられてかえりみられなくなること。流行は長続きしないということ。 ⇒はやり【流行】 はやり‐やまい流行病‥ヤマヒ 一時にはやる伝染病。はやりやみ。時疫。 ⇒はやり【流行】 はや・る逸る・早る】 〔自五〕 ①心が進む。せきこむ。あせる。源氏物語常夏「この人もはた気色―・れる」。「血気に―・る」 ②勇みたつ。宇津保物語蔵開下「―・る馬に乗りおりまはして」 ③調子に乗る。興に乗る。宇津保物語国譲上「おもしろき手を遊ばし―・りて」 はや・る流行る】 〔自五〕 (「逸る」の意) ①時に会って栄える。時めく。大鏡兼家「堀川の摂政の―・り給ひし時に」 ②ある時期に世間にもてはやされる。流行する。二条河原落書「此の比、都に―・る物」。「昭和初期に―・った歌」 ③好ましくないことが広まる。のさばる。古今著聞集4「天下に疫病―・りたりけるに」。醒睡笑「事の外、盗人―・る体に候」。「風邪が―・る」 ④商売などが繁昌する。狂言、塗師平六ぬしへいろく「塗師細工致し、殊の外―・ると申す」。「―・る店」 はや‐わかり早分り】 ①早くわかること。早く理解すること。 ②早く理解できるように工夫した図表・書物など。「税金―」 はや‐わざ早技・早業】 すばやく巧みなわざ。敏捷な腕まえ。平家物語11「能登殿は―や劣られたりけん、やがて続いてもとび給はず」。「電光石火の―」 はや‐わせ早早稲(→)早稲わせに同じ。堀河百首「門田に植うる―の」 は・ゆ生ゆ】 〔自下二〕 ⇒はえる(下一) は・ゆ映ゆ】 〔自下二〕 ⇒はえる(下一) は・ゆ蝕ゆ】 〔自下二〕 日または月が蝕しょくする。推古紀(岩崎本)平安中期点「日蝕ハエ尽きたること有り」 はゆ・し映し】 〔形ク〕 まばゆい。おもはゆい。和泉式部集「おほん返し聞えむも―・ければ」 はゆま駅・駅馬】 (ハヤウマ(早馬)の約)官用に宿駅でつぎたてる馬。はいま。万葉集18「―くだれり里もとどろに」 ⇒はゆま‐うまや【駅馬駅】 ⇒はゆま‐じ【駅路】 ⇒はゆま‐づかい【駅使】 はゆま‐うまや駅馬駅】 はゆまをつぎたてる駅。万葉集14「鈴が音の―のつつみ井の水を賜へな」 ⇒はゆま【駅・駅馬】 はゆま‐じ駅路‥ヂ はゆまの通る路。宿場の路。はいまじ。うまやじ。えきろ。万葉集11「―に引船渡し」 ⇒はゆま【駅・駅馬】 はゆま‐づかい駅使‥ヅカヒ はゆまに乗って急ぎ行く官の使者。えきし。古事記「―を四方に班あかちて」 ⇒はゆま【駅・駅馬】 はよ】 (ハヨウの転)早く。すみやかに。浮世風呂4「―起きて遅うねれば」 はよう‐こ鄱陽湖‥ヤウ‥ (Poyang Hu)中国江西省北部にある中国最大の淡水湖。東・西・南方から支流を集めて、北の長江に注ぐ。面積3914平方キロメートルだが、季節による変動が著しい。古称は彭蠡沢ほうれいたくはら】 平らで広く、多く草などが生えた土地。特に、耕作しない平地。野原。原野。万葉集2「埴安はにやすの御門の―に」 はら】 姓氏の一つ。 ⇒はら‐かつろう【原勝郎】 ⇒はら‐たかし【原敬】 ⇒はら‐たみき【原民喜】 ⇒はら‐たんざん【原坦山】 ⇒はら‐マルチノ【原マルチノ】 ⇒はら‐ようゆうさい【原羊遊斎】 はら腹・肚】 ①動物体で、頭・胸に続き、それらと尾との間にある部分。哺乳類では胸腔と骨盤との間で、胃・腸などの内臓を容れる。