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ご‐たい【五体】🔗⭐🔉
ご‐たい【五体】
①身体を構成する五つの部分、すなわち筋・脈・肉・骨・毛皮、または頭・両手・両足、あるいは頭・頸・胸・手・足の称。転じて、全身。平家物語2「―に汗を流いて」
②書体で、篆てん・隷れい・真・行ぎょう・草の称。また、古文・大篆・小篆・八分はっぷん・隷書の称。「―千字文」
⇒ごたい‐ごめ【五体籠め】
⇒ごたい‐つき【五体付き】
⇒ごたい‐づけ【五体付】
⇒ごたい‐とうち【五体投地】
⇒ごたい‐まんぞく【五体満足】
ご‐たい【五帯】🔗⭐🔉
ご‐たい【五帯】
熱帯・南北両温帯・南北両寒帯の五つの気候帯の総称。
ご‐たい【御体】🔗⭐🔉
ご‐たい【御体】
身体の尊敬語。おからだ。源平盛衰記24「八幡大菩薩の―正しく現じ給ひ」
⇒ごたい‐づけ【御体付】
⇒ごたい‐の‐みうら【御体の御占】
ごたい‐ごめ【五体籠め】🔗⭐🔉
ごたい‐ごめ【五体籠め】
五体のこらず。からだごと。枕草子108「むくろごめに寄り給へといひたるを、―となんいひつるとて人に笑はる」
⇒ご‐たい【五体】
ごたいしんぶんかん【五体清文鑑】🔗⭐🔉
ごたいしんぶんかん【五体清文鑑】
清代にできた満州語の辞典。満・漢・蒙・蔵(チベット)・回(ウイグル)五語を対照させたもの。
ご‐たいせつ【御大切】🔗⭐🔉
ご‐たいせつ【御大切】
(大切の尊敬語)
①貴人の重態をいう語。
②(キリシタン用語)愛。「デウスの―の火」
ご‐たいそう【御大葬】‥サウ🔗⭐🔉
ご‐たいそう【御大葬】‥サウ
大葬の尊敬語。
ご‐たいそう【御大層】🔗⭐🔉
ご‐たいそう【御大層】
大層をあざけっていう語。おおげさなこと。仰山なこと。「―なことを言う」
ごたい‐つき【五体付き】🔗⭐🔉
ごたい‐つき【五体付き】
五体のさま。からだつき。
⇒ご‐たい【五体】
ごたい‐づけ【五体付】🔗⭐🔉
ごたい‐づけ【五体付】
①男の髪の結い方。髪をひきつめて頭上に集めて束ね、髻もとどりを高く結う髷まげ。公家の間に行われた。御体付。
②女髷の梳髪すきがみの一種。五体付1の形に似るから名づける。束ねた髪を折り返し、毛先を根元へ巻きつけて前に倒し、かんざしでとめたもの。
⇒ご‐たい【五体】
ごたい‐づけ【御体付】🔗⭐🔉
ごたい‐とうち【五体投地】🔗⭐🔉
ごたい‐とうち【五体投地】
〔仏〕両膝・両肘・額を順に地につけて、尊者・仏像などを拝すること。最高の礼法。接足礼。頂礼ちょうらい。日本霊異記下「五体を地に投げ」
⇒ご‐たい【五体】
ごたい‐の‐みうら【御体の御占】🔗⭐🔉
ごたい‐の‐みうら【御体の御占】
古代、神祇官が6月・12月の10日に、天皇の身体に関して慎むべき日を占い奏した儀式。
⇒ご‐たい【御体】
ご‐たいふ【五大夫】🔗⭐🔉
ご‐たいふ【五大夫】
(「史記」の、秦の始皇帝が泰山で雨宿りした樹に五大夫の位を与えたという故事から)松の異称。
ごたいへいきしらいしばなし【碁太平記白石噺】🔗⭐🔉
ごたいへいきしらいしばなし【碁太平記白石噺】
浄瑠璃。紀上太郎きのじょうたろうほか合作の時代物。1780年(安永9)初演。由比正雪の倒幕未遂事件と、姉妹(宮城野・信夫しのぶ)の敵討の事実とを脚色。後に歌舞伎化。別称「宮城野信夫」。
ごたい‐まんぞく【五体満足】🔗⭐🔉
ごたい‐まんぞく【五体満足】
五体に欠けたところや不完全なところがないこと。また、そのさま。
⇒ご‐たい【五体】
ご‐たいよう【五大洋】‥ヤウ🔗⭐🔉
ご‐たいよう【五大洋】‥ヤウ
世界の五つの大洋。太平洋・大西洋・インド洋の三大洋に、北極海(北極洋)と南極大陸の周辺の海を南極海(南氷洋)として数える。
ご‐たいろう【五大老】‥ラウ🔗⭐🔉
ご‐たいろう【五大老】‥ラウ
豊臣秀吉が五奉行の上に置いた政権の最高機関。徳川家康・前田利家・毛利輝元・上杉景勝(はじめ小早川隆景)・宇喜多秀家が任ぜられた。→大老
ごたかくら‐いん【後高倉院】‥ヰン🔗⭐🔉
ごたかくら‐いん【後高倉院】‥ヰン
守貞親王の諡号しごう。
ご‐たくせん【御託宣】🔗⭐🔉
ご‐たくせん【御託宣】
①託宣の尊敬語。
②くどくどと言うこと。もったいぶって言うこと。ごたく。
○御託を並べるごたくをならべる🔗⭐🔉
○御託を並べるごたくをならべる
勝手な言い分をくどくどと言いたてる。
⇒ご‐たく【御託】
こたけ【古武】
姓氏の一つ。
⇒こたけ‐やしろう【古武弥四郎】
こたけ‐やしろう【古武弥四郎】‥ラウ
生化学者。岡山県生れ。大阪大学教授。アミノ酸代謝の研究にすぐれた業績を残し、日本の生化学発展の基礎を築いた。(1879〜1968)
⇒こたけ【古武】
ごた‐ごた
①種々の物が雑然と入り混じって整理が悪いさま。「―した町並」
②とりとめもなくあれこれ言い続けるさま。「―文句を言う」
③もめていたり、突発的な出来事でとりこんでいたりするさま。また、もめごと。紛擾ふんじょう。ごたくさ。ごた。「社内が―する」「家に―が起きる」
④がらくた。
こ‐だし【小出し】
多くの物の中から、少しずつ出すこと。また、そのもの。「―に使う」「―にする」
こ‐だち【小裁ち】
新生児から3歳位までの子供の着物などの裁ち方。一つ身・三つ身の類。→大裁ち→中裁ち
こ‐だち【木立】
木のむらがり生い立ったもの。万葉集17「―しげしも」。「夏―」
こ‐だち【小太刀】
①小形の太刀。帯添の太刀ともする。義経記2「―にて走り合ひ」
②小さい太刀を使う武術。
ご‐たち【御達】
(「御ご」に「達たち」を添えた語)
①婦人の尊敬語。宇津保物語嵯峨院「おのづから殿人とのびとになりて―などに物言ひかけなどする中に」
②「何々の御」と呼ばれるような上級の女官・女房。伊勢物語「むかしをとこ宮仕へしける女のかたに―なりける人を相知りたりける」
こ‐たつ【炬燵・火燵】
