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しろ【代】🔗🔉

しろ】 ①かわりのもの。代用。播磨風土記「塩―の田」。万葉集8「たな霧らひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが―にそへてだに見む」 ②その物の代りとして償う金銭や物品。代価。代金。謡曲、烏帽子折「およそ烏帽子の―は定まりて候ふほどに」。「飲み―」 ③材料。「壁―」 ④何かのために取っておく部分。「糊―」「縫―」 ⑤(「茸の代」の意)菌類が菌糸などを伸ばし、地中あるいは地表で占有した特定の場所のこと。ふつう、毎年そこにきのこが生ずる。 ⑥田。田地。また、田の一区画・一区域。平家物語3「田―を育王山へ申し寄せて」。「―を掻く」 ⑦古代・中世の田地の丈量単位。稲1束を収穫する面積を1代とする。律令制では50代を1段、500代を1町歩とした。束代そくしろ

たい【代】🔗🔉

たい⇒だい(代)

だい【代】🔗🔉

だい】 (呉音。漢音はタイ) ①かわること。かわりになるもの。武道伝来記「刀の―に秤はかりを腰にさして商ひはやるべし」。日葡辞書「ダイヲタツル」 ②ひきかえにするもの。品物・労力にみあうもの。あたい。 ③家または位を継いで、その地位にある間。また、それを数える語。「―がかわる」「親の―」「3―将軍」 ④みよ。治世。歴史の区分。日葡辞書「カノテイワウノダイニ」 ⑤太閤検地以前の田地の面積の地方的単位。50代を1段とする。しろ。 ⑥(era)地質時代を最も大きく分けた区分。「古生―」 ⑦年齢・年数の大体の範囲を示す語。「1970年―の生まれ」

だい【代】(中国史)🔗🔉

だい】 ①中国、戦国時代、今の河北省北西部にあった国。のち山西省北部の地名。 ②鮮卑の首長拓跋猗盧たくばついろが晋から封ぜられて建てた国。北魏はその後裔。(315〜376)

よ【世・代】🔗🔉

世・代】 (語源的には「節」と同じで、限られた時間の流れを意味する) ①ある統治者が主権を維持して国を治める期間、または一家の家長が家督を相続して、その家を治める期間。代だい。万葉集1「橿原かしはらの日知ひじりの御―ゆ」。「明治の―」「先代の―」 ②同一の氏族・系統・政体などが、引き続いて国家の主権を持つ期間。時代。「源氏の―」「武家の―」 ③転じて、国。国家。また、その政治。時には政治的機関・朝廷・天皇の意にも用いる。栄華物語月宴「―始まりて後、この国のみかど六十余代にならせ給ひにけれど」。源氏物語薄雲「おとどの、かくただ人にて―に仕へ給ふも」 ④(特定の)期間。時期。時節。とき。おり。大和物語「二条の后の宮まだ帝にもつかうまつり給はで、ただ人におはしましける―に」。源氏物語御法「露けさは今昔ともおもほえず大方秋の―こそつらけれ」 ⑤人の生きてきた、また、生きていく年月。個人の一生。生涯。年齢。よわい。いのち。紫式部日記「としくれてわが―ふけゆく」 ⑥〔仏〕過去・現在・未来の三世。そのおのおのをいう。万葉集4「この―には人言しげしこむ―にも逢はむわが背子今ならずとも」。「あの―」 ⑦人間が生活していく場としての、さまざまな人間関係・社会関係を総括していう。また、その一般的な趨勢や時流をいう。世の中。社会。世間。世情。時勢。万葉集18「父母を見れば尊く、妻子めこ見れば愛かなしくめぐし、うつせみの―の理ことわりと」。「―のため人のため」「―の移りかわり」「民主主義の―」 ⑧特に、俗界としての世の中。俗世。浮世。古今和歌集「―を捨てて山に入る人山にてもなほ憂き時はいづちゆくらん」。「―を厭う」 ⑨世の中で生計を立てること。なりわい。家業。「―の営み」 ⑩世間の人々。また、世間の評判。拾遺和歌集雑恋「しのびていひちぎりて侍りけることの―に聞え侍りければ」 ⑪男女のなからい。異性との愛情関係。源氏物語花宴「まだ―に馴れぬは、五六の君ならむかし」 ⑫身の上。境遇。運命。源氏物語蓬生「たぐひあらじとのみ、めづらかなる―をこそは見奉り過ごし侍れ」 ⑬(「―の」「―に(も)」の形で、強調を表す)この上ない。あまりにも。まったく(の)。源氏物語帚木「―のすきものにて、ものよく言ひ通れるを」。「―にも美しい女性」 ⑭(「…世(も)なし」の形で、否定を強めて)まったく…することがない。蜻蛉日記「心のとくる―なく嘆かるるに」 ⇒世が世ならば ⇒世と共 ⇒世に合う ⇒世に在り ⇒世に入れられる ⇒世に聞こえる ⇒世に従う ⇒世に処する ⇒世に知らず ⇒世に立つ ⇒世に連れる ⇒世に出る ⇒世に問う ⇒世に無し ⇒世に旧る ⇒世は張物 ⇒世は回り持ち ⇒世も末 ⇒世を挙げて ⇒世を出づ ⇒世を籠む ⇒世を去る ⇒世を忍ぶ ⇒世を知る ⇒世を捨てる ⇒世を背く ⇒世を保つ ⇒世を尽くす ⇒世を遁れる ⇒世を離れる ⇒世を憚る ⇒世を張る ⇒世を響かす ⇒世を済す ⇒世を渡る

[漢]代🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部3画/5画/教育/3469・4265〕 〔音〕ダイ(呉) タイ(漢) 〔訓〕わる・える・しろ [意味] ①かわる。いれかわる。「新陳代謝しんちんたいしゃ」 ㋐他人にかわって用をする(人)。「代理・代行・交代こうたい・名代みょうだい」 ㋑かわりになるもの。引きかえに支払う金銭。しろ。「お代は見てのお帰り」「代価・代償・地代」 ②次々といれかわる世。 ㋐家督や職務などを受け継いでその地位にいる間。「代がかわる」「代代・次代・初代・末代・世代」 ㋑時の流れの大まかな区分。「古代・現代・古生代」 ③年齢や紀年の範囲を示す語。「十(歳)代の少女」「一九八〇年代」▶「台」とも書く。 ④しろ。田。田地。「代しろを搔く」「苗代なわしろ」▶もと、稲一束を収穫する面積の単位。 [解字] 形声。「人」+音符「弋たい」(=かわる)。人が同じポストに交替してつく意。 [下ツキ 一代・永代・王代・希代・玉代・近代・郡代・現代・交代・古代・色代・次代・時代・地代・重代・昭代・上代・城代・初代・神代・身代・聖代・盛代・席代・世代・舌代・先代・前代・総代・茶代・当代・年代・万代・百代・譜代・末代・名代・無代・目代・累代・歴代

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