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広辞苑の検索結果 (50)
とく【特】🔗⭐🔉
とく【特】
ことにぬきんでること。他と別であること。とりわけ。「―に言うことはない」
とく【得】🔗⭐🔉
とく【得】
①えること。手に入れること。徒然草「芸能・所作のみにあらず。大方のふるまひ・心づかひも、愚かにしてつつしめるは―の本なり」
②身につけること。さとること。
③もうけること。利益。また、有利なこと。落窪物語1「時の受領ずりようは世に―有る物といへば、只今そのほどなめれば、つかうまつらむ」。「―をする」「―な性分」→とく(徳)3
⇒得を取ろうより名を取れ
とく【徳】🔗⭐🔉
とく【徳】
①道をさとった立派な行為。善い行いをする性格。身についた品性。徒然草「人に本意なく思はせて我が心を慰まん事、―に背そむけり」。「―が高い」
②人を感化する人格の力。めぐみ。神仏の加護。枕草子161「宰相の中将の―を見ること。その方に向ひて拝むべし」。源氏物語澪標「心のうちに神の御―をあはれにめでたしと思ふ」。
③(「得」と通用)利益。もうけ。富。「有―人うとくじん」
⇒徳孤ならず必ず隣あり
⇒徳とする
⇒徳をもって怨みに報いる
と・く【着く】🔗⭐🔉
と・く【着く】
〔自四〕
(ツクの転)到着する。つく。古事記中「伊知遅いちじ島、美島に―・き」
と・く【解く】🔗⭐🔉
と・く【解く】
[一]〔他五〕
結ばれたり、こり固まったり、閉ざされたり、不明であったりしたものを、ゆるめほぐした状態にする意。
➊結びつけられているものを分けはなす。
①結び目をほどく。天智紀「臣の子の八重の紐―・く一重だにいまだ―・かねば御子の紐―・く」。平家物語11「判官剰あまつさへ封をも―・かず」。「帯を―・く」
②束ねてあるものをばらばらにする。万葉集16「か黒し髪を…挙げても巻き見―・き乱り童児わらわになし見」
③縫ってあるものをほどく。万葉集12「橡つるばみの衣―・き洗ひ」
④纏まとっていたものを脱ぐ。装っていたものをとりはずす。蜻蛉日記中「御車のしやうぞく―・きて」。今昔物語集1「身の瓔珞ようらくを脱ときて」。「旅装を―・く」
⑤(「梳く」とも書く)乱れもつれたものを分けはなして整える。髪をくしけずる。梳すく。源氏物語手習「髪は尼君のみ梳けずり給ふを…ただ少し―・きくだして」
⑥むすぼれた気持をさっぱりさせる。はらす。「愁いを―・く」「誤解を―・く」「緊張を―・く」
⑦束縛などをとりのぞく。「統制を―・く」
⑧警備などのために固めていた態勢をくずす。「警戒を―・く」「城の囲みを―・く」
⑨魚や鳥獣などを刃物で切りひらく。また、解剖する。蘭学事始「獣畜を―・きて、視あはせしことも度々の事なりき」
➋不明のものを明らかにする。
①答を出す。徒然草「なぞなぞを作りて―・かれける所へ」。「方程式を―・く」「事件を―・く鍵」
②説明する。解釈する。源氏物語賢木「六十巻といふふみよみ給ひ、覚束なき所々―・かせなどしておはしますを」
➌職をやめさせる。免ずる。「任を―・く」
[二]〔自下二〕
⇒とける(下一)
と・く【溶く・融く・熔く・鎔く】🔗⭐🔉
と・く【溶く・融く・熔く・鎔く】
(「解く」と同源)
[一]〔他五〕
液体に他の物質をまぜて均一な液体をつくる。「アルコールを水に―・く」「卵を―・く」
[二]〔自下二〕
⇒とける(下一)
◇「熔」「鎔」は、金属を液状にする場合に使う。
と・く【説く】🔗⭐🔉
と・く【説く】
(「解く」と同源)〔他五〕
相手を納得させるために、物事の道理・筋道をわかりやすく述べる意。
①道理をいいさとす。源氏物語蛍「仏のいとうるはしき心にて、―・きおき給へる御法も」。「じゅんじゅんと―・く」
②解説する。説明する。源氏物語橋姫「年頃学び知り給へる事どもの深き心を―・き聞かせ奉り」。「語義を―・く」
とく【疾く】🔗⭐🔉
とく【疾く】
(形容詞「疾し」の連用形)
①はやく。すみやかに。急に。「―行け」
②すでに。もう。とっく。「―御存知」
とく‐い【特異】🔗⭐🔉
とく‐い【得意】🔗⭐🔉
とく‐い【得意】
①志をえて満足していること。望みどおりになって満足すること。「―の絶頂」↔失意。
②誇りたかぶること。また、誇らしげなさま。「―になって自慢する」
③最も熟練していること。最もすぐれていること。えて。「―の種目」「―の芸」
④親しい友。親友。源氏物語明石「入道はかの国の―にて、年頃あひ語らひ侍りつれど」
⑤ひいきにしてくれること。また、その人。枕草子87「御―ななり。さらによも語らひとらじ」
⑥(→)得意先に同じ。好色一代男2「元来もとより商ひの―殊更にあしらひ」。「御―様」
⇒とくい‐がお【得意顔】
⇒とくい‐げ【得意気】
⇒とくい‐さき【得意先】
⇒とくい‐ば【得意場】
⇒とくい‐まわり【得意回り】
⇒とくい‐まんめん【得意満面】
とくい‐がお【得意顔】‥ガホ🔗⭐🔉
とくい‐がお【得意顔】‥ガホ
誇らしげな顔つき。自慢そうな様子。
⇒とく‐い【得意】
とくい‐げ【得意気】🔗⭐🔉
とくい‐げ【得意気】
得意そうであること。得意らしい様子。「―に技を披露する」
⇒とく‐い【得意】
とくい‐さき【得意先】🔗⭐🔉
とくい‐さき【得意先】
日常よく取引している相手方。商家などで常に買ってくれる客。取引先。「―を回る」
⇒とく‐い【得意】
とくい‐せい【特異性】🔗⭐🔉
とくい‐せい【特異性】
①事物にそなわっている特殊な性質。特殊性。
②〔化〕2種の基質間の高い選択的な反応性。免疫反応における抗原と抗体の反応など。
⇒とく‐い【特異】
とくい‐たいしつ【特異体質】🔗⭐🔉
とくい‐たいしつ【特異体質】
