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じゅう【住】ヂユウ🔗🔉

じゅうヂユウ 住職の略。

じゅう‐おく【住屋】ヂユウヲク🔗🔉

じゅう‐おく住屋ヂユウヲク すまいとする家。すみか。

じゅう‐か【住家】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐か住家ヂユウ‥ すみか。すまい。

じゅう‐かんきょう【住環境】ヂユウクワンキヤウ🔗🔉

じゅう‐かんきょう住環境ヂユウクワンキヤウ 住宅を取り巻き、住生活を支える周囲の自然的・社会的状況。都市施設や静かさ、近隣居住者の状態など。

じゅうき‐ネット【住基ネット】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうき‐ネット住基ネットヂユウ‥ 住民基本台帳ネットワーク‐システムの略。全国の住民基本台帳をコンピューター‐ネットワークで結んだシステム。

じゅうきょ‐あと【住居跡】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうきょ‐あと住居跡ヂユウ‥ 住居のあったしるし。特に考古学上、原始時代・古代の住居の痕跡。住居址。「竪穴たてあな―」 ⇒じゅう‐きょ【住居】

じゅうきょ‐しんにゅう‐ざい【住居侵入罪】ヂユウ‥ニフ‥🔗🔉

じゅうきょ‐しんにゅう‐ざい住居侵入罪ヂユウ‥ニフ‥ 正当な理由なしに人の住居・建造物・艦船に侵入し、または退去しない罪。家宅侵入罪。 ⇒じゅう‐きょ【住居】

じゅうきょせんよう‐ちいき【住居専用地域】ヂユウ‥ヰキ🔗🔉

じゅうきょせんよう‐ちいき住居専用地域ヂユウ‥ヰキ 都市計画法で定める用途地域の一つ。良好な住居の環境を保護するために定める地域。低層住居専用地域と中高層住居専用地域とがあり、それぞれ住宅の高さと住宅以外の建築に対して制限がある。 ⇒じゅう‐きょ【住居】

じゅうきょ‐ちいき【住居地域】ヂユウ‥ヰキ🔗🔉

じゅうきょ‐ちいき住居地域ヂユウ‥ヰキ 都市計画法で定める用途地域の一つ。住居の環境を保護するために定める地域で、工場・映画館などの建築制限の程度で3種類に分ける。 ⇒じゅう‐きょ【住居】

じゅうきょ‐の‐ふかしん【住居の不可侵】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうきょ‐の‐ふかしん住居の不可侵ヂユウ‥ 住居者の許諾なくしては住居の侵入・捜索は許されないという原則。明治憲法第25条・日本国憲法第35条で保障。 →参照条文:日本国憲法第35条 ⇒じゅう‐きょ【住居】

じゅうけつ‐きゅうちゅう【住血吸虫】ヂユウ‥キフ‥🔗🔉

じゅうけつ‐きゅうちゅう住血吸虫ヂユウ‥キフ‥ キュウチュウ目(二生類)住血吸虫科の扁形動物の総称。雌雄異体。日本住血吸虫の雄は体長約1.5センチメートル、腹面の管腔の中に雌を抱き込んでいる。前端に口吸盤、前部腹面に腹吸盤があり、人畜の静脈、特に門脈系内に寄生し、血液を吸う。発熱・腹痛・肝硬変などをおこす。中間宿主はミヤイリガイ、子虫は皮膚から人体に入る。→日本住血吸虫病

じゅう‐こ【住戸】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐こ住戸ヂユウ‥ アパート・マンションなどの集合住宅で、一戸一戸をいう語。

じゅう‐こう【住劫】ヂユウコフ🔗🔉

じゅう‐こう住劫ヂユウコフ 〔仏〕四劫の第2。→四劫

じゅう‐じ【住持】ヂユウヂ🔗🔉

じゅう‐じ住持ヂユウヂ 〔仏〕 ①仏法をとどめたもって護持すること。正法眼蔵辧道話「得道証契の哲匠をうやまひて仏法を―せしむ」 ②一寺の長である僧。住職。

じゅう‐しょ【住所】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐しょ住所ヂユウ‥ 住んでいるところ。生活の本拠である場所。すみか。すまい。「―氏名」「―不定」→居所きょしょ2⇒じゅうしょち‐ほう【住所地法】 ⇒じゅうしょ‐ろく【住所録】