床ゆかをきって炉を設け、上にやぐらを置き、蒲団ふとんをかけて暖をとるもの。また、床を切らずにやぐらの中に火を入れた置き炬燵もある。〈[季]冬〉。夏目漱石、吾輩は猫である「朝は飯櫃の上夜は―の上天気のよい昼は椽側へ寐る事とした」。「電気―」
⇒こたつ‐がけ【炬燵掛け】
⇒こたつ‐びょうほう【炬燵兵法】
⇒こたつ‐ぶとん【炬燵蒲団・炬燵布団】
⇒こたつ‐べんけい【炬燵弁慶】
⇒こたつ‐やぐら【炬燵櫓】
ご‐たつ【五達】
五方に通じた道路。
ご‐だつ【誤脱】
誤謬と脱漏。誤字と脱字。
こたつ‐がけ【炬燵掛け】
こたつに掛ける薄手の蒲団。
⇒こ‐たつ【炬燵・火燵】
ごた‐つき
混雑すること。もめごと。
ごた‐つ・く
〔自五〕
混雑する。混乱する。もめ事がおこる。ごてつく。「入口が―・く」「社内が―・く」
こたつ‐びょうほう【炬燵兵法】‥ビヤウハフ
実際には通用しない無益の論説。
⇒こ‐たつ【炬燵・火燵】
こたつ‐ぶとん【炬燵蒲団・炬燵布団】
炬燵やぐらの上にかけるふとん。
⇒こ‐たつ【炬燵・火燵】
こたつ‐べんけい【炬燵弁慶】
(炬燵にあたっている時だけ弁慶のようにふるまう意から)外に出ればいくじのないくせに、家の中では偉そうに言動する人。内弁慶。陰弁慶。
⇒こ‐たつ【炬燵・火燵】
こたつ‐やぐら【炬燵櫓】
炬燵に用いる木組のやぐら。炉の上におき、その上に蒲団をかける。
⇒こ‐たつ【炬燵・火燵】
こ‐だて【木楯・小楯】
楯のかわりに身を寄せる立ち木。また、間に合せの楯。源平盛衰記33「前には柴垣を掻き、後には大木を―にして」
⇒木楯に取る
こ‐だて【戸建】
(集合住宅に対して)独立した一戸の住宅。一戸建て住宅。
ご‐だて【碁立て】
囲碁の布石。石立て。
ごた‐ごた🔗⭐🔉
ごた‐ごた
①種々の物が雑然と入り混じって整理が悪いさま。「―した町並」
②とりとめもなくあれこれ言い続けるさま。「―文句を言う」
③もめていたり、突発的な出来事でとりこんでいたりするさま。また、もめごと。紛擾ふんじょう。ごたくさ。ごた。「社内が―する」「家に―が起きる」
④がらくた。
ご‐たち【御達】🔗⭐🔉
ご‐たち【御達】
(「御ご」に「達たち」を添えた語)
①婦人の尊敬語。宇津保物語嵯峨院「おのづから殿人とのびとになりて―などに物言ひかけなどする中に」
②「何々の御」と呼ばれるような上級の女官・女房。伊勢物語「むかしをとこ宮仕へしける女のかたに―なりける人を相知りたりける」
ご‐たつ【五達】🔗⭐🔉
ご‐たつ【五達】
五方に通じた道路。
ごた‐つき🔗⭐🔉
ごた‐つき
混雑すること。もめごと。
ごた‐つ・く🔗⭐🔉
ごた‐つ・く
〔自五〕
混雑する。混乱する。もめ事がおこる。ごてつく。「入口が―・く」「社内が―・く」
ごた‐ばこ【ごた箱】🔗⭐🔉
ごた‐ばこ【ごた箱】
いろいろな物をごたごたと入れておく箱。ごった箱。
ご‐たぶん【御多分】🔗⭐🔉
ご‐たぶん【御多分】
(多分は多数・大部分の意)人や勢力の大部分がつき従う方。
⇒ごたぶん‐れん【御多分連】
⇒御多分に洩れず
○御多分に洩れずごたぶんにもれず
他の大部分の人が考える通り。例外ではなく。
⇒ご‐たぶん【御多分】
○御多分に洩れずごたぶんにもれず🔗⭐🔉
○御多分に洩れずごたぶんにもれず
他の大部分の人が考える通り。例外ではなく。
⇒ご‐たぶん【御多分】
ごたぶん‐れん【御多分連】
自分の意見をもたず、ただ大勢につき従う連中。
⇒ご‐たぶん【御多分】
こ‐だま【小玉】
①小さい玉。
②弥生・古墳時代、装身具などに用いた丸玉。直径4〜6ミリメートル。多くはガラス製。
③小玉銀の略。
⇒こだま‐ぎん【小玉銀】
こ‐だま【木霊・谺】
(室町時代までは清音)
①樹木の精霊。木魂。源氏物語手習「鬼か神か狐か―か」
②やまびこ。反響。日葡辞書「コタマ、即ちヤマビコ」。「呼び声が―する」
③歌舞伎囃子の一つ。深山または谷底のやまびこに擬するもの。小鼓2梃を、下座と上手舞台裏にわかれて、ポポン、ポポンと打ち合う。
こだま【児玉】
姓氏の一つ。
⇒こだま‐かがい【児玉花外】
⇒こだま‐げんたろう【児玉源太郎】
こ‐だま【蚕霊・蚕玉】
かいこの神様。養蚕の守護神。
⇒こだま‐あげ【蚕霊揚げ】
⇒こだま‐まつり【蚕玉祭】
こだま‐あげ【蚕霊揚げ】
長野県などで、養蚕の終りの日の祝い。棚揚げ。蚕糞祝こくそいわい。
⇒こ‐だま【蚕霊・蚕玉】
こたま‐がい【小玉貝】‥ガヒ
マルスダレガイ科の二枚貝。ハマグリに近縁で殻が固く形も似るが、さらに扁平。北海道南部から九州の外海に面した浅海の砂底にすむ。食用。
こだま‐かがい【児玉花外】‥クワグワイ
詩人。名は伝八。京都生れ。札幌農学校・東京専門学校を中退。1903年(明治36)「社会主義詩集」を発表、発売禁止となる。作「花外詩集」「天風魔帆」など。(1874〜1943)
⇒こだま【児玉】
こだま‐ぎん【小玉銀】
豆板銀まめいたぎんの異称。こだま。
⇒こ‐だま【小玉】
こだま‐げんたろう【児玉源太郎】‥ラウ
軍人・政治家。陸軍大将。徳山藩士の子。近代軍隊の創設に努める。陸軍長州閥の一人。台湾総督・陸相・内相・文相を歴任。日露戦争に満州軍総参謀長。のち参謀総長。子爵、没後伯爵に昇叙。(1852〜1906)
児玉源太郎
提供:毎日新聞社
⇒こだま【児玉】
ごた‐まぜ【ごた混ぜ】
乱雑に入り乱れているさま。ごったまぜ。ごちゃまぜ。
こだま‐まつり【蚕玉祭】
中部・東北地方で養蚕神の祭。多くは2月初午の日に行う。
⇒こ‐だま【蚕霊・蚕玉】
こ‐たみ【此度】
コタビの転。
こだゆう‐かのこ【小太夫鹿の子】‥ダイフ‥
鹿の子染めの一種。貞享・元禄初年に、歌舞伎役者の2代伊藤小太夫(1651〜1689)が衣装に用い始め、江戸で流行した。上方で、江戸鹿の子という。疋田ひった鹿の子に似たものという。
こだ・る
〔自下二〕
⇒こだれる(下一)
こ‐だ・る
〔自四〕
「木足る」で、樹が茂る。一説に「木垂る」で、木の枝葉が垂れさがる意。万葉集3「東ひむかしの市のうゑ木の―・るまで」
こだ・れる
〔自下一〕[文]こだ・る(下二)