一般的にある種の食物や化学物質、薬物などに対して過敏に反応する体質をいう。食物ではエビ・カニ・サバ・卵白など、薬物ではピリン・ヨードなどに対するものがしばしば見られ、多くアレルギーが基礎にある。イディオジンクラジー。
⇒とく‐い【特異】
とくい‐てん【特異点】🔗⭐🔉
とくい‐てん【特異点】
〔数〕
①曲線上あるいは曲面上で、接線あるいは接平面が存在しなかったり、二つ以上存在したりするような点。
②複素関数が連続な導関数をもたないような点。
⇒とく‐い【特異】
とくい‐ば【得意場】🔗⭐🔉
とくい‐び【特異日】🔗⭐🔉
とくい‐び【特異日】
例年、ある天気が高い確率で現れる特定の日。例えば、11月3日は晴れることが多く、9月17日と26日は強い台風の襲来が多いなど。シンギュラリティー。
⇒とく‐い【特異】
とくい‐まわり【得意回り】‥マハリ🔗⭐🔉
とくい‐まわり【得意回り】‥マハリ
得意先を訪ねてまわること。
⇒とく‐い【得意】
とくい‐まんめん【得意満面】🔗⭐🔉
とくい‐まんめん【得意満面】
得意な心持が顔全体に現れること。いかにも満足そうな様子。「―な語り口」
⇒とく‐い【得意】
とくいん‐がい【特飲街】🔗⭐🔉
とくいん‐がい【特飲街】
特殊飲食店の立ち並ぶまち。
トクヴィル【Alexis de Tocqueville】🔗⭐🔉
トクヴィル【Alexis de Tocqueville】
フランスの政治家。1830年代に米国を旅行。その見聞をもとにした「アメリカの民主政治」は、米国政治研究の古典。(1805〜1859)
とく‐おう【徳王】‥ワウ🔗⭐🔉
とく‐おう【徳王】‥ワウ
内モンゴルの政治家。本名デムチュクドンロプ。王公の家庭に生まれ、自治権獲得運動に従事。1939年日本の援助下に蒙古聯合自治政府を樹立、主席に就任。日本の敗戦後、外モンゴルで捕らえられ、中国送還。63年釈放後、内モンゴル自治区文史館勤務。(1902〜1966)
とくおか【徳岡】‥ヲカ🔗⭐🔉
とくおか【徳岡】‥ヲカ
姓氏の一つ。
⇒とくおか‐しんせん【徳岡神泉】
とくおか‐しんせん【徳岡神泉】‥ヲカ‥🔗⭐🔉
とくおか‐しんせん【徳岡神泉】‥ヲカ‥
日本画家。本名、時次郎。京都生れ。竹内栖鳳せいほうに学ぶ。奥深い象徴的な画風を確立。文化勲章。(1896〜1972)
⇒とくおか【徳岡】
とく‐おん【特恩】🔗⭐🔉
とく‐おん【特恩】
特別の恩恵。
とく‐がく【督学】🔗⭐🔉
とく‐がく【督学】
学事を監督すること。また、その人。
⇒とくがく‐かん【督学官】
とく‐がく【篤学】🔗⭐🔉
とく‐がく【篤学】
学問に熱心にはげむこと。また、広く学問に通ずること。「―の士」
とくがく‐かん【督学官】‥クワン🔗⭐🔉
とくがく‐かん【督学官】‥クワン
旧制の教育行政官。1913年(大正2)視学官を改称して置かれた。文部大臣の指揮を受けて学事の視察監督をつかさどった。
⇒とく‐がく【督学】
とくがわ【徳川】‥ガハ🔗⭐🔉
とくがわ【徳川】‥ガハ
姓氏の一つ。江戸幕府の将軍家。元来は、三河国加茂郡松平村の土豪で、松平を称した。上野国の新田氏(徳川・得川氏を称)の後裔として清和源氏の嫡流ちゃくりゅうを汲むというのは、家康が将軍になるために偽作・付会したといわれる。宗家のほか御三家と三卿の嫡流だけ徳川を称し、他はすべて松平氏を称。→江戸幕府(表)。
徳川(略系図)
⇒とくがわ‐あきたけ【徳川昭武】
⇒とくがわ‐いえさだ【徳川家定】
⇒とくがわ‐いえしげ【徳川家重】
⇒とくがわ‐いえつぐ【徳川家継】
⇒とくがわ‐いえつな【徳川家綱】
⇒とくがわ‐いえなり【徳川家斉】
⇒とくがわ‐いえのぶ【徳川家宣】
⇒とくがわ‐いえはる【徳川家治】
⇒とくがわ‐いえみつ【徳川家光】
⇒とくがわ‐いえもち【徳川家茂】
⇒とくがわ‐いえやす【徳川家康】
⇒とくがわ‐いえよし【徳川家慶】
⇒とくがわ‐きんれいこう【徳川禁令考】
⇒とくがわ‐じだい【徳川時代】
⇒とくがわ‐じっき【徳川実紀】
⇒とくがわ‐ただなが【徳川忠長】
⇒とくがわ‐つなしげ【徳川綱重】
⇒とくがわ‐つなよし【徳川綱吉】
⇒とくがわ‐なりあき【徳川斉昭】
⇒とくがわ‐ばくふ【徳川幕府】
⇒とくがわ‐ひでただ【徳川秀忠】
⇒とくがわ‐みつくに【徳川光圀】
⇒とくがわ‐むせい【徳川夢声】
⇒とくがわ‐むねたけ【徳川宗武】
⇒とくがわ‐むねはる【徳川宗春】
⇒とくがわ‐よしなお【徳川義直】
⇒とくがわ‐よしのぶ【徳川慶喜】
⇒とくがわ‐よしむね【徳川吉宗】
⇒とくがわ‐よりのぶ【徳川頼宣】
⇒とくがわ‐よりふさ【徳川頼房】
⇒とくがわ‐あきたけ【徳川昭武】
⇒とくがわ‐いえさだ【徳川家定】
⇒とくがわ‐いえしげ【徳川家重】
⇒とくがわ‐いえつぐ【徳川家継】
⇒とくがわ‐いえつな【徳川家綱】
⇒とくがわ‐いえなり【徳川家斉】
⇒とくがわ‐いえのぶ【徳川家宣】
⇒とくがわ‐いえはる【徳川家治】
⇒とくがわ‐いえみつ【徳川家光】
⇒とくがわ‐いえもち【徳川家茂】
⇒とくがわ‐いえやす【徳川家康】
⇒とくがわ‐いえよし【徳川家慶】
⇒とくがわ‐きんれいこう【徳川禁令考】
⇒とくがわ‐じだい【徳川時代】
⇒とくがわ‐じっき【徳川実紀】
⇒とくがわ‐ただなが【徳川忠長】
⇒とくがわ‐つなしげ【徳川綱重】
⇒とくがわ‐つなよし【徳川綱吉】
⇒とくがわ‐なりあき【徳川斉昭】
⇒とくがわ‐ばくふ【徳川幕府】
⇒とくがわ‐ひでただ【徳川秀忠】
⇒とくがわ‐みつくに【徳川光圀】
⇒とくがわ‐むせい【徳川夢声】
⇒とくがわ‐むねたけ【徳川宗武】
⇒とくがわ‐むねはる【徳川宗春】
⇒とくがわ‐よしなお【徳川義直】
⇒とくがわ‐よしのぶ【徳川慶喜】
⇒とくがわ‐よしむね【徳川吉宗】
⇒とくがわ‐よりのぶ【徳川頼宣】
⇒とくがわ‐よりふさ【徳川頼房】