じゅう‐しょく【住職】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐しょく住職ヂユウ‥ (住持職の略)寺の首長である僧。住持。

じゅうしょち‐ほう【住所地法】ヂユウ‥ハフ🔗🔉

じゅうしょち‐ほう住所地法ヂユウ‥ハフ (lex domicilii ラテン)当事者の住所の存在する場所(国)の法律。国際私法上の準拠法として認められる。→属人法⇒じゅう‐しょ【住所】

じゅうしょ‐ろく【住所録】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうしょ‐ろく住所録ヂユウ‥ 知人などの住所を書き留めておくもの。 ⇒じゅう‐しょ【住所】

じゅう・する【住する】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう・する住するヂユウ‥ 〔自サ変〕[文]住す(サ変) ①住まう。住む。 ②停滞する。とどまる。風姿花伝「汎ゆる事に―・せぬ理なり」。仮名草子、伊曾保「高き位に―・して」 ③(他動詞として)とどめる。今昔物語集1「仏法をして久しく世に―・せむ事あらじ」

じゅう‐そう【住僧】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐そう住僧ヂユウ‥ 寺院に住む僧。住持。

じゅうたく‐きんゆう‐こうこ【住宅金融公庫】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうたく‐きんゆう‐こうこ住宅金融公庫ヂユウ‥ 国民大衆の住宅建設資金の融通を目的とする公庫。政府が資本金を出資する公法上の法人。1950年設立。2007年独立行政法人住宅金融支援機構となる。 ⇒じゅう‐たく【住宅】

じゅうたく‐ち【住宅地】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうたく‐ち住宅地ヂユウ‥ 住宅の多い地域。「新興―」 ⇒じゅう‐たく【住宅】

じゅうたく‐なん【住宅難】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうたく‐なん住宅難ヂユウ‥ 住宅が不足し、かつ住宅費がかさむため、住む家を得るのに困難なこと。 ⇒じゅう‐たく【住宅】

じゅうたく‐ローン【住宅ローン】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうたく‐ローン住宅ローンヂユウ‥ 居住のための用地・住宅の取得・改良を目的とした資金の貸出し。 ⇒じゅう‐たく【住宅】

じゅう‐にん【住人】ヂユウ‥🔗🔉

じゅう‐にん住人ヂユウ‥ 住んでいる人。また、その土地に住む人。「島の―」

じゅう‐ぼう【住房】ヂユウバウ🔗🔉

じゅう‐ぼう住房ヂユウバウ 日常住んでいるへや。

じゅうみん‐うんどう【住民運動】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうみん‐うんどう住民運動ヂユウ‥ 住民が、自らの生活防衛のために立ち上がる運動。公害や都市開発等に伴って現れる。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐かんさ‐せいきゅう【住民監査請求】ヂユウ‥キウ🔗🔉

じゅうみん‐かんさ‐せいきゅう住民監査請求ヂユウ‥キウ 地方公共団体で財務会計上の不当な行為などがあった場合に、住民が監査委員に対して監査を求め、その防止や是正など必要な措置を請求すること。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐きほんだいちょう【住民基本台帳】ヂユウ‥チヤウ🔗🔉

じゅうみん‐きほんだいちょう住民基本台帳ヂユウ‥チヤウ 住民に関する一定の事項を記載した公簿。市(区)町村に備え、住民票を世帯ごとに編成して作成。住民登録制度に代えて1967年制定。住民台帳。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐きほんだいちょう‐ネットワーク【住民基本台帳ネットワーク】ヂユウ‥チヤウ‥🔗🔉

じゅうみん‐きほんだいちょう‐ネットワーク住民基本台帳ネットワークヂユウ‥チヤウ‥ 住民基本台帳をネットワーク化し、氏名・生年月日・性別・住所の4情報と住民票コードにより本人確認を可能とするための全国共通のシステム。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐さんか【住民参加】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうみん‐さんか住民参加ヂユウ‥ 行政の運営において、住民の意見の反映が保証される政治のしくみ。住民投票や公聴会などの制度はこれにあたる。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐ぜい【住民税】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうみん‐ぜい住民税ヂユウ‥ 地方公共団体が課する普通税の一種。道府県民税(および都民税)と市町村民税(および特別区民税)との総称。住所を有する個人には均等割と所得割との合算額を、事務所または事業所を有する法人には均等割と法人税割との合算額を課し、その他は均等割額のみを課する。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐そしょう【住民訴訟】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうみん‐そしょう住民訴訟ヂユウ‥ 地方公共団体の住民が、地方公共団体の長・職員などの財務運営上の違法な行為、職務不履行の是正を求める訴訟。地方自治法に規定。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐とうひょう【住民投票】ヂユウ‥ヘウ🔗🔉

