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○薪に花たきぎにはな🔗🔉

○薪に花たきぎにはな 賤しい姿の粗野なうちにも、ゆかしくやさしい風情のあるたとえ。 ⇒たき‐ぎ【薪】 たきぎ‐の‐いっきゅう‐じ薪の一休寺‥キウ‥ 酬恩庵しゅうおんあんの通称。 たきぎ‐のう薪能】 神事能。薪の宴の能の意という。陰暦2月の興福寺の修二会しゅにえに、南大門の芝の上で四座の大夫によって行われた能楽。幕末で絶えたが、近年簡略化して復興、5月11・12日に行われている。なお最近は、諸社寺などで薪能と名付けて、夜間に野外能を行うが、それは薪の火で照明する能の意に解した命名。薪の能。〈[季]春〉 薪能 撮影:関戸 勇 薪能 撮影:神田佳明(シテ:塩津哲生・枕慈童) ⇒たき‐ぎ【薪】 たきぎ‐の‐ぎょうどう薪の行道‥ギヤウダウ (法華経提婆品に、釈尊が阿私仙人に従って薪を樵るなどして法華経を得たとあるところに基づく)法華八講の第3日目に、行基の作と称する「法華経を我が得しことは薪こり菜摘み水汲み仕へてぞ得し」の歌を歌い、薪を負い、水桶を担う者を列に加えて行道すること。薪樵たきぎこり⇒たき‐ぎ【薪】

○薪を抱きて火を救うたきぎをいだきてひをすくう🔗🔉

○薪を抱きて火を救うたきぎをいだきてひをすくう [戦国策魏策]害を除こうとしてかえってこれを大きくする。また、状況を考えない無謀な行為のたとえ。 ⇒たき‐ぎ【薪】

○薪を樵るたきぎをこる🔗🔉

○薪を樵るたきぎをこる 「薪の行道」参照。 ⇒たき‐ぎ【薪】 だき‐ぐせ抱き癖】 いつも抱いてあやされている乳児につく、抱かないと泣きやまない、あるいは眠りつかない習癖。 たき‐ぐち焚き口】 かまどなどの、火を焚きつけるための口。 たき‐ぐち滝口】 ①滝の落ち口。 ②清涼殿の東北方の御溝水みかわみずの落ちる所。滝口の陣があった。 ③平安時代以降、蔵人所くろうどどころに属し、宮中の警衛に当たった武士。寛平(889〜898)年間創設。2を詰所としていたからいう。枕草子56「―の弓鳴らし、沓の音し、そそめき出づる」 ⇒たきぐち‐どころ【滝口所】 ⇒たきぐち‐の‐じん【滝口の陣】 たきぐち滝口】 姓氏の一つ。 ⇒たきぐち‐しゅうぞう【滝口修造】 たきぐち‐しゅうぞう滝口修造‥シウザウ 詩人・美術批評家。富山県生れ。ブレーク・ランボーらの影響を受ける。シュールレアリスム運動を推進し、詩集「妖精の距離」、評論集「近代芸術」などを著す。戦後美術に大きな影響を与えた。(1903〜1979) ⇒たきぐち【滝口】 たきぐち‐どころ滝口所】 清涼殿の北、黒戸の東にあって、警衛の武士の勤番する所。滝口の陣。→内裏(図)⇒たき‐ぐち【滝口】 たきぐち‐にゅうどう滝口入道‥ニフダウ ①本名は斎藤時頼。初めは平重盛の臣。滝口の侍として禁中に奉仕するうち、建礼門院の雑仕横笛に恋慕し、父の強意見に嵯峨の往生院に入って剃髪。のち高野山清浄心院で行い澄ました。(平家物語) ②1を潤色した歴史小説。高山樗牛ちょぎゅう作。1894年(明治27)発表。 →文献資料[滝口入道] たきぐち‐の‐じん滝口の陣‥ヂン (→)滝口所に同じ。大鏡兼通「―のかたより御前へ参らせ給ひて」 ⇒たき‐ぐち【滝口】 たぎ‐ご多義語】 1語で二つ以上の意味を表す語。例えば、「足」は、人体の一部(足が長い)、器物の支え(机の足)、歩行(足が早い)などの意味を持つ多義語。 たきこみ‐ごはん炊込み御飯】 魚介・肉・野菜などを米と共に調味して炊き上げたもの。 たき‐こ・む炊き込む・焚き込む】 〔他五〕 米の中に野菜・肉などをまぜて飯を炊く。 