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○川口で船を破るかわぐちでふねをわる🔗⭐🔉
○川口で船を破るかわぐちでふねをわる
今ひといきという所で失敗することのたとえ。また、最初から失敗することのたとえ。
⇒かわ‐ぐち【川口】
かわぐち‐まつたろう【川口松太郎】カハ‥ラウ
小説家。浅草生れ。「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」などで直木賞受賞。「愛染かつら」「明治一代女」ほか多くが映画や新派劇となるなど大衆的人気を博した。(1899〜1985)
川口松太郎
撮影:田沼武能
⇒かわぐち【川口】
かわ‐ぐつ【皮靴・革靴】カハ‥
皮革で造った靴。
かわ‐くま【川隈】カハ‥
川の折れ曲がって流れる所。河流のいりくんだ所。かわわ。万葉集1「―の八十阿やそくま落ちず」
⇒かわくま‐つづら【川隈葛】
かわくま‐つづら【川隈葛】カハ‥
〔植〕
①ニシキギの異称。本草和名「衛矛、和名加波久末都々良」
②マユミの異称。
⇒かわ‐くま【川隈】
かわ‐ぐも【川蜘蛛】カハ‥
アメンボの異称。〈[季]夏〉。物類称呼「水黽、てふま、…武州にて―」
かわ‐げら【襀翅】
カワゲラ目カワゲラ科および近縁の数科の昆虫の総称。不完全変態。幼虫は流水中に生活し、総状の気管鰓で呼吸する。成虫は2対の翅をもち、灯火に飛来。幼虫は淡水魚の餌となるほか、信州では「ざざ虫」と称してトビケラの幼虫と共に佃煮にする。また、その1種であるカワゲラは、体長14〜18ミリメートル。6〜7月ごろ羽化し、各地の渓流にすむ。
かわげら
カワゲラ
撮影:海野和男
カワゲラ(幼虫)
撮影:海野和男
かわ‐ご【皮籠・革籠】カハ‥
周りに皮を張ったかご。後には紙を張ったもの、竹を編んだものもいう。行李こうり・葛籠つづらの類。狭衣物語1「―やうのもの開けさせて」
⇒かわご‐うま【皮籠馬】
かわ‐ごい【革鯉】カハゴヒ
ドイツ産のコイの一変種。鱗の大部分を欠く。
かわご‐うま【皮籠馬】カハ‥
皮籠の類を運ぶ馬。今昔物語集16「旅籠馬はたごうま―などもてきたりぬ」
⇒かわ‐ご【皮籠・革籠】
かわごえ【川越】カハ‥
埼玉県中部の市。酒井・松平氏らの城下町として繁栄し、小江戸と呼ばれる。交通の要地。産業は食品・家具・機械工業など。東京の衛星都市。人口33万4千。
川越
撮影:関戸 勇
川越 時の鐘
撮影:関戸 勇
⇒かわごえ‐いも【川越芋】
⇒かわごえ‐じょう【川越城・河越城】
⇒かわごえ‐ななこ【川越斜子】
⇒かわごえ‐ひら【川越平】
かわごえ‐いも【川越芋】カハ‥
川越地方に産するサツマイモ。品質佳良。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐じょう【川越城・河越城】カハ‥ジヤウ
武蔵国入間郡にあった城。川越市郭町に城址がある。太田道真・道灌親子の築造という。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐ななこ【川越斜子】カハ‥
川越地方産の斜子絹織物。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐ひら【川越平】カハ‥
川越地方産の絹織りの袴はかま地。
⇒かわごえ【川越】
かわごけ‐そう【川苔草】カハ‥サウ
カワゴケソウ科の多年草。根は扁平なコケ状で、濃緑色。長さ約5ミリメートルの針葉を束生。秋に淡紅色の微小な花がつく。南九州の深山の急流の岩上に生ずる。きわめて稀産。
かわ‐ござ【川御座】カハ‥
川御座船の略。浄瑠璃、女殺油地獄「早天から―で参り居つた」
⇒かわござ‐ぶね【川御座船】
かわ‐こざね【革小札】カハ‥
撓革いためがわで造った甲冑の小札。
かわござ‐ぶね【川御座船】カハ‥
河川用の屋形船。かわござ。
⇒かわ‐ござ【川御座】
かわ‐ごし【川越し】カハ‥
①川を徒歩で渡ること。
②江戸時代、特定の大河に橋や渡船を設けず、川越し銭を取って、人の肩や輦台れんだいにのせて渡らせたこと。
③「川越し人足」の略。
④川を隔てること。対岸。
⇒かわごし‐にんそく【川越し人足】
かわごし‐にんそく【川越し人足】カハ‥
大井川などで、川越しを職業とした人足。
⇒かわ‐ごし【川越し】
かわ‐ごり【川垢離】カハ‥
川でする垢離。
かわ‐ごろも【皮衣・裘】カハ‥
①毛皮で作った防寒用の衣。かわぎぬ。けごろも。〈[季]冬〉。万葉集9「とこしへに夏冬行けや―扇放たず山に住む人」
②(悉多達多しったるたすなわち釈尊が入山の時、鹿皮の衣を着た故事に基づく)僧の異称。
かわ‐ざいく【皮細工・革細工】カハ‥
皮革を材料とする細工。また、その細工物。
かわ‐ざかな【川魚】カハ‥
川にいる魚。川で捕れる魚。かわうお。
かわさき【川崎】カハ‥
神奈川県北東部の市。政令指定都市の一つ。北は六郷川(多摩川)を隔てて東京都に、南西は横浜市に隣接。海岸に近い地区は京浜工業地帯の一部、内陸地区は住宅地。昔は東海道の宿駅。人口132万7千。
⇒かわさき‐だいし【川崎大師】
かわさき【川崎】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわさき‐きゅうえん【川崎九淵】
⇒かわさき‐びょう【川崎病】
かわさき‐おんど【川崎音頭】カハ‥
(伊勢古市ふるいちの近傍、川崎の地名に由来)(→)伊勢音頭に同じ。
かわさき‐きゅうえん【川崎九淵】カハ‥キウヱン
能楽師。大鼓おおつづみ方葛野かどの流。本名、利吉。松山生れ。若くして上京、津村又喜に師事し名手となる。(1874〜1961)
川崎九淵
撮影:田沼武能
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐だいし【川崎大師】カハ‥
川崎市大師町にある真言宗の寺。平間寺へいけんじと称し、大治(1126〜1131)年間創建。徳川家光の再興。厄除やくよけ大師として有名。
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐びょう【川崎病】カハ‥ビヤウ
川崎富作が1967年に発見した幼児の急性発疹性疾患。発熱、発疹、口腔粘膜の糜爛びらん、頸部リンパ節腫脹などを呈し、しばしば冠動脈の血栓性動脈炎を合併する。急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群。原因不明。
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐ぶね【川崎船】カハ‥
江戸時代以降、北陸・東北地方で沖合漁業や小廻船に使用された比較的大形の和船。古くは東北地方から北海道への出漁に使われた。蟹工船は動力化した川崎船を6〜10隻搭載し、漁場で蟹漁業に使用した。