古事記「大猪子が―にある肝向かふ」。「―をさする」 ②背に対して、体の前がわ。また、物の内側にあたる部分。古事記「―には黒雷くろいかずち居り」。「背に―はかえられぬ」 ③胃腸。おなか。「―をこわす」「―がへった」 ④(「胎」とも書く)子のやどる母の胎内。また、その母。また、その子。日本霊異記「我、必ず日本の国王の夫人ぶにん丹治比たじひの嬢女おみなの―に宿りて王子に生まれむとす」。伊勢物語「兄の中納言行平のむすめの―なり」 ⑤こころ。かんがえ。感情。気持。また、心底。本心。伊勢物語「この歌はあるが中におもしろければ、心とどめてよまず、―にあぢはひて」。「―を探る」「―が収まらない」 ⑥胆力。度量。「―の大きい人物」 ⑦物の中央の大きい部分。物のふくらんだ所。源平盛衰記11「京童部が築地の―などに造りたる犬の家には猶劣れる物ぞや」。狂言、膏薬煉「かの馬おゆびの―の膏薬に吸れて」。「徳利の―」 ⑧かめなど胴部のふくらんだ器物を数える語。神代紀「汝いましあまたの菓このみを以て酒八甕はらを醸め」 ⑨魚の鮞はららごを数える語。「たらこ一―」 ⑩〔理〕(loop)定在波で振幅が最も大きい部分。↔節ふし。 ⑪帆が風を受けてふくれる所。 ⑫琴の胴の裏面。 ⑬氏。氏族。 ⇒腹が癒える ⇒腹が痛む ⇒腹が居る ⇒腹が大きい ⇒腹が来た ⇒腹が下る ⇒腹が黒い ⇒腹が据わる ⇒腹が立つ ⇒腹ができる ⇒腹が出る ⇒腹が無い ⇒腹が煮える ⇒腹が張る ⇒腹が膨れる ⇒腹が太い ⇒腹が減っては軍はできぬ ⇒腹が捩れる ⇒腹に一物 ⇒腹に納める ⇒腹に落ちる ⇒腹に据えかねる ⇒腹の筋を縒る ⇒腹は借物 ⇒腹も身の内 ⇒腹を合わす ⇒腹を痛める ⇒腹を癒す ⇒腹をえぐる ⇒腹を抱える ⇒腹を固める ⇒腹を決める ⇒腹を切る ⇒腹を括る ⇒腹を拵える ⇒腹を肥やす ⇒腹を探る ⇒腹を据える ⇒腹を立てる ⇒腹を見抜く ⇒腹を見られる ⇒腹を召す ⇒腹を読む ⇒腹を捩る ⇒腹を割る はら大角(→)「はらのふえ」に同じ。〈新撰字鏡8は‐ら爬羅】 爪でかきむしり、残らずかき集めること。他人の欠点をあばきたてることなどにいう。「―剔抉てっけつばら 「ばら肉」の略。 ばら】 ①まとまっていたものがばらばらになっていること。また、そのもの。「―で買う」 ②散銭ばらせんの略。 ばら薔薇】 ①(「荊棘」とも書く)とげのある木の総称。いばら。 ②バラ属の観賞用植物の総称。いくつかの原種をもとに、19世紀以後に莫大な数の品種が作られ、世界中で栽培される。つるばらと木ばらとがあり、枝にとげのあるものが多い。花の形は大輪・小輪、一重咲・八重咲、剣咲き・平咲きなど、花色は深紅・黄・白、また四季咲、小形のミニチュア‐ローズなど極めて多彩。花の王といわれる。香料用にも栽培。また、バラ科バラ属の落葉低木の総称。いずれも高さ1〜2メートル。葉は有柄、托葉があり、羽状複葉。花は高い香りをもち、基本型では萼片・花弁は各5。北半球の温帯に約200種が分布。しょうび。そうび。ローズ。〈[季]夏〉 ばら輩・原・儕】 〔接尾〕 人を示す名詞に添えて、複数、またはその人の階層・境涯の範囲を表す。敬意に欠けた表現に使うことが多い。