だき‐こ・む抱き込む】 〔他五〕 ①腕の中に巻きこむようにして、かかえる。 ②味方に引き入れる。悪事の仲間に取り込む。 たき‐こ・める薫き込める・焚き込める】 〔他下一〕[文]たきこ・む(下二) 香をたいて薫りを深くしみ込ませる。 たきざわ滝沢‥ザハ 姓氏の一つ。 ⇒たきざわ‐おさむ【滝沢修】 ⇒たきざわ‐かつみ【滝沢克己】 ⇒たきざわ‐ばきん【滝沢馬琴】 たきざわ‐おさむ滝沢修‥ザハヲサム 俳優・演出家。本名、脩。1947年、民衆芸術劇場(のち民芸)を結成。舞台・映画などで重厚な演技を見せた。(1906〜2000) ⇒たきざわ【滝沢】 たきざわ‐かつみ滝沢克己‥ザハ‥ 哲学者・神学者。九州大学教授。西田哲学とバルト神学に基づき、絶対者と人間との関係について独自な思想を展開。著「カール=バルト研究」。(1909〜1984) ⇒たきざわ【滝沢】 たきざわ‐ばきん滝沢馬琴‥ザハ‥ ⇒きょくていばきん(曲亭馬琴) ⇒たきざわ【滝沢】 タキシードtuxedo アメリカ】 男子の夜会用略式礼服。燕尾服の代用として着用。形は背広に似てラペルを綾絹でおおい、生地は多く黒羅紗で、ズボンの側縫目に飾縁がある。普通、襞胸ひだむねまたは硬胸かたむねのシャツ・黒の蝶ネクタイなどと組み合わせて着るのでブラック‐タイともいう。19世紀末ニューヨーク州タキシード‐パーク地方のクラブの会員たちが着はじめたことに由来。イギリスではディナー‐ジャケット。→フォーマル‐ウェア(図) たき‐しぼり滝絞り】 巻染めの一つ。大形の竪たて絞りの文様染。 たき‐じま滝縞】 たて縞の一種。太い筋から次第に細い筋になっている平行縞。→縞織物(図) たき‐し・める焚き染める】 〔他下一〕[文]たきし・む(下二) 香を焚いて、その香りを物にしみこませる。 だき‐し・める抱き締める】 〔他下一〕[文]だきし・む(下二) 締めつけるように強く抱く。かたく抱いて離さない。「我が子を―・める」 タキシングtaxiing】 飛行機が牽引によらず自力で誘導路などを走行すること。 だき‐すく・める抱き竦める】 〔他下一〕[文]だきすく・む(下二) 抱きしめて身動きできないようにする。日葡辞書「ヌスビトヲウシロカラヒタトダキスクメタ」 たぎ‐ずけい多義図形‥ヅ‥ 〔心〕2種以上の異なる見え方が現れる図形や絵。投影法などに用いられる。→図5 たき‐すさ・む焚き荒む】 〔自四〕 焚火が消えそうになりながら燃える。一説に、焚火が盛んに燃える。「たきすさぶ」とも。続千載和歌集「―・む烟や残る秋の田の鹿火屋かびやが上にかすむ月かげ」 たき‐す・てる焚き捨てる】 〔他下一〕[文]たきす・つ(下二) ①火をたいたまま、たきつがないで、そのままにしておく。 ②焼き捨てる。 タキストスコープtachistoscope】 文字や図形などの刺激をきわめて短時間だけ提示する装置。心理学で視覚の実験などに用いる。瞬間露出器。 たき‐ずみ焚炭】 燃料にする木炭。 たき‐せいいち滝精一】 美術史家。号は拙庵。和亭の子。東京生れ。東大教授。雑誌「国華」を編集・刊行。(1873〜1945) ⇒たき【滝】 たきた滝田】 姓氏の一つ。 ⇒たきた‐ちょいん【滝田樗陰】 たぎ‐たぎ・し 〔形シク〕 凹凸がある。一説に、道が歩きにくい。古事記「吾が足え歩まず、―・しくなりぬ」 たき‐だし炊出し・焚出し】 火事・洪水など非常の場合に、被災者や現場の人に飯を炊いて供すること。 たきた‐ちょいん滝田樗陰】 ジャーナリスト。本名、哲太郎。秋田県生れ。「中央公論」主幹。同誌を文壇の登竜門、大正デモクラシーの牙城に育て、文壇・論壇を主導。(1882〜1925) ⇒たきた【滝田】 たき‐たて炊立て・焚立て】 炊き上がったばかりであること。