じゅうみん‐とうひょう住民投票ヂユウ‥ヘウ 直接民主制の一方式。地方公共団体の議会の解散、長の解職などで住民の意思を問うための投票。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐とうろく【住民登録】ヂユウ‥🔗🔉

じゅうみん‐とうろく住民登録ヂユウ‥ 市(区)町村の住民を市(区)町村の住民票に登録して住民の居住関係を明らかにする制度。1951年制定、67年住民基本台帳制度に改められた。 ⇒じゅう‐みん【住民】

じゅうみん‐ひょう【住民票】ヂユウ‥ヘウ🔗🔉

じゅうみん‐ひょう住民票ヂユウ‥ヘウ 市(区)町村の住民について、個人単位に氏名・生年月日・性別・世帯関係・戸籍の表示・住所・住民票コードなどの事項を記載したもの。これによって住民基本台帳を作成する。 ⇒じゅう‐みん【住民】

すまい【住まい】スマヒ🔗🔉

すまい住まいスマヒ (ス(住)マウの連用形から。「住居」は当て字)住んでいる所。住所。家。また、住んでいること。源氏物語夕顔「見入れの程なく物はかなき―を」。「結構なお―ですね」

すま・う【住まう】スマフ🔗🔉

すま・う住まうスマフ 〔自五〕 (「住む」の未然形に接尾語フの付いた語) ①住む。住んでいる。住みつづける。源氏物語須磨「―・ひ給へるさま、いはむかたなくからめきたり」。「立派な所に―・っている」 ②芝居の舞台で、役者がすわる。座を占める。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「初音、真中の床几へ―・ふ」

すまわ・し【住まはし】スマハシ🔗🔉

すまわ・し住まはしスマハシ 〔形シク〕 住むに適する。三部抄「遁れぬ道も―・しければ」

すみ‐あ・し【住み悪し】🔗🔉

すみ‐あ・し住み悪し】 〔形シク〕 住みにくい。居ごこちがわるい。万葉集15「人国は―・しとそいふ」

すみ‐あら・す【住み荒らす】🔗🔉

すみ‐あら・す住み荒らす】 〔他五〕 長く住んで荒らす。住んでふるくする。新古今和歌集「―・したる柴の庵ぞ」

すみい【住井】‥ヰ🔗🔉

すみい住井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒すみい‐すえ【住井すゑ】

すみい‐すえ【住井すゑ】‥ヰスヱ🔗🔉

すみい‐すえ住井すゑ‥ヰスヱ 小説家・児童文学者。本姓、犬田。奈良県生れ。農民作家犬田卯しげる(1891〜1957)と結婚後、共通の思想的基盤のもとに人間解放の文学を展開。作「橋のない川」など。(1902〜1997) ⇒すみい【住井】

すみ‐うか・る【住み浮かる】🔗🔉

すみ‐うか・る住み浮かる】 〔自下二〕 住所におちつかないで、他へ浮かれ出る。新古今和歌集「誰故君が―・れけむ」

すみ‐う・し【住み憂し】🔗🔉

すみ‐う・し住み憂し】 〔形ク〕 住みづらい。住みにくい。伊勢物語「京や―・かりけむ」

すみ‐か【住処】🔗🔉

すみ‐か住処】 (カは処。「住家」は当て字。「栖」とも書く)住むところ。すまい。源氏物語桐壺「なき人の―尋ね出でたりけむしるしのかんざし」。「仮の―」「悪あくの―」