「殿―」「法師―」「奴―」 パラpara】 (ギリシア語で「越えて」「反対側に」の意のparaに由来する接頭語)〔化〕ベンゼン環の1位と4位(正反対の位置)に置換基をもつことを示し、記号で表す。‐キシレン・‐ニトロフェノールの類。 はら‐あか腹赤】 鱒ますの異称。はらか。 はら‐あ・し腹悪し】 〔形シク〕 ①すなおでない。意地悪い。腹黒い。源氏物語若菜下「さすがに―・しくて物ねたみうちしたる」 ②おこりっぽい。短気である。徒然草「良覚僧正と聞えしは、きはめて―・しき人なりけり」 はら‐あしげ腹葦毛】 馬の毛色の名。全体が白く、腹部に葦毛のあるもの。 ハラージュkharāj アラビア】 イスラム法で決められた税の一種。イスラム帝国では土地は理論上国有とされ、農地の使用者が用益の対価として、貨幣または現物でこれを納めた。地租。 はら‐あて腹当】 ①鎧よろいの一種。胴背面に廻さず、胸腹部だけを被うもの。多く雑兵ぞうひょうが用いたが、大鎧の下に重ねても用いた。太平記6「片小手に―して諸具足したる中間ちゅうげん五百余人」 腹当 ②はらがけ。はらまき。〈[季]夏〉 バラードballade フランス】 ①㋐フランス中世の短詩形。多くは数節から成り、各節の後に半節の折返し(リフレイン)を伴う。 ㋑故事・伝説などを題材とする近代の詩形。物語詩。譚詩たんし。 ②〔音〕 ㋐1㋐の形式に基づく中世フランスの歌曲。 ㋑19世紀以降の物語的・文学的な雰囲気の器楽曲。ショパンのピアノ曲など。譚詩曲。 ㋒(→)バラッド2に同じ。 パラアミノ‐あんそっこうさんパラアミノ安息香酸‥ソクカウ‥ (para-aminobenzoic acid)ビタミンB複合体の一つ。葉酸の成分。これが欠乏するとネズミの体毛は白色になる。ある種の細菌の増殖に必要。抗灰色毛因子。 パラアミノ‐サリチルさんパラアミノサリチル酸】 (para-aminosalicylic acid)分子式CH(NH)(OH)(COOH) 無色結晶性の粉末。抗結核薬。略称パス(PAS)。 ハラールḥalāl アラビア】 イスラム法で許されたもの。特に、食品に関する規定の要件を満たしているものをハラール食品という。「―-ミート」 はら‐あわせ腹合せ‥アハセ ①むかい合うこと。対座。 ②情を通じ合うこと。洒落本、大通俗一騎夜行「―の兄さんの有る芸者と成り」 ③「腹合せ帯」の略。 ④(九州西海岸地方で)青年等の初寄合いの祝宴、あるいは漁船乗組員の勢揃いの祝宴。 ⇒はらあわせ‐おび【腹合せ帯】 はらあわせ‐おび腹合せ帯‥アハセ‥ 表と裏とをちがった布地で縫い合わせた女帯。昼夜帯。 ⇒はら‐あわせ【腹合せ】 はらい払いハラヒ ①払うこと。 ②代金または賃銭を払い渡すこと。支払。「飲み屋の―がたまる」 ③品物を売り払うこと。 ④筆の先を右下や左下に払うような運筆。また、その払った文字の部分。 ⇒はらい‐きり【払い切り】 ⇒はらい‐ぎり【払い切り・払い斬り】 ⇒はらい‐ごし【払い腰】 ⇒はらい‐こみ【払込み】 ⇒はらい‐さげ【払下げ】 ⇒はらい‐だし【払出し】 ⇒はらい‐ちょう【払超】 ⇒はらい‐てがた【払手形】 ⇒はらい‐の‐かみ【払いの紙】 ⇒はらい‐もどし【払戻し】 ⇒はらい‐もの【払い物】 ⇒はらい‐もの【払い者】 ⇒はらい‐わたし【払渡し】 はらい祓いハラヒ 神に祈って、罪やけがれを取り除くこと。