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とく【特】🔗🔉

とく】 ことにぬきんでること。他と別であること。とりわけ。「―に言うことはない」

とく【得】🔗🔉

とく】 ①えること。手に入れること。徒然草「芸能・所作のみにあらず。大方のふるまひ・心づかひも、愚かにしてつつしめるは―の本なり」 ②身につけること。さとること。 ③もうけること。利益。また、有利なこと。落窪物語1「時の受領ずりようは世に―有る物といへば、只今そのほどなめれば、つかうまつらむ」。「―をする」「―な性分」→とく(徳)3 ⇒得を取ろうより名を取れ

とく【徳】🔗🔉

とく】 ①道をさとった立派な行為。善い行いをする性格。身についた品性。徒然草「人に本意なく思はせて我が心を慰まん事、―に背そむけり」。「―が高い」 ②人を感化する人格の力。めぐみ。神仏の加護。枕草子161「宰相の中将の―を見ること。その方に向ひて拝むべし」。源氏物語澪標「心のうちに神の御―をあはれにめでたしと思ふ」。 ③(「得」と通用)利益。もうけ。富。「有―人うとくじん⇒徳孤ならず必ず隣あり ⇒徳とする ⇒徳をもって怨みに報いる

と・く【着く】🔗🔉

と・く着く】 〔自四〕 (ツクの転)到着する。つく。古事記「伊知遅いちじ島、美島に―・き」

と・く【解く】🔗🔉

と・く解く】 [一]〔他五〕 結ばれたり、こり固まったり、閉ざされたり、不明であったりしたものを、ゆるめほぐした状態にする意。 ➊結びつけられているものを分けはなす。 ①結び目をほどく。天智紀「臣の子の八重の紐―・く一重だにいまだ―・かねば御子の紐―・く」。平家物語11「判官剰あまつさへ封をも―・かず」。「帯を―・く」 ②束ねてあるものをばらばらにする。万葉集16「か黒し髪を…挙げても巻き見―・き乱り童児わらわになし見」 ③縫ってあるものをほどく。万葉集12「橡つるばみの衣―・き洗ひ」 ④纏まとっていたものを脱ぐ。装っていたものをとりはずす。蜻蛉日記「御車のしやうぞく―・きて」。今昔物語集1「身の瓔珞ようらくを脱ときて」。「旅装を―・く」 ⑤(「梳く」とも書く)乱れもつれたものを分けはなして整える。髪をくしけずる。梳く。源氏物語手習「髪は尼君のみ梳けずり給ふを…ただ少し―・きくだして」 ⑥むすぼれた気持をさっぱりさせる。はらす。「愁いを―・く」「誤解を―・く」「緊張を―・く」 ⑦束縛などをとりのぞく。「統制を―・く」 ⑧警備などのために固めていた態勢をくずす。「警戒を―・く」「城の囲みを―・く」 ⑨魚や鳥獣などを刃物で切りひらく。また、解剖する。蘭学事始「獣畜を―・きて、視あはせしことも度々の事なりき」 ➋不明のものを明らかにする。 ①答を出す。徒然草「なぞなぞを作りて―・かれける所へ」。「方程式を―・く」「事件を―・く鍵」 ②説明する。解釈する。源氏物語賢木「六十巻といふふみよみ給ひ、覚束なき所々―・かせなどしておはしますを」 ➌職をやめさせる。免ずる。「任を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒とける(下一)

と・く【溶く・融く・熔く・鎔く】🔗🔉

と・く溶く・融く・熔く・鎔く】 (「解く」と同源) [一]〔他五〕 液体に他の物質をまぜて均一な液体をつくる。「アルコールを水に―・く」「卵を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒とける(下一) ◇「熔」「鎔」は、金属を液状にする場合に使う。

と・く【説く】🔗🔉

と・く説く】 (「解く」と同源)〔他五〕 相手を納得させるために、物事の道理・筋道をわかりやすく述べる意。 ①道理をいいさとす。源氏物語「仏のいとうるはしき心にて、―・きおき給へる御法も」。「じゅんじゅんと―・く」 ②解説する。説明する。源氏物語橋姫「年頃学び知り給へる事どもの深き心を―・き聞かせ奉り」。「語義を―・く」

とく【疾く】🔗🔉

とく疾く】 (形容詞「疾し」の連用形) ①はやく。すみやかに。急に。「―行け」 ②すでに。もう。とっく。「―御存知」

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