すみ‐かえ【住替え】‥カヘ🔗🔉

すみ‐かえ住替え‥カヘ ①居所をかえること。 ②奉公人・芸妓などが別の主人の家に住みかえること。

すみ‐か・える【住み替える】‥カヘル🔗🔉

すみ‐か・える住み替える‥カヘル 〔他下一〕[文]すみか・ふ(下二) ①居所をかえる。移住する。 ②奉公人・芸妓などが主家をかえる。

すみ‐こみ【住込み】🔗🔉

すみ‐こみ住込み】 使用人などが、通勤でなく、主家に住み込むこと。「―で働く」↔通い

すみ‐こ・む【住み込む】🔗🔉

すみ‐こ・む住み込む】 〔自五〕 雇人・奉公人・書生などとなって、主人の家に寝泊りする。「家政婦として―・む」

すみ‐す・む【住み住む】🔗🔉

すみ‐す・む住み住む】 〔自四〕 つづけて住む。住みつづける。万葉集19「しなざかる越こしに五とせ―・みて」

すみ‐つ・く【住み着く】🔗🔉

すみ‐つ・く住み着く】 〔自五〕 ①住居がきまって落ち着く。定住する。長く住む。源氏物語玉鬘「所につけたるよすがども出できて、―・きにけり」。「この地に―・く」 ②いよいよ夫婦となって落ち着く。源氏物語若菜上「おほきおとどのわたりに今は―・かれたりとな」

すみ‐どころ【住み所】🔗🔉

すみ‐どころ住み所】 住むところ。すみか。じゅうしょ。伊勢物語「あづまの方に行きて―もとむとて」

すみ‐な・す【住み成す】🔗🔉

すみ‐な・す住み成す】 〔自五〕 …のような状態で住む。源氏物語夕顔「なべての所に似ずいとのどかに心にくく―・し給へり」

すみ‐な・れる【住み馴れる・住み慣れる】🔗🔉

すみ‐な・れる住み馴れる・住み慣れる】 〔自下一〕[文]すみな・る(下二) 住んで年月を経て、なじんでいる。住んで居ごこちがよくなる。平家物語8「―・れしふるき都の恋しさは」。「土地にも家にも―・れる」

すみのえ【住吉・墨江】🔗🔉

すみのえ住吉・墨江】 「すみよし」の古称。 ⇒すみのえ‐の‐かみ【住吉神・墨江神】

すみのえ‐の‐かみ【住吉神・墨江神】🔗🔉

すみのえ‐の‐かみ住吉神・墨江神】 大阪の住吉すみよし神社の祭神である表筒男命うわづつのおのみこと・中筒男命なかづつのおのみこと・底筒男命そこづつのおのみことの三神。伊弉諾尊いざなきのみことが筑紫の檍原あはきはらで、禊みそぎをした時に生まれたという。航海の神、また和歌の神とされる。すみよしのかみ。 ⇒すみのえ【住吉・墨江】

すみ‐ばしょ【住み場所】🔗🔉

すみ‐ばしょ住み場所】 住む場所。すみか。→生息場所

すみ‐はな・る【住み離る】🔗🔉

すみ‐はな・る住み離る】 〔自下二〕 ①家を離れる。世間を離れる。源氏物語須磨「―・れたらむ岩の中」 ②愛情が失せて男が女のもとによりつかないようになる。とりかへばや「さばかり―・れたる所ある御心に」

すみ‐み・つ【住み満つ】🔗🔉

すみ‐み・つ住み満つ】 〔自四〕 いっぱいに多くの人が住む。源氏物語玉鬘「勢ひことに―・ち給へれば」

すみよし【住吉】(地名)🔗🔉

すみよし住吉】 ①大阪市南部の住吉区から堺市北部にまたがる地名。仁徳天皇時代、海上の守護神住吉神すみのえのかみを勧請して、墨江また住吉と書き、「すみのえ」と称したが、平安時代に「すみよし」の訓みが生じた。住吉神社の所在地。(歌枕) ②山田流箏曲。山田検校作曲。住吉神社への参詣道行、御田植神事に歌いはやす難波女の歌などを盛り込む。 ⇒すみよし‐おどり【住吉踊】 ⇒すみよし‐じんじゃ【住吉神社】 ⇒すみよし‐じんだいき【住吉神代記】 ⇒すみよし‐づくり【住吉造】 ⇒すみよし‐にんぎょう【住吉人形】 ⇒すみよし‐の‐かみ【住吉神】 ⇒すみよし‐ものがたり【住吉物語】

すみよし【住吉】🔗🔉

すみよし住吉】 姓氏の一つ。江戸時代、土佐家と並んで大和絵を標榜した画家の家系。 ⇒すみよし‐ぐけい【住吉具慶】 ⇒すみよし‐じょけい【住吉如慶】 ⇒すみよし‐は【住吉派】