かわ‐ざらえ【川浚え】カハザラヘ
川底にたまった土や汚物をさらえ取ること。→浚渫しゅんせつ。
⇒かわざらえ‐みょうがきん【川浚え冥加金】
かわざらえ‐みょうがきん【川浚え冥加金】カハザラヘミヤウ‥
江戸時代、大坂の諸河川・堀川の川ざらえの費用として大坂三郷に課した税金。
⇒かわ‐ざらえ【川浚え】
かわ‐ざんよう【皮算用】カハ‥
(「捕らぬ狸の皮算用」から)物事がまだ実現していないのに、実現したらと仮定してあれこれ計算をたてること。
かわ‐し【為替】カハ‥
⇒かわせ。
⇒かわし‐ぎん【為替銀】
⇒かわし‐まい【替米】
かわ‐じ【川路】カハヂ
川の流れる路。川筋。万葉集14「上毛野かみつけのをどのたどりが―にも」
かわじ【川路】カハヂ
姓氏の一つ。
⇒かわじ‐としあきら【川路聖謨】
⇒かわじ‐としよし【川路利良】
がわし・いガハシイ
〔接尾〕[文]がは・し(シク)
名詞や動詞の連用形などに付いて形容詞をつくる。そういう風である。…らしい。…の嫌いがある。がましい。源氏物語夕顔「らう―・しき大路に立ちおはしまして」。「みだり―・い」
かわじ‐おんせん【川治温泉】カハヂヲン‥
栃木県日光市にある温泉。泉質は単純温泉。江戸中期に発見され、露天風呂が有名。
川治温泉
撮影:関戸 勇
川治温泉 露天風呂
撮影:関戸 勇
かわ‐しき【川敷】カハ‥
増水のとき河水が流れ浸す敷地。
かわし‐ぎん【為替銀】カハ‥
⇒かわせぎん。日本永代蔵1「―につまりて難義」
⇒かわ‐し【為替】
かわじ‐としあきら【川路聖謨】カハヂ‥
江戸末期の旗本。豊後の人。佐渡奉行・勘定奉行・外国奉行などを歴任。ロシア使節プチャーチンと折衝し、日露和親条約を結ぶ。江戸開城約定の翌日、ピストル自殺。著「長崎日記」「下田日記」など。(1801〜1868)
⇒かわじ【川路】
かわじ‐としよし【川路利良】カハヂ‥
明治初年の官僚。薩摩藩士。警察制度の創始者。大警視となり、大久保利通の腹心として明治政府の維持に努める。西南戦争には警察官の部隊を率いて活動。(1834〜1879)
⇒かわじ【川路】
かわ‐しま【川島】カハ‥
川の中にある島。
かわしま【川島】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】
⇒かわしま‐たけよし【川島武宜】
かわし‐まい【替米】カハ‥
「為替かわせ2㋐」参照。
⇒かわ‐し【為替】
かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】カハ‥ヱ
(2代)織物工芸家。京都の呉服悉皆しっかい業者の子。1886年渡欧してゴブラン織を研究し、綴織つづれおりの技を発達させ、また、縮緬ちりめんなどの織法を改良した。帝室技芸員。(1853〜1910)
⇒かわしま【川島】
かわしま‐たけよし【川島武宜】カハ‥
法学者。岐阜県生れ。東大卒、同教授。民法の解釈学、法社会学の体系化に業績を残す。著「所有権法の理論」「科学としての法律学」「日本社会の家族的構成」など。(1909〜1992)
川島武宜
提供:岩波書店
⇒かわしま【川島】
かわしま‐の‐おうじ【川島皇子】カハ‥ワウ‥
天智天皇の皇子。681年忍壁おさかべ皇子らと「帝紀及び上古の諸事」を撰した。懐風藻にその詩1首を収める。(657〜691)
かわ‐しも【川下】カハ‥
川水の流れ下る方。下流。↔川上かわかみ。
⇒かわしも‐さんぎょう【川下産業】
かわしも‐さんぎょう【川下産業】カハ‥ゲフ
(製品の流れを川にたとえていう)製造・加工などを行う産業。
⇒かわ‐しも【川下】
かわ‐ジャン【革ジャン】カハ‥
革製のジャンパーの俗称。
かわ‐じゅう【側中】カハヂユウ
博打ばくち場の金。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「―を引つさらつて来るかすりとり」
かわしょう【河庄】カハシヤウ
(大坂曾根崎新地の茶屋の屋号。河内屋庄兵衛の略)浄瑠璃「心中天の網島」上の巻、また、近松半二ほか改作の「心中紙屋治兵衛」新地茶屋の段の通称。歌舞伎でも上演。
かわ‐じょうき【川蒸気】カハ‥
川を運航する蒸気船。川蒸気船。島崎藤村、家「―や荷舟は相変らず隅田川を往復しつゝあつた」
かわ‐しょうよう【川逍遥】カハセウエウ
①川辺をぶらぶらあるくこと。古今和歌集秋「賀茂の河原に―しける」
②川遊び。謡曲、江口「江口の君の―の月の夜船を御覧ぜよ」
かわ‐じり【川尻】カハ‥
①川しも。
②川ぐち。土佐日記「なにはにつきて、―にいる」
かわ‐しんじゅがい【川真珠貝】カハ‥ガヒ
カワシンジュガイ科の淡水産二枚貝。殻は長卵形で長さ12センチメートル。殻表は黒く、内面は真珠光沢がある。稀に真珠をもつのでこの名がある。山間の清流の礫の間に殻の後半を斜めに立てる。成長が遅く、100年以上生きるといわれる。北海道と本州の日本海側に分布。カワガイ。タチガイ。
かわ‐す【川洲】カハ‥
川の中にできた洲。
かわ・す【交わす】カハス
〔他五〕
①互いにやったりとったりする。代わる代わる物事をする。源氏物語胡蝶「かの親王よりほかにまた言の葉を―・すべき人こそ世に覚えね」。「挨拶を―・す」「握手を―・す」「杯を―・す」
②互いに入れちがえにする。源氏物語桐壺「羽をならべ枝を―・さむ」。「情を―・す」
③変える。移す。万葉集17「月たたば時も―・さずなでしこが花の盛りにあひ見しめとそ」
④(動詞の連用形に付いて)互いに…しあう意を表す。「言い―・す」「目を見―・す」
かわ・す【躱す】カハス
〔他五〕
(「交わす」と同源)身をひるがえして避ける。「体たいを―・す」「追撃を―・す」
かわず【蛙】カハヅ
①カジカガエル。万葉集10「―鳴くなり秋といはむとや」
②(平安初期頃から混同して)カエルのこと。〈[季]春〉。「古池や―とびこむ水の音」(芭蕉)
⇒かわず‐いくさ【蛙軍】
⇒かわず‐がっせん【蛙合戦】
⇒かわず‐とび【蛙飛び】
⇒かわず‐にょうぼう【蛙女房】
⇒かわず‐の‐めかりどき【蛙の目借時】
かわず‐いくさ【蛙軍】カハヅ‥
多くの蛙かえるが春の産卵期に水辺に群集して雌雄が抱接する現象のこと。錯雑混乱をきわめるので、昔は蛙の戦闘と信じられた。蛙合戦。かえるいくさ。
⇒かわず【蛙】
かわ‐すがき【川簀】カハ‥
流水をふさぐためにかけた竹のしがらみ。
かわず‐がっせん【蛙合戦】カハヅ‥
(→)「かわずいくさ」に同じ。〈[季]春〉
⇒かわず【蛙】
かわ‐すじ【川筋】カハスヂ
①川水の流れる道筋。〈日葡辞書〉
②川の流れに沿った一帯の地。
かわ‐すずみ【川涼み】カハ‥
盛夏の頃、河原に設けた桟敷や川舟で納涼すること。
かわ‐すそ【川裾】カハ‥
川水の、海へ流れ出る所。川尻。
かわず‐とび【蛙飛び】カハヅ‥