「―の御飯」 たぎち滾ち・激ち】 水などが、わきかえること。激流。万葉集3「不尽ふじ河と人の渡るもその山の水の―そ」 たぎ・つ滾つ・激つ】 〔自四〕 ①水が激しくわきかえる。たぎる。万葉集7「落ち―・つ瀬をさやけみと見に来し吾を」 ②心が激しくわきかえる。万葉集7「嘆きせば人知りぬべみ山川の―・つ心を塞きあへてあるかも」 たき‐つ‐かわ滝つ川‥カハ (→)「たきがわ」に同じ。 たきつぎ‐こう炷継香‥カウ 香遊びの一つ。御家流の用語で、志野流では炷合せという。室町末期に流行。連歌にならって連衆が季節やその席にふさわしい香木を順次炷き継ぎ、その香銘を和歌によみ、文をつくる。 だき‐つ・く抱き着く・抱き付く】 〔自五〕 両腕で抱くようにして相手にとりつく。「母親に―・く」 たき‐つけ焚付け】 火をたやすく燃えつかせるために用いる枯柴・こっぱなどの類。 たき‐つ・ける焚き付ける】 〔他下一〕[文]たきつ・く(下二) ①火をつけて燃やす。 ②そそのかす。けしかける。「後輩を―・けて不満を言わせる」 たき‐つ‐せ滝つ瀬】 (奈良時代にはタギツセ)急流。万葉集13「宇治のわたりの―を見つつ渡りて」 ⇒たきつせ‐の【滝つ瀬の】 たきつせ‐の滝つ瀬の】 〔枕〕 「はやし(早し)」にかかる。 ⇒たき‐つ‐せ【滝つ瀬】 たぎつひめ‐の‐みこと湍津姫命】 日本神話で、素戔嗚尊すさのおのみことと天照大神との誓約うけいによって生まれた宗像むなかたの三女神の一神。大国主神の妻で、事代主神ことしろぬしのかみの母。 たき‐つぼ滝壺】 滝の落ち込む淵ふち。〈[季]夏〉 たぎ‐てき多義的】 一つの語や表現が多くの意味を持つさま。 タキトゥスCornelius Tacitus】 ローマ帝政初期の歴史家・雄弁家。貴族出身で政治にも活躍。「ゲルマニア」「歴史」「年代記」をはじめ著書が多い。(55頃〜120頃) たき‐どの滝殿】 滝のほとりに建てた御殿。〈[季]夏〉。源氏物語松風「―の心ばへなど」 だき‐と・める抱き留める】 〔他下一〕[文]だきと・む(下二) 抱きかかえるようにして押さえとどめる。かかえて留める。 だき‐と・る抱き取る】 〔他五〕 ①抱いて自分の方に受け取る。 ②抱きとめる。 たき‐なみ滝波】 落下する滝の水。為尹ためただ千首「岩にかけ河瀬に音や余るらむ雨さへ添ひてふるの―」 だきに‐てん荼吉尼天・荼枳尼天】 (梵語Ḍākinī)夜叉やしゃの類で、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院に配される女性の悪鬼。6カ月前に人の死を知り、その心臓を食うという。またその法を修するものには自在の力を与えるという。日本ではその本体を狐の精とし、稲荷いなり大明神・飯縄いづな権現などと同一とする。 だき‐ね抱き寝】 抱いて寝ること。 たき‐の‐いと滝の糸】 滝から筋のように落ちる水を糸に見立てていう語。拾遺和歌集「流れ来る―こそ弱からしぬけど乱れて落つる白玉」 たきのがわ滝野川‥ガハ 東京都北区の一地区。もと東京市35区の一つ。滝野川の名は源平盛衰記にも見え、その起源は、この地を流れる石神井しゃくじい川を滝野川と称したのによるという。江戸時代、不動の滝、飛鳥山の花見・紅葉などで行楽地として栄えた。 たき‐の‐しらいと滝の白糸】 ①(→)「滝の糸」に同じ。 ②滝の糸を模して演ずる水芸の名。 ③脚本。1894年(明治27)作の泉鏡花の小説「義血侠血」を花房柳外が脚色し、翌年、川上音二郎一座が東京浅草座で初演。水芸の女芸人と法律家をめざす学生との哀話。 たき‐のぼり滝登り】 滝を登ること。