すみよし‐おどり【住吉踊】‥ヲドリ🔗🔉

すみよし‐おどり住吉踊‥ヲドリ ①大阪住吉神社の御田植神事に行われる踊り。田植えをする早乙女のそばで踊り手が踊る。願人坊主によって流布されたのが、のちに、かっぽれとなる。 住吉踊 ②河東節。本名題「泰平住吉踊」。1のさまを主題とする。 ③上方舞(京舞)。江戸歌。2の詞章の短縮版。 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐ぐけい【住吉具慶】🔗🔉

すみよし‐ぐけい住吉具慶】 江戸前期の画家。名は広澄ひろずみ。京都の人。父如慶の画業をついで細密な大和絵をよくした。1683年(天和3)江戸に出、85年(貞享2)幕府の御用絵師に任ぜられ、住吉派の権威を確立。作「都鄙図巻」(奈良興福院)。(1631〜1705) ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐じょけい【住吉如慶】🔗🔉

すみよし‐じょけい住吉如慶】 江戸前期の画家。住吉派の祖。名は広通ひろみち。京都に住む。土佐光吉・土佐光則の門人。姓は初め土佐、のち勅命により住吉に改める。大和絵の細密描写を得意とした。作「堀川殿夜討絵巻」など。(1599〜1670) ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐じんじゃ【住吉神社】🔗🔉

すみよし‐じんじゃ住吉神社】 大阪市住吉区住吉にある元官幣大社。住吉神すみのえのかみの三神と神功皇后とを祀る。二十二社の一つ。摂津国一の宮。今は住吉大社と称す。同名の神社は、下関市一の宮住吉(長門国一の宮)や福岡市博多区住吉(筑前国一の宮)など各地にある。→すみのえのかみ。 住吉大社 撮影:的場 啓 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐じんだいき【住吉神代記】🔗🔉

すみよし‐じんだいき住吉神代記】 住吉神社の古縁起書。津守島麻呂・客人撰。奈良時代から平安初期の成立という。 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐づくり【住吉造】🔗🔉

すみよし‐づくり住吉造】 神社本殿の一形式。切妻造・妻入つまいりで、屋根に反りがなく、入口は中央にあり、内部は前後2室に仕切られている。住吉神社本殿の形式。 住吉造 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐にんぎょう【住吉人形】‥ギヤウ🔗🔉

すみよし‐にんぎょう住吉人形‥ギヤウ 文政(1818〜1830)の頃、縁起物として住吉で製した土製の人形。 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐は【住吉派】🔗🔉

すみよし‐は住吉派】 江戸時代における大和絵の一派。江戸初期に土佐派から分かれた住吉如慶・具慶父子に始まる。鎌倉時代の住吉慶恩けいおんを流祖として住吉姓を名のる。幕府の御用絵師となり、門人から出た板谷派・粟田口派も幕府に仕えた。 ⇒すみよし【住吉】

すみよし‐ものがたり【住吉物語】🔗🔉

すみよし‐ものがたり住吉物語】 鎌倉初期頃の物語。1巻。作者不明。古く源氏物語・枕草子に見えるものは散逸、現存のものはこれを改作したものであろう。女主人公が継母の悪計を逃れて住吉の尼のもとに身を寄せ、好配偶の中将を得て栄えるという筋。絵巻物・奈良絵本などもある。 →文献資料[住吉物語] ⇒すみよし【住吉】

すみ‐わけ【住み分け・棲み分け】🔗🔉

すみ‐わけ住み分け・棲み分け】 〔生〕生活様式が類似する複数の動物の個体または個体群が、生活の場を空間的または時間的に分け合う状態で生存する現象。今西錦司・可児藤吉(1908〜1944)の水生昆虫の研究から提唱された概念。一般語としては単に生息場所が異なる現象をいう。

すみ‐わた・る【住み渡る】🔗🔉

すみ‐わた・る住み渡る】 〔自四〕 住みつづける。万葉集10「橘のはやしを植ゑむほととぎす常に冬まで―・るがね」

すみ‐わ・ぶ【住み侘ぶ】🔗🔉

すみ‐わ・ぶ住み侘ぶ】 〔自上二〕 気落ちして、住んでいる力をなくす。住みづらく思う。伊勢物語「―・びぬ今は限りと山里に身を隠すべき宿求めてむ」 ○角を入るすみをいる 元服2〜3年前の男子が前髪の額際両隅を剃り込むこと。半元服。「角を抜く」とも。好色一代女6「いまだ年ごろは十六七なるが、角さへ入れぬ前髪」→角前髪 ⇒すみ【隅・角】 ○墨を磨るは病夫の如くし、筆を把るは壮士の如くすすみをするはびょうふのごとくしふでをとるはそうしのごとくす 「墨は餓鬼に磨らせ、筆は鬼に持たせよ」と同趣意。 ⇒すみ【墨】