一人が上体を屈め頭を垂れ、他の一人が後方または側面から駆けて来て、かがんでいる者の肩または背に手を突き、両脚を開いて飛び越える遊戯。うまとび。
⇒かわず【蛙】
かわず‐にょうぼう【蛙女房】カハヅ‥バウ
(目が上(妻めが上)の意)夫より年上の妻。
⇒かわず【蛙】
かわず‐の‐めかりどき【蛙の目借時】カハヅ‥
(→)「かえるのめかりどき」に同じ。
⇒かわず【蛙】
かわせ【為替】カハセ
①とりかわすこと。ひきかえ。交換。浄瑠璃、百日曾我「その契約に虎御前を助け候へば、お礼は―に仕る」
②〔経〕
㋐遠隔の地にある者が、貸借の決済に際し、正金を送付する労費・不便・危険などを免れるため、手形・小切手・証書によって送金を処理する方法。鎌倉・室町時代にはカワシといい、手形による替銭かえせん、米を用いる替米かえまい・かわしまいがあった。江戸時代に大いに発達。現今は送金為替・取立為替、また内国為替・外国為替の種類がある。
㋑為替手形・約束手形・小切手の総称。
㋒為替手形の売買・割引その他為替に関する事務。
⇒かわせ‐あんてい‐しきん【為替安定資金】
⇒かわせ‐かた【為替方】
⇒かわせ‐かんぜい【為替関税】
⇒かわせ‐かんり【為替管理】
⇒かわせ‐かんり‐ほう【為替管理法】
⇒かわせ‐ぎん【為替銀】
⇒かわせ‐ぎんこう【為替銀行】
⇒かわせ‐けいやく【為替契約】
⇒かわせ‐さいてい【為替裁定】
⇒かわせ‐さえき【為替差益】
⇒かわせ‐しきん【為替資金】
⇒かわせ‐しじょう【為替市場】
⇒かわせ‐じゆうか【為替自由化】
⇒かわせ‐じり【為替尻】
⇒かわせ‐せいさん‐きょうてい【為替清算協定】
⇒かわせ‐そうば【為替相場】
⇒かわせ‐ダンピング【為替ダンピング】
⇒かわせ‐ディーラー【為替ディーラー】
⇒かわせ‐てがた【為替手形】
⇒かわせ‐とりくみさき【為替取組先】
⇒かわせ‐とりひき【為替取引】
⇒かわせ‐なかがいにん【為替仲買人】
⇒かわせ‐の‐カバー【為替のカバー】
⇒かわせ‐ブローカー【為替ブローカー】
⇒かわせ‐へいか【為替平価】
⇒かわせ‐へいこう‐かんじょう【為替平衡勘定】
⇒かわせ‐へいこう‐しきん【為替平衡資金】
⇒かわせ‐へいこう‐そうさ【為替平衡操作】
⇒かわせ‐ポジション【為替ポジション】
⇒かわせ‐マリー【為替マリー】
⇒かわせ‐よやく【為替予約】
⇒かわせ‐リスク【為替リスク】
⇒かわせ‐りょう【為替料】
⇒かわせ‐レート【為替レート】
かわ‐せ【川瀬】カハ‥
川の中の底が浅い所。万葉集14「利根川の―も知らず直ただ渡り」
かわせ‐あんてい‐しきん【為替安定資金】カハセ‥
(→)為替平衡資金に同じ。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せがき【川施餓鬼】カハ‥
溺死者などのために川辺または船中で行う施餓鬼。〈[季]秋〉
かわせ‐かた【為替方】カハセ‥
明治初年、国庫の金銭収納・支払・逓送の事務をつかさどった機関。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんぜい【為替関税】カハセクワン‥
為替安によって激増する低価輸入品に対し、輸入国が正規の関税以外に課する付加関税。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんり【為替管理】カハセクワン‥
資本の逃避や為替相場の急変を防止するため、政府が自国通貨の外国通貨への交換を規制すること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんり‐ほう【為替管理法】カハセクワン‥ハフ
「(→)外国為替及び外国貿易法」の略称。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せき【川堰】カハ‥
川水をせきとめること。また、そのもの。
かわせ‐ぎん【為替銀】カハセ‥
江戸時代、為替取組のため支払人または引受人の支払う金銭。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ぎんこう【為替銀行】カハセ‥カウ
外国為替銀行の略称。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐けいやく【為替契約】カハセ‥
一定の時期に一定の場所で、一定の金額を手形所持人に自ら支払うか、または第三者に支払わせる契約。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐さいてい【為替裁定】カハセ‥
世界各地の為替相場の差を利用して利鞘を得ること。為替裁定取引。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐さえき【為替差益】カハセ‥
外国為替相場の変動により、保有の外貨建債権・債務を自国通貨に換算した場合に生ずる利益。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐しきん【為替資金】カハセ‥
(→)外国為替資金に同じ。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐しじょう【為替市場】カハセ‥ヂヤウ
外国為替市場の略称。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐じゆうか【為替自由化】カハセ‥イウクワ
為替管理を行わず、自国通貨と外国通貨の自由な交換を認めること。→IMF8条国。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐じり【為替尻】カハセ‥
銀行で、為替取引上生ずる債権・債務の残高。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐せいさん‐きょうてい【為替清算協定】カハセ‥ケフ‥
貿易などによる国際収支を決済するのに、為替によらず、帳簿上の振替をもってする協定。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せせり【川せせり】カハ‥
(→)川狩かわがり1に同じ。
かわせ‐そうば【為替相場】カハセサウ‥
自国通貨と外国通貨との交換比率。例えば、1米ドルにつき100円というように表す。為替レート。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ダンピング【為替ダンピング】カハセ‥
ダンピングの一種で、輸出を増加させるため、自国通貨の外国為替相場を下落させること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ディーラー【為替ディーラー】カハセ‥