「鯉の―」 たき‐のみ滝飲み】 滝の水を飲むように酒をぐいぐい飲むこと。浄瑠璃、源平布引滝「なるは―引き受け引き受け」 だき‐ばしら抱柱】 竹矢来やらいまたは板囲いの板などを挟みつける2本の柱。特に、そのうちの添柱そえばしらたき‐ばん焚き番】 浴場などのかまの火を焚く者。浮世風呂4「大概どこの湯やでも上がり番と―は毎日代り合ふ」 たき‐び焚火】 ①かがり火。 ②かまど・炉などで焚く火。 ③庭などで、落葉などを焚くこと。また、その火。〈[季]冬〉 ⇒たきび‐の‐ま【焚火の間】 たきび‐の‐ま焚火の間】 いろりのある室。 ⇒たき‐び【焚火】 たき‐ふさ】 「たぶさ」の古形。古事記「―の中より」 たき‐ぼうよう多岐亡羊‥バウヤウ [列子説符](逃げた羊を追ううち、道が幾筋にも分かれていて、羊を見失った故事から)学問の道があまりに多方面に分かれていて真理を得がたいこと。転じて、方針が多すぎてどれを選んでよいか迷うこと。 たき‐ぼこり焚き埃】 焚火によって出るすすぼこり。 たき‐ぼし炊干し】 釜で炊いた飯。甑こしきで蒸した強飯こわいいに対していう。ひめいい。 たき‐まくら滝枕】 ①滝つ瀬の、枕のように盛り上がっているもの。瀬枕。堀河百首「山里は寝覚の床のさびしきに絶えず音なふ―かな」 ②涙が枕にそそぐことを滝にたとえていう。月詣和歌集「堰きもあへず離れて落つる涙かなわがそばだつる―より」 たき‐まさ・る焚き増さる】 〔他四〕 いっそう多く焚く。いやが上にも焚く。後拾遺和歌集「都にも初雪降ればをの山のまきの炭がま―・るらむ」 たきまつり‐の‐かみ滝祭神】 水をつかさどるという神(広滝・滝田の神と同様)。また伊勢の皇大神宮所管の社。同神域内の五十鈴川畔に鎮座。 だき‐まんまん惰気満満】 何もする気がなく、怠ける気持に満ちていること。 だき‐み抱き身】 鳥の胸肉。特に、鴨・合鴨に言う。 たきみ‐かんのん滝見観音‥クワンオン 三十三観音の一つ。滝を見る姿に表される。 だき‐みょうが抱茗荷‥メウ‥ 紋所の名。茗荷の花を向い合せに描いたもの。形の似た杏葉ぎょうようの紋を改めてできたともいう。 抱茗荷 たき‐もと滝本】 滝が落ちる下。滝壺。平家物語5「聞ゆる滝にしばらく打たれてみんとて―へぞ参りける」 たきもと‐りゅう滝本流‥リウ 和様書道の一派。松花堂流ともいう。流祖は松花堂(滝本坊)昭乗。 たき‐もの焚物】 たきぎ。まき。 たき‐もの薫物・炷物】 種々の香をあわせてつくった練香ねりこう。また、それをたくこと。源氏物語宿木「東にてかかる―の香は、え合はせ出で給はざりきかし」 ⇒たきもの‐あわせ【薫物合】 ⇒たきもの‐の‐こ【薫物の籠】 ⇒たきもの‐の‐つかい【薫物の使】 ⇒たきもの‐ひめ【薫物姫】 たきもの‐あわせ薫物合‥アハセ 種々の練香ねりこうを持ち寄ってこれをたき、判者がその優劣を評して勝負を決める宮廷遊戯。→香合こうあわせ⇒たき‐もの【薫物・炷物】 たきもの‐の‐こ薫物の籠】 薫物の上にかぶせて着物をかけ香を焚きしめる籠かご。ふせご。相模集「―を見むとのみ思ふかな」 ⇒たき‐もの【薫物・炷物】 たきもの‐の‐つかい薫物の使‥ツカヒ 贈物とする薫物を持って行く使い。 ⇒たき‐もの【薫物・炷物】 たきもの‐ひめ薫物姫】 (乞巧奠きこうでんに際し、終夜薫物をたいたことからの名か)織女星のこと。 ⇒たき‐もの【薫物・炷物】 だき‐もり抱き守り】 幼児を抱いて守りをする奉公人の女。誹風柳多留「―のわりなき無心鮒一つ」 たきやしゃ‐ひめ滝夜叉姫】 平将門まさかどの遺児として近世の小説・戯曲などに登場する人物。源家への復讐を企てる弟良門よしかどを助ける。山東京伝の読本「善知安方うとうやすかた忠義伝」(1806年刊)に見え、歌舞伎にも脚色。 