とくがわ‐あきたけ【徳川昭武】‥ガハ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐あきたけ【徳川昭武】‥ガハ‥
最後の水戸藩主。徳川斉昭の18男。三卿の清水家を相続し、1867年(慶応3)パリの万国博覧会に将軍慶喜の名代として参加。帰国後、生家を相続。(1853〜1910)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえさだ【徳川家定】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえさだ【徳川家定】‥ガハイヘ‥
徳川第13代将軍(在職1853〜1858)。家慶いえよしの4男。病弱で政務は阿部正弘らに任せる。継嗣なく、没後にいわゆる将軍継嗣問題が起きた。諡号、温恭院。(1824〜1858)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえしげ【徳川家重】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえしげ【徳川家重】‥ガハイヘ‥
徳川第9代将軍(在職1745〜1760)。吉宗の長子。言語不明瞭で、側用人大岡忠光だけがそれを理解できたという。諡号しごう、惇信院。(1711〜1761)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえつぐ【徳川家継】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえつぐ【徳川家継】‥ガハイヘ‥
徳川第7代将軍(在職1713〜1716)。家宣の3男。諡号しごう、有章院。(1709〜1716)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえつな【徳川家綱】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえつな【徳川家綱】‥ガハイヘ‥
徳川第4代将軍(在職1651〜1680)。家光の長子。保科正之・酒井忠勝・松平信綱らに補佐され、幕府の諸制度を整備。諡号しごう、厳有院。(1641〜1680)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえなり【徳川家斉】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえなり【徳川家斉】‥ガハイヘ‥
徳川第11代将軍(在職1787〜1837)。三卿の一橋治済はるさだの子。松平定信を老中に任じて寛政の改革を行なったが、定信失脚後は文化・文政時代を現出。諡号しごう、文恭院。(1773〜1841)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえのぶ【徳川家宣】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえのぶ【徳川家宣】‥ガハイヘ‥
徳川第6代将軍(在職1709〜1712)。甲府藩主徳川綱重の長子。初名、綱豊。綱吉の養子。新井白石・間部詮房まなべあきふさを登用して政治の刷新を志すが、在職3年で没する。諡号しごう、文昭院。(1662〜1712)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえはる【徳川家治】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえはる【徳川家治】‥ガハイヘ‥
徳川第10代将軍(在職1760〜1786)。家重の長子。田沼意次おきつぐを老中に登用し、田沼時代を現出。諡号しごう、浚明院。(1737〜1786)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえみつ【徳川家光】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえみつ【徳川家光】‥ガハイヘ‥
徳川第3代将軍(在職1623〜1651)。秀忠の次男。幼名竹千代。乳母、春日局。幕府の統治機構や参勤交代の制などを定め、キリシタン禁制を強化し、鎖国令をしき、諸侯を威圧して徳川氏隆盛の基礎を確立。諡号しごう、大猷院。(1604〜1651)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえもち【徳川家茂】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえもち【徳川家茂】‥ガハイヘ‥
徳川第14代将軍(在職1858〜1866)。紀州藩主斉順なりよりの長子。初名、慶福よしとみ。紀州藩主。のち将軍の位を継ぎ、公武合体のため和宮かずのみやと結婚。大坂城で第2次長州征討の軍を統督中に病没。諡号、昭徳院。(1846〜1866)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえやす【徳川家康】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえやす【徳川家康】‥ガハイヘ‥
