複数辞典一括検索+
広辞苑の検索結果 (12)
ざら🔗⭐🔉
ざら
①世の中に多くあって珍しくないさま。おしなべてあるさま。森鴎外、雁「もう今頃は銀座辺で―に売つてゐるに違ない」
②いくらでも。むやみやたらに。洒落本、五臓眼「手のとどくだけくめん十めんして―に居つづけに置たり」
③「ざらがみ」の略。
④「ざらめ糖」の略。「き―」
ざ‐らい【坐来】🔗⭐🔉
ざ‐らい【坐来】
[一]〔名〕
(「来」は助字)すわっていること。太平記27「蘿窓草屋の底に―して」
[二]〔副〕
いながらにして。すわっているうちに。了幻集「―眼中に向ひて聴くにも堪へたり」
ざら‐がみ【ざら紙】🔗⭐🔉
ざら‐がみ【ざら紙】
①主に砕木パルプを原料とした紙。下等の印刷・筆記用紙に用いる。もとはローラーもかけず紙面がざらざらしていたので、こう呼ばれた。ざら。
②藁半紙のこと。
ざら‐ざら🔗⭐🔉
ざら‐ざら
①大量の粒状のものがこすれ合って発する連続音。また、そのさま。「豆が―とこぼれる」
②手触り・舌触り・見た感じが粗く滑らかでないさま。「―した手」「砂で―の廊下」
③声が耳障りで不快なさま。「―した声」
④物事が滑らかに行われるさま。すらすら。さっさ。好色五人女3「―と筆をあゆませ」
ざら‐つ・く🔗⭐🔉
ざら‐つ・く
〔自五〕
ざらざらする。夏目漱石、明暗「彼は木炭紙に似た―・く厚い紙の余りへ」
ざら‐ば【ざら場】🔗⭐🔉
ざら‐ば【ざら場】
取引所で寄付よりつきと大引おおびけの間、売手のつけた値段と買手のつけた値段が合致するごとにその値段で売買を成立させる一種の競けい売買。接続商い。
ざらまん🔗⭐🔉
ざらまん
(江戸語)「まんざら」の倒語。洒落本、辰巳婦言「デモ彼奴ア―でもねエが」
ざら‐め【粗目】🔗⭐🔉
ざら‐め【粗目】
①粗目糖の略。
②粗目雪の略。
⇒ざらめ‐とう【粗目糖】
⇒ざらめ‐ゆき【粗目雪】
ざら‐め・く🔗⭐🔉
ざら‐め・く
〔自四〕
①ざわざわと音が立つ。好色二代男「娼うば、貝添、中居、こしもと―・き」
②手ざわりがあらく感ずる。ざらつく。近世説美少年録「さらさらと大いたく―・く物ありて」
ざらめ‐とう【粗目糖】‥タウ🔗⭐🔉
ざらめ‐とう【粗目糖】‥タウ
結晶のあらい砂糖。ざらめ。
⇒ざら‐め【粗目】
ざらめ‐ゆき【粗目雪】🔗⭐🔉
ざらめ‐ゆき【粗目雪】
春季、日中とけた積雪が日没後再び凍結し、それを繰り返してできる、ざらめ糖状の積雪。ざらめ。
⇒ざら‐め【粗目】
ざらり🔗⭐🔉
ざらり
①なめらかでないものがすれあう音。ざらざら。謡曲、蘆刈「雨の蘆べも乱るる片男波、あなたへ―こなたへ―」
②なめらかでないさま。「―とした手ざわり」
③あとを残さぬさま。すっかり。みんな。さらり。狂言、伊文字「めいめい―。―や―梅はほろりと落つれども」
大辞林の検索結果 (49)
ざら🔗⭐🔉
ざら
■一■ [0] (形動)
どこにでもあって珍しくないさま。ありふれているさま。「そんな話は―にある」
■二■ [1] (名)
(1)「ざら紙」の略。「―一しめ」
(2)「ざらめ糖」の略。「赤―」
さら-あらい【皿洗い】🔗⭐🔉
さら-あらい ―アラヒ [3] 【皿洗い】
食器を洗うこと。また,その人。
さらい-にこ【作礼而去】🔗⭐🔉
さらい-にこ 【作礼而去】
説法に集まった人々が,終わるとともに仏に礼をして立ち去ること。諸経の結末にある句。「やがて,―まで通しはて給ふに/狭衣 2」
さら-いし【皿石】🔗⭐🔉
さら-いし [0] 【皿石】
火口周辺に見いだされる皿のような形の溶岩片。阿蘇山のものが有名。
さらい-の-し【嗟来の食】🔗⭐🔉
さらい-の-し 【嗟来の食】
〔「礼記(檀弓)」にある語。「さあ,来て食え」と言って与えられる食物のことから〕
無礼な態度で与えられる食べ物。人を見下げた振る舞い。
ざら-がみ【ざら紙】🔗⭐🔉
ざら-がみ [0] 【ざら紙】
機械パルプが60パーセント以上,残りは化学パルプを用いて抄造した下級紙。紙面がざらざらしている。雑誌などに用いる。わら半紙。ざら。
