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ざら🔗🔉

ざら ①世の中に多くあって珍しくないさま。おしなべてあるさま。森鴎外、雁「もう今頃は銀座辺で―に売つてゐるに違ない」 ②いくらでも。むやみやたらに。洒落本、五臓眼「手のとどくだけくめん十めんして―に居つづけに置たり」 ③「ざらがみ」の略。 ④「ざらめ糖」の略。「き―」

ざ‐らい【坐来】🔗🔉

ざ‐らい坐来】 [一]〔名〕 (「来」は助字)すわっていること。太平記27「蘿窓草屋の底に―して」 [二]〔副〕 いながらにして。すわっているうちに。了幻集「―眼中に向ひて聴くにも堪へたり」

ざら‐がみ【ざら紙】🔗🔉

ざら‐がみざら紙】 ①主に砕木パルプを原料とした紙。下等の印刷・筆記用紙に用いる。もとはローラーもかけず紙面がざらざらしていたので、こう呼ばれた。ざら。 ②藁半紙のこと。

ざら‐ざら🔗🔉

ざら‐ざら ①大量の粒状のものがこすれ合って発する連続音。また、そのさま。「豆が―とこぼれる」 ②手触り・舌触り・見た感じが粗く滑らかでないさま。「―した手」「砂で―の廊下」 ③声が耳障りで不快なさま。「―した声」 ④物事が滑らかに行われるさま。すらすら。さっさ。好色五人女3「―と筆をあゆませ」

ざら‐つ・く🔗🔉

ざら‐つ・く 〔自五〕 ざらざらする。夏目漱石、明暗「彼は木炭紙に似た―・く厚い紙の余りへ」

ざら‐ば【ざら場】🔗🔉

ざら‐ばざら場】 取引所で寄付よりつきと大引おおびけの間、売手のつけた値段と買手のつけた値段が合致するごとにその値段で売買を成立させる一種の競けい売買。接続商い。

ざらまん🔗🔉

ざらまん (江戸語)「まんざら」の倒語。洒落本、辰巳婦言「デモ彼奴ア―でもねエが」

ざら‐め【粗目】🔗🔉

ざら‐め粗目】 ①粗目糖の略。 ②粗目雪の略。 ⇒ざらめ‐とう【粗目糖】 ⇒ざらめ‐ゆき【粗目雪】

ざら‐め・く🔗🔉

ざら‐め・く 〔自四〕 ①ざわざわと音が立つ。好色二代男「娼うば、貝添、中居、こしもと―・き」 ②手ざわりがあらく感ずる。ざらつく。近世説美少年録「さらさらと大いたく―・く物ありて」

ざらめ‐とう【粗目糖】‥タウ🔗🔉

ざらめ‐とう粗目糖‥タウ 結晶のあらい砂糖。ざらめ。 ⇒ざら‐め【粗目】

ざらめ‐ゆき【粗目雪】🔗🔉

ざらめ‐ゆき粗目雪】 春季、日中とけた積雪が日没後再び凍結し、それを繰り返してできる、ざらめ糖状の積雪。ざらめ。 ⇒ざら‐め【粗目】

ざらり🔗🔉

ざらり ①なめらかでないものがすれあう音。ざらざら。謡曲、蘆刈「雨の蘆べも乱るる片男波、あなたへ―こなたへ―」 ②なめらかでないさま。「―とした手ざわり」 ③あとを残さぬさま。すっかり。みんな。さらり。狂言、伊文字「めいめい―。―や―梅はほろりと落つれども」

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