す・む【住む・棲む・栖む】🔗🔉

す・む住む・棲む・栖む】 〔自五〕 (「巣」と同源か)生物が巣と定めたところで生活を営む意。 ①巣にいる。巣を作って生活する。万葉集11「河千鳥―・む沢の上に立つ霧の」。古今和歌集「花に鳴く鶯、水に―・むかはづの声を聞けば」 ②男が女のもとにかよって夫婦のまじわりをする。伊勢物語「昔陸奥みちの国にて男、女、―・みけり」。大鏡道隆「故帥中納言惟仲の女に―・み給ひて男一人女一人生ませ給へりし」 ③居を定めてそこで生活する。すまう。万葉集15「雨ごもり物もふ時にほととぎすわが―・む里に来鳴きとよもす」。平家物語灌頂「岩に苔むしてさびたる所なりければ、―・ままほしうぞおぼしめす」。「村に―・む」 ④そのところに永くとどまる。万葉集15「我妹子は早も来ぬかと待つらむを沖にや―・まむ家づかずして」 ◇一般には、「住」を使う。1は、「棲」「栖」を使う。 ⇒住めば都

○住めば都すめばみやこ🔗🔉

○住めば都すめばみやこ 住みなれれば、どんなに貧しく不便な環境であってもそれなりに住みよく思われるものだ。物質的に貧しくても慣れれば精神的な楽しさを味わえる意にも使う。 ⇒す・む【住む・棲む・栖む】 すめ‐みおや皇御祖】 ①天皇の祖先。皇祖。 ②天皇の祖母、またはそれ以上の女性尊属の称。皇極紀「皇祖母命すめみおやのみことを檀弓岡まゆみのおかに葬はぶりまつる」 すめ‐みま皇孫・天孫】 ①天照大神あまてらすおおみかみの孫、すなわち瓊瓊杵尊ににぎのみこと。神代紀「―是に…天降ります」 ②天照大神の子孫。皇統の子孫。 ③祭祀の時の、天皇の尊称。 ⇒すめみま‐の‐みこと【皇孫尊】 すめみま‐の‐みこと皇孫尊】 「すめみま」の敬称。常陸風土記「珠売美万すめみま命」 ⇒すめ‐みま【皇孫・天孫】 すめ‐むつ皇睦】 天皇の睦まじく思う皇祖または皇親。祝詞、祈年祭「―神漏伎命かむろきのみこと・神漏弥命かむろみのみこともちて」 すめ‐ら】 〔接頭〕 神や天皇に関する物事の上に冠して用いる語。すべら。「―みかみ」「―みくさ」 すめら‐おおもとお社稷‥オホモトヲ (「社稷しゃしょく」の訓読) ①天神地祇。 ②国家。 すめら‐ぎ天皇】 (古くはスメラキ・スメロキとも) ①地方豪族の首長。 ②日本国の首長。天皇。すべらぎ。 すめら‐べ皇辺】 天皇のそば。万葉集20「かくさはぬあかき心を―に極め尽して」 すめら‐みいくさ皇御軍】 天皇の軍隊。皇軍。 すめら‐みくさ皇御軍】 スメラミイクサの約。万葉集20「霰ふり鹿島の神を祈りつつ―にわれは来にしを」 すめら‐みくに皇御国】 天皇の統治する国。皇国。 すめら‐みこと皇尊・天皇】 ①最も尊敬されるべき行為者。常陸風土記「倭武やまとたけるの―」 ②天皇の敬称。神武紀「神日本磐余彦天皇かむやまといわれびこのすめらみこと」 ③天皇の父、皇太子の父に追号する称。 スメルSumer⇒シュメール すめろ‐ぎ天皇】 (古くはスメロキ)スメラギの転。万葉集15「―のとほのみかどと」 す‐めん素面】 ①能や剣道で面をかぶらないこと。 ②酒に酔っていない時の顔。しらふ。 ③化粧していない、本来の顔。すがお。男色大鑑「―自然の美男にして」 ず‐めん図面ヅ‥ 土木・建築・機械の構造・設計など、事物の関係を明らかにした画図。 ずめん‐らいそく頭面礼足ヅ‥ 仏・菩薩や尊者に対する最上級の礼法。ひざまずいて顔を地面に接し、相手の足を手のひらで受け、これに顔や頭を触れること。頭面作礼。接足作礼。 すも住も】 (上代東国方言)スムの訛。万葉集14「沖に―小鴨の如もころすもう相撲・角力スマフ (動詞「すま(争)ふ」から。仮名遣スマウとも) ①土俵内で、二人が組み合い、力を闘わせて、相手を倒すかもしくは土俵外に出すことによって勝負を争う技。古代から宮廷で、相撲すまいの節として秋に行われた。