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かつ【勝つ】🔗🔉

かつ勝つ】 (動詞「勝つ」が名詞的に用いられたもの)歌合うたあわせなどで、組合せになった相手に勝つこと。 ⇒勝つに乗る

かつ【括】クワツ🔗🔉

かつクワツ ①しめくくること。まとめること。「3―に分ける」 ②包装単位。捻造ねじづくりした生糸の綛かせをさらに30本程度集めて結束したもの。

かつ【活】クワツ🔗🔉

かつクワツ いきること。勢いよく動くこと。「死中に―を求める」 ⇒活を入れる

かつ【渇】🔗🔉

かつ】 喉のどがかわくこと。かわき。「―をいやす」 ⇒渇に臨みて井を穿つ

かつ【喝】🔗🔉

かつ】 大声を出すこと。大声で叱ること。特に、禅宗で励まし叱るときの叫び声。また、大声でおどすこと。

かつ【褐】🔗🔉

かつ⇒かち ⇒褐を釈く

カツ🔗🔉

カツ カツレツの略。「―‐ライス」「豚とん―」

か・つ【勝つ・贏つ・克つ】(自五)🔗🔉

か・つ勝つ・贏つ・克つ】 〔自五〕 ①戦って相手を破る。栄華物語初花「この鶏の左のしきりに負け、右のみ―・つに」。平家物語9「討ち奉らずとも―・つべきいくさに負くることよもあらじ」。「試合に―・つ」「裁判に―・つ」 ②優劣を争って他にすぐれた事を示す。比べてみてまさる。万葉集14「乎久佐壮子おくさおと乎具佐助丁おぐさずけおと潮舟の並べて見れば乎具佐―・ちめり」。御室歌合「秋の夜は月と草ばの白露と光くらべにいづれ―・たまし」。「学力では兄より弟が―・つ」 ③目標に向かって努力する。「富を―・ち得る」 ④何かの要素が他をしのぐ。圧倒する。「この服地は赤みが―・っている」「位が実力に―・つ」「荷が―・つ」 ⑤(性格・気性が)強い。「あの人は気の―・った人だ」 ⑥《克》おさえ難いものを努力しておさえつける。たえる。「病気に―・つ」「己に―・つ」「誘惑に―・つ」 ⇒勝って兜の緒を締めよ ⇒勝って負け ⇒勝てば官軍負ければ賊軍 ⇒勝てば負ける

か・つ【堪つ・勝つ】(自下二)🔗🔉

か・つ堪つ・勝つ】 〔自下二〕 動詞の連用形に付いて、その動作に堪える、できるの意を表す。普通否定の助動詞とともに用いる。のち、「かてに」の形で、「堪えずに」の意となり「難がてに」と混同して消滅した。崇神紀「大坂につぎのぼれる石群を手越しに越さば越し―・てむかも」。万葉集5「朝露の消易きわが身他国ひとくににすぎ―・てぬかも親の目をほり」→かてに→がてに

か・つ【搗つ】🔗🔉

か・つ搗つ】 〔他四〕 ①臼でつく。 ②棒などでたたく。また、たたいて落とす。軽口五色紙「やい、それは何しをるといふたれば、イヤ星を―・ちます」

か・つ【糅つ】🔗🔉

か・つ糅つ】 〔他下二〕 ⇒かてる(下一)

かつ【且つ】🔗🔉

かつ且つ】 [一]〔副〕 ①(二つの動作・状態が並行して同時に存在することを表す。二つの「かつ」が相対して用いられる場合と、一方にのみ「かつ」が用いられる場合とがある)一方では。同時に。後撰和歌集「恋のごとわりなきものはなかりけり―むつれつつ―ぞ恋しき」。古今和歌集「―こえてわかれも行くか逢坂は人だのめなる名にこそありけれ」。「―歌い―踊る」 ②ある動作・状態の上に他が加わることを表す。そのうえ。なおまた。万葉集8「秋風のさむき此頃したにきむいもがかたみと―もしのばむ」 ③すぐに。徒然草「―あらはるるをも顧みず、口に任せて言ひ散らすは」 ④ちょっと。かりに。源氏物語明石「―見るにだにあかぬ御様をいかで隔てつる年月ぞ」 ⑤(「知る」「見る」「聞く」などの動詞の上にきて)すでに。もう。万葉集3「世の中し常かくのみと―知れどいたき心は忍びかねつも」。平家物語10「―聞し召されても候ふらん」 [二]〔接続〕 (漢文の「且」の訓読から)二つの動作または状態を表す表現を接続して、それが並行して成り立つことを表す。そのうえに。それとともに。「飲み―食う」「必要―十分な条件」