①傾く。しなだれる。宇治拾遺物語1「横座の鬼、盃を左の手に持ちて、ゑみ―・れたるさま」
②勢いがゆるむ。怠る。弱る。室町殿日記「味方よわりていくさ―・れかかれば」
③操あやつり芝居の楽屋などで、泣く意の隠語。洒落本、辰巳婦言「しかしアノつらで、―・れちやア、掃溜の地震、雪隠せっちんへおつこちた雷といふつらだらう」
こだわりコダハリ
こだわること。拘泥こうでい。
こだわ・るコダハル
〔自五〕
①さわる。ひっかかったりつかえたりする。東海道中膝栗毛6「脇指の鍔が、横腹へ―・つて痛へのだ」
②些細なことにとらわれる。拘泥する。「形式に―・る」
③些細な点にまで気を配る。思い入れする。「材料に―・ったパン」
④故障を言い立てる。なんくせをつける。浄瑠璃、娥かおよ哥かるた「たつて御暇を願ひ給へども、郡司師高―・つて埒明けず」
こ‐たん【夸誕】
真実でないことを、大げさに言い立てること。見えをはって、事実以上に誇ること。
こ‐たん【枯淡】
書画・文章・人柄などが、俗気がなく、さっぱりしている中に深いおもむきのあること。「―の境地」「―な水墨画」
コタン
(アイヌ語)村。集落。
こ‐だん【小段】
①小さい階段。小高い階段。
②堤防の中腹にある平段。
ご‐だん【五段】
①五つの段または段階。
②江戸初期にはやった5部に分かれた浄瑠璃曲。五段浄瑠璃。
⇒ごだん‐かつよう【五段活用】
⇒ごだん‐ぎぬた【五段砧】
ご‐だん【五壇】
〔仏〕
①密教で、五大明王を安置する五つの壇。
②「五壇の法」の略。
⇒ごだん‐の‐ほう【五壇の法】
ご‐だん【後段】
①後の段。終りの段。こうだん。
②江戸時代、饗応の時、食後に他の食物を出したこと。また、その食物。
ご‐だん【後談】
後の物語。のちの話。
ご‐だん【誤断】
誤った判断をすること。また、その判断。
ごだんかい‐きょうじゅほう【五段階教授法】‥ケウ‥ハフ
〔教〕教授段階論の一つ。ヘルバルトの四段階論(明瞭・連合・系統・方法)を同学派のチラーの五段階論を経てラインが予備・提示・比較・総括・応用の五段階論として完成したもの。明治中期に日本にも導入され、広く試みられた。→教授段階
ごだん‐かつよう【五段活用】‥クワツ‥
口語動詞活用の一つ。語尾が五十音図のア列・イ列・ウ列・エ列・オ列の五段に活用するもの。文語四段活用に当たるが、助動詞「う」の付く語尾がオ段となることから現代仮名遣以後一般化した名称。→四段活用。
⇒ご‐だん【五段】
ごだん‐ぎぬた【五段砧】
箏曲。光崎検校作曲。四段構成の「砧」を五段構成に発展させて、箏の高低二重奏に編曲した曲。
⇒ご‐だん【五段】
コタンジェント【cotangent】
〔数〕三角関数の一つ。タンジェントの逆数。余接。記号cot →三角関数
ごたん‐とう【五炭糖】‥タウ
〔化〕(→)ペントースの訳語。
こ‐だんな【小旦那】
若旦那。↔大旦那
ごだん‐の‐ほう【五壇の法】‥ホフ
密教で、五大明王を本尊として兵乱鎮定・息災・増益などを祈願する修法。五大尊の御修法みずほう。
⇒ご‐だん【五壇】
こち【鯒・鮲】
コチ科の海魚の総称、また、その一種。全長約50センチメートル。上下に押しつぶれたような体形で、頭は大きく、多くの骨質隆起やとげがある。口は大きく、尾部は細い。暖海性で、南日本の砂底にすむ。夏に美味。牛尾魚。〈[季]夏〉
こち
コチ
提供:東京動物園協会
こち【東風】
(「ち」は風の意)春に東方から吹いて来る風。ひがしかぜ。春風。こちかぜ。〈[季]春〉。拾遺和歌集雑春「―吹かば匂ひおこせよ梅の花」
こ‐ち【故地】
①もと所有した土地。
②ふるい縁故のある土地。ゆかりの地。
こ‐ち【故知・故智】
古人の用いた知略。「―に倣う」
こ‐ち【胡地】
胡国の土地。えびすの国の土地。転じて、未開の土地。
こ‐ち【此方】
〔代〕
➊①「これ」と指せる方。こちら。古事記下「くさかべの―の山」。源氏物語明石「とかくまぎらはして―参らせよ」↔おち。
②「こちへ来よ」の略した言い方。源氏物語若紫「―と宣ふを」
③(「こちの人」の形で)話し手の身近の存在であるあなた。→こちのひと。
➋わたし。われ。蒙求抄5「そちもひとり―もひとりぢやほどに」
ご‐ち【五地】
[周礼地官、大司徒]5種の土地、すなわち山林・川沢・丘陵・墳衍ふんえん・原隰げんしゅうの称。
ご‐ち【五智】
〔仏〕密教で、仏の備える5種の智慧。法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智。「―円満」「―如来」
ごち‐あみ【五智網】
瀬戸内海地方で行われていた鯛手繰り網。岩礁地帯で操業し、すくうようにして網を引き、網地にからませて捕獲する。
こち‐かぜ【東風】
(→)「こち」に同じ。人麻呂集「わたつみの沖に―はやからし」
こ‐ぢから【小力】
ちょっとした力。普通より少し強い力。「―がある」
こ‐ぢから【小税】
10把を1束とした大税おおちからに対し、神事で、稲1把を1束とした貢物。細税ほそぢから。神祇式「―一百廿束」
こ‐ちく【胡竹】
①雅楽の横笛の材料とする竹。唐土から伝来した。呉竹ごちく。
②胡竹1で作った笛。古今和歌集六帖5「唐竹の―の声も聞かせなむ」
ご‐ちく【五畜】
5種の家畜、すなわち鶏・羊・牛・馬・豚の称。
ご‐ちく【呉竹】
(→)胡竹こちくに同じ。
ご‐ちく【梧竹】
青桐と竹。源平盛衰記15「―に鳳凰の装束を給うて」
こ‐ちご【小稚児】
小さい子供。小さいちご。太平記2「年十五六ばかりなる―の」↔大稚児
こち‐こち
①硬いものが連続して打ち当たる音。時計の歯車がかみ合って回転する音。「時計が―と時を刻む」
②凍ったり凝り固まったりして堅くなっているさま。また、緊張して心身の活動がままならないさま。「餅が―になる」「優勝を目前にして―になっている」
③ある考えや思想に固執しているさま。頑固で融通のきかないさま。「―の頭」
こち‐こち【此方此方】
(「こち」の畳語。「こちへ来よ」の意)こちらへこちらへ。狭衣物語3「猫を、―と宣ふに寄り来て」