はらえ。 ⇒はらい‐ばこ【祓い箱】 はらい波羅夷】 〔仏〕(梵語pārājika)戒律のうちで最も罪の重いもの。淫戒・盗戒・殺人戒・大妄語戒の四つ。これを犯すと教団から追放される。→四重禁 はらい‐きよ・める祓い清めるハラヒ‥ 〔他下一〕[文]はらひきよ・む(下二) 祓はらえを行なってけがれをきよめる。 はらい‐きり払い切りハラヒ‥ 残らず払ってしまうこと。 ⇒はらい【払い】 はらい‐ぎり払い切り・払い斬りハラヒ‥ ①刀を横に払って薙ぎ斬ること。 ②何であろうと差別なくすべて斬ること。〈日葡辞書〉 ⇒はらい【払い】 はらい‐き・る払い切るハラヒ‥ 〔他五〕 残りなく払う。 はらい‐ごし払い腰ハラヒ‥ 柔道の腰技の一つ。自分の脇腹うしろから腰に相手を引き付け、腰を捻ひねって相手の外股を払い上げて投げ倒す技。 ⇒はらい【払い】 はらい‐こみ払込みハラヒ‥ 払い込むこと。 ⇒はらい【払い】 はらい‐こ・む払い込むハラヒ‥ 〔他五〕 金銭を支払って納める。「公共料金を―・む」 はらい‐さげ払下げハラヒ‥ 払い下げること。 ⇒はらい【払い】 はらい‐さ・げる払い下げるハラヒ‥ 〔他下一〕[文]はらひさ・ぐ(下二) 官公庁から民間に売り渡す。「国有林を―・げる」 はら‐いせ (「腹を居させる」から生じた語か)怒りや怨みを他の方に向けてまぎらせ、気をはらすこと。浄瑠璃、信州川中島合戦「―には神主祢宜めら残らず切てなりともからめてなりとも」。「―に茶碗を割る」 ハライソ ⇒パライゾ パライゾparaiso ポルトガル】 (キリシタン用語)天国。楽園。ハライソ。妙貞問答「後生の善所は―と云ひて天にあり」 はら‐いた腹痛】 腹の痛むこと。ふくつう。 はらい‐だし払出しハラヒ‥ 払い出すこと。支払いのため金銭を支出すること。 ⇒はらい【払い】 バライタ‐しバライタ紙】 (baryta paper)硫酸バリウムとゼラチンを主成分とする白色層を設けた上質紙。写真印画紙の支持体として用いる。→RCペーパー はらい‐だ・す払い出すハラヒ‥ 〔他五〕 ①金銭を支払い出す。 ②払いのける。追い出す。 はら‐いたみ腹痛み】 はらいた。 はらい‐ちょう払超ハラヒテウ 〔経〕(→)散超さんちょうに同じ。 ⇒はらい【払い】 はら‐いっぱい腹一杯】 ①腹に満ち足りるさま。「―食べる」 ②思う存分。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「身共を―費つかはして、後を放り出すとは」 はらい‐てがた払手形ハラヒ‥ (→)支払手形に同じ。 ⇒はらい【払い】 はらい‐の‐かみ払いの紙ハラヒ‥ 女が髪をくしけずる時、櫛についた髪の毛を入れておく畳紙たとうがみ⇒はらい【払い】 はらい‐の・ける払い除けるハラヒ‥ 〔他下一〕[文]はらひの・く(下二) はらって除ける。除き去る。「相手の手を―・ける」 はらい‐ばこ祓い箱ハラヒ‥ ⇒おはらいばこ1 ⇒はらい【祓い】 はらい‐もどし払戻しハラヒ‥ 払い戻すこと。「特急料金の―」「貯金の―」 ⇒はらい【払い】 はらい‐もど・す払い戻すハラヒ‥ 〔他五〕 ①一度領収したものを清算して返す。