かつ‐あい【渇愛】🔗🔉

かつ‐あい渇愛】 〔仏〕渇して水をほしがるように凡夫が五欲に愛着すること。

かつ‐あい【割愛】🔗🔉

かつ‐あい割愛】 ①愛執を断ち切ること。沙石集9「―出家の沙門、なんぞ世財をあらそはん」 ②惜しく思うものを思いきって手放したり省略したりすること。「紙数が尽きたので―する」 ③大学など公的な組織が、他の組織からの要請で人材を手放すこと。「―願」

かつ‐あげ🔗🔉

かつ‐あげ 恐喝の隠語。おどして金品を奪うこと。

かつ‐い【葛衣】🔗🔉

かつ‐い葛衣】 葛布くずふのかたびら。

かついろ‐おどし【勝色縅】‥ヲドシ🔗🔉

かついろ‐おどし勝色縅‥ヲドシ (→)褐色縅かちいろおどしに同じ。

かつ・う【飢う・餓う】🔗🔉

かつ・う飢う・餓う】 〔自下二〕 ⇒かつえる(下一)

かつう‐は【且つうは】🔗🔉

かつう‐は且つうは】 〔副〕 (カツハの長音化)一つには。一方では。曾我物語12「―嬉しく―悲しく」

かつうら【勝浦】🔗🔉

かつうら勝浦】 ①千葉県南東部の市。房総半島の太平洋に面する主要漁業都市。海水浴場も多い。人口2万2千。 ②那智勝浦。和歌山県南部、熊野灘に面した町。那智の滝など名勝に富む。吉野熊野国立公園に属する。 ⇒かつうら‐おんせん【勝浦温泉】

かつうら‐おんせん【勝浦温泉】‥ヲン‥🔗🔉

かつうら‐おんせん勝浦温泉‥ヲン‥ 勝浦2にある温泉。泉質は硫黄泉。 勝浦温泉 撮影:的場 啓 ⇒かつうら【勝浦】

かつ‐えき【滑液】クワツ‥🔗🔉

かつ‐えき滑液クワツ‥ 関節をつつむ滑液膜から分泌する無色または淡黄色の粘液。関節腔にあって関節の運動を滑らかにする。

かつえ‐じに【飢え死に・餓え死に】カツヱ‥🔗🔉

かつえ‐じに飢え死に・餓え死にカツヱ‥ かつえて死ぬこと。うえじに。尾崎紅葉、おぼろ舟「お親父様とっさまも我等二人の―をよい気味とはお思召すまじ」

かつ・える【飢える・餓える】カツヱル🔗🔉

かつ・える飢える・餓えるカツヱル 〔自下一〕[文]かつ・う(下二) (室町時代以後ヤ行下二段にも活用) ①うえる。空腹になる。史記抄「王者たるほどの者が―・ゑ死ぬるぞ」 ②甚だしく欠乏を感じる。頻りに欲しがる。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「色けに―・ゑしこの島なれば」

