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いん【印】🔗🔉

いん】 ①木・牙・角・水晶・石・金などに文字などを彫刻し、文書・書画に押して証明とするもの。判はん。「―を押す」「―鑑」 ②昔、中国で官職のしるしとして佩用はいようした金石類の彫刻物。「―綬」 ③〔仏〕(梵語mudrā 印章の意)両手の指をさまざまに組み合わせて宗教的理念を象徴的に表現すること。ヒンドゥー教と仏教とに共通する。神像・仏像にも見られる。「―を結ぶ」 ④しるし、つけること。 ⑤印度インドの略。

かね【印】🔗🔉

かね】 飼主・飼育地・品位などをあらわすために、牛馬の股ももにおす焼印。かなやき。かねやき。

しるし【印・標・徴】🔗🔉

しるし印・標・徴】 (動詞シルスの連用形から) ①他と紛れないように見分けるための心覚えとするもの。 ㋐目じるし。記号。徒然草「人くふ馬をば耳を切りてその―とす」。「―をつける」 ㋑紋所・記章の類。「松平家の―」 ㋒合図。新勅撰和歌集「淡路島―の煙見せわびて霞をいとふ春の舟人」 ②あることを証明すること。また、そのもの。 ㋐(「証」とも書く)証拠。あかし。源氏物語桐壺「なき人のすみかたづね出でたりけむ―のかむざしならましかば」。「感謝の―として」「お―の品」 ㋑割符わりふ。契けい。 ㋒(「首」「首級」と書く)討ちとった首。首級しゅきゅう。「お―頂戴」 ③(「璽」と書く) ㋐印綬。おしで。崇神紀「印綬しるしを授たまひて将軍とす」 ㋑神璽。三種の神器の一つ。平家物語11「内侍所―の御箱」 ④(「徴」「験」と書く)あることが原因となって現れた結果。 ㋐きざし。前兆。古事記「かかる夢は是れ何の―にか有らむ」 ㋑けはい。様子。 ㋒霊験。ごりやく。大鏡「ほとけの御―なめり」 ㋓ききめ。効能。万葉集6「生ける―あり」 ㋔むくい。果報。今昔物語集10「隠れたる徳有れば顕れたる―有りて」 ⇒しるし‐ちょう【首帳】 ⇒しるし‐つけ【標付け】 ⇒しるし‐の‐おび【標の帯】 ⇒しるし‐の‐き【験の木】 ⇒しるし‐の‐さお【標の竿】 ⇒しるし‐の‐すぎ【験の杉・標の杉】 ⇒しるし‐の‐すず【標の鈴】 ⇒しるし‐の‐たち【標の太刀】 ⇒しるし‐の‐たのみ【証の頼み】 ⇒しるし‐の‐みはこ【璽の御筥】 ⇒しるし‐の‐やま【標の山】 ⇒しるし‐ばかり【標許り】 ⇒しるし‐ばた【標旗】 ⇒しるし‐ばり【標針】 ⇒しるし‐ばんてん【印半纏・印半天】 ⇒しるし‐ふだ【標榜】 ⇒しるし‐もくろく【首目録・印目録】 ⇒首級を挙げる

じるし【印】🔗🔉

じるし】 〔接尾〕 (シルシの語頭の濁音化)人名や語の頭字に添えて、遠まわしにそのものを指していう語。梅暦「丹―にかかるとまことに愚智だヨ」。「田―」

[漢]印🔗🔉

 字形  筆順 〔卩()部4画/6画/教育/1685・3075〕 〔音〕イン(呉)(漢) 〔訓〕しるし・しるす [意味] ①しるし(とするもの)。はんこ。「印を押す」「印鑑・印紙・実印・拇印ぼいん・封印」 ②しるしをつける。(版で)文字などをすりつける。「足跡を印する」「印字・印象・印刷・影印」 ③〔仏〕手の指で作る、悟りや請願の内容を示す形。「印を結ぶ」「印呪いんじゅ」 ④「印度インド」の略。「印綿・仏印」 [解字] 会意。左半部は手を、右半部は人のひざまずく形を表す。手で人を押しつけてひざまずかせる意。転じて、上から押しつけてしるしをつける意。 [下ツキ 影印・押印・改印・官印・偽印・契印・検印・公印・刻印・極印・私印・実印・朱印・証印・石印・代印・調印・套印・捺印・封印・拇印・法印・烙印 [難読] 印南野いなみの・印度インド

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