複数辞典一括検索+

ふく‐が【伏臥】‥グワ🔗🔉

ふく‐が伏臥‥グワ ふすこと。ねること。

ふく‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふく‐かまり伏屈(→)「ふせかまり」に同じ。

ふく‐ざい【伏在】🔗🔉

ふく‐ざい伏在】 ひそみかくれていること。潜在。

ふく‐じつ【伏日】🔗🔉

ふく‐じつ伏日】 盛夏三伏さんぷくの日。三伏。

ふく‐しゃ【伏射】🔗🔉

ふく‐しゃ伏射】 小銃射撃姿勢の一つ。伏臥ふくがして射撃するかまえ。寝射ねうち

ふく・する【伏する】🔗🔉

ふく・する伏する】 〔自他サ変〕[文]伏す(サ変) ①平伏する。また、平伏させる。かがむ。また、かがませる。 ②かくれる。また、かくれさせる。潜伏する。また、潜伏させる。 ③負けてしたがう。また、負かしてしたがわせる。降伏する。また、降伏させる。平家物語7「討てば必ず―・し」

ふく‐せん【伏線】🔗🔉

ふく‐せん伏線】 ①小説・戯曲・詩などで、後の方で述べる事柄をあらかじめ前の方でほのめかしておくもの。 ②後の事の準備として、前もってひそかに設けておくもの。「―を敷く」

ふく‐そう【伏奏】🔗🔉

ふく‐そう伏奏】 天子の前に伏して申し上げること。

ふく‐とく【伏匿】🔗🔉

ふく‐とく伏匿】 ひそみかくれること。

ふく‐はい【伏拝】🔗🔉

ふく‐はい伏拝】 ひれ伏しておがむこと。

ふく‐ばち【伏鉢・覆鉢】🔗🔉

ふく‐ばち伏鉢・覆鉢】 相輪そうりんなどの露盤の上にある、鉢を伏せた形の部分。→相輪(図)

ふく‐へい【伏兵】🔗🔉

ふく‐へい伏兵】 ①不意に敵を襲うために、気づかれないようにかくれ伏している軍勢。伏せ勢。 ②予期せぬところに現れる障害や競争相手。 ③陰陽道おんようどうで、兵革・刑殺をつかさどるという神。この神の方角に出師すいし・行軍・修造するのを忌む。

ふくま‐でん【伏魔殿】🔗🔉

ふくま‐でん伏魔殿】 ①悪魔のかくれている殿堂。 ②悪事・陰謀などが陰で絶えずたくらまれている所。

ふく‐りゅう【伏流】‥リウ🔗🔉

ふく‐りゅう伏流‥リウ 地上の流水が地下に一時潜入して流れるもの。砂礫などの粗い物質から成る場所、たとえば扇状地や砂漠に多い。 ⇒ふくりゅう‐すい【伏流水】

ふくりゅう‐すい【伏流水】‥リウ‥🔗🔉

ふくりゅう‐すい伏流水‥リウ‥ 地下を流れる水。特に、旧河道や河川敷下を流れるもの。 ⇒ふく‐りゅう【伏流】

ふくりょう‐ほうすう【伏竜鳳雛】🔗🔉

ふくりょう‐ほうすう伏竜鳳雛】 [三国志蜀志、諸葛亮伝、注]かくれ伏している竜と鳳凰のひな。隠れて世に知られていない大人物や逸材などにたとえる。

ふく‐りん【覆輪・伏輪】🔗🔉

ふく‐りん覆輪・伏輪】 ①刀の鍔つば・鞍くら・茶碗など器物のへりを金属の類でおおい飾ったもの。鍍金ときんを用いたものを金覆輪または黄覆輪、鍍銀を用いたものを銀覆輪または白覆輪という。源平盛衰記18「水精すいしょうの管くだに黄金の―を置きたる笛にて」 ②衣服の袖口・裾などに他の布で細く縁をとったもの。毛吹草5「雲の袖に―掛くる霞かな」 ⇒覆輪掛ける

ふし‐うき【伏し浮き】🔗🔉

ふし‐うき伏し浮き】 水泳で、うつ伏せになり、手の力を抜いて伸ばし、水面に浮かぶこと。

ふし‐おがみ【伏し拝み】‥ヲガミ🔗🔉

ふし‐おがみ伏し拝み‥ヲガミ ①ふしおがむこと。遥拝ようはいすること。 ②神社で参拝者が平伏しておがむために木を横たえた場所。また、遠く離れた地で、本社を遥拝する拝所。太平記13「―に馬をとどめて」