こち‐ごち【此方此方】
あちこち。そちこち。方々。古事記下「畳薦たたみこも平群へぐりの山の―の山の峡かいに」
ごち‐ごち
「こちこち」を強めていう語。
こち‐ごち・し【骨骨し】
〔形シク〕
洗練されていない。無骨である。ぶしつけである。源氏物語玉鬘「田舎び、―・しうおはせましかば」
ごち‐ごぶつ【五智五仏】
〔仏〕(→)五智如来に同じ。五智をそれぞれ配した五つの仏の意。
こ‐ちじき【古地磁気】
〔地〕岩石の自然残留磁気として保存された地質時代の地磁気の大きさと偏角および伏角。
⇒こちじき‐がく【古地磁気学】
こちじき‐がく【古地磁気学】
地球科学の一分科。古地磁気を測定することにより、岩石と地層に記録された残留磁化を測定して過去の地磁気を復元する分野。地磁気の逆転史から年代を推定したり、強度の変化から地質時代の地球の電磁気的性質を調べる。大陸移動説や海底拡大説に貢献。
⇒こ‐ちじき【古地磁気】
こち‐しゅ【此方衆】
〔代〕
①あなた方。
②われわれ。狂言、三本の柱「これといふも―の骨を折つた故ぢや」
こ‐ちず【古地図】‥ヅ
近代以前に作成された地図。
こち・ず【言出づ】コチヅ
〔自下二〕
(コトイヅの約)言葉に出して言う。万葉集14「あが下延ばへを―・でつるかも」
ご‐ちそう【御馳走】
①馳走の丁寧語。ふるまい。もてなし。「―になる」
②豪華な食事。うまい食べ物。「すごい―だ」
⇒ごちそう‐さま【御馳走様】
⇒ごちそう‐ぜめ【御馳走攻め】
ごちそう‐さま【御馳走様】
御馳走になったのを感謝する意の挨拶語。日常の食後の挨拶にも使う。また、男女の仲を見せつけられた時、からかっていうのにも用いる。
⇒ご‐ちそう【御馳走】
ごちそう‐ぜめ【御馳走攻め】
盛んに飲食物を出してもてなすこと。「―にあう」
⇒ご‐ちそう【御馳走】
こちた・し
〔形ク〕
(コト(言・事)イタ(痛)シの約)
①人のことばや噂が多くて煩わしい。うるさい。万葉集11「おぼろかの心は思はじわがゆゑに人に―・く言はえしものを」
②事が多い。繁雑である。源氏物語御法「ましてその頃この御いそぎを仕うまつらぬ所なければ、いと―・きことどもあり」
③数量が非常に多い。たくさんあってうるさい。宇津保物語楼上下「裳の裾にたまりたる髪つやつやとして裾細からず又―・からぬ程にて」
④程度がはなはだしい。また、分に過ぎている。万葉集10「はなはだも降らぬ雪ゆゑ―・くも天つみ空は曇りあひつつ」。塵添壒嚢鈔「物の過分するも事の痛みなる故に、分に過ぎたるをば、―・きほどのと言ひならはせるにや」
⑤様子や状態がものものしい。仰々しい。源氏物語夕顔「弥勒の世をかね給ふ。行くさきの御頼めいと―・し」
ゴチック【gothique フランス・Gotik ドイツ】
⇒ゴシック
こち‐と【此方人】
〔代〕
(一人称)われわれ。自分ども。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「―夫婦は当惑して」
⇒こちと‐ら【此方人等】
こちと‐ら【此方人等】
〔代〕
(一人称)われわれ。自分ら。自分。わたくし。浄瑠璃、一谷嫩軍記「―よりこなたが疾うからあぢな所へ石塔を建てさしやつたの」
⇒こち‐と【此方人】
こ‐ちどり【小千鳥】
チドリの一種。イカルチドリに似て小形。背は褐色で腹は白い。海岸・河川・湖畔などにすむ。日本には夏鳥として渡来、冬に南に渡る。
コチドリ
提供:OPO
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
こち‐な・し【骨無し】
〔形ク〕
洗練されていない。ぶしつけである。無骨である。源氏物語手習「強ひていふも、いと―・し」。平家物語10「男なんどは―・うもぞおぼしめす」
コチニール【cochineal】
(→)カルミンに同じ。
ごち‐にょらい【五智如来】
〔仏〕密教で、五智のおのおのを成就した五如来、すなわち大日(法界体性智)・阿閦あしゅく(大円鏡智)・宝生(平等性智)・阿弥陀(妙観察智)・不空成就(成所作智)の総称。金剛界の五仏。五智五仏。
こち‐の‐ひと【此方の人】
妻が夫を呼ぶ称。うちの人。世間胸算用3「―、―と呼び起しければ、何ぞといふ」
ごち‐の‐ほうかん【五智の宝冠】‥クワン
〔仏〕(→)五仏宝冠に同じ。謡曲、安宅「兜金ときんといつぱ―なり」
こちゃ
(「こち(此方)は」の転)わたしは。こちらは。浄瑠璃、国性爺合戦「―日本の女子になりたい」
こ‐ちゃ【古茶】
去年以前に製した茶。ふるい茶。〈[季]夏〉。↔新茶
こ‐ちゃ【粉茶】
くだけて粉となった茶。こなちゃ。
こちゃえ‐ぶし【こちゃえ節】
幕末に流行した俗謡。→お江戸日本橋
こ‐ちゃく【固着】
①かたくしっかりとつくこと。一定の場所に留まって移らないこと。
②〔心〕幼児の時のリビドーが特定の対象(口唇・肛門・性器・親)にのみ向けられたままになって、精神が未発達の段階にとどまること。精神分析の用語。
⇒こちゃく‐かんねん【固着観念】
こ‐ちゃく【糊着】
①糊のりで固くつけること。糊付けしたかのように、ぴったりつくこと。
②物事にとらわれて、離れがたいこと。固執すること。固着。
こちゃく‐かんねん【固着観念】‥クワン‥
〔心〕(fixed idea)絶えず意識を支配し、それによって主として行動が決定されるような観念。強迫観念とは違って病的な感じはない。過価観念。固定観念。
⇒こ‐ちゃく【固着】
こちゃ‐こちゃ
こまかい物が入り乱れて混雑するさま。
ごちゃ‐ごちゃ
種々のものが乱雑に入り乱れているさま。秩序のないさま。「頭の中が―になる」
ごちゃ‐つ・く
〔自五〕
ごちゃごちゃする。ごたつく。
ご‐ちゃっこ【御着袴】‥チヤク‥
天皇・皇太子・親王などの袴着はかまぎの儀式。
こ‐ちゃぼ【小ちゃぼ】
縫針の小さいもの。
ごちゃ‐まぜ【ごちゃ混ぜ】
いろいろなものが乱雑に入り混じっているさま。また、いろいろなものを乱雑にまぜ合わせること。ごっちゃまぜ。