「特急料金を―・す」 ②預貯金をその預金者に払い渡す。 ③競馬などで、的中した投票券を現金に換えて払う。 はらい‐もの払い物ハラヒ‥ ①売り払う品物。売り払うべき不用品。 ②俳優の報酬を興行中1日ごとに支払うこと。 ⇒はらい【払い】 はらい‐もの払い者ハラヒ‥ 関係を絶って追い払った者。浄瑠璃、十二段「姫は御―、暫時も家には叶はぬぞ」 ⇒はらい【払い】 ばら‐いろ薔薇色】 ①うすい紅色。淡紅色。 Munsell color system: 1R5/14 ②幸福・喜び・希望などにみちた状態。「―の人生」↔灰色 はらい‐わたし払渡しハラヒ‥ 払い渡すこと。 ⇒はらい【払い】 はらい‐わた・す払い渡すハラヒ‥ 〔他五〕 ①金銭を支払って渡す。 ②不用品を売り渡す。 はら・う払う・掃うハラフ 〔他五〕 ①横に振ってそこにあるものを落とす。振り落とす。さっと落とす。万葉集9「埼玉の小崎の沼に鴨そ翼はねきる己が尾に降り置ける霜を―・ふとにあらし」 ②ちり・くずなどを除き清める。はたく。万葉集14「梓弓よらの山辺の繁かくに妹ろを立ててさ寝処ねど―・ふも」。「すすを―・う」 ③邪魔・不用なものを取り除く。追い退ける。万葉集10「この頃の恋の繁けく夏草の刈り―・へども生ひしくごとし」。万葉集19「あきづ島大和の国を…国見しせして天降あもりまし―・ひことむけ」。源氏物語明石「あやしき海士どもなどの…さへづりあへるもいと珍らかなれど、え追ひも―・はず」。大鏡道隆「この帥殿の御供の人々、いみじく―・へば、行くべき方のなくて」。平家物語11「凡そあたりを―・つてぞ見えたりける」。「古着を―・う」「ハエを―・う」 ④皆無の状態にする。「道義地を―・う」「下宿を―・う」 ⑤横ざまに切る。薙ぎ切る。 ⑥金銭を渡す。支払う。「千円―・う」「代金を―・う」 ⑦心を向ける。力を注ぐ。「敬意を―・う」「犠牲を―・う」 ⑧(「祓う」と書く)(→)「祓う」(下二)に同じ。神楽歌、酒殿「中臣の天の小菅を柝き―・ひ祈りしことは」。「厄を―・う」 はら・う祓ふハラフ 〔他下二〕 神に祈って罪やけがれを除き去る。祝詞、大祓詞「六月の晦つごもりの大祓に―・へたまひ」。拾遺和歌集「―・ふることを神も聞かなむ」 はらう・い 〔形〕 (富山県で)腹がいっぱいで苦しい。 ばら‐うり散売り】 組になっているものを一つ一つに分けて売ること。 はらえハラヘ (ハラフ(下二)の連用形から) ①はらうこと。災厄・汚穢おわい・罪障などを除き去るために行う神事。また、その時、神に祈って誦む詞。また、その厄除けの御札。おはらい。史記周本紀鎌倉初期点「周公、乃ち祓ハラヘし斎ものいみして」 ②罪を贖あがなうために出す物。 ③幣帛へいはく⇒はらえ‐うま【祓馬】 ⇒はらえ‐がわ【祓川】 ⇒はらえ‐ぐさ【祓種】 ⇒はらえ‐ぐし【祓串】 ⇒はらえ‐ごと【祓詞】 ⇒はらえ‐づき【祓月】 ⇒はらえ‐つ‐もの【祓つ物】 ⇒はらえ‐ど【祓戸】 ⇒はらえ‐どの【祓殿】 ⇒はらえど‐の‐かみ【祓戸神】 ⇒はらえ‐の‐たち【祓の刀】 はらえ‐うま祓馬ハラヘ‥ 祓の時に用いる馬。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐がわ祓川ハラヘガハ 神仏を拝する時にみそぎをする川。