ふし‐おが・む【伏し拝む】‥ヲガム🔗🔉

ふし‐おが・む伏し拝む‥ヲガム 〔他五〕 平伏しておがむ。また、遥拝ようはいする。竹取物語「娘を我にたべと―・み」。平治物語「北野の方を―・ませ給ひて」

ふし‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふし‐かまり伏屈(→)「ふせかまり」に同じ。

ふしき【伏木】(地名)🔗🔉

ふしき伏木】 富山県高岡市の地名。小矢部川の河口に位置する、高岡の外港。米の集散地として発展。臨海工業地域ではパルプ・化学工業が盛ん。

ふし‐き【臥木・伏木】🔗🔉

ふし‐き臥木・伏木】 地に倒れふした木。源平盛衰記21「七、八人がほど入りぬべき大きなる―あり」

ふし‐くさ【伏草】🔗🔉

ふし‐くさ伏草】 待ち伏せすること。天草本伊曾保物語「鼠は―をし、蛙を悩ませども」

ふし‐ざま【伏し様】🔗🔉

ふし‐ざま伏し様】 うつぶせ。うつむけ。平治物語「―にどうど落つ」

ふし‐しず・む【伏し沈む】‥シヅム🔗🔉

ふし‐しず・む伏し沈む‥シヅム 〔自五〕 思いにしずむ。悲嘆にしずむ。源氏物語桐壺「闇にくれて―・み給へるほど」

ふし‐しば【伏柴】🔗🔉

ふし‐しば伏柴】 ①柴の異称。千載和歌集「―のこるばかりなる嘆きせむとは」 ②マコモの異称。篠目抄「みがくれの―なれば」 ③(→)柴漬ふしづけ1に同じ。〈日葡辞書〉 ⇒ふししば‐の【伏柴の】

ふししば‐の【伏柴の】🔗🔉

ふししば‐の伏柴の】 〔枕〕 「しばし」「しばしば」にかかる。 ⇒ふし‐しば【伏柴】

ふし‐て【伏して】🔗🔉

ふし‐て伏して】 (ひれ伏して懇願するところから)相手に切に願うときに用いる語。くれぐれも。「―お願い申し上げます」

ふしなわめ‐の‐おどし【伏縄目の縅】‥ナハ‥ヲドシ🔗🔉

ふしなわめ‐の‐おどし伏縄目の縅‥ナハ‥ヲドシ 伏縄目の革を裁って使った甲冑かっちゅうの縅。 ⇒ふし‐なわめ【伏縄目】

ふしなわめ‐の‐かわ【伏縄目の革】‥ナハ‥カハ🔗🔉

ふしなわめ‐の‐かわ伏縄目の革‥ナハ‥カハ 白・浅葱あさぎ・紺などの色を段として山道やまみち2を表した染革の名称。文様が縄目を伏せた形状を連想させるからいう。 ⇒ふし‐なわめ【伏縄目】 ○武士に二言なしぶしににごんなし 武士は信義を重んずるので、いったん言ったことを取り消すようなことはない。 ⇒ぶ‐し【武士】

ふし‐ば【伏葉】🔗🔉

ふし‐ば伏葉】 地面に伏し垂れた葉。散木奇歌集「しをれ葦の―が下にあさりする」

ふしみいなり‐たいしゃ【伏見稲荷大社】🔗🔉

ふしみいなり‐たいしゃ伏見稲荷大社(→)稲荷神社に同じ。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐さんずん【伏見三寸】🔗🔉

ふしみ‐さんずん伏見三寸】 衣類を入れる小形のつづら。江戸時代の庶民の嫁入道具の一つ。伏見でつくられた。好色五人女2「―のつづら一荷」 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐じょう【伏見城】‥ジヤウ🔗🔉

ふしみ‐じょう伏見城‥ジヤウ 京都市伏見区東伏見山に豊臣秀吉が1592年(文禄1)から築いた城。96年地震で倒壊、木幡山に移して再建。京都の関門を占めた。後に江戸幕府が廃棄、その遺構は大徳寺・西本願寺・豊国神社などに移されて現存。 ⇒ふしみ【伏見】

