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あらし【荒し】🔗🔉

あらし荒し】 ①(山言葉)山の急斜面で、材木などを投げ下ろす場所。 ②休耕中の焼畑。→反そり6。 ③(接尾語的に用いて)荒らすこと。また、荒らす者。「道場―」 ⇒あらし‐お【荒し男】 ⇒あらし‐こ【荒子・嵐子】 ⇒あらし‐の【荒野】

あらし【嵐】🔗🔉

あらし】 (「嵐」の字は、中国では、山に立ちこめるもや、または山のけはいの意) ①荒く激しく吹く風。もとは山間に吹く風をいうことが多く、のち一般に、暴風・烈風をいう。万葉集10「あしひきの山の―は吹かねども」。万葉集7「大海に―な吹きそ」。古今和歌集「吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を―といふらむ」 ②さらに広く、暴風雨。台風。「―が過ぎる」 ③(比喩的に)激しく平安を乱すもの。荒れ狂う現象。「紛争の―」「質問の―」 ④炭竈すみがまの通風口。 ⇒あらし‐ぐさ【嵐草】 ⇒あらし‐こ【嵐子】 ⇒あらし‐の‐うえ【嵐の上】 ⇒あらし‐の‐すえ【嵐の末】 ⇒あらし‐の‐そこ【嵐の底】 ⇒あらし‐の‐とこ【嵐の床】 ⇒あらし‐の‐まくら【嵐の枕】 ⇒あらし‐まど【嵐窓】 ⇒嵐の前の静けさ

あらし【嵐】(作品名)🔗🔉

あらし】 小説。島崎藤村作。1926年(大正15)から翌27年(昭和2)にかけて「改造」に発表。妻の死後、四人の子の養育の経緯を描く自伝的作品。心境小説の代表。 →文献資料[嵐]

あら・し【荒し・粗し】(形ク)🔗🔉

あら・し荒し・粗し】 〔形ク〕 ⇒あらい

あらし🔗🔉

あらし (アルラシの約)あるらしい。万葉集15「わが旅は久しく―」

あらし‐お【荒し男】‥ヲ🔗🔉

あらし‐お荒し男‥ヲ 荒々しい男。猛き男。あらお。万葉集17「かくしてや―すらに嘆き伏せらむ」 ⇒あらし【荒し】

あら‐しお【荒潮・荒塩】‥シホ🔗🔉

あら‐しお荒潮・荒塩‥シホ 荒海のうしお。荒い潮流。祝詞、大祓詞「―の塩の八百道やおじの」

あら‐しお【粗塩】‥シホ🔗🔉

あら‐しお粗塩‥シホ 結晶のあらい、精製しない塩。

あらしがおか【嵐が丘】‥ヲカ🔗🔉

あらしがおか嵐が丘‥ヲカ (Wuthering Heights)E.ブロンテの長編小説。1847年刊。ヨークシャーの自然を背景に、悪魔的性格をもつヒースクリフの熱烈な愛と憎しみを描くロマン主義的な作品。

あらし‐かんじゅうろう【嵐寛寿郎】‥クワン‥ラウ🔗🔉

あらし‐かんじゅうろう嵐寛寿郎‥クワン‥ラウ 映画俳優。本名、高橋照市(照一とも)。京都生れ。愛称アラカン。「鞍馬天狗」「右門捕物帖」のシリーズに主演、ほかに「神々の深き欲望」「網走番外地」などに出演。(1903〜1980) ⇒あらし【嵐】

あらし‐ぐさ【嵐草】🔗🔉

あらし‐ぐさ嵐草】 ユキノシタ科の多年草。亜高山に生じ、高さ20〜50センチメートル。葉は掌状で5〜7裂。夏、頂部に黄緑色5弁の小花を密生。 ⇒あらし【嵐】

あらし‐こ【荒子・嵐子】🔗🔉

あらし‐こ荒子・嵐子】 (荒仕事をする賤しい男の意) ①武家に仕えた中間ちゅうげん・小者こものの最下層のもの。 ②農家の使用人。下作人。 ⇒あらし【荒し】

あら‐しこ【粗仕子・粗鉋】🔗🔉

あら‐しこ粗仕子・粗鉋(→)「あらかんな」に同じ。

あら‐しごと【荒仕事】🔗🔉

あら‐しごと荒仕事】 ①骨のおれる仕事。力仕事。 ②荒っぽい仕事。特に、強盗・殺人などの犯罪をいう。

あらし‐さんえもん【嵐三右衛門】‥ヱ‥🔗🔉

あらし‐さんえもん嵐三右衛門‥ヱ‥ 大坂の歌舞伎俳優。11代まで。初代は西崎氏。摂津西宮の人。延宝期の名優でやつし事と六方の名人。(1635〜1690) ⇒あらし【嵐】