徳川初代将軍(在職1603〜1605)。松平広忠の長子。幼名、竹千代。初名、元康。今川義元に属したのち織田信長と結び、ついで豊臣秀吉と和し、1590年(天正18)関八州に封じられて江戸城に入り、秀吉の没後伏見城にあって執政。1600年(慶長5)関ヶ原の戦で石田三成らを破り、03年征夷大将軍に任命されて江戸幕府を開いた。将軍職を秀忠に譲り大御所と呼ばれた。07年駿府に隠居後も大事は自ら決し、大坂の陣で豊臣氏を滅ぼし、幕府260年余の基礎を確立。諡号しごう、東照大権現。法号、安国院。(1542〜1616)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐いえよし【徳川家慶】‥ガハイヘ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐いえよし【徳川家慶】‥ガハイヘ‥
徳川第12代将軍(在職1837〜1853)。家斉の次男。老中水野忠邦に命じて、いわゆる天保の改革を断行。諡号しごう、慎徳院。(1793〜1853)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐きんれいこう【徳川禁令考】‥ガハ‥カウ🔗⭐🔉
とくがわ‐きんれいこう【徳川禁令考】‥ガハ‥カウ
江戸幕府の法制史料集。司法省編。前集62巻、後集40巻。1878〜95年(明治11〜28)刊。前集は諸史料から収集した法令を分類、編纂。後集は1767年(明和4)の「科条類典」を主として採録。
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐じっき【徳川実紀】‥ガハ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐じっき【徳川実紀】‥ガハ‥
家康から10代家治に至る間の和文の編年体実録。江戸幕府が大学頭林述斎を総裁として成島司直もとなおらに編纂させたもの。1809年(文化6)起稿、43年(天保14)完成。全516巻。なお、本書に次いで家斉から慶喜までの実録を編纂した「続徳川実紀」があるが、未完成。
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐ただなが【徳川忠長】‥ガハ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐ただなが【徳川忠長】‥ガハ‥
江戸初期の大名。秀忠の3男。幼名国松。駿府55万石に封ぜられ、1626年(寛永3)権大納言に任。兄家光にうとまれ、また乱行が過ぎ高崎藩に預けられ、自刃じじん。駿河大納言。(1606〜1633)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐つなしげ【徳川綱重】‥ガハ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐つなしげ【徳川綱重】‥ガハ‥
甲府徳川家の祖。家光の次男。6代将軍家宣の父。1661年(寛文1)甲府25万石に封。(1644〜1678)
⇒とくがわ【徳川】
とくがわ‐つなよし【徳川綱吉】‥ガハ‥🔗⭐🔉
とくがわ‐つなよし【徳川綱吉】‥ガハ‥
徳川第5代将軍(在職1680〜1709)。家光の4男。母は桂昌院。幼名、徳松。上州館林藩主から宗家を継ぐ。越後の高田騒動を親裁し、堀田正俊を大老に任じ、譜代大名・旗本・代官の綱紀を粛正、天和の治と称される善政を実現した。治世の後半には側用人牧野成貞・柳沢吉保を重用、服忌ぶっき令や生類しょうるい憐みの令を出し、社会の文明化を推進したが、人民を苦しめ、犬公方いぬくぼうとあだ名された。諡号しごう、常憲院。(1646〜1709)
⇒とくがわ【徳川】
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とく【得】🔗⭐🔉
とく【徳】🔗⭐🔉
とく [0] 【徳】
(1)修養によって得た,自らを高め,他を感化する精神的能力。「―を積む」「―を養う」
(2)精神的・道徳的にすぐれた品性・人格。「先生の―を慕う」「―の高い人」
(3)身に備わっている能力。天性。「よく味(アジワイ)を調へ知れる人,大きなる―とすべし/徒然 122」
(4)めぐみ。神仏の慈悲。加護。おかげ。「―を施す」「神の御―をあはれにめでたしと思ふ/源氏(澪標)」
(5)善政。「師(イクサ)をかへして,―を敷くにはしかざりき/徒然 171」
(6)富。財産。裕福。財力。「上達部の筋にて,中らひも物ぎたなき人ならず,―いかめしうなどあれば/源氏(東屋)」
(7)富を得ること。利益。もうけ。得。「時の受領は世に―有る物といへば/落窪 1」
と・く【解く】🔗⭐🔉
と・く [1] 【解く】
■一■ (動カ五[四])
(1)結んであるひもなどを,結んでない状態に戻す。またそうして,とめられたりまとめられたりしたものを分け離す。「帯を―・く」「梱包を―・く」「二人して結びし紐を…―・かじとぞ思ふ/伊勢 37」
(2)縫い合わせた糸を抜いて,着物をばらばらにする。「着物を―・いて洗い張りをする」
(3)(多く「梳く」と書く)もつれていた毛にくしを入れて整える。とかす。「髪を―・く」
(4)身支度を取りはずして平常の服装にする。「旅装を―・く」「今草鞋(ワラジ)を―・いたばかりだ/歌行灯(鏡花)」
(5)命令や禁止令を解除する。また,任務・職務から離れさせる。「外出禁止令が―・かれる」「学部長の任を―・く」
(6)拘束された状態を通常の状態にもどす。「城の囲みを―・く」「警戒態勢を―・く」
(7)人の気持ちをほぐす。気持ちや感情をやわらげる。「神経の緊張を―・く」「警戒心を―・く」「誤解を―・く」「怒りを―・く」「憂を―・く/金色夜叉(紅葉)」
(8)問題の答えを出す。「次の方程式を―・きなさい」「事件の謎を―・く鍵」
〔「解ける」に対する他動詞〕
[可能] とける