(exchange dealer)外国為替市場において、銀行間取引を行う者。自己勘定において為替取引を行うので、為替差益が収入となる。トレーダー。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐てがた【為替手形】カハセ‥
振出人すなわち発行者が、第三者すなわち支払人に宛てて、一定の金額を受取人またはその指図人に支払うべきことを委託する形式の手形。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐とりくみさき【為替取組先】カハセ‥
為替に関する取引の相手方。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐とりひき【為替取引】カハセ‥
①銀行が顧客の依頼に応じて為替の取組をすること。
②銀行間で為替の売買をすること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐なかがいにん【為替仲買人】カハセ‥ガヒ‥
銀行間の為替手形の売買・割引・取立などの周旋・媒介を営業とするもの。為替仲立人。ビル‐ブローカー。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐の‐カバー【為替のカバー】カハセ‥
為替相場の変動による危険を避けるために、現物取引に伴って先渡し取引・先物取引・オプション取引を行い保険的機能を持たせること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ブローカー【為替ブローカー】カハセ‥
(exchange broker)外国為替市場において、銀行間取引を仲介する業者。仲介手数料を収入とする。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいか【為替平価】カハセ‥
自国通貨と外国通貨との基準となる交換比率。変動相場制のもとでは存在しない。→為替相場。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐かんじょう【為替平衡勘定】カハセ‥カウ‥ヂヤウ
為替平衡操作の資金として外国為替資金特別会計のうちに設ける勘定。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐しきん【為替平衡資金】カハセ‥カウ‥
為替平衡勘定の資金。1932年イギリスに始まる。為替安定資金。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐そうさ【為替平衡操作】カハセ‥カウサウ‥
外国為替相場の安定を図るため、政府・中央銀行が適宜市場に介入して外貨の売買を行うこと。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ポジション【為替ポジション】カハセ‥
(exchange position)外貨建ての債権と債務の保有残高。為替持高。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐マリー【為替マリー】カハセ‥
(exchange marry)為替の売りと買いとを結びつけ、両方を相殺すること。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せみ【川蝉・翡翠】カハ‥
ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。スズメより大形で、尾は短く、嘴くちばしは鋭くて長大。体の上面は暗緑青色、背・腰は美しい空色で、「空飛ぶ宝石」とも称される。水中の小魚やザリガニなどをとる。巣は崖に横穴を掘ってつくる。ヨーロッパ・アジアに分布。なお、カワセミ科は世界に約90種。ヒスイ。ショウビン。ソニドリ。〈[季]夏〉。〈天正十八年刊本節用集〉
かわせみ
カワセミ
提供:OPO
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
かわせ‐よやく【為替予約】カハセ‥
先物為替の売買に関する契約。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐リスク【為替リスク】カハセ‥
(exchange risk)為替相場の変動によって為替差損を被る危険。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐りょう【為替料】カハセレウ
郵便局や銀行で為替の振出しを依頼する者の納める料金。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐レート【為替レート】カハセ‥
(exchange rates)為替相場。
⇒かわせ【為替】
かわ‐ぞい【川沿い】カハゾヒ
(カワソイとも)川に沿った所。かわべ。
⇒かわぞい‐やなぎ【川沿い柳】
かわぞい‐やなぎ【川沿い柳】カハゾヒ‥
川に沿って立つ柳。顕宗紀「―水ゆけば靡き起き立ち」
⇒かわ‐ぞい【川沿い】
かわ‐そう【革装】カハサウ
皮革を主な材料とした本の装丁。
かわ‐ぞうり【皮草履】カハザウ‥
①竹の皮でつくった草履。
②なめし革でつくった草履。
かわ‐ぞこ【川底】カハ‥
川のそこ。河底。せんてい。
かわだ【川田】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわだ‐じゅん【川田順】
かわ‐たけ【川竹・河竹】カハ‥
①川辺に生える竹。
②清涼殿東庭の御溝水みかわみずの傍に植えた竹。徒然草「御溝に近きは―」→清涼殿(図)。
③メダケの古名。
④マダケの異称。
⑤遊女の身の上。
⇒かわたけ‐の【川竹の】
⇒川竹の流れの身
かわたけ【河竹】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわたけ‐しげとし【河竹繁俊】
⇒かわたけ‐しんしち【河竹新七】
⇒かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿弥】
かわ‐たけ【革茸・茅蕈】カハ‥
コウタケの別称。古今和歌集物名「―。さよふけてなかばたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山風」
かわたけ‐しげとし【河竹繁俊】カハ‥
演劇研究家。旧姓、市村。長野県生れ。黙阿弥の養子。早稲田大学教授。演劇博物館館長。著「歌舞伎史の研究」「日本演劇全史」など。(1889〜1967)
⇒かわたけ【河竹】
かわたけ‐しんしち【河竹新七】カハ‥