かつお【鰹・松魚・堅魚】カツヲ🔗🔉

かつお鰹・松魚・堅魚カツヲ (カタウオの約) ①サバ科の海産の硬骨魚。全長約90センチメートル。熱帯・温帯の海に広く分布、日本へは春来遊し、秋に南下する。重要な食用魚で、夏魚の代表。また、生節なまりぶし・鰹節を製造、内臓は塩辛(酒盗しゅとう)とする。〈[季]夏〉。万葉集9「水江の浦の島子が―釣り」 ②鰹木の略。古事記「―を上げて舎屋を作れる家」 ③鰹節の略。醒睡笑「手に―を一ふしづつ持ちて呼べ」 ⇒かつお‐いろり【鰹色利・鰹煎汁】 ⇒かつお‐ぎ【鰹木・堅魚木】 ⇒かつお‐つり【鰹釣り】 ⇒かつお‐どり【鰹鳥】 ⇒かつお‐なわ【鰹縄】 ⇒かつお‐の‐えぼし【鰹の烏帽子】 ⇒かつお‐の‐かんむり【鰹の冠】 ⇒かつお‐ぶし【鰹節】 ⇒かつおぶし‐むし【鰹節虫】 ⇒かつお‐ぶね【鰹船】 ⇒かつお‐みそ【鰹味噌】

かつお‐いろり【鰹色利・鰹煎汁】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐いろり鰹色利・鰹煎汁カツヲ‥ 鰹節を作る時のゆで汁もしくは蒸し汁を煮詰めたもの。調味料として用いる。→色利⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐ぎ【鰹木・堅魚木】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐ぎ鰹木・堅魚木カツヲ‥ 神社本殿などの棟木の上に横たえ並べた装飾の木。形は円柱状で鰹節に似る。勝男木。葛緒木。かつお。→千木ちぎ(図)⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐つり【鰹釣り】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐つり鰹釣りカツヲ‥ カツオを釣ること。魚群にイワシの生き餌を撒き、竿で一本釣りにする。〈[季]夏〉 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐どり【鰹鳥】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐どり鰹鳥カツヲ‥ ①ペリカン目カツオドリ科の海鳥。腹は白く他は暗褐色。大きさはマガモぐらい。嘴くちばしは長大で円錐形。熱帯太平洋にすみ魚を食う。オサドリ。なお、カツオドリ科の海鳥は世界中に約10種。 かつおどり カツオドリ 提供:OPO ②オオミズナギドリの異称。 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐なわ【鰹縄】カツヲナハ🔗🔉

かつお‐なわ鰹縄カツヲナハ 屋根葺きに用いる麻縄。 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐の‐えぼし【鰹の烏帽子】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐の‐えぼし鰹の烏帽子カツヲ‥ クダクラゲ目のヒドロ虫類。1個の大きい青色の気胞体で水面に浮かび、下面に指形の栄養体、樹枝状の生殖体など各種のポリプが垂れ下がっている。長い触手に触れると刺胞に刺され、激痛を感ずる。広く暖海に産し、日本では初夏に風で海岸へ吹き寄せられる。電気水母でんきくらげ。〈[季]夏〉 かつおのえぼし ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐の‐かんむり【鰹の冠】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐の‐かんむり鰹の冠カツヲ‥ クダクラゲ目のヒドロ虫類。群体は三角枝状の帆部を持った鍋蓋形で、下面にポリプ群や短い触手を垂らす。暖海に浮遊。 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐ぶし【鰹節】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐ぶし鰹節カツヲ‥ おろしたカツオの身をゆで、または蒸し、焙あぶって乾かし、黴付かびつけを施して日光で乾かしたもの。古く紀州に発した。削って出し汁に用いるほか、料理にかけたりする。かつぶし。〈[季]夏〉 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつおぶし‐むし【鰹節虫】カツヲ‥🔗🔉

かつおぶし‐むし鰹節虫カツヲ‥ カツオブシムシ科の甲虫の総称。体は円形または筒形、体長1センチメートル以下。幼虫は短小な毛虫形。幼虫・成虫とも干魚・毛皮・繭など動物質を食害。 カツオブシムシ 撮影:海野和男 カツオブシムシ(幼虫) 撮影:海野和男 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐ぶね【鰹船】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐ぶね鰹船カツヲ‥ カツオを釣りに沖へ出る船。春から秋にかけて、沖縄南方から土佐沖・伊豆沖・金華山沖へと回遊するカツオを追い漁獲する。〈[季]夏〉 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつお‐みそ【鰹味噌】カツヲ‥🔗🔉