あら‐しね【荒稲】🔗🔉

あら‐しね荒稲】 外皮を取り去っていない米。もみ。祝詞、広瀬大忌祭「和稲にきしね、―」↔和稲にきしね

あらし‐の【荒野】🔗🔉

あらし‐の荒野】 休耕中の焼畑。 ⇒あらし【荒し】

あらし‐の‐うえ【嵐の上】‥ウヘ🔗🔉

あらし‐の‐うえ嵐の上‥ウヘ 嵐の吹く上の方。新後撰和歌集「―に月ぞなりゆく」↔嵐の底。 ⇒あらし【嵐】

あらし‐の‐すえ【嵐の末】‥スヱ🔗🔉

あらし‐の‐すえ嵐の末‥スヱ 嵐の吹き進む前方。新後撰和歌集「―の木の葉なりけり」 ⇒あらし【嵐】

あらし‐の‐そこ【嵐の底】🔗🔉

あらし‐の‐そこ嵐の底】 嵐の吹く下の方。夫木和歌抄31「―にこよひだにねむ」↔嵐の上。 ⇒あらし【嵐】

あらし‐の‐とこ【嵐の床】🔗🔉

あらし‐の‐とこ嵐の床】 嵐の吹きこむ寝床。謡曲、菊慈童「松が根の―に仮寝して」 ⇒あらし【嵐】 ○嵐の前の静けさあらしのまえのしずけさ 変事の起こる前の、一時の無気味な静穏さのたとえ。 ⇒あらし【嵐】