歌舞伎脚本作者。
①(初世)江戸の人。作「垣衣恋写絵しのぶぐさこいのうつしえ」など。(1747〜1795)
②(2世)河竹黙阿弥の前称。
③(3世)黙阿弥の高弟、竹柴金作の後称。江戸の人。作「籠釣瓶花街酔醒かごつるべさとのえいざめ」「江戸育御祭佐七えどそだちおまつりさしち」など。(1842〜1901)
→文献資料[籠釣瓶花街酔醒]
⇒かわたけ【河竹】
かわたけ‐の【川竹の】カハ‥
〔枕〕
「ながる」「ながす」「よ(世)」にかかる。
⇒かわ‐たけ【川竹・河竹】
⇒かわぐち【川口】
かわ‐ぐつ【皮靴・革靴】カハ‥
皮革で造った靴。
かわ‐くま【川隈】カハ‥
川の折れ曲がって流れる所。河流のいりくんだ所。かわわ。万葉集1「―の八十阿やそくま落ちず」
⇒かわくま‐つづら【川隈葛】
かわくま‐つづら【川隈葛】カハ‥
〔植〕
①ニシキギの異称。本草和名「衛矛、和名加波久末都々良」
②マユミの異称。
⇒かわ‐くま【川隈】
かわ‐ぐも【川蜘蛛】カハ‥
アメンボの異称。〈[季]夏〉。物類称呼「水黽、てふま、…武州にて―」
かわ‐げら【襀翅】
カワゲラ目カワゲラ科および近縁の数科の昆虫の総称。不完全変態。幼虫は流水中に生活し、総状の気管鰓で呼吸する。成虫は2対の翅をもち、灯火に飛来。幼虫は淡水魚の餌となるほか、信州では「ざざ虫」と称してトビケラの幼虫と共に佃煮にする。また、その1種であるカワゲラは、体長14〜18ミリメートル。6〜7月ごろ羽化し、各地の渓流にすむ。
かわげら
カワゲラ
撮影:海野和男
カワゲラ(幼虫)
撮影:海野和男
かわ‐ご【皮籠・革籠】カハ‥
周りに皮を張ったかご。後には紙を張ったもの、竹を編んだものもいう。行李こうり・葛籠つづらの類。狭衣物語1「―やうのもの開けさせて」
⇒かわご‐うま【皮籠馬】
かわ‐ごい【革鯉】カハゴヒ
ドイツ産のコイの一変種。鱗の大部分を欠く。
かわご‐うま【皮籠馬】カハ‥
皮籠の類を運ぶ馬。今昔物語集16「旅籠馬はたごうま―などもてきたりぬ」
⇒かわ‐ご【皮籠・革籠】
かわごえ【川越】カハ‥
埼玉県中部の市。酒井・松平氏らの城下町として繁栄し、小江戸と呼ばれる。交通の要地。産業は食品・家具・機械工業など。東京の衛星都市。人口33万4千。
川越
撮影:関戸 勇
川越 時の鐘
撮影:関戸 勇
⇒かわごえ‐いも【川越芋】
⇒かわごえ‐じょう【川越城・河越城】
⇒かわごえ‐ななこ【川越斜子】
⇒かわごえ‐ひら【川越平】
かわごえ‐いも【川越芋】カハ‥
川越地方に産するサツマイモ。品質佳良。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐じょう【川越城・河越城】カハ‥ジヤウ
武蔵国入間郡にあった城。川越市郭町に城址がある。太田道真・道灌親子の築造という。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐ななこ【川越斜子】カハ‥
川越地方産の斜子絹織物。
⇒かわごえ【川越】
かわごえ‐ひら【川越平】カハ‥
川越地方産の絹織りの袴はかま地。
⇒かわごえ【川越】
かわごけ‐そう【川苔草】カハ‥サウ
カワゴケソウ科の多年草。根は扁平なコケ状で、濃緑色。長さ約5ミリメートルの針葉を束生。秋に淡紅色の微小な花がつく。南九州の深山の急流の岩上に生ずる。きわめて稀産。
かわ‐ござ【川御座】カハ‥
川御座船の略。浄瑠璃、女殺油地獄「早天から―で参り居つた」
⇒かわござ‐ぶね【川御座船】
かわ‐こざね【革小札】カハ‥
撓革いためがわで造った甲冑の小札。
かわござ‐ぶね【川御座船】カハ‥
河川用の屋形船。かわござ。
⇒かわ‐ござ【川御座】
かわ‐ごし【川越し】カハ‥
①川を徒歩で渡ること。
②江戸時代、特定の大河に橋や渡船を設けず、川越し銭を取って、人の肩や輦台れんだいにのせて渡らせたこと。
③「川越し人足」の略。
④川を隔てること。対岸。
⇒かわごし‐にんそく【川越し人足】
かわごし‐にんそく【川越し人足】カハ‥
大井川などで、川越しを職業とした人足。
⇒かわ‐ごし【川越し】
かわ‐ごり【川垢離】カハ‥
川でする垢離。
かわ‐ごろも【皮衣・裘】カハ‥
①毛皮で作った防寒用の衣。かわぎぬ。けごろも。〈[季]冬〉。万葉集9「とこしへに夏冬行けや―扇放たず山に住む人」
②(悉多達多しったるたすなわち釈尊が入山の時、鹿皮の衣を着た故事に基づく)僧の異称。
かわ‐ざいく【皮細工・革細工】カハ‥
皮革を材料とする細工。また、その細工物。
かわ‐ざかな【川魚】カハ‥
川にいる魚。川で捕れる魚。かわうお。
かわさき【川崎】カハ‥
神奈川県北東部の市。政令指定都市の一つ。北は六郷川(多摩川)を隔てて東京都に、南西は横浜市に隣接。海岸に近い地区は京浜工業地帯の一部、内陸地区は住宅地。昔は東海道の宿駅。人口132万7千。
⇒かわさき‐だいし【川崎大師】
かわさき【川崎】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわさき‐きゅうえん【川崎九淵】
⇒かわさき‐びょう【川崎病】
かわさき‐おんど【川崎音頭】カハ‥
(伊勢古市ふるいちの近傍、川崎の地名に由来)(→)伊勢音頭に同じ。
かわさき‐きゅうえん【川崎九淵】カハ‥キウヱン
能楽師。大鼓おおつづみ方葛野かどの流。本名、利吉。松山生れ。若くして上京、津村又喜に師事し名手となる。(1874〜1961)
川崎九淵
撮影:田沼武能
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐だいし【川崎大師】カハ‥
川崎市大師町にある真言宗の寺。平間寺へいけんじと称し、大治(1126〜1131)年間創建。徳川家光の再興。厄除やくよけ大師として有名。
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐びょう【川崎病】カハ‥ビヤウ
川崎富作が1967年に発見した幼児の急性発疹性疾患。発熱、発疹、口腔粘膜の糜爛びらん、頸部リンパ節腫脹などを呈し、しばしば冠動脈の血栓性動脈炎を合併する。急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群。原因不明。
⇒かわさき【川崎】
かわさき‐ぶね【川崎船】カハ‥
江戸時代以降、北陸・東北地方で沖合漁業や小廻船に使用された比較的大形の和船。古くは東北地方から北海道への出漁に使われた。蟹工船は動力化した川崎船を6〜10隻搭載し、漁場で蟹漁業に使用した。
かわ‐ざらえ【川浚え】カハザラヘ
川底にたまった土や汚物をさらえ取ること。→浚渫しゅんせつ。
⇒かわざらえ‐みょうがきん【川浚え冥加金】
かわざらえ‐みょうがきん【川浚え冥加金】カハザラヘミヤウ‥
江戸時代、大坂の諸河川・堀川の川ざらえの費用として大坂三郷に課した税金。