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐ぐさ祓種ハラヘ‥ 6月・12月の大祓などに川に流す形代かたしろ⇒はらえ【祓】 はらえ‐ぐし祓串ハラヘ‥ 伊勢神宮で祓に用いる玉串。細い木に紙をはりつけたもの。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐ごと祓詞ハラヘ‥ ①祓に、中臣なかとみまたは神職の読む詞。 ②平安時代、宮中の大祓に東西文部ぶんひとべが祓の刀を奉って読む詞。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐づき祓月ハラヘ‥ 陰暦3月の異称。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐つ‐もの祓つ物ハラヘ‥ 祓のとき罪過のあがないとして出すもの。〈神代紀訓注〉 ⇒はらえ【祓】 バラエティーvariety】 ①変化。多様性。「―に富む」 ②変種。 ③レビューで、歌謡・舞踊・寸劇などの幕なしの続演。バリエテ。 ④落語・漫才・曲芸・歌舞など諸種の演芸をとりまぜた演芸会。また、その種の放送番組。 ⇒バラエティー‐ショー【variety show】 バラエティー‐ショーvariety show(→)バラエティー4に同じ。 ⇒バラエティー【variety】 はらえ‐ど祓戸ハラヘ‥ 祓を行う所。はらいど。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐どの祓殿ハラヘ‥ 神社で、祓を行う殿舎。 ⇒はらえ【祓】 はらえど‐の‐かみ祓戸神ハラヘ‥ 祓の所を主宰する神。すなわち、瀬織津姫せおりつひめ・速秋津姫はやあきつひめ・気吹戸主いぶきどぬし・速佐須良姫はやさすらひめの4神。はらいどのかみ。 ⇒はらえ【祓】 はらえ‐の‐たち祓の刀ハラヘ‥ 平安時代、大祓に東西文部ぶんひとべが奉った太刀。 ⇒はらえ【祓】 ばら‐おばら緒‥ヲ 数本の細い緒を縒り合わせて作った鼻緒。元禄頃の流行。 パラオPalau】 西太平洋、ミクロネシアのカロリン諸島西端の小群島から成る共和国。第二次大戦まで日本の委任統治領として南洋庁がおかれ、多くの日本人が居住。戦後、アメリカの信託統治領を経て、1994年独立。住民はミクロネシア系で、言語はパラオ語。面積488平方キロメートル。人口2万(2003)。首都マルキョク。ベラウ。→オセアニア(図) はら‐おび腹帯】 ①人の腹に巻く帯。はらまき。 ②妊婦の下腹に巻く帯。普通、妊娠5カ月目から晒さらし木綿を巻く。いわたおび。〈日葡辞書〉 ③馬の腹に締める帯。はるび。〈下学集〉 はら‐か腹赤】 (ハラアカの約)鱒ますの異称。また、鮸にべの異称とも。〈倭名類聚鈔19⇒はらか‐の‐そう【腹赤の奏】 ばら‐か薔薇科‥クワ 双子葉植物の一科。草本から高木まで種々あり、萼片・花弁は5、雄しべ・雌しべの数は多くは不定。果実は多様。全世界の高山から海岸まで、約100属、3000種。おもに花の構造からサクラ・バラ・シモツケ・ナシなどの各亜科に分け、それぞれを科とすることもある。

広辞苑 ページ 16088 での○流行物は廃り物単語。