こ‐ちゅう【籠中】
かごの中。浄瑠璃、栬狩剣本地「いたはしや北の方、―の鳥のうき思ひ」
こ‐ちゅう【古注・古註】
①古い注釈。中国で、宋学の経書の解釈に対し、漢・唐時代の訓詁学による注釈の称。日本では近代以前の注釈または国学の成立以前の注釈にいう。↔新注。
②古くさいこと。日葡辞書「コチュウナカタギ(気質)」
こ‐ちゅう【孤忠】
ただ一人でつくす忠義。
こ‐ちゅう【孤注】
博奕ばくちで、負け続けた者が最後に所有金のすべてをかけて勝負を決すること。転じて、全力を挙げて運否うんぷを試みること。「―一擲いってき」
こ‐ちゅう【個中】
①この範囲内。このうち。
②学芸などの深い道理。また、それを究めて得られる妙味。夏目漱石、草枕「真に―の消息を解し得たるものゝ」
③〔仏〕禅の用語で、「此処ここ」の意。箇衷。許衷。
こ‐ちゅう【個虫】
〔生〕群体を構成する生物の各個体。ヒドロムシ類でのポリプの類。
こ‐ちゅう【壺中】
①つぼのなか。
②臆病な者。小心な者。(和訓栞)
⇒こちゅう‐の‐てん【壺中の天】
ご‐ちゅう【五虫】
[孔子家語執轡]5種の動物。鱗虫(その長は蛟竜)・羽虫(その長は鳳凰)・毛虫(その長は麒麟)・裸虫(その長は聖人)・甲虫(その長は神亀)の総称。
こちゅう‐の‐てん【壺中の天】
⇒いっこてん(一壺天)
⇒こ‐ちゅう【壺中】
コチュジャン
(朝鮮語koch‘ujang コチュは唐辛子、ジャンは味噌などのペースト状のものの意)朝鮮料理に用いる調味料で、唐辛子を加えた味噌。
こ‐ちょう【戸長】‥チヤウ
明治初期、町村制施行以前に、町村に置かれた役職。行政事務をつかさどるとともに、町村の代表という性格も持った。1889年(明治22)廃止。
⇒こちょう‐やくば【戸長役場】
こ‐ちょう【古町】‥チヤウ
(→)「こまち(古町)」に同じ。
こ‐ちょう【古冢・古塚】
年を経た塚。ふるづか。
こ‐ちょう【古帳】‥チヤウ
古い帳面。古い記録。〈運歩色葉集〉
こ‐ちょう【古調】‥テウ
古い調べ。昔の風趣。
こ‐ちょう【孤蝶】‥テフ
連れのない一つの蝶。
こ‐ちょう【枯凋】‥テウ
植物の枯れしぼむこと。また、物事の衰えること。
こ‐ちょう【枯腸】‥チヤウ
①飢えた腹。
②心中の詩情にとぼしいこと。
こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】‥テフ
①蝶の異称。〈[季]春〉。文華秀麗集「数群の―空に飛び乱れ」
②胡蝶楽の略。
③紋所の名。翅はねをひろげた蝶を真上から描いたもの。
④源氏物語の巻名。
⇒こちょう‐こつ【胡蝶骨】
⇒こちょう‐すみれ【胡蝶菫】
⇒こちょう‐そう【胡蝶装】
⇒こちょう‐の‐ゆめ【胡蝶の夢】
⇒こちょう‐むすび【胡蝶結び】
⇒こちょう‐らく【胡蝶楽】
⇒こちょう‐らん【胡蝶蘭】
こ‐ちょう【誇張】‥チヤウ
実際よりもおおげさに表現すること。「事件を―して言う」
⇒こちょう‐ほう【誇張法】
こ‐ちょう【鼓腸】‥チヤウ
①腸内にガスが集積して膨張し、腹部の膨満する状態。
②反芻類、特に牛などの第1胃(瘤胃)で、食物発酵のために突然多量のガスを発生する病。鼓脹。
ご‐ちょう【五調】‥テウ
(→)五調子に同じ。
ご‐ちょう【伍長】‥チヤウ
①5人を1組とした組の長。
②陸軍下士官の最下位。軍曹の下。
ご‐ちょう【呉澄】
元代の儒者。字は幼清。草廬先生と称。江西崇仁の人。南宋滅亡ののち元朝に召され、翰林学士となる。朱熹の後継者を自任し、心学・経学双方から朱子学を広めた。文正と諡おくりなす。(1249〜1333)
ご‐ちょう【後朝】‥テウ
①男女が共寝した翌朝。きぬぎぬ。
②あくる朝。翌朝。
⇒ごちょう‐の‐つかい【後朝の使】
ご‐ちょう【後趙】‥テウ
⇒こうちょう
ご‐ちょう【語調】‥テウ
①ことばや文章の調子。「―を整える」「―を荒らげる」
②〔言〕イントネーションのこと。
こ‐ちょうぎん【古丁銀】‥チヤウ‥
室町末期以降1601年(慶長6)に慶長丁銀が発行されるまでの間に各地で鋳造された丁銀の総称。
こちょう‐こつ【胡蝶骨】‥テフ‥
(→)蝶形骨に同じ。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
ご‐ちょうし【五調子】‥テウ‥
唐楽2の主要な調子5種。すなわち壱越調いちこつちょう・平調ひょうじょう・双調そうじょう・黄鐘調おうしきちょう・盤渉調ばんしきちょうの総称。五調。→六調子
こちょう‐すみれ【胡蝶菫】‥テフ‥
パンジーの異称。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
こ‐ちょうせん【古朝鮮】‥テウ‥
前108年、漢の武帝による楽浪郡設置以前の箕子きし朝鮮と衛氏朝鮮。地域はほぼ大同江以北。神話である檀君の時代を含めていうこともある。
こちょう‐そう【胡蝶装】‥テフサウ
(→)粘葉装でっちょうそうの別称。また、綴葉装てっちょうそうを含めていうこともある。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
ごちょう‐の‐つかい【後朝の使】‥テウ‥ツカヒ
(→)「きぬぎぬのつかい」に同じ。大鏡時平「―敦忠の中納言、少将にてし給ひける」
⇒ご‐ちょう【後朝】
こちょう‐の‐ゆめ【胡蝶の夢】‥テフ‥
[荘子斉物論](荘子が夢で胡蝶になって楽しみ、自分と蝶との区別を忘れたという故事から)現実と夢の区別がつかないこと。自他を分かたぬ境地。また、人生のはかなさにたとえる。蝶夢。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
こ‐ちょうはい【小朝拝】‥テウ‥
(コヂョウハイとも)朝拝を小規模にしたもの。親王以下六位以上、束帯で、清涼殿の東庭に並んで拝賀する儀式。本来は朝拝の終了後行われたが、のち朝拝の代りともされた。幕末まで存続。