だ‐きゅう打球‥キウ 野球やゴルフなどで、打った球。 だ‐きゅう打毬‥キウ ①まりをうつこと。まりうち。 ②二組の騎馬の一定人数が庭上にある紅白の毬まりを毬杖ぎっちょうですくい取り、自分の組の毬門に早く投げ入れた方を勝とする競技。ポロの一種。唐から伝わり、平安時代に宮廷行事となったが中期以降衰退、江戸時代に復活。庶民の間では徒歩で盛んに行われた。 ⇒だきゅう‐づえ【打毬杖】 だきゅう‐づえ打毬杖‥キウヅヱ ①毬杖ぎっちょうのこと。 ②打毬楽たぎゅうらくの時に舞の者が持つ杖。 ⇒だ‐きゅう【打毬】 たぎゅう‐らく打毬楽‥ギウ‥ 雅楽の唐楽、太食調たいしきちょうの曲。4人で舞う。毬杖ぎっちょうで毬を打つ振りがある。玉会ぎょくえ打毬楽。 打毬楽 だ‐ぎょ打魚】 網を打って魚をとること。 た‐きょう他郷‥キヤウ 郷里から離れた土地。他国。異郷。「―をさすらう」 た‐ぎょうた行・タ行‥ギヤウ 五十音図の第4行。タ・チ・ツ・テ・ト。 た‐ぎょう他行‥ギヤウ (タコウとも)よそへ行くこと。他出。外出。今昔物語集3「若し―かと思ひて尋ね求むるに」 だ‐きょう妥協‥ケフ 対立している双方(または一方)が折れ合って一致点を見出し、事をまとめること。おりあい。「―の余地はない」「―案」 ⇒だきょう‐てん【妥協点】 たぎょう‐しょう多行松‥ギヤウ‥ アカマツの一変種。分枝が甚だ多く、矮性。庭木とする。 だきょう‐てん妥協点‥ケフ‥ 双方が互いに歩み寄って一致できるところ。おりあいのつくところ。 ⇒だ‐きょう【妥協】 た‐きょく多極】 中心となるもの、重点を置くべきものが数多く存在するさま。「―外交」「―分散」 ⇒たきょく‐か【多極化】 たきょく‐か多極化‥クワ まとまっていたものが、その中心を離れて諸方向に分散し、互いに拮抗きっこうするようになること。 ⇒た‐きょく【多極】 だき‐よ・せる抱き寄せる】 〔他下一〕[文]だきよ・す(下二) 抱いて、自分に近づけさせる。 たぎら‐か・す滾らかす】 〔他四〕 たぎるようにする。煮立たせる。たぎらす。大鏡道長「湯を―・しつつ」 たぎ・る滾る】 〔自五〕 ①水などがわきかえる。激しく流れる。さかまく。たぎつ。後拾遺和歌集神祇「奥山に―・りて落つる滝つ瀬の」。「血が―・る」 ②煮え立つ。煮えあがる。大和物語「この水あつ湯に―・りぬれば」。「煮え―・る」 ③怒り・悲しみなどの感情が激しくわきおこる。たかぶる。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―・る心」。「情熱を―・らせる」 ④(近世語)他よりひいでる。すぐれる。御伽噺「ハア出来合いにはどふでも―・つた物はござりませぬが」 たき‐れんたろう滝廉太郎‥ラウ ピアノ奏者・作曲家。東京生れ。父の任地大分県竹田などに住む。東京音楽学校卒。1901年(明治34)「中学唱歌」の作曲募集に「荒城の月」「箱根八里」などが当選。同年ライプチヒ音楽院に留学、病を得て帰国。歌曲集「四季」(「花」を収める)など。(1879〜1903) 滝廉太郎 提供:毎日新聞社 →作品:『荒城の月』(詞) ⇒たき【滝】 タキンThakin ビルマ】 (構成員が互いにタキン(主人)という敬称をつけて呼んだことに由来)ビルマ(ミャンマー)の民族主義運動団体。1930年結成。アウン=サン・ウー=ヌ・ネ=ウィンら独立運動指導者を輩出。正式名称「我らのビルマ協会」。 だ‐きん打琴】 中国の楽器。胴に張った多くの弦を、2本の桴ばちで打って鳴らす琴。洋琴。 たく・栲】 コウゾの古名。豊後風土記「―の皮を取りて木綿ゆうを造る」→たえ たく】 ①(他人に向かっていう)わが家。