現在は国技と称される。〈[季]秋〉「―を取る」 ②相撲取の略。 ⇒すもう‐いちょう【相撲銀杏】 ⇒すもう‐え【相撲絵】 ⇒すもう‐ごま【相撲独楽】 ⇒すもう‐さかもり【相撲酒盛り】 ⇒すもう‐ざけ【相撲酒】 ⇒すもう‐じんく【相撲甚句】 ⇒すもう‐ぢゃや【相撲茶屋】 ⇒すもう‐とり【相撲取】 ⇒すもうとり‐ぐさ【相撲取草】 ⇒すもう‐の‐せちえ【相撲の節会】 ⇒すもう‐ば【相撲場】 ⇒すもう‐ぶぎょう【相撲奉行】 ⇒すもう‐べや【相撲部屋】 ⇒すもう‐もの【相撲物】 ⇒相撲に勝って勝負に負ける ⇒相撲にならぬ ⇒相撲も立つ方 すもう‐いちょう相撲銀杏スマフイチヤウ 相撲の十両以上の力士が結う、大銀杏おおいちょうの一種。月代さかやきを剃らず、総髪で髱たぼを大きく出し、髷まげを太くし、刷毛先はけさきを銀杏の葉の形に広げたもの。 相撲銀杏 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐え相撲絵スマフヱ 浮世絵版画で、相撲を描いたもの。力士の似顔絵のほか、取組み・土俵入などがある。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐ごま相撲独楽スマフ‥ 一組の独楽をまわして勝負を競うこと。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐さかもり相撲酒盛りスマフ‥ 酒を競って飲み、酒量を争うこと。酒戦しゅせん。すもうざけ。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐ざけ相撲酒スマフ‥ (→)「相撲酒盛り」に同じ。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐じんく相撲甚句スマフ‥ 力士が土俵で余興に唄って流行した俗謡。江戸末期から明治を通じて二上り甚句が流行。現行のものは本調子甚句で、「ドスコイ、ドスコイ」の囃子詞はやしことばが入る。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐ぢゃや相撲茶屋スマフ‥ 相撲場で、入場券・飲食物・土産の販売などを委されて、観客の世話をする業者の組織。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもう‐とり相撲取スマフ‥ 相撲を取ることを職業とする者。力士。相撲。すまいとり。 ⇒すもう【相撲・角力】 すもうとり‐ぐさ相撲取草スマフ‥ ①スミレの異称。物類称呼「茎のかたはらに鉤かぎの形あり。両花まじへ相ひきて小児のたはぶれとす。故に―の名有り」 ②メヒシバ・オヒシバの俗称。 ⇒すもう【相撲・角力】

すも【住も】🔗🔉

すも住も】 (上代東国方言)スムの訛。万葉集14「沖に―小鴨の如もころ

[漢]住🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部5画/7画/教育/2927・3D3B〕 [] 字形 〔人(亻・)部5画/7画〕 〔音〕ジュウ〈ヂュウ〉(慣) ジュ〈ヂュ〉(呉) 〔訓〕む・まう [意味] ①すむ。そこを居所と定めて生活する。「居住・住宅・衣食住・住職」 ②「住職」の略。「当住・無住」 ③とどまる。とどめる。「一所不住」 [解字] 形声。「人」+音符「」(=じっとしている)。人が一か所にじっととどまっている意。 [下ツキ 安住・移住・永住・行住坐臥・居住・現住・原住民・後住・在住・止住・常住・先住・定住・転住・当住・不住・無住

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