さらけ-や・める【さらけ止める】🔗⭐🔉
さらけ-や・める 【さらけ止める】 (動マ下一)
〔近世語〕
すっかりやめる。「足下幇間(タイコモチ)を―・めねえ/人情本・娘節用」
さら・ける【曝ける】🔗⭐🔉
さら・ける [0] 【曝ける】 (動カ下一)
さらけ出す。「楽屋を悉皆(スツカリ)―・けて御覧に入れます/社会百面相(魯庵)」
ざら-ざら🔗⭐🔉
ざら-ざら
■一■ [0] (形動)
物の表面が滑らかでないさま。手触りが粗くひっかかるさま。「廊下が砂で―になる」「手が―に荒れる」
■二■ [1] (副)スル
(1)砂・砂利・豆など粒状のものが触れ合う音を表す語。「豆を―(と)袋に入れる」
(2)粗く滑らかでないさま。「舌が荒れて―(と)する」「―した声」
さらし-あめ【晒し飴】🔗⭐🔉
さらし-あめ [3] 【晒し飴】
水飴を何度も伸ばして気泡を含ませ,白くした飴。
さらし-あん【晒し餡】🔗⭐🔉
さらし-あん [0][3] 【晒し餡】
生餡を乾燥して粉末にしたもの。水と砂糖を加えて練って用いる。
さらし-い【晒し井】🔗⭐🔉
さらし-い ―
[3] 【晒し井】
夏,井戸さらえをすること。井戸がえ。[季]夏。

さらし-うり【晒売り】🔗⭐🔉
さらし-うり 【晒売り】
江戸時代,奈良晒(ナラザラシ)を売り歩いた者。
さらし-こ【晒し粉】🔗⭐🔉
さらし-こ [0] 【晒し粉】
(1)水酸化カルシウム(消石灰)に塩素ガスを吸収させて得られる白色の粉末。水溶液は次亜塩素酸イオンにより強い酸化力をもち,漂白剤・消毒剤として広く用いる。カルキ。クロル石灰。
(2)水でよく洗い白くした米の粉。
さらし-ぬの【晒し布】🔗⭐🔉
さらし-ぬの [3] 【晒し布】
さらして白くした布。主として麻布にいう。
さらし-もめん【晒し木綿】🔗⭐🔉
さらし-もめん [4] 【晒し木綿】
さらして白くした木綿。さらし。
さらし-やね【晒し屋根】🔗⭐🔉
さらし-やね [4] 【晒し屋根】
天井のない屋根で,下から屋根裏が見えるもの。
→化粧(ケシヨウ)屋根裏
さらし-ろう【晒し蝋】🔗⭐🔉
さらし-ろう ―ラフ [3] 【晒し蝋】
木蝋を日光にさらして漂白したもの。
さらし-の-あいかた【晒の合方】🔗⭐🔉
さらし-の-あいかた ―アヒカタ 【晒の合方】
歌舞伎下座音楽の一。能管・太鼓・大太鼓に三味線がついて奏される合方{(3)}。荒事(アラゴト)の立ち回りや幕切れなどに用いられる。
さらしな【更科・更級】🔗⭐🔉
さらしな [0] 【更科・更級】
(1)長野県の更級郡から更埴(コウシヨク)市にかけての地域名。姨捨(オバステ)山・田毎(タゴト)の月などの名所で知られる。また,蕎麦(ソバ)の産地。((歌枕))「我が心なぐさめかねつ―や姨捨山に照る月をみて/古今(雑上)」
(2)「更科蕎麦」の略。
さらしな-こ【更科粉】🔗⭐🔉
さらしな-こ [4][0] 【更科粉】
ソバの実の中心部分を挽いた一番粉。御膳粉。
さらしなきこう【更科紀行】🔗⭐🔉
さらしなきこう ―キカウ 【更科紀行】
俳諧紀行。一冊。松尾芭蕉作。1688〜89年成立。「笈(オイ)の小文」の旅を終え,京都から尾張に至り,木曾路を経て姨捨(オバステ)山の月をめで,江戸に帰る間の紀行文。
さらしなのき【更科記】🔗⭐🔉
さらしなのき 【更科記】
⇒悦目抄(エツモクシヨウ)
さらしめ【晒女】🔗⭐🔉
さらしめ 【晒女】
歌舞伎舞踊の一。長唄。変化物「閏茲姿八景(マタココニスガタハツケイ)」の一。通称「近江のお兼」「団十郎娘」。1813年江戸森田座初演。大力で知られた近江の娘お兼が,所作立(シヨサダテ)・口説(クドキ)・盆踊り・布晒(ヌノザラ)しなどを見せる。
さら-せたい【新世帯】🔗⭐🔉
さら-せたい 【新世帯】
「新所帯(アラジヨタイ)」に同じ。
さら-たて【皿立て】🔗⭐🔉
さら-たて [2] 【皿立て】
飾りの皿を立てるための支え。