かつお‐みそ鰹味噌カツヲ‥ カツオの身を入れてつくった味噌。 ⇒かつお【鰹・松魚・堅魚】

かつ‐が【活画】クワツグワ🔗🔉

かつ‐が活画クワツグワ (明治期の語)生き生きと描かれている絵。活画図かつがと

かつ‐かいしゅう【勝海舟】‥シウ🔗🔉

かつ‐かいしゅう勝海舟‥シウ 幕末・明治の政治家。名は義邦。通称、麟太郎。海舟は号。安房守であったので安房と称し、のちに安芳と改名。江戸生れ。旗本の子。海軍伝習のため長崎に派遣される。咸臨丸を指揮して渡米。帰国後、海軍操練所を設立、軍艦奉行となる。幕府側代表として江戸城明渡しの任を果たし、維新後、参議・海軍卿・枢密顧問官。伯爵。著「海軍歴史」「陸軍歴史」「開国起原」、自伝「氷川清話」など。(1823〜1899) 勝海舟 提供:毎日新聞社 →資料:『勝海舟日記』 ⇒かつ【勝】

かつ‐かじゅう【活荷重】クワツ‥ヂユウ🔗🔉

かつ‐かじゅう活荷重クワツ‥ヂユウ (→)動荷重に同じ。

かつ‐かつ(かつお)🔗🔉

かつ‐かつ (女房詞)鰹かつお

かつ‐かつ【戛戛】🔗🔉

かつ‐かつ戛戛】 ①堅い物の触れる音。「馬蹄―」 ②互いにうちあう音。

かつ‐かつ(副詞)🔗🔉

かつ‐かつ 〔副〕 時間・条件などをかろうじて満たすさま。どうにか。ぎりぎり。「―間に合う」

かつ‐がつ【且且】🔗🔉

かつ‐がつ且且】 〔副〕 (一説に、耐えるという意のカツを重ねたもの、本来「こらえこらえ」の意か) ①不満足ながら。ともかくも。辛うじて。やっと。万葉集4「玉主ぬしに珠は授けて―も枕と吾はいざ二人ねむ」。新古今和歌集「岩井くむあたりのをざさ玉こえて―結ぶ秋の夕露」。「―生活している」 ②とりあえず。さしあたって。蜻蛉日記「―参りてとどめ聞えよ」 ③早くも。今からもう。千載和歌集「万代を契りそめつるしるしには―今日の暮ぞ久しき」 ④それに加えてまた。あわせて。源氏物語若菜下「残りの命うしろめたくて、―物ゆかしがりて、慕ひ参り給ふなりけり」 ⑤端から。片端からぼつぼつと。更級日記「夜ひと夜、舟にて―物など渡す」

かつかわ‐しゅんしょう【勝川春章】‥カハ‥シヤウ🔗🔉

かつかわ‐しゅんしょう勝川春章‥カハ‥シヤウ 江戸中期の浮世絵師。勝川派の祖。号は旭朗井きょくろうせい。勝川春水の高弟。肉筆画・版画共に巧妙。鳥居流の典型を破って歌舞伎役者の似顔絵に写実的な新風を開いた。武者絵・相撲絵・美人画も多い。(1726〜1792) ⇒かつかわ【勝川】

かつかわ‐は【勝川派】‥カハ‥🔗🔉

かつかわ‐は勝川派‥カハ‥ 浮世絵の一派。勝川春章を祖とする。春好・春英・春潮・春朗(葛飾北斎)らが知名。 ⇒かつかわ【勝川】

かつ‐がん【刮眼】クワツ‥🔗🔉

かつ‐がん刮眼クワツ‥ (→)刮目かつもくに同じ。

かつ‐がん【活眼】クワツ‥🔗🔉

かつ‐がん活眼クワツ‥ 事物の道理をよく見通す眼識。物事を見抜く能力。「―を開く」

かつ‐かんぱく【褐寛博】‥クワン‥🔗🔉

かつ‐かんぱく褐寛博‥クワン‥ (「褐」は目のあらい粗末な衣服。「寛博」はひろくゆるやかな意)あらい布で作っただぶだぶの服。賤者の服。転じて、賤者。無頼漢。

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