○嵐の前の静けさあらしのまえのしずけさ🔗🔉

○嵐の前の静けさあらしのまえのしずけさ 変事の起こる前の、一時の無気味な静穏さのたとえ。 ⇒あらし【嵐】 あらし‐の‐まくら嵐の枕】 嵐の吹く中で寝ること。新後撰和歌集「―夢にわかれて」 ⇒あらし【嵐】 あらしま‐かぜ暴風】 暴風ぼうふう。疾風。あからしまかぜ。 あらし‐まど嵐窓】 炭竈すみがまの後方の煙出し口。 ⇒あらし【嵐】 あら‐しめ新注連・新標】 新しいしめなわ。拾玉集2「―はへて種まきにけり」 あらし‐やま嵐山】 ①京都市西部にある山。桜・紅葉の名所。大堰おおい川に臨み、亀山・小倉山に対する。(歌枕) ②能。金春禅鳳作の神物。京都嵐山の桜の由来、吉野山の蔵王権現・木守の神・勝手の神の三神一体のことなどを脚色、世を祝福する。 あら‐しょうりょう新精霊‥シヤウリヤウ (→)新仏あらぼとけに同じ。 あら‐じょたい新所帯(→)「しんじょたい」に同じ。 あら‐じるあら汁】 魚類のあらを入れてつくった汁。 あら‐しろ荒代】 水田で、最初に行う代掻しろかきアラジンAladdin】 「アラビアン‐ナイト」中の一編「アラジンと魔法のランプ」の主人公。ランプの中に住む大男の魔人の力を借りて幸福になる。 あら・す荒らす】 〔他五〕 ①あれた状態にする。あれるにまかせる。万葉集20「佐保路をば―・しやしてむ」。「犬が庭を―・す」 ②ばらばらにくずす。傷つけそこねる。用明紀「朝庭みかど―・さずして、浄めつかへまつる」。「薬品が手を―・す」 ③他人の領域などを、侵し乱す。「留守宅を―・す」「なわばりを―・す」 あら・す産す】 〔他四〕 (ア(生)ルの他動詞形)お産みになる。允恭紀「大泊瀬天皇を―・します夕に」 あら‐ず非ず】 (感動詞的に)いや、そうではない。否。枕草子8「何事ぞ…と問はせ給ふ。―、車の入り侍らざりつることいひ侍りつる」 あら‐すいぎょう荒水行‥ギヤウ 修行者が寒中に水を浴びてする苦しい修行。 アラスカAlaska】 北アメリカ大陸北西部にあるアメリカ合衆国の州。アリューシャン列島を包含し、ベーリング海峡を隔ててロシアのチュコト半島と対する。面積151万平方キロメートル。州都ジュノー。1867年ロシアから買収。石油・金などの地下資源、木材、水産資源に恵まれる。北アメリカの最高峰マッキンリー山がある。→アメリカ合衆国(図)⇒アラスカ‐はんとう【アラスカ半島】 アラスカ‐はんとうアラスカ半島‥タウ アラスカ南西部に突出し、アリューシャン列島に続く狭長な半島。 ⇒アラスカ【Alaska】 あら‐すさ粗苆】 藁などを粗く刻んで壁土のつなぎにするもの。 あら‐すじ粗筋‥スヂ あらましの筋道。概略。特に、事件の経緯や書物・演劇などの内容のあらかたの筋道。梗概こうがい。「―を追う」 あら‐ずみ荒炭(→)堅炭かたずみに同じ。 あらず‐も‐がな ない方がよい。なくもがな。「―の前置き」 あらせいとう紫羅欄花(→)ストック6の和名。 あら‐ぜたい新世帯(→)「しんじょたい」に同じ。 あら‐せつ新節】 (新たな季節の意で、新年と同意)奄美諸島で、8月初めの丙ひのえの日に行われる収穫祭をいう。先祖の霊を招き、神酒・赤飯・新穀を供え、夜は八月踊りをする。 あら‐ぜに荒銭】 ①劇場で、日ごとの収入の金。あらせん。また一般に、日ごとに収入となる金。日銭ひぜに。 ②荒っぽくもうける金。 あらせ‐ら・れる有らせられる・在らせられる】 〔自下一〕 ①「居る」「在る」の尊敬語。 ②(体言に「で」の付いたものに接続して)「ある」の尊敬語。「御壮健で―・れる」→せられる あら‐そ粗麻】 粗製の苧麻まおあらそい争いアラソヒ あらそうこと。いさかい。喧嘩。「―に巻き込まれる」 ⇒あらそい‐ご【争碁】 ⇒争い果てての乳切木 あらそい‐ご争碁アラソヒ‥ ①重大な勝負をかける碁。拮抗きっこうしている相手との碁。 ②日本一の地位を争う碁。 ⇒あらそい【争い】

あらし‐の‐まくら【嵐の枕】🔗🔉

あらし‐の‐まくら嵐の枕】 嵐の吹く中で寝ること。新後撰和歌集「―夢にわかれて」 ⇒あらし【嵐】

あらしま‐かぜ【暴風】🔗🔉

あらしま‐かぜ暴風】 暴風ぼうふう。疾風。あからしまかぜ。

あらし‐まど【嵐窓】🔗🔉

あらし‐まど嵐窓】 炭竈すみがまの後方の煙出し口。 ⇒あらし【嵐】

あら‐しめ【新注連・新標】🔗🔉

あら‐しめ新注連・新標】 新しいしめなわ。拾玉集2「―はへて種まきにけり」

あらし‐やま【嵐山】🔗🔉

あらし‐やま嵐山】 ①京都市西部にある山。桜・紅葉の名所。大堰おおい川に臨み、亀山・小倉山に対する。(歌枕) ②能。金春禅鳳作の神物。京都嵐山の桜の由来、吉野山の蔵王権現・木守の神・勝手の神の三神一体のことなどを脚色、世を祝福する。

あら‐しょうりょう【新精霊】‥シヤウリヤウ🔗🔉

あら‐しょうりょう新精霊‥シヤウリヤウ (→)新仏あらぼとけに同じ。

あら‐しろ【荒代】🔗🔉

あら‐しろ荒代】 水田で、最初に行う代掻しろかき

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