ごちょう‐ひも【五丁紐】‥チヤウ‥
太く長く、先でちょっと結ぶ羽織紐。通言総籬つうげんそうまがき「袷羽織…、―もあやまるとかいつて、黒のひらうちのちよんがけ」
こちょう‐ほう【誇張法】‥チヤウハフ
(hyperbole)修辞法の一つ。事物を過度に大きく、または小さく、形容する表現法。「白髪三千丈」の類。
⇒こ‐ちょう【誇張】
ごちょう‐まち【五丁町】‥チヤウ‥
江戸新吉原遊郭の、江戸町1・2丁目、京町1・2丁目、角すみ町の5町。転じて新吉原の称。歌舞伎、助六所縁江戸桜「ハテ、―に名高い白玉どの」
こちょう‐むすび【胡蝶結び】‥テフ‥
紐の結び方。蝶の羽をひろげた形に結ぶもの。祝儀の袋飾りに用いる。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
こちょう‐やくば【戸長役場】‥チヤウ‥
町村におかれ、戸長が事務を取り扱った役場。島崎藤村、夜明け前「福島支庁からの召喚状が馬籠にある―の方に届いた」
⇒こ‐ちょう【戸長】
こちょう‐らく【胡蝶楽】‥テフ‥
雅楽の高麗楽こまがく、高麗壱越調こまいちこつちょうの舞楽。日本製。背に蝶の羽を負い、天冠に山吹の花を挿した4人の童子が、手に山吹の花枝を持って舞う。胡蝶。蝶。
胡蝶楽
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
こちょう‐らん【胡蝶蘭】‥テフ‥
①ファレノプシス属の洋蘭。常緑多年草でフィリピン・台湾などの原産。湿った岩壁などに太い気根を出して着生。葉は互生、革質の長楕円形緑色。野生のものは約30センチメートルの花軸を下垂し、蝶に似た白花を円錐花序につける。観賞用に栽培、支柱などで花茎を直立させる。また、他属との交配種も多い。〈[季]夏〉
②ウチョウランの異称。
⇒こ‐ちょう【胡蝶・蝴蝶】
こちょ‐こちょ
①小まめに手を動かしたりすばしこく動き回ったりするさま。「自分で―直す」
②ひそかに告げ口をしたり探ったりするさま。「―と耳打ちする」
③くすぐるさま。
ごちょ‐ごちょ
つまらないことを、あれこれ言ったりしたりするさま。
こ‐ちょんの【小手斧】
⇒こじょんの。「腰に小のみ―」(狂言歌謡)
こち‐ら【此方】
〔代〕
➊自分の側にあると見なすものを指し示す時の方向。口語では「こっち」より丁寧な言い方。
①話し手が居る方向。狂言、伯母が酒「―向くな」。「鬼さん―、手の鳴る方へ」
②自分が関心を向けている方向。「控室は―になっております」
③今、話題になっている方向。「道はそこで二またになるが、―を行く方が近い」
➋手前の方向に当たる側。
①この場所。ここ。口語では「ここ」より丁寧な言い方。「―でお待ち下さい」
②「あちら」に対しわが国、「そちら」「あちら」に対し自分の居る土地を言う。
③自分に近い方のもの。二つ以上ある時、話し手に(物理的・時間的・心理的に)近いものを指す。「―のお品ではどうでしょう」「―さんには以前お目にかかりました」「震災から―、訪ねたことがない」
④わたくし。わたくしども。われわれ。歌舞伎、今源氏六十帖「仏壇の掃除を―がいたします」。「―は一向かまわない」
こ‐ちり【古地理】
地質時代の海陸の分布、地形、気候など。
⇒こちり‐がく【古地理学】
こちり‐がく【古地理学】
古地理を研究する地質学の一部門。
⇒こ‐ちり【古地理】
こちん
①固い物がぶつかり合った時の音。また、そのさま。
②相手の言動がしゃくにさわったさま。かちん。「―と来る」
⇒こちん‐こちん
ご‐ちん【呉鎮】
画家。元末四大家の一人。字は仲圭。号は梅(梅花)道人。浙江嘉興の人。終生仕官せず、性孤潔。山水・墨竹に長じ、また、詩・書をもよくした。(1280〜1354)→四大家1
こちん‐こちん
固いさま。こちこち。
⇒こちん
こ‐ぢんまり
(コは接頭語)小さいなりによくととのっているさま。夏目漱石、彼岸過迄「斯う―と片付いて暮してゐる須永」。「―した家」
こつ【小塚】
江戸千住の岡場所、小塚原の通称。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「三次が―の馴染は、二枚がけの熱燗だな」
こ‐つ【木屑】
木のくず。こつみ。万葉集14「鳴る瀬ろに―の寄すなす」
こつ【忽】
①にわかなさま。「―として戻る」
②数の単位の名。糸しの10分の1。
こつ【笏】
「しゃく(笏)」参照。
こつ【骨】
①火葬にした死者のほね。「お―を拾う」
②芸道などを会得する才能。徒然草「天性その―なけれども」
③骨法の略。礼儀・故実などの作法。平家物語5「御前の―ない様をば知らず」
④(多く「こつ」または「コツ」と書く)物事をなす、かんどころ。要領。急所。呼吸。こつあい。「―を呑み込む」
ご・つ
〔自四・下二〕
(「ごとす」の約。また「ごと(言・事)」を活用させた語ともいう。単独の「ごつ」は下二段。「…ごと」を含む名詞が動詞化され、「…ごつ」が接尾語のようになる時は四段)
①ものを言う。源氏物語橋姫「何くれとつきづきしく聞え―・つ事も」。源氏物語東屋「こたみの頭とうは疑ひなく、帝の御口づから―・て給へるなり」。「ひとり―・つ」
②物事をする。「まつり―・つ」
こつ‐あい【骨合い】‥アヒ
物事のぐあい。調子。こつ。呼吸。
こつ‐あげ【骨揚げ】
火葬にした死者の遺骨を拾いあげること。こつひろい。灰よせ。
こつ・い
〔形〕
こまかい。けちだ。浄瑠璃、生玉心中「―・い客の癖に揚げの日は半時もそばに置かねば損のやうに」
ごつ・い
〔形〕
①角がとれていない。無粋である。やぼである。「―・い男」
②大きくて頑丈そうである。角張ってごつごつしている。「―・い手」「―・いかばん」
③程度が甚だしい。ひどい。「―・い損をする」
こ‐つうじ【小通事・小通詞】
江戸時代、長崎の唐通事・和蘭オランダ通詞の階級の一つ。大通事・大通詞を補佐する役。
こつ‐えん【忽焉】