うち。自宅。 ②妻が他人に対して、夫を呼ぶ称。うちのひと。やど。「―に代わって参りました」 ③(「お―」の形で)あなたの家・家族。また、あなた。 たく】 つくえ。テーブル。→しょく(卓) たく】 拍子木。「―を打つ」 たく】 書法で、永字八法の一つ。永字の第4画の運筆。→永字八法 たく】 ①屍を張りさらす刑。はりつけ。 ②書法で、永字八法の一つ。永字の第5画の波のうねりのような筆勢の運筆。→永字八法 たく】 ①扁平な鐘形で、内部に舌ぜつをつるし、ゆり動かして音響を発する鳴りもの。馬鐸・風鐸など。ただし、古く中国では上に細長い柄をつけ、手に持って鳴らしたものをいい、教令を宣布する時、文事には木鐸(木舌のもの)、武事には金鐸(金舌のもの)を用いたという。ぬて。ぬりて。鐸鈴。→銅鐸→馬鐸→風鐸。 ②大形の風鈴ふうりんたく多久】 佐賀県中部の市。北部には炭鉱があったが、現在閉山。南部はミカンを栽培。人口2万3千。 た・く炊く】 〔他五〕 ⇒たく(焚く)5 た・く長く・闌く】 〔自下二〕 ⇒たける(下一) た・く焚く】 〔他五〕 ①火を燃やす。火をつける。万葉集17「あまをとめ漁り―・く火のおぼほしく」。平家物語9「平家も遠火を―・けやとて」。「かまを―・く」 ②火で燃やす。くべる。万葉集7「磯の上に爪木折り―・き」。徒然草「あはれ紅葉を―・かん人もがな」。「石炭を―・く」 ③(「炷く」「薫く」とも書く)香をくゆらす。源氏物語鈴虫「名香に唐の百歩のくぬえかうを―・き給へり」。平家物語灌頂「甍いらか破れては霧不断の香を―・き」 ④火を燃やして沸かす。日葡辞書「フロヲタク」 ⑤(「炊く」とも書く)食物を煮る。かしぐ。曠野「寝入らぬに飯めし―・く宿ぞ明けやすき」(冬松)。「御飯を―・く」 た・く綰く】 〔他四〕 ①髪を掻き上げる。万葉集2「―・けばぬれ―・かねば長き妹が髪」 ②手綱をあやつる。万葉集19「石瀬野いわせのに馬だき行きて」 ③舟を漕ぐ。万葉集7「大船を荒海あるみに漕ぎ出弥船やふね―・けわが見し児らが目見まみは著しるしも」 タグtag】 (タッグとも) ①荷札。 ②商品の値段・製造元などを記した札。値札。 ③コンピューターのデータで、構造・内容を識別するために付けられた目印。 た・ぐ食ぐ】 〔他下二〕 食べる。飲む。皇極紀「米だにも―・げて通らせ」 だく】 「だくあし」の略。 だく】 ①うべなうこと。うけあうこと。承知したと答えること。 ②諾威ノルウェーの略。 だく】 (呉音はヂョク)濁音だくおんの略。↔清 だ‐く駄句】 つまらない俳句。拙劣な句。 だ・く抱く】 〔他五〕 (イダク・ウダクの頭母音の脱落したもの)腕の中にかかえこむ。宇津保物語国譲下「いづれの宮をかまづ―・き給ふといどみかはして」。「赤ん坊を―・く」 だく‐あし跑足・諾足】 (馬術用語)馬が前脚を高くあげて足早に駆けること。だく。ししあし。 たくあん沢庵】 ①江戸初期の臨済宗の僧。諱いみなは宗彭そうほう。但馬の人。諸大名の招請を断り、大徳寺や堺の南宗寺等に歴住。紫衣事件で幕府と抗争して1629年(寛永6)出羽に配流され、32年赦されてのち帰洛。徳川家光の帰依を受けて品川に東海寺を開く。書画・俳諧・茶に通じ、その書は茶道で珍重。著「不動智神妙録」など。(1573〜1645) ②沢庵漬の略。 ⇒たくあん‐づけ【沢庵漬】 ⇒沢庵のおもしに茶袋 たくあん‐づけ沢庵漬】 漬物の一種。干した大根を糠ぬかと食塩とで漬けて重石おもしでおしたもの。沢庵和尚が初めて作ったとも、また「貯え漬」の転ともいう。たくあん。たくわん。〈[季]冬〉 沢庵漬とちょろぎ 撮影:関戸 勇 ⇒たくあん【沢庵】

広辞苑 ページ 12058