■二■ (動カ下二)
⇒とける
と・く【溶く・解く・融く】🔗⭐🔉
と・く [1] 【溶く・解く・融く】
〔「とく(解)」と同源〕
■一■ (動カ五[四])
(1)かたまっていた物に液体を加えて液状にする。とかす。「小麦粉を水で―・く」「粉末を水に―・く」
(2)かきまぜて液状にする。ほぐす。「卵を―・く」
[可能] とける
■二■ (動カ下二)
⇒とける
と・く【説く】🔗⭐🔉
と・く [1] 【説く】 (動カ五[四])
〔「とく(解)」と同源〕
(1)物事の筋道を話して分からせる。さとす。「教えを―・く」「世間の道理を―・く」
(2)相手に分かるように話して聞かせる。「自由平等を―・く」
[可能] とける
と・く【着く】🔗⭐🔉
と・く 【着く】 (動カ四)
〔「つく」の転〕
つく。到着する。行く。「伊知遅島,美島に―・き/古事記(中)」
とく【疾く】🔗⭐🔉
とく [1] 【疾く】 (副)
〔形容詞「とし」の連用形から〕
(1)早く。急いで。すぐに。「用ありて行きたりとも,その事はてなば,―帰るべし/徒然 170」
(2)時間的にさかのぼったさま。以前に。とっくに。とうに。「斯様(コン)な事を書てあるのを,諸君は―御承知であらふ/思出の記(蘆花)」「年歯―に六十を越へたれども/火の柱(尚江)」
と・く🔗⭐🔉
と・く (連語)
〔接続助詞「て」に動詞「おく(置く)」の付いた「ておく」の転。上にくる語によっては「どく」となる〕
(1)あらかじめその動作をすませておくという意を表す。「年賀状は早めに書い―・くと楽だ」「資料を読んど・く」
(2)そのままの状態にしておくという意を表す。「大事にしまっ―・く」「手紙を本の間にはさんど・く」
とく-い【特異】🔗⭐🔉
とく-い [0][1] 【特異】 (名・形動)[文]ナリ
普通と特にことなっている・こと(さま)。「―な事件」「―な才能を示す」
[派生] ――さ(名)
とくい-せい【特異性】🔗⭐🔉
とくい-せい [0] 【特異性】
(1)物事に備わっている特殊な性質。特殊性。「この事件の―」
(2)酵素が特定の限られた種類の基質・反応に対してしか触媒作用を示さないこと。
(3)抗体が特定の抗原としか反応しないこと。
とくい-たいしつ【特異体質】🔗⭐🔉
とくい-たいしつ [4] 【特異体質】
ある種の薬物や食物に対して異常に反応を示す体質。アレルギー性の素質を基盤とするものが多い。
とくい-てき【特異的】🔗⭐🔉
とくい-てき [0] 【特異的】 (形動)
酵素や抗体が特定の基質や抗原に対して特異性をもっているさま。
⇔非特異的
「―免疫療法」
とくい-てん【特異点】🔗⭐🔉
とくい-てん [3] 【特異点】
曲線や曲面上で,その点での接線や接平面が存在しなかったり,二つ以上あったりする点。
とくい-び【特異日】🔗⭐🔉
とくい-び [3] 【特異日】
晴れとか雨とかの天気が,統計上高い確率で現れる特定の日。東日本では一一月三日は晴れの特異日といわれる。シンギュラリティー。
とく-い【得意】🔗⭐🔉
とく-い [2][0] 【得意】 (名・形動)[文]ナリ
(1)望みがかない満足していること。
⇔失意
「―の絶頂」
(2)誇らしげな・こと(さま)。「優勝して―な顔をする」
(3)上手で,そのことに自信もある・こと(さま)。えて。おてのもの。「―な技」「―中の―」「お―の料理」
(4)商店などで,よく品物を買ってくれる客。「上―」「お―さん」「―客」
(5)親しい友。「彼の項伯と年来―として一事を隔つることなし/今昔 10」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
とくい-がお【得意顔】🔗⭐🔉
とくい-がお ―ガホ [0] 【得意顔】
望みどおりになったという顔つき。誇らしげな顔つき。したりがお。自慢顔。
とくい-さき【得意先】🔗⭐🔉
とくい-さき [0] 【得意先】
ひいきにしてくれる客。いつもよく買ってくれる客。とくい。顧客。取引先。「―をまわる」
とくい-ば【得意場】🔗⭐🔉
とくい-ば [0] 【得意場】
得意先。「五十軒によき―は持ちたりとも/たけくらべ(一葉)」
とくい-まわり【得意回り】🔗⭐🔉
とくい-まわり ―マハリ [4] 【得意回り】
注文などをとるために得意先を訪ねること。
とくい-まんめん【得意満面】🔗⭐🔉
とくい-まんめん [0][2] 【得意満面】
自慢する気持ちが顔中に現れていること。得意でたまらないこと。また,そういう顔つき。
とく-いく【徳育】🔗⭐🔉
とく-いく [0][2] 【徳育】
道徳意識を養うための教育。道徳教育。体育・知育と並び教育の重要な一側面をなす。
とくいち【徳一】🔗⭐🔉
とくいち 【徳一】
〔「とくいつ」とも。徳溢・得一とも書く〕
平安初期の法相宗の僧。藤原仲麻呂の子という。東大寺に住したが,のち東国に向かい,筑波山に中禅寺を,会津に慧日寺を開創。三乗真実の説を立てて,法華一乗を唱える最澄と三一権実論争を行なった。生没年未詳。
とくいん-がい【特飲街】🔗⭐🔉
とくいん-がい [3] 【特飲街】
特殊飲食店の立ち並ぶ繁華街。
とく-おう【徳王】🔗⭐🔉
とく-おう ―ワウ 【徳王】
(1902-?) 内モンゴルの政治家。日中戦争開始後の1937年,日本軍の援助下に蒙古連盟自治政府を発足させ,39年蒙古連合自治政府をつくり,主席となった。49年モンゴル人民共和国に逃亡し逮捕された。モンゴル名,デムチュクドンロブ。
とくおか【徳岡】🔗⭐🔉
とくおか トクヲカ 【徳岡】
姓氏の一。
とくおか-しんせん【徳岡神泉】🔗⭐🔉
とくおか-しんせん トクヲカ― 【徳岡神泉】
(1896-1972) 日本画家。京都生まれ。京都絵画専門学校卒。本名,時次郎。竹内栖鳳の門下。代表作「鯉」