ふし‐みず【伏し水】‥ミヅ🔗🔉

ふし‐みず伏し水‥ミヅ とどこおって流れない水。一説に、流れる水。久安百首「―や川ぞひうつぎ花咲きて」。筑波問答「水には、たち水―といふことのあるなり」↔立ち水

ふしみ‐てんのう【伏見天皇】‥ワウ🔗🔉

ふしみ‐てんのう伏見天皇‥ワウ 鎌倉後期の天皇。後深草天皇の第2皇子。名はひろひと。持明院じみょういん殿とも称す。譲位後、院政。日記「伏見院宸記」。(在位1287〜1298)(1265〜1317)→天皇(表)

ふしみ‐にんぎょう【伏見人形】‥ギヤウ🔗🔉

ふしみ‐にんぎょう伏見人形‥ギヤウ 安土桃山時代頃より京都伏見で作られる、形・彩色の素朴な土製の人形。稲荷人形。伏見雛。 伏見人形(1) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 伏見人形(2) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 伏見人形(3) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐の‐いなり【伏見の稲荷】🔗🔉

ふしみ‐の‐いなり伏見の稲荷】 京都市伏見区にある稲荷神社の俗称。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐の‐みや【伏見宮】🔗🔉

ふしみ‐の‐みや伏見宮】 四親王家の一つ。北朝崇光天皇の第1皇子栄仁よしひと親王を祖とし、諸宮家中もっとも重きをなした。明治以後、梨本・山階やましな・久邇くになど多くの宮家がこれから派生。

ふしみ‐ばん【伏見版】🔗🔉

ふしみ‐ばん伏見版】 徳川家康の命により1599〜1606年(慶長4〜11)京都伏見の円光寺の三要らが木活字を用いて出版した書籍の称。「孔子家語」「六韜」「三略」「貞観政要」などがある。円光寺版。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐びな【伏見雛】🔗🔉

ふしみ‐びな伏見雛(→)伏見人形に同じ。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ぶぎょう【伏見奉行】‥ギヤウ🔗🔉

ふしみ‐ぶぎょう伏見奉行‥ギヤウ 江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。老中の支配に属し、伏見にいて、その地の民政、木津川の船舶を管理。伏見廃城前は近江・丹波の幕府直轄地の民政を行い、訴訟を裁断した。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ぶね【伏見船】🔗🔉

ふしみ‐ぶね伏見船】 江戸時代、伏見から淀川筋を大坂辺まで往復した15石積みの貨客船。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ももやま‐りょう【伏見桃山陵】🔗🔉

ふしみ‐ももやま‐りょう伏見桃山陵】 明治天皇の皇陵。京都市伏見区桃山町古城山にある。上円下方墳で、砂礫で葺く。隣に昭憲皇太后の伏見桃山東陵がある。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐やき【伏見焼】🔗🔉

ふしみ‐やき伏見焼】 京都伏見の深草から産出する土人形・小壺などの焼物。深草焼。→伏見人形 ⇒ふしみ【伏見】

ふし‐め【伏し目】🔗🔉

ふし‐め伏し目】 目を伏せて視線を下の方に向けること。うつむいて見ること。源氏物語浮舟「かたはらいたければ―なり」。「―がちに見る」

ふし‐やなぎ【伏し柳】🔗🔉

ふし‐やなぎ伏し柳】 横さまに伏した柳。林葉和歌集「浪かくる立田河原の―」

ふ・す【伏す・臥す】🔗🔉

ふ・す伏す・臥す】 [一]〔自五〕 ①うつむく。うつぶす。万葉集5「あまつ神仰ぎ乞ひのみ国つ神―・してぬかづき」。平家物語2「天に仰ぎ地に―・して、泣き悲しめどもかひぞなき」。「―・してお願いします」 ②腹ばいになる。からだを横にする。床に寝る。万葉集9「夕されば小倉の山に―・す鹿の今宵は鳴かずいねにけらしも」。源氏物語帚木「皆人々簀子に―・しつつしづまりぬ」 ③病気で床につく。徒然草「法顕三蔵の天竺にわたりて…病に―・しては漢の食をねがひ給ひける事をききて」 ④倒れる。死ぬ。平家物語10「一所にも沈み給はで、所々に―・さん事こそ悲しけれ」 ⑤潜む。隠れる。古事記「み吉野の袁牟漏おむろが嶽に猪鹿しし―・すと」。「山陰に―・して敵を待つ」 [二]〔他下二〕 ⇒ふせる(下一)