⇒かわ‐ざらえ【川浚え】
かわ‐ざんよう【皮算用】カハ‥
(「捕らぬ狸の皮算用」から)物事がまだ実現していないのに、実現したらと仮定してあれこれ計算をたてること。
かわ‐し【為替】カハ‥
⇒かわせ。
⇒かわし‐ぎん【為替銀】
⇒かわし‐まい【替米】
かわ‐じ【川路】カハヂ
川の流れる路。川筋。万葉集14「上毛野かみつけのをどのたどりが―にも」
かわじ【川路】カハヂ
姓氏の一つ。
⇒かわじ‐としあきら【川路聖謨】
⇒かわじ‐としよし【川路利良】
がわし・いガハシイ
〔接尾〕[文]がは・し(シク)
名詞や動詞の連用形などに付いて形容詞をつくる。そういう風である。…らしい。…の嫌いがある。がましい。源氏物語夕顔「らう―・しき大路に立ちおはしまして」。「みだり―・い」
かわじ‐おんせん【川治温泉】カハヂヲン‥
栃木県日光市にある温泉。泉質は単純温泉。江戸中期に発見され、露天風呂が有名。
川治温泉
撮影:関戸 勇
川治温泉 露天風呂
撮影:関戸 勇
かわ‐しき【川敷】カハ‥
増水のとき河水が流れ浸す敷地。
かわし‐ぎん【為替銀】カハ‥
⇒かわせぎん。日本永代蔵1「―につまりて難義」
⇒かわ‐し【為替】
かわじ‐としあきら【川路聖謨】カハヂ‥
江戸末期の旗本。豊後の人。佐渡奉行・勘定奉行・外国奉行などを歴任。ロシア使節プチャーチンと折衝し、日露和親条約を結ぶ。江戸開城約定の翌日、ピストル自殺。著「長崎日記」「下田日記」など。(1801〜1868)
⇒かわじ【川路】
かわじ‐としよし【川路利良】カハヂ‥
明治初年の官僚。薩摩藩士。警察制度の創始者。大警視となり、大久保利通の腹心として明治政府の維持に努める。西南戦争には警察官の部隊を率いて活動。(1834〜1879)
⇒かわじ【川路】
かわ‐しま【川島】カハ‥
川の中にある島。
かわしま【川島】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】
⇒かわしま‐たけよし【川島武宜】
かわし‐まい【替米】カハ‥
「為替かわせ2㋐」参照。
⇒かわ‐し【為替】
かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】カハ‥ヱ
(2代)織物工芸家。京都の呉服悉皆しっかい業者の子。1886年渡欧してゴブラン織を研究し、綴織つづれおりの技を発達させ、また、縮緬ちりめんなどの織法を改良した。帝室技芸員。(1853〜1910)
⇒かわしま【川島】
かわしま‐たけよし【川島武宜】カハ‥
法学者。岐阜県生れ。東大卒、同教授。民法の解釈学、法社会学の体系化に業績を残す。著「所有権法の理論」「科学としての法律学」「日本社会の家族的構成」など。(1909〜1992)
川島武宜
提供:岩波書店
⇒かわしま【川島】
かわしま‐の‐おうじ【川島皇子】カハ‥ワウ‥
天智天皇の皇子。681年忍壁おさかべ皇子らと「帝紀及び上古の諸事」を撰した。懐風藻にその詩1首を収める。(657〜691)
かわ‐しも【川下】カハ‥
川水の流れ下る方。下流。↔川上かわかみ。
⇒かわしも‐さんぎょう【川下産業】
かわしも‐さんぎょう【川下産業】カハ‥ゲフ
(製品の流れを川にたとえていう)製造・加工などを行う産業。
⇒かわ‐しも【川下】
かわ‐ジャン【革ジャン】カハ‥
革製のジャンパーの俗称。
かわ‐じゅう【側中】カハヂユウ
博打ばくち場の金。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「―を引つさらつて来るかすりとり」
かわしょう【河庄】カハシヤウ
(大坂曾根崎新地の茶屋の屋号。河内屋庄兵衛の略)浄瑠璃「心中天の網島」上の巻、また、近松半二ほか改作の「心中紙屋治兵衛」新地茶屋の段の通称。歌舞伎でも上演。
かわ‐じょうき【川蒸気】カハ‥
川を運航する蒸気船。川蒸気船。島崎藤村、家「―や荷舟は相変らず隅田川を往復しつゝあつた」
かわ‐しょうよう【川逍遥】カハセウエウ
①川辺をぶらぶらあるくこと。古今和歌集秋「賀茂の河原に―しける」
②川遊び。謡曲、江口「江口の君の―の月の夜船を御覧ぜよ」
かわ‐じり【川尻】カハ‥
①川しも。
②川ぐち。土佐日記「なにはにつきて、―にいる」
かわ‐しんじゅがい【川真珠貝】カハ‥ガヒ
カワシンジュガイ科の淡水産二枚貝。殻は長卵形で長さ12センチメートル。殻表は黒く、内面は真珠光沢がある。稀に真珠をもつのでこの名がある。山間の清流の礫の間に殻の後半を斜めに立てる。成長が遅く、100年以上生きるといわれる。北海道と本州の日本海側に分布。カワガイ。タチガイ。
かわ‐す【川洲】カハ‥
川の中にできた洲。
かわ・す【交わす】カハス
〔他五〕
①互いにやったりとったりする。代わる代わる物事をする。源氏物語胡蝶「かの親王よりほかにまた言の葉を―・すべき人こそ世に覚えね」。「挨拶を―・す」「握手を―・す」「杯を―・す」
②互いに入れちがえにする。源氏物語桐壺「羽をならべ枝を―・さむ」。「情を―・す」
③変える。移す。万葉集17「月たたば時も―・さずなでしこが花の盛りにあひ見しめとそ」
④(動詞の連用形に付いて)互いに…しあう意を表す。「言い―・す」「目を見―・す」
かわ・す【躱す】カハス
〔他五〕
(「交わす」と同源)身をひるがえして避ける。「体たいを―・す」「追撃を―・す」
かわず【蛙】カハヅ
①カジカガエル。万葉集10「―鳴くなり秋といはむとや」
②(平安初期頃から混同して)カエルのこと。〈[季]春〉。「古池や―とびこむ水の音」(芭蕉)
⇒かわず‐いくさ【蛙軍】
⇒かわず‐がっせん【蛙合戦】
⇒かわず‐とび【蛙飛び】
⇒かわず‐にょうぼう【蛙女房】
⇒かわず‐の‐めかりどき【蛙の目借時】
かわず‐いくさ【蛙軍】カハヅ‥
多くの蛙かえるが春の産卵期に水辺に群集して雌雄が抱接する現象のこと。錯雑混乱をきわめるので、昔は蛙の戦闘と信じられた。蛙合戦。かえるいくさ。
⇒かわず【蛙】
かわ‐すがき【川簀】カハ‥
流水をふさぐためにかけた竹のしがらみ。
かわず‐がっせん【蛙合戦】カハヅ‥
(→)「かわずいくさ」に同じ。〈[季]春〉
⇒かわず【蛙】
かわ‐すじ【川筋】カハスヂ
①川水の流れる道筋。〈日葡辞書〉
②川の流れに沿った一帯の地。
かわ‐すずみ【川涼み】カハ‥
盛夏の頃、河原に設けた桟敷や川舟で納涼すること。
かわ‐すそ【川裾】カハ‥
川水の、海へ流れ出る所。川尻。
かわず‐とび【蛙飛び】カハヅ‥
一人が上体を屈め頭を垂れ、他の一人が後方または側面から駆けて来て、かがんでいる者の肩または背に手を突き、両脚を開いて飛び越える遊戯。うまとび。
⇒かわず【蛙】
かわず‐にょうぼう【蛙女房】カハヅ‥バウ
(目が上(妻めが上)の意)夫より年上の妻。
⇒かわず【蛙】
かわず‐の‐めかりどき【蛙の目借時】カハヅ‥
(→)「かえるのめかりどき」に同じ。