たちまち。にわかなさま。忽然。「―として逝く」
こつ‐おけ【骨桶】‥ヲケ
死人の骨を納める桶。
こっ‐か【刻下】コク‥
ただいま。目下。
こっ‐か【国花】コククワ
①その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花。日本の桜または菊、中国の牡丹ぼたん、韓国のムクゲの類。
②日本で、桜の花の異称。
こっ‐か【国家】コク‥
①[易経繋辞下]くに。邦国。
②(state; nation)一定の領土とその住民を治める排他的な統治権をもつ政治社会。近代以降では通常、領土・国民・主権がその概念の3要素とされる。→近代国家。(書名別項)
⇒こっか‐あんぜんほしょう‐かいぎ【国家安全保障会議】
⇒こっか‐がく【国家学】
⇒こっか‐かんり【国家管理】
⇒こっか‐きかん【国家機関】
⇒こっか‐ぎょうせいそしき‐ほう【国家行政組織法】
⇒こっか‐けいざい【国家経済】
⇒こっか‐けいさつ【国家警察】
⇒こっか‐けいやく‐せつ【国家契約説】
⇒こっか‐けんりょく【国家権力】
⇒こっか‐こうあん‐いいんかい【国家公安委員会】
⇒こっか‐こうむいん【国家公務員】
⇒こっか‐こうむいん‐ほう【国家公務員法】
⇒こっか‐しけん【国家試験】
⇒こっか‐しゃかいしゅぎ【国家社会主義】
⇒こっか‐しゅぎ【国家主義】
⇒こっか‐しんとう【国家神道】
⇒こっか‐せきにん【国家責任】
⇒こっか‐そうどういん‐ほう【国家総動員法】
⇒こっか‐そつい‐しゅぎ【国家訴追主義】
⇒こっか‐ちほうけいさつ【国家地方警察】
⇒こっか‐どくせんしほんしゅぎ【国家独占資本主義】
⇒こっか‐ばいしょう【国家賠償】
⇒こっか‐はさん【国家破産】
⇒こっか‐ひじょうじたい【国家非常事態】
⇒こっか‐ほう【国家法】
⇒こっか‐ほうじん‐せつ【国家法人説】
⇒こっか‐ほしょう【国家補償】
⇒こっか‐ゆうきたい‐せつ【国家有機体説】
⇒こっか‐りせい【国家理性】
⇒こっか‐れんごう【国家連合】
こっか【国家】コク‥
(Politeia ギリシア・Res Publica ラテン)プラトン対話篇の一つ。10巻。紀元前375年成立。正義論と国家論を主題とし、さらに芸術論・認識論・存在論・魂論などを含む、プラトン哲学の最重要書。善のイデア、洞窟の比喩などによって知られる。
こっ‐か【国華】コククワ
国のひかり。国の名誉。
こっか【国華】コククワ
月刊美術雑誌。国華社発行。1889年(明治22)岡倉天心らが創刊し、現在に至る。東洋および日本美術の重要作品を紹介し、これらの解説と美術史研究の論説を掲載。
こっ‐か【国貨】コククワ
国内の貨財。国内で生産し、外国へも輸出する品。
こっ‐か【国歌】コク‥
①国家的祭典や国際的行事で、国民および国家を代表するものとして歌われる歌。
②和歌。
こっ‐か【骨化】‥クワ
骨芽細胞・破骨細胞の働きで骨組織が形成される過程。化骨。
⇒こっか‐ねんれい【骨化年齢】
こっ‐か【黒花】コククワ
陶器装飾の技法の一つ。素地きじ上に鉄質の黒色の絵具で描画し、透明釉をかけたもの。
こっ‐か【轂下】コク‥
(輦轂れんこくの下の意)天皇のひざもと。国城のある地。
こ‐づか【小柄】
刀の鞘さやの鯉口こいくちの部分にさしそえる小刀こがたなの柄。また、その小刀。
ごっ‐か【極果】ゴククワ
〔仏〕修行の結果得られた究極の悟り。
コッカー‐スパニエル【cocker spaniel】
(「コッカー」はヤマシギを飛び立たせる意)イヌの一品種。本来は鳥の狩猟犬だが、愛玩用。イギリスでスペインの猟犬をもとに作出された。小型で、耳は長く垂れ、足は短い。毛は普通長い。毛色は黒・茶などで、ぶち。
コッカー-スパニエル
こっか‐あんぜんほしょう‐かいぎ【国家安全保障会議】コク‥シヤウクワイ‥
(National Security Council)アメリカ合衆国の大統領に直属し、安全保障にかかわる内外の重大問題を検討、政策を策定する機関。1947年成立。NSC
⇒こっ‐か【国家】
こっ‐かい【告解】コク‥
〔宗〕(confession)カトリック教会で、洗礼を受けた後に犯した罪を、司祭を通して神に言い表す行為。赦しの秘跡の中心的行為。もと、「悔悛かいしゅんの秘跡」と呼んだ。
こっ‐かい【国会】コククワイ
日本国憲法上、国権の最高機関で、かつ、国の唯一の立法機関。衆議院と参議院との両院で構成し、両院は主権者たる全国民を代表する選挙された議員で組織する。明治憲法下の帝国議会も俗に国会と称したが、その地位・権限は遥かに劣っていた。
⇒こっかい‐かいせつ‐うんどう【国会開設運動】
⇒こっかい‐ぎいん【国会議員】
⇒こっかい‐ぎじどう【国会議事堂】
⇒こっかい‐きせい‐どうめい【国会期成同盟】
⇒こっかい‐たいさく‐いいんかい【国会対策委員会】
⇒こっかい‐としょかん【国会図書館】
⇒こっかい‐ふぞくきかん【国会付属機関】
⇒こっかい‐ほう【国会法】
こっ‐かい【国界】コク‥
くにざかい。国境。
こっ‐かい【骨灰】‥クワイ
動物の骨から脂分・膠にかわ分を除き、焼いて得た白色粉末。主成分はリン酸カルシウム。リン酸およびリンの製造原料、陶磁器材料、リン酸肥料とする。こっぱい。こつばい。
こっ‐かい【黒海】コク‥
(Black Sea)地中海の付属海。ヨーロッパ‐ロシア南部と小アジアとの間にある内陸海。クリミア半島が突出し、ボスポラス海峡でマルマラ海に通ずる。もとトルコの領海、現在は領海部分を除き、公海。硫化物を含むので黒く見える。面積50万平方キロメートル。
こつ‐がい【乞丐】
(「丐」は「乞」と同意)物を乞うこと。また、その人。こじき。今昔物語集2「寄り付く方なくてかかる―をばするなり」
⇒こつがい‐にん【乞丐人】
こつ‐がい【骨骸】
がいこつ。死骸。
こ‐づかい【小使】‥ヅカヒ
学校・会社・官庁などで雑用に従事する人。用務員。
こ‐づかい【小遣】‥ヅカヒ
(→)小遣銭に同じ。
⇒こづかい‐かせぎ【小遣稼ぎ】