ふせ【伏せ】🔗🔉

ふせ伏せ】 ①伏兵ふくへい。 ②矢の長さをはかる単位。指1本の幅。平家物語11「十二束そく二つ伏ぶせ、よつぴいてひやうど放つ」→束そく2

ふせ‐あみがさ【伏編笠】🔗🔉

ふせ‐あみがさ伏編笠】 顔が見えないよう前さがりに編笠をかぶること。浄瑠璃、曾我虎が磨「武士は道具を―に」

ふせ‐いお【伏廬】‥イホ🔗🔉

ふせ‐いお伏廬‥イホ つぶれたような小家。ふせや。万葉集5「―の曲廬まげいおのうちに」

ふせ‐かくし【伏せ隠し】🔗🔉

ふせ‐かくし伏せ隠し】 伏兵を隠しておく所。

ふせ‐がさ【伏笠】🔗🔉

ふせ‐がさ伏笠】 顔をかくすために、笠を前へ傾けてかぶること。

ふせ‐がね【伏せ鉦】🔗🔉

ふせ‐がね伏せ鉦(→)「たたきがね」に同じ。

ふせ‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふせ‐かまり伏屈】 草叢のかげなどに伏して、敵情をうかがう者。忍びの斥候。ふしかまり。甲陽軍鑑15「―に風の大事」

ふせ‐ぎ【伏木】🔗🔉

ふせ‐ぎ伏木】 ①折り伏せて薪とする木。 ②いろりのふち。ふせんぶち。

ふせ‐ぐみ【伏組】🔗🔉

ふせ‐ぐみ伏組(→)「蛇腹じゃばら伏せ」に同じ。栄華物語初花「白かねの左右の糸して―し」

ふせ‐ご【伏籠】🔗🔉

ふせ‐ご伏籠】 ①火桶の上にかぶせて、衣類を乾かしたり、薫香を衣類にたきしめたりするのに用いる籠。匂懸においかけ。源氏物語若紫「雀の子を、犬君が逃がしつる、―の中にこめたりつるものを」 伏籠(1) 提供:ポーラ文化研究所 伏籠(2) 提供:ポーラ文化研究所 ②ふせて鶏を入れておく籠。

ふせ‐こみ【伏せ込み】🔗🔉

ふせ‐こみ伏せ込み】 グリーン‐アスパラガスやウド・ワラビなど、多年生の野菜や山菜などの根株を秋に掘り出し、温床などに植え込んで萌芽を早める栽培方法。また、それに用いる床。

ふせ‐じ【伏せ字】🔗🔉

ふせ‐じ伏せ字】 ①印刷物で、明記することを避けるために、その字の箇所を空白にし、また○や×などのしるしで表すこと。また、そのしるし。夏目漱石、明暗「二人の間に―の如く潜在してゐたお延といふ名前」。「以下2字―」 ②(印刷用語)組版で、所用の活字が欠けている場合、ありあわせの活字をさかさまにして仮にその箇所に入れておくこと。下駄の歯の形(〓)をしているので、俗に「げた」ともいう。

ふせ‐ず【伏図】‥ヅ🔗🔉

ふせ‐ず伏図‥ヅ 上から伏して見たさまを表す図面。平面図。

ふせ‐ぜい【伏せ勢】🔗🔉

ふせ‐ぜい伏せ勢(→)伏兵ふくへいに同じ。〈日葡辞書〉

ふせ‐だけ【伏竹】🔗🔉

ふせ‐だけ伏竹】 木弓の外側に竹を伏せて合わせた弓。平安末期から流行し、外竹とだけの弓ともいい、形状から蒲鉾かまぼこ弓とも称。のち、弓腹の側にも竹(内竹うちだけ)を伏せた三枚打ちの弓が盛んになった。

ふせ‐だま【伏玉】🔗🔉

ふせ‐だま伏玉】 江戸の私娼街で、自宅に私娼を抱えておき、客を上げること。また、その私娼。↔呼出し

ふせ‐つぎ【伏せ継ぎ】🔗🔉

ふせ‐つぎ伏せ継ぎ】 伏せ縫いにしてあてたつぎ。狂言、布施無経ふせないきょう「愚僧が細工に―をあてて」

ふせ‐どい【伏せ樋】‥ドヒ🔗🔉

ふせ‐どい伏せ樋‥ドヒ 土中に埋めたとい。うずみひ。

ふせ‐とり【伏鳥】🔗🔉

ふせ‐とり伏鳥】 地上に伏しかくれているキジ・ウズラなどの鳥。また、それを射ること。

ふせ‐ぬい【伏せ縫い・伏繍】‥ヌヒ🔗🔉

ふせ‐ぬい伏せ縫い・伏繍‥ヌヒ ①縫代ぬいしろを押さえるために、その端を表に小さく針目を出して縫うこと。 ②金糸・蛇腹糸のような太い糸を布地に伏せ、同じ色の糸で綴じつける縫い方。綴付とじつけ繍・駒繍ともいう。