⇒かわず【蛙】
かわせ【為替】カハセ
①とりかわすこと。ひきかえ。交換。浄瑠璃、百日曾我「その契約に虎御前を助け候へば、お礼は―に仕る」
②〔経〕
㋐遠隔の地にある者が、貸借の決済に際し、正金を送付する労費・不便・危険などを免れるため、手形・小切手・証書によって送金を処理する方法。鎌倉・室町時代にはカワシといい、手形による替銭かえせん、米を用いる替米かえまい・かわしまいがあった。江戸時代に大いに発達。現今は送金為替・取立為替、また内国為替・外国為替の種類がある。
㋑為替手形・約束手形・小切手の総称。
㋒為替手形の売買・割引その他為替に関する事務。
⇒かわせ‐あんてい‐しきん【為替安定資金】
⇒かわせ‐かた【為替方】
⇒かわせ‐かんぜい【為替関税】
⇒かわせ‐かんり【為替管理】
⇒かわせ‐かんり‐ほう【為替管理法】
⇒かわせ‐ぎん【為替銀】
⇒かわせ‐ぎんこう【為替銀行】
⇒かわせ‐けいやく【為替契約】
⇒かわせ‐さいてい【為替裁定】
⇒かわせ‐さえき【為替差益】
⇒かわせ‐しきん【為替資金】
⇒かわせ‐しじょう【為替市場】
⇒かわせ‐じゆうか【為替自由化】
⇒かわせ‐じり【為替尻】
⇒かわせ‐せいさん‐きょうてい【為替清算協定】
⇒かわせ‐そうば【為替相場】
⇒かわせ‐ダンピング【為替ダンピング】
⇒かわせ‐ディーラー【為替ディーラー】
⇒かわせ‐てがた【為替手形】
⇒かわせ‐とりくみさき【為替取組先】
⇒かわせ‐とりひき【為替取引】
⇒かわせ‐なかがいにん【為替仲買人】
⇒かわせ‐の‐カバー【為替のカバー】
⇒かわせ‐ブローカー【為替ブローカー】
⇒かわせ‐へいか【為替平価】
⇒かわせ‐へいこう‐かんじょう【為替平衡勘定】
⇒かわせ‐へいこう‐しきん【為替平衡資金】
⇒かわせ‐へいこう‐そうさ【為替平衡操作】
⇒かわせ‐ポジション【為替ポジション】
⇒かわせ‐マリー【為替マリー】
⇒かわせ‐よやく【為替予約】
⇒かわせ‐リスク【為替リスク】
⇒かわせ‐りょう【為替料】
⇒かわせ‐レート【為替レート】
かわ‐せ【川瀬】カハ‥
川の中の底が浅い所。万葉集14「利根川の―も知らず直ただ渡り」
かわせ‐あんてい‐しきん【為替安定資金】カハセ‥
(→)為替平衡資金に同じ。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せがき【川施餓鬼】カハ‥
溺死者などのために川辺または船中で行う施餓鬼。〈[季]秋〉
かわせ‐かた【為替方】カハセ‥
明治初年、国庫の金銭収納・支払・逓送の事務をつかさどった機関。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんぜい【為替関税】カハセクワン‥
為替安によって激増する低価輸入品に対し、輸入国が正規の関税以外に課する付加関税。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんり【為替管理】カハセクワン‥
資本の逃避や為替相場の急変を防止するため、政府が自国通貨の外国通貨への交換を規制すること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐かんり‐ほう【為替管理法】カハセクワン‥ハフ
「(→)外国為替及び外国貿易法」の略称。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せき【川堰】カハ‥
川水をせきとめること。また、そのもの。
かわせ‐ぎん【為替銀】カハセ‥
江戸時代、為替取組のため支払人または引受人の支払う金銭。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ぎんこう【為替銀行】カハセ‥カウ
外国為替銀行の略称。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐けいやく【為替契約】カハセ‥
一定の時期に一定の場所で、一定の金額を手形所持人に自ら支払うか、または第三者に支払わせる契約。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐さいてい【為替裁定】カハセ‥
世界各地の為替相場の差を利用して利鞘を得ること。為替裁定取引。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐さえき【為替差益】カハセ‥
外国為替相場の変動により、保有の外貨建債権・債務を自国通貨に換算した場合に生ずる利益。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐しきん【為替資金】カハセ‥
(→)外国為替資金に同じ。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐しじょう【為替市場】カハセ‥ヂヤウ
外国為替市場の略称。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐じゆうか【為替自由化】カハセ‥イウクワ
為替管理を行わず、自国通貨と外国通貨の自由な交換を認めること。→IMF8条国。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐じり【為替尻】カハセ‥
銀行で、為替取引上生ずる債権・債務の残高。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐せいさん‐きょうてい【為替清算協定】カハセ‥ケフ‥
貿易などによる国際収支を決済するのに、為替によらず、帳簿上の振替をもってする協定。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せせり【川せせり】カハ‥
(→)川狩かわがり1に同じ。
かわせ‐そうば【為替相場】カハセサウ‥
自国通貨と外国通貨との交換比率。例えば、1米ドルにつき100円というように表す。為替レート。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ダンピング【為替ダンピング】カハセ‥
ダンピングの一種で、輸出を増加させるため、自国通貨の外国為替相場を下落させること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ディーラー【為替ディーラー】カハセ‥
(exchange dealer)外国為替市場において、銀行間取引を行う者。自己勘定において為替取引を行うので、為替差益が収入となる。トレーダー。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐てがた【為替手形】カハセ‥