ざら-つ・く🔗⭐🔉
ざら-つ・く [0] (動カ五[四])
ざらざらする。「砂で―・く床」
さら-なる【更なる】🔗⭐🔉
さら-なる [1] 【更なる】 (連体)
〔文語形容動詞「さら(更)なり」の連体形から〕
今以上の。いっそうの。「―ご支援をお願いいたします」
さらに-は【更には】🔗⭐🔉
さらに-は 【更には】 (連語)
その上に加えて。接続詞的に用いる。
さら-ぬ【然らぬ】🔗⭐🔉
さら-ぬ [2] 【然らぬ】
■一■ (連体)
〔■二■の一語化したもの〕
なんでもない。大したことでもない。「―顔」「―やうにてもてないて/平家 12」
■二■ (連語)
〔動詞「然(サ)り」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の連体形が付いたもの〕
そうでない。その他の。「軍人の帽又は―人の帽などの/浴泉記(喜美子)」「頭中将,左中弁,―君だちも/源氏(若紫)」
ざら-ば【ざら場】🔗⭐🔉
ざら-ば [0] 【ざら場】
取引所での寄り付きから大引けまでの間,売り手と買い手が随時互いに相手を見つけ,条件が合うごとに個別的に売買を成立させる取引。また,その値段。
→板寄せ
さら-まなこ【皿眼】🔗⭐🔉
さら-まなこ [3] 【皿眼】
しっかり見開いた目をたとえていう語。「風呂敷包を解いて―になつて,盗難品を検べて居る/吾輩は猫である(漱石)」
さら-まわし【皿回し】🔗⭐🔉
さら-まわし ―マハシ [3] 【皿回し】
曲芸の一。棒・箸(ハシ)・煙管(キセル)・指などの先で皿を回す曲芸。また,それをする人。
ざら-め【粗目】🔗⭐🔉
ざら-め [0] 【粗目】
(1)「粗目糖」の略。
(2)「粗目雪」の略。
ざらめ-とう【粗目糖】🔗⭐🔉
ざらめ-とう ―タウ [0] 【粗目糖】
分蜜糖(ブンミツトウ)のうち,結晶粒のあらい,ざらざらした砂糖。ざらめ。ハード-シュガー。
ざらめ-ゆき【粗目雪】🔗⭐🔉
ざらめ-ゆき [3] 【粗目雪】
ざらめ糖状の積雪。春の日に解け,日没後再び凍り,それを繰り返すうちに互いに連結して大きい粒子となったもの。
ざら-め・く🔗⭐🔉
ざら-め・く [3] (動カ五[四])
手触りがあらくて,ざらざらする。「山は―・いた土で松には適しさう/戸隠山紀行(美妙)」
さらやしき【皿屋敷】🔗⭐🔉
さらやしき 【皿屋敷】
伝説の一。主家の家宝の皿を割って成敗され,井戸に投げ込まれたお菊が幽霊となって夜な夜な現れ,悲しげに皿の数を数えるというもの。浄瑠璃「播州皿屋敷」,河竹黙阿弥の歌舞伎「新皿屋敷月雨暈(ツキノアマガサ)」,岡本綺堂作「番町皿屋敷」などに脚色された。
さらやま【皿山】🔗⭐🔉
さらやま 【皿山】
岡山県津山市南部にある山。久米の皿山。((歌枕))
さら-ゆ【更湯・新湯】🔗⭐🔉
さら-ゆ [0][2] 【更湯・新湯】
沸かしたばかりで,まだだれも入浴していない風呂。あらゆ。
ざらり🔗⭐🔉
ざらり [2][3] (副)
(多く「と」を伴って)
(1)表面がざらざらしたさま。「―とした手触り」
(2)なめらかでないものが触れ合って発する音を表す語。ざらざら。「雨の蘆辺も乱るる片男波,あなたへ―,こなたへ―/謡曲・蘆刈」
(3)残るところのないさま。残らず。「万事を底たたいて語りける。―と聞いて合点して/浮世草子・一代女 4」
さら-りん【娑羅林】🔗⭐🔉
さら-りん [2] 【娑羅林】
⇒しゃらりん(娑羅林)
ざら(和英)🔗⭐🔉
ざら
⇒ざらに.
ざらがみ【ざら紙】(和英)🔗⭐🔉
ざらがみ【ざら紙】
rough (printing) paper.
ざらざら(和英)🔗⭐🔉
ざらざら
⇒ざらつく.
ざらに(和英)🔗⭐🔉
ざらに
〜ある be (quite) common;be met with everywhere.
ざらめ【粗目】(和英)🔗⭐🔉
ざらめ【粗目】
granulated sugar.
広辞苑+大辞林に「ざら」で始まるの検索結果。