ふせ‐や【伏屋】🔗🔉

ふせ‐や伏屋】 小さく低い家。みすぼらしい家。万葉集3「―立て妻どひしけむ」 ⇒ふせや‐たき【伏屋焚き】

ふせや‐たき【伏屋焚き】🔗🔉

ふせや‐たき伏屋焚き】 〔枕〕 「すす」にかかる。「ふせやたく」と訓む説もある。万葉集9「茅沼ちぬうない男の―すすし競ひ」 ⇒ふせ‐や【伏屋】

ふ・せる【伏せる・臥せる】(他下一)🔗🔉

ふ・せる伏せる・臥せる】 〔他下一〕[文]ふ・す(下二) ①うつむくようにする。うつぶせにする。万葉集11「山河に筌うえをし―・せて守りあへず年の八歳を吾が盗まひし」。日葡辞書「ウマヲフスル」。「目を―・せる」 ②からだを横にさせる。寝かせる。源氏物語空蝉「小君をお前に―・せて、よろづに恨みかつは語らひ給ふ」。「草むらに体を―・せて隠れる」 ③倒す。下に押しつける。平家物語4「押し直し踏み直し、立ちどころに好き者共十四五人こそ切り―・せたれ」。徒然草「大雁どもふためきあへる中に法師まじりて打ち―・せ、ねぢころしければ」 ④物をさかさまにする。裏返しに置く。今昔物語集11「山の中は直しく鉢を―・せたる如くにて」。「本を―・せる」 ⑤潜ませる。かくす。古今和歌集「かの道に夜ごとに人を―・せて守らすれば」。「この話は―・せておこう」 ⑥覆いかぶせる。かぶせて捕らえる。大鏡道隆「いかだの上に土を―・せて植木を生ほし」。狂言、津島祭「子供が集つて千鳥を―・せるが」 ⑦つくろう。衣類に継ぎを当てる。日葡辞書「キルモノヲフスル」

ふっ‐かく【伏角】フク‥🔗🔉

ふっ‐かく伏角フク‥ (dip) ①観測者が下方の物体を見下ろす場合、視線方向が観測者を通る水平面となす角。俯角ふかく。↔仰角ぎょうかく。 ②地球上任意の点に置いた磁針の方向が水平面となす角。傾角。

ふっき【伏犠・伏羲】フク‥🔗🔉

ふっき伏犠・伏羲フク‥ 中国古伝説上の三皇の一人。人首蛇身で、燧人すいじん氏に代わって帝王となり、初めて八卦・書契・網罟もうこ・瑟しつを作り、庖厨ほうちゅうを教え、婚姻の制を設けたと伝える。庖犠(包犠)。太皥たいこう

ぶ‐と【餢飳・伏兎】🔗🔉

ぶ‐と餢飳・伏兎】 油で揚げた餅。平安時代の食品。〈倭名類聚鈔16

[漢]伏🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部4画/6画/常用/4190・497A〕 〔音〕フク(漢) ブク(呉) 〔訓〕せる・す [意味] ①ふす。ふせる。うつぶせになる。(対)起。「起伏・平伏」 ②物の下にかくれる。かくす。「潜伏・伏兵・伏線」 ③したがう。服従する。心服させる。(同)服。「伏罪・屈伏・折伏しゃくぶく」 ④陰暦六月の酷暑の時節。「三伏・伏暑」▶金気(=秋の気)が伏在して表に出ない意。 [解字] 会意。「人」+「犬」。飼い主に犬がつき従う意。 [下ツキ 圧伏・畏伏・帰伏・起伏・屈伏・降伏・三伏・雌伏・折伏・慴伏・承伏・信伏・説伏・潜伏・調伏・倒伏・平伏・埋伏・厭伏 [難読] 伏籠ふせご

広辞苑で始まるの検索結果 1-78