振出人すなわち発行者が、第三者すなわち支払人に宛てて、一定の金額を受取人またはその指図人に支払うべきことを委託する形式の手形。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐とりくみさき【為替取組先】カハセ‥
為替に関する取引の相手方。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐とりひき【為替取引】カハセ‥
①銀行が顧客の依頼に応じて為替の取組をすること。
②銀行間で為替の売買をすること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐なかがいにん【為替仲買人】カハセ‥ガヒ‥
銀行間の為替手形の売買・割引・取立などの周旋・媒介を営業とするもの。為替仲立人。ビル‐ブローカー。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐の‐カバー【為替のカバー】カハセ‥
為替相場の変動による危険を避けるために、現物取引に伴って先渡し取引・先物取引・オプション取引を行い保険的機能を持たせること。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ブローカー【為替ブローカー】カハセ‥
(exchange broker)外国為替市場において、銀行間取引を仲介する業者。仲介手数料を収入とする。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいか【為替平価】カハセ‥
自国通貨と外国通貨との基準となる交換比率。変動相場制のもとでは存在しない。→為替相場。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐かんじょう【為替平衡勘定】カハセ‥カウ‥ヂヤウ
為替平衡操作の資金として外国為替資金特別会計のうちに設ける勘定。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐しきん【為替平衡資金】カハセ‥カウ‥
為替平衡勘定の資金。1932年イギリスに始まる。為替安定資金。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐へいこう‐そうさ【為替平衡操作】カハセ‥カウサウ‥
外国為替相場の安定を図るため、政府・中央銀行が適宜市場に介入して外貨の売買を行うこと。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐ポジション【為替ポジション】カハセ‥
(exchange position)外貨建ての債権と債務の保有残高。為替持高。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐マリー【為替マリー】カハセ‥
(exchange marry)為替の売りと買いとを結びつけ、両方を相殺すること。
⇒かわせ【為替】
かわ‐せみ【川蝉・翡翠】カハ‥
ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。スズメより大形で、尾は短く、嘴くちばしは鋭くて長大。体の上面は暗緑青色、背・腰は美しい空色で、「空飛ぶ宝石」とも称される。水中の小魚やザリガニなどをとる。巣は崖に横穴を掘ってつくる。ヨーロッパ・アジアに分布。なお、カワセミ科は世界に約90種。ヒスイ。ショウビン。ソニドリ。〈[季]夏〉。〈天正十八年刊本節用集〉
かわせみ
カワセミ
提供:OPO
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
かわせ‐よやく【為替予約】カハセ‥
先物為替の売買に関する契約。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐リスク【為替リスク】カハセ‥
(exchange risk)為替相場の変動によって為替差損を被る危険。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐りょう【為替料】カハセレウ
郵便局や銀行で為替の振出しを依頼する者の納める料金。
⇒かわせ【為替】
かわせ‐レート【為替レート】カハセ‥
(exchange rates)為替相場。
⇒かわせ【為替】
かわ‐ぞい【川沿い】カハゾヒ
(カワソイとも)川に沿った所。かわべ。
⇒かわぞい‐やなぎ【川沿い柳】
かわぞい‐やなぎ【川沿い柳】カハゾヒ‥
川に沿って立つ柳。顕宗紀「―水ゆけば靡き起き立ち」
⇒かわ‐ぞい【川沿い】
かわ‐そう【革装】カハサウ
皮革を主な材料とした本の装丁。
かわ‐ぞうり【皮草履】カハザウ‥
①竹の皮でつくった草履。
②なめし革でつくった草履。
かわ‐ぞこ【川底】カハ‥
川のそこ。河底。せんてい。
かわだ【川田】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわだ‐じゅん【川田順】
かわ‐たけ【川竹・河竹】カハ‥
①川辺に生える竹。
②清涼殿東庭の御溝水みかわみずの傍に植えた竹。徒然草「御溝に近きは―」→清涼殿(図)。
③メダケの古名。
④マダケの異称。
⑤遊女の身の上。
⇒かわたけ‐の【川竹の】
⇒川竹の流れの身
かわたけ【河竹】カハ‥
姓氏の一つ。
⇒かわたけ‐しげとし【河竹繁俊】
⇒かわたけ‐しんしち【河竹新七】
⇒かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿弥】
かわ‐たけ【革茸・茅蕈】カハ‥
コウタケの別称。古今和歌集物名「―。さよふけてなかばたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山風」
かわたけ‐しげとし【河竹繁俊】カハ‥
演劇研究家。旧姓、市村。長野県生れ。黙阿弥の養子。早稲田大学教授。演劇博物館館長。著「歌舞伎史の研究」「日本演劇全史」など。(1889〜1967)
⇒かわたけ【河竹】
かわたけ‐しんしち【河竹新七】カハ‥
歌舞伎脚本作者。
①(初世)江戸の人。作「垣衣恋写絵しのぶぐさこいのうつしえ」など。(1747〜1795)
②(2世)河竹黙阿弥の前称。
③(3世)黙阿弥の高弟、竹柴金作の後称。江戸の人。作「籠釣瓶花街酔醒かごつるべさとのえいざめ」「江戸育御祭佐七えどそだちおまつりさしち」など。(1842〜1901)
→文献資料[籠釣瓶花街酔醒]
⇒かわたけ【河竹】
かわたけ‐の【川竹の】カハ‥
〔枕〕
「ながる」「ながす」「よ(世)」にかかる。
⇒かわ‐たけ【川竹・河竹】
広辞苑 ページ 4321 での【○川口で船を破る】単語。