とく-おち【特落ち】🔗⭐🔉
とく-おち [0] 【特落ち】
新聞・雑誌などで,複数の他社が載せた特種(トクダネ)を載せそこなうこと。
とく-がく【督学】🔗⭐🔉
とく-がく [0] 【督学】
(1)学事を監督すること。また,その人。
(2)1872年(明治5)文部省に設けられた督学局の職員。文部卿の指揮を受けて学事を督察する。77年廃止。
とくがく-かん【督学官】🔗⭐🔉
とくがく-かん ―クワン [4][3] 【督学官】
旧制の教育行政官。1913年(大正2),それまでの視学官を改称したもの。
→視学
とく-がく【篤学】🔗⭐🔉
とく-がく [0] 【篤学】
学問に熱心なこと。また,広く学識があること。「―者」「―の士」
とくがわ【徳川】🔗⭐🔉
とくがわ トクガハ 【徳川】
姓氏の一。三河国賀茂郡松平郷に拠点を置く松平(マツダイラ)氏が家康の代に改称。清和源氏(新田氏)の裔(スエ)と称するが不詳。分立した諸家のうち,御三家と三卿の嫡流のみが徳川氏を名乗った。
→松平
とくがわ-あきたけ【徳川昭武】🔗⭐🔉
とくがわ-あきたけ トクガハ― 【徳川昭武】
(1853-1910) 幕末期の水戸藩主。1867年パリ万国博覧会に将軍慶喜の名代として渡仏。箱館戦争に功をあげ,のち北海道開拓に着手。
とくがわ-いえさだ【徳川家定】🔗⭐🔉
とくがわ-いえさだ トクガハイヘサダ 【徳川家定】
(1824-1858) 江戸幕府第一三代将軍(1853-1858)。家慶の四男。幼名政之助。ペリー来航による日米和親条約の締結を行う。子がなかったため,将軍継嗣問題を起こして幕末政争の因を作った。
とくがわ-いえさと【徳川家達】🔗⭐🔉
とくがわ-いえさと トクガハイヘサト 【徳川家達】
(1863-1940) 政治家。田安慶頼の三男。幼名亀之助。明治維新後,徳川宗家一六代を継ぐ。1890年(明治23)以後貴族院議員,同議長を歴任。
とくがわ-いえしげ【徳川家重】🔗⭐🔉
とくがわ-いえしげ トクガハイヘシゲ 【徳川家重】
(1711-1761) 江戸幕府第九代将軍(1745-1760)。吉宗の長男。幼名長福。身体虚弱で酒色に溺れたという。
とくがわ-いえつぐ【徳川家継】🔗⭐🔉
とくがわ-いえつぐ トクガハイヘツグ 【徳川家継】
(1709-1716) 江戸幕府第七代将軍(1713-1716)。家宣の四男。幼名鍋松丸。間部詮房(マナベアキフサ)・新井白石の補佐によって,父の政治を継承。
とくがわ-いえつな【徳川家綱】🔗⭐🔉
とくがわ-いえつな トクガハイヘツナ 【徳川家綱】
(1641-1680) 江戸幕府第四代将軍(1651-1680)。家光の長男。幼名竹千代。保科正之・酒井忠清が補佐した。
とくがわ-いえなり【徳川家斉】🔗⭐🔉
とくがわ-いえなり トクガハイヘナリ 【徳川家斉】
(1773-1841) 江戸幕府第一一代将軍(1787-1837)。一橋治斉の長男。家治の養子。幼名豊千代。田沼意次を排して,松平定信を老中主座とし,学問を奨励,寛政の改革を行わせた。定信失脚後家斉親政になると,幕政はゆるみ,爛熟した化政文化が現出。隠居後も大御所と称して実権を握った。側室四〇人,子女五五人を数えた。
とくがわ-いえのぶ【徳川家宣】🔗⭐🔉
とくがわ-いえのぶ トクガハイヘノブ 【徳川家宣】
(1662-1712) 江戸幕府第六代将軍(1709-1712)。甲府藩主徳川綱重の長男。綱吉の養子。幼名虎松。側用人,間部詮房(マナベアキフサ)を老中とし,新井白石を登用して正徳の治を行なった。
とくがわ-いえはる【徳川家治】🔗⭐🔉
とくがわ-いえはる トクガハイヘハル 【徳川家治】
(1737-1786) 江戸幕府第一〇代将軍(1760-1786)。家重の長男。幼名竹千代。老中田沼意次は積極的な経済政策を行なったが,他方で賄賂が横行した。
とくがわ-いえみつ【徳川家光】🔗⭐🔉
とくがわ-いえみつ トクガハイヘミツ 【徳川家光】
(1604-1651) 江戸幕府第三代将軍(1623-1651)。秀忠の二男。幼名竹千代。諸法度の制定,参勤交代など諸制度を整備,キリシタンを弾圧して鎖国を断行,以後二百年余にわたる幕府の支配体制を確立した。
とくがわ-いえもち【徳川家茂】🔗⭐🔉
とくがわ-いえもち トクガハイヘモチ 【徳川家茂】
(1846-1866) 江戸幕府第一四代将軍(1858-1866)。紀州藩主徳川斉順の長男。幼名菊千代。紀州藩主時代の名は慶福(ヨシトミ)。井伊直弼(ナオスケ)に擁立され,皇女和宮を迎えて公武合体策を推進。第二次長州征伐出陣中大坂城で病死。
とくがわ-いえやす【徳川家康】🔗⭐🔉
とくがわ-いえやす トクガハイヘヤス 【徳川家康】
(1542-1616) 江戸幕府初代将軍(1603-1605)。三河岡崎城主松平広忠の長男。幼名竹千代,のち元信,元康,家康と改めた。はじめ今川義元,のち織田信長と結び東海に勢力を拡大,信長とともに甲斐武田氏を滅ぼす。豊臣秀吉の天下統一後はこれに協力,関八州を与えられ,1590年江戸入府。関ヶ原の戦勝を経て1603年征夷大将軍となり,江戸に開幕。将軍職を譲った後も大御所として実権を握り,大坂冬・夏の陣で豊臣氏を滅ぼし,統一を完成した。
とくがわ-いえよし【徳川家慶】🔗⭐🔉
とくがわ-いえよし トクガハイヘヨシ 【徳川家慶】
(1793-1853) 江戸幕府第一二代将軍(1837-1853)。家斉の二男。幼名敏次郎。はじめ家斉が大御所として実権を握っていたが,その死後水野忠邦を登用して天保の改革を行わせた。1853年ペリー来航直後に病没。
とくがわ-きんれいこう【徳川禁令考】🔗⭐🔉
とくがわ-きんれいこう トクガハ―カウ 【徳川禁令考】