⇒こづかい‐ぜに【小遣銭】
⇒こづかい‐せん【小遣銭】
⇒こづかい‐ちょう【小遣帳】
⇒こづかい‐とり【小遣取り】
⇒こづかい‐りょう【小遣料】
こっかい‐かいせつ‐うんどう【国会開設運動】コククワイ‥
国会の開設を要求した民衆運動。1874年(明治7)板垣退助らによってなされた民撰議院設立の建白に始まる。しばしば政府はこれを弾圧したが、81年10月12日国会開設の詔勅を下した。→国会期成同盟→自由民権運動。
⇒こっ‐かい【国会】
こづかい‐かせぎ【小遣稼ぎ】‥ヅカヒ‥
小遣銭を得るための仕事をすること。また、その仕事。小遣取り。
⇒こ‐づかい【小遣】
こっかい‐ぎいん【国会議員】コククワイ‥ヰン
国民により選挙され、国会を構成する議員。衆議院議員・参議院議員の総称。
⇒こっ‐かい【国会】
こっかい‐ぎじどう【国会議事堂】コククワイ‥ダウ
国会の議事が行われる建物。現在の建物は1920年(大正9)起工、36年(昭和11)竣工。東京都千代田区永田町所在。
⇒こっ‐かい【国会】
こっかい‐きせい‐どうめい【国会期成同盟】コククワイ‥
1880年(明治13)愛国社が改称して結成した組織。国会開設請願運動を推進。翌81年の自由党創立の母胎となる。
⇒こっ‐かい【国会】
こづかい‐ぜに【小遣銭】‥ヅカヒ‥
(→)「こづかいせん」に同じ。好色一代女5「―くるる人あり」
⇒こ‐づかい【小遣】
こづかい‐せん【小遣銭】‥ヅカヒ‥
雑費にあてる金銭。また、自由に使える私用の金銭。こづかいぜに。ポケット‐マネー。
⇒こ‐づかい【小遣】
こっかい‐たいさく‐いいんかい【国会対策委員会】コククワイ‥ヰヰンクワイ
各党が国会運営のために党本部に設置している機関。国会の正規の機関ではない。→国対政治。
⇒こっ‐かい【国会】
こづかい‐ちょう【小遣帳】‥ヅカヒチヤウ
小遣銭の収支を記しておく帳簿。
⇒こ‐づかい【小遣】
こっかい‐としょかん【国会図書館】コククワイ‥クワン
国立国会図書館の略称。
⇒こっ‐かい【国会】
こづかい‐とり【小遣取り】‥ヅカヒ‥
生活費を得るためではなく、わずかの小遣銭を得るために働くこと。
⇒こ‐づかい【小遣】
こつがい‐にん【乞丐人】
こじきをする人。こじき。今昔物語集2「一人の―有り、形貌ぎょうみょう醜くして」
⇒こつ‐がい【乞丐】
こっかい‐ふぞくきかん【国会付属機関】コククワイ‥クワン
国会や国会議員の活動を補佐する機関。衆参両院の議院事務局・議院法制局、国立国会図書館など。
⇒こっ‐かい【国会】
こっかい‐ほう【国会法】コククワイハフ
国会の組織・運営に関する詳細な規定をした法律。1947年制定。
⇒こっ‐かい【国会】
こづかい‐りょう【小遣料】‥ヅカヒレウ
(→)小遣銭に同じ。
⇒こ‐づかい【小遣】
こっか‐がく【国家学】コク‥
国家の諸問題を研究の対象とする学問。とくに19世紀ドイツに発達した一般国家学をいう。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐かんり【国家管理】コク‥クワン‥
企業の経営に関して、国家の機関が介入して管理を行うこと。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐きかん【国家機関】コク‥クワン
国の立法・司法・行政などの機能を担う機関。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐ぎょうせいそしき‐ほう【国家行政組織法】コク‥ギヤウ‥ハフ
内閣の統轄下にある行政機関(府・省・委員会・庁など)の全般を通じ、その組織の基準を定めた基礎的な法律。1948年制定。
⇒こっ‐か【国家】
こっ‐かく【骨格・骨骼】
①動物の体躯を支持し、内臓を保護し、筋肉をつけ、運動を営む器官。外骨格(節足動物の外皮の類)と内骨格(脊椎動物の骨の類)との別がある。人体の骨は成人で約200個あり、互いに連接して頭骨・脊柱・胸郭・上肢骨・下肢骨などの骨格を成す。ほねぐみ。骨柄こつがら。
骨格
②物事をかたちづくる中心となる部分。「論文の―」
⇒こっかく‐きん【骨格筋】
こっかく‐き【骨角器】
鹿の角や獣骨・歯牙・亀甲などで作った器具。狩猟具・漁労具・装身具が多い。日本では縄文時代に盛んに製作・使用された。骨器。
こっかく‐きん【骨格筋】
筋肉の中で骨格の可動部分に付着するもの。脊椎動物ではすべて横紋筋で、主として運動中枢の支配の下に意志による身体の運動をつかさどる。皮膚筋・眼筋なども含む。
⇒こっ‐かく【骨格・骨骼】
こっか‐けいざい【国家経済】コク‥
国家およびその他公共団体の経済活動や経済状況。国家の経済活動は予算の執行によるものであるため、財政と同じ意味で用いられることが多い。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐けいさつ【国家警察】コク‥
中央集権的に組織された警察。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐けいやく‐せつ【国家契約説】コク‥
(→)社会契約説に同じ。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐けんりょく【国家権力】コク‥
「政治権力」参照。
⇒こっ‐か【国家】
こっか‐こうあん‐いいんかい【







ごたぶん‐れん【御多分連】🔗⭐🔉
ごたぶん‐れん【御多分連】
自分の意見をもたず、ただ大勢につき従う連中。
⇒ご‐たぶん【御多分】
ごた‐まぜ【ごた混ぜ】🔗⭐🔉
ごた‐まぜ【ごた混ぜ】
乱雑に入り乱れているさま。ごったまぜ。ごちゃまぜ。
ごたん‐とう【五炭糖】‥タウ🔗⭐🔉
ごたん‐とう【五炭糖】‥タウ
〔化〕(→)ペントースの訳語。
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