江戸幕府の法規集。1878(明治11)〜95年刊。司法省編。基本法を収めた前聚と司法警察関係の法令を収めた後聚に分かれる。
とくがわ-じだい【徳川時代】🔗⭐🔉
とくがわ-じだい トクガハ― 【徳川時代】
⇒江戸時代(エドジダイ)
とくがわ-じっき【徳川実紀】🔗⭐🔉
とくがわ-じっき トクガハ― 【徳川実紀】
江戸幕府編纂の歴史書。林述斎監修,成島司直(モトナオ)撰修。1809年着手,49年完成。五一六冊。家康から一〇代家治までの各将軍の治績を編年体で詳述。一一代家斉以降の「続徳川実紀」も計画されたが,明治維新のため成書に至らず,史料のみまとめられた。御実紀。
とくがわ-ただなが【徳川忠長】🔗⭐🔉
とくがわ-ただなが トクガハ― 【徳川忠長】
(1606-1633) 江戸初期の大名。幼名国松。通称駿河大納言。将軍秀忠の三男。駿府五五万石の大名だったが,兄の将軍家光と不和になり,改易後上野高崎城で自刃させられた。
とくがわ-つなしげ【徳川綱重】🔗⭐🔉
とくがわ-つなしげ トクガハ― 【徳川綱重】
(1644-1678) 江戸前期の大名。家光の三男。家宣の父。幼名長松麿。通称甲府殿。甲府二五万石領主。五代将軍就任を図ったが,大老酒井忠清に阻まれた。
とくがわ-つなよし【徳川綱吉】🔗⭐🔉
とくがわ-つなよし トクガハ― 【徳川綱吉】
(1646-1709) 江戸幕府第五代将軍(1680-1709)。家光の四男。幼名徳松。母(桂昌院)は本庄氏。上野館林一五万石の領主。四代将軍家綱の養子となり将軍職を継いだ。大老堀田正俊のもとで湯島に聖堂を移築するなど文治主義の政治を展開,その後,側用人柳沢吉保を登用,悪貨乱発・生類憐みの令の制定など悪政を重ねた反面,その治政下に元禄文化の出現を見た。犬公方(イヌクボウ)。
とくがわ-なりあき【徳川斉昭】🔗⭐🔉
とくがわ-なりあき トクガハ― 【徳川斉昭】
(1800-1860) 江戸末期の水戸藩主。治紀の三男。字(アザナ)は子信,号は景山・潜竜閣。諡号,烈公。弘道館の設立,兵制改革などの藩政改革を行い,幕政参与となったが,井伊直弼と対立,安政の大獄で蟄居(チツキヨ)させられた。
とくがわ-のぶやす【徳川信康】🔗⭐🔉
とくがわ-のぶやす トクガハ― 【徳川信康】
(1559-1579) 戦国時代の武将。家康の長男。母は家康の正室築山殿(ツキヤマドノ)。織田信長の娘を娶り,岡崎城主。信長から武田氏通謀の嫌疑をかけられ家康の命により二俣城で自刃。
とくがわ-ばくふ【徳川幕府】🔗⭐🔉
とくがわ-ばくふ トクガハ― [5] 【徳川幕府】
⇒江戸幕府(エドバクフ)
とくがわ-ばくふけんちようりゃく【徳川幕府県治要略】🔗⭐🔉
とくがわ-ばくふけんちようりゃく トクガハ―エウリヤク 【徳川幕府県治要略】
徳川幕府の地方役人だった安藤博が民政の概略を記したもの。1915年(大正4)刊。
とくがわ-ひでただ【徳川秀忠】🔗⭐🔉
とくがわ-ひでただ トクガハ― 【徳川秀忠】
(1579-1632) 江戸幕府第二代将軍(1605-1623)。家康の三男。幼名長松,のち竹千代。大坂両度の陣に出陣,家康の遺命を守って,諸法度の制定・キリシタン禁圧など幕府草創期の基礎を固めた。
とくがわ-みつくに【徳川光圀】🔗⭐🔉
とくがわ-みつくに トクガハ― 【徳川光圀】
(1628-1700) 江戸前期の水戸藩主。頼房の三男。幼名千代松。字(アザナ)は子竜,号は梅里(バイリ)。諡号,義公。中納言の唐名黄門により,世に水戸黄門とも。大義名分を重んじて儒学を奨励,彰考館を設けて俊才を招き,「大日本史」を編纂した。希代の名君と賞され「水戸黄門漫遊記」による逸話が広く流布している。
とくがわ-むせい【徳川夢声】🔗⭐🔉
とくがわ-むせい トクガハ― 【徳川夢声】
(1894-1971) 漫談家。島根県生まれ。本名福原駿雄。赤坂葵館・新宿武蔵野館の主任弁士であったが,トーキー後は俳優・声優などに転じ,ラジオの朗読に独特の境地を開拓した。
とくがわ-むねはる【徳川宗春】🔗⭐🔉
とくがわ-むねはる トクガハ― 【徳川宗春】
(1696-1764) 江戸中期の尾張藩主。三代藩主綱誠(ツナナリ)の二〇子。商工業の振興など積極的経済政策を打ち出し,吉宗の享保改革の施策と対立,1739年蟄居(チツキヨ)を命ぜられた。著「温知政要」
とくがわ-よしとみ【徳川慶福】🔗⭐🔉
とくがわ-よしとみ トクガハ― 【徳川慶福】
徳川家茂の紀州藩主時代の名。
とくがわ-よしなお【徳川義直】🔗⭐🔉
とくがわ-よしなお トクガハヨシナホ 【徳川義直】
(1600-1650) 江戸初期の大名。尾張家の祖。家康の九男。学問を好み,儒学を奨励した。
とくがわ-よしのぶ【徳川慶喜】🔗⭐🔉
とくがわ-よしのぶ トクガハ― 【徳川慶喜】
(1837-1913) 江戸幕府第一五代,最後の将軍(1866-1867)。水戸藩主斉昭の七男。幼名七郎麿・昭致。1847年一橋家を継ぐ。62年将軍家茂の後見職として公武合体策を推進。将軍となってのち,フランスの援助を受けて幕政改革をはかったが,挽回はならず大政を奉還し,江戸開城後は水戸で謹慎し,徳川宗家の家督を田安亀之助(徳川家達)に譲り駿府に移った。のち公爵。
とくがわ-よしむね【徳川吉宗】🔗⭐🔉
とくがわ-よしむね トクガハ― 【徳川吉宗】
(1684-1751) 江戸幕府第八代将軍(1716-1745)。紀州藩主徳川光貞の四男。幼名源六・新之助。兄の相次ぐ死により紀州藩主となり,徳川家継のあと,徳川宗家を継いだ。諸事家康への復古を唱え,武芸・学問・殖産興業を奨励(享保の改革),幕府中興の祖とされる。
とくがわ-よりのぶ【徳川頼宣】🔗⭐🔉
とくがわ-よりのぶ トクガハ― 【徳川頼宣】
(1602-1671) 江戸初期の大名。紀州徳川家の祖。家康の一〇男。幼名長福。通称南竜公。知略にすぐれ,詩歌もよくした。
とくがわ-よりふさ【徳川頼房】🔗⭐🔉
とくがわ-よりふさ トクガハ― 【徳川頼房】
(1603-1661) 江戸初期の大名。水戸徳川家の祖。家康の一一男。光圀の父。幼名鶴千代。諡号,威公。学を好み,儒学・神道を学ぶ。
とく-ぎ【特技】🔗⭐🔉
とく-ぎ [1] 【特技】
みずから得意とする特別の技能。「算盤(ソロバン)を―とする」
とく-ぎ【徳義】🔗⭐🔉
とく-ぎ [1] 【徳義】
人間としてふみ行うべき道徳上の義務。「―に篤い人」
とくぎ-しん【徳義心】🔗⭐🔉
とくぎ-しん [3] 【徳義心】
徳義を重んずる心。
とく-きょう【徳教】🔗⭐🔉
とく-きょう ―ケウ [0] 【徳教】
⇒とっきょう(徳教)
とく-ぎょう【得業】🔗⭐🔉
とく-ぎょう ―ゲフ [0] 【得業】
ある課程を修了したこと。
→とくごう(得業)
とくぎょう-し【得業士】🔗⭐🔉
とくぎょう-し ―ゲフ― [3] 【得業士】
旧制の,専門学校,特に医学専門学校の卒業生の称号。
とくぎょう-せい【得業生】🔗⭐🔉
とくぎょう-せい ―ゲフ― [3] 【得業生】
(1)得業をしたもの。卒業生。
(2)
⇒とくごうしょう(得業生)
とく-ぎょう【徳行】🔗⭐🔉
とく-ぎょう ―ギヤウ [2] 【徳行】
〔仏〕 修行によって得られる優れた状態や能力である徳と,それを実現する方法である行。功徳と行法。
とく-ぎょう【徳業】🔗⭐🔉
とく-ぎょう ―ゲフ [2] 【徳業】
(1)仁徳と功業。
(2)徳をたてる事業。善にすすむ所業。
とく-ぐう【特遇】🔗⭐🔉
とく-ぐう [0] 【特遇】
特別の待遇。殊遇。
とく-ぐん【督軍】🔗⭐🔉
とく-ぐん [0] 【督軍】
中国,1916年から二四,五年にかけて,中華民国の各省に置かれた省軍政長官。本来民政に干渉するものではなかったが,民政長官(省長)を兼任し,軍閥化するものが多かった。
とくげん【徳元】🔗⭐🔉
とくげん 【徳元】
⇒斎藤(サイトウ)徳元
とく-ごう【得業】🔗⭐🔉
とく-ごう ―ゴフ [0] 【得業】
〔「ごう」は呉音〕
〔仏〕 僧の学階の一。所定の学業を終了した者に与えられる称号。奈良の三会(興福寺の維摩会と法華会,薬師寺の最勝会)の竪義(リユウギ)を終わった者をいう。浄土宗・真宗では,現在でも学階の一。
とくごう-しょう【得業生】🔗⭐🔉
とくごう-しょう ―ゴフシヤウ 【得業生】
平安時代,大学の学生で所定の試験に合格した者。とくごうのしょう。
とくごう-とうげ【徳本峠】🔗⭐🔉
とくごう-とうげ ―タウゲ 【徳本峠】
長野県安曇(アズミ)村,北アルプス南部の峠。海抜2135メートル。昭和初年まで上高地へ入る登山路として親しまれた。穂高岳の眺望にすぐれる。
と-くさ【十種】🔗⭐🔉
と-くさ 【十種】
といろ。じっしゅ。
と-くさ【木賊・砥草】🔗⭐🔉
と-くさ [0][3] 【木賊・砥草】
トクサ目の常緑性シダ植物。山中の湿地に自生。観賞用に庭園などに植える。茎は叢生し,硬く中空で節があり,高さ70センチメートル内外。表面は深緑色で縦溝があってざらつき,節には黒色の鞘(サヤ)がつく。夏,茎頂に卵状楕円形の胞子嚢穂(ホウシノウスイ)をつける。茎をゆでて乾燥させたものを木製器具や角・骨を磨くのに用いる。
木賊
[図]
[図]
とくさ-いた【木賊板】🔗⭐🔉
とくさ-いた [4][3] 【木賊板】
屋根や庇(ヒサシ)を葺(フ)くのに用いる薄板。
板(コケライタ)より厚く栩板(トチイタ)より薄い。厚さ5ミリメートル前後の板。
板(コケライタ)より厚く栩板(トチイタ)より薄い。厚さ5ミリメートル前後の板。
とくさ-いろ【木賊色】🔗⭐🔉
とくさ-いろ [0] 【木賊色】
(1)染め色の名。青黒い萌黄色。陰萌黄。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は黒みがかった青か萌黄。裏は白。老人が用いる。
とくさ【木賊】🔗⭐🔉
とくさ 【木賊】
能の一。四番目物。世阿弥作か。木賊刈りの老翁が,行方知れずの子供松若を思って狂乱の月日を送るが,ある日,旅僧に伴われた松若と巡り会う。
とくさ-がり【木賊刈】🔗⭐🔉
とくさ-がり 【木賊刈】
歌舞伎舞踊の一。長唄。七変化の一。本名題「姿花龝七種(スガタノハナアキノナナクサ)」。初世杵屋正次郎作曲。1797年江戸都座初演。能の「木賊」に想を得たもの。
とく-ざい【贖罪】🔗⭐🔉
とく-ざい [0] 【贖罪】
「しょくざい(贖罪)」の誤読。
とくさい-まい【特栽米】🔗⭐🔉
とくさい-まい [0] 【特栽米】
「特別栽培米」の略。
とく-さく【得策】🔗⭐🔉
とく-さく [0] 【得策】
うまいやり方。あとでよい結果になるような方策。「ここは一言わびておくのが―だ」
とく【解く】(和英)🔗⭐🔉
とく【溶く】(和英)🔗⭐🔉
とく【溶く】
⇒溶かす.
とく【説く】(和英)🔗⭐🔉
とく【得】(和英)🔗⭐🔉
とく【徳の高い】(和英)🔗⭐🔉
とく【徳の高い】
virtuous;→英和
of virtue.
とくい【得意】(和英)🔗⭐🔉
とくい【特異な】(和英)🔗⭐🔉
とくいく【徳育】(和英)🔗⭐🔉
とくいく【徳育】
moral education.
とくぎ【特技】(和英)🔗⭐🔉
とくぎ【特技】
one's special(i)ty.
とくぎ【徳義】(和英)🔗⭐🔉
とくさ【木賊】(和英)🔗⭐🔉
とくさ